JP3491269B2 - 締結具 - Google Patents

締結具

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JP3491269B2
JP3491269B2 JP22617296A JP22617296A JP3491269B2 JP 3491269 B2 JP3491269 B2 JP 3491269B2 JP 22617296 A JP22617296 A JP 22617296A JP 22617296 A JP22617296 A JP 22617296A JP 3491269 B2 JP3491269 B2 JP 3491269B2
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
フェンダープロテクタをフェンダーパネルに固定する場
合のように、通孔付き端部を有する2枚のパネル材同士
を締結固定する締結具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種締結具として、実開昭61
−119874号公報や実開平7−38722号公報に
示すものが存する。
【0003】前者の締結具は、合成樹脂で一体成形され
た断面U字状を呈する基体を備え、該基体のU字形状を
画成する一方の壁片側にナット部を一体に立設し、他方
の壁片側にネジ部材を挿通する挿通孔を穿設すると共
に、該他方の壁片の自由端縁に当該壁片と平行する折返
片を連設して、該折返片にもネジ部材の挿通孔を穿設す
る構成となっている。
【0004】依って、前者の締結具の下で、フェンダー
プロテクタをフェンダーパネルに固定する場合には、フ
ェンダーパネルの通孔付き端部を基体の外側、即ち、他
方の壁片と折返片の間に嵌め込んだ後、フェンダープロ
テクタの通孔付き端部を基体の内側に嵌め込んで、ネジ
部材の先端部を、折返片の挿通孔からフェンダーパネル
の通孔・他方の壁片の挿通孔・フェンダープロテクタの
通孔を経て、一方の壁片のナット部に螺合すれば、これ
により、フェンダープロテクタがフェンダーパネルに固
定される。
【0005】後者の締結具も、前者と同様に、断面U字
状を呈する基体を備えるものであるが、基体の一方の壁
片側に円筒部を一体に立設し、他方の壁片側にピン部材
を挿通する挿通孔を穿設すると共に、該他方の壁片の自
由端部側にフェンダーパネルの通孔付き端部を嵌合する
嵌合部を設けて、該嵌合部にもピン部材の挿通孔を穿設
する構成となっている。
【0006】依って、後者の締結具の下で、フェンダー
プロテクタをフェンダーパネルに締結固定する場合に
は、フェンダーパネルの通孔付き端部を上記外側の嵌合
部内に嵌め込んだ後、フェンダープロテクタの通孔付き
端部を基体の内側に嵌め込んで、ピン部材の先端部を、
嵌合部の挿通孔・フェンダーパネルの通孔・他方の壁片
の挿通孔・フェンダープロテクタの通孔を経て、一方の
壁片の円筒部内に挿通し、当該ピン部材をそのまま90
°回転させて、ピン部材の先端部に設けられている突起
を円筒部の上縁に形成されている凹溝に係合させれば、
これにより、フェンダープロテクタがフェンダーパネル
に固定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、従来の締結
具にあって、フェンダープロテクタとフェンダーパネル
を固定するロック手段に、ネジ部材又はピン部材を使用
することは、煩雑な回転作業が余儀なくされるので、作
業性が低下してしまうと言う大きな問題点を有してい
た。
【0008】又、断面U字状を呈する基体の内側にフェ
ンダープロテクタの端部を嵌め込む場合には、一方の壁
片と他方の壁片を無理にこじあけながら、フェンダープ
ロテクタの端部を嵌め込まなければならないので、嵌め
込み性が良好とは言えず、この点でも、作業性の低下が
問題視されていた。従って、当該分野においては、これ
らの組付作業性の改善が強く望まれている訳である。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本発明は、斯る従来の
締結具が抱える課題を有効に解決するために開発された
もので、請求項1記載の発明は、断面U字状を呈する基
体の内外側に2枚のパネル材の通孔付き端部を嵌め込ん
で、当該2枚のパネル材の端部同士をロック手段を介し
て固定する締結具において、上記基体の一方の壁片の自
由端縁に当該壁片と重合する揺動片をヒンジ部を介して
連設して、該揺動片の重合面の上記ヒンジ部から離れた
部位にロック手段を一体に設ける一方、基体の一方の壁
片と他方の壁片とに、該ロック手段を挿通する挿通孔を
個々に穿設して、該各挿通孔のいずれか一方の上記ヒン
ジ部から離れた側に、上記ロック手段を係止する段差部
を設け、且つ、ロック手段は、軸部と該軸部の先端から
一定の空間を画してヒンジ部から離れる方向に折り返さ
れた弾性爪部とからなり、該ロック手段が各挿通孔に挿
通される際には、軸部が各挿通孔の中心からヒンジ部側
に偏位すると共に、弾性爪部が各挿通孔のヒンジ部から
離れた側に位置し、ロック手段を各挿通孔に挿通した状
態においては、一方の壁片に穿設された挿通孔に開放口
を生じさせて、当該開放口から差し込まれた工具先端
で、上記段差部に対するロック手段の弾性爪部の係止を
解除して揺動片を解放する構成を採用した。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1を前提と
して、基体の他方の壁片に穿設された挿通孔の内側縁
に、一方の壁片に穿設された挿通孔方向に突出する円環
状突起を設けて、該円環状突起のヒンジ部から離れた内
周面に、ロック手段の弾性爪部を係止する段差部を設け
る構成を採用した。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2を前提と
して、円環状突起の突出縁に、他方の壁片の自由端側に
向かって徐々に低くなるテーパーガイド面を形成する構
成を採用した。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1を前提と
して、ロック手段は、ヒンジ部から離れた側を切り欠い
た切欠円柱状を呈して一方の壁片の挿通孔に嵌合する台
部を有し、該台部が挿通孔に嵌合することで、当該挿通
孔に開放口を生じさせる構成を採用した。
【0013】請求項5記載の発明は、断面U字状を呈す
る基体の内外側に2枚のパネル材の通孔付き端部を嵌め
込んで、当該2枚のパネル材の端部同士をロック手段を
介して固定する締結具において、上記基体の一方の壁片
と他方の壁片とに、ロック手段を挿通する挿通孔を個々
に穿設すると共に、他方の壁片に穿設された挿通孔の内
側縁に、一方の壁片に穿設された挿通孔方向に突出する
円環状突起を設けて、該円環状突起の突出縁に、他方の
壁片の自由端側に向かって徐々に低くなるテーパーガイ
ド面を形成し、且つ、一方の壁片の上記円環状突起と対
向する内面部を、円環状突起と対向しない内面部よりも
窪ませる構成を採用した。
【0014】請求項6記載の発明は、断面U字状を呈す
る基体の内外側に2枚のパネル材の通孔付き端部を嵌め
込んで、当該2枚のパネル材の端部同士をロック手段を
介して固定する締結具において、上記基体の一方の壁片
と他方の壁片とに、ロック手段を挿通する挿通孔を個々
に穿設すると共に、他方の壁片に穿設された挿通孔の内
側縁に、一方の壁片に穿設された挿通孔方向に突出する
円環状突起を設け、且つ、一方の壁片の奥部内面に、他
方の壁片の奥部内面のそれよりも大きなテーパー押圧部
を設ける構成を採用した。
【0015】依って、請求項1の発明によれば、従来の
如き煩雑な作業が要求される独立したネジ部材やピン部
材を用いずとも、単に、揺動片のヒンジ部から離れた部
位に設けられているロック手段を、挿通孔のいずれか一
方のヒンジ部から離れた側に設けられている段差部に係
止するだけで、2枚のパネル材の端部同士を確実に固定
できるので、作業性の向上が大いに期待できることとな
る。又、ヒンジ部との位置関係から、ロック手段を比較
的小さな力で挿通孔内に挿通しながら、段差部に確実に
係止することも可能となる。更に、ロック手段の弾性爪
部の柔軟性を高めて、挿通孔に対する挿通性をより良好
となすと同時に、当該弾性爪部を軽いタッチで段差部に
確実に係止させることが可能となる。これに加えて、開
放口を積極的に利用して工具先端を差し込むことによ
り、2枚のパネル材同士の固定を必要に応じて簡単に解
除することが可能となる。
【0016】請求項2の発明によれば、同様な挿通性・
係止性に加えて、円環状突起を他方の壁片と一緒に拡開
させて、基体の内側に対するパネル材の端部の嵌め込み
力を低減でき、請求項3の発明によれば、基体の内側に
パネル材の端部をスムーズに嵌め込むことができ、請求
項4の発明によれば、工具先端を差し込む開放口を一方
の壁片の挿通孔側に容易に画成できる。
【0017】請求項5の発明によれば、円環状突起の突
出縁に形成されたテーパーガイド面と、一方の壁片の円
環状突起と対向する内面部の窪みとで、基体の内側に対
するパネル材の嵌め込み作業が頗る良好となり、請求項
6の発明によれば、基体の内側に嵌め込まれたパネル材
の端部のガタツキを効果的に防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好適な実施の形態
に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係る締結具も、
合成樹脂の一体成形品で、図1・図2に示す如く、一対
の壁片2・3と連結部4を有する断面U字状の基体1を
備え、該基体1の一方の壁片2の自由端縁に当該壁片2
と重合する巾狭な揺動片5を薄肉のヒンジ部6を介して
傾斜する状態に連設して、当該揺動片5の壁片2と重合
する面の上記ヒンジ部6から離れた先端部側にロック手
段たるロック爪7を一体に設ける一方、基体1の一方の
壁片2と他方の壁片3とに、該ロック爪7を挿通する第
1挿通孔8と第2挿通孔9を個々に穿設する構成となっ
ている。
【0019】尚、上記ロック爪7は、一方の壁片2の第
1挿通孔8内に嵌合する台部7aと、第1・第2挿通孔
8・9の各中心からヒンジ部6側に偏位して台部7aか
ら延びる軸部7bと、該軸部7bの先端から一定の空間
10を画してヒンジ部6から離れる方向に折り返された
弾性爪部7cとからなり、弾性爪部7cは、先端に延長
片7dを連設し、軸部7bとの間に画された空間10を
利用して軸部7b方向へ自由に撓める構成となってお
り、台部7aは、ヒンジ部6から離れた側を切り欠いた
切欠円柱状を呈している。
【0020】又、一方の壁片2に対しては、その自由端
部両側に上記巾狭な揺動片5の重合を許容する間隔をお
いてコ字形状を呈する一対の嵌合部11を拡開状態をも
って形成すると共に、第1挿通孔8の外側縁に外方向に
突出する第1円環状突起12を設けて、該第1円環状突
起12の突出縁に、基体1の連結部4側に向かって徐々
に低くなる第1テーパーガイド面13を形成する一方、
後述する第2円環状突起と対応する内面部14aを、該
第2円環状突起と対応しない内面部14bよりも一定量
窪ませ、且つ、連結部4に連なる奥部内面には、他方の
壁片3の奥部内面のそれよりも大きなテーパー押圧部1
5を積極的に設ける構成となしている。
【0021】他方の壁片3に対しては、その自由端部3
aを大きく外方へ湾曲させると共に、連結部4から続く
外面に第2挿通孔9で分離される補強リブ16を形成す
る一方、第2挿通孔9の内側縁に、一方の壁片2に穿設
された第1挿通孔8方向に突出する第2円環状突起17
を設けて、該第2円環状突起17の突出縁に、上記ヒン
ジ部6側に向かって徐々に低くなる第2テーパーガイド
面18を形成し、且つ、第2円環状突起17のヒンジ部
6から離れた内周面に、上記ロック爪7の弾性爪部7c
を弾性的に係止する半円弧状の段差部19を設ける構成
となしている。
【0022】依って、斯る締結具を使用して、今仮に、
フェンダーパネル20に樹脂製のフェンダープロテクタ
21を締結固定する場合には、まず、図3に示す如く、
フェンダーパネル20の通孔22付き台形状端部20a
を一方の壁片2の外側に設けられている一対の嵌合部1
1内に嵌め込んで、フェンダーパネル20側に締結具を
取り付ける。尚、この場合には、フェンダーパネル20
の台形状端部20aは、第1挿通孔8の第1円環状突起
12に形成されている第1テーパーガイド面13の作用
で、一対の嵌合部11内にスムーズに嵌め込まれ、且
つ、第1円環状突起12が通孔22内に入り込むと、締
結具が抜け外れる心配がなくなると共に、第1挿通孔8
とフェンダーパネル20の通孔22とが自動的に合致す
る。
【0023】そこで、今度は、フェンダープロテクタ2
1の通孔23付き端部21aを基体1の内側、即ち、一
方の壁片2と他方の壁片3の間に嵌め込むこととなる
が、この時には、他方の壁片3の大きく湾曲した自由端
部3aでガイドされながら嵌め込まれたフェンダープロ
テクタ21の端部21aが、第2挿通孔9の第2円環状
突起17に形成されている第2テーパーガイド面18の
作用で、基体1の内側にスムーズに嵌め込まれ、且つ、
第2円環状突起17が通孔23内に入り込むと、やは
り、フェンダープロテクタ21が締結具から抜け外れる
心配がなくなると共に、第2挿通孔9とフェンダープロ
テクタ21の通孔23とが合致する。
【0024】又、特に、この場合には、既述した如く、
第2円環状突起17と対向する一方の壁片2の内面部1
4aが対向しない内面部14bよりも窪んでいるので、
これによっても、フェンダープロテクタ21の端部21
aの嵌め込みが良好となると共に、同端部21aの先端
縁は、大きなテーパー押圧部15の作用で、他方の壁片
3側に強制的に押圧されるので、これにより、基体1の
内側でのガタツキも効果的に防止できる。尚、ガタツキ
防止については、一方の壁片2の窪んでいない内面部1
4bも関与することとなるので、フェンダープロテクタ
21の端部21aは、結果的には、この内面部14bと
テーパー押圧部15の前後からの押圧作用で、確実に保
持されることとなる。
【0025】従って、後は、従来の如き独立したネジ部
材やピン部材を用いずとも、単に、揺動片5をヒンジ部
6を介して一方の壁片2と重合する方向に揺動させなが
ら、ロック爪7を、フェンダーパネル20の通孔22か
ら第1挿通孔8・フェンダープロテクタ21の通孔23
を経て、第2挿通孔9内に挿通するだけで、図4に示す
如く、ロック爪7の弾性爪部7cが第2円環状突起17
側に設けられている段差部19に弾性的に係止するの
で、これにより、フェンダープロテクタ21がフェンダ
ーパネル20に即座に固定される。
【0026】尚、この場合には、ロック爪7の軸部7b
が各挿通孔8・9の中心からヒンジ部6側へ偏位し、且
つ、弾性爪部7cがヒンジ部6から離れる方向に折り返
されている関係で、弾性爪部7cの柔軟性が高められ
て、ロック爪7を比較的小さな力で挿通孔8・9内に挿
通して、ヒンジ部6から離れた段差部19に軽いタッチ
で係止させることが可能となるので、各挿通孔8・9に
対する挿通性が頗る良好となるが、一旦、当該弾性爪部
7cが段差部19に係止すると、今度は、強固なロック
力が期待できるので、フェンダープロテクタ21のフェ
ンダーパネル20に対する確実な固定状態が保障できる
こととなる。
【0027】又、フェンダープロテクタ21のフェンダ
ーパネル20に対する固定状態にあっては、図示する如
く、ロック爪7の台部7aが第1挿通孔8内に嵌合する
ので、フェンダーパネル20に対する固定状態が補強さ
れることとなるが、既述した如く、当該台部7aはヒン
ジ部6から離れた側を切り欠いた切欠円柱状を呈してい
る関係で、正円形の第1挿通孔8内に嵌合した状態で
は、第1挿通孔8のヒンジ部6から離れた側に若干の開
放口Sが発生する。
【0028】従って、この開放口Sを利用して、基体1
の内部に工具先端(図示せず)を差し込んで、段差部1
9に係止している弾性爪部7cの先端を軸部7b側に押
圧すれば、弾性爪部7cの段差部19に対する係止状態
が簡単に解除できるので、非常事態で、フェンダープロ
テクタ21をフェンダーパネル20から取り外す必要性
が生じたような場合にも、十分に対応することが可能と
なる。
【0029】しかも、本実施の形態にあっては、図4に
示す如く、ロック爪7の弾性爪部7cの先端に延長片7
dを連設して、当該延長片7dを第2円環状突起17よ
りも突出させる一方、第2円環状突起17の段差部19
側に工具先端を案内する内周テーパー面19aを形成し
ているので、工具先端は、この内周テーパー面19aに
案内されながら、弾性爪部7cの突出する延長片7dを
速やかに押圧できる。この為、フェンダープロテクタ2
1をフェンダーパネル20から取り外す場合には、その
作業性が頗る良好となる。又、この場合において、上記
延長片7dを更にフェンダープロテクタ21面よりも突
出させる構成となせば、作業性は一層向上する。
【0030】尚、本実施の形態の下では、開放口Sを発
生させる際に、第1挿通孔8を正円形となし、ロック爪
7の台部7aを切欠円柱状となしたものであるが、原理
的には、第1挿通孔8のヒンジ部6から離れた側が台部
7aよりも大きければ良い訳であるから、逆に、台部7
aを正円柱状となして、第1挿通孔8を楕円形・その他
の異形状等となすことも実施に応じ任意である。
【0031】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、請求項1の下では、従来の如き煩雑な作業が要
求される独立したネジ部材やピン部材を用いずとも、単
に、揺動片のヒンジ部から離れた部位に設けられている
ロック手段を、挿通孔のいずれか一方のヒンジ部から離
れた側に設けられている段差部に係止するだけで、2枚
のパネル材の端部同士を確実に固定できるので、作業性
の向上が大いに期待できることとなる。又、ヒンジ部と
の位置関係から、ロック手段を比較的小さな力で挿通孔
内に挿通しながら、段差部に確実に係止することも可能
となる。更に、ロック手段の弾性爪部の柔軟性を高め
て、挿通孔に対する挿通性をより良好となすと同時に、
当該弾性爪部を軽いタッチで段差部に確実に係止させる
ことが可能となる。これに加えて、開放口を積極的に利
用して工具先端を差し込むことにより、2枚のパネル材
同士の固定を必要に応じて簡単に解除することが可能と
なる。
【0032】 請求項2の下では、同様な挿通性・係止
性に加えて、円環状突起を他方の壁片と一緒に拡開させ
て、基体の内側に対するパネル材の端部の嵌め込み力を
低減でき、請求項3の下では、基体の内側にパネル材の
端部をスムーズに嵌め込むことができ、請求項4の下で
は、工具先端を差し込む開放口を一方の壁片の挿通孔側
に容易に画成できる。
【0033】請求項5の下では、円環状突起の突出縁に
形成されたテーパーガイド面と、一方の壁片の円環状突
起と対向する内面部の窪みとで、基体の内側に対するパ
ネル材の嵌め込み作業が頗る良好となり、請求項6の下
では、基体の内側に嵌め込まれたパネル材の端部のガタ
ツキを効果的に防止できることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)は、本発明の実施の形態に係る締結
具を表裏側から示す斜視図である。
【図2】図1AのA−A線断面図である。
【図3】基体の内外側にフェンダーパネルの端部とフェ
ンダープロテクタの端部を嵌め込んだ状態を示す要部断
面図である。
【図4】フェンダーパネルの端部とフェンダープロテク
タの端部同士を固定した状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 基体 2 一方の壁片 3 他方の壁片 4 連結部 5 揺動片 6 ヒンジ部 7 ロック爪(ロック手段) 7a 台部 7b 軸部 7c 弾性爪部 7d 延長片 8 第1挿通孔 9 第2挿通孔 10 空間 11 嵌合部 12 第1円環状突起 13 第1テーパーガイド面 14a 一方の壁片の第2円環状突起と対向する内面部 14b 一方の壁片の第2円環状突起と対向しない内面
部 15 テーパー押圧部 16 補強リブ 17 第2円環状突起 18 第2テーパーガイド面 19 段差部 19a 内周テーパー面 20 フェンダーパネル(パネル材) 20a 同端部 21 フェンダープロテクタ(パネル材) 21a 同端部 22 フェンダーパネル側の通孔 23 フェンダープロテクタ側の通孔 S 開放口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 功 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 実開 平7−38722(JP,U) 実開 昭57−126609(JP,U) 実開 平5−66314(JP,U) 実開 昭60−54820(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面U字状を呈する基体の内外側に2枚
    のパネル材の通孔付き端部を嵌め込んで、当該2枚のパ
    ネル材の端部同士をロック手段を介して固定する締結具
    において、上記基体の一方の壁片の自由端縁に当該壁片
    と重合する揺動片をヒンジ部を介して連設して、該揺動
    片の重合面の上記ヒンジ部から離れた部位にロック手段
    を一体に設ける一方、基体の一方の壁片と他方の壁片と
    に、該ロック手段を挿通する挿通孔を個々に穿設して、
    該各挿通孔のいずれか一方の上記ヒンジ部から離れた側
    に、上記ロック手段を係止する段差部を設け、且つ、ロ
    ック手段は、軸部と該軸部の先端から一定の空間を画し
    てヒンジ部から離れる方向に折り返された弾性爪部とか
    らなり、該ロック手段が各挿通孔に挿通される際には、
    軸部が各挿通孔の中心からヒンジ部側に偏位すると共
    に、弾性爪部が各挿通孔のヒンジ部から離れた側に位置
    し、ロック手段を各挿通孔に挿通した状態においては、
    一方の壁片に穿設された挿通孔に開放口を生じさせて、
    当該開放口から差し込まれた工具先端で、上記段差部に
    対するロック手段の弾性爪部の係止を解除して揺動片を
    解放することを特徴とする締結具。
  2. 【請求項2】 基体の他方の壁片に穿設された挿通孔の
    内側縁に、一方の壁片に穿設された挿通孔方向に突出す
    る円環状突起を設けて、該円環状突起のヒンジ部から離
    れた内周面に、ロック手段の弾性爪部を係止する段差部
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の締結具。
  3. 【請求項3】 円環状突起の突出縁に、他方の壁片の自
    由端側に向かって徐々に低くなるテーパーガイド面を形
    成したことを特徴とする請求項2記載の締結具。
  4. 【請求項4】 ロック手段は、ヒンジ部から離れた側を
    切り欠いた切欠円柱状を呈して一方の壁片の挿通孔に嵌
    合する台部を有し、該台部が挿通孔に嵌合することで、
    当該挿通孔に開放口を生じさせることを特徴とする請求
    項1記載の締結具。
  5. 【請求項5】 断面U字状を呈する基体の内外側に2枚
    のパネル材の通孔付き端部を嵌め込んで、当該2枚のパ
    ネル材の端部同士をロック手段を介して固定する締結具
    において、上記基体の一方の壁片と他方の壁片とに、ロ
    ック手段を挿通する挿通孔を個々に穿設すると共に、他
    方の壁片に穿設された挿通孔の内側縁に、一方の壁片に
    穿設された挿通孔方向に突出する円環状突起を設けて、
    該円環状突起の突出縁に、他方の壁片の自由端側に向か
    って徐々に低くなるテーパーガイド面を形成し、且つ、
    一方の壁片の上記円環状突起と対向する内面部を、円環
    状突起と対向しない内面部よりも窪ませたことを特徴と
    する締結具。
  6. 【請求項6】 断面U字状を呈する基体の内外側に2枚
    のパネル材の通孔付き端部を嵌め込んで、当該2枚のパ
    ネル材の端部同士をロック手段を介して固定する締結具
    において、上記基体の一方の壁片と他方の壁片とに、ロ
    ック手段を挿通する挿通孔を個々に穿設すると共に、他
    方の壁片に穿設された挿通孔の内側縁に、一方の壁片に
    穿設された挿通孔方向に突出する円環状突起を設け、且
    つ、一方の壁片の奥部内面に、他方の壁片の奥部内面の
    それよりも大きなテーパー押圧部を設けたことを特徴と
    する締結具。
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