JPH0754651Y2 - 発泡成形品の固定具取付部品 - Google Patents
発泡成形品の固定具取付部品Info
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- JPH0754651Y2 JPH0754651Y2 JP9692790U JP9692790U JPH0754651Y2 JP H0754651 Y2 JPH0754651 Y2 JP H0754651Y2 JP 9692790 U JP9692790 U JP 9692790U JP 9692790 U JP9692790 U JP 9692790U JP H0754651 Y2 JPH0754651 Y2 JP H0754651Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車の車体等に発泡成形品を固定ける固定
具を取付けるための固定具取付部品に係り、特に発泡成
形品と一体的に設けるようにしたものに関する。
具を取付けるための固定具取付部品に係り、特に発泡成
形品と一体的に設けるようにしたものに関する。
(従来の技術) 従来より、自動車の車体等に発泡成形品を固定する固定
具を発泡成形品に取付けるための固定具取付部品の構成
として、例えば実開昭62−95930号公報に開示される如
く、発泡体とこの発泡体を被覆する表皮とから構成され
る自動車用ドアパネルにおいて、発泡体の表皮とは反対
側の面に開口部を有する中空部材(固定具取付部品)を
設け、この中空部材にインサート(固定具)を取付ける
ようにしておき、インサートの係止部材の一つが上記中
空部材の内部に位置するようにして中空部材に係合さ
せ、インサートの爪部を中空部材から突出させるように
したもの、実開昭64−18614号公報に開示される如く、
発泡成形品であるドアトリムを自動車のインナーパネル
に固定するためのクリップ(固定具)を取付ける取付座
(固定部品取付部品)の構造として、発泡成形品に装着
される基板に対してクリップを取付ける取付部を基板か
ら突出させて設け、この取付座をドアトリムの発泡成形
後にドアトリムに取付けるようにしたもの等は公知の技
術である。
具を発泡成形品に取付けるための固定具取付部品の構成
として、例えば実開昭62−95930号公報に開示される如
く、発泡体とこの発泡体を被覆する表皮とから構成され
る自動車用ドアパネルにおいて、発泡体の表皮とは反対
側の面に開口部を有する中空部材(固定具取付部品)を
設け、この中空部材にインサート(固定具)を取付ける
ようにしておき、インサートの係止部材の一つが上記中
空部材の内部に位置するようにして中空部材に係合さ
せ、インサートの爪部を中空部材から突出させるように
したもの、実開昭64−18614号公報に開示される如く、
発泡成形品であるドアトリムを自動車のインナーパネル
に固定するためのクリップ(固定具)を取付ける取付座
(固定部品取付部品)の構造として、発泡成形品に装着
される基板に対してクリップを取付ける取付部を基板か
ら突出させて設け、この取付座をドアトリムの発泡成形
後にドアトリムに取付けるようにしたもの等は公知の技
術である。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来のもののうち前者のものでは、
インサートの係止部材を中空部材内に位置させるにはイ
ンサートと係止部材との間に所定の間隙が必要であるた
めに、発泡樹脂の発泡成形時に、中空部材とインサート
との嵌合部分から発泡樹脂が中空部材内に侵入する虞れ
があり、中空部材を発泡体と一体成形することは実質的
に困難であった。さらに、中空部材を加工しようとすれ
ば、ブロー成形する必要があるが、ブロー成形によると
肉厚が不均一かつ薄肉となってインサートが取り付けに
くく、さらに取付強度が十分得られないという問題があ
る。
インサートの係止部材を中空部材内に位置させるにはイ
ンサートと係止部材との間に所定の間隙が必要であるた
めに、発泡樹脂の発泡成形時に、中空部材とインサート
との嵌合部分から発泡樹脂が中空部材内に侵入する虞れ
があり、中空部材を発泡体と一体成形することは実質的
に困難であった。さらに、中空部材を加工しようとすれ
ば、ブロー成形する必要があるが、ブロー成形によると
肉厚が不均一かつ薄肉となってインサートが取り付けに
くく、さらに取付強度が十分得られないという問題があ
る。
一方、上記従来のもののうち後者のものでは、中空部を
持たないため上記のような成形上の問題はないが、グリ
ップを取付ける取付座が発泡成形品と一体的に成形され
ていないので、成形後ビス等で取付ける必要があり、組
立工程が複雑になるという問題があった。
持たないため上記のような成形上の問題はないが、グリ
ップを取付ける取付座が発泡成形品と一体的に成形され
ていないので、成形後ビス等で取付ける必要があり、組
立工程が複雑になるという問題があった。
本考案は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目
的は、固定具取付部品の成形性を損ねることなく、固定
具取付部品と発泡成形品とを一体的に成形しうる構成と
することにより、組立工程の簡素化を図ることにある。
的は、固定具取付部品の成形性を損ねることなく、固定
具取付部品と発泡成形品とを一体的に成形しうる構成と
することにより、組立工程の簡素化を図ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案の解決手段は、固定具取
付部品を本体と蓋体とに分割した構造とすることにあ
る。
付部品を本体と蓋体とに分割した構造とすることにあ
る。
具体的には、発泡成形品を車体等に固定する固定具を取
付けるための発泡成形品の固定具取付部品を、上面部と
該上面部の外周から下方に延びる側筒部とを有し下面が
開放された筒状本体と、該筒状本体の下面を閉鎖するた
めの蓋体とで構成するものとする。
付けるための発泡成形品の固定具取付部品を、上面部と
該上面部の外周から下方に延びる側筒部とを有し下面が
開放された筒状本体と、該筒状本体の下面を閉鎖するた
めの蓋体とで構成するものとする。
さらに、上記筒状本体の上面部に、固定具を取付ける取
付部を設け、上記筒状本体の側筒部外周面に、発泡樹脂
の上面への侵入を阻止するシール部を設け、側筒部下部
に、上記発泡成形品に埋設されるアンダー部を設ける構
成としたものである。
付部を設け、上記筒状本体の側筒部外周面に、発泡樹脂
の上面への侵入を阻止するシール部を設け、側筒部下部
に、上記発泡成形品に埋設されるアンダー部を設ける構
成としたものである。
(作用) 以上の構成により、請求項(1)の考案では、固定具取
付部品が筒状本体と蓋体とで構成されて筒状本体の下面
が開放された構造となっており、中空部がないので、ブ
ロー成形ではなく、射出成形等による成形が可能とな
る。したがって、固定具取付部品の成形性が向上すると
ともに、肉厚が均一化され、かつ厚肉化が可能となるの
で、固定具取付部品のドアスリム本体への取付強度が強
化され、良好な取付性が得られる。
付部品が筒状本体と蓋体とで構成されて筒状本体の下面
が開放された構造となっており、中空部がないので、ブ
ロー成形ではなく、射出成形等による成形が可能とな
る。したがって、固定具取付部品の成形性が向上すると
ともに、肉厚が均一化され、かつ厚肉化が可能となるの
で、固定具取付部品のドアスリム本体への取付強度が強
化され、良好な取付性が得られる。
そして、固定具取付部品の筒状本体の下端部にアンダー
部が設けられ、該アンダー部により、ドアトリム本体の
発泡成形時、発泡樹脂による固定具取付部品の保持が確
保される。さらに、蓋体と筒状本体のシール部とにより
固定具取付部品への発泡樹脂の侵入が阻止されるので、
ドアトリム本体との一体成形が実質的に可能となり、そ
のことにより、組立工数が低減することになる。
部が設けられ、該アンダー部により、ドアトリム本体の
発泡成形時、発泡樹脂による固定具取付部品の保持が確
保される。さらに、蓋体と筒状本体のシール部とにより
固定具取付部品への発泡樹脂の侵入が阻止されるので、
ドアトリム本体との一体成形が実質的に可能となり、そ
のことにより、組立工数が低減することになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について、図面に基づき説明す
る。
る。
第8図は、自動車のドアパネルの内側に配置されるドア
トリム1の全体構造を示し、2は発泡成形品としてのド
アトリム本体、4〜4は該ドアトリム本体2を車体3
(ドアパネル)に数箇所で固定するための固定具、5〜
5は該固定具4〜4をドアトリム本体2に取付けるため
の固定具取付部品であって、上記ドアトリム本体2と固
定具取付部品5〜5とは後述のように発泡樹脂により一
体的に成形するようになされている。
トリム1の全体構造を示し、2は発泡成形品としてのド
アトリム本体、4〜4は該ドアトリム本体2を車体3
(ドアパネル)に数箇所で固定するための固定具、5〜
5は該固定具4〜4をドアトリム本体2に取付けるため
の固定具取付部品であって、上記ドアトリム本体2と固
定具取付部品5〜5とは後述のように発泡樹脂により一
体的に成形するようになされている。
上記固定具4は、第7図に示すように、車体3に係合す
る車体側係合部4Aと、ドアトリム本体2に係合するドア
トリム側係合部4Bとからなり、上記車体側係合部4Aに
は、車体3の係合孔(図示せず)に挿入される錨部4a
と、車体3の係合孔への装入時に上記錨部4aと共に車体
3を挟持する鍔部4bとが設けられる一方、上記ドアトリ
ム側係合部4Bには、それぞれ同径のフランジ状挟持部4
c,4cと、該挟持部4c,4cの間のくびれ部4dとが設けられ
ている。
る車体側係合部4Aと、ドアトリム本体2に係合するドア
トリム側係合部4Bとからなり、上記車体側係合部4Aに
は、車体3の係合孔(図示せず)に挿入される錨部4a
と、車体3の係合孔への装入時に上記錨部4aと共に車体
3を挟持する鍔部4bとが設けられる一方、上記ドアトリ
ム側係合部4Bには、それぞれ同径のフランジ状挟持部4
c,4cと、該挟持部4c,4cの間のくびれ部4dとが設けられ
ている。
ここで、本考案の特徴として、第1図〜第6図に示すよ
うに、上記固定具取付部品5は、上面部6aと該上面部6a
の外周から下方に延びる側筒部6bとからなり下面が開放
された略カップ状の筒状本体6と、該筒状本体6の開放
された下面を閉鎖するための蓋体7とからなる。
うに、上記固定具取付部品5は、上面部6aと該上面部6a
の外周から下方に延びる側筒部6bとからなり下面が開放
された略カップ状の筒状本体6と、該筒状本体6の開放
された下面を閉鎖するための蓋体7とからなる。
そして、上記筒状本体6の上面部6aには上記固定具4を
取付けるための固定具取付部11が設けられていて、該固
定具取付部11は、大円の挿通部11aと、小円の係止部11b
とからなり、上記挿通部11aの大円と係止部11bの小円と
は一部で接続されている。すなわち、上記固定具4の下
側挟持部4cのみを挿通部11aから固定具取付部品5の内
部に挿通し、くびれ部4dの位置を筒状本体6の上面部6a
に一致させた状態で固定具4を両円の接続部を経て係止
部11b側に移動させ、固定具4の両挟持部4c,4c間で筒状
本体6の上面部6aを挟持することにより、固定具4を固
定具取付部品5に取付けるようになされている。
取付けるための固定具取付部11が設けられていて、該固
定具取付部11は、大円の挿通部11aと、小円の係止部11b
とからなり、上記挿通部11aの大円と係止部11bの小円と
は一部で接続されている。すなわち、上記固定具4の下
側挟持部4cのみを挿通部11aから固定具取付部品5の内
部に挿通し、くびれ部4dの位置を筒状本体6の上面部6a
に一致させた状態で固定具4を両円の接続部を経て係止
部11b側に移動させ、固定具4の両挟持部4c,4c間で筒状
本体6の上面部6aを挟持することにより、固定具4を固
定具取付部品5に取付けるようになされている。
また、筒状本体6の上面部6aは挿通部11aと係止部11bの
大小円に沿った一方が小径の変形トラック状外周を有
し、上記側筒部6bは、この上面部6aから下方に向かって
拡大するように延設されている。すなわち、後述のよう
に、ドアトリム本体2の発泡成形時、この側筒部6bの外
周面を型9の凹部壁面と密着させることにより、発泡樹
脂の奥方への侵入を阻止するようにしており、上記側筒
部6b外周面の大部分がシール部10とされている。
大小円に沿った一方が小径の変形トラック状外周を有
し、上記側筒部6bは、この上面部6aから下方に向かって
拡大するように延設されている。すなわち、後述のよう
に、ドアトリム本体2の発泡成形時、この側筒部6bの外
周面を型9の凹部壁面と密着させることにより、発泡樹
脂の奥方への侵入を阻止するようにしており、上記側筒
部6b外周面の大部分がシール部10とされている。
さらに、上記筒状本体6の下端部には、外方に向かって
ややフランジ状に突出したアンダー部12が設けられてい
て、該アンダー部12により、後述のような発泡樹脂への
埋設機能を持たせるようになされている。そして、この
アンダー部12の上縁には、発泡成形時における固定具4
の型面からの高さを規定する4つのリブ13〜13が周上4
箇所に設けられている。
ややフランジ状に突出したアンダー部12が設けられてい
て、該アンダー部12により、後述のような発泡樹脂への
埋設機能を持たせるようになされている。そして、この
アンダー部12の上縁には、発泡成形時における固定具4
の型面からの高さを規定する4つのリブ13〜13が周上4
箇所に設けられている。
次に、上記蓋体7は、第6図に示すように、上記筒状本
体6の外周と一致する外周を有するとともに、外周のや
や内方に上記筒状本体6下面の開放部に嵌合する筒状の
突出部14が設けられている。さらに、この突出部14の内
部には格子状リブ15が設けられていて、発泡樹脂の成形
時に成形圧力により蓋体7が一時的に反り、ドアトリム
本体2成形後に凸部が発生するのを防止するようになさ
れている。
体6の外周と一致する外周を有するとともに、外周のや
や内方に上記筒状本体6下面の開放部に嵌合する筒状の
突出部14が設けられている。さらに、この突出部14の内
部には格子状リブ15が設けられていて、発泡樹脂の成形
時に成形圧力により蓋体7が一時的に反り、ドアトリム
本体2成形後に凸部が発生するのを防止するようになさ
れている。
そして、第5図に示すように、上記筒状本体6と蓋体7
とは、ヒンジ8により一部で接続されており、同じ型で
射出成形により一体成形するようになされている(例え
ば、ポリプロピレン等の樹脂材料による)。そして、図
中二点鎖線に示すように、成形後、上記ヒンジ部8を折
り曲げて、筒状本体6に蓋体7を嵌合させるようになさ
れている。なお、筒状本体6と蓋体7とは必ずしも一体
成形する必要はないが、一体成形することにより、成形
性が向上する。
とは、ヒンジ8により一部で接続されており、同じ型で
射出成形により一体成形するようになされている(例え
ば、ポリプロピレン等の樹脂材料による)。そして、図
中二点鎖線に示すように、成形後、上記ヒンジ部8を折
り曲げて、筒状本体6に蓋体7を嵌合させるようになさ
れている。なお、筒状本体6と蓋体7とは必ずしも一体
成形する必要はないが、一体成形することにより、成形
性が向上する。
次に、ドアトリム本体2の発泡成形について説明する
に、第9図に示すように、上記固定具取付部品5の側筒
部6bの外周面に設けられたシール部10を型9の凹部に嵌
合させ、リブ13〜13を上型の型面に当てた状態で、固定
具取付部品5を型9にセットする。そして、予めスラッ
シュ成形,真空成形等でドアトリム本体2の表皮2aを成
形しておき、この表皮2aを下型にセットしてから、キャ
ビティーにガラス繊維を敷き詰めた上に硬質ウレタン樹
脂原料を注入して発泡、硬化させることにより、ドアト
リム本体2と固定具取付部品5とを一体的に成形するよ
うになされている(第8図参照)。
に、第9図に示すように、上記固定具取付部品5の側筒
部6bの外周面に設けられたシール部10を型9の凹部に嵌
合させ、リブ13〜13を上型の型面に当てた状態で、固定
具取付部品5を型9にセットする。そして、予めスラッ
シュ成形,真空成形等でドアトリム本体2の表皮2aを成
形しておき、この表皮2aを下型にセットしてから、キャ
ビティーにガラス繊維を敷き詰めた上に硬質ウレタン樹
脂原料を注入して発泡、硬化させることにより、ドアト
リム本体2と固定具取付部品5とを一体的に成形するよ
うになされている(第8図参照)。
そのとき、蓋体7により固定具取付部品5の内部への発
泡樹脂原料の侵入が阻止されるとともに、型9からの加
熱による筒状本体6の膨脹により筒状本体6のシール10
と型9の凹部壁とが所定長さに亘って密着することによ
り、発泡樹脂原料の奥方への侵入が阻止される。
泡樹脂原料の侵入が阻止されるとともに、型9からの加
熱による筒状本体6の膨脹により筒状本体6のシール10
と型9の凹部壁とが所定長さに亘って密着することによ
り、発泡樹脂原料の奥方への侵入が阻止される。
そして、固定具取付部品6とドアトリム本体2との一体
成形後、固定具4を固定具取付部品5に取付けるように
なされている。
成形後、固定具4を固定具取付部品5に取付けるように
なされている。
したがって、上記実施例では、固定具取付部品5が筒状
本体6と蓋体7とで構成されており、筒状本体6の下面
が開放された構造となっているので、固定具取付部品5
の成形が容易となる。すなわち、上記従来のもののよう
に、中空状の固定具取付部品の場合、射出成形によるこ
とができないので、ブロー成形することになるが、そう
すると肉厚が不均一かつ薄肉になって、固定具4の固定
具取付部品5への取付が困難となるとともに固定強度の
低下を招く虞れがある。
本体6と蓋体7とで構成されており、筒状本体6の下面
が開放された構造となっているので、固定具取付部品5
の成形が容易となる。すなわち、上記従来のもののよう
に、中空状の固定具取付部品の場合、射出成形によるこ
とができないので、ブロー成形することになるが、そう
すると肉厚が不均一かつ薄肉になって、固定具4の固定
具取付部品5への取付が困難となるとともに固定強度の
低下を招く虞れがある。
それに対し、本考案では、固定具取付部品5の筒状本体
6の下面が開放されているので、ブロー成形する必要は
なく、例えば射出成形による成形が可能となり、よっ
て、固定具取付部品5の成形性が向上するとともに、肉
厚が均一化され、厚肉化が可能になるので、固定具取付
部品5の強度が強化され、固定具4の良好な取付性が得
られることになる。
6の下面が開放されているので、ブロー成形する必要は
なく、例えば射出成形による成形が可能となり、よっ
て、固定具取付部品5の成形性が向上するとともに、肉
厚が均一化され、厚肉化が可能になるので、固定具取付
部品5の強度が強化され、固定具4の良好な取付性が得
られることになる。
また、固定具取付部品5の筒状本体6の下端部にアンダ
ー部12が設けられ、該アンダー部12により、ドアトリム
本体2の発泡成形後、発泡樹脂による固定具取付部品5
の保持が確保される。さらに、蓋体7により、筒状本体
6下面側からの発泡樹脂の侵入が阻止されるとともに、
筒状本体6のシール部10により、発泡樹脂の奥方への侵
入が阻止される。以上により、固定具取付部品5とドア
トリム本体2との一体成形が実質的に可能となり、組立
工数の低減を図ることができるのである。
ー部12が設けられ、該アンダー部12により、ドアトリム
本体2の発泡成形後、発泡樹脂による固定具取付部品5
の保持が確保される。さらに、蓋体7により、筒状本体
6下面側からの発泡樹脂の侵入が阻止されるとともに、
筒状本体6のシール部10により、発泡樹脂の奥方への侵
入が阻止される。以上により、固定具取付部品5とドア
トリム本体2との一体成形が実質的に可能となり、組立
工数の低減を図ることができるのである。
なお、上記実施例における筒状本体6の固定具取付部11
の形状は上記実施例のような形状に限定されるものでは
なく、例えば第10図の変形例に示すように、筒状本体6
の上面部6aと側筒部6bとに跨がる切込を設け、この切込
部を固定具4の挿通部11aとして、円状係止部11bに接続
させることも可能である。
の形状は上記実施例のような形状に限定されるものでは
なく、例えば第10図の変形例に示すように、筒状本体6
の上面部6aと側筒部6bとに跨がる切込を設け、この切込
部を固定具4の挿通部11aとして、円状係止部11bに接続
させることも可能である。
また、上記実施例では、発泡成形品として自動車のドア
トリムを例にとったが、本考案の固定具取付部品5は、
このような実施例に限定されるものではなく、一般的な
機械部品等に使用される発泡成形品にも適用しうるもの
である。
トリムを例にとったが、本考案の固定具取付部品5は、
このような実施例に限定されるものではなく、一般的な
機械部品等に使用される発泡成形品にも適用しうるもの
である。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、発泡成形品の固
定具取付部品を下面が開放された筒状本体とこの筒状本
体の下面を閉鎖する蓋体とで構成し、筒状本体の上面に
固定具を取付ける取付部を設け、筒状本体の側筒部外周
を型とのシール部とするとともに、側筒部下部に発泡樹
脂に埋設されるアンダー部を設けたので、発泡樹脂原料
の固定具取付部品への侵入阻止効果と発泡樹脂による保
持効果により、固定具取付部品と発泡成形品との一体成
形を実質的に可能とすることができ、組立工数の低減を
図ることができる。また、固定具取付部品を分割構造と
したので、固定具取付部品を射出成形等により、容易に
均一かつ厚肉に成形することができ、よって、固定具取
付部品の成形性及び強度の向上を図ることができる。
定具取付部品を下面が開放された筒状本体とこの筒状本
体の下面を閉鎖する蓋体とで構成し、筒状本体の上面に
固定具を取付ける取付部を設け、筒状本体の側筒部外周
を型とのシール部とするとともに、側筒部下部に発泡樹
脂に埋設されるアンダー部を設けたので、発泡樹脂原料
の固定具取付部品への侵入阻止効果と発泡樹脂による保
持効果により、固定具取付部品と発泡成形品との一体成
形を実質的に可能とすることができ、組立工数の低減を
図ることができる。また、固定具取付部品を分割構造と
したので、固定具取付部品を射出成形等により、容易に
均一かつ厚肉に成形することができ、よって、固定具取
付部品の成形性及び強度の向上を図ることができる。
図面は本考案の実施例を示す図であって、第1図〜第6
図は固定具取付部品の構造を示し、第1図はその全体構
造を示す斜視図、第2図は平面図、第3図は側面図、第
4図は上記第2図のIV−IV線断面図、第5図は射出成形
時における状態を示す側面図、第6図は蓋体のみの構造
を示す斜視図、第7図は固定具の構造を示す斜視図、第
8図はドアトリムの全体構造を示す縦断面図、第9図は
ドアトリム本体の成形時における固定具取付部品の型へ
のセット状態を示す縦断面図、第10図は変形例に係る固
定具取付部品の全体構造を示す斜視図である。 2……ドアトリム本体 (発泡成形品) 4……固定具 5……固定具取付品 6……筒状本体 6a……上面部 6b……側筒部 7……蓋体 10……シール部 11……固定具取付部 12……アンダー部
図は固定具取付部品の構造を示し、第1図はその全体構
造を示す斜視図、第2図は平面図、第3図は側面図、第
4図は上記第2図のIV−IV線断面図、第5図は射出成形
時における状態を示す側面図、第6図は蓋体のみの構造
を示す斜視図、第7図は固定具の構造を示す斜視図、第
8図はドアトリムの全体構造を示す縦断面図、第9図は
ドアトリム本体の成形時における固定具取付部品の型へ
のセット状態を示す縦断面図、第10図は変形例に係る固
定具取付部品の全体構造を示す斜視図である。 2……ドアトリム本体 (発泡成形品) 4……固定具 5……固定具取付品 6……筒状本体 6a……上面部 6b……側筒部 7……蓋体 10……シール部 11……固定具取付部 12……アンダー部
Claims (1)
- 【請求項1】発泡成形品を車体等に固定する固定具を取
付けるための発泡成形品の固定具取付部品であって、 上記固定具取付部品は、上面部と該上面部の外周から下
方に延びる側筒部とを有し下面が開放された筒状本体
と、該筒状本体の下面を閉鎖するための蓋体とを備える
とともに、 上記筒状本体の上面部には、固定具を取付ける取付部が
設けられ、上記筒状本体の側筒部外周面には、発泡樹脂
の上面への侵入を阻止するシール部が設けられ、側筒部
下部には、上記発泡成形品に埋設されるアンダー部が設
けられていることを特徴とする発泡成形品の固定具取付
部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9692790U JPH0754651Y2 (ja) | 1990-09-13 | 1990-09-13 | 発泡成形品の固定具取付部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9692790U JPH0754651Y2 (ja) | 1990-09-13 | 1990-09-13 | 発泡成形品の固定具取付部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0454314U JPH0454314U (ja) | 1992-05-11 |
JPH0754651Y2 true JPH0754651Y2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=31836863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9692790U Expired - Fee Related JPH0754651Y2 (ja) | 1990-09-13 | 1990-09-13 | 発泡成形品の固定具取付部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0754651Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-09-13 JP JP9692790U patent/JPH0754651Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0454314U (ja) | 1992-05-11 |
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