JP3152537B2 - スタッドピン - Google Patents

スタッドピン

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JP3152537B2
JP3152537B2 JP07165493A JP7165493A JP3152537B2 JP 3152537 B2 JP3152537 B2 JP 3152537B2 JP 07165493 A JP07165493 A JP 07165493A JP 7165493 A JP7165493 A JP 7165493A JP 3152537 B2 JP3152537 B2 JP 3152537B2
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建 松岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば灯具と車体とを
固定するために用いられ、車体側のファスナーと嵌合す
る前端側膨出部と、灯具のランプボディへの後端側埋込
部とが一体に形成された合成樹脂製射出成形体であるス
タッドピンに関する。
【0002】
【従来の技術】図8〜11に示すように、スタッドピン
1は、嵌合用の前端側膨出部2と、後端側の雄ねじの形
成された埋込部3とが一体形成された合成樹脂製射出成
形体によって構成されており、後端側埋込部3は灯具の
ランプボディ6に設けられたボス孔7に圧入固定され、
前端側膨出部2は車体側のファスナー(図示せず)に抜
け止め固定されることで、灯具を車体に固定するもので
ある。符号4はスタッドピン1をボス孔7に圧入する際
のピンの圧入量及びピンのランプボディ背面からの突出
量を設定するためのフランジ部、符号8は埋込部3の後
端面に形成された射出成形時のゲートの痕跡(以下、ゲ
ート痕という)である。
【0003】射出成形では、溶融樹脂が金型内のゲート
からキャビティに注入されるため、ゲート痕が成形品に
必ず残るが、ゲート痕が目立てば商品価値が低く、また
作業者の手がゲート痕に触れれば傷つくおそれがある。
そこで従来では、ゲート痕が目立たず、かつ作業者が触
れる可能性が少ないと思われるスタッドピンの前端部又
は後端部(図8〜10参照)の端面に、このゲート痕が
形成された構造となっている。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】しかし従来のスタッド
ピン1では、ゲート痕8が埋込部3の端面から突出して
いるため、図10に示されるように、スタッドピン1を
ランプボディのボス孔7に圧入する際に、ゲート痕8が
ボス孔7の底面に当たって膨出部2の突出量Hがスタッ
ドピン毎に一定とならず、灯具の車体への適正な取付が
できないおそれがある。また埋込部3のボス孔7への圧
入は、フランジ部4をスパナやレンチで回動することに
よってねじ込むが、ゲート痕8が埋込部3の圧入の障害
となるような場合にフランジ部4を無理矢理回動させる
と、フランジ部4を割ってしまうという問題もあった。
【0005】またゲート痕8は作業者が触れにくいスタ
ッドピンの端部に設けられているとはいえ、作業者が端
部から突出しているゲート痕8に触れるおそれは多分に
あり、作業者の安全が十分保証されているとはいえな
い。本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもの
で、その目的はゲート痕がスタッドピンを埋設固定する
際の障害とならず、かつゲート痕が作業者の手を傷つけ
ることのないスタッドピンを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係るスタッドピンにおいては、前端側の嵌
合用膨出部と、後端側の凹凸外表面をもつ埋込部とが一
体形成された合成樹脂製射出成形体であるスタッドピン
において、後端側埋込部の後端面に凹部を設け、この凹
部内にゲート痕を形成するとともに、前記膨出部と埋込
部間に、前記埋込部の埋込量を設定して膨出部の突出量
を設定するフランジ部を形成するようにしたものであ
る。
【0007】
【作用】ゲート痕はスタッドピンの端面より奥まった位
置(凹部)に形成されているため、端面よりゲート痕が
突出せず、また仮にゲート痕が端面より突出したとして
もその突出量はわずかなため、ゲート痕が埋込部の埋設
固定の際の障害となることも、作業者がゲート痕に触れ
て傷をする可能性も減少する。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図3は本発明の第1の実施例であるスタッ
ドピンを示すもので、図1はスタッドピンの側面図、図
2はスタッドピンの縦断面図、図3はスタッドピンの使
用状態を示す断面図である。
【0009】これらの図において、符号10Aは車輌用
灯具を車体20に締結するために用いられるスタッドピ
ンを示し、ファスナー22に嵌合して抜け止めされる前
端側の嵌合用膨出部12と、外周面に雄ねじ15が形成
され、ランプボディ26に形成されたボス孔27に埋設
固定される後端側の埋込部14と、膨出部12と埋込部
14間に形成された六角フランジ部16とが一体に形成
された構造で、合成樹脂の射出成形によって形成されて
いる。
【0010】膨出部12は、先端に向かって径が徐々に
小さくなるテーパ形状の付根側基部12aの先端に、樽
型の膨出部本体12bが形成された構造で、車体20の
ファスナー挿着孔21に挿着されたファスナー22に膨
出部12が挿入されることで、膨出部本体12bがファ
スナー22の縮径部23と係合して抜け止めされるよう
になっている。即ち、ファスナー22は後端側開口周壁
25がスカート状に拡がり、前後方向略中央外周にくび
れ部22aが形成された略円筒型で、前端側開口周壁
(車体のファスナー挿着孔21に挿入される側の開口周
壁)24には複数本の縦スリット24aが設けられて、
前端側開口周壁24が半径方向(図3矢印方向)に可撓
できるとともに、周壁24の内側には縮径部23が形成
された構造となっている。このためファスナー22を車
体のファスナー挿着孔21に容易に挿着できるととも
に、ファスナー挿着孔21に挿着固定されたファスナー
22にスタッドピン10の膨出部12を容易に挿着す
ることもできる。符号22bは、スカート状の後端側開
口周壁25から放射状に延出して、前端側周壁外周の膨
出部22cと協働して車体のファスナー挿着孔21の周
縁部を挟持するリブである。
【0011】またファスナー22に挿着係合された状態
のスタッドピン10Aは、膨出部本体12bがファスナ
ーの前端側開口周壁24を半径方向外方に押し拡げてフ
ァスナー挿着孔21に圧接させるとともに、縮径部23
によって膨出部本体12bが抜け止めされるので、ガタ
つくことなくファスナー挿着孔21にファスナー22を
介して固定保持される。また膨出部12の付根側基部1
2aはテーパ形状に形成されて、付根側基部がストレー
トな形状の場合に比べて膨出部12の外力に対する折れ
耐力に強い構造となっている。
【0012】一方埋込部14は、回動させながらランプ
ボディ26のボス孔27に圧入することで、ランプボデ
ィに固定一体化される。フランジ部16は、埋込部14
をボス孔27にねじ込む際のスパナやレンチの係合部と
して機能し、さらにボス孔27への埋込部14の圧入量
を設定してランプボディ26から突出するスタッドピン
の突出量を設定する作用もある。
【0013】また埋込部14の後端面には、球面状の凹
部17が設けられ、この凹部17の中央にゲート痕18
が形成されている。ゲート痕18は後方に突出している
ものの、その突出量は凹部17の深さより小さいため、
埋込部14の後端面より奥まったところに位置してい
る。このため作業者がスタッドピン10Aを取り扱う
際、例えばランプボディ26にスタッドピン10Aを埋
設固定する際に、ゲート痕18に触れるおそれが全くな
く、従来のように作業者がゲート痕に触れてけがをする
という危険がない。
【0014】またスタッドピンの埋込部14をボス孔2
7に圧入固定する際には、ゲート痕18がボス孔底面に
当たって埋込部14の圧入を妨げるようなことがなく、
しかもフランジ部16がランプボディ26の表面に当接
する適正位置まで確実に埋込部14を圧入できるので、
ランプボディ26からの膨出部12の突出量を常に一定
にできる。
【0015】またスタッドピン10Aは、前後に延びて
前端部に開口する孔11が形成された中空体構造で、ス
タッドピンが中実体構造である場合(従来構造)に比べ
て樹脂の容積が小さくかつ全体にわたって略均一の肉厚
となるため、ヒケによる寸法誤差が発生しにくい構造と
なっている。図4は、本発明の第2の実施例であるスタ
ッドピンの縦断面図を示すものである。
【0016】この実施例におけるスタッドピン10Bで
は、膨出部12の前端面に凹部17が設けられ、この凹
部17内にゲート痕18が形成されたことと、スタッド
ピン10B内に形成されている前後に延びる孔11が後
端部に開口するとともに、孔径が前端側に徐々に小さく
なるテーパ形状に形成されている点が前記第1の実施例
と異なっている。その他は前記第1の実施例と同一であ
り、同一の符号を付すことによりその説明は省略する。
【0017】図5及び図6は本発明の第3の実施例であ
るスタッドピンを示すもので、図5は同スタッドピンの
縦断面図、図6は同スタッドピンの使用状態を示す断面
図である。前記した2つの実施例におけるスタッドピン
10A,10Bはそれぞれ中空体構造となっていたが、
この第3の実施例におけるスタッドピン10Cは中実体
構造である点が異なっている。
【0018】また、後端側埋込部14の長さに比べて、
前端側の嵌合用膨出部12の付根側基部12aの長さが
長く形成されて、この付根側基部12aが軸方向2個所
においてファスナー122に支持される構造となってい
る。即ち、ねじ13によって車体20に固定されたファ
スナー122には、スタッドピン10Cの付根側基部1
2aを支持する円筒部125と、膨出部12の前端側を
支持する円筒部123とが形成されている。そして円筒
部123には、膨出部本体12bを抜け止め保持するた
めの、複数本の縦スリット124aが設けられて半径方
向に可撓できる周壁124が形成された構造となってい
る。周壁124の内側には膨出部本体12bを抜け止め
する縮径部123が形成されている。
【0019】また付根側基部12aは先端側程径が小さ
いテーパ形状に形成されて、スタッドピンに作用する外
力に対する折れ耐力に強い構造となっており、端側膨
出部12が長い本実施例のようなスタッドピンにおいて
特に有効である。図7は本発明の第4の実施例のスタッ
ドピンの縦断面図であり、この実施例に示すスタッドピ
ン10Dは前記した第3の実施例のスタッドピン10C
を中空体構造に形成したものである。その他は前記第4
の実施例と同一であり、同一の符号を付すことによりそ
の説明は省略する。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るスタッドピンによれば、ゲート痕はスタッドピン
の端面より奥まった位置(凹部)に形成されているた
め、ゲート痕が端面より突出せず、ゲート痕がスタッド
ピンを埋設固定する際の障害となったり、作業者がゲー
ト痕に触れて傷をする等といった不具合がなくなって、
スタッドピンのスムーズかつ適正な埋設固定と、スタッ
ドピンを取扱う作業者の安全性が保証される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるスタッドピンの側
面図
【図2】同スタッドピンの縦断面図
【図3】同スタッドピンの使用状態の断面図
【図4】本発明の第2の実施例であるスタッドピンの縦
断面図
【図5】本発明の第3の実施例であるスタッドピンの縦
断面図
【図6】同スタッドピンの使用状態の断面図
【図7】本発明の第4の実施例であるスタッドピンの縦
断面図
【図8】従来のスタッドピンの側面図
【図9】同スタッドピンの縦断面図
【図10】同スタッドピンを圧入固定する状態の断面図
【図11】従来の灯具を背面から見た斜視図
【符号の説明】
10A,10B,10C,10D スタッドピン 12 嵌合用膨出部 12b 膨出部本体 14 埋込部 15 凹凸外表面である雄ねじ 16 フランジ部 17 凹部 18 ゲート痕
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−114663(JP,A) 特開 平1−192518(JP,A) 実開 平1−75613(JP,U) 実開 平1−174614(JP,U) 実開 平1−116983(JP,U) 実開 平4−77419(JP,U) 実公 昭44−18556(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 2/00 - 21/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端側の嵌合用膨出部と、後端側の凹凸
    外表面をもつ埋込部とが一体形成された合成樹脂製射出
    成形体であるスタッドピンにおいて、後端側埋込部の後
    面に凹部が設けられ、この凹部内にゲート痕が形成
    れるとともに、前記膨出部と埋込部間には、前記埋込部
    の埋込量を設定して膨出部の突出量を設定するフランジ
    部が形成されたことを特徴とするスタッドピン。
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