JP3322552B2 - 丁番装置 - Google Patents

丁番装置

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JP3322552B2
JP3322552B2 JP03857696A JP3857696A JP3322552B2 JP 3322552 B2 JP3322552 B2 JP 3322552B2 JP 03857696 A JP03857696 A JP 03857696A JP 3857696 A JP3857696 A JP 3857696A JP 3322552 B2 JP3322552 B2 JP 3322552B2
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岩市 奥平
仁 大澤
理 勝本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、扉などに取付け
られる丁番装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、扉などに取付けられる丁番と
して、特開平6−240941号公報には、2つのアー
ムを回動部を介して回動自在に連結した丁番を扉に取付
けるにあたって、一方のアームに、扉の取付け凹所内に
挿入される丁番すり鉢状部分と拡開部材とを設け、蓋板
が開かれている時には締付部材は弛緩状態にあり、蓋板
を閉じてアーム上に押し付けると、取付けピンによって
締付部材がアーム側に引っ張られて移動し、締付部材の
圧着突起が丁番すり鉢状部分の湾曲面に沿って上方へ移
動して、締付部材は外方へ拡開して、締付部材が取付け
凹所の内壁に圧接されることによって、締付部材が弛緩
状態から緊締状態へと移行し、締付部材が取付け凹所に
保持されるようになっている。従って、蓋板を閉じるだ
けで、拡開部材が引き寄せられて締付部材が取付け凹所
の内壁に圧接され、丁番の取付けをワンタッチで行なう
ことができるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の丁番
では、蓋板を何らの理由で不用意に開いてしまった場
合、拡開部材を引き寄せる力が解除されて拡開部材が弛
緩状態となり、これに伴い締付部材と取付け凹所の内壁
とが非圧着状態となって、丁番が扉から外れる恐れがあ
った。
【0004】本発明は、上記点に鑑みてなされたもの
で、丁番の取付け部材への取付けをワンタッチで行なう
ことができ、しかも不用意に丁番の蓋板を開いた場合に
あっても丁番が取付け部材から外れるのを防止できる丁
番装置を提供することを目的とし、また蓋板が開いた状
態で止め具の仮保持状態を維持できる丁番装置を提供す
ることを目的とし、また蓋板が閉じた状態で止め具によ
る固定解除を防止できる丁番装置を提供することを目的
とし、さらに蓋板が閉じた状態で蓋板が開くのを防止で
きる丁番装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の発明は、2つのアーム2,
3を回動部4を介して回動自在に連結した丁番1と、ア
ーム2,3が取付けられる取付け部材10とから成る丁
番装置において、アーム2に止め具8を取付ける止め具
取付け孔9が設けられ、取付け部材10に止め具8が嵌
め込まれる止め具嵌込み孔12が設けられ、止め具8
は、アーム2から突出するように止め具取付け用孔9に
仮保持される頭付きピン25と、頭付きピン25の先端
が移動自在に挿通する略筒部26とから成り、略筒部2
6の先端には止め具嵌込み孔12の内壁12aにくい込
み可能なくい込み部31が設けられると共に、くい込み
部31には、頭付きピン25の先端がくい込み部31内
に押し込まれた時にくい込み部31を外方に突出させる
膨出部32が形成されており、アーム2には蓋板6が回
動自在に取付けられ、蓋板6を閉じた状態で止め具8が
蓋板6で覆われると共に止め具8が蓋板6で押圧されて
止め具8のくい込み部31が外方に突出して止め具嵌込
み孔12の内壁12aに圧接保持されるように構成され
ていることを特徴とするものであり、このように構成す
ることで、蓋板6を閉じると、蓋板6によって止め具8
の頭付きピン25が略筒部26内に押し込まれ、くい込
み部31に設けた膨出部32に頭付きピン25が当接
し、くい込み部31が外方に突出して止め具嵌込み孔1
2の内壁12aにくい込むことによって止め具嵌込み孔
12に固定され、頭付きピン25は略筒部26内に押し
込まれた状態で保持される。従って、仮りに蓋板6が不
用意に開かれて、蓋板6による頭付きピン25の押し込
みが解除された場合でも頭付きピン25は上方に抜け出
ることができず、止め具8による補助取付け効果が得ら
れる。
【0006】また請求項2記載の発明は、請求項1にお
いて、止め具8に頭付きピン25のアーム2からの突出
状態を仮保持する仮保持手段を設けたことを特徴とする
のが好ましく、この場合、アーム2の蓋板6を開いた状
態では仮保持手段によって止め具8の突出状態が保持さ
れるため、止め具8の略筒部26を取付け部材10の止
め具嵌込み孔12にスムーズに挿入できる。
【0007】また請求項3記載の発明は、請求項1にお
いて、止め具8に頭付きピン25が押し込まれた時に止
め具嵌込み孔12への押し込み状態を保持する固定手段
を設けたことを特徴とするのが好ましく、この場合、蓋
板6を不用意に開いた時に固定手段にて止め具8がアー
ム2から離脱するのを確実に防止できる。また請求項4
記載の発明は、請求項1において、蓋板6を閉じた状態
で蓋板6が開くのを防止する防止手段を備えたことを特
徴とするのが好ましく、この場合、不用意に蓋板6が開
くのを確実に防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
説明する。本実施形態の丁番1は、図9に示すように、
縦長形状の一方のアーム2に回動部を介してヒンジレバ
ー50の一端が回動自在に連結されており、ヒンジレバ
ー50の他端は回動部4を介して横長形状の他方のアー
ム3に回動自在に連結されている。一方のアーム2は後
述の拡開部材14及び止め具8を介して扉10aに取付
けられ、他方のアーム3は家具側壁10bにネジ等の固
着具13にて固定される。各アーム2,3は例えば金
属、ダイカスト等の剛性材料から成る。一方のアーム2
には、図3に示すように、取付けピン5を介して蓋板6
が回動自在に取付けられている。この蓋板6の中央部に
は、ヒンジレバー50を収納するためのレバー収納孔6
bが形成されており、このレバー収納孔6bには対応す
るアーム部分には、アーム2の前面側に開口し且つアー
ム2の背面側に膨出した丁番すり鉢状部分7が突設され
ており、この丁番すり鉢状部分7の内部が上記ヒンジレ
バー50を収納するレバー収納凹所となっている。この
丁番すり鉢状部分7の両側には後述の止め具8を仮保持
状態で取付けるための一対の止め具取付け孔9が形成さ
れている。
【0009】上記一方のアーム2は、取付け部材10と
しての例えば扉10aに取付けられ、図8に示すよう
に、扉10aには一方のアーム2に設けた丁番すり鉢状
部分7が遊挿される取付け凹所11が設けられていると
共に、この取付け凹所11の両側には止め具8が取付け
られる小孔から成る一対の止め具嵌込み孔12が形成さ
れている。
【0010】一方のアーム2の丁番すり鉢状部分7の両
側方には、図10に示すように、丁番すり鉢状部分7と
共に扉10aの取付け凹所11内に遊挿される左右一対
の金属製の拡開部材14が配置される。この拡開部材1
4は、上部に一方のアーム2の開口部15(図3)を貫
通して取付けピン5を介して蓋板6に回動自在に結合さ
れる結合部16が設けられ、下部にはプラスチック、ゴ
ム等から成る締付部材18が保持される。そして、蓋板
6を開いた状態では拡開部材14はアーム2側に引き寄
せられず、圧着突起19は丁番すり鉢状部分7の底部7
cと側壁7aとの間の湾曲面7bに当接して拡開部材1
4は弛緩状態に保持されるものであり、また蓋板6を閉
じることで拡開部材14がアーム2側に引き寄せられ、
圧着突起19が丁番すり鉢状部分7の平坦な側壁7aに
圧着され、締付部材18が取付け凹所11の内壁11a
に押圧されて拡開部材14が緊締状態に移行するように
なっている。
【0011】また、締付部材18の上面には、図3に示
すように、上方に向けてアーチ状に突曲したゴム等から
成る弾性片21が設けられており、この弾性片21の上
面がアーム2の裏面に圧着可能となっている。この弾性
片21は、蓋板6を閉じた時にアーム2の裏面に弾性的
に押圧されて変形し、アーム2と締付部材18との間の
間隔を広げてアーム2への拡開部材14の引き寄せ力を
増加させる働きをするものである。なお、蓋板6が開か
れた状態にあるときは弾性片21はアーム2に弾接しな
い程度の厚みを有しており、これにより拡開部材14の
弛緩状態が保持されるものである。さらに拡開部材14
の下端には取付け凹所11の内壁11aに係止可能なフ
ック部22が突設されており、扉10aが木材の場合に
はフック部22が取付け凹所11の内壁11aに噛み込
んで取付け凹所11に対する拡開部材14の圧着力が高
められるようになっている。
【0012】上記一方のアーム2の止め具取付け用孔9
には、補助取付具としての止め具8が取付けられる。こ
の止め具8は、図2に示すように、アーム2から突出す
るように止め具取付け用孔9に仮止めされる頭付きピン
25と、頭付きピン25の先端が移動自在に挿通する略
筒部26とから成る。ここで、頭付きピン25は、図4
に示すように、蓋板6で押さえられる頭部25aと、軸
部25bとから成り、軸部25bの頭部25a側寄りの
位置に固定用凹溝27が形成され、軸部25bの先端寄
りの位置には仮保持用凹溝28が形成されている。また
略筒部26は、例えば図5及び図6に示すように、4つ
割れの羽根片29とこれを連結する連結片26aとから
成り、各羽根片29の先端には止め具嵌込み孔12の内
壁12aにくい込み可能なくい込み部31が設けられて
おり、くい込み部31の内面(或いは外面であってもよ
い)には、くい込み部31の内方に膨出して頭付きピン
25の先端がくい込み部31内に押し込まれた時にくい
込み部31を外方に突出させる膨出部32が形成されて
いる。さらに、各羽根片29の外面には凹凸面31aが
形成され、羽根片29の内面には小突起33が突設され
ており、上記頭付きピン25に設けた仮保持用凹溝28
と固定用凹溝27のいずれか一方に小突起33が嵌合自
在となっている。そして、仮保持用凹溝28に羽根片2
9の小突起33が係合することで、止め具8に頭付きピ
ン25のアーム2からの突出状態を仮保持する仮保持手
段が構成されるものであり、また固定用凹溝27に小突
起33が係合することで、止め具8に頭付きピン25が
押し込まれた時に止め具嵌込み孔12の内壁12aに対
するくい込み部31のくい込み状態を保持する固定手段
が構成されるものである。
【0013】また、上記アーム2に取付けピン5を介し
て回動自在に連結された蓋板6は、アーム2全体を覆う
大きさを有している。ここで図7に示すように、取付け
ピン5と蓋板6の下端縁6a間の距離が取付けピン5と
アーム2表面間の距離よりも若干大きくなるように、取
付けピン5と蓋板6とアーム2との位置関係が設定され
ている。つまり、蓋板6を半開きにして蓋板6の下端縁
6aが取付けピン5とアーム2表面とを結ぶ中間位置M
上に位置した中間段階においては、蓋板6の下端縁6a
とアーム2表面との圧接力がピークとなり、これを境に
して、図7(b)のように下端縁6aが中間位置Mより
も右側に移動したときには蓋板6は開く方向に付勢され
て同(a)に示す開蓋状態となり、一方、蓋板6の下端
縁6aが中間位置Mよりも左側に移動したときには蓋板
6は閉じる方向に付勢されて同(c)に示す閉蓋状態と
なり、これによって蓋板6は開いた状態と閉じた状態の
いずれか一方で保持されるようになっている。さらに取
付けピン5は蓋板6に所定の遊びを持たせてアーム2と
蓋板6とを回動自在に連結しており、蓋板6を閉じる際
に上記中間段階近傍に至るまでの間において上記遊びに
よって蓋板6をスムーズに閉じることができるようにし
てある。
【0014】しかして、丁番1の一方のアーム2を扉1
0aに取付けるにあたっては、アーム2の蓋板6を開い
た状態では拡開部材14は弛緩状態にあり、従って、丁
番すり鉢状部分7と拡開部材14とを扉10aの取付け
凹所11内にスムーズに挿入することができ、一方、止
め具8においては図2(a)のように頭付きピン25の
仮保持用凹溝28に羽根片29の小突起33が係合して
いるため、頭付きピン25は羽根片29の上方に突出し
た状態に保持され、従って、くい込み部31は閉じた状
態に保持され、羽根片29を扉10aの止め具取付け用
孔9にスムーズに挿入することができる。このとき蓋板
6の下端縁6aは図7(a)のように取付けピン5とア
ーム2表面とを結ぶ中間位置Mよりも右側に位置してお
り、蓋板6は開いた状態で保持される。
【0015】その後、蓋板6を閉じると、中間段階まで
は蓋板6の下端縁6aがアーム2表面に押し付けられな
がら移動し、蓋板6の下端縁6aが前記中間位置M上に
位置したときには、蓋板6の下端縁6aとアーム2表面
との圧接力がピークとなり、この状態から更に蓋板6を
閉じると下端縁6aが中間位置Mを越えて左側に移動す
ることによって、蓋板6は閉じる方向に付勢され、蓋板
6を手でアーム2上に押し付けた後に蓋板6から手を離
しても蓋板6は図7(b)に示す閉蓋状態に保持される
ので、特別なロック手段などを用いることなく、蓋板6
を閉じた状態で保持することができる。
【0016】ここで、蓋板6を閉じる際に、図11、図
12に示すように、蓋板6によって拡開部材14がアー
ム2側に引っ張られて移動し、これに連動して拡開部材
14の圧着突起19が丁番すり鉢状部分7の湾曲面7c
の上方に移動して側壁7aに圧着される(図11の状
態)。従って、拡開部材14が外方へ拡開して、締付部
材18が取付け凹所11の内壁11aに圧接されること
により、拡開部材14が弛緩状態から緊締状態へと移行
し、拡開部材14が取付け凹所11から抜け止め固定さ
れ、工具なしで丁番1の取付けをワンタッチで且つ容易
に行なうことができる。
【0017】また蓋板6を閉じる際に、止め具8の頭付
きピン25が蓋板6によって図2(b)の矢印方向に押
されて、頭付きピン25が羽根片29内に押し込まれ、
羽根片29の先端のくい込み部31の内面に設けた膨出
部32に頭付きピン25が当接することによって、くい
込み部31が外方に突出して羽根片29の外面の凹凸部
31aが止め具嵌込み孔12の内壁12aにくい込み、
これにより、止め具8が止め具嵌込み孔12に抜け止め
固定される。このとき頭付きピン25の押し込みによっ
て、羽根片29の小突起33は頭付きピン25の仮保持
用凹溝28から外れて固定用凹溝27に係合するため、
頭付きピン25は羽根片29内に押し込まれた状態で保
持され、止め具8による補助取付け状態が維持される。
【0018】従って、仮りに蓋板6が不用意に開かれ
て、拡開部材14が弛緩状態に戻り、且つ、蓋板6によ
る頭付きピン25の押し込みが解除された場合であって
も、頭付きピン25は羽根片29の小突起33と頭付き
ピン25の固定用凹溝27との係合によって上方へ抜け
出ることができず、止め具8と止め具取付け用孔9との
嵌め込み状態が保持されるので、止め具8による補助取
付け効果が維持され、丁番1が扉10aから外れる恐れ
がなくなる。そのうえ、蓋板6によって止め具8が覆い
隠されているので、止め具8が外部に露出せず、丁番1
の外観が止め具8によって損なわれることもない。
【0019】また本実施形態では蓋板6を閉じたときに
締付部材18の上面に設けた弾性片21がアーム2の裏
面に弾性的に押圧されて、アーム2と拡開部材14との
間の間隔が広げられるので(図7(c)の状態)、アー
ム2への拡開部材14の引き寄せ力が増加して、拡開部
材14の緊締力が高まり、蓋板6の開き防止を一層図る
ことができるという利点もある。
【0020】図13及び図14は止め具8の他の実施形
態を示している。この実施形態の止め具8は、アーム2
から突出するように止め具取付け用孔9に仮止めされる
頭付きピン25と、頭付きピン25の先端が移動自在に
挿通する略筒部26とから成る。頭付きピン25は、蓋
板6で押さえられる頭部25aと、軸部25bとから成
り、軸部25bの先端には大径部25cが設けられてい
る。一方、略筒部26は、2つ割れの羽根片40とこれ
を連結する連結片26aとから成り、各羽根片40の連
結片26aは、アーム2の止め具取付け用孔12に装着
されたフランジ41付き保持筒42内に挿入保持され、
この保持筒42の先端に設けた内側突出片43によって
羽根片40の根元側が頭付きピン25の軸部25bに押
し付けられている。また、各羽根片40は先端に向かっ
て同じ厚みに形成されると共に、その先端には止め具嵌
込み孔12の内壁12aにくい込み可能なくい込み部3
1が設けられており、くい込み部31の内面(或いは外
面であってもよい)には膨出部32が形成されており、
頭付きピン25の先端がくい込み部31内に押し込まれ
た時にこの膨出部32によってくい込み部31が外方へ
突出させるようになっている。尚、図13には拡開部材
14の図示を省略してある。他の構成は図1の構造と同
様である。
【0021】しかして、蓋板6を開いた状態では、図1
4(a)のように保持筒42の内側突出片43によって
羽根片40の根元側が頭付きピン25の軸部25bに押
し付けられるため、頭付きピン25は羽根片40の上方
に突出した状態に保持され、従って、くい込み部31は
閉じた状態に保持され、羽根片40を扉10aの止め具
取付け用孔9にスムーズに挿入することができる。
【0022】その後、蓋板6を閉じると、図14(b)
のように頭付きピン25が羽根片40内に押し込まれ、
頭付きピン25の大径部25cがくい込み部31の内面
に設けた膨出部32に圧接し、これによりくい込み部3
1が外方に突出して止め具嵌込み孔12の内壁12aに
くい込み、頭付きピン25は羽根片40内に押し込まれ
た状態で保持される。従って、仮りに蓋板6が不用意に
開かれた場合でも頭付きピン25は上方に抜け出ること
ができず、止め具8による補助取付け効果が得られるの
で、図1〜図12の実施形態と同様、丁番1が扉10a
から外れるのを防止できるという作用効果が得られる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、2つのアームを回動部を介して回動
自在に連結した丁番と、アームが取付けられる取付け部
材とから成る丁番装置において、アームに止め具を取付
ける止め具取付け孔が設けられ、取付け部材に止め具が
嵌め込まれる止め具嵌込み孔が設けられ、止め具は、ア
ームから突出するように止め具取付け用孔に仮保持され
る頭付きピンと、頭付きピンの先端が移動自在に挿通す
る略筒部とから成り、略筒部の先端には止め具嵌込み孔
の内壁にくい込み可能なくい込み部が設けられると共
に、くい込み部には頭付きピンの先端がくい込み部内に
押し込まれた時にくい込み部を外方に突出させる膨出部
が形成されており、アームには蓋板が回動自在に取付け
られ、蓋板を閉じた状態で止め具が蓋板で覆われると共
に止め具が蓋板で押圧されて止め具のくい込み部が外方
に突出して止め具嵌込み孔の内壁に圧接保持されるよう
に構成されているから、蓋板を閉じると、蓋板によって
止め具の頭付きピンが略筒部内に押し込まれ、くい込み
部に設けた膨出部に頭付きピンが当接し、くい込み部が
外方に突出して止め具嵌込み孔の内壁にくい込むことに
よって頭付きピンは略筒部内に押し込まれた状態で保持
される。従って、アームを取付け部材に確実にしかもワ
ンタッチで取付けることができると共に、仮りに蓋板が
不用意に開かれて、蓋板による頭付きピンの押し込みが
解除された場合でも頭付きピンは抜け出ることができ
ず、止め具による補助取付け効果が得られ、丁番が取付
け部材から脱落するのを確実に防止できる。さらに蓋板
によって止め具が隠されることで丁番の外観が止め具に
よって損なわれるのを防止できるものである。
【0024】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の止め具に頭付きピンのアームからの突出状態を仮保持
する仮保持手段を設けたから、請求項1記載の効果に加
えて、蓋板を開いた状態では仮保持手段によって止め具
の突出状態が保持されるため、止め具の略筒部を取付け
部材の止め具嵌込み孔にスムーズに挿入でき、作業がは
かどる。
【0025】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の止め具に頭付きピンが押し込まれた時に止め具嵌込み
孔への押し込み状態を保持する固定手段を設けたから、
請求項1記載の効果に加えて、蓋板を不用意に開いた時
に固定手段により頭付きピンが抜け出るのが確実に防が
れることにより、止め具がアームから離脱するのを確実
に防止でき、丁番の取付け強度を一層向上させることが
できる。
【0026】また請求項4記載の発明は、請求項1記載
の蓋板を閉じた状態で蓋板が開くのを防止する防止手段
を備えているから、請求項1記載の効果に加えて、不用
意に蓋板が開くのをより確実に防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す分解斜視図であ
る。
【図2】(a)(b)は同上の止め具の動作を説明する
断面図である。
【図3】同上の蓋板とアームと拡開部材の分解斜視図で
ある。
【図4】(a)(b)は頭付きピンの側面図及び背面図
である。
【図5】(a)〜(c)は略筒部の右側面図、一部背面
図及び左側面図である。
【図6】(a)(b)は羽根片の側面図及び背面図であ
る。
【図7】(a)〜(c)は蓋板の開閉動作の説明図であ
る。
【図8】同上の扉の丁番取付け部分の正面図である。
【図9】丁番の取付け状態を説明する斜視図である。
【図10】拡開部材を説明する断面図である。
【図11】拡開部材の動作説明図である。
【図12】拡開部材を説明する一部破断側面図である。
【図13】本発明の他の実施形態の断面図である。
【図14】(a)(b)は図13の止め具の動作を説明
する断面図である。
【符号の説明】
1 丁番 2,3 アーム 4 回動部 8 止め具 9 止め具取付け用孔 10 取付け部材 12 止め具嵌込み孔 25 頭付きピン 26 略筒部 31 くい込み部 32 膨出部 34 仮保持手段 35 固定手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−240941(JP,A) 実開 平6−59576(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 5/02 E05D 7/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのアームを回動部を介して回動自在
    に連結した丁番と、アームが取付けられる取付け部材と
    から成る丁番装置において、アームに止め具を取付ける
    止め具取付け孔が設けられ、取付け部材に止め具が嵌め
    込まれる止め具嵌込み孔が設けられ、止め具は、アーム
    から突出するように止め具取付け用孔に仮保持される頭
    付きピンと、頭付きピンの先端が移動自在に挿通する略
    筒部とから成り、略筒部の先端には止め具嵌込み孔の内
    壁にくい込み可能なくい込み部が設けられると共に、く
    い込み部には頭付きピンの先端がくい込み部内に押し込
    まれた時にくい込み部を外方に突出させる膨出部が形成
    されており、アームには蓋板が回動自在に取付けられ、
    蓋板を閉じた状態で止め具が蓋板で覆われると共に止め
    具が蓋板で押圧されて止め具のくい込み部が外方に突出
    して止め具嵌込み孔の内壁に圧接保持されるように構成
    されていることを特徴とする丁番装置。
  2. 【請求項2】 止め具に頭付きピンのアームからの突出
    状態を仮保持する仮保持手段を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の丁番装置。
  3. 【請求項3】 止め具に頭付きピンが押し込まれた時に
    止め具嵌込み孔への押し込み状態を保持する固定手段を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の丁番装置。
  4. 【請求項4】 蓋板を閉じた状態で蓋板が開くのを防止
    する防止手段を備えていることを特徴とする請求項1記
    載の丁番装置。
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