JPH0858375A - 自動車用内装部品 - Google Patents
自動車用内装部品Info
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- JPH0858375A JPH0858375A JP19843794A JP19843794A JPH0858375A JP H0858375 A JPH0858375 A JP H0858375A JP 19843794 A JP19843794 A JP 19843794A JP 19843794 A JP19843794 A JP 19843794A JP H0858375 A JPH0858375 A JP H0858375A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パウダースラッシュ成形された2色表皮材を
使用した自動車用内装部品において、2色表皮材見切り
部における端末処理を円滑に行なうようにすることを目
的とする。 【構成】 樹脂芯材20に形成される木目込み溝22の
端末側に切欠き23を形成し、2色表皮材30における
見切り部の折り返し端末部34の凸部35を切欠き23
内に収容することにより2色表皮材30における見切り
部の端末処理を円滑に行なう。
使用した自動車用内装部品において、2色表皮材見切り
部における端末処理を円滑に行なうようにすることを目
的とする。 【構成】 樹脂芯材20に形成される木目込み溝22の
端末側に切欠き23を形成し、2色表皮材30における
見切り部の折り返し端末部34の凸部35を切欠き23
内に収容することにより2色表皮材30における見切り
部の端末処理を円滑に行なう。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用ドアトリム
等の自動車用内装部品に関するもので、特に、スラッシ
ュ成形による2色表皮材を使用して、外観意匠性を高め
るとともに、2色表皮材の端末処理を簡単に行なえるよ
うにした自動車用内装部品に関する。
等の自動車用内装部品に関するもので、特に、スラッシ
ュ成形による2色表皮材を使用して、外観意匠性を高め
るとともに、2色表皮材の端末処理を簡単に行なえるよ
うにした自動車用内装部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車用ドアトリム,インス
トルメントパッド等の自動車用内装部品のように、比較
的良好な表面外観,表面感触が要求される内装部品の表
皮材の成形方法として、パウダースラッシュ成形が多用
されている。
トルメントパッド等の自動車用内装部品のように、比較
的良好な表面外観,表面感触が要求される内装部品の表
皮材の成形方法として、パウダースラッシュ成形が多用
されている。
【0003】このパウダースラッシュ成形は、樹脂パウ
ダーの溶融点以上に加熱されたパウダースラッシュ成形
用金型の内面に、塩ビ樹脂等の樹脂パウダーを付着,ゲ
ル化させ、軟質の表皮材を得るというものであり、この
パウダースラッシュ成形により得た表皮材は、表面感触
が良好であり、かつパウダースラッシュ成形により表皮
材を成形する方法は、例えば、熱可塑性樹脂シートを真
空成形,コールドプレス成形等の熱成形により所要形状
に成形する方法に比べ、成形性において極めて優れてい
るとともに、シワ,タルミ等が生じることがなく、良好
な表面外観が得られ、しかも、パウダースラッシュ成形
は余剰材料を回収できるため、材料ロスがほとんどな
く、経済性においても優れている。
ダーの溶融点以上に加熱されたパウダースラッシュ成形
用金型の内面に、塩ビ樹脂等の樹脂パウダーを付着,ゲ
ル化させ、軟質の表皮材を得るというものであり、この
パウダースラッシュ成形により得た表皮材は、表面感触
が良好であり、かつパウダースラッシュ成形により表皮
材を成形する方法は、例えば、熱可塑性樹脂シートを真
空成形,コールドプレス成形等の熱成形により所要形状
に成形する方法に比べ、成形性において極めて優れてい
るとともに、シワ,タルミ等が生じることがなく、良好
な表面外観が得られ、しかも、パウダースラッシュ成形
は余剰材料を回収できるため、材料ロスがほとんどな
く、経済性においても優れている。
【0004】図9,図10は、パウダースラッシュ成形
により成形した表皮材を用いた自動車用ドアトリムを示
すものであり、最近の造形上の要求から、表皮材として
2色表皮材を使用し、商品の意匠的価値を高めたドアト
リムである。
により成形した表皮材を用いた自動車用ドアトリムを示
すものであり、最近の造形上の要求から、表皮材として
2色表皮材を使用し、商品の意匠的価値を高めたドアト
リムである。
【0005】すなわち、ドアトリム1は、所要形状に成
形され、保形性ならびに車体パネルへの取付剛性を備え
た芯材2と、良好な表面外観が得られるパウダースラッ
シュ成形による2色表皮材3と、両者間に介在されるパ
ッド材4とから大略構成されている。
形され、保形性ならびに車体パネルへの取付剛性を備え
た芯材2と、良好な表面外観が得られるパウダースラッ
シュ成形による2色表皮材3と、両者間に介在されるパ
ッド材4とから大略構成されている。
【0006】そして、この2色表皮材3は、アッパー側
スラッシュスキン層3a,ロア側スラッシュスキン層3
bと、アッパー側スラッシュスキン層3a,ロア側スラ
ッシュスキン層3b双方の裏面に裏打ちされるスラッシ
ュ発泡層3cとから構成されており、ドアトリム1にお
けるアッパー部1aとロア部1bとの境界部分の見栄え
を向上させるために、芯材2には、木目込み溝5が形成
されており、この木目込み溝5に対応するように、表皮
材3におけるアッパー側スラッシュスキン層3aとロア
側スラッシュスキン層3bとの接合部は、芯材2側に突
出する接合凸部6が形成され、この接合凸部6を木目込
み溝5内に圧入することにより、接合部分の外観意匠性
を高めている。
スラッシュスキン層3a,ロア側スラッシュスキン層3
bと、アッパー側スラッシュスキン層3a,ロア側スラ
ッシュスキン層3b双方の裏面に裏打ちされるスラッシ
ュ発泡層3cとから構成されており、ドアトリム1にお
けるアッパー部1aとロア部1bとの境界部分の見栄え
を向上させるために、芯材2には、木目込み溝5が形成
されており、この木目込み溝5に対応するように、表皮
材3におけるアッパー側スラッシュスキン層3aとロア
側スラッシュスキン層3bとの接合部は、芯材2側に突
出する接合凸部6が形成され、この接合凸部6を木目込
み溝5内に圧入することにより、接合部分の外観意匠性
を高めている。
【0007】さらに、自動車用ドアトリム1の周縁部分
における表皮材3の端末処理については、図11に示す
ように、表皮材3の折り返し端末部7を樹脂芯材2の裏
面側に巻き込み処理している。
における表皮材3の端末処理については、図11に示す
ように、表皮材3の折り返し端末部7を樹脂芯材2の裏
面側に巻き込み処理している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、パウダー
スラッシュ成形による2色表皮材3を使用した自動車用
内装部品においては、2色表皮材3における見切り部分
の見栄えを向上させるために、樹脂芯材2側に木目込み
溝5が形成されているとともに、2色表皮材3において
も上記木目込み溝5内に圧入する接合凸部6が形成され
ている関係で、図12に示すように、木目込み溝5の端
末部分においては、2色表皮材3の折り返し端末部7に
おける凸部8が木目込み溝5の裏面側に突き当たり、2
色表皮材3における折り返し端末部7の処理作業が非常
に困難となり、仮に芯材2の裏面形状に沿わせて強制的
に接着固定しても、表皮材3の反発力により、剥がれが
生じ易い等の不具合が多発しているのが現状である。
スラッシュ成形による2色表皮材3を使用した自動車用
内装部品においては、2色表皮材3における見切り部分
の見栄えを向上させるために、樹脂芯材2側に木目込み
溝5が形成されているとともに、2色表皮材3において
も上記木目込み溝5内に圧入する接合凸部6が形成され
ている関係で、図12に示すように、木目込み溝5の端
末部分においては、2色表皮材3の折り返し端末部7に
おける凸部8が木目込み溝5の裏面側に突き当たり、2
色表皮材3における折り返し端末部7の処理作業が非常
に困難となり、仮に芯材2の裏面形状に沿わせて強制的
に接着固定しても、表皮材3の反発力により、剥がれが
生じ易い等の不具合が多発しているのが現状である。
【0009】この対策として、図13に示すように、2
色表皮材3の折り返し端末部7において、凸部8をハン
ドカット作業で除去し、木目込み溝5裏面に表皮材3を
接着処理しているが、ハンドカット作業が煩わしく、生
産性を大幅に低下させるという欠点が指摘されている。
色表皮材3の折り返し端末部7において、凸部8をハン
ドカット作業で除去し、木目込み溝5裏面に表皮材3を
接着処理しているが、ハンドカット作業が煩わしく、生
産性を大幅に低下させるという欠点が指摘されている。
【0010】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、パウダースラッシュ成形による2色表皮材
を使用した自動車用内装部品において、見切り部の体裁
が好ましいとともに、見切り部端側における表皮材の端
末処理作業を円滑に行なうことができ、生産性を向上さ
せることができる自動車用内装部品を提供することを目
的としている。
れたもので、パウダースラッシュ成形による2色表皮材
を使用した自動車用内装部品において、見切り部の体裁
が好ましいとともに、見切り部端側における表皮材の端
末処理作業を円滑に行なうことができ、生産性を向上さ
せることができる自動車用内装部品を提供することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、所要形状に成形された樹脂芯材の表面側
に、スラッシュ成形により成形された2色表皮材が被覆
貼着され、樹脂芯材に形成された木目込み溝内に、2色
表皮材の接合凸部を圧入処理するとともに、表皮材の折
り返し端末部を樹脂芯材の周縁裏面に巻き込み処理して
なる自動車用内装部品において、前記木目込み溝の端末
に切欠きが開設され、2色表皮材の折り返し端末部にお
ける凸部を上記切欠き内に収容することにより、2色表
皮材の端末処理を行なうようにしたことを特徴とする。
に、本発明は、所要形状に成形された樹脂芯材の表面側
に、スラッシュ成形により成形された2色表皮材が被覆
貼着され、樹脂芯材に形成された木目込み溝内に、2色
表皮材の接合凸部を圧入処理するとともに、表皮材の折
り返し端末部を樹脂芯材の周縁裏面に巻き込み処理して
なる自動車用内装部品において、前記木目込み溝の端末
に切欠きが開設され、2色表皮材の折り返し端末部にお
ける凸部を上記切欠き内に収容することにより、2色表
皮材の端末処理を行なうようにしたことを特徴とする。
【0012】前記パウダースラッシュ成形される2色表
皮材としては、彩色を相違させたスラッシュスキン層と
スラッシュスキン層の裏面に積層一体化されるスラッシ
ュ発泡層とから構成され、彩色の異なるスラッシュスキ
ン層の見切りラインに沿って、裏面側に突出する接合凸
部が一体化されている。
皮材としては、彩色を相違させたスラッシュスキン層と
スラッシュスキン層の裏面に積層一体化されるスラッシ
ュ発泡層とから構成され、彩色の異なるスラッシュスキ
ン層の見切りラインに沿って、裏面側に突出する接合凸
部が一体化されている。
【0013】樹脂芯材としては、モールドプレス成形用
金型内に溶融樹脂を分配供給して、モールドプレス成形
により所要形状に成形されてもよく、また、熱可塑性樹
脂板を加熱軟化させたのち、コールドプレス成形,真空
成形等の熱成形により所要形状に成形されてもよい。
金型内に溶融樹脂を分配供給して、モールドプレス成形
により所要形状に成形されてもよく、また、熱可塑性樹
脂板を加熱軟化させたのち、コールドプレス成形,真空
成形等の熱成形により所要形状に成形されてもよい。
【0014】この場合、樹脂芯材の成形時にパッド材
(2色表皮材の発泡層における肉厚バラツキを吸収する
機能をもつ)を樹脂芯材と一体化させてもよい。
(2色表皮材の発泡層における肉厚バラツキを吸収する
機能をもつ)を樹脂芯材と一体化させてもよい。
【0015】
【作用】以上の構成から明らかなように、樹脂芯材の木
目込み溝の端末側に切欠きが開設されているため、表皮
材の折り返し端末部を樹脂芯材周縁部に沿って巻き込み
処理する際、折り返し端末部における凸部が従来木目込
み溝に干渉していたが、凸部が切欠き内に収容されるた
め、かさばることがなく、木目込み溝端末側における表
皮材の端末処理を円滑に行なうことができる。
目込み溝の端末側に切欠きが開設されているため、表皮
材の折り返し端末部を樹脂芯材周縁部に沿って巻き込み
処理する際、折り返し端末部における凸部が従来木目込
み溝に干渉していたが、凸部が切欠き内に収容されるた
め、かさばることがなく、木目込み溝端末側における表
皮材の端末処理を円滑に行なうことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る自動車用内装部品の実施
例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】図1,図2は、本発明を適用した自動車用
ドアトリムを示す正面図ならびに断面図、図3,図4は
同自動車用ドアトリムにおける端末処理構造を示す要部
断面図、図5は本発明に使用する樹脂芯材の端末部分を
示す要部斜視図、図6ないし図7は本発明に係る自動車
用内装部品の端末処理作業を示す各説明図、図8は端末
処理構造の変形例を示す断面図である。
ドアトリムを示す正面図ならびに断面図、図3,図4は
同自動車用ドアトリムにおける端末処理構造を示す要部
断面図、図5は本発明に使用する樹脂芯材の端末部分を
示す要部斜視図、図6ないし図7は本発明に係る自動車
用内装部品の端末処理作業を示す各説明図、図8は端末
処理構造の変形例を示す断面図である。
【0018】図1,図2において、本発明を適用した自
動車用ドアトリム10は、所要形状に成形され、保形性
ならびに車体パネルへの取付剛性を備えた樹脂芯材20
と、この樹脂芯材20の表面側に一体化されたパッド材
21と、さらにその表面側に積層一体化される表皮材3
0とから大略構成されている。
動車用ドアトリム10は、所要形状に成形され、保形性
ならびに車体パネルへの取付剛性を備えた樹脂芯材20
と、この樹脂芯材20の表面側に一体化されたパッド材
21と、さらにその表面側に積層一体化される表皮材3
0とから大略構成されている。
【0019】さらに詳しくは、樹脂芯材20は、ポリプ
ロピレン樹脂90重量部に対して、タルク10重量部を
混入した複合ポリプロピレン樹脂を、モールドプレス成
形用型内に半溶融状態で分配供給し、2.5mmの厚みを
備えるように絞り成形され、樹脂芯材20のモールドプ
レス成形時、2.2mm厚みのポリウレタンフォーム等の
パッド材21が一体化されている。
ロピレン樹脂90重量部に対して、タルク10重量部を
混入した複合ポリプロピレン樹脂を、モールドプレス成
形用型内に半溶融状態で分配供給し、2.5mmの厚みを
備えるように絞り成形され、樹脂芯材20のモールドプ
レス成形時、2.2mm厚みのポリウレタンフォーム等の
パッド材21が一体化されている。
【0020】さらに、樹脂芯材20ならびにパッド材2
1のモールドプレス成形時、2色表皮材30の見切り部
に沿って、中央部を水平方向に延びるように溝深さ9mm
に設定された木目込み溝22が形成されている。
1のモールドプレス成形時、2色表皮材30の見切り部
に沿って、中央部を水平方向に延びるように溝深さ9mm
に設定された木目込み溝22が形成されている。
【0021】一方、2色表皮材30の構成は、自動車用
ドアトリム10のアッパー部11とロア部12とを区画
するように、彩色の異なるスラッシュスキン層31a,
31b(アッパー側スラッシュスキン層31a,ロア側
スラッシュスキン層31bとする)、および両スラッシ
ュスキン層31a,31bの裏面に積層一体化されるス
ラッシュ発泡層32との2層積層体から構成され、2色
の見切り部に沿って、木目込み溝22内に圧入する接合
凸部33が形成されている。
ドアトリム10のアッパー部11とロア部12とを区画
するように、彩色の異なるスラッシュスキン層31a,
31b(アッパー側スラッシュスキン層31a,ロア側
スラッシュスキン層31bとする)、および両スラッシ
ュスキン層31a,31bの裏面に積層一体化されるス
ラッシュ発泡層32との2層積層体から構成され、2色
の見切り部に沿って、木目込み溝22内に圧入する接合
凸部33が形成されている。
【0022】なお、2色表皮材30のパウダースラッシ
ュ成形に関する説明は本発明の要部ではないので、概略
だけを説明すると、ニッケル電鋳型等のスラッシュ成形
金型内面に、塩ビ樹脂パウダーを付着して、スラッシュ
スキン層31を形成する際、異なる顔料を樹脂パウダー
内に混入しておき、見切り用シールを介して、それぞれ
自動車用ドアトリム10のアッパー部11並びにロア部
12に対応するように、アッパー側スラッシュスキン層
31aとロア側スラッシュスキン層31bとを一体化す
る。
ュ成形に関する説明は本発明の要部ではないので、概略
だけを説明すると、ニッケル電鋳型等のスラッシュ成形
金型内面に、塩ビ樹脂パウダーを付着して、スラッシュ
スキン層31を形成する際、異なる顔料を樹脂パウダー
内に混入しておき、見切り用シールを介して、それぞれ
自動車用ドアトリム10のアッパー部11並びにロア部
12に対応するように、アッパー側スラッシュスキン層
31aとロア側スラッシュスキン層31bとを一体化す
る。
【0023】その後、スラッシュスキン層31a,31
bの内面に、アゾジカルボンアミド等の発泡剤を塩ビ樹
脂パウダーに混入したものを付着させて、加熱処理して
スラッシュ発泡層32を一体化することにより、本発明
に使用する2色表皮材30を形成する。
bの内面に、アゾジカルボンアミド等の発泡剤を塩ビ樹
脂パウダーに混入したものを付着させて、加熱処理して
スラッシュ発泡層32を一体化することにより、本発明
に使用する2色表皮材30を形成する。
【0024】この際、接合凸部33が見切りラインに沿
って形成されている。
って形成されている。
【0025】次に、本発明の要部である端末処理構造に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0026】図3は、ドアトリム10の一般部における
2色表皮材30の端末処理構造を示すもので、図4は、
2色表皮材30の見切り部における2色表皮材30の端
末処理構造を示すものである。
2色表皮材30の端末処理構造を示すもので、図4は、
2色表皮材30の見切り部における2色表皮材30の端
末処理構造を示すものである。
【0027】すなわち、見切り部以外の一般部において
は、図3に示すように、2色表皮材30の折り返し端末
部34が、樹脂芯材20の裏面周縁部に巻き込み接着さ
れており、この一般部の2色表皮材30の端末処理は従
来と同一である。
は、図3に示すように、2色表皮材30の折り返し端末
部34が、樹脂芯材20の裏面周縁部に巻き込み接着さ
れており、この一般部の2色表皮材30の端末処理は従
来と同一である。
【0028】次に、見切り部における2色表皮材30の
端末処理構造について、図4,図5を基に説明すると、
図5に示すように、樹脂芯材20とパッド材21には、
ほぼ中央部を水平方向に延びる木目込み溝22が形成さ
れているとともに、ドアトリム10の両側縁、すなわち
木目込み溝22の端末には切欠き23が形成されてい
る。
端末処理構造について、図4,図5を基に説明すると、
図5に示すように、樹脂芯材20とパッド材21には、
ほぼ中央部を水平方向に延びる木目込み溝22が形成さ
れているとともに、ドアトリム10の両側縁、すなわち
木目込み溝22の端末には切欠き23が形成されてい
る。
【0029】したがって、2色表皮材30の折り返し端
末部34を樹脂芯材20裏面側に、巻き込み処理する
際、木目込み溝22の切欠き23内に、2色表皮材30
における折り返し端末部34の凸部35が収容されるこ
とになる。
末部34を樹脂芯材20裏面側に、巻き込み処理する
際、木目込み溝22の切欠き23内に、2色表皮材30
における折り返し端末部34の凸部35が収容されるこ
とになる。
【0030】すなわち、図6,図7に示すように、従来
2色表皮材30の見切り部において、木目込み溝22の
裏面と折り返し端末部34の凸部35とが干渉して、2
色表皮材30における折り返し端末部34が裏面側に過
度に突出する傾向にあったが、本発明のように、木目込
み溝22の端末側に切欠き23を形成して、この切欠き
23内に、2色表皮材30における折り返し端末部34
の凸部35を収容することができるため、2色表皮材3
0の反発を招くことなく、見切り部裏面においても、2
色表皮材30の折り返し端末部34を簡単かつ確実に接
着固定することが可能となる。
2色表皮材30の見切り部において、木目込み溝22の
裏面と折り返し端末部34の凸部35とが干渉して、2
色表皮材30における折り返し端末部34が裏面側に過
度に突出する傾向にあったが、本発明のように、木目込
み溝22の端末側に切欠き23を形成して、この切欠き
23内に、2色表皮材30における折り返し端末部34
の凸部35を収容することができるため、2色表皮材3
0の反発を招くことなく、見切り部裏面においても、2
色表皮材30の折り返し端末部34を簡単かつ確実に接
着固定することが可能となる。
【0031】したがって、従来構造のものに比べ、2色
表皮材30の端末処理作業を効率よく行なえ、表皮材の
剥がれ等の外観不良がなく、不良率が大幅に低減すると
ともに、カット作業により表皮材の凸部を切断除去する
作業も不要となるため、生産性も著しく向上するなど、
従来構造のものに比べ、極めて実用的価値が高い。
表皮材30の端末処理作業を効率よく行なえ、表皮材の
剥がれ等の外観不良がなく、不良率が大幅に低減すると
ともに、カット作業により表皮材の凸部を切断除去する
作業も不要となるため、生産性も著しく向上するなど、
従来構造のものに比べ、極めて実用的価値が高い。
【0032】次に、図8は本発明の別実施例を示すもの
で、木目込み溝22の端末側に形成した切欠き23内
に、2色表皮材30における折り返し端末部34の凸部
35を収容した状態で、折り返し端末部34を樹脂芯材
20裏面に沿って巻き込み接着したのち、この切欠き2
3を橋渡しするように、ステッチャー等の固定具40を
固定する構造である。
で、木目込み溝22の端末側に形成した切欠き23内
に、2色表皮材30における折り返し端末部34の凸部
35を収容した状態で、折り返し端末部34を樹脂芯材
20裏面に沿って巻き込み接着したのち、この切欠き2
3を橋渡しするように、ステッチャー等の固定具40を
固定する構造である。
【0033】この実施例によれば、2色表皮材30の折
り返し端末部34の取付強度が向上するとともに、切欠
き23を形成して、剛性が低下する分をこの固定具40
により補強する形となり、望ましい剛性が得られるとい
う利点がある。
り返し端末部34の取付強度が向上するとともに、切欠
き23を形成して、剛性が低下する分をこの固定具40
により補強する形となり、望ましい剛性が得られるとい
う利点がある。
【0034】以上説明した各実施例は、自動車用ドアト
リム10において、アッパー部11とロア部12とを区
画する2色表皮材30を使用した実施例であるが、見切
りラインの形状、ならびに内装部品の用途等は、本実施
例に限定されるものではなく、パウダースラッシュ成形
による2色表皮材を使用した内装部品一般に適用でき
る。
リム10において、アッパー部11とロア部12とを区
画する2色表皮材30を使用した実施例であるが、見切
りラインの形状、ならびに内装部品の用途等は、本実施
例に限定されるものではなく、パウダースラッシュ成形
による2色表皮材を使用した内装部品一般に適用でき
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、以下に記
載する格別の作用効果を有する。
載する格別の作用効果を有する。
【0036】(1)本発明に係る自動車用内装部品は、
樹脂芯材の木目込み溝の端末側に切欠きを形成するとと
もに、2色表皮材の見切り部における折り返し端末部の
凸部をこの切欠き内に収容することにより、2色表皮材
における見切り部の端末処理を簡単かつ美麗に行なうこ
とができるものであるから、2色表皮材の端末処理作業
を能率よくかつ確実に行なうことができるという効果を
有する。
樹脂芯材の木目込み溝の端末側に切欠きを形成するとと
もに、2色表皮材の見切り部における折り返し端末部の
凸部をこの切欠き内に収容することにより、2色表皮材
における見切り部の端末処理を簡単かつ美麗に行なうこ
とができるものであるから、2色表皮材の端末処理作業
を能率よくかつ確実に行なうことができるという効果を
有する。
【0037】(2)本発明に係る自動車用内装部品は、
樹脂芯材の木目込み溝の端末側に切欠きを設け、2色表
皮材の見切り部における折り返し端末部の凸部をこの切
欠き内に収容することにより、2色表皮材の端末処理を
行なうというものであるから、従来のように、折り返し
端末部の凸部をハンドカット作業により切断除去すると
いう面倒な作業が廃止でき、生産性を大幅に向上させる
ことができるという効果を有する。
樹脂芯材の木目込み溝の端末側に切欠きを設け、2色表
皮材の見切り部における折り返し端末部の凸部をこの切
欠き内に収容することにより、2色表皮材の端末処理を
行なうというものであるから、従来のように、折り返し
端末部の凸部をハンドカット作業により切断除去すると
いう面倒な作業が廃止でき、生産性を大幅に向上させる
ことができるという効果を有する。
【図1】本発明を適用した自動車用ドアトリムを示す正
面図。
面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】図1中III −III 線断面図。
【図4】図1中IV−IV線断面図。
【図5】図1に示す自動車用ドアトリムの樹脂芯材の端
末形状を示す斜視図。
末形状を示す斜視図。
【図6】本発明に係る自動車用内装部品における2色表
皮材の端末処理作業を示す説明図。
皮材の端末処理作業を示す説明図。
【図7】本発明に係る自動車用内装部品における2色表
皮材の端末処理構造を示す断面図。
皮材の端末処理構造を示す断面図。
【図8】本発明に係る自動車用内装部品の別実施例を示
す要部断面図。
す要部断面図。
【図9】従来の自動車用ドアトリムを示す正面図。
【図10】図9中X −X 線断面図。
【図11】図9中XI−XI線断面図。
【図12】従来の自動車用ドアトリムにおける2色表皮
材の端末処理構造を示す説明図。
材の端末処理構造を示す説明図。
【図13】従来の自動車用ドアトリムにおける2色表皮
材の端末処理構造を示す説明図。
材の端末処理構造を示す説明図。
10 自動車用ドアトリム 20 樹脂芯材 21 パッド材 22 木目込み溝 23 切欠き 30 2色表皮材 31 スラッシュスキン層 31a アッパー側スラッシュスキン層 31b ロア側スラッシュスキン層 32 スラッシュ発泡層 33 接合凸部 34 折り返し端末部 35 凸部 40 固定具
Claims (4)
- 【請求項1】 所要形状に成形された樹脂芯材(20)
の表面側に、スラッシュ成形により成形された2色表皮
材(30)が被覆貼着され、樹脂芯材(20)に形成さ
れた木目込み溝(22)内に、2色表皮材(30)の接
合凸部(33)を圧入処理するとともに、表皮材(3
0)の折り返し端末(34)を樹脂芯材(20)の周縁
裏面に巻き込み処理してなる自動車用内装部品におい
て、 前記木目込み溝(22)の端末に切欠き(23)が開設
され、2色表皮材(30)の折り返し端末(34)にお
ける凸部(35)を上記切欠き(23)内に収容するこ
とにより、2色表皮材(30)の端末処理を行なうよう
にしたことを特徴とする自動車用内装部品。 - 【請求項2】 樹脂芯材(20)は、所望の型面形状を
備えたモールドプレス成形用金型内でモールドプレス成
形されるとともに、ポリウレタンフォームからなるパッ
ド材(21)が一体化されていることを特徴とする請求
項1記載の自動車用内装部品。 - 【請求項3】 樹脂芯材(20)は、熱可塑性樹脂板を
加熱軟化させたのち、所望の型面形状を有するコールド
プレス成形用型内で絞り成形されることにより成形され
るとともに、ポリウレタンフォーム等からなるパッド材
(21)がプレス一体化されていることを特徴とする請
求項1記載の自動車用内装部品。 - 【請求項4】 自動車用内装部品(10)は、自動車用
ドアトリムに適用されるとともに、樹脂芯材(20)に
形成される木目込み溝(22)は水平方向に延び、アッ
パー部(11)とロア部(12)とを区画するととも
に、両側縁における木目込み溝(22)に2色表皮材
(30)の折り返し端末(34)の凸部(35)を収容
する切欠き(23)が開設されていることを特徴とする
請求項1記載の自動車用内装部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19843794A JPH0858375A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 自動車用内装部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19843794A JPH0858375A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 自動車用内装部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0858375A true JPH0858375A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16391074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19843794A Pending JPH0858375A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 自動車用内装部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0858375A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7166872B2 (en) | 2002-08-22 | 2007-01-23 | Seiko Epson Corporation | Device substrate, production method therefor, electronic device, production method therefor, optic device, production method therefor, and electronic apparatus |
US7641953B2 (en) | 2005-12-02 | 2010-01-05 | Visteon Global Technologies, Inc. | Component for a vehicle interior having a soft-feel touch |
-
1994
- 1994-08-23 JP JP19843794A patent/JPH0858375A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7166872B2 (en) | 2002-08-22 | 2007-01-23 | Seiko Epson Corporation | Device substrate, production method therefor, electronic device, production method therefor, optic device, production method therefor, and electronic apparatus |
US7641953B2 (en) | 2005-12-02 | 2010-01-05 | Visteon Global Technologies, Inc. | Component for a vehicle interior having a soft-feel touch |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20001129 |