JPS6038140Y2 - 冷蔵庫の扉体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷蔵庫の扉体に係り、特に扉表面及び扉内面共
に、ブロー成形にて、一体形成するとともにこれら扉表
面側と扉内面側とで形威された中空内に発泡断熱材を注
入発泡して戒る扉体に、ドアーガスケット止着用の鉤状
凹溝を扉内面側の外周に形威し、組立作業が容易で、か
つ安価な冷蔵庫の扉体を提供するものである。

以下図面により本考案の一実施例について説明すると、
１は冷蔵庫本体（図示せず）の前面開口部を開閉自在に
閉塞する扉体で、合成樹脂からなり、ブロー成形にて、
扉表面側２と扉内面側３とを一体に成形している。

そしてこれら扉表面側２と扉内面側３との中空部には発
泡断熱材４を注入発泡させて構威している。

５は扉内面側３の外周に設けた冷蔵庫本体と当接するド
アーガスケット１１を止着せしめる凹溝で額縁状に全周
に連続して形威されている。

６はこの凹溝の外端壁で、上記凹溝の開口部７が底部８
よりも狭くなるように、肉厚を底部８側になるにしたが
って薄肉傾向に変化させ、ドアーガスケット１１を押圧
すれば、簡単に止着されるように、断面形状が鉤状に成
形されている。

一般にこのような外端壁６の底部８側に薄肉部９を設け
ることは、ブロー成形では困難とされていたが、鉤状凹
溝の成形が、第３図に示すように、凹溝５側の金型１０
を、扉表面２側の金型１１の離型後に移動するように構
威したため外端壁６は薄肉部９を支点とし、角度０分、
変形され容易にドアーガスケット取り付は用の凹溝を扉
体１と一体に成形することができる。

本考案は以上述べたように、ブロー成形にて、扉表面及
び扉内面を一体の中空状の成形品に形威し、扉内面側の
外周に、冷蔵庫本体と当接するドアーガスケットと止着
用凹溝を全周に設けるとともにこれら扉表面側及び扉内
面側との中空部に、発泡断熱材を注入発泡して扉体を構
威し、この扉体の扉内面側の外周凹溝にドアーガスケッ
トを押し込み止着するようにしたからブロー成形により
開口側の狭い凹溝の成形が可能となり、ドアーガスケッ
トを止着するのにネジ、取付板等の締付具を必要としな
いため、組立作業は極めて容易になるとともに、原価的
にも安価になるなど実施上の効果の大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案の一実施例を示すもので第１図は
冷蔵庫の扉体の斜視図、第２図は扉体成形時の発泡冶具
を示す断面図、第３図は第１図の■−■線の拡大断面図
で、ブロー成形角の金型の離型状態を併記している。 第４図は扉体にドアーガスケットを取り付けた状態を示
す要部断面図である。 １は扉体、２は扉表面側、３は扉内面側、４は発泡断熱
材、５は凹溝、６は外端壁、７は開口部、８は底部であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ブロー成形にて、合成樹脂で中空状の成形品を形威し、
   この成形品の中空内に発泡断熱材を注入発泡してなる冷
   蔵庫の扉体において、扉内面側外周に外端壁の肉厚を底
   部よりも開口部側を厚肉に形威し、開口部を底部よりも
   狭くした鉤状の凹溝を額縁状に全周連続して一体成形し
   、この凹溝内にドアーガスケットを押圧止着したことを
   特徴とする冷蔵庫の扉体。