JP3148975B2 - 固定金具 - Google Patents

固定金具

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JP3148975B2
JP3148975B2 JP17277197A JP17277197A JP3148975B2 JP 3148975 B2 JP3148975 B2 JP 3148975B2 JP 17277197 A JP17277197 A JP 17277197A JP 17277197 A JP17277197 A JP 17277197A JP 3148975 B2 JP3148975 B2 JP 3148975B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物壁面に他の
物品を取り付ける等二つの物品を互いに固定する際に用
いられる固定金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の固定手段を浴室等に設けた手摺を
例として説明する。この従来の固定手段は図12に示す
通りの構成で、手摺20の先端に設けられたブラケット
41と、ナット42と、取付座44等の部品よりなり、
取り付けるべき壁面にパッキン45を介して取付座44
を固定し、ナット42により取付座44に固定すること
により取り付ける。つまり取付座44とパッキン45を
その中央の穴44b,45bを通して六角ボルト46お
よびばか穴44c,45cを通してビス47によりねじ
止めして固定する。手摺20のブラケット41の端面4
1bにナット42の端面42bを合わせ締付ボルト43
をブラケット41のねじ穴41aにボルト43のねじ4
3aを螺合してナット42をブラケット41に対し回動
可能に取り付ける。
【0003】上記のようにナット42を取り付けた手摺
20を取付座44のねじ44aを利用して取り付けるこ
とにより、壁面に手摺を固定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような、従来の固
定手段は、部品点数が極めて多くコスト高である。又取
り付け作業に時間を要する欠点を有している。
【0005】本発明は、部品点数が少なく取り付けが簡
単であり短時間での取り付けが可能である固定金具を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の固定金具は、固
定金具本体とこれを挿入する中空部を有する取付座とよ
りなり、取付座の中空部に固定金具本体を挿入すること
により両者が互いに締付固定されるように構成したもの
で、固定金具本体に形成された凹部内に取付ピンを用い
てこのピンの周りに回動可能に取り付けられた締付部材
とこの締付部材をその後方の端部の一部分が凹部より出
るように締付部材を押圧するばねとを有しており、取付
座の中空部はその挿入口より固定金具本体が丁度挿入さ
れる大きさであって挿入方向に向かって広くなるような
傾斜を有する傾斜面が設けられた構成であり、固定金具
本体を取付座に挿入する時締付部材の後側端面の一部が
傾斜面に圧着されるように移動すると共に、この締付部
材に対して挿入方向と逆の方向への力が加わった時に
は、締付部材の後側端面の傾斜面と圧着する部分にて後
方への移動が阻止されて固定金具本体と取付座とが互い
に締付け固定されるようにしたことを特徴とする。
【0007】本発明の固定金具は、固定金具本体と取付
座のうちの一方を、例えば構造物にねじ止め等により固
定すると共に、他方を構造物に取り付けるべき物品に同
様にねじ止め等により固定し、前述のように固定金具本
体を取付座に挿入して両者を互いに締め付け固定し、こ
れにより構造物に対し物品を取り付ける等、二つの物品
等の取付手段として用い得るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の固定金具本体の実施
の形態を図面をもとに説明する。
【0009】図1は本発明の固定金具本体を手摺を壁面
に取り付ける際の取り付け手段として利用する場合を示
すものである。この図1において、1は固定金具本体、
2は本体1に形成されている凹部1a内にピン3により
そのまわりに回動し得るように取り付けられた締付部材
で、例えば金属材料にて形成されたほぼ直方体をなして
いる。4は締付部材2をピン3を中心として一定方向に
回動するように押圧するばねである。又11は取付座で
固定金具本体1が図面矢印方向より挿入され得るように
固定金具本体1の先端面1bとほぼ同一形状、大きさの
入口開口12と開口12より先に伸びる中空部13を有
する。この中空部13はその内部において固定金具本体
1が挿入される方向(矢印にて示す方向)に進むにつれ
て中空部13が広がる方向に傾斜する傾斜面14を有
し、この傾斜面14の先には穴15が形成されている。
【0010】図示する本発明の固定金具は、固定金具本
体1がその取付部1cを手摺20の面にねじ止めしてあ
り、一方取付座11は浴室の壁面等にねじ止め等により
固定されている。
【0011】この図1に示す固定金具は、壁面に取り付
けられた取付座11に手摺20に取り付けられた固定金
具本体1を挿入することにより固定金具本体1の締付部
材2の後方端部の一部(角の部分)がばね4の押圧力に
より中空部13の内壁面に常に圧着した状態にて先へ進
められ傾斜面14に圧着した状態を保ちながら進む。こ
のようにして、固定金具本体1の取付部1cが取付座1
1の先端に接するところで停止する。この状態で手摺2
0を引いた場合、つまり固定金具本体1を図1の矢印と
反対方向に引いた場合、締付部材2の取付座11の傾斜
面14に圧着する部分は、傾斜面14に圧着する力とば
ね4による力とにより、矢印方向とは反対方向の力に対
しては、これとは逆方向の力が働き、締付部材2の後方
端部が傾斜面14にくい込むような状態になり、固定金
具本体1が矢印方向と反対方向に移動することを阻止す
る。しかも手摺20を引く力(図において矢印と反対方
向への力)が強くなればなる程締付部材2が傾斜面14
にくい込むよう作用し固定金具本体1と取付座11の締
付けが強くなる。したがって、壁面に取り付けられた手
摺は、いかなる力が加わっても抜けることがない。
【0012】以上のように、本発明の固定金具は、固定
金具本体1を取付座11に挿入するのみで固定金具本体
1と取付座11との連結が可能であり、両者を連結した
後は、互いに離れることはない。しかも両者が離れる方
向に力が加われば加わる程締付作用は強くなり確実に固
定されることになる。締付部材による締付作用は図1に
おける矢印方向への移動には影響しないために、固定金
具本体および取付座の製作にあたって多少の誤差があっ
ても締付作用には全く影響せず、部品の製作が容易であ
り、製作コストも低くおさえることが可能である。
【0013】尚取付座11に穴15を形成することによ
り、適宜な治具(ドライバー等でよい)を用いて締付部
材2を押し、ばね4による力に抗して移動させれば、締
付部材2による傾斜面14への圧着を解除出来、これに
よって固定金具本体1を取付座11より抜き取ることが
可能になる。
【0014】又、取付座11内に形成する傾斜面14の
固定金具本体1の挿入方向に対する角度θは、締付部材
2に挿入方向と逆方向に力が働いた時に締付作用が弱く
ならない程度に設定することが望ましく、例えばθが4
0°以上であることが望ましい。もし40°以下の小さ
な角度の場合、固定金具本体1の取付座11への挿入距
離が比較的小さく設計されていて、固定金具本体の締付
部材2が傾斜面4に圧着する位置が、傾斜面14のうち
の取付座の入口開口12に最も近い位置になり、締付部
材2が傾斜面14からはずれて、固定金具本体1が取付
座11から抜けるおそれがある。又固定金具本体1が取
付座11から抜けないように、固定金具本体1が十分に
挿入されるような設計にした場合、固定金具本体1およ
び取付座11が共に長く大きくなり好ましくない。
【0015】又、前記の取付座11の傾斜面の角θは、
40°以上であれば、締付部材2と傾斜面14とのかみ
合いの点からは望ましいが、θの値が余り大になると取
付座の図面横方の長さが大になりそのため取付座が大型
になる。この点を考慮するとθは45°程度までが望ま
しい。したがって傾斜面θは40°〜45°の範囲内が
最も望ましい。
【0016】又この傾斜面をピン3の側に向けて凹の面
にすれば、平面よりも望ましい。つまり傾斜面が凹面で
あれば、前記θに相当するその傾き角例えば凹面の頂点
(凹面を形成する円弧の中点)に接する接線方向と固定
金具本体1の挿入方向とのなす角が40°以下であって
も締付部材2の傾斜面(凹面)に対する圧着は確実であ
り締付部材2が傾斜面からはずれることがない。つまり
固定金具本体を取付座に挿入して固定させた後には固定
金具本体が取付座から抜けることはない。又、傾斜面の
凹面は、ピン3を曲率中心とした円弧に等しい形状とす
ることが固定金具本体1の取付座11への固定を確実な
ものにする点からは最も望ましい。しかし、ピン3と傾
斜面との位置関係から曲率半径が小になると傾斜面を有
する部分のスペースが大になり、取付座が大きくなるた
め好ましくない。
【0017】図1に示す例では、固定金具本体を手摺に
取り付け、取付座を手摺を設ける壁面に取り付けた構造
になっているが、逆に固定金具本体を壁面に取り付け、
取付座を手摺に取り付けてもよい。
【0018】図2は、本発明の固定金具の他の例を示す
もので、同様に壁面に手摺を設ける際の固定手段として
本発明の固定金具を用いた例である。
【0019】この図2に示す固定金具は、図1と同様固
定金具本体1と取付座11とにより構成される。そのう
ち、固定金具本体11は、回動可能な締付部材2とこの
締付部材2をピン3を中心に回動方向に押圧するばね4
とよりなり、締付部材2にはストッパ面2aが形成され
ていて本体1の凹部の内壁面とにてばね4による押圧に
ても一定角度以上には回動しないようにしてある。
【0020】図3は、本発明の他の実施の形態を示すも
ので、固定金具本体1と取付座11の固定金具本体1が
挿入される中空部分13との間に製作誤差等によるがた
つきがあっても、固定金具本体1が取付座11内で移動
することがないようにしたものである。
【0021】図3は、本発明の固定金具のみを示すもの
で、(B)は固定金具本体1のみを(A)の左後方より
見た図である。この固定金具は図1に示す固定金具と同
様にピン3にて回動可能に保持された締付部材2等を有
する固定金具本体1と、内部に傾斜面14を設けた中空
部13等を有する取付座11とよりなり、固定金具本体
1の一つの外側面に図3(B)に示すように図面上下方
向に伸びる多数のきざみ6を設け、一方取付座11の中
空部13の傾斜面14を設けた側とは反対側の内側面に
も図3の(A)に示すような上下方向に伸びる多数のき
ざみ16が設けてあり、固定金具本体1が取付座11に
挿入された時に、固定金具本体1の外側面のきざみ6を
有する面と取付座11のきざみ16を設けた面とが互い
に接するように位置している。
【0022】このように固定金具本体1と取付座11の
夫々にきざみを設けることにより、固定のために固定金
具本体1を取付座11の中空部13内に挿入した時に固
定金具本体1の締付部材2の一端部が取付座11の傾斜
面14により押しつけられることにより前記の固定金具
本体1のきざみ6を設けた外面と取付座11のきざみ1
6を設けた面とが圧着されしかも両きざみ6、16の噛
み合いによって図面矢印A方向へのずれを阻止し、した
がって固定金具本体1は取付座11に対して移動するこ
とがない。
【0023】図4は、手摺に本発明の固定金具を適用し
た他の例で、ダイカストにて形成されたアーム状部材1
7の一端に、これと一体に取付座11(図4(A)の左
側部分)を形成し、一方アーム状部材17の他端(図4
(A)の右側部分)には本発明の固定金具本体1を一体
に形成したものの外側にインサート成形により合成樹脂
にて手摺20を形成した構成のものである。
【0024】この図4に示すような本発明の固定金具を
備えた手摺の図面左側は、手摺20に一体に設けた取付
座11に壁等に固定した固定金具本体1を挿入すること
により固定する。つまり、取付部材32に図面下側より
固定金具本体1を通し、取付部材32に形成されたねじ
孔32a(図4(C)参照)を利用してこの取付部材3
2を壁に取り付けることによって固定金具本体1を壁に
取り付ける。このようにして壁に取り付けられた固定金
具本体1と手摺に一体に設けられた取付座11とを嵌合
させれば、手摺を壁に取り付けることが出来る。
【0025】又、図面右側のアーム状部材17に一体に
形成された固定金具本体1を図5に示すように他の手摺
例えば直線状の手摺20−1の端部より挿入することに
より、手摺端部内側に設けられた傾斜面14により、図
1に示す本発明の固定金具にて述べたと同じ作用により
固定される。
【0026】この手摺においては、手摺20に穴20a
が形成されておりこの穴20aと取付座11に取り付け
られた蓋18の穴18aを通してドライバー又は適宜な
治具を用いて固定金具本体1の締付部材2を図面上方よ
り押してこの締付部材2をピン3のまわりに回動させる
ことにより、手摺20をはずすことができる。
【0027】尚この図5に示す本発明の固定金具を取り
付けた手摺のうち手摺20−1は、その先端部分のみ示
してあるが、直線状に長く伸びたもので、その先端に傾
斜面14を設けた金属性の取付座11を嵌合し固定した
構造である。又手摺20−1の図示していない他端は、
同様の構成にて本発明の固定金具により壁面に固定され
ている。この手摺20と手摺20−1とは、結合後は分
離し得ない構成になっているが、図1に示すものと同様
の手段により分離可能にし得る。
【0028】図6は、本発明の固定金具をボックスを壁
に固定する際に用いた例を示す他の実施の形態を表わ
す。
【0029】図6において、21は壁面でこれに固定金
具本体1がビス等により取り付けられている。この固定
金具本体1には、締付部材2がばねにて一方向に押圧さ
れた状態にて保持されていて、これら構造は図1に示す
ものと実質上同じである。又22はボックスで、このボ
ックスには、取付座11が図示する位置に設けられてい
る。この取付座11の構造も、図1に示すものと実質上
同じ構成である。
【0030】このような取付座11が設けられたボック
スを壁21に設けられた固定金具本体1を取付座11の
凹部に挿入されるようにして嵌合すれば、図1にて説明
したと同じ作用により固定され、これによって、ボック
ス22は壁面21に確実に固定し得る。
【0031】この実施の形態において、固定金具本体1
および取付座11は、図6に示す位置に限らず、固定金
具本体と取付座とが互いに対をなす位置に設ければ良
く、その数も必要に応じて適宜な数でよい。
【0032】このように、ボックスを壁に固定するため
の手段として本発明の固定金具を用いることができる。
又本発明の固定金具を用いてボックスを固定した後は、
前述の図1にもとづく説明の通り確実に固定される。又
ボックスを壁に取り付けた後にドライバー等を用いて固
定金具のロックを解除して取り外すことも可能である。
【0033】図6にもとづき、ボックスを室内の壁等に
取り付ける際の本発明の固定金具の利用方法について記
載したが、壁以外の部分への取り付けにも応用出来る。
又ボックスに限らず棚その他のものを取り付けるために
も本発明の固定金具を利用出来る。
【0034】図7は他の実施の形態を示す図で、本発明
の固定金具を鞄の錠として用いた例である。図7におい
て、23は鞄で、これに本発明の固定金具の固定金具本
体および取付座を夫々取り付けたものであって、固定金
具本体および取付座をいずれも薄型にすると共に、取付
座には錠の解除機構を設けたものである。
【0035】図8及び図9は、図7に示す固定金具を拡
大して示すもので、図9は図8を側面より見た図であ
る。つまり、図8に示すように、1は固定金具本体、2
は締付部材、11は取付座で、これらは既に述べた本発
明の固定金具と実質上同じであるが比較的薄くしてあ
る。これら図に示す本発明の固定金具を用いた錠は、取
付座に並んで錠解除部25が一体に設けられている。こ
の錠解除部25には、図面左右方向に摺動可能な解除片
26が配置され、この解除片26はばね27により図面
右方向に引っ張られている。これによりこの解除片26
は常時図示する位置にある。28は操作部で、例えばビ
ス29により解除片26に固定され、解除片26と操作
部28とは一体に移動する。したがって操作部28を指
等にて図面左方向に移動させればそれと共に解除片26
も移動する。
【0036】又、取付座11の下方には解除棒30がば
ね31により上方へ押された状態にて配置されている。
このようにばね31により上方へ押された状態では、解
除棒30はその先端が取付座11内に挿入されている。
図8に示すものは、固定金具本体1が取付座11内に挿
入され固定されており、したがって、解除棒30は固定
金具本体1によりばね31の力に抗して押し下げられた
状態である。
【0037】図8および図9は鞄を閉じた状態での本発
明の固定金具を示しており、したがって固定金具本体1
が取付座11内に挿入された状態であり、固定金具本体
1と取付座11とは動き得ない状態である。したがって
この図8、図9の状態では鞄はロックされている。
【0038】ここで操作部材28を指等により図面左方
向へ移動させれば、これと一体に解除片26も図面左方
向へ移動し、その先端26aが固定金具本体1の締付部
材2を押す。これにより、締付部材2がピン3のまわり
に回動し、取付座11の傾斜面14への圧着が解かれ、
ばね31の力による解除棒30の働きにより固定金具本
体1は取付座11より押し出される。これにより鞄は開
けることが可能になる。又操作部材28を押す力を解け
ばばね27の作用により解除片26と操作部材28は一
体になって右方向へ移動し図示する状態に戻る。ただ
し、固定金具本体は、図8に示す位置から抜け出たまま
の状態である。
【0039】次に鞄を閉じると固定金具本体は取付座内
に挿入され更に解除棒30をばね31の力に抗して押し
込むことにより締付部材2が図8に示す位置に来て抜け
なくなる。つまり鞄の錠はロックされる。
【0040】以上述べたように、本発明の固定金具は、
鞄の錠として用いることが可能である。又、本発明の固
定金具は、一部の改良により他の錠にも用いることが可
能である。このように本発明の固定金具は、固定金具本
体と取付座とを嵌合固定した場合、両者の固定は確実で
あり又固定金具本体と取付座との間のがたつきはほとん
どない。したがって鞄等の錠として用いた場合、従来の
錠のようながたつきがなく極めて効果的である。
【0041】図10は本発明の固定金具を壁に取り付け
る等の際の位置調整手段を示す図である。図10におい
て、(A)は(B)に示す取付部材32を図面下方より
見た図、(C)は本発明の固定金具の固定金具本体、
(D)は(C)に示す固定金具本体のフランジ部分を上
方より見た図である。
【0042】本発明の固定金具の固定金具本体を壁等に
取り付ける際の例で、(C)に示す固定金具本体をその
フランジ部分が取付部材32の凹部32aに位置するよ
うに配置し、取付部材をねじ等にて固定する。その際に
図面左右方向等にずらすことにより位置調整を行なって
から固定するものである。その際に、取付部材32の凹
部32aには、(A)に示す通りの図面上下方向に伸び
るきざみ33aおよび左右方向に伸びるきざみ33bが
形成され同様に固定金具本体1にも(D)に示すような
上下方向に伸びるきざみ34aおよび左右方向に伸びる
きざみ34bが形成されており、これによって位置調整
後ねじ等による固定の後はきざみ33aと34a又きざ
み33bと34bとが夫々かみ合い動き得なくなる。
【0043】図11は、本発明の固定金具の位置調整手
段の他の例で、固定金具本体を取付座内に挿入固定する
際を例として示したものである。これら図において
(A)は(B)に示す取付座11を下方より見た図でそ
の凹部11aに一方向に伸びるきざみ35が形成されて
いる。又図11の(C)は例えば図4に示すアーム状部
材の先端に一体に形成された本発明の固定金具本体1の
部分のみを示すもので、ゴム等の弾性材料により形成さ
れた薄いシート状物36がおかれている。
【0044】このような構造にすることにより、本発明
の固定金具本体を取付座に挿入した場合、取付座の凹部
のきざみ35が形成されている面はシート状物36と接
すると共に固定により圧着され、きざみ35がゴム等の
シート状物36にくい込んで動き得なくなる。
【0045】以上述べたように、本発明の固定金具は、
手摺を壁に取り付ける際に用いられるだけでなく、ボッ
クス、棚等の壁その他への取付のために、更に鞄の錠と
しての利用が可能である。又本発明の各実施の形態とし
て述べた通りの使用方法の他の各種の二つの物品の結合
その他の利用も可能である。
【0046】
【発明の効果】本発明の固定金具は、比較的簡単な構造
の二つの部分つまり固定金具本体と取付座とよりなり、
固定金具本体を取付座に単に挿入するのみの簡単な操作
により固定金具本体と取付座を結合することにより構造
物への物品の取り付けや物品同士の結合が可能である。
又結合状態は確実に保持されるだけでなく、それらを引
き離す方向に力が加わった場合は、一層結合状態を強く
する作用効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図
【図2】 本発明の他の実施の形態を示す図
【図3】 本発明の更に他の実施の形態を示す図
【図4】 本発明の固定金具を手摺と一体に構成した実
施の形態を示す図
【図5】 図4に示す実施の形態において手摺と手摺を
結合した状態を示す図
【図6】 本発明の固定金具を用いてボックスを壁に固
定する例を示す図
【図7】 本発明の固定金具を鞄の錠として用いた例を
示す図
【図8】 図7に示す錠の拡大図
【図9】 図8を上方より見た図
【図10】 本発明の固定金具を使用する際の調整並び
にずれ防止手段を示す図
【図11】 本発明の固定金具の他のずれ防止手段を示
す図
【図12】 従来の手摺取付手段を示す図
【符号の説明】
1 固定金具本体 2 締付部材 3 ピン 4 ばね 11 取付座 14 傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 1/02 F16B 7/20 F16B 21/08 A45C 13/10 F21V 21/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金具本体を取付座に挿入して該取
    付座と固定金具本体とを締付固定する固定金具で、前記
    固定金具本体が凹部を有し該凹部に取付ピンを中心に回
    動可能に取り付けられた締付部材と、前記締付部材をそ
    の取付座への挿入方向後方端部が凹部外へ出る方向に締
    付部材を回動させる方向に押圧するばねとを有し、前記
    取付座が前記固定金具本体を挿入する中空部を有し該中
    空部が固定金具本体を挿入する方向が広くなるように傾
    斜した傾斜面を有し、前記固定金具本体を前記取付座の
    中空部内に挿入する時前記ばねの作用により前記締付部
    材の後方端部の角が前記傾斜面に接触しつつ進み逆方向
    への力に対しては前記締付部材の後方端部の角が前記傾
    斜面に圧着して移動を阻止することにより前記固定金具
    本体が前記取付座に締付固定されることを特徴とする固
    定金具。
  2. 【請求項2】 前記傾斜面が凹面であることを特徴と
    する請求項1の固定金具。
  3. 【請求項3】 前記傾斜面が取付ピンを中心とした円
    弧に沿った凹面であることを特徴とする請求項1の固定
    金具。
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