JP2543019Y2 - 自動車用ドアトリム - Google Patents
自動車用ドアトリムInfo
- Publication number
- JP2543019Y2 JP2543019Y2 JP1991052563U JP5256391U JP2543019Y2 JP 2543019 Y2 JP2543019 Y2 JP 2543019Y2 JP 1991052563 U JP1991052563 U JP 1991052563U JP 5256391 U JP5256391 U JP 5256391U JP 2543019 Y2 JP2543019 Y2 JP 2543019Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door trim
- skin material
- inner seal
- waist
- waist flange
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、表面の中央部からドア
ウエスト部，ウエストフランジ部にかけて中接部材が設
置された自動車用ドアトリムに係り、特に、ウエストフ
ランジ部における中接部材の端末処理を美麗に行なうよ
うにした自動車用ドアトリムに関する。
ウエスト部，ウエストフランジ部にかけて中接部材が設
置された自動車用ドアトリムに係り、特に、ウエストフ
ランジ部における中接部材の端末処理を美麗に行なうよ
うにした自動車用ドアトリムに関する。
【０００２】
【従来の技術】最近、自動車室内の居住性を高めるため
に、自動車用ドアトリム等の内装部品の材質をグレード
アップさせるか、あるいはクロス，カーペット等の複数
の装飾シートをドアトリム表面に装着する方法が多用さ
れている。
に、自動車用ドアトリム等の内装部品の材質をグレード
アップさせるか、あるいはクロス，カーペット等の複数
の装飾シートをドアトリム表面に装着する方法が多用さ
れている。
【０００３】図６は、自動車用ドアトリムの従来例を示
すもので、ドアトリム１の中央部からドアウエスト部に
かけてクロス等の中接部材２を使用することにより、外
観意匠性を向上させている。
すもので、ドアトリム１の中央部からドアウエスト部に
かけてクロス等の中接部材２を使用することにより、外
観意匠性を向上させている。
【０００４】このように、表皮材として中接部材２およ
び一般部表皮材３の２種類の表皮材を使用した場合、そ
の接合部分における見栄えが問題となる。
び一般部表皮材３の２種類の表皮材を使用した場合、そ
の接合部分における見栄えが問題となる。
【０００５】すなわち、図７に示すように、車室内に面
する箇所は、芯材４に設けた木目込み用溝部４ａ内に中
接部材２の端末２ａを圧入することにより、端末処理を
行なっている。
する箇所は、芯材４に設けた木目込み用溝部４ａ内に中
接部材２の端末２ａを圧入することにより、端末処理を
行なっている。
【０００６】更に、インナーシール５を取付けるウエス
トフランジ部６は、図８に示すように、上端縁が露出す
る構成であり、中接部材２と表皮材３との接合部分は、
図９に示すように、表皮材３の端末上に中接部材２の端
末を折り返した状態でラップさせて、その上面にインナ
ーシール５を取付けるようにしているのが実情である。
トフランジ部６は、図８に示すように、上端縁が露出す
る構成であり、中接部材２と表皮材３との接合部分は、
図９に示すように、表皮材３の端末上に中接部材２の端
末を折り返した状態でラップさせて、その上面にインナ
ーシール５を取付けるようにしているのが実情である。
【０００７】
【考案が解決しようとする課題】このように、従来の自
動車用ドアトリム１においては、インナーシール５の取
付面となるウエストフランジ部６は一般部表皮材３の上
面に中接部表皮材２を折り返した状態でラップさせてい
るため、この部分の厚みが非常に厚くなり、インナーシ
ール５がこの部分でドアウインドー側に突出した状態、
すなわち蛇行状態となり、ウインドーガラスの昇降操作
に支障を来たすとともに、また、インナーシール５とド
アトリム１との間にすき（図９中符号Ａで示す）が生
じ、体裁上も好ましいものではなかった。
動車用ドアトリム１においては、インナーシール５の取
付面となるウエストフランジ部６は一般部表皮材３の上
面に中接部表皮材２を折り返した状態でラップさせてい
るため、この部分の厚みが非常に厚くなり、インナーシ
ール５がこの部分でドアウインドー側に突出した状態、
すなわち蛇行状態となり、ウインドーガラスの昇降操作
に支障を来たすとともに、また、インナーシール５とド
アトリム１との間にすき（図９中符号Ａで示す）が生
じ、体裁上も好ましいものではなかった。
【０００８】本考案は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、本考案の目的とするところは、中接部材をド
アウエスト部，ウエストフランジ部まで延設した自動車
用ドアトリムにおいて、この中接部材のウエストフラン
ジ部における端末処理に工夫を加えることにより、イン
ナーシールの蛇行を防止し、ドアウインドーの円滑な昇
降操作を保証するとともに、インナーシールとドアトリ
ムとの間にスキが生じるのを確実に防止して体裁を良い
ものにした自動車用ドアトリムを提供することにある。
たもので、本考案の目的とするところは、中接部材をド
アウエスト部，ウエストフランジ部まで延設した自動車
用ドアトリムにおいて、この中接部材のウエストフラン
ジ部における端末処理に工夫を加えることにより、イン
ナーシールの蛇行を防止し、ドアウインドーの円滑な昇
降操作を保証するとともに、インナーシールとドアトリ
ムとの間にスキが生じるのを確実に防止して体裁を良い
ものにした自動車用ドアトリムを提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、樹脂芯材表面に表皮材を貼着するととも
に、中接部材をドアトリムの中央部からドアウエスト
部，ウエストフランジ部まで延設し、ウエストフランジ
部の表面に中接部材あるいは表皮材を介してインナーシ
ールを取付けてなる自動車用ドアトリムにおいて、前記
ウエストフランジ部には、中接部材の端末折り返し部と
表皮材の端末部とのラップ部分を収容する凹部が設定さ
れていることを特徴とする。
に、本考案は、樹脂芯材表面に表皮材を貼着するととも
に、中接部材をドアトリムの中央部からドアウエスト
部，ウエストフランジ部まで延設し、ウエストフランジ
部の表面に中接部材あるいは表皮材を介してインナーシ
ールを取付けてなる自動車用ドアトリムにおいて、前記
ウエストフランジ部には、中接部材の端末折り返し部と
表皮材の端末部とのラップ部分を収容する凹部が設定さ
れていることを特徴とする。
【００１０】
【作用】以上の構成から明らかなように、樹脂芯材に形
成されるウエストフランジ部には凹部が形成されてお
り、この凹部内に表皮材の端末を収容し、さらにその上
面に中接部材の端末を折り返してラップさせた状態で収
容すれば、中接部材の折り返し厚みおよび中接部材と表
皮材とのラップ部厚みを凹部内で収容することができる
ため、インナーシール取付面はほぼフラットな状態に規
制できる。
成されるウエストフランジ部には凹部が形成されてお
り、この凹部内に表皮材の端末を収容し、さらにその上
面に中接部材の端末を折り返してラップさせた状態で収
容すれば、中接部材の折り返し厚みおよび中接部材と表
皮材とのラップ部厚みを凹部内で収容することができる
ため、インナーシール取付面はほぼフラットな状態に規
制できる。
【００１１】
【実施例】以下、本考案による自動車用ドアトリムの実
施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。
施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【００１２】図１ないし図４は本考案の第１実施例を示
すもので、図１は自動車用ドアトリムを示す斜視図、図
２ならびに図３は同自動車用ドアトリムの構成を示す各
横断面図、図４は同自動車用ドアトリムの構成を示す縦
断面図、図５は本考案による自動車用ドアトリムの変形
例を示す断面図である。
すもので、図１は自動車用ドアトリムを示す斜視図、図
２ならびに図３は同自動車用ドアトリムの構成を示す各
横断面図、図４は同自動車用ドアトリムの構成を示す縦
断面図、図５は本考案による自動車用ドアトリムの変形
例を示す断面図である。
【００１３】図１，図２において、本考案による自動車
用ドアトリム１０は、所要形状に成形された樹脂芯材２
０の表面側に表皮材３０を貼着してなり、更に表皮材３
０の表面側に中接部材４０を装着して構成されており、
表皮材３０と中接部材４０との２種類の表皮材を使用す
ることにより、外観意匠性を高めている。
用ドアトリム１０は、所要形状に成形された樹脂芯材２
０の表面側に表皮材３０を貼着してなり、更に表皮材３
０の表面側に中接部材４０を装着して構成されており、
表皮材３０と中接部材４０との２種類の表皮材を使用す
ることにより、外観意匠性を高めている。
【００１４】さらに、上記樹脂芯材２０は、成形性，コ
スト，機械強度等を考慮して、ポリプロピレン樹脂とタ
ルクとからなる複合樹脂材料をプレスモールディング工
法により所要形状に成形してなり、中接部材４０の周縁
端末４０ａを収容する木目込み用溝部２１が形成されて
いるとともに、ドアインナーシール５０を取付けるため
のウエストフランジ部２２が上部端縁に沿ってカギ状に
形成されている（図４参照）。
スト，機械強度等を考慮して、ポリプロピレン樹脂とタ
ルクとからなる複合樹脂材料をプレスモールディング工
法により所要形状に成形してなり、中接部材４０の周縁
端末４０ａを収容する木目込み用溝部２１が形成されて
いるとともに、ドアインナーシール５０を取付けるため
のウエストフランジ部２２が上部端縁に沿ってカギ状に
形成されている（図４参照）。
【００１５】尚、表皮材３０は、ＰＶＣシート等の合成
樹脂シート３１裏面にポリエチレンフォーム等の発泡層
３２がラミネートされた構成であり、中接部材４０は、
クロス等の布地シート４１の裏面にポリウレタンフォー
ム等の発泡層４２が裏打ちされた構成である。
樹脂シート３１裏面にポリエチレンフォーム等の発泡層
３２がラミネートされた構成であり、中接部材４０は、
クロス等の布地シート４１の裏面にポリウレタンフォー
ム等の発泡層４２が裏打ちされた構成である。
【００１６】そして、図２に示すように、中接部材４０
の周縁端末４０ａを木目込み用溝部２１内に圧入固定す
ることにより、良好な見切り構造となっている。
の周縁端末４０ａを木目込み用溝部２１内に圧入固定す
ることにより、良好な見切り構造となっている。
【００１７】ところで、本考案の特徴は、樹脂芯材２０
に形成されたウエストフランジ部２２における中接部材
４０の端末処理に改良を加えたことにある。
に形成されたウエストフランジ部２２における中接部材
４０の端末処理に改良を加えたことにある。
【００１８】すなわち、図３に示すように、ウエストフ
ランジ部２２には表皮材３０と中接部材４０との接合部
分においてエンボス加工による凹部２３が開設されてお
り、この凹部２３内に表皮材３０の端末部を収容すると
ともに、その上面に中接部材４０を折り返した状態でラ
ップさせて収容している。
ランジ部２２には表皮材３０と中接部材４０との接合部
分においてエンボス加工による凹部２３が開設されてお
り、この凹部２３内に表皮材３０の端末部を収容すると
ともに、その上面に中接部材４０を折り返した状態でラ
ップさせて収容している。
【００１９】したがって、表皮材３０および中接部材４
０の厚みや圧縮率を考慮して、凹部２３の深さ寸法を適
切に選択すれば、インナーシール５０の取付面をほぼフ
ラット状態に規制でき、従来のインナーシールの蛇行や
インナーシールとドアトリムとの間のすき等の不具合は
有効に解決できる。
０の厚みや圧縮率を考慮して、凹部２３の深さ寸法を適
切に選択すれば、インナーシール５０の取付面をほぼフ
ラット状態に規制でき、従来のインナーシールの蛇行や
インナーシールとドアトリムとの間のすき等の不具合は
有効に解決できる。
【００２０】このように本考案によれば、樹脂芯材２０
に設けられるウエストフランジ部２２に凹部２３を設置
するという簡易な構成で、インナーシール５０の蛇行を
確実に防止でき、かつドアトリムとインナーシールとの
間にスキが生じることがないため、ドアウインドーの昇
降操作を常に円滑に維持するとともに、すき発生による
美観の低下を確実に防止できるという利点がある。
に設けられるウエストフランジ部２２に凹部２３を設置
するという簡易な構成で、インナーシール５０の蛇行を
確実に防止でき、かつドアトリムとインナーシールとの
間にスキが生じることがないため、ドアウインドーの昇
降操作を常に円滑に維持するとともに、すき発生による
美観の低下を確実に防止できるという利点がある。
【００２１】次いで、図５は本考案による自動車用ドア
トリムの別実施例を示すもので、例えば、ドアインナー
パネル６０とウエストフランジ部２２との間のクリアラ
ンスが極端に少ない場合には、上述実施例のようにウエ
ストフランジ部２２にエンボス加工を施すことが困難で
あるため、本実施例のようにウエストフランジ部２２に
肉抜きによる凹部２３を形成し、この凹部２３内に表皮
材３０および中接部材４０の折り返し端末をラップさせ
た状態で収容することも可能であり、上述実施例同様イ
ンナーシール５０の円滑な昇降操作性が得られるととも
に、美観向上という同一の作用効果が期待できる。
トリムの別実施例を示すもので、例えば、ドアインナー
パネル６０とウエストフランジ部２２との間のクリアラ
ンスが極端に少ない場合には、上述実施例のようにウエ
ストフランジ部２２にエンボス加工を施すことが困難で
あるため、本実施例のようにウエストフランジ部２２に
肉抜きによる凹部２３を形成し、この凹部２３内に表皮
材３０および中接部材４０の折り返し端末をラップさせ
た状態で収容することも可能であり、上述実施例同様イ
ンナーシール５０の円滑な昇降操作性が得られるととも
に、美観向上という同一の作用効果が期待できる。
【００２２】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案による自動車
用ドアトリムは、樹脂芯材に形成されるウエストフラン
ジ部にエンボス加工あるいは肉抜きによる凹部を設け、
中接部材の折り返し端末と表皮材端末とのラップ部をこ
の凹部内に収容することにより、インナーシール取付面
をほぼフラット状態に規制するというものであるから、
インナーシールの蛇行が確実に防止でき、ドアウインド
ーガラスの操作性が向上するとともに、インナーシール
とドアトリムとの間に隙間が発生することがなく、美観
向上に役立つという格別の効果を有する。
用ドアトリムは、樹脂芯材に形成されるウエストフラン
ジ部にエンボス加工あるいは肉抜きによる凹部を設け、
中接部材の折り返し端末と表皮材端末とのラップ部をこ
の凹部内に収容することにより、インナーシール取付面
をほぼフラット状態に規制するというものであるから、
インナーシールの蛇行が確実に防止でき、ドアウインド
ーガラスの操作性が向上するとともに、インナーシール
とドアトリムとの間に隙間が発生することがなく、美観
向上に役立つという格別の効果を有する。
【図１】本考案の第１実施例を示すドアトリムの斜視
図。
図。
【図２】図１中II−II線断面図。
【図３】図１中III −III 線断面図であり、本考案の要
部を示す断面図。
部を示す断面図。
【図４】図１中IV−IV線断面図。
【図５】本考案の別実施例を示す断面図。
【図６】従来の自動車用ドアトリムを示す斜視図。
【図７】図６中VII −VII 線断面図。
【図８】従来の自動車用ドアトリムのウエストフランジ
部を示す斜視図。
部を示す斜視図。
【図９】図８中IX−IX線断面図。
１０ 自動車用ドアトリム ２０ 樹脂芯材 ２１ 木目込み用溝部 ２２ ウエストフランジ部 ２３ 凹部 ３０ 表皮材 ４０ 中接部材 ５０ インナーシール ６０ ドアインナーパネル
Claims (1)
- 【請求項１】樹脂芯材（２０）表面に表皮材（３０）を
貼着するとともに、中接部材（４０）をドアトリムの中
央部からドアウエスト部，ウエストフランジ部（２２）
まで延設し、ウエストフランジ部（２２）の表面に中接
部材（４０）あるいは表皮材（３０）を介してインナー
シール（５０）を取付けてなる自動車用ドアトリムにお
いて、 前記ウエストフランジ部（２２）には、中接部材（４
０）の端末折り返し部と表皮材（３０）の端末部とのラ
ップ部分を収容する凹部（２３）が設定されていること
を特徴とする自動車用ドアトリム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991052563U JP2543019Y2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 自動車用ドアトリム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991052563U JP2543019Y2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 自動車用ドアトリム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH055527U JPH055527U (ja) | 1993-01-26 |
| JP2543019Y2 true JP2543019Y2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=12918272
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991052563U Expired - Lifetime JP2543019Y2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 自動車用ドアトリム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2543019Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3008921U (ja) * | 1994-09-10 | 1995-03-28 | カンボウプラス株式会社 | 折り畳み可能な園芸用覆い |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP1991052563U patent/JP2543019Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH055527U (ja) | 1993-01-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970317 |