JP2515593Y2 - 自動車の内装品 - Google Patents

自動車の内装品

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JP2515593Y2
JP2515593Y2 JP11907790U JP11907790U JP2515593Y2 JP 2515593 Y2 JP2515593 Y2 JP 2515593Y2 JP 11907790 U JP11907790 U JP 11907790U JP 11907790 U JP11907790 U JP 11907790U JP 2515593 Y2 JP2515593 Y2 JP 2515593Y2
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cut
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浩 山崎
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西川化成株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ドアトリム、インストルメントパネル等の
自動車の内装品に係り、特に積層体の上に布等をその端
末を積層体の溝に嵌合させて被覆するようにしたものの
改良に関する。
(従来の技術) 従来より、例えば特開平1-262232号公報に開示される
如く、表皮と該表皮をバックアップする基材とからなる
積層体の一部を裏側に向け帯状膨出部とした厚肉部を形
成しておき、表皮の上に加飾シートを設ける際、厚肉部
で加飾シートをカット刃によりカットすることにより、
加飾シートの周縁部を表皮に埋設して、仕上がりの見栄
えを向上させるようにした自動車の内装品は公知の技術
である。
(考案が解決しようとする課題) ところで、ドアトリム、インストルメントパネル等の
自動車の内装品として、表皮と基材との間にクッション
材を設けた積層体の上に布等を接着し、この布等の端末
を積層体に設けられた溝に嵌合するようにしたものに対
し、上記従来の技術をそのまま適用することが考えられ
る。
しかしながら、その場合、布等の端末をカットしよう
としても、クッション材の弾性によってカット刃のカッ
ト力が減殺され、カット不良が生じる虞れがある。
一方、そのようなカット不良を防止すべくカット力を
強くすると、布だけでなく表皮や基材も同時にカットさ
れる虞れが大きい。したがって、表皮がカットされる
と、積層体の熱処理時における収縮により切れ目が拡大
して製品価値を損ねる虞れがあり、さらに、基材がカッ
トされたときには積層体の強度が著しく低下する虞れが
ある。
本考案は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その
目的は、表皮上の布等の端末をカット処理するに際し、
大きなカット力が加わったときにも、表皮及び基材の同
時カットを防止しうる手段を講ずることにより、端末カ
ットの容易化と剛性低下の防止とを図ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案の解決手段は、第1表
皮と該第1表皮の裏面に設けられた硬質の基材と上記第
1表皮と基材との間に設けられたクッション材とからな
る積層体の表面に、該積層体自体を凹ませてなる溝を形
成し、上記第1表皮の所定領域上に第2表皮をその端末
を上記溝に嵌合させて被覆してなる自動車の内装品を前
提とする。
そして、該自動車の内装品の少なくとも上記溝の底の
第1表皮の上に、硬質材料からなり、上記第2表皮端末
のカット時におけるカット刃の受け台を構成するプレー
ト材を取付ける構成としたものである。
(作用) 以上の構成により、本考案では、第2表皮が溝に嵌合
され、該嵌合端末がカットされる際、溝の底に取付けら
れたプレート材が第2表皮をカットするカット刃の受け
台となり、プレート材によりカット刃の刃先が止められ
るので、クッション材によりカット刃のカット力が減殺
されてカット不良が生じたり、過大なカット力により第
1表皮や基材の同時カットを生じたりすることなく、第
2表皮の端末カットが容易となるとともに、内装品の剛
性が良好に維持されることになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について、図面に基づき説明す
る。
第1図は、自動車の内装品であるドアトリムDの全体
構造を示し、第2図は上記第1図のII-II線断面図であ
って、上記ドアトリムDは、その全域を塩化ビニル樹脂
製の第1表皮1でカバーされているとともに、アームレ
スト部A上面とその上側とに跨る上記第1表皮1の所定
領域には、布製の第2表皮2が接着により被覆されてい
る。
ここで、第3図に詳示するように、上記第1表皮1は
塩化ビニル樹脂のソリッド体で形成されており、その裏
面には第1表皮1をバックアップする基材3が設けられ
ているとともに、第1表皮1と基材3との間には、クッ
ション層4が設けられている。該クッション層4は塩化
ビニル樹脂の発泡体により形成されていて、上記第1表
皮1とは同時成形されたものである。また、上記基材3
は、ガラスマット3aをモールドしてなる硬質ウレタン樹
脂発泡体で形成されており、上記クッション層4の裏面
にウレタン発泡樹脂原料を注入,発泡させたものであ
る。以上により、上記第1表皮1,基材3及びクッション
層4を積層してなる積層体Sが形成されている。
一方、上記積層体Sには、上記第2表皮2の周端に相
当する部分に閉ループ状の溝5が設けられている。該溝
5は、積層体S自体を凹ませるように、つまり積層体S
の断面全体を裏方に向かって突出するように変形させる
ことにより略U字形に形成されていて、このU字形溝5
内に硬質塩化ビニル製のプレート状枠体6が埋設されて
いる(厚さは例えば3mm程度である)。この枠体6は、
第5図に拡大詳示するごとく、その断面形状が溝5の内
壁面から溝底に亘って沿うよう延びた略逆L字状に形成
されている。そして、第6図に示すように、上記第2表
皮2の端部は上記枠体6の溝底部分でカットされてい
る。
ここで、上記ドアトリムDの積層体Sに第2表皮2を
被覆する手順について、第4A図〜第4F図に基づき説明す
る。
先ず、予め成形した積層体Sの溝5に枠体6を埋設す
る(第4A図参照)。すなわち、第5図に詳示するよう
に、上述のごとくU字形の溝5の内壁面から溝底に沿う
ようにして、枠体6を接着する。
次に、積層体Sの溝5に埋め込まれた枠体6で取囲ま
れる部分のみに接着剤を塗布するため、枠体6から内方
以外の領域を型板10でマスキングし(第4B図参照)、上
記型板10で覆われた領域以外の第1表皮1に、スプレー
ガン11により接着剤を塗布する(第4C図参照)。その
後、この状態でアニール炉に入れて(例えば、50℃に2
分間保持する)、乾燥と接着剤の活性化とを行う。な
お、それと平行して、第2表皮2を形成する布の裏面に
も接着剤を塗布する。
しかる後、第2表皮2の積層体Sへの接着及び該第2
表皮2の端末のトリミング工程に入る。すなわち、第4D
図に示すように、プレス下型12に積層体Sをセットし、
その上方に一対のクランプ15,15間に第2表皮2を張着
し、積層体Sの溝5内領域の表面形状に沿うよう形成さ
れた型面を有するプレス上型13と、その周囲を囲むよう
に取付けられたトリミング刃14とを上方から下降させ
る。そして、まず第2表皮2をプレス上型13で押圧して
第2表皮2を積層体Sの第1表皮1上に接着させた後
(第4E図参照)、トリミング刃14を下降させて、第2表
皮2の端末カットを行う(第4F図参照)。
すなわち、第6図に拡大詳示するように、上記トリミ
ング刃14は、枠体6の溝底部分に刃先が当接するように
設けられており、枠体6の溝底部分が第2表皮2のカッ
ト時におけるトリミング刃14の受け台となるようになさ
れている。ここで、上記トリミング刃14は、刃先温度が
約150℃となるように加熱されている。そして、上述の
ように、枠体6は硬質塩化ビニル樹脂製であり、熱刃の
枠体6への食い込み深さは1〜2mm程度となっている。
つまり、厚み3mmの枠体6内でトリミング刃14の刃先が
止まっており、積層体Sの第1表皮1,クッション層4及
び基材3に何ら影響を与えることなく、第2表皮2の端
末カットが行われる。そして、積層体Sに枠体6及び第
2表皮2を取付けたものを、プレス型12,13から取り外
すことにより、第2表皮2の被覆工程を完了する。以上
により、上記第1図〜第3図に示すドアトリムDが形成
されている。
したがって、上記実施例では、第2表皮2の端末が溝
5に嵌合されてカットされる際、溝5の底に取付けられ
た枠体6(プレート材)が第2表皮2の端末をカットす
るトリミング刃14(カット刃)の受け台となるので、第
1表皮1及び基材3のカットが有効に防止される。すな
わち、上記実施例の如く第1表皮1と基材3との間にク
ッション層4を設けた場合、クッション層4により、ト
リミング刃14のカット力が減殺れさてカット不良が生じ
たり、このカット不良を防止すべくカット力を増大させ
たときには、第1表皮1や基材3の同時カットを生じる
虞れがあるが、枠体6によりトリミング刃14の刃先が止
められるので、上記のような問題を生じることなく、第
1表皮1の端末カットが容易となるとともに、ドアトリ
ムDの剛性の低下が防止されることになる。
なお、上記実施例では、クッション層4を第1表皮1
との同時成形により形成したが、本考案は斯かる実施例
に限定されるものではなく、クッション層4を別途発泡
体等で形成したものを第1表皮1若しくは基材3に接着
することにより一体化するようにしてもよいことはいう
までもない。
また、上記実施例では、溝5は閉ループを形成する環
状のものとされたが、溝5は必ずしも環状である必要は
なく、例えば直線状のものであっても、本考案の効果を
得ることができる。
さらに、上記実施例では、第2表皮2のトリミング工
程時にその端末の溝への嵌合を行うようにしたが、上記
端末の嵌合工程とトリミング工程とはそれぞれ独立した
工程で行うようにしてもよい。この場合、嵌合工程をト
リミング工程より前に行うことはもちろんである。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、クッション材
4を介して第1表皮と基材を積層して積層体を形成し、
この積層体自体を凹ませた溝を形成して、この溝に第2
表皮の端末を嵌合させるようにした自動車の内装品にお
いて、溝の底の第1表皮の上に硬質プレート材を取り付
け、このプレート材を第2表皮の端末のカット時におけ
るカット刃の受け台となるようにしたので、クッション
材によるカット力の減殺でカット不良を生じたり、過大
なカット力による第1表皮,基材がカットされて、強度
の低下等を生じるのを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図はドアトリムの全
体構成を示す斜視図、第2図はドアトリムの断面構造を
示す上記第1図のII-II線断面図、第3図は上記第2図
の一部の拡大詳示図、第4図はドアトリムの第1表皮上
に第2表皮を被覆する工程を示す図、第5図はドアトリ
ムの溝における枠体の取付け状態を示す部分断面図、第
6図は第2表皮のカット時における溝の状態を示す部分
断面図である。 1……第1表皮 2……第2表皮 3……基材 4……クッション層(クッション材) 5……溝 6……枠体(プレート材) 14……トリミング刃(カット刃)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1表皮と該第1表皮の裏面に設けられた
    硬質の基材と上記第1表皮と基材との間に設けられたク
    ッション材とからなる積層体の表面に、該積層体自体を
    凹ませてなる溝が形成され、上記第1表皮の所定領域上
    に第2表皮がその端末を上記溝に嵌合して被覆されてな
    る自動車の内装品であって、 少なくとも上記溝の底の第1表皮の上には、硬質材料か
    らなり、上記第2表皮端末のカット時におけるカット刃
    の受け台を構成するプレート材が取付けられていること
    を特徴とする自動車の内装品。
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