JP3210498B2 - 自動車のドアトリム用のファスナーブラケット - Google Patents

自動車のドアトリム用のファスナーブラケット

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JP3210498B2
JP3210498B2 JP20412093A JP20412093A JP3210498B2 JP 3210498 B2 JP3210498 B2 JP 3210498B2 JP 20412093 A JP20412093 A JP 20412093A JP 20412093 A JP20412093 A JP 20412093A JP 3210498 B2 JP3210498 B2 JP 3210498B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、上下もしくは左右の
それぞれの型からなる成形型を用いた樹脂製ドアトリム
基材の成形に当たって、そのドアトリム基材に一体化さ
れる、自動車のドアトリム用のファスナーブラケットに
関するものであり、とくには、事前および事後における
ファスナーブラケットに対する処理を不要ならしめるも
のである。
【0002】
【従来の技術】たとえば硬質ウレタンフォームにて構成
されるドアトリム基材に一体化される従来既知のファス
ナーブラケットとしては、たとえば図5に斜視図で示す
ものがある。
【0003】ここで、図5(a)に示すファスナーブラ
ケットは、頂壁31および中間隔壁32を設けた中空本
体部に対し、その頂壁31から周壁に至る、ファスナー
掛合用の切欠き33を設けるとともに、その周壁の下端
にフランジ34を形成したものであり、かかるファスナ
ーブラケットは、たとえば、上下に対をなす形成型のキ
ャビティ内にそれを配置して、図6(a)に示すよう
に、それぞれのフランジ34の上面を上型35の型面に
接触させた状態で、硬質ウレタンフォームを発泡成形さ
せることによってドアトリム基材に一体化される。
【0004】ここにおいて、中間隔壁32は、ドアトリ
ム基材の発泡形成に際して、硬質ウレタンフォームが、
ファスナーブラケットの内側を通って切欠き33に達す
るのを阻止し、また、それぞれのフランジ34は、硬質
ウレタンフォームが、ファスナーブラケットの外側を通
って切欠き33に達するのを阻止すべくそれぞれ機能す
る。
【0005】また、図5(b)に示す例は、頂壁付きの
楕円筒状をなす十分な高さの本体部36の頂壁37に、
ほぼひょうたん形をなす、ファスナー掛合用の切欠き3
8を設けるとともに、その下端に外向フランジ39を設
けたものであり、このファスナーブラケットもまた、図
6(b)に示すように、フランジ39の上面を上型35
の型面に接触させた状態でドアトリム基材を形成するこ
とによってそれに一体化される。
【0006】このファスナーブラケットによれば、それ
の高さをたとえば30mm以上をすることによって、硬質
ウレタンフォームがその内側を通って切欠き38に達す
るのを阻止することができ、そして、外向フランジ39
によって、硬質ウレタンフォームがその外側を通って切
欠き38に達するのを阻止することができるとする。
【0007】以上のようにしてドアトリム基材に一体化
されたファスナーブラケットに対しては、そこに設けた
切欠き33,38を介して、図7に示すようなファスナ
ー40をそこに掛合させ、そしてそのファスナー40の
先端突部41を、それの弾性変形下で、自動車用ドアの
インナーパネルに嵌め込むことによって、ドアトリム基
材、ひいては、そこに所要の部材を組付けてなるドアト
リムの、所要の組付けを行うことができる。
【0008】ところで、ファスナー40の、ファスナー
ブラケットへの掛合は、ファスナー40に設けた小径の
端部フランジ42を、切欠き33,38を経て頂壁3
1,37の下面側へ進入させる一方、それに設けた大径
の中間フランジ43を頂壁31,37の上面上に位置さ
せて、それらの両フランジ42,43で頂壁31,37
を挟み込むことにより行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5
(a)に示すファスナーブラケットにあっては、それを
成形キャビティ内に配置した場合に、図8(a)に示す
ように、それのフランジ34の上面が上型35の型面か
ら離隔することが多く、この離隔状態においては、硬質
のウレタンフォームがファスナーブラケットの外側から
切欠き33に達することになるため、切欠き部分での事
後的なフォームの除去が必要になるという不都合があっ
た。
【0010】これがため、事後的なフォームの除去を容
易ならしめるべく、図8(b)に示すように、切欠き3
3をマスキングテープ44によって予め被覆することも
提案されているが、これによれば、マスキングテープ4
4の貼着および剥離のための作業工数が別個に必要にな
るという他の問題があった。
【0011】そしてまた、図5(b)に示すファスナー
ブラケットでは、それが十分な高さを有することから、
そのフランジ39の上面が、たとえ上型35の型面から
離隔することがあっても、硬質ウレタンフォームは、フ
ァスナーブラケットの内外いずれの側からも切欠き38
に達するおそれはないものの、そのファスナーブラケッ
トそれ自身が、ドアトリム基材の成形に当たって上型内
へ深く入り込むことになるため、成形品の型抜きのため
エジェクター機構が必要になるという型コスト上の問題
があった。
【0012】この発明は従来技術の有するこのような問
題点をことごとく解決することを課題として検討した結
果なされたものであり、この発明の目的は、成形型によ
って樹脂製のドアトリム基材を成形するに当り、その樹
脂材料がファスナーブラケットに形成される切欠きに達
するのを十分に阻止することができる自動車のドアトリ
ム用のファスナーブラケットを提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の、自動車のド
アトリム用のファスナーブラケットは、上下もしくは左
右方向に対をなすそれぞれの型からなる成形型を用いた
樹脂製ドアトリム基材の成形に当たって、そのドアトリ
ム基材に一体化されるものであって、頂壁付きの筒状形
状をなす本体部の内側に、本体部の内側空間を上下に二
分割する隔壁を設けるとともに、その隔壁より上方部分
で、前記頂壁から周壁にわたって位置するファスナー掛
合用の切欠きを設け、この切欠きより下方側部分で、本
体部周壁の外周面に、上下もしくは左右のいずれか一方
の型に密着するフランジをその周壁の全周にわたって設
ける一方、対をなす他方の型の成形面に当接して、前記
フランジの、一方の型への密着状態を維持する突き当て
部を、前記周壁もしくは隔壁に形成したものである。
【0014】
【作用】このファスナーブラケットによれば、たとえば
上下に対をなす成形型の型締め状態において、成形キャ
ビティ内の所定位置に配置されたそのファスナーブラケ
ットは、それの周壁もしくは隔壁に形成した突き当て部
と下型成形面との当接下で、周壁の全周にわたって設け
たフランジを上型に密着させることにより、上型に形成
されて、ファスナーブラケットの上端部分を嵌め込んだ
窪み内への成形樹脂の侵入がそのフランジによって有効
に阻止されることになる。一方、ファスナーブラケット
の内側からその上端部分への成形樹脂の到達は、従来技
術でも述べたように、隔壁をもって完全に阻止されるこ
とになる。
【0015】これがため、ファスナーブラケットの、フ
ランジより上方部分に設けた切欠き、頂壁等への成形樹
脂の付着が十分に防止され、従って、付着樹脂の除去作
業を不要ならしめることができ、しかも、マスキングテ
ープの貼着および剥離作業をも不要ならしめることがで
きる。加えて、このファスナーブラケットでは、隔壁お
よびフランジの存在の故に、それの高さを十分低くでき
ることから、成形品の型抜きのためのエジェクター機構
もまた不要である。
【0016】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、この発明の実施例を示す図である。こ
こでは、頂壁1を設けた円筒形状の本体部2の内側に、
その内側空間を上下に二分割する隔壁3を設け、そし
て、この隔壁3より上方部分で、頂壁1から周壁4にわ
たって位置するファスナー掛合用の切欠き5を設ける。
【0017】ここでこの切欠き5のうち、周壁4に形成
される切欠き部分は、従来技術で述べたと同様、ファス
ナーの、小径の端部フランジの本体部内側への進入を、
そして、頂壁1に形成される切欠き部分は、そのファス
ナーの軸部の、本体部中央への進入をそれぞれ許容す
る。そして、ここでもまたファスナーは、小径の端部フ
ランジと、大径のフランジとの間に頂壁を挟み込んだ状
態でそこに取り付けられる。
【0018】またここでは、切欠き5より下方側部分
で、本体部周壁4の外周面に、たとえば、上下方向に対
をなす成形型の上型に密着するフランジ6をその全周に
わたって設ける。ところで、フランジ6のこの密着状態
においては、図2に示すところから明らかなように、切
欠き5を形成した、そのフランジ6より上端側の部分
は、上型7に設けた窪み8内に進入する。なおここで、
フランジ6は、その幅を1mm程度、厚みを0.3 mm程度と
することができる。
【0019】さらに図示例では、隔壁3の中央部から、
本体部2の下方側へ、その本体部2より長く突出して、
たとえば下型の成形面に当接する突き当て部9を設け
る。ここで、突き当て部9の突出長さは、上下の型の図
2に示すような型締め状態で、下型に対して0.1 〜0.3
mm程度干渉する長さ、いいかえれば、突き当て部9、隔
壁3およびフランジ6に、トータルで0.1 〜0.3 mm程の
弾性変形を生じさせる長さとすることができる。
【0020】以上のようなファスナーブラケットは、そ
の全体をABS樹脂、ナイロン樹脂、ポリプロピレン樹
脂などの既知の一般的な樹脂で構成することができ、そ
のファスナーブラケットの、ドアトリム基材との一体化
は、たとえば上下に対をなすそれぞれの型間に、図2に
示すようにそれを位置決め配置するとともに、そこへ、
樹脂材料、たとえば発泡材料を充填もしくは注入して、
その発泡材料を発泡硬化させることにより行われる。
【0021】ここでこの発泡硬化に当たっては、ファス
ナーブラケットのフランジ6は、突き当て部9の、下型
10の成形面への当接下で、上型7に十分緊密に押圧さ
れるので、発泡材料が、そのファスナーブラケットの外
側表面を辿って上型7の窪み8へ侵入するおそれはな
く、しかも、隔壁3の遮へい作用に基づき、その発泡材
料が、ファスナーブラケットの内側を通って切欠き5に
達することもない。
【0022】従ってここでは、ファスナーブラケットを
ドアトリム基材に一体化するに当り、そのファスナーブ
ラケットの切欠き5、頂壁1その他に余分の樹脂材料が
付着するのを効果的に防止することができ、付着樹脂の
事後的な除去作業を全く不要ならしめることができる。
【0023】図3は、この発明の他の実施例を示す斜視
図であり、これは、本体部2の下端部を、その周方向の
複数個所、図では四個所で下方へ長く突出させて、それ
らの突出部を突き当て部9としたものである。この例に
よれば、図2に示すような型締めの状態の下で、フラン
ジ6を上型7に、より大きな力で、より均一に密着させ
ることが可能となる。
【0024】図4は、この発明のさらに他の実施例を示
す斜視図であり、この例は、本体部2の全体形状を円筒
状および角筒状とするとともに、それらの下端部をその
全周にわたって下方へ長く突出させることにより、本体
部2の下方延長部をもって突き当て部9を形成したもの
である。これによれば、フランジ6の上面を上型7に、
より一層大きな力でかつ均一に押圧することができる。
【0025】なおこの例に示すファスナーブラケットに
よれば、たとえば発泡材料の、そのブラケットの内側へ
の円滑な進入が、ブラケットの全周にわたって設けた突
き当て部9と下型10との当接によって拘束されること
になるので、このことによって、ファスナーブラケット
とドアトリム基材との接着力が不足する場合には、本体
部2の下端部に好ましくは複数個の穴を穿設すること、
突き当て部9に切欠きを形成することなどによって、発
泡材料の、ブラケット内への円滑なる流入をもたらすこ
ともできる。
【0026】
【発明の効果】かくして、この発明によれば、とくに
は、本体部の周壁の全周にわたって設けたフランジと、
その周壁もしくは隔壁に設けた突き当て部との相互作用
に基づき、ファスナーブラケットを、樹脂材料製のドア
トリム基材に一体化するに際し、そのファスナーブラケ
ットの切欠き、頂壁等への樹脂材料の付着を有効に防止
することができる。
【0027】従ってここでは、ファスナーブラケットに
対するマスキングテープの貼着および剥離を不要ならし
めてなお、付着樹脂の除去作業をもまた不要ならしめる
ことができる。
【0028】しかもここでは、ファスナーブラケット
の、フランジ上の高さを5mm程度とすることができるの
で、成形されたドアトリム基材の型抜きを、エジェクタ
ー機構その他を付設することなしに容易にかつ迅速に行
うことができ、従って、型コストの増加を招くこともな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す図である。
【図2】図1に示すファスナーブラケットの一体化工程
を示す断面図である。
【図3】この発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図4】この発明のさらに他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図5】従来例を示す斜視図である。
【図6】従来のファスナーブラケットの一体化工程を示
す断面図である。
【図7】ファスナーブラケットに装着されるファスナー
を例示する斜視図である。
【図8】ファスナーブラケットへの余剰樹脂の付着状態
およびその対策を示す図である。
【符号の説明】
1 頂壁 2 本体部 3 隔壁 4 周壁 5 切欠き 6 フランジ 7 上型 8 窪み 9 突き当て部 10 下型

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下もしくは左右方向に対をなすそれぞ
    れの型からなる成形型を用いた樹脂製ドアトリム基材の
    成形に当たって、そのドアトリム基材に一体化されるフ
    ァスナーブラケットであって、 頂壁付きの筒状形状をなす本体部の内側に、本体部の内
    側空間を上下に二分割する隔壁を設けるとともに、その
    隔壁より上方部分で、前記頂壁から周壁にわたって位置
    するファスナー掛合用の切欠きを設け、この切欠きより
    下方側部分で、本体部周壁の外周面に、上下もしくは左
    右のいずれか一方の型に密着するフランジをその周壁の
    全周にわたって設ける一方、対をなす他方の型の成形面
    に当接して、前記フランジの、一方の型への密着状態を
    維持する突き当て部を、前記周壁もしくは隔壁に形成し
    てなる自動車のドアトリム用のファスナーブラケット。
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