JP2601494Y2 - ネジ固定型ホルダー - Google Patents

ネジ固定型ホルダー

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JP2601494Y2
JP2601494Y2 JP1993068456U JP6845693U JP2601494Y2 JP 2601494 Y2 JP2601494 Y2 JP 2601494Y2 JP 1993068456 U JP1993068456 U JP 1993068456U JP 6845693 U JP6845693 U JP 6845693U JP 2601494 Y2 JP2601494 Y2 JP 2601494Y2
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章良 笹本
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のサンバイザー
の如き取付部品の一部を保持するために、所定の壁面に
ネジ部材を介して固定されるホルダーの改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】出願人は、この種ホルダーとして、既
に、実開平4−138110号公報に示すものを提供し
ている。当該ホルダーは、具体的には図示しないが、合
成樹脂の一体成形品で、自動車前席の天井壁面にネジ部
材を介して固定されるベース体を備え、該ベース体の一
端部寄りに、サンバイザーの上縁側に露出して設けられ
る軸部を回動可能に保持する断面C字状のホルダー部を
形成すると共に、ベース体の他端部寄りに、ネジ部材を
挿通する挿通孔を形成する一方、ベース体の裏面側に自
動車天井を画成する成形天井材と車体パネルに穿設され
た各取付孔内に差し込まれる円筒状ステムを一体に形成
して、該円筒状ステムの基部寄りの周面にEリングを嵌
着する環状凹溝部を設けると共に、同ステムの先端部寄
りの対向する側面に外方に張り出す一対の弾性係止部を
スリットを介して設ける構成となっている。
【0003】そして、斯る構成のネジ固定型ホルダー
を、表材たる成形天井材と裏材たる車体パネルから成る
自動車の天井壁面に固定する場合には、まず、成形天井
材側に穿設されている取付孔内に上記円筒状ステムを差
し込んで、該ステムの環状凹溝部内にEリングを嵌着す
れば、これにより、ベース体を成形天井材側に仮止めす
ることが可能となるので、この状態のまま、今度は、ベ
ース体の円筒状ステムをパネル側に穿設されている取付
孔内に差し込んで、該ステムの各弾性係止部を当該取付
孔の孔縁に係止すれば、成形天井材と一緒に、ベース体
をパネル側に仮止めすることが可能となる。
【0004】そこで、最後に、このパネルに対する仮止
め状態を利用して、ベース体の挿通孔内にネジ部材を挿
通し、該ネジ部材をパネル側のネジ孔に螺合すれば、ベ
ース体を自動車の天井壁面に対して簡単に固定できるの
で、後は、当該ベース体のホルダー部内にサンバイザー
の軸部を嵌合すれば、これにより、サンバイザーの軸部
が回動可能に保持されることとなる。従って、従来のホ
ルダーの下では、ロボットで自動搭載される成形天井材
に予めベース体を仮止めしておくことが可能となるばか
りか、ネジ部材で最終的に固定されるまで、ベース体を
成形天井材と一緒にパネル側に仮止めしておけるので、
従前の単なるネジ固定型ホルダーと比較すると、その固
定作業が容易となる利点を有する訳である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、従来のホル
ダーにあって、ベース体を成形天井材側に先に仮止めす
る場合には、比較的小さなEリングを環状凹溝部内に無
理に嵌着しなければならないので、成形天井材に対する
仮止め作業が自ずと大変となると共に、斯る仮止め状態
のまま、円筒状ステムをパネル側の取付孔内に差し込む
場合には、当該ステム自体にその円滑な差し込みを保障
するガイド機能が付されていないので、これに起因し
て、円筒状ステムの取付孔内に対する差し込み作業も大
変となる問題点を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記した従来
の課題を有効に解決するために開発されたもので、所定
壁面にネジ部材を介して固定されるベース体を備え、該
ベース体に対して、取付部品の一部を保持するホルダー
部と、ネジ部材を挿通する挿通孔と、壁面の表材と裏材
に穿設された各取付孔内に差し込まれる円筒状ステムを
形成し、当該表材と裏材側にベース体を個々に仮止めで
きるように構成されたネジ固定型ホルダーを前提とし
て、円筒状ステムに被嵌されるガイドキャップを備え、
該ガイドキャップは、先細り形状を呈する先端ガイド部
と、上記表材側の取付孔の孔縁をベース体と共働して挾
持する一対の胴片を有し、他方、円筒状ステムは、上記
裏材側の取付孔の孔縁に係止する一対の弾性係止部と、
ガイドキャップの各胴片をロックするロック部を有する
構成を採用した。
【0007】
【作用】依って、本考案にあっても、壁面が独立した表
材と裏材で画成されている場合には、まず、ベース体の
円筒状ステムを表材側の取付孔内に差し込むこととなる
が、この時には、当該ステムの先端部にそのロック部を
利用してガイドキャップを被嵌するだけで、該ガイドキ
ャップの各胴片とベース体間で上記取付孔の孔縁が自動
的に挾持されるので、これにより、ベース体は表材側に
簡単に仮止めされる。
【0008】そこで、次ぎに、ガイドキャップを被嵌し
たステムを裏材側の取付孔内に差し込むこととなるが、
この時には、ガイドキャップの先端ガイド部の作用で、
裏材側の取付孔内にステムを円滑に導くことが可能とな
るので、このガイド作用を積極的に利用して、ステムを
同取付孔内に差し込むと、ステム側の各弾性係止部が取
付孔の孔縁に弾性的に係止して、今度は、ベース体が裏
材側に簡単に仮止めされるので、後は、この仮止め状態
を利用して、ベース体の挿通孔内にネジ部材を挿通し、
該ネジ部材を裏材側のネジ孔に螺合すれば、ホルダー自
体を壁面に対して極めて簡単に固定することが可能とな
る。
【0009】
【実施例】以下、本考案を図示する一実施例に基づいて
詳述すれば、該実施例に係るネジ固定型ホルダーも、自
動車のサンバイザーを保持するために開発されて、自動
車天井壁面の表材となる成形天井材と裏材となる車体パ
ネル側に個々に仮止めできる機能を有するものである
が、特徴とするところは、図1に示す如く、合成樹脂材
料で別体に成形されたベース体1とガイドキャップ11
の2部品から構成した点にある。
【0010】これを具体的に説明すると、自動車前席の
天井壁面に固定されるベース体1は、図示する如く、そ
の一端部寄りに、サンバイザーの上縁側で露出する軸部
を回動可能に保持する断面C字状のホルダー部2を形成
し、ベース体1の他端部寄りに、ネジ部材を挿通する貫
通状の挿通孔3を形成する一方、該挿通孔3とホルダー
部2間の裏面に、上記成形天井材と車体パネルに穿設さ
れた各取付孔内に差し込まれる内部中空の円筒状ステム
4を形成して、該円筒状ステム4の一方の対向する側面
に外方に張り出す一対の弾性係止部5をスリット6を介
して設けると共に、他方の対向する側面に後述するガイ
ドキャップ11の胴片をロックする一対のロック突起部
7を設ける構成となっている。
【0011】又、ガイドキャップ11は、上記円筒状ス
テム4に被嵌される大きさに成形されて、図2にも示す
如く、パネルの取付孔に対するガイド作用を果たす先細
り形状を呈する先端ガイド部12と、円筒状ステム4の
中空内部に差し込まれるピン部13と、先端縁に折曲フ
ランジ部15を形成し中央部に上記ロック突起部7を嵌
合する嵌合孔16を形成した一対の胴片14とを有し
て、ピン部13の先端をステム4内に臨ませながら、一
対の胴片14をロック突起部7上から外嵌すると、一対
の胴片14はロック突起部7により外方に拡開しながら
嵌め込まれて、該各胴片14の嵌合孔16内にロック突
起部7が嵌合することにより、ステム4側に抜け外れる
ことなく確実に被嵌される構成となっている。
【0012】依って、本実施例のネジ固定型ホルダー
を、やはり、表材たる成形天井材21と裏材たる車体パ
ネル22から成る自動車の天井壁面に固定する場合に
は、まず、成形天井材21側に穿設されている取付孔2
1a内に上記円筒状ステム4を差し込んで、各嵌合孔1
6に対するロック突起部7の嵌合状態を得て、円筒状ス
テム4にガイドキャップ11を被嵌すれば、図3に示す
如く、ベース体1の裏面とガイドキャップ11側の各折
曲フランジ部15間で、同取付孔21aの孔縁が自動的
に挾持されるので、これにより、ベース体1が成形天井
材21側に極めて簡単に仮止めされることとなる。
【0013】そこで、本実施例にあっても、斯る仮止め
状態のまま、ステム4をパネル22側に穿設されている
取付孔22a内に差し込むこととなるが、この場合に
は、ガイドキャップ11の先細り先端ガイド部12の作
用により、パネル22の取付孔22a内にステム4を円
滑に導くことが十分に可能となるので、後は、このガイ
ド作用を得て、ガイドキャップ11付きのステム4を取
付孔22a内に導くと、図4に示す如く、該ステム4の
各弾性係止部5が同取付孔22aの孔縁に弾性的に係止
するので、やはり、成形天井材21と一緒に、ベース体
1を後からパネル22側に簡単に仮止めできる。
【0014】従って、最後に、ベース体1の挿通孔3内
にネジ部材23を挿通して、該ネジ部材23をパネル2
2側のネジ孔22bに螺合すれば、ベース体1自体を天
井壁面に対して極めて簡単に固定することが可能となる
ので、該ベース体1のC字状ホルダー部2内にサンバイ
ザー24の軸部24aを嵌合すれば、これにより、図5
に示す如く、サンバイザー24が回動可能に保持される
こととなる。
【0015】
【考案の効果】以上の如く、本考案のネジ固定型ホルダ
ーは、上記構成の採用により、煩雑な嵌着作業が要求さ
れるEリングや環状凹溝部を用いずとも、円筒状ステム
に被嵌される1個のガイドキャップを有機的に使用する
だけで、表材に対する仮止め機能は勿論のこと、ステム
の裏材側の取付孔に対する差し込みガイド機能をも併せ
て期待することが可能となるので、従来のものと比較す
ると、ホルダーの固定作業が一層簡単且つ円滑に行える
こととなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るネジ固定型ホルダーを分
解して背面側から示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】ベース体を成形天井材に先に仮止めした状態を
示す断面図である。
【図4】(A)(B)はベース体を車体パネルに後から仮
止めした状態を異なる方向から示す断面図である。
【図5】ホルダーを最終的に天井壁面に固定した状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 ベース体 2 ホルダー部 3 挿通孔 4 円筒状ステム 5 弾性係止部 7 ロック突起部(ロック部) 11 ガイドキャップ 12 先端ガイド部 14 胴片 15 折曲フランジ部 16 嵌合孔 21 成形天井材(表材) 21a 同取付孔 22 車体パネル(裏材) 22a 同取付孔 23 ネジ部材 24 サンバイザー(取付部品) 24a 同軸部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定壁面にネジ部材を介して固定される
    ベース体を備え、該ベース体に対して、取付部品の一部
    を保持するホルダー部と、ネジ部材を挿通する挿通孔
    と、壁面の表材と裏材に穿設された各取付孔内に差し込
    まれる円筒状ステムを形成し、当該表材と裏材側にベー
    ス体を個々に仮止めできるように構成されたネジ固定型
    ホルダーにおいて、円筒状ステムに被嵌されるガイドキ
    ャップを備え、該ガイドキャップは、先細り形状を呈す
    る先端ガイド部と、上記表材側の取付孔の孔縁をベース
    体と共働して挾持する一対の胴片を有し、他方、円筒状
    ステムは、上記裏材側の取付孔の孔縁に係止する一対の
    弾性係止部と、ガイドキャップの各胴片をロックするロ
    ック部を有することを特徴とするネジ固定型ホルダー。
JP1993068456U 1993-11-30 1993-11-30 ネジ固定型ホルダー Expired - Fee Related JP2601494Y2 (ja)

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JP5369593B2 (ja) * 2008-10-09 2013-12-18 パナソニック株式会社 壁掛型扇風機
JP2012148597A (ja) * 2011-01-17 2012-08-09 Hayashi Telempu Co Ltd サンシェード装置

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