JPH0755138Y2 - 自動車用内装部品 - Google Patents

自動車用内装部品

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JPH0755138Y2
JPH0755138Y2 JP671291U JP671291U JPH0755138Y2 JP H0755138 Y2 JPH0755138 Y2 JP H0755138Y2 JP 671291 U JP671291 U JP 671291U JP 671291 U JP671291 U JP 671291U JP H0755138 Y2 JPH0755138 Y2 JP H0755138Y2
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JP
Japan
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decorative sheet
slush
door trim
skin material
peripheral edge
Prior art date
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JP671291U
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English (en)
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JPH04104010U (ja
Inventor
隆 今泉
義幸 鎌倉
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Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、製品表面の一部に装
飾シートを装着した自動車用内装部品に係り、特に、装
飾シートの周縁部分の美観を向上させた自動車用内装部
品に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、自動車室内の居住性を高めるため
に、自動車用ドアトリム等の内装部品の材質をグレード
アップさせるか、あるいは、クロス,カーペット等の装
飾シートをドアトリム表面の所定箇所に装着する方法が
試みられている。
【0003】内装部品の代表的なものとして、自動車用
ドアトリムの従来構成を図7,図8を基に説明すると、
従来の自動車用ドアトリム1は、所要形状に成形された
芯材2の表面に表皮材3を一体貼着して形成したドアト
リム本体4と、このドアトリム本体4の表面所定箇所に
装飾性を付与するために装着されるクロス等の装飾シー
ト5とから構成されている。
【0004】さらに、装飾シート5の周縁端末部分の美
観を向上させるために、装飾シート5の外形状に対応し
た周溝6がドアトリム本体4に開設され、この周溝6内
に装飾シート5の周縁端末5aを圧入固定することによ
り装飾シート5の端末処理を行なっている。
【0005】また、近時、製品の良好な表面外観、表面
感触が要求される傾向にあり、そのため、ドアトリム1
の表皮材3として、スラッシュ成形による表皮材3の成
形が多用されている。
【0006】このスラッシュ成形は、スラッシュ成形用
金型の型面にPVC樹脂パウダーを付着させた後、この
PVC樹脂パウダーの上面に発泡剤を混入した発泡性P
VC樹脂パウダーを付着させて、金型を加熱、冷却させ
ることにより、スラッシュスキン層とスラッシュ発泡層
との積層表皮を得るものであり、成形性に優れるととも
に、余剰材料を回収するシステムであるため、材料ロス
がない等の種々の利点を備えている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、スラッ
シュ成形表皮材3に周溝6を形成した場合、スラッシュ
成形に使用する電鋳型は、型強度の点から、図9に示す
型構造に制限され、周溝6の形状として幅2mm×深さ7
mmが理想であるにもかかわらず、幅3mm×深さ5mm以上
深く設定できないのが実情である。
【0008】したがって、周溝6の形状が浅く、かつ巾
広になるため、装飾シート5の周縁端末5aがめくれ上
がり、確実な端末部分の固定がなされないという欠点が
指摘されているとともに、クロス等を使用した場合、周
縁端末部にクロス等のほつれが見えやすく、見栄えの低
下を招くという欠点も同時に指摘されている。
【0009】この考案は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、本考案の目的とするところは、表面外観、
表面感触の優れたスラッシュ成形表皮材をトリム本体に
使用するとともに、トリム本体に設けた周溝内に装飾シ
ートの周縁端末を圧入固定するタイプの内装部品におい
て、装飾シートの周縁端末部を確実に周溝内に保持する
とともに、外観見栄えを向上させるようにした自動車用
内装部品を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、所要形状に成形された芯材の表面にスラ
ッシュ成形表皮材を貼着してトリム本体が構成されると
ともに、このトリム本体の所定箇所に装飾シートが装着
され、この装飾シートの周縁端末をトリム本体に凹設し
た周溝内に圧入固定してなる自動車用内装部品におい
て、前記周溝内側面のスラッシュ成形表皮材には、装飾
シートの周縁端末を覆い、かつ装飾シートの抜けを規制
する抜け止め用突起が形成されていることを特徴とす
る。
【0011】
【作用】以上の構成から明らかなように、周溝内側面に
形成される抜け止め用突起により、装飾シートの周縁端
末にほつれが生じた場合でも、このほつれを抜け止め用
突起が覆うため、ほつれが外部に目立たない。
【0012】さらに、周溝内側面に形成された抜け止め
用突起により、装飾シートの周縁端末が保持されるた
め、装飾シートの端末部分が周溝内からめくれ上がるこ
とがない。
【0013】
【実施例】以下、本考案に係る自動車用内装部品の実施
例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】図1は本考案を適用した自動車用ドアトリ
ムを示す正面図、図2は同自動車用ドアトリムの要部構
成を示す断面図、図3は本考案による自動車用内装部品
の表皮材を成形する成形装置を示す断面図、図4はスラ
ッシュ成形表皮材の成形時の状態を示す断面図、図5な
らびに図6はスラッシュ成形用型構造の別実施例を示す
各要部断面図である。
【0015】図1,図2において、本考案による自動車
用内装部品の一実施例としての自動車用ドアトリム10
は、所要形状に成形され、保形性と車体パネルへの取付
剛性を備えた芯材11と、芯材11の表面にクッション
性をもたせるため一体に積層したポリウレタンフォーム
等のパッド材12と、さらにそれらの表面に積層一体化
される表皮材13とからドアトリム本体14が構成され
ており、このドアトリム本体14の中接部分に装飾シー
ト15が装着され、ドアトリム本体14に形成した周溝
16内に上記装飾シート15の周縁端末15aが圧入固
定されている。
【0016】さらに詳しくは、表皮材13としては、製
品に良好な表面外観ならびに表面感触を付与するように
スラッシュ成形表皮材13が使用されており、このスラ
ッシュ成形表皮材13は、その表面側にスラッシュスキ
ン層17、裏面側にスラッシュ発泡層18からなる2層
構造のものが使用されている。
【0017】また、装飾シート15は、クロス19の裏
面にクッション性を付与するためポリウレタンフォーム
20をバッキングした積層シートが使用されている。
【0018】ところで、本考案の特徴は、図2に示すよ
うに、周溝16の内側面に沿って、スラッシュ成形表皮
材13に抜け止め用突起21が一体に設けられている点
にある。
【0019】したがって、例えば、装飾シート15の表
面側に位置するクロス19の周縁端末部にほつれが生じ
た場合、抜け止め用突起21が装飾シート15の周縁端
末15aを覆うため、外部に露見することがなく、美観
上好ましいとともに、抜け止め用突起21が装飾シート
15を保持する構成であるため、装飾シート15の周縁
端末15aが周溝16からめくれ上がったりすることが
なく、装飾シート15の確実な端末処理がなされる。
【0020】次いで、図3はスラッシュ成形表皮材13
に抜け止め用突起21を成形する実施例について示した
もので、電鋳型から構成されるスラッシュ成形用金型2
2の型面に対向して、パウダーボックス23をシーリン
グ材24を介して固定し、ローテーション操作を行なう
ことにより、スラッシュ成形用金型22に樹脂パウダー
を付着させるというものである。
【0021】このとき、スラッシュ成形用金型22に
は、ドアトリム10の周溝16に対応して、突起25が
形成されており、さらに、周溝16の内側面に形成され
る抜け止め用突起21を形成するために突起25の両側
に溝26が条設されている。
【0022】上記突起25の寸法は、所定の型強度を備
えるように突起高さが5mm、また幅は3mmに設定され、
溝26の深さは0.5mmに設定されている。
【0023】したがって、図4に示すように、スラッシ
ュ成形用金型22の型面にスラッシュスキン層17なら
びにスラッシュ発泡層18がスラッシュ成形により形成
されるが、スラッシュ成形後の表皮材13の離型は、別
段問題はない。
【0024】さらに、スラッシュ成形表皮材13に形成
される抜け止め用突起21の形状は、上述実施例に限定
されるものではなく、例えば、図5,図6に示すよう
に、金型22の突起25に形成する溝26の数や形状を
変更することにより、抜け止め用突起21の数を増加さ
せたり、あるいは形状を変更させたりすることが可能で
あり、バリエーションを適宜変更してもよい。
【0025】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案による自動車
用内装部品は、スラッシュ成形表皮材における周溝の内
側面に抜け止め用突起を形成することにより、装飾シー
ト端末部分のほつれや微小凹凸を抜け止め用突起により
覆い隠し、外部に露見させることがないので、見栄え上
好ましいとともに、抜け止め用突起により装飾シートの
周縁端末が保持され、装飾シートの周縁端末がめくれ上
がることがなく、確実な周縁端末部分の保持がなされ
る。
【0026】したがって、装飾シートの周縁端末部分の
確実な固定が図れるとともに、意匠性の向上が期待でき
るという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を自動車用ドアトリムに適用した実施例
を示すもので、ドアトリムを示す正面図。
【図2】図1に示す自動車用ドアトリムの要部構成を示
す断面図。
【図3】図1に示す自動車用ドアトリムの表皮材の成形
装置を示す断面図。
【図4】図3に示す成形装置を使用して表皮材の成形時
の状態を示す要部断面図。
【図5】図3に示すスラッシュ成形用金型の変形例を示
す要部断面図。
【図6】図5同様スラッシュ成形用金型の変形例を示す
断面図。
【図7】従来の自動車用ドアトリムを示す正面図。
【図8】従来の自動車用ドアトリムの構成を示す断面
図。
【図9】従来のスラッシュ成形表皮材の成形に使用する
スラッシュ成形用金型を示す断面図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 11 芯材 12 パッド材 13 スラッシュ成形表皮材 14 ドアトリム本体 15 装飾シート 16 周溝 17 スラッシュスキン層 18 スラッシュ発泡層 21 抜け止め用突起 22 スラッシュ成形用金型 25 突起 26 溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所要形状に成形された芯材(11)の表面
    にスラッシュ成形表皮材(13)を貼着してトリム本体
    (14)が構成されるとともに、このトリム本体(1
    4)の所定箇所に装飾シート(15)が装着され、この
    装飾シート(15)の周縁端末をトリム本体(14)に
    凹設した周溝(16)内に圧入固定してなる自動車用内
    装部品において、前記周溝(16)内側面のスラッシュ
    成形表皮材(13)には、装飾シート(15)の周縁端
    末を覆い、かつ装飾シート(15)の抜けを規制する抜
    け止め用突起(21)が形成されていることを特徴とす
    る自動車用内装部品。
JP671291U 1991-02-18 1991-02-18 自動車用内装部品 Expired - Lifetime JPH0755138Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH04104010U JPH04104010U (ja) 1992-09-08
JPH0755138Y2 true JPH0755138Y2 (ja) 1995-12-20

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