JP2571546Y2 - 多重成形品 - Google Patents

多重成形品

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JP2571546Y2
JP2571546Y2 JP4926692U JP4926692U JP2571546Y2 JP 2571546 Y2 JP2571546 Y2 JP 2571546Y2 JP 4926692 U JP4926692 U JP 4926692U JP 4926692 U JP4926692 U JP 4926692U JP 2571546 Y2 JP2571546 Y2 JP 2571546Y2
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JP
Japan
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armrest
resin layer
urethane
integrally
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JP4926692U
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JPH068068U (ja
Inventor
隆二 松島
Original Assignee
西川化成株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は基材と表皮との間に発泡
体等の樹脂層を一体にモールド成形してなる多重成形品
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のアームレスト等の多重
成形品は、基材と表皮との間に発泡体を一体に発泡させ
て製造される。このような多重成形品を製造するには、
所定形状のキャビティを有する下型と、該下型に開閉可
能に取り付けられ、型締め時にキャビティに嵌合する凸
部を有する上型とから構成される発泡成形型を使用し、
下型にセットされた表皮と上型にセットされた基材との
間で発泡材料を発泡せしめることによって、一体的に発
泡成形される。
【0003】自動車用アームレストの製造方法が、例え
ば、特開平1−226312号公報に開示されている。
この公開公報に記載された技術は表皮内で発泡体を一体
発泡成形する際に、基材の端部で表皮の開口部周縁を支
持することにより表皮が内側に倒れ込むのを防止するよ
うにしたものであり、特殊形状のアームレストの製造方
法を開示している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、アームレス
ト等の多重成形品は、一般的に基材の形状が比較的複雑
であるために、基材に発泡体等の樹脂層を完全に付着さ
せることが困難で、樹脂層の剥離が起こりやすいという
問題があった。
【0005】また、特にアームレストにおいては、基材
を断面概略U形状で形成し、基材内側の空間内にパワー
ウインドの開閉スイッチ機構等を設ける必要があるた
め、基材内側にこれらの機構の取付スペースを十分確保
しながら基材と樹脂層との剥離を防止できる多重成形品
構造が要望されている。
【0006】本考案はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、簡単な構成で樹脂
層の剥離を有効に防止できる多重成形品構造を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述した課題
を解決するために、断面概略U形状の基材の外表面に樹
脂層を一体にモールド成形してなる多重成形品であっ
て、前記基材に複数の貫通穴を設けるとともに、各貫通
穴に基材の内面から離間した橋梁部を架設し、該橋梁部
を樹脂層で巻き込んで基材と一体成形したことを特徴と
する多重成形品を提供する。
【0008】
【作用】基材に複数の貫通穴を設けるとともに、各貫通
穴に基材の内面から離間した橋梁部を架設したので、基
材の外表面に樹脂層を一体成形する際に橋梁部を樹脂層
で巻き込んで一体成形できるため、樹脂層が基材から剥
離されることが有効に防止される。
【0009】また、橋梁部は基材の内面から離れて貫通
穴中に設けるようにしたので、基材内面の取付スペース
を十分確保することができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は自動車用アームレストの斜視図を示
しており、アームレスト2にはパワーウインド開閉用等
のスイッチを取り付ける開口4が形成されている。6は
アームレスト2を車体パネルにネジ止め固定するための
取付穴である。
【0011】図2を参照すると、ポリプロピレン、AB
S等の樹脂から形成された断面概略U形状のアームレス
トの基材8が示されており、基材8には複数の発泡ウレ
タン巻込穴10が互いに離間して形成されている。基材
8にはさらに、図1の取付穴6に整合した取付穴12
と、多数の小孔で形成された発泡ウレタン注入口14が
形成されている。
【0012】図3を参照すると、図1のA−A線断面図
が示されている。アームレスト2は、ポリプロピレン、
ABS等から形成された基材8と塩化ビニル等から形成
された表皮14の間に発泡ウレタン16を一体に発泡成
形して製造される。
【0013】即ち、図4に示すように、キャビティを有
する下型18に表皮14をセットし、下型18のキャビ
ティに対応する凸部を有する上型20に断面概略U形状
の基材8を取り付ける。下型18に表皮14をセットし
てからウレタン発泡原液を下型18に注入し、上型20
を図4に示すように型締めすると、ウレタン16が基材
8と表皮14の間で一体的に発泡して、アームレストが
製造される。
【0014】本実施例では、図5の拡大断面図に最もよ
く示されているように、基材8に複数個の発泡ウレタン
巻込穴10を形成し、各巻込穴10には基材8の内面か
ら引っ込んだ橋梁部22が巻込穴10を横断するように
設けられている。
【0015】このように橋梁部22付の巻込穴10を複
数個基材に設けたために、ウレタン16を一体的に発泡
させる際に、ウレタンが巻込穴10中に侵入して橋梁部
22を巻き込んで基材8と一体となるように発泡される
ため、基材8とウレタン16との剥離を有効に防止でき
る。
【0016】橋梁部22は基材8の内面から引っ込んで
形成されているために、アームレスト基材内面の機構部
品の取付スペースを十分確保することができる。図6は
橋梁部の他の形状を示しており、このようにウレタン巻
込穴10中に設ける橋梁部22′を基材8の外表面から
多少突出するように形成してもよい。この実施例による
と、ウレタン16の巻込量が大きくなるため、基材8と
ウレタン16との剥離をより確実に防止できる。
【0017】以上の説明では本考案をアームレストに適
用した例について説明したが、本考案はアームレストに
限定されるものではなく、内部に取付スペースを確保す
る必要がある多重成形品一般に適用可能であること勿論
である。
【0018】
【考案の効果】本考案は以上詳述したように構成したの
で、基材内面の取付スペースを減少することなく、簡単
な構成で樹脂層の基材からの剥離を確実に防止できると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用アームレストの斜視図である。
【図2】アームレスト用基材の斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】アームレスト製造時の発泡型断面図である。
【図5】アームレストの一部拡大断面図であり、(A)
は(B)のA−A線断面図、(B)は(A)のB−B線
断面図である。
【図6】本考案の他の実施例の一部拡大断面図である。
【符号の説明】
2 アームレスト 4 スイッチ取付用開口部 6,12 取付穴 8 基材 10 ウレタン巻込穴 14 表皮 16 発泡ウレタン 18 下型 20 上型 22,22′ 橋梁部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60N 3/00 B29C 39/10 B29K 105:04 B29K 105:20 B29L 31:58

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面概略U形状の基材の外表面に樹脂層
    を一体にモールド成形してなる多重成形品であって、 前記基材に複数の貫通穴を設けるとともに、各貫通穴に
    基材の内面から離間した橋梁部を架設し、 該橋梁部を樹脂層で巻き込んで基材と一体成形したこと
    を特徴とする多重成形品。
JP4926692U 1992-07-14 1992-07-14 多重成形品 Expired - Lifetime JP2571546Y2 (ja)

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JPH068068U JPH068068U (ja) 1994-02-01
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