JPH04104010U - 自動車用内装部品 - Google Patents

自動車用内装部品

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JPH04104010U
JPH04104010U JP671291U JP671291U JPH04104010U JP H04104010 U JPH04104010 U JP H04104010U JP 671291 U JP671291 U JP 671291U JP 671291 U JP671291 U JP 671291U JP H04104010 U JPH04104010 U JP H04104010U
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decorative sheet
slush
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circumferential groove
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隆 今泉
義幸 鎌倉
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河西工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スラッシュ成形用金型の型強度を維持しつつ、
スラッシュ成形表皮材の周溝内に圧入される装飾シート
の端末部分のめくれ上がりを防止した自動車用内装部品
を提供することを目的とする。 【構成】スラッシュ成形用金型22に、ドアトリム10
の周溝16に対応する突起25を突設するとともに、こ
の突起の両側に溝26を設けることにより、スラッシュ
成形表皮材13における周溝16内に装飾シート15の
端末部分を保持する抜け止め用突起21を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、製品表面の一部に装飾シートを装着した自動車用内装部品に係り 、特に、装飾シートの周縁部分の美観を向上させた自動車用内装部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、自動車室内の居住性を高めるために、自動車用ドアトリム等の内装部品 の材質をグレードアップさせるか、あるいは、クロス,カーペット等の装飾シー トをドアトリム表面の所定箇所に装着する方法が試みられている。
【0003】 内装部品の代表的なものとして、自動車用ドアトリムの従来構成を図7,図8 を基に説明すると、従来の自動車用ドアトリム1は、所要形状に成形された芯材 2の表面に表皮材3を一体貼着して形成したドアトリム本体4と、このドアトリ ム本体4の表面所定箇所に装飾性を付与するために装着されるクロス等の装飾シ ート5とから構成されている。
【0004】 さらに、装飾シート5の周縁端末部分の美観を向上させるために、装飾シート 5の外形状に対応した周溝6がドアトリム本体4に開設され、この周溝6内に装 飾シート5の周縁端末5aを圧入固定することにより装飾シート5の端末処理を 行なっている。
【0005】 また、近時、製品の良好な表面外観、表面感触が要求される傾向にあり、その ため、ドアトリム1の表皮材3として、スラッシュ成形による表皮材3の成形が 多用されている。
【0006】 このスラッシュ成形は、スラッシュ成形用金型の型面にPVC樹脂パウダーを 付着させた後、このPVC樹脂パウダーの上面に発泡剤を混入した発泡性PVC 樹脂パウダーを付着させて、金型を加熱、冷却させることにより、スラッシュス キン層とスラッシュ発泡層との積層表皮を得るものであり、成形性に優れるとと もに、余剰材料を回収するシステムであるため、材料ロスがない等の種々の利点 を備えている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、スラッシュ成形表皮材3に周溝6を形成した場合、スラッシュ 成形に使用する電鋳型は、型強度の点から、図9に示す型構造に制限され、周溝 6の形状として幅2mm×深さ7mmが理想であるにもかかわらず、幅3mm×深さ5 mm以上深く設定できないのが実情である。
【0008】 したがって、周溝6の形状が浅く、かつ巾広になるため、装飾シート5の周縁 端末5aがめくれ上がり、確実な端末部分の固定がなされないという欠点が指摘 されているとともに、クロス等を使用した場合、周縁端末部にクロス等のほつれ が見えやすく、見栄えの低下を招くという欠点も同時に指摘されている。
【0009】 この考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、本考案の目的とすると ころは、表面外観、表面感触の優れたスラッシュ成形表皮材をトリム本体に使用 するとともに、トリム本体に設けた周溝内に装飾シートの周縁端末を圧入固定す るタイプの内装部品において、装飾シートの周縁端末部を確実に周溝内に保持す るとともに、外観見栄えを向上させるようにした自動車用内装部品を提供するこ とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、所要形状に成形された芯材の表面にス ラッシュ成形表皮材を貼着してトリム本体が構成されるとともに、このトリム本 体の所定箇所に装飾シートが装着され、この装飾シートの周縁端末をトリム本体 に凹設した周溝内に圧入固定してなる自動車用内装部品において、 前記周溝内側面のスラッシュ成形表皮材には、装飾シートの周縁端末を覆い、 かつ装飾シートの抜けを規制する抜け止め用突起が形成されていることを特徴と する。
【0011】
【作用】
以上の構成から明らかなように、周溝内側面に形成される抜け止め用突起によ り、装飾シートの周縁端末にほつれが生じた場合でも、このほつれを抜け止め用 突起が覆うため、ほつれが外部に目立たない。
【0012】 さらに、周溝内側面に形成された抜け止め用突起により、装飾シートの周縁端 末が保持されるため、装飾シートの端末部分が周溝内からめくれ上がることがな い。
【0013】
【実施例】
以下、本考案に係る自動車用内装部品の実施例について、添付図面を参照しな がら詳細に説明する。
【0014】 図1は本考案を適用した自動車用ドアトリムを示す正面図、図2は同自動車用 ドアトリムの要部構成を示す断面図、図3は本考案による自動車用内装部品の表 皮材を成形する成形装置を示す断面図、図4はスラッシュ成形表皮材の成形時の 状態を示す断面図、図5ならびに図6はスラッシュ成形用型構造の別実施例を示 す各要部断面図である。
【0015】 図1,図2において、本考案による自動車用内装部品の一実施例としての自動 車用ドアトリム10は、所要形状に成形され、保形性と車体パネルへの取付剛性 を備えた芯材11と、芯材11の表面にクッション性をもたせるため一体に積層 したポリウレタンフォーム等のパッド材12と、さらにそれらの表面に積層一体 化される表皮材13とからドアトリム本体14が構成されており、このドアトリ ム本体14の中接部分に装飾シート15が装着され、ドアトリム本体14に形成 した周溝16内に上記装飾シート15の周縁端末15aが圧入固定されている。
【0016】 さらに詳しくは、表皮材13としては、製品に良好な表面外観ならびに表面感 触を付与するようにスラッシュ成形表皮材13が使用されており、このスラッシ ュ成形表皮材13は、その表面側にスラッシュスキン層17、裏面側にスラッシ ュ発泡層18からなる2層構造のものが使用されている。
【0017】 また、装飾シート15は、クロス19の裏面にクッション性を付与するためポ リウレタンフォーム20をバッキングした積層シートが使用されている。
【0018】 ところで、本考案の特徴は、図2に示すように、周溝16の内側面に沿って、 スラッシュ成形表皮材13に抜け止め用突起21が一体に設けられている点にあ る。
【0019】 したがって、例えば、装飾シート15の表面側に位置するクロス19の周縁端 末部にほつれが生じた場合、抜け止め用突起21が装飾シート15の周縁端末1 5aを覆うため、外部に露見することがなく、美観上好ましいとともに、抜け止 め用突起21が装飾シート15を保持する構成であるため、装飾シート15の周 縁端末15aが周溝16からめくれ上がったりすることがなく、装飾シート15 の確実な端末処理がなされる。
【0020】 次いで、図3はスラッシュ成形表皮材13に抜け止め用突起21を成形する実 施例について示したもので、電鋳型から構成されるスラッシュ成形用金型22の 型面に対向して、パウダーボックス23をシーリング材24を介して固定し、ロ ーテーション操作を行なうことにより、スラッシュ成形用金型22に樹脂パウダ ーを付着させるというものである。
【0021】 このとき、スラッシュ成形用金型22には、ドアトリム10の周溝16に対応 して、突起25が形成されており、さらに、周溝16の内側面に形成される抜け 止め用突起21を形成するために突起25の両側に溝26が条設されている。
【0022】 上記突起25の寸法は、所定の型強度を備えるように突起高さが5mm、また幅 は3mmに設定され、溝26の深さは0.5mmに設定されている。
【0023】 したがって、図4に示すように、スラッシュ成形用金型22の型面にスラッシ ュスキン層17ならびにスラッシュ発泡層18がスラッシュ成形により形成され るが、スラッシュ成形後の表皮材13の離型は、別段問題はない。
【0024】 さらに、スラッシュ成形表皮材13に形成される抜け止め用突起21の形状は 、上述実施例に限定されるものではなく、例えば、図5,図6に示すように、金 型22の突起25に形成する溝26の数や形状を変更することにより、抜け止め 用突起21の数を増加させたり、あるいは形状を変更させたりすることが可能で あり、バリエーションを適宜変更してもよい。
【0025】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案による自動車用内装部品は、スラッシュ成形表皮材 における周溝の内側面に抜け止め用突起を形成することにより、装飾シート端末 部分のほつれや微小凹凸を抜け止め用突起により覆い隠し、外部に露見させるこ とがないので、見栄え上好ましいとともに、抜け止め用突起により装飾シートの 周縁端末が保持され、装飾シートの周縁端末がめくれ上がることがなく、確実な 周縁端末部分の保持がなされる。
【0026】 したがって、装飾シートの周縁端末部分の確実な固定が図れるとともに、意匠 性の向上が期待できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を自動車用ドアトリムに適用した実施例
を示すもので、ドアトリムを示す正面図。
【図2】図1に示す自動車用ドアトリムの要部構成を示
す断面図。
【図3】図1に示す自動車用ドアトリムの表皮材の成形
装置を示す断面図。
【図4】図3に示す成形装置を使用して表皮材の成形時
の状態を示す要部断面図。
【図5】図3に示すスラッシュ成形用金型の変形例を示
す要部断面図。
【図6】図5同様スラッシュ成形用金型の変形例を示す
断面図。
【図7】従来の自動車用ドアトリムを示す正面図。
【図8】従来の自動車用ドアトリムの構成を示す断面
図。
【図9】従来のスラッシュ成形表皮材の成形に使用する
スラッシュ成形用金型を示す断面図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 11 芯材 12 パッド材 13 スラッシュ成形表皮材 14 ドアトリム本体 15 装飾シート 16 周溝 17 スラッシュスキン層 18 スラッシュ発泡層 21 抜け止め用突起 22 スラッシュ成形用金型 25 突起 26 溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所要形状に成形された芯材(11)の表面
    にスラッシュ成形表皮材(13)を貼着してトリム本体
    (14)が構成されるとともに、このトリム本体(1
    4)の所定箇所に装飾シート(15)が装着され、この
    装飾シート(15)の周縁端末をトリム本体(14)に
    凹設した周溝(16)内に圧入固定してなる自動車用内
    装部品において、前記周溝(16)内側面のスラッシュ
    成形表皮材(13)には、装飾シート(15)の周縁端
    末を覆い、かつ装飾シート(15)の抜けを規制する抜
    け止め用突起(21)が形成されていることを特徴とす
    る自動車用内装部品。
JP671291U 1991-02-18 1991-02-18 自動車用内装部品 Expired - Lifetime JPH0755138Y2 (ja)

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JPH0755138Y2 JPH0755138Y2 (ja) 1995-12-20

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