JP2601495Y2 - 固定具 - Google Patents

固定具

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JP2601495Y2
JP2601495Y2 JP1993072906U JP7290693U JP2601495Y2 JP 2601495 Y2 JP2601495 Y2 JP 2601495Y2 JP 1993072906 U JP1993072906 U JP 1993072906U JP 7290693 U JP7290693 U JP 7290693U JP 2601495 Y2 JP2601495 Y2 JP 2601495Y2
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勝 平子
光司 荒川
聖樹 岳野
博文 松浦
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種自動車部品を所望
のパネルに取り外し可能に固定する固定具の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種固定具として、例えば、実
開平2−84008号公報に示すものが存する。該従来
の固定具は、具体的には図示しないが、いずれも、合成
樹脂で一体成形されたグロメット本体とピン部材の2部
品から成り、前者のグロメット本体は、全体が細長い楕
円形状に成形されて、その内部の長孔状空所を画成する
内壁面の内、長手方向において対向する内壁面の全域に
一対の突出係止部を連続して形成する一方、同空所の開
口縁に相似形のフランジ部を形成すると共に、長手方向
で対向する外壁面に一対の係止肩部を形成して、この係
止肩部とフランジ部の挾持作用で、パネル側に穿設され
ている取付孔に係着できる構成となっている。又、後者
のピン部材は、上端部に部品側に穿設されている取付孔
に弾性的に係着する係着部を形成し、下端部側の対向す
る側面に上記各突出係止部に係止する一対の係合部を形
成する構成となっている。
【0003】そして、実際の使用に際しては、部品の取
付孔にピン部材の係着部を係着し、パネルの取付孔にグ
ロメット本体を係着する状態を得て、ピン部材の下端部
をグロメット本体の長孔状空所内に差し込んで、該空所
を画成する内壁面に形成されている一対の突出係止部に
ピン部材の各係合部を係止することにより、部品がパネ
ルに固定され、逆に、必要に応じて、部品をパネルから
取り外す場合には、部品の取付孔から外方に突出してい
るピン部材の上端係着部を利用して、ピン部材をグロメ
ット本体の長孔状空所内で90°回転させると、上記突
出係止部に対する係合部の係止状態が解除されるので、
後は、部品をピン部材と一緒に引き上げれば、部品をパ
ネルから取り外すことが可能となる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、従来の固定
具にあっては、寸法誤差や部品の熱変形等を考慮して、
グロメット本体内に画成される空所を長孔形状となして
いる関係で、ピン部材の下端部を当該長孔状空所内に差
し込む時も勿論であるが、ピン部材の係合部が長孔状空
所の突出係止部に係止している状態の下でも、ピン部材
が長孔状空所内でその長手方向に簡単に移動してしまう
ので、部品の確実な位置決め状態を保障することができ
ないと言う構造上の問題点を有していた。又、固定状態
にある部品をパネルから取り外す場合には、ピン部材の
下端部を長孔状空所内から無理矢理に引き抜く必要はな
いが、ドライバー等の工具類を用いて、ピン部材を90
°回転させなければならないので、これにより、部品の
取り外し作業が、自ずと、大変となることも否定できな
かった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、斯る従来固定
具の課題を有効に解決するために開発されたもので、パ
ネル側に取り付けられるグロメット本体と、部品側に取
り付けられるピン部材とから成り、グロメット本体の長
孔状空所内にピン部材の下端部を係止することにより、
部品をパネルに固定する固定具を前提として、ピン部材
の下端部に拡大形状を付与する一方、上記グロメット本
体の長孔状空所を画成する内壁面の内、その長手方向に
おいて対向する内壁面の中央のみにピン部材の拡大下端
部を係止する一対の突出係止部を形成すると共に、該各
突出係止部の下位両側にピン部材の拡大下端部の長手方
向に対する移動を阻止するリブ壁を形成し、且つ、各突
出係止部の上位に、ピン部材の拡大下端部の差し込みを
案内するガイド凹面を形成する構成を採用した。
【0006】
【作用】依って、本考案にあっても、ピン部材を部品側
に取り付け、グロメット本体をパネル側に取り付ける状
態を得て、ピン部材の拡大下端部を一対のガイド凹面か
らグロメット本体の長孔状空所内に差し込むと、当該ピ
ン部材の拡大下端部はガイド凹面の案内作用と位置決め
作用でスムーズに差し込まれて、一対の突出係止部に下
側から係止するので、これにより、部品がパネルに固定
されることとなり、又、斯る固定状態にあっては、ピン
部材の拡大下端部が一対の突出係止部に係止しているこ
とに加えて、該各突出係止部の下位両側に形成されてい
るリブ壁の存在によって、グロメット本体の長孔状空所
内においてその長手方向に移動することが阻止されてい
るので、これにより、部品が不用意に移動することがな
くなって、部品の確実な位置決め状態が保障できる。
【0007】そして、必要に応じて、この固定状態にあ
る部品をパネルから取り外す場合には、部品側を把持し
て、ピン部材の拡大下端部をリブ壁に抗して長孔状空所
内でその長手方向のいずれか一方に移動させると、当該
ピン部材の拡大下端部が一対の突出係止部から簡単に外
れるので、後は、部品をピン部材と一緒に引き上げれ
ば、従来の如く、工具類を使用しなくても、部品を極め
て容易にパネルから取り外すことが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図示する一実施例に基づいて
詳述すれば、該実施例に係る固定具も、従来の固定具と
同様に、図1に示す如く、いずれも、合成樹脂で一体成
形されたグロメット本体1とピン部材11の2部品から
成るものであるが、特徴とするところは、このグロメッ
ト本体1とピン部材11とを下記の構成となした点にあ
る。
【0009】即ち、前者のグロメット本体1は、図2に
も示す如く、全体が細長い楕円形状に成形されて、その
内部の長孔状空所2を画成する内壁面の内、長手方向に
おいて対向する内壁面の中央のみに、後述するピン部材
11の拡大下端部を係止する一対の突出係止部3を形成
すると共に、同空所2の開口縁に相似形のフランジ部4
を形成し、長手方向において対向する外壁面に当該フラ
ンジ部4と共働してパネルP1の孔縁を挾持する一対の
係止肩部5を形成して、パネルP1の取付孔Hに確実に
係着できる構成となす一方、上記各突出係止部3の下位
両側に、ピン部材11の拡大下端部の長手方向に対する
移動を阻止する対のリブ壁6を形成すると共に、各突出
係止部3の上位に、ピン部材11の拡大下端部の差し込
みを案内する半円弧状を呈するガイド凹面7を形成する
構成となっている。尚、図中、8はピン部材11の拡大
下端部を当該ガイド凹面7に導くための目印用の突起で
ある。
【0010】又、後者のピン部材11は、自身の小径部
12から続くその下端部13に、上記の半円弧状を呈す
るガイド凹面7に馴染むソロバン玉状を呈する拡大形状
を付与する一方、上端部側に部品P2の裏面に一体又は
別体に設けられたT型スタッドSに脱着可能に係着する
係着部14を設ける構成となっている。当該係着部14
は、図3にも示す如く、ベース部15の両側に立設され
た一対の側壁16と、開放口17aから連通する小径な
係止孔17bを有して各側壁16間に横設されたロック
壁17と、上記係止孔17b方向に突出する押え片18
aを有してロック壁17の開放口17a下位に同じく横
設されたガイド壁18とを備え、T型スタッドSの頭部
Saをガイド壁18面上を案内しながらロック壁17の
係止孔17b方向に移動すると、当該T型スタッドSの
頭部Saがベース部15側に落ち込んで、T型スタッド
Sの軸部Sbがロック壁17の係止孔17bに嵌合する
と同時に、スタッドSの頭部Saがベース部15とロッ
ク壁17とガイド壁18の押え片18a間にロックされ
ることにより、ピン部材11を部品P2側に確実に係着
できる構成となっている。
【0011】依って、斯る構成のグロメット本体1とピ
ン部材11を用いて、部品P2をパネルP1に固定する
場合には、既述した要領で、ピン部材11の上端係着部
14を部品P2側のT型スタッドSに係着すると共に、
グロメット本体1をフランジ部4と係止肩部5を介して
パネルP1の取付孔Hに係着する状態を得て、ピン部材
11の拡大下端部13を上記した一対のガイド凹面7か
らグロメット本体1の長孔状空所2内に差し込むと、当
該ピン部材11の拡大下端部13はガイド凹面7の案内
作用と位置決め作用でスムーズに差し込まれて、図4に
示す如く、中央のみに存する一対の突出係止部3に下側
から係止するので、これにより、部品P2がパネルP1
側に速やかに固定されることとなる。
【0012】しかも、斯る部品P2の固定状態にあって
は、ピン部材11の拡大下端部13が一対の突出係止部
3に係止していることに加えて、該各突出係止部3の下
位両側に形成されている対のリブ壁6の存在によって、
図5に示す如く、グロメット本体1の長孔状空所2内に
おいてその長手方向に移動することが阻止されているの
で、従来の如く、部品P2が不用意に移動することがな
くなり、上記した差し込み時の位置決め案内と相俟っ
て、部品P2の確実な位置決め状態が保障できることと
なる。
【0013】そして、今度は、必要に応じて、この固定
状態にある部品P2をパネルP1側から取り外す場合に
は、部品P2側を把持して、ピン部材11の拡大下端部
13を対応するリブ壁6に抗して長孔状空所2内でその
長手方向のいずれか一方に移動させると、図6に示す如
く、当該ピン部材11の拡大下端部13が中央のみに存
する一対の突出係止部3から簡単に外れるので、後は、
部品P2をピン部材11と一緒に引き上げれば、従来の
如く、工具類を使用しなくても、部品P2を極めて容易
にパネルP1から取り外すことが可能となる。しかも、
本実施例の下では、部品P2の取り外しに起因して、グ
ロメット本体1やピン部材11を破損・損傷したり変形
したりする心配が全くないので、グロメット本体1やピ
ン部材11の繰り返し使用も十分に可能となる。
【0014】尚、上記の実施例は、T型スタッドSを有
する部品P2を対象とした関係で、当該T型スタッドS
に合理的に係着できる係着部14を設けた別体成形のピ
ン部材11を使用したものであるが、本考案はこれに限
定されるものではなく、T型スタッドSや係着部14を
省略して、ピン部材11自体を部品P2の裏面に一体に
成形することも十分に可能であるし、又、ピン部材11
を部品P2と別体に成形した場合でも、このピン部材1
1と部品P2との係着構造に関しては、実施例のものに
限定されるものでは決してない。
【0015】
【考案の効果】以上の如く、本考案は、上記構成の採用
により、ピン部材の拡大下端部を正しい位置に案内しな
がら、グロメット本体の長孔状空所内に差し込むことが
可能となるので、作業性が良好となることは勿論である
が、これに加えて、ピン部材の拡大下端部はリブ壁の存
在よって、長孔状空所内でその長手方向に対する不用意
な移動が阻止されるので、いずれにしても、部品の確実
な位置決め状態が保障できることとなった。その上、部
品をパネルから取り外す場合にも、従来の如く、工具類
を用いて、ピン部材を回転させなくとも、単に、部品を
把持しながら、ピン部材の拡大下端部をリブ壁に抗して
長孔状空所内で所定方向に移動させるだけで、拡大下端
部の突出係止部に対する係止を簡単に解除できるので、
部品の取り外し作業も頗る容易となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る固定具をパネルと部品の
関係をもって示す分解斜視図である。
【図2】(A)は図1のA−A線断面図、(B)は図1
のB−B線断面図、(C)は図1のC−C線断面図であ
る。
【図3】(A)はピン部材の平面図、(B)は図1のD
−D線断面図である。
【図4】部品をパネルに固定した状態を一方向から示す
断面図である。
【図5】部品をパネルに固定した状態を他方向から示す
断面図である。
【図6】部品をパネルから取り外す状態を他方向から示
す断面図である。
【符号の説明】
1 グロメット本体 2 長孔状空所 3 突出係止部 4 フランジ部 5 係止肩部 6 リブ壁 7 ガイド凹面 11 ピン部材 13 拡大下端部 14 係着部 P1 パネル H 取付孔 P2 部品 S T型スタッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岳野 聖樹 神奈川県平塚市天沼10番1号 日産車体 株式会社内 (72)考案者 松浦 博文 神奈川県平塚市天沼10番1号 日産車体 株式会社内 (56)参考文献 実開 平4−41104(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 5/00 - 5/12 F16B 19/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル側に取り付けられるグロメット本
    体と、部品側に取り付けられるピン部材とから成り、グ
    ロメット本体の長孔状空所内にピン部材の下端部を係止
    することにより、部品をパネルに固定する固定具におい
    て、ピン部材の下端部に拡大形状を付与する一方、上記
    グロメット本体の長孔状空所を画成する内壁面の内、そ
    の長手方向において対向する内壁面の中央のみにピン部
    材の拡大下端部を係止する一対の突出係止部を形成する
    と共に、該各突出係止部の下位両側にピン部材の拡大下
    端部の長手方向に対する移動を阻止するリブ壁を形成
    し、且つ、各突出係止部の上位に、ピン部材の拡大下端
    部の差し込みを案内するガイド凹面を形成したことを特
    徴とする固定具。
JP1993072906U 1993-12-21 1993-12-21 固定具 Expired - Fee Related JP2601495Y2 (ja)

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JP2012167692A (ja) * 2011-02-10 2012-09-06 Nifco Inc クリップ及び結合構造
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