JPH0243698Y2 - - Google Patents

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JPH0243698Y2
JPH0243698Y2 JP1984136568U JP13656884U JPH0243698Y2 JP H0243698 Y2 JPH0243698 Y2 JP H0243698Y2 JP 1984136568 U JP1984136568 U JP 1984136568U JP 13656884 U JP13656884 U JP 13656884U JP H0243698 Y2 JPH0243698 Y2 JP H0243698Y2
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両に用いられるマツドガードに利用
することができる。マツドガードは、車体のタイ
ヤ付近に取付けられ、タイヤによつてはねた泥や
小石などをうけとめる部材である。
[従来の技術] 従来より、車両に取付けるマツドガードが提供
されている。このマツドガードは、断面図である
第6図に示すように、横断面がL字形をなすよう
に、第一の側板部51と第二の側板部52とから
形成されたインサート部材53と、該2個の側板
部51及び52を実質的に覆うエラストマー成形
体54とを主たる構成要素としている。ここでか
かる構造のマツドガードを形成するにあたつて
は、従来より第7図に示すように、成形型55の
キヤビテイ56内にインサート部材53をセツト
し、この状態でキヤビテイ56内にゴムや樹脂な
どのエラストマーを装填することにしている。
然しながら成形時にインサート部材53の側板
部51及び52が成形圧力によつて変形したり、
正規の位置からずれることがある。これを防ぐた
め第7図に二点鎖線で示すようにサポートピン5
7をインサート部材53に当接させた状態で、エ
ラストマーをキヤビテイ56内に装填することに
している。
[考案が解決しようとする問題点] サポートピン57を設けた場合には、側板部5
1及び52の変形は抑え得るものの、成形後にエ
ラストマー成形体54を該サポートピン57から
外すため、最終製品であるマツドガードのエラス
トマー成形体54のうちサポートピン57に対応
する部位が空間部となり、経時変化によつて雅空
間部からエラストマー成形体54がはがれるおそ
れがある。また、成形後、エラストマー成形体5
4を成形型55から離型する作業は、サポートピ
ン57にエラストマー成形体54が付着しやすい
ため、著しく困難な作業となる。
本考案は上記した問題点を解決するためになさ
れたものである。即ち本考案は、サポートピンを
使用せずとも、エラストマー成形体の成形時にイ
ンサート部材の側板部の変形を抑制し得る車両用
マツドガードを提供するにある。
[問題点を解決するための手段] 本考案の車両用マツドガードは、横断面がL字
形をなすように第一の側板部と第二の側板部とか
ら形成されたインサート部材と、該インサート部
材に被覆され外方へのびるどろよけ用のガート部
を有するエラストマー成形体とで構成され、該イ
ンサート部材は、エラストマー成形体成形時に成
形型の型面に当接し、第一の側板部および第二の
側板部を成形型の型面より離間させて保持する突
部を有することを特徴とするものである。
本考案の車両用マツドガードは、インサート部
材とエラストマー成形体とを主たる構成要素とす
る。
このインサート部材は、車両用マツドガードを
車両のボデイーに取着するに必要な強度をもつ部
材である。インサート部材は、横断面がL字形を
なすように第一の側板部と第二の側板部で構成さ
れている。ここでL字形とは、第一の側板部と第
二の側板部とが屈曲してつながつている状態を意
味する。屈曲角度は通常90度又は90度に近い角度
であるが、必ずしもこの値に限られるものではな
く、従つてL字形はVの字状、くの字状を含む意
味である。横断面がL字形をなしているのは、主
として、車両のボデイーに本考案の車両用マツド
ガードを取付け易くするためである。前記した2
個の側板部は、一辺で一体的につながつている。
インサート部材は、従来と同様な材料、例えば金
属で作製するが、場合によつては、硬質樹脂、硬
質ゴムとしてもよい。なおインサート部材は、従
来と同様に車両のボデイーに取付けるための孔等
の係合部を有している。
本考案の構成要素であるエラストマー成形体
は、インサート部材の2個の側板部を実質的に覆
うものである。エラストマー成形体は従来と同様
な形態とすることができ、従つて外方へひれ状に
のびるガード部を有している。このガード部は、
どろや小石等をうけとめるものであり、従来の形
態をそのまま利用できる。ここで前記エラストマ
ー成形体を構成するエラストマーとは、常温にお
いて高弾性をもつゴムや樹脂などの高分子材料を
意味する。具体的には、ゴムを含むポリプロピレ
ン樹脂、ポリエチレン樹脂、天然ゴム、合成天然
ゴム、エチレンプロピレンゴム、エピクロルヒド
リンゴム等にすることができる。
本考案を特徴づけるインサート部材は、突出し
た突部をもつ、この突部は、エラストマー成形体
成形時に成形型の型面に当接する機能をもつ。し
たがつて第一の側板部および第二の側板部は成形
型の型面より所定間隔ぶん離間して保持される。
即ち、成形型のキヤビテイ内にインサート部材を
セツトする際に、該突部は、成形型の型面に直接
に当接する。ここで型面とは、成形型のキヤビテ
イの内面を意味する。このようにエラストマー成
形体の成形時に成形型の型面に当接する突部を、
インサート部材に形成すれば、エラストマー成形
体成形時にインサート部材の側板部が成形圧力に
よつて変形したり、正規の位置からずれることを
抑制することができる。また、第一の側板部およ
び第二の側板部と成形型の型面との間の隙間にエ
ラストマーが確実に装填される。したがつてエラ
ストマー成形体の各部分の肉厚は所要値に維持さ
れる。即ち、突部は、従来のサポートピンの機能
を果す。なお、成形型の型面のうち突部に対応す
る位置に、該突部に対応する大きさをもつ凹部を
設ければ、該凹部と該突部との嵌合によりインサ
ート部材がずれにくくなり、よつて、成形時に正
規の位置からインサート部材がずれることは更に
少なくなる。
突部は、通常用いられる手段でインサート部材
に形成することができる。例えば、インサート部
材が金属製である場合には、側板部の所定部位を
部分的にプレス加工で膨出させて突部を形成して
もよい。インサート部材が樹脂であるときには、
一体成形で突部を形成できる。又突部は、曲率半
径の小さな半球状の突部でも、長くのびる突条の
突部でもよい。突部が半球状の場合には突部の径
は一般的に4〜8ミリメートル程度がよい。半球
状の場合には、突部は成形型の型面に点接触又は
点接触に近い状態で当接するため、成形後の最終
製品を外方からみると、突部の先端はほとんど見
えないか全く見えず、外観の見栄えを向上させ得
る。突部は、場合によつては、側板部全体を曲成
することにより形成し、曲率半径の大きな球面を
有するようにしてもよい。この場合、側板部の50
%以上が、該突部の球面で構成されていてもよ
い。なお突部の数、突部の形状、突部の大きさ、
突部を設ける位置は、車両用マツドガードの種
類、側板部の大きさや形状、エラストマー成形体
の材質等に応じて種々選択する。例えば、突部の
数は1個でも複数個でもよく、突部の形状は台形
状でもよく、突部はバーリング加工で形成しても
よく、また、突部を設ける位置は、成形型のキヤ
ビテイ内にエラストマーを注入する孔の近傍とす
ることができる。
[考案の効果] 本考案の車両用マツドガードの構成要素である
インサート部材には、エラストマー成形体成形時
に成形型の型面に当接する突部が形成されてい
る。
従つてインサート部材の第一の側板部および第
二の側板部を成形型の型面より所要値ぶん離間さ
せるとともに、従来に比べてインサート部材の強
度が増す。故に従来に比べて、エラストマー成形
体成形時に成形圧力によつてインサート部材の側
板部に変形が生じること、及びインサート部材が
正規の位置からずれることを、エラストマー成形
体の各部の肉厚変動を抑制することができる。ま
た前述したように突部がサポートピンの代りをす
るため、サポートピンを設けなくてもよいから、
それだけ成形型の構造が複雑化せず、成形したマ
ツドガードを成形型から離型する際に、エラスト
マー成形体をサポートピンから外す面倒な作業不
要となる。又、最終製品であるマツドガードのエ
ラストマー成形体の部分には、サポートピンによ
る空間部が生じず、外観の見栄えを向上させ得
る。
[実施例] 第1図〜第5図は本考案の一実施例を示すもの
である。各図のうち、第5図はインサート部材の
斜視図、第4図は本例の車両用マツドガードの斜
視図、第1図は第4図のA−A線に沿う断面図で
ある。
本例の車両用マツドガードは、インサート部材
1と、エラストマー成形体としての樹脂成形体2
とで構成されている。
インサート部材1は、第1図や第2図から明ら
かなように第一の側板部3及び第二の側板部4か
ら形成されており、その横断面はほぼLの字状を
なしている。樹脂成形体2は、インサート部材1
を構成する2個の側板部3及び4を実質的に覆う
ものである。従つて、樹脂成形体2の主要部の断
面は、第1図に示すように略Lの字形状をなして
いる。この樹脂成形体2にはガード部5が外方へ
延出されている。そして該ガード部5は、第1図
に示すように、先端が若干曲成するように形成さ
れている。
本例を特徴づけるインサート部材1の側板部3
及び4には、面3a及び4aに突部6が形成され
ている。本例の突部6は、半球状をなすように第
一の側板部3及び第二の側板部4に膨出加工を施
すことにより形成されている。
第2図において12は本例の車両用マツドガー
ドを成形するために用いられる成形型である。こ
の成形型12は、マツドガードとほぼ同じ大きさ
のキヤビテイ13を有し、矢印A方向に型抜きさ
れる第一の成形型14と、矢印B方向へ型抜きさ
れる第二の成形型15と、矢印C方向へ型抜きさ
れる第三の成形型16とに分割されている。
さて本例の車両用マツドガードを成形すること
にあたつては、まず、インサート部材1がキヤビ
テイ13内に位置するように、成形型12を第2
図のごとく型締めする。この場合、第3図に示す
ようにインサート部材1に形成した孔1aの付近
を、保持部材18(第3図に一点鎖線で示す)に
よつて保持することにより、インサート部材1は
キヤビテイ13内にセツトされる。さて前述した
ように成形型12を型締めした状態では、第一の
側板部3に形成された突部6は、第二の成形型1
5の型面15aに当接している。又、第二の側板
部4に形成された突部6は、第二の成形型15の
型面15bに当接している。この場合半球状の該
突部6は型面15a及び15bに点接触またはこ
れに近い状態で当接しているしていることにな
る。上記したように突部6を当接させた状態で、
図示しない樹脂注入孔からキヤビテイ13内に樹
脂を装填する。樹脂の注入圧は、従来より一般に
用いられる圧力を用いることができる。
樹脂の装填後、第一の成形型14、第二の成形
型15、第三の成形型16をそれぞれ型開きし、
以て車両用マツドガードの成形を完了した。
本例では、インサート部材の第一側板部3及び
第二の側板部4には突部6が形成されているか
ら、該第一の側板部3及び第二の側板部4の強度
が増す。従つて、樹脂の成形圧力が高い場合であ
つても、従来のサポートピン57を使用せずと
も、第一の側板部3及び第二の側板部4が変形す
ることを抑制することができる。又突部6が型面
15a,15bに当接するので、インサート部材
1の第一の側板部3および第二の側板部4を型面
15a,15bより所要値ぶん確実に離間させ
得、その隙間に樹脂を確実に装填でき、かつ、成
形された車両用マツドガードにおいては、インサ
ート部材1の位置が正規の位置からずれることも
ないか、あるいはほとんどない。又本例では、成
形の際に突部6は第二の成形型15の型面15a
及び15bに点接触しているか、点接触に近い状
態で当接している。そのため、製造された最終製
品の車両用マツドガードには、従来と異なりサポ
ートピン57に対応する部位に空間部が形成され
ないかほとんど形成されない。故にサポートピン
57を設けた従来に比べて、樹脂成形体2の樹脂
のはがれを抑制することができる。
本例では、側板部3及び4のうち面3a及び4
aに突部6を形成しているため、マツドガードの
完成品を車両のボデイに取付ければ、突部6は車
両のボデイに隠れるため、又は隠れやすくなるた
めボデイ外方からは突部6の形跡は見えない。
第8図は本考案の他の実施例に係る車両用マツ
ドガードの主要部の断面図である。この例におい
ては、インサート部31に形成された突部36
は、曲率半径の大きな球面を有する。従つて、イ
ンサート部31を構成する第一の側板部33及び
第二の側板部34の面のかなりの部分が、突部3
6の球面で構成されている。この例の場合にも、
前記した実施例とほぼ同じ作用効果を奏する。
第9図は本考案の更に異なる実施例を示す。第
9図に示す例の場合には、突部46は、二段プレ
ス等によつて形成され、第一の突部46aと、第
一の突部46aの先端に形成され該第一の突部4
6aの曲率半径よりも小さな半径をもつ第二の突
部46bとからなる。このような構成とすれば、
突部46は一層小さい面積で成形型の型面に当接
する。そのため、成形後の最終製品である車両用
マツドガードを外力から見た場合であつても、突
部46の形跡はほとんど見られないので、外観の
見栄えを向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の一実施例を示したも
のであり、第1図は車両用マツドガードの主要部
の横断面図、第2図はインサート部材を成形型に
セツトした状態を示す横断面図、第3図はインサ
ート部材を成形型にセツトした状態を示し、第2
図とは異なる部分で切断した横断面図、第4図は
車両用マツドガードの斜視図、第5図はインサー
ト部材の斜視図である。第6図及び第7図は従来
技術を示し、第6図は従来の車両用マツドガード
の主要部の横断面図、第7図は従来のインサート
部材を成形型にセツトした状態を示す横断面図で
ある。第8図は本考案の異なる実施例を示し、車
両用マツドガードの主要部の横断面図、第9図は
本考案の更に異なる実施例を示し、インサート部
材の横断面図である。 図中、1,31はインサート部材、2は樹脂成
形体(エラストマー成形体)、3は第一の側板部、
4は第二の側板部、5はガード部、6,36,4
6は突部を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 横断面がL字形をなすように第一の側板部と
    第二の側板部とから形成されたインサート部材
    と、該インサート部材を覆うとともに外方への
    びるどろよけ用のガード部を有するエラストマ
    ー成形体とで構成され、 該インサート部材は、エラストマー成形体成
    形時に成形型の型面に当接し、該第一の側板部
    および第二の側板部を該成形型の型面より離間
    させて保持する突部を有することを特徴とする
    車両用マツドガード。 2 突部は、突条である実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の車両用マツドガード。 3 突部は、半球状である実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の車両用マツドガード。
JP1984136568U 1984-09-07 1984-09-07 Expired JPH0243698Y2 (ja)

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JP1984136568U JPH0243698Y2 (ja) 1984-09-07 1984-09-07

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JP1984136568U JPH0243698Y2 (ja) 1984-09-07 1984-09-07

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JPS6151277U JPS6151277U (ja) 1986-04-07
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JPS6151277U (ja) 1986-04-07

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