JPH074819B2 - 自動車用内装部品の製造方法 - Google Patents

自動車用内装部品の製造方法

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JPH074819B2
JPH074819B2 JP2267569A JP26756990A JPH074819B2 JP H074819 B2 JPH074819 B2 JP H074819B2 JP 2267569 A JP2267569 A JP 2267569A JP 26756990 A JP26756990 A JP 26756990A JP H074819 B2 JPH074819 B2 JP H074819B2
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博清 森田
克侍 植木
政光 松木
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、インスルメントパッド,自動車用ドアトリ
ム等に好適な自動車用内装部品の製造方法に係り、特
に、表面にリアルな縫製ラインを形成して、高級感を強
調した自動車用内装部品の製造方法に関する。
<従来の技術> 周知のように、自動車の車室内には、インスルメントパ
ッド,自動車ドアトリム等の各種内装部品が装着されて
おり、乗員の保護を図るとともに、室内美観の向上に貢
献している。
この種の内装部品のうち、インスルメントパッドを例に
とり、第5図を基にその構成を説明すると、インストル
メントパッド1は、保形性ならびに車体パネルへの取付
剛性を備えた芯材2と、芯材2の表面に一体化されるク
ッション性を備えたポリウレタンフォーム等のパッド材
3と、さらにそれらの表面を覆う表面外観ならびに表面
感触の優れた表皮材4とから大略構成されている。
そして、このインストルメントパッド1の製造方法とし
ては、樹脂パウダーをスラッシュ成形により所望形状に
成形した表皮材4を、発泡成形金型の一方側にセットし
た後、射出成形等により所要形状に成形された芯材2を
発泡成形金型の他方側にセットし、発泡成形金型内にポ
リウレタン発泡樹脂液等を注入し、ウレタンのモールド
発泡成形によりパッド材3を所要形状に成形するととも
に、芯材2,パッド材3,表皮材4の三者を一体化するとい
うものである。
ところで、最近では、製品の高級感,手作り感を強調す
るために、表皮材4のコーナーライン等に沿って、縫製
ラインを形成した内装部品が提案されている。
通常は、各パーツに分割した表皮材を縫製接合により接
合させた表皮材により、芯材ならびにパッド材の外表面
を被覆するという工法がとられるが、この場合縫製加工
面が面倒であるとともに、縫製ラインが確実に位置決め
できない等の不具合があり、最近では以下に記載する工
法がとられている。
すなわち、上述したインスルメントパッド1を例示して
説明すると、表皮材4をスラッシュ成形金型あるいは真
空成形金型により成形する際、金型面に糸模様を刻設し
ておき、表皮材4の成形時に糸模様5を転写させ、発泡
成形金型内で芯材2,パッド材3,表皮材4を一体化させる
というものである。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、このように表皮材4の成形時に金型に刻
設した糸模様等を表皮材4に転写させる工法において
は、糸目の微細な感触が表皮材4表面に現出できないと
ともに、表皮材4の一般表面と糸模様5との色彩が同じ
であるため、糸模様5のリアル感が極めて乏しく、手作
り感,高級感に欠けるという欠点が指摘されている。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、
本発明の目的とするところは、予め曲面形状に成形され
た表皮材を使用する自動車用内装部品において、製品表
面に糸模様をリアルに現出させることにより、高級感な
らびに手作り感を高めた自動車用内装部品の製造方法を
提供することにある。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するために、本発明は、所要形状に成形
された芯材と、この芯材の表面側を被覆する、予め製品
の曲面形状に成形された表皮材とを備えた自動車用内装
部品の製造方法において、 前記表皮材は成形時の成形金型から凹条あるいは凸条を
なす基準ラインが転写されているとともに、この基準ラ
インに沿って、表面に断続的に露出する糸条体を縫製加
工する表皮材の形成工程と、 一方側の金型の凸条あるいは凹条に、表皮材の基準ライ
ンを嵌合させて、表皮材を金型の所定箇所に位置決めし
た後、金型内に樹脂材料を充填して、芯材を予めセット
しておいた他方側の金型を型締めすることにより、パッ
ド材を介して芯材と表皮材とを一体化する一体化工程
と、 からなることを特徴とする。
<作用> 以上の構成から明らかなように、従来のように、糸模様
を成形金型から表皮材表面に転写するのではなく、表皮
材の基準ラインに沿って糸条体を実際に縫製加工するも
のであるから、糸目の微細な感触が強調でき、かつ色彩
等の相違により、リアルな糸模様を所定ラインに沿って
形成できる。
しかも、表皮材の基準ラインは凹条あるいは凸条に形成
されてるため、表皮材を発泡成形用金型あるいは圧着用
金型等に位置決めする際、金型に基準ラインと嵌合する
凸条あるいは凹条が設定されているため、表皮材の位置
決めが簡単に行なえるとともに、成形時の樹脂圧やプレ
ス圧によっても、表皮材の位置ずれが生じたりすること
がない。
<実施例> 以下、本発明に係る自動車用内装部品の製造方法につい
て、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
第1図は本発明方法により製作したインスルメントパッ
ドの構成を示す一部破断斜視図、第2図ないし第4図は
同インスルメントパッドの製造工程を説明する断面図で
ある。
第1図において、本発明方法を適用した自動車用インス
トルメントパッド10は、合成樹脂を射出成形することに
より、所要形状に成形された芯材11と、この芯材11の表
面に積層配置されるポリウレタンフォーム等緩衝機能を
有するパッド材12と、さらにパッド材12の表面を覆い、
その端末を芯材11裏面側に巻き込み接着してなる表皮材
13とから大略構成されている。
さらに、製品に手作り感,高級感を与えるために、イン
ストルメントパッド10のアッパー部10aとロア部10bとを
区画するコーナーライン(基準ライン)14に沿って、表
皮材13の色彩とはコントラストをなす色彩をもつ糸条体
15が断続的に表面に現出するように縫製加工されてい
る。
また、このコーナーライン14は、この実施例では、凹条
に形成されている。
したがって、糸条体15の感触ならびに色違いにより縫製
感を強調できるため、従来のように糸模様を単に転写さ
せたものに比べ、著しく外観意匠性が向上する。
次に、上記インストルメントパッド10の製造工程につい
て説明する。
第2図に示すように、表皮材13は、金型20により所要の
曲面形状をなすように成形されるが、この際、コーナー
ライン14に沿って、金型20には凸条21が形成されてるた
め、表皮材13には、凹条のコーナーライン14が形成され
ることになる。
そして、表皮材13に、コーナーライン14に沿って、実際
の糸条体15が縫製加工された後、第3図に示すように、
発泡成形用下型30の型面に、上記工程で曲面形状に成形
された表皮材13にセットするとともに、発泡成形用上型
31の型面に、別途成形された芯材11を仮止めセットして
おく。
このとき、表皮材13のセット作業において、コーナーラ
イン14に沿って凹条が形成されているため、発泡成形用
下型20における所定箇所に凸条30aが形成されていれ
ば、表皮材13は、そのコーナーライン14を基準として簡
単に位置決めがなされることになる。
その後、発泡成形機のノズル32からポリウレタン発泡樹
脂液33を型内に注入し、第4図に示すように、発泡成形
用上型31を閉鎖して、発泡成形用金型30,31で形成され
るキャビティ内で発泡反応を行なわせ、所要形状にパッ
ド材12を成形するとともに、芯材11,パッド材12,表皮材
13を一体化することにより、第1図で示すインストルメ
ントパッド10の製作を完了する。
このとき、発泡成形における樹脂圧が表皮材13に加わる
が、特に、表皮材13のコーナーライン14近傍部分におい
ては、下型30の凸条30aと凹条のコーナーライン14とが
嵌合することにより、コーナーライン14が位置ずれある
いは蛇行を起こしたりすることがない。
なお、本実施例ではモールド発泡成形によりインストル
メントパッド10を製作したが、圧着型を使用して、芯材
11,パッド材12,表皮材13を一体化してもよい。
<発明の効果> 以上説明した通り、本発明に係る自動車用内装部品の製
造方法によれば、以下に記載する格別の作用効果を有す
る。
(1)本発明方法によれば、表皮材の成形時に凹条ある
いは凸条をなす基準ラインが設けられ、この基準ライン
に沿って実際の糸条体を縫製加工するというものである
から、従来のように糸模様を単に金型から転写するとい
う構造のものに比べ、糸目の微細な感触を表現でき、か
つ色彩にコントラストをもたせることができるなど、縫
製部分にリアル感を強調できるため、製品の外観意匠性
が著しく向上するという効果を有する。
(2)本発明方法によれば、表皮材に形成される基準ラ
インは凹条あるいは凸条に形成されており、表皮材とパ
ッド材,芯材との一体化工程において、表皮材の基準ラ
インを基に、金型に簡単かつ迅速に位置決めすることが
でき、セット作業が簡単に行なえるとともに、この基準
ラインと金型との嵌合作用により、成形時位置ずれ等が
生じたりすることがないため、作業性が向上するととも
に、不良率も大幅に低減する等の種々の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法により製作した自動車用インストル
メントパッドの構成を示す一部断面斜視図、第2図ない
し第4図は同インストルメントパッドの製造工程を示す
各断面図、第5図は従来のインストルメントパッドの構
成を示す一部断面図斜視図である。 10…自動車用インストルメントパッド 10a…アッパー部 10b…ロア部 11…芯材 12…パッド材 13…表皮材 14…コーナーライン(基準ライン) 15…糸条体 20…金型 21…凸条 30…発泡成形用下型 30a…凸条 31…発泡成形用上型 33…ポリウレタン発泡樹脂液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60R 13/02 B 21/045 9434−3D // B60J 5/04 B29K 105:04 105:20 B29L 31:58

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所要形状に成形された芯材(11)と、この
    芯材(11)の表面側を被覆する、予め製品の曲面形状に
    成形された表皮材(13)とを備えた自動車用内装部品の
    製造方法において、 前記表皮材(13)は成形時の成形金型(20)から凹条あ
    るいは凸条をなす基準ライン(14)が転写されていると
    ともに、この基準ライン(14)に沿って、表面に断続的
    に露出する糸条体(15)を縫製加工する表皮材の形成工
    程と、一方側の金型(30)の凸条あるいは凹条(30a)
    に、表皮材(13)の基準ライン(14)を嵌合させて、表
    皮材(13)を金型(30)の所定箇所に位置決めした後、
    金型(30)内に樹脂材料を充填して、芯材(11)を予め
    セットしておいた他方側の金型(31)を型締めすること
    により、パッド材(12)を介して芯材(11)と表皮材
    (13)とを一体化する一体化工程と、 からなることを特徴とする自動車用内装部品の製造方
    法。
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