JPS5816442Y2 - 後視鏡の取付け機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車用後視鏡の取付機構の改良に関するもの
である。

従来、貨物自動車や乗合自動車等の自動車に使用されて
いる後視鏡の取付機構については種々の型式のものがあ
るが、後視鏡本体を支持アニムに取付ける際、取付座を
介して小ねじ等で締結しなくてはならず、締付力が弱い
と後視鏡本体が支持アームに安定した状態で装着するこ
とができず、微かな振動でも変位し、捷た締付力が強す
ぎると後視鏡本体の方向設定のための変位操作が困難と
なり、強いてはこの取付部を破損して以後の使用を困難
にする欠点があり、また製作に際して手数を要し、均質
な製品に仕上るための技術管理を行なわねばならない等
の問題点がある。

本考案は斯かる問題点を解決するものであり、簡単な構
成で、後視鏡本体を支持アーム先端に小ねじ等の締結体
を必要とせずに取付けることができ、しかも後視鏡本体
の回動変位自在とし、かつ常時安定した状態が保ち得る
ようにした後視鏡の取付は機構を提供する。

即ち、本考案後視鏡の取付は機構は、先端に球状支持部
を設けた支持アームに対し、鏡取付体の所要位置に適宜
直径の取付は孔を穿設し、該取付は孔に対して中央部に
支持アーム挿通孔の周縁部を表面側に適宜量屈曲して受
縁を設け、外周縁を折返して鍔部にすると共に同心円の
筒部を内側に取付部板厚よりも長く形成し、更に該筒部
の周囲には複数の鉤状係止切欠きを端部から刻設して金
属板製の固定リングを形成し、該固定リングのアーム挿
通孔に挿通した支持アームの球状支持部を前記受縁に係
合せしめ、これを前記鏡取付体の取付は孔に外側から挿
入して、取付は孔の反対側からは中央に球面窪所を有し
周端には弾性を付与せしめた形状の係止片を複数突設し
てなる押え片を、支持アームの球状支持部に球面窪所を
当接し、かつ押え片の係止片を固定リングの係止切欠き
と鏡取付体の取付は孔係止溝とのそれぞれに係止させる
ことにより鏡取付は体を支持アーム先端部に、小ねじ等
の締結体を必要とすることなく装着できるようにした後
視鏡の取付は機構である。

次に本考案の一実施例を図面について詳述すれば、第１
図乃至第３図にトいて、２は支持アームであり、３は支
持アーム２の先端に形成された球状支持部である。

４は合成樹脂にて構成された鏡取付体であり、この鏡取
付体４の背板５中央部には円形取付孔６を穿設し、該円
形取付孔６の周縁部で背板内側には等分して複数個の係
止溝６′（実施例で（ｒｉ３個）を斜に切り削いだよう
に刻設しである。

７は固定リングで薄金属板をプレス加工して成形されて
おり、中央には所要直径のアーム挿通孔８を穿設し、該
アーム挿通孔８の周縁部は固定リング取付は時の外面側
へ適宜量曲面に屈曲して前記アーム球状支持部の受縁８
′に形成し、外周部は前記背板５の円形取付孔６の直径
よりも大きい直径にて全周で折返して鍔部７′を形成し
該鍔部７′形成部分から円形取付孔６に挿入し得る直径
で同心円の筒部９を背板５の厚みよりも長く形威し、こ
の筒部９には前記取付孔周縁部に等分して設けた係止溝
６′と同数のＬ字状の鉤形係止切欠き１０を筒端から切
込んで配設したものである。

１１は金属板にて中央に球面性情１１′を形成した押え
片で、その外径は前記固定リング７の筒部９内径よりも
やや小さくて、外周縁には前記の固定リング７鉤形係止
切欠き１０に嵌り得る幅でかつ装着略円形取付孔６の係
止溝６′に係合し得る長さにて更に弾発性を付与せしめ
るべく球面寝所１１′形成側と反対の方向に中間部を彎
曲した形状の係止片１１〃を複数（実施例では３個等分
して突設してなるものである。

このように構成された各部片は第１図及び第２図に示す
如く、固定リング７の筒部９側からアーム挿通孔８に支
持アーム２を挿通して、該支持アームの先端球状支持部
３を受縁８′に係合せしめこの状態で背板５穿設の円形
取付は孔６に固定リングの筒部９の係止切欠き１０始端
１０′泣置が係止溝６′に合致するように挿入して、固
定リング７の鍔部７′を背板５表面に当接し、これに対
して背板５の内面側から押え片１１を、その各係止片１
１〃が固定リング７の鉤状係止切欠き１０始端１０′に
挿入しかつこの各係止片１１〃先端を係止溝６′に係合
せしめ、該押え片１１の球状寝所１１′を支持アーム２
の先端球状支持部３に当接せしめ、押え片１１の各係止
片１１〃が固定リング筒部９の鉤状係止切欠き１０内部
に移行し得るように押圧力を付加して固定リング７を所
要方向に回動させることにより、係止片１１〃は係止切
欠き１０の終端１０〃に達して確実に係止され、その結
果係止片１１〃の弾発力により支持アーム２の球状支持
部３は押え片１１の球面性情１１′と固定リング７の受
縁８′とにより適度に挾持され、また固定リング７は押
え片１１の係止片１１〃が鉤状係止切欠き１０を介して
取付は孔６周縁の係止溝６′に係合していることにより
、該係止片１１〃先端部と鍔部７′とによって背板５に
挾持装着され、支持アーム２に対して鏡取付体４が安定
した状態で装着されることになるのである。

そして本考案は装着後において、背板の表面には固定リ
ングの表側だけが表われて、取付は要部は鏡取付体の内
部にすべて収容され、外観上も簡素に仕上り、係止片に
よる弾性で支持アームに対してその先端球状支持部には
適切な接触低抗が付与され、従って自動車に取付は後に
おいて、振動により容易に変位することはなく、シかも
ミラーの位置調節時には大きな外力を加えなくとも調節
容易であり、構造上も少ない部品を組合せて取付は機構
を完成でき、殊に小ねじ等の締結体を必要とすることな
く組立ができるので、その作業性が一層向上し、簡単な
構成からなるから量産容易にして安価に提供できる等多
くの実用的効果を呈するものである。

なお、後視鏡の取付機構の取付位置は上記実施例に限定
されるものではなく、鏡取付体の外形形状に応じて所要
の位置に設は得ることは謂う１でもなく、また鏡取付体
も合成樹脂製とは限らず金属製であっても任意利用でき
るものであり、これらは本考案技術的範囲に包含される
ことは謂う１でもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案後視鏡の取付部の一部を切欠いた全体正
面図、第２図は第１図の要部拡大断面図、第３図は後視
鏡取付機構の要部分解斜視図である。 ２・・・・・・支持アーム、３・・・・・・球状支持部
、４・・・・・・鏡取付体、５・・・・・・背板、６・
・・・・・円形取付は孔、６′・・・・・・係止溝、７
・・・・・・固定リング、８・・・・・・支持アーム挿
通孔、８′・・・・・・受縁、９・・・・・・筒部、１
０・・・・・・係止切欠き、１１・・・・・・押え片、
１１′・・・・・・球面窪所、 １１〃・・・・・・係止片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支持アームの先端に設けた球状支持部に装着する後視鏡
   本体が回動変位可能になし得る構造にした後視鏡の取付
   は機構に３いて、中央部に支持アーム挿通孔を穿設して
   、該挿通孔の周縁部を適宜量表側に屈曲して受縁とし、
   外周縁を折返して鍔部にすると共に同心円の筒部を内側
   に取付部板厚よりも長く形成し、更に該筒部の周囲には
   複数の鉤状係止切欠きを端部から刻設して金属板製の固
   定リングを形成し、該固定リングのアーム挿通孔に挿通
   した支持アームの球状支持部を受縁に係合せしめ、これ
   を鏡取付体の適所に穿設してその内側面周縁に複数の係
   止溝を設けた円形取付は孔に外側から挿入し、斯かる取
   付は孔の反対側からは中央部に球面窪所を有し周端には
   弾性を付与せしめた形状の係止片を複数個突設してなる
   押え片を、支持アームの球状支持部に球面窪所を当接せ
   しめ、かつ押え片の係止片を固定リングの係止切欠きと
   鏡取付体の取付は孔の係止溝とのそれぞれに係止させ、
   鏡取付体を支持アームの球状支持部にて回動変位自在に
   装着できるようにしたことを特徴とする後視鏡の取付は
   機構。