JPH068068U - 多重成形品 - Google Patents

多重成形品

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JPH068068U
JPH068068U JP4926692U JP4926692U JPH068068U JP H068068 U JPH068068 U JP H068068U JP 4926692 U JP4926692 U JP 4926692U JP 4926692 U JP4926692 U JP 4926692U JP H068068 U JPH068068 U JP H068068U
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armrest
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urethane
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Inventor
隆二 松島
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西川化成株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は簡単な構成で樹脂層の剥離を有効に防
止できる多重成形品を提供することを目的とする。 【構成】基材8に複数の貫通穴10を設けるとともに、
各貫通穴10に基材8の内面から離間した橋梁部22を
架設する。そして、橋梁部22を樹脂層16で巻き込ん
で基材8と一体成形して構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は基材と表皮との間に発泡体等の樹脂層を一体にモールド成形してなる 多重成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車のアームレスト等の多重成形品は、基材と表皮との間に発泡体 を一体に発泡させて製造される。このような多重成形品を製造するには、所定形 状のキャビティを有する下型と、該下型に開閉可能に取り付けられ、型締め時に キャビティに嵌合する凸部を有する上型とから構成される発泡成形型を使用し、 下型にセットされた表皮と上型にセットされた基材との間で発泡材料を発泡せし めることによって、一体的に発泡成形される。
【0003】 自動車用アームレストの製造方法が、例えば、特開平1−226312号公報 に開示されている。この公開公報に記載された技術は表皮内で発泡体を一体発泡 成形する際に、基材の端部で表皮の開口部周縁を支持することにより表皮が内側 に倒れ込むのを防止するようにしたものであり、特殊形状のアームレストの製造 方法を開示している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、アームレスト等の多重成形品は、一般的に基材の形状が比較的複雑 であるために、基材に発泡体等の樹脂層を完全に付着させることが困難で、樹脂 層の剥離が起こりやすいという問題があった。
【0005】 また、特にアームレストにおいては、基材を断面概略U形状で形成し、基材内 側の空間内にパワーウインドの開閉スイッチ機構等を設ける必要があるため、基 材内側にこれらの機構の取付スペースを十分確保しながら基材と樹脂層との剥離 を防止できる多重成形品構造が要望されている。
【0006】 本考案はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 、簡単な構成で樹脂層の剥離を有効に防止できる多重成形品構造を提供すること である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上述した課題を解決するために、断面概略U形状の基材の外表面に 樹脂層を一体にモールド成形してなる多重成形品であって、前記基材に複数の貫 通穴を設けるとともに、各貫通穴に基材の内面から離間した橋梁部を架設し、該 橋梁部を樹脂層で巻き込んで基材と一体成形したことを特徴とする多重成形品を 提供する。
【0008】
【作用】
基材に複数の貫通穴を設けるとともに、各貫通穴に基材の内面から離間した橋 梁部を架設したので、基材の外表面に樹脂層を一体成形する際に橋梁部を樹脂層 で巻き込んで一体成形できるため、樹脂層が基材から剥離されることが有効に防 止される。
【0009】 また、橋梁部は基材の内面から離れて貫通穴中に設けるようにしたので、基材 内面の取付スペースを十分確保することができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。 図1は自動車用アームレストの斜視図を示しており、アームレスト2にはパワ ーウインド開閉用等のスイッチを取り付ける開口4が形成されている。6はアー ムレスト2を車体パネルにネジ止め固定するための取付穴である。
【0011】 図2を参照すると、ポリプロピレン、ABS等の樹脂から形成された断面概略 U形状のアームレストの基材8が示されており、基材8には複数の発泡ウレタン 巻込穴10が互いに離間して形成されている。基材8にはさらに、図1の取付穴 6に整合した取付穴12と、多数の小孔で形成された発泡ウレタン注入口14が 形成されている。
【0012】 図3を参照すると、図1のA−A線断面図が示されている。アームレスト2は 、ポリプロピレン、ABS等から形成された基材8と塩化ビニル等から形成され た表皮14の間に発泡ウレタン16を一体に発泡成形して製造される。
【0013】 即ち、図4に示すように、キャビティを有する下型18に表皮14をセットし 、下型18のキャビティに対応する凸部を有する上型20に断面概略U形状の基 材8を取り付ける。下型18に表皮14をセットしてからウレタン発泡原液を下 型18に注入し、上型20を図4に示すように型締めすると、ウレタン16が基 材8と表皮14の間で一体的に発泡して、アームレストが製造される。
【0014】 本実施例では、図5の拡大断面図に最もよく示されているように、基材8に複 数個の発泡ウレタン巻込穴10を形成し、各巻込穴10には基材8の内面から引 っ込んだ橋梁部22が巻込穴10を横断するように設けられている。
【0015】 このように橋梁部22付の巻込穴10を複数個基材に設けたために、ウレタン 16を一体的に発泡させる際に、ウレタンが巻込穴10中に侵入して橋梁部22 を巻き込んで基材8と一体となるように発泡されるため、基材8とウレタン16 との剥離を有効に防止できる。
【0016】 橋梁部22は基材8の内面から引っ込んで形成されているために、アームレス ト基材内面の機構部品の取付スペースを十分確保することができる。 図6は橋梁部の他の形状を示しており、このようにウレタン巻込穴10中に設 ける橋梁部22′を基材8の外表面から多少突出するように形成してもよい。こ の実施例によると、ウレタン16の巻込量が大きくなるため、基材8とウレタン 16との剥離をより確実に防止できる。
【0017】 以上の説明では本考案をアームレストに適用した例について説明したが、本考 案はアームレストに限定されるものではなく、内部に取付スペースを確保する必 要がある多重成形品一般に適用可能であること勿論である。
【0018】
【考案の効果】
本考案は以上詳述したように構成したので、基材内面の取付スペースを減少す ることなく、簡単な構成で樹脂層の基材からの剥離を確実に防止できるという効 果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用アームレストの斜視図である。
【図2】アームレスト用基材の斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】アームレスト製造時の発泡型断面図である。
【図5】アームレストの一部拡大断面図であり、(A)
は(B)のA−A線断面図、(B)は(A)のB−B線
断面図である。
【図6】本考案の他の実施例の一部拡大断面図である。
【符号の説明】
2 アームレスト 4 スイッチ取付用開口部 6,12 取付穴 8 基材 10 ウレタン巻込穴 14 表皮 16 発泡ウレタン 18 下型 20 上型 22,22′ 橋梁部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面概略U形状の基材の外表面に樹脂層
    を一体にモールド成形してなる多重成形品であって、 前記基材に複数の貫通穴を設けるとともに、各貫通穴に
    基材の内面から離間した橋梁部を架設し、 該橋梁部を樹脂層で巻き込んで基材と一体成形したこと
    を特徴とする多重成形品。
JP4926692U 1992-07-14 1992-07-14 多重成形品 Expired - Lifetime JP2571546Y2 (ja)

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JPH068068U true JPH068068U (ja) 1994-02-01
JP2571546Y2 JP2571546Y2 (ja) 1998-05-18

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