JPH0342978Y2 - - Google Patents

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JPH0342978Y2
JPH0342978Y2 JP1700086U JP1700086U JPH0342978Y2 JP H0342978 Y2 JPH0342978 Y2 JP H0342978Y2 JP 1700086 U JP1700086 U JP 1700086U JP 1700086 U JP1700086 U JP 1700086U JP H0342978 Y2 JPH0342978 Y2 JP H0342978Y2
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mold
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、内底部が開放した凹孔を有する表
皮材、特には表皮材内に液状発泡原料を注入し
て、その表皮材と一体となつた発泡成形品を成形
するのに用いる表皮材に関する。
(従来の技術) 発泡体を塩化ビニル樹脂等のプラスチツク製表
皮材で覆つてなる発泡成形品は、車両用内装部品
を始めとして種々の分野で用いられている。特に
それらの発泡成形品の中でも、第3図に示す車両
用アームレスト10の如く、ドア内面等に強固に
取り付けられるものにあつては、ビス等からなる
取り付け部品12の挿入用として、及びその取り
付け部品12を隠蔽するためのキヤツプ14嵌着
用として凹孔16が通常設けられている。
そして、その表皮材18としては、第3図のA
−A線に沿つて切断した断面を示す第4図のよう
に、前記取り付け部品12挿入用兼隠蔽用キヤツ
プ嵌着用の凹孔16を有するものが用いられる。
この凹孔16は、取り付け部品12の先端がドア
内面に到達可能なように、内底部20が開放した
形状からなる。なお図中21は、ウレタンフオー
ム等の発泡体を示す。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、そのような発泡成形品の成形には、
いわゆる一体発泡成形法が簡便な方法として多用
されている。その一体発泡成形法とは、プラスチ
ツク成形手段として汎用されているブロー成形あ
るいはスラツシユ成形等によつて、あらかじめプ
ラスチツク製の表皮材18を成形し、その表皮材
18を第5図のように割り型からなる発泡成形型
22のキヤビテイ面24に装置し、その後表皮材
18内にウレタンフオーム原料等の液状発泡原料
21aを注入し、閉型後発泡させて、表皮材18
と一体となつた発泡成形品を成形するものであ
る。なお、表皮材18のキヤビテイ面24への装
置は、表皮材凹孔16の変形防止用としてキヤビ
テイ面24に突設されたピン26を、凹孔16に
挿通させて行なわれる。
しかしながら、従来の表皮材18を用いて一体
発泡成形を行なうと、表皮材18内に注入された
液状発泡原料21aが、発泡反応の進行に伴なう
発泡圧及び体積の増加により、凹孔16内周面と
ピン26外周面との間のわずかな隙28に侵入し
て発泡し、該部にバリ(不要部)を形成する。そ
のために後加工によりそのバリを除去しなければ
ならず、余分な作業が必要となる。
そのバリは、表皮材凹孔16形状(内径)をピ
ン26の外周面形状(外径)よりも大とすること
から生じるものである。しかし、そのバリの発生
を防ぐために凹孔16形状を、ピン26外周面形
状と同一又はピン26外周面形状よりも小とし
て、前記隙28を無くそうとすると、今度は表皮
材18を容易に装置することができず、又正確に
行なうこともできなくなる。しかも、その表皮材
18の不正確な装置により、発泡成形品に修正不
能な形状不良を生じる慮れもある。
従つて従来の表皮材にあつては、表皮材凹孔1
6内周面とピン26外周面との隙を無くすことが
できず、該部のバリ発生を防ぐことができなかつ
た。
この考案は前記の点に鑑みなされたもので、表
皮材凹孔部において液状発泡原料の露出がなく、
バリを生じない表皮材を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) この考案は、内底部が開放した凹孔を有する表
皮材において、その凹孔の内周面に環状リツプを
突設したことを特徴とするものである。
(作用) この考案の表皮材は、発泡成形品の一体発泡成
形時に成形型のキヤビテイ面に装置される。その
際キヤビテイ面のピンが、その外周面において、
表皮材凹孔内周面の環状リツプ先端に密着しなが
ら凹孔に挿通される。そして、ピン外周面には変
形容易なリツプ先端のみが接触するために、ピン
を凹孔に挿通する際の摩擦抵抗は小さなものであ
り、その挿通を容易かつ確実に行なうことができ
る。即ち表皮材のキヤビテイ面への装置を容易か
つ確実に行なうことができる。そして、そのリツ
プは、ピンがリツプ先端に密着しながら凹孔に挿
通されるために、その挿通によつてピンの挿通方
向に弧状に反り、かつ先端がピン外周面に密着し
た状態となつて、凹孔内周面とピン外周面との隙
をシールする。
その後、表皮材内には液状発泡原料が注入され
て、成形型が閉じられ、発泡反応の進行が行なわ
れる。その液状発泡原料は、発泡反応の進行に伴
い発泡圧及び体積を増加させて、凹孔内底部の開
放端から凹孔内周面とピン外周面との隙間に侵入
しようとする。しかし、その隙において環状リツ
プが弧状に反つてピン外周面に密着しているの
で、そのリツプが一種の逆止弁的作用をし、液状
発泡原料の侵入を阻止する。従つて該部における
バリの発生が防止され、後加工によるバリ除去作
業が不要となる。
(実施例) 以下実施例に基づいてこの考案を説明する。
第1図は、この考案一実施例であるアームレス
トの表皮材30を一部切り欠いて示す斜視図、第
2図は、その表皮材30を用いてアームレストを
一体発泡成形する際の成形型の断面図である。勿
論この考案はアームレストの表皮材に限るもので
はないが、便宜上アームレストの表皮材について
説明する。
表皮材30は、塩化ビニル樹脂等のプラスチツ
クからなり、その前面には凹孔32を有し、又内
部には発泡体成形用の中空部34を有する。
凹孔32は、この表皮材を用いてなるアームレ
スト(図示せず)をドア内面に取り付けるための
ビス等からなる取り付け部品(第3図中の12)
挿入用、及びその取り付け部品を隠蔽するための
隠蔽用キヤツプ(第3図中の14)嵌着用として
用いられるもので、その内底部36は開放形状と
なつている。又、凹孔32内周面には環状リツプ
38が突設してある。このリツプ38の数、長
さ、厚み等は、表皮材30の材質、硬さ、形状、
及び凹孔32の形状等に応じて最適なものとされ
るが、その長さについては通常0.5〜1.0mmとされ
る。なお、凹孔32の断面形状は円形に限定され
るものではなく、隠蔽用キヤツプ14の有する装
飾性、又はアームレストのデザイン性等に応じて
楕円、四角形等とされる。しかし、いずれの形状
にあつても凹孔32の内周面形状(内径)は、第
2図に示すピン26の外周面形状(外径)より
も、わずかながら大とされ、かつ環状リツプ38
先端がピン26外周面に密着する形状とされる。
次にこの表皮材30を用いて行なうアームレス
ト一体発泡成形について説明する。
第2図はその一体発泡成形時を示す成形型断面
図である。まず、前記表皮材30を、割り型から
なる成形型22内のアームレスト形状からなるキ
ヤビテイ面24に装置する。キヤビテイ面24に
は、表皮材凹孔32の変形防止用としてピン26
が突設してあり、このピン26を表皮材凹孔32
に挿通して表皮材30の装置がなされる。その
際、ピン26外周面とリツプ38先端とが密着し
た状態でピン26の挿通がなされるため、リツプ
38はピン26の挿通方向、即ち上方に反り、弧
形状となつてピン外周面に密着し、凹孔32内周
面とピン26外周面との間の隙40をシールす
る。又、ピン26の挿通時、ピン26外周面には
リツプ38先端が密着するのみであるため、摩擦
抵抗が小さく挿通を容易かつ正確に行なうことが
できる。従つてキヤビテイ面24への表皮材30
の装置が容易かつ正確となる。そして、更に必要
に応じて補強材(図示せず)が表皮材内に装置さ
れる。
その後、表皮材30内にウレタンフオーム原料
等の液状発泡原料21aを注入し、成形型22を
閉じて発泡を行なう。注入された液状発泡原料2
1aは、発泡反応の進行に伴つて発泡圧及び体積
が増加し、表皮材30内を満たすとともに、凹孔
32内周面とピン26外周面との間のわずかな隙
40に侵入しようとする。しかし、その隙40に
おいてリツプ38が上方に反つた状態でピン26
外周面と密着しているので、一種の逆止弁として
動き、その部分において液状発泡原料21aの侵
入(漏出)が防止される。従つてその部分にバリ
を生じることがない。
そして、液状発泡原料21aの発泡硬化によ
り、表皮材30と一体となつた発泡成形品、アー
ムレストが形成される。その後そのアームレスト
を脱型する。
(考案の効果) この考案は、内底部が開放した凹孔内周面に環
状リツプを突設して表皮材を構成したために、こ
の表皮材を用いて一体発泡成形する際に、凹孔部
からの液状発泡原料の漏出を防止できたのであ
り、該部におけるバリのない発泡成形品の成形が
可能となつたのである。そして、その結果発泡成
形品の成形後にバリ除去のための後加工をなくす
ことができ、同時に液状発泡原料の損失を防ぐこ
とができたのである。しかも、変形容易な環状リ
ツプ先端と成形型のピンとが密着した状態で表皮
材の装置がなされるために、その装置を容易にか
つ正確に行なうことができ、発泡成形品に形状不
良を生じる虞れもない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案一実施例である表皮材の一部
切り欠き斜視図、第2図はその表皮材を用いる一
体発泡成形時の成形型断面図、第3図は従来の表
皮材を用いる発泡成形品の斜視図、第4図はその
A−A線に沿う断面図、第5図は従来の表皮材を
用いる一体発泡成形時の成形型断面図である。 32……凹孔、36……内底部、38……環状
リツプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内底部が開放した凹孔を有する表皮材におい
    て、その凹孔の内周面に環状リツプを突設したこ
    とを特徴とする表皮材。
JP1700086U 1986-02-07 1986-02-07 Expired JPH0342978Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1700086U JPH0342978Y2 (ja) 1986-02-07 1986-02-07

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JP1700086U JPH0342978Y2 (ja) 1986-02-07 1986-02-07

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