JP3674033B2 - スピーカー取付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばテレビジョン一体型DVD(Digital Versatil Disc)などのキャビネットにスピーカーを安価な構造で確実に取り付けることができるようにしたスピーカー取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばテレビジョン一体型DVDの一例として図11に示すものがある。これは、フロントパネル1Aとリアパネル1Bとからなる合成樹脂製キャビネット1内にテレビジョン受像機2とDVDプレーヤー本体3とが配置され、フロントパネル1Aの上部にテレビジョン受像機2用開口部4が開設されると共に、該フロントパネル1Aの下部に開閉ドア5付きDVDプレーヤー本体3用開口部6が開設され、フロントパネル1Aの下部の開口部6の両側に多数の通音孔7を有するスピーカー取付部1aが形成され、該スピーカー取付部1aの裏面にスピーカーSを取り付けるためのスピーカー取付装置8が設けられている。
【0003】
従来、前記スピーカー取付装置8としては実開平1−77087号公報に記載したものがある。これは、図12及び図13に示すように、スピーカーSの口径dに合わせてスピーカー取付部1aの裏面に一体突設した一対の立上り片10とその両立上り片10間に一体突設した円弧状位置決め壁11とからなり、各立上り片10の内周面先端に内向きに所定間隔H(例えば2mm程度)だけ突出する係止爪10aが一体形成されている。
【0004】
前記ピーカーSをスピーカー取付部1aに取り付ける場合には、スピーカーSの外周縁を各係止爪10aに押し付けて各立上り片10を外向きに弾性変形させることにより、該スピーカーSを位置決め壁11及び立上り片10間に押し込み、これによって、スピーカーSの外周縁に各係止爪10aを係合させる。
【0005】
係止爪10a付き立上り片10を合成樹脂により一体成形する場合には、図14(a)に示すように、複数の金型12a〜12cと、先端突起部13aから基端部までの間隔eが長尺(例えば600mm)の傾斜ピン13との間の空隙内に合成樹脂を充填し、その合成樹脂の固化後、図14(b)に示すように、金型12a,12bを取り外すと共に、傾斜ピン13を支軸14を中心に矢印f方向に揺動させて、その先端突起部13aを係止爪10aから離間させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成では、係止爪10a付き立上り片10を合成樹脂により一体成形する場合に、その係止爪10aの長さHが大きいため、特殊形状の傾斜ピン13を必要とし、金型構造が極めて複雑になって、製作費が高くつく。
【0007】
そこで、図13に仮想線で示すように、スピーカー取付部1aの係止爪10aに対向する部分に、該係止爪10aよりも若干大きい抜き孔16を貫設し、その抜き孔16に挿通した金型により係止爪10aを形成することが考えられるが、これでは、スピーカー取付部1aに比較的大きい抜き孔16が残って外観上の体裁が悪くなる。
【0008】
また、前記スピーカー取付部1aに多数の通音孔7を貫設することにより、該スピーカー取付部1aの強度が低下しており、その強度低下を防ぐために、位置決め壁11や補強材(図示せず)でスピーカー取付部1aを補強しているが、実際問題として、補強の必要性は低い。
【0009】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みて、スピーカー取付部の強度低下を効果的に利用して外観上の体裁が良好で安価にスピーカーを取り付けることができるようにしたスピーカー取付装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、キャビネットの多数の通音孔を有するスピーカー取付部に、位置決め壁と立上り片とがスピーカーの口径に合わせて突設されると共に、該立上り片の内周面先端に係止爪が一体形成されており、その位置決め壁及び立上り片間にスピーカーを配置して、該スピーカーに前記係止爪を係合させるようにしたスピーカー取付装置において、前記位置決め壁と係止爪とが省略され、前記立上り片がスピーカーの口径に合わせて周方向所定間隔をおいて複数突設されると共に、該各立上り片の内側面先端に、前記係止爪に代えて内向きにわずかに膨らむ円弧状膨らみ部が一体形成され、前記スピーカー取付部の肉厚を薄くすることにより、該スピーカー取付部が弾性変形可能に形成され、前記キャビネットの立上り片より外側にスピーカー取付部を取り囲むようにして環状の薄肉部が形成されていることを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、係止爪が省略されているから、立上り片を合成樹脂により成形する際に、前記係止爪を形成するために従来必要とされていた特殊形状の傾斜ピンが不要であり、これによって、金型構造が簡単になり、製作費を安くすることができ、また、スピーカー取付部の係止爪に対向する部分に、該係止爪よりも若干大きい抜き孔を貫設する必要もないから、外観上の体裁が良好である。
【0012】
更に、弾性変形を阻害する位置決め壁が省略され、スピーカー取付部の肉厚を薄くすると共に、立上り片より外側にスピーカー取付部を取り囲むようにして環状の薄肉部が形成されており、従来のようにスピーカー取付部の強度を大きくするのではなく、その強度低下を効果的に利用して、スピーカー取付部を弾性変形させるようになっているから、そのスピーカー取付部を押圧して容易に弾性変形させることができ、その弾性変形により間隔を広げた立上り片間にスピーカーを差し込むだけで、そのスピーカーをスピーカー取付部に簡単に取り付けることができると共に、その取り付けたスピーカーによりスピーカー取付部を補強して強度低下を阻止することができる。
【0013】
しかも、スピーカーの口径に合わせて周方向所定間隔をおいて突設された複数の立上り片によりスピーカーを弾性的に確実に挟持することができると共に、該各立上り片の内側面先端に一体形成した膨らみ部によりその立上り片間に差し込んだスピーカーを不測に外れないように確実に係止することができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、キャビネットの多数の通音孔を有するスピーカー取付部に、位置決め壁と立上り片とがスピーカーの口径に合わせて突設されると共に、該立上り片の内周面先端に係止爪が一体形成されており、その位置決め壁及び立上り片間にスピーカーを配置して、該スピーカーに前記係止爪を係合させるようにしたスピーカー取付装置において、前記位置決め壁と係止爪とが省略され、前記キャビネットのスピーカー取付部よりも外側の周辺に多数の通音孔を貫設することにより、該スピーカー取付部が弾性変形可能に形成されており、そのスピーカー取付部を弾性変形させて間隔を広げた立上り片間にスピーカーを差し込むようにしたことを特徴としている。
【0015】
上記構成によれば、係止爪が省略されているから、立上り片を合成樹脂により成形する際に、前記係止爪を形成するために従来必要とされていた特殊形状の傾斜ピンが不要であり、これによって、金型構造が簡単になり、製作費を安くすることができ、また、スピーカー取付部の係止爪に対向する部分に、該係止爪よりも若干大きい抜き孔を貫設する必要もないから、外観上の体裁が良好である。
【0016】
更に、弾性変形を阻害する位置決め壁が省略され、従来のようにスピーカー取付部の強度を大きくするのではなく、スピーカー取付部だけでなくその外側まで多数の通音孔を貫設することにより、該スピーカー取付部の全体が弾性変形可能に形成されているので、そのスピーカー取付部を押圧して弾性変形させることにより、立上り片間の間隔を容易に広げてスピーカーを確実に差し込むことができる。
【0017】
要するに、スピーカー取付部の強度低下を効果的に利用して、スピーカー取付部を弾性変形させるようになっているから、その弾性変形により間隔を広げた立上り片間にスピーカーを差し込むだけで、そのスピーカーをスピーカー取付部に簡単に取り付けることができると共に、その取り付けたスピーカーによりスピーカー取付部を補強して強度低下を阻止することができる。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記スピーカー取付部の肉厚を薄くすることにより、該スピーカー取付部が弾性変形可能に形成されていることを特徴としている。
【0019】
上記構成によれば、スピーカー取付部の肉厚を薄くすることにより、該スピーカー取付部が弾性変形可能に形成されているので、そのスピーカー取付部を押圧して弾性変形させることにより、立上り片間の間隔を容易に広げてスピーカーを確実に差し込むことができる。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記キャビネットの立上り片より外側にスピーカー取付部を取り囲むようにして環状の薄肉部が形成されていることを特徴としている。
【0021】
上記構成によれば、立上り片より外側にスピーカー取付部を取り囲むようにして環状の薄肉部が形成されているので、該スピーカー取付部を一層容易に弾性変形させて、立上り片間の間隔を広げることができる。
【0022】
請求項5記載の発明は、請求項2から4のいずれかに記載の発明において、前記立上り片の内側面先端に、内向きにわずかに膨らむ円弧状膨らみ部が一体形成されていることを特徴としている。
【0023】
上記構成によれば、立上り片の内側面先端に一体形成した膨らみ部により該立上り片間に差し込んだスピーカーを不測に外れないように確実に係止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施の形態であるスピーカー取付装置8を設けたテレビジョン一体型DVDを示すものであって、図2及び図3に示すように、従来の位置決め壁11(図13参照)が省略され、立上り片10がスピーカーSの口径dに合わせて周方向に所定間隔をおいて多数突設され、該各立上り片10の内側面先端に、従来の係止爪10a(図12参照)に代えて内向きにわずかの間隔h(例えば0.5mm程度)だけ膨らむ円弧状膨らみ部10Aが一体形成され、キャビネット1のスピーカー取付部1a内に多数の通音孔7aを貫設すると共に、該スピーカー取付部1aよりも外側の周辺に多数の通音孔7bを貫設することにより、そのスピーカー取付部1aが弾性変形可能に形成されている。
【0025】
前記スピーカーSをスピーカー取付部1aに取り付ける場合には、図1及び図4に示すように、スピーカー取付部1aを外側から一方の手で押圧Pすることにより、該スピーカー取付部1aを弾性変形させて立上り片10間の間隔を広げ(図4実線参照)、他方の手でつかんだスピーカーSを立上り片10間に差し込み、押圧Pを解除するだけでよい(図4仮想線参照)。
【0026】
膨らみ部10A付き立上り片10を合成樹脂により一体成形する場合には、図5(a)に示すように、複数の金型12a〜12c間の空隙内に合成樹脂を充填し、その合成樹脂の固化後、図5(b)に示すように、金型12a,12bを取り外すだけでよい。このとき、金型12bの内面に膨らみ部10A用凹部18が形成されているが、その凹部18の深さhが小さいから、金型12bを強制的に引っ張るだけで、膨らみ部10Aを損傷させることなく、その金型12bを膨らみ部10A付き立上り片10から引き離すことができる。
【0027】
上記構成によれば、係止爪10aが省略されているから、立上り片10を合成樹脂により成形する際に、前記係止爪10aを形成するために従来必要とされていた特殊形状の傾斜ピン(図14参照)が不要であり、これによって、金型構造が簡単になり、製作費を安くすることができ、また、スピーカー取付部1aの係止爪10aに対向する部分に、該係止爪10aよりも若干大きい抜き孔16(図13仮想線参照)を貫設する必要もないから、外観上の体裁が良好である。
【0028】
更に、弾性変形を阻害する位置決め壁11(図13参照)が省略され、スピーカー取付部1aに通音孔7aを貫設するだけでなくその外側まで通音孔7bを貫設しており、従来のようにスピーカー取付部1aの強度を大きくするのではなく、その強度低下を効果的に利用して、スピーカー取付部1aを弾性変形させるようになっているから、そのスピーカー取付部1aを押圧Pして容易に弾性変形させることができ、その弾性変形により間隔を広げた立上り片10間にスピーカーSを差し込むだけで、そのスピーカーSをスピーカー取付部1aに簡単に取り付けることができると共に、その取り付けたスピーカーSによりスピーカー取付部1aを補強して強度低下を阻止することができる。
【0029】
しかも、スピーカーSの口径dに合わせて周方向所定間隔をおいて突設された複数の立上り片10によりスピーカーSを弾性的に確実に挟持することができると共に、該各立上り片10の内側面先端に一体形成した膨らみ部10Aによりその立上り片10間に差し込んだスピーカーSを不測に外れないように確実に係止することができる。
【0030】
図6は本発明の第2の実施の形態であるスピーカー取付装置8を設けたテレビジョン一体型DVDを示すものであって、図7及び図8に示すように、立上り片10がスピーカーSの口径dに合わせて周方向に空隙19をおいて所定間隔(この実施の形態では90°)ごとに複数突設され、キャビネット1の肉厚t1を例えば2mmとした場合、スピーカー取付部1aの肉厚t2を例えば1.5mm程度に薄くすると共に、キャビネット1の立上り片10より外側にスピーカー取付部1aを取り囲むようにして肉厚t3を例えば1.5mm程度に薄くした環状の薄肉部20が形成されている。上記以外の構成は図1から図5に示す構成とほぼ同一であるから、同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0031】
前記スピーカーSをスピーカー取付部1aに取り付ける場合には、図6及び図9に示すように、スピーカー取付部1aを外側から一方の手で押圧Pすることにより、薄肉部20及びスピーカー取付部1aを弾性変形させて立上り片10間の間隔を広げ(図9実線参照)、他方の手でつかんだスピーカーSを立上り片10間に差し込み、押圧Pを解除するだけでよい(図9仮想線参照)。
【0032】
膨らみ部10A付き立上り片10を合成樹脂により一体成形する場合の手順は第1の実施の形態とほぼ同じであるから、その説明を省略する。
【0033】
上記構成によれば、係止爪10aが省略されているから、立上り片10を合成樹脂により成形する際に、前記係止爪10aを形成するために従来必要とされていた特殊形状の傾斜ピン13(図14参照)が不要であり、これによって、金型構造が簡単になり、製作費を安くすることができ、また、スピーカー取付部1aの係止爪10aに対向する部分に、該係止爪10aよりも若干大きい抜き孔16(図13参照)を貫設する必要もないから、外観上の体裁が良好である。
【0034】
更に、弾性変形を阻害する位置決め壁11(図13参照)が省略され、スピーカー取付部1aの肉厚t2を薄くすると共に、立上り片10より外側にスピーカー取付部1aを取り囲むようにして肉厚t3を薄くした環状の薄肉部20が形成されており、従来のようにスピーカー取付部1aの強度を大きくするのではなく、その強度低下を効果的に利用して、スピーカー取付部1aを弾性変形させるようになっているから、そのスピーカー取付部1aを押圧して容易に弾性変形させることができ、その弾性変形により間隔を広げた立上り片10間にスピーカーSを差し込むだけで、そのスピーカーSをスピーカー取付部1aに簡単に取り付けることができると共に、その取り付けたスピーカーSによりスピーカー取付部1aを補強して強度低下を阻止することができる。
【0035】
しかも、スピーカーSの口径dに合わせて周方向所定間隔をおいて突設された複数の立上り片10によりスピーカーSを弾性的に確実に挟持することができると共に、該各立上り片10の内側面先端に一体形成した膨らみ部10Aによりその立上り片10間に差し込んだスピーカーSを不測に外れないように確実に係止することができる。
【0036】
図10は参考例を示すものであって、立上り片10を無端環状に突設しており、これによって、無端環状の立上り片10によりスピーカーSをその全周から確実に挟持することができる。
【0037】
上記の実施の形態では、スピーカー取付装置8を設けたテレビジョン一体型DVDを例にあげて説明したが、これに限定されるわけでなく、単体のテレビジョン受像機やテレビジョンと磁気テープ装置とを一体化した所謂テレビデオなどの各種機器のスピーカー取付装置8に適用することができる。
【0038】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、係止爪が省略されているから、立上り片を合成樹脂により成形する際に、前記係止爪を形成するために従来必要とされていた特殊形状の傾斜ピンが不要であり、これによって、金型構造が簡単になり、製作費を安くすることができ、また、スピーカー取付部の係止爪に対向する部分に、該係止爪よりも若干大きい抜き孔を貫設する必要もないから、外観上の体裁が良好である。
【0039】
更に、弾性変形を阻害する位置決め壁が省略され、スピーカー取付部の肉厚を薄くすると共に、立上り片より外側にスピーカー取付部を取り囲むようにして環状の薄肉部が形成されており、従来のようにスピーカー取付部の強度を大きくするのではなく、その強度低下を効果的に利用して、スピーカー取付部を弾性変形させるようになっているから、そのスピーカー取付部を押圧して容易に弾性変形させることができ、その弾性変形により間隔を広げた立上り片間にスピーカーを差し込むだけで、そのスピーカーをスピーカー取付部に簡単に取り付けることができると共に、その取り付けたスピーカーによりスピーカー取付部を補強して強度低下を阻止することができる。
【0040】
しかも、スピーカーの口径に合わせて周方向所定間隔をおいて突設された複数の立上り片によりスピーカーを弾性的に確実に挟持することができると共に、該各立上り片の内側面先端に一体形成した膨らみ部によりその立上り片間に差し込んだスピーカーを不測に外れないように確実に係止することができる。
【0041】
請求項2記載の発明によれば、係止爪が省略されているから、立上り片を合成樹脂により成形する際に、前記係止爪を形成するために従来必要とされていた特殊形状の傾斜ピンが不要であり、これによって、金型構造が簡単になり、製作費を安くすることができ、また、スピーカー取付部の係止爪に対向する部分に、該係止爪よりも若干大きい抜き孔を貫設する必要もないから、外観上の体裁が良好である。
【0042】
更に、弾性変形を阻害する位置決め壁が省略され、従来のようにスピーカー取付部の強度を大きくするのではなく、スピーカー取付部だけでなくその外側まで多数の通音孔を貫設することにより、該スピーカー取付部の全体が弾性変形可能に形成されているので、そのスピーカー取付部を押圧して弾性変形させることにより、立上り片間の間隔を容易に広げてスピーカーを確実に差し込むことができる。
【0043】
要するに、スピーカー取付部の強度低下を効果的に利用して、スピーカー取付部を弾性変形させるようになっているから、その弾性変形により間隔を広げた立上り片間にスピーカーを差し込むだけで、そのスピーカーをスピーカー取付部に簡単に取り付けることができると共に、その取り付けたスピーカーによりスピーカー取付部を補強して強度低下を阻止することができる。
【0044】
請求項3記載の発明によれば、スピーカー取付部の肉厚を薄くすることにより、該スピーカー取付部が弾性変形可能に形成されているので、そのスピーカー取付部を押圧して弾性変形させることにより、立上り片間の間隔を容易に広げてスピーカーを確実に差し込むことができる。
【0045】
請求項4記載の発明によれば、立上り片より外側にスピーカー取付部を取り囲むようにして環状の薄肉部が形成されているので、該スピーカー取付部を一層容易に弾性変形させて、立上り片間の間隔を広げることができる。
【0046】
請求項5記載の発明によれば、立上り片の内側面先端に一体形成した膨らみ部により該立上り片間に差し込んだスピーカーを不測に外れないように確実に係止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態であるスピーカー取付装置を設けたテレビジョン一体型DVDの斜視図である。
【図2】 同スピーカー取付装置の縦断面図である。
【図3】 同スピーカー取付装置の分解斜視図である。
【図4】 同スピーカーの取付手順を示す縦断面図である。
【図5】 (a)は同立上り片の成形手順の前半を示す縦断面図、(b)は同成形手順の後半を示す縦断面図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態であるスピーカー取付装置を設けたテレビジョン一体型DVDの斜視図である。
【図7】 同スピーカー取付装置の縦断面図である。
【図8】 同スピーカー取付装置の分解斜視図である。
【図9】 同スピーカーの取付手順を示す縦断面図である。
【図10】 参考例を示す要部の分解斜視図である
【図11】 従来例を示す斜視図である。
【図12】 同スピーカー取付装置の縦断面図である。
【図13】 同スピーカー取付装置の分解斜視図である。
【図14】 (a)は同立上り片の成形手順の前半を示す縦断面図、(b)は同成形手順の後半を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 キャビネット
7a,7b 通音孔
8 スピーカー取付装置
10 立上り片
10a 係止爪
10A 膨らみ部
11 位置決め壁
20 薄肉部
S スピーカー
d スピーカーの口径
t2 スピーカー取付部の肉厚
t3 薄肉部の肉厚

Claims (5)

  1. キャビネットの多数の通音孔を有するスピーカー取付部に、位置決め壁と立上り片とがスピーカーの口径に合わせて突設されると共に、該立上り片の内周面先端に係止爪が一体形成されており、その位置決め壁及び立上り片間にスピーカーを配置して、該スピーカーに前記係止爪を係合させるようにしたスピーカー取付装置において、前記位置決め壁と係止爪とが省略され、前記立上り片がスピーカーの口径に合わせて周方向所定間隔をおいて複数突設されると共に、該各立上り片の内側面先端に、前記係止爪に代えて内向きにわずかに膨らむ円弧状膨らみ部が一体形成され、前記スピーカー取付部の肉厚を薄くすることにより、該スピーカー取付部が弾性変形可能に形成され、前記キャビネットの立上り片より外側にスピーカー取付部を取り囲むようにして環状の薄肉部が形成されていることを特徴とするスピーカー取付装置。
  2. キャビネットの多数の通音孔を有するスピーカー取付部に、位置決め壁と立上り片とがスピーカーの口径に合わせて突設されると共に、該立上り片の内周面先端に係止爪が一体形成されており、その位置決め壁及び立上り片間にスピーカーを配置して、該スピーカーに前記係止爪を係合させるようにしたスピーカー取付装置において、前記位置決め壁と係止爪とが省略され、前記キャビネットのスピーカー取付部よりも外側の周辺に多数の通音孔を貫設することにより、該スピーカー取付部が弾性変形可能に形成されており、そのスピーカー取付部を弾性変形させて間隔を広げた立上り片間にスピーカーを差し込むようにしたことを特徴とするスピーカー取付装置。
  3. 前記スピーカー取付部の肉厚を薄くすることにより、該スピーカー取付部が弾性変形可能に形成されていることを特徴とする請求項2記載のスピーカー取付装置。
  4. 前記キャビネットの立上り片より外側にスピーカー取付部を取り囲むようにして環状の薄肉部が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のスピーカー取付装置。
  5. 前記立上り片の内側面先端に、内向きにわずかに膨らむ円弧状膨らみ部が一体形成されていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のスピーカー取付装置。
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