JP2607106Y2 - クリップ - Google Patents

クリップ

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JP2607106Y2
JP2607106Y2 JP1993055400U JP5540093U JP2607106Y2 JP 2607106 Y2 JP2607106 Y2 JP 2607106Y2 JP 1993055400 U JP1993055400 U JP 1993055400U JP 5540093 U JP5540093 U JP 5540093U JP 2607106 Y2 JP2607106 Y2 JP 2607106Y2
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JP
Japan
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clip
stud bolt
elastic claw
axis
cylindrical body
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JP1993055400U
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一臣 坂田
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Nifco Inc
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Nifco Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パネルから立設したス
タッドボルトに嵌め込まれ、キャップとの間にシート材
を挟持するクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】車両には、防音、防振、遮熱等を目的と
してボディーパネルにインシュレータが取付けられる。
図5及び図6に示すように、インシュレータ48には、
取付孔50が穿設されており、この取付孔50がスタッ
ドボルト20へ嵌め込まれたクリップ60へ挿通され
る。次に、このクリップ60にキャップ38を嵌め込ん
で、インシュレータ48を上面から押さえ、ボディーパ
ネル12との間にインシュレータ48を挟持するように
なっている。
【0003】ところで、従来型のクリップ60は、スタ
ッドボルト20が挿通される筒体62を備えており、こ
の筒体62の内部には、スタッドボルト20の挿入方向
へ延出する弾性爪64が設けられている。これによっ
て、スタッドボルト20へクリップ60の筒体62が挿
入されると、弾性爪64が撓み、弾性爪64の自由端に
突設された爪部66がスタッドボルト20の雄ねじの凹
部に食い込んでクリップ60がスタッドボルト20に保
持されるようになっている。
【0004】しかし、このクリップ60は弾性爪64の
みでスタッドボルト20に係止され、スタッドボルト2
0に対してクリップ60の姿勢を正す機構を備えていな
いので、図6に示すように、クリップ60が傾いてスタ
ッドボルト20へ装着された場合、クリップ60が抜け
易くなるばかりか、弾性爪64が大きく変形して根元か
ら折れる虞がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記事実を考
慮し、スタッドボルトへ正確に取付けることができるク
リップを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案に係るクリップで
は、筒体と弾性爪とを備え、ボディーから立設したスタ
ッドボルトへ筒体が嵌め込まれると、弾性爪がスタッド
ボルトに係止され、その後嵌め込まれるキャップとの間
にシート材を挟持するクリップにおいて、前記筒体の内
部に、前記スタッドボルトと当接して筒体の軸心とスタ
ッドボルトの軸心を一致させる湾状部が形成された内壁
を設けるとともに、前記弾性爪上方の筒体内面に、前記
スタッドボルトと当接して筒体の軸心とスタッドボルト
の軸心を一致させる突面が形成された突起を、筒体の軸
心に沿って一体的に設けたことを特徴としている。
【0007】
【作用】本考案に係るクリップでは、筒体をスタッドボ
ルトへ嵌め込むと、筒体の内部に設けた内壁の湾状部
と、弾性爪上方の筒体内面に筒体の軸心に沿って一体的
に設けた突起の突面がスタッドボルトに当接する。これ
ら内壁と突起はスタッドボルトに当接すると撓むことな
くスタッドボルトの軸心と筒体の軸心を一致させる。さ
らに、筒体を押し込んでいくと、弾性爪は押し拡げられ
ながら、最終的にスタッドボルトの雄ねじへ食い込ん
で、クリップがスタッドボルトに取付けられる。
【0008】したがって、たとえクリップが傾いた状態
でスタッドボルトへ嵌め込まれても、内壁と突起がクリ
ップの姿勢を正すので、弾性爪がスタッドボルトへ確実
に係止され、クリップの抜去抵抗が大きくなる。また、
このとき、突起は弾性爪の上方にあることから、クリッ
プが傾いても弾性爪を傷めることがなく、さらに、弾性
爪が大きく撓んで根元から折れることもない。このよう
に、取付けられたクリップにはキャップが嵌め込まれ、
クリップとキャップの間にシート材が挟持される。
【0009】
【実施例】図1に示すように、本実施例に係るクリップ
10は、ボディーパネル12と面接する円形のフランジ
14を備えている。このフランジ14の中央部は、円状
に開口され、その周縁から外筒16が立設されている。
この外筒16の内側には、外筒16の内面と対面する内
壁18がフランジ14から立設されており、外筒16の
筒部内を長円形に仕切っている。
【0010】内壁18の中央部には、スタッドボルト2
0の挿入孔22の一部を形成する湾状部18Aが長さ方
向へ延設されている。この湾状部18Aと対応して、外
筒16と内壁18との間には、円弧状の中空部24が形
成されている。この中空部24を構成する外筒16の部
位は、上端部に板状の爪26を切り残して矩形状に切り
取られている。爪26はフランジ14に向かうに従って
肉厚とされ、その外面にテーパー面26Aが形成されて
いる。また、爪26の先端には、係止段部28が形成さ
れている。
【0011】一方、外筒16の筒部内面の上部で、かつ
後述する弾性爪34の上方には、内壁18と平行にリブ
30が突設されている。このリブ30の突面30Aは、
内壁18の湾状部18Aと共に挿入孔22の一部を形成
している。すなわち、スタッドボルト20へクリップ1
0の挿入孔22が嵌め込まれると、リブ30あるいは内
壁18がスタッドボルト20と当接し、スタッドボルト
20の軸心とクリップ10の軸心が一致するように、ク
リップ10の姿勢を正すようになっている。
【0012】また、外筒16には、リブ30の下端から
フランジ14にかけて矩形状の開口32が形成されてい
る。この開口32には、図3に示すように、フランジ1
4から挿入孔22の中へ迫り出しリブ30に向かって上
方へ延設する弾性爪34が配設されている。弾性爪34
の自由端部には、図4に示すように、平面視したときス
タッドボルト20の雄ねじの凹部と嵌合するように円弧
状にカットされた爪部36が形成されている。この爪部
36は、図2に示すように、側面視したとき、スタッド
ボルト20の雄ねじの螺旋形に対応して傾斜している。
【0013】一方、クリップ10の外筒16には、図1
に示すように、キャップ38が嵌め込まれるようになっ
ている。キャップ38は、中央部に円孔40を有する円
形の押え板42と、円孔40の周縁部から立設する筒体
44とで構成されている。この筒体44の先端内周に
は、環状に突起46が形成されている。これによって、
キャップ38をクリップ10に嵌め込むと、キャップ3
8の突起46がテーパー面26Aと摺動しながら爪26
を中空部24側へ撓ませ、突起46がテーパー面26A
を通過した後、爪26が復元して、係止段部28が突起
46を係止するようになっている。
【0014】次に、本実施例に係るクリップ10の作用
を説明する。図1に示すように、クリップ10のフラン
ジ14を下にして、挿入孔22をボディーパネル12か
ら立設したスタッドボルト20へ嵌め込む。ここで、も
しクリップ10が傾いた状態でスタッドボルト20へ嵌
め込まれても、リブ30あるいは内壁18がスタッドボ
ルト20の先端部に当たって、スタッドボルト20の軸
心と挿入孔22の軸心が一致するように、クリップ10
の姿勢が正される。この状態から、さらにクリップ10
を押し込んでいくと、スタッドボルト20の雄ねじの凸
部で弾性爪34が開口32側へ押し拡げられ、最終的に
スタッドボルト20の雄ねじの凹部へ爪部36が食い込
んで、クリップ10がスタッドボルト20に取付けられ
る。
【0015】このように、クリップ10が傾いた状態で
スタッドボルト20へ嵌め込まれても、内壁18とリブ
30によってクリップ10の姿勢が正されるので、弾性
爪34がスタッドボルト20に確実に係止され、クリッ
プ10の抜去抵抗が大きくなる。また、このとき、リブ
30は弾性爪34の爪部36よりも上方に突設されてい
ることから、クリップ10が傾いても爪部36を傷める
ことがなく、さらに、弾性爪34は大きく撓むことがな
いので、根元から折れることもない。
【0016】次に、インシュレータ48の取付孔50
が、クリップ10の外筒16へ挿通され、取付孔50か
ら飛び出した外筒16へキャップ38が嵌め込まれる。
これにより、環状の突起46の何れかの部位が、爪26
の係止段部28に係止され、クリップ10のフランジ1
4とキャップ38の押え板42でインシュレータ48を
挟持する。
【0017】なお、本考案では、クリップ10の姿勢を
正す規制部材として、内壁とリブを配設したが、両方と
も内壁あるいはリブとすることも可能である。
【0018】
【考案の効果】本考案は上記構成としたので、クリップ
をスタッドボルトへ正確に取付けることが可能となり、
クリップの抜去抵抗を大きくでき、また、弾性爪が傷ん
だり、大きく撓んで根元から折れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るクリップでインシュレータを取
付けるための各部材を示した斜視図である。
【図2】本実施例に係るクリップの斜視図である。
【図3】本実施例に係るクリップがスタッドボルトに嵌
め込まれた状態を示す断面図である。
【図4】本実施例に係るクリップの底面図である。
【図5】従来のクリップでインシュレータを取付けるた
めの各部材を示した斜視図である。
【図6】従来のクリップがスタッドボルトに嵌め込まれ
た状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 クリップ 18 内壁 30 リブ(突起) 34 弾性爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 2/00 - 5/12 F16B 13/00 - 13/14 F16B 35/00 - 37/14

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体と弾性爪とを備え、ボディーから立
    設したスタッドボルトへ筒体が嵌め込まれると、弾性爪
    がスタッドボルトに係止され、その後嵌め込まれるキャ
    ップとの間にシート材を挟持するクリップにおいて、 前記筒体の内部に、前記スタッドボルトと当接して筒体
    の軸心とスタッドボルトの軸心を一致させる湾状部が形
    成された内壁を設けるとともに、前記弾性爪上方の筒体
    内面に、前記スタッドボルトと当接して筒体の軸心とス
    タッドボルトの軸心を一致させる突面が形成された突起
    を、筒体の軸心に沿って一体的に設けたことを特徴とす
    るクリップ。
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KR101011494B1 (ko) * 2008-09-11 2011-01-31 엔브이에이치코리아(주) 차량용 대쉬패드 마운팅 클립

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