JPS5916674Y2

JPS5916674Y2 - 自動車用シガレツトライタ−の取付構造

Info

Publication number: JPS5916674Y2
Application number: JP15890878U
Authority: JP
Inventors: 「鑑」織田; 尚史尾崎; 雅彦加藤
Original assignee: 株式会社東海理化電機製作所
Priority date: 1978-11-17
Filing date: 1978-11-17
Publication date: 1984-05-16
Also published as: JPS5577068U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、自動車用シガレットライターの取付構造に関
する。

周知のように、自動車用シガレットライターはインスト
ルメントパネルに取付けるようになっている。

そして従来一般に採用されている取付構造は次の如くで
ある。

すなわち、シガレットライターのソケットをパネルの前
面からパネルの取付穴に挿入して、ソケットの上端周囲
に設けた鍔を上記取付穴の周囲に当接させるとともに、
ソケットの大部分をパネルの背面側に突出せしめ、その
突出部に、パネルの背面側において、円筒状ケースを被
せるとともに、ソケットのねじ状底部とケースのねじ状
底部とを螺合して締付け、ソケットの上記フランジとケ
ースの上端周囲とでパネルの取付穴周囲を挾持するよう
になっている。

従来の取付構造は上記の如くであるから、取付作業をパ
ネルの前面からのみ行うことができず、作業能率が悪い
という欠点がある。

本考案は、このような従来の欠点に鑑みてなしたもので
、シガレットライターのパネルに対する取付作業すべて
をパネルの前面から行って、作業能率を向上させること
のできる新規な取付構造を提供するものである。

以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１〜３図は第一実施例を示している。

図において、１はシガレットライターを保持するための
合成樹脂製ホルダーで、大略円筒形状をしている。

このホルダー１は、その上端周囲に鍔２を有し、また筒
面の上記鍔２の下方に一対のＬ字状の切欠３ａ、３
ｂを相対する位置に設けて、径方向内側に径方向平面
に沿って可撓自在な係止片４ａ、４ｂを形成している。

この係止片４ａ、４ｂは夫々、その先端部に筒面
より径方向に突出する突出部５ａ、５ｂを備えている。

そしてこの突出部５ａ、５ｂは夫々、径方向外側に向っ
て低くなるように傾斜する傾斜面６ａ、６ｂを備
えている。

さらに、筒面の下端内周には、径方向内側に突出する、
相対する一対の突起７ａ、７ｂを備えている。

尚、上記鍔２の内径寸法１１はホルダー１の下部の内径
寸法１２より小さく、また、突起７ａ、７ｂ間寸
法１３は鍔２の内径寸法１１より小さく構成している。

さて、上記ホルダー１はパネル８に予め穿設した取付用
円孔９内に差し込むのであるが、上記円’ＪＬ９は、ホ
ルダー１の筒面下部外径寸法より大きくかつ突出部５ａ
、５ｂ夫々の外面間寸法１５より小さい構成としている
。

ホルダー１の下部をパネル８の円孔９内に差し込む作業
は、係止片４ａ、４ｂを共に径方向内側に撓ませながら
行う。

この差し込みが完了すると、鍔２の下面はパネル８の上
面に当接する一方、突出部５ａ、５ｂの各傾斜面
６ａ、６ｂがパネル８の円孔９の下方エツジ１０に当接
する。

図示の例では、この当接点は符号Ｐの個所であるが、こ
れはパネル８の厚みによって異なってくる。

つまり、たとえば、パネル８の厚みが図示のものより厚
い場合には、上記当接点の位置がＰ点より下降すると同
時に、係止片４ａ、４ｂが内側に一層撓むことに
なる。

したがって、このホルダー１は、一つのパネル厚にしか
適用できないものでなく、傾斜面６ａ、６ｂの巾
寸法に対応して、種々異なるパネル厚に適用し得る。

また、係止片４ａ、４ｂは径方向内側に撓むことはでき
るが、軸心方向には撓みにくいので、ホルダー１はパネ
ル８に対して軸心方向にガタ付くことが防止され、これ
により、ホルダー１はパネル８に対して確実に固定され
る。

一方、ホルダー１に保持されるシガレットライターのソ
ケット１１は、ホルダー１の鍔２の内径寸法に略等しい
外径寸法−を有する円筒形状をなし、その上端外周に鍔
１２を備える一方、筒面の所定位置に相対する一対の窓
１３ａ、１３ｂを備えている。

このソケット１１をホルダー１の貫通孔１４に差し込む
と、その途中、ソケット１１により、ホルダー１の突起
７ａ、７ｂの部分が径方向外側に一時的に撓むが、差し
込みが完了すると、突起７ａ、７ｂがソケット１
１の窓１３ａ、１３ｂ内に入り込み、上記撓み部
は元の位置に復帰する。

ソケット１１の鍔１２はホルダー１の鍔２の上面に当接
するので、ソケット１１はそれ以上深く差し込まれない
。

また、ソケット１１に対してホルダー１から抜き出す方
向に力がかかるとき、つまり図示しないプラグがソケッ
ト１１から抜き出されるときには、ソケット１１の窓１
３ａ、１３ｂの周囲がホルダー１の突起７ａ、７
ｂに係止されるので、ソケット１１はホルダー１の上方
に抜は出ることはない。

係止片４ａ、４ｂ、突起７ａ、７ｂは夫々、その個数を
さらに増加することもできる。

また、第４図の第二実施例で示すように、係止片４ａ、
４ｂ（７）突出部５ａ、５ｂ（７）傾斜面６ａ
、６ｂは、階段状の傾斜面としてもよい。

上記第１実施例においては、係止片４ａ、４ｂが
軸心方向に撓みにくいといっても、突出部５ａ、５ｂの
傾斜面６ａ、６ｂが面一である以上、パネル８の円孔９
の下方エツジ１０に対する多少の滑りが生じるので多少
のガタ付きは否めない。

その点、本実施例によれば、傾斜面６ａ、６ｂの
階段を細かに付することにより、円孔９の下方エツジ１
０を最もガタ付きのない階段に当接し得、また、上記エ
ツジ１０と傾斜面の滑りは生じにくいという利点がある
。

さらに、第５図の第三実施例に示すように、係止片４
ａ、４ｂは、コの字状の切欠３’ａ、３’ｂを設け
ることによっても形威し得る。

このコの字状切欠３′ａ、３’ｂは、係止片４ａ、
４ｂが、ホルダー１の下部から上方に向って伸びるよ
うに形成される。

この場合は、係止片４ａ、４ｂの先端が径方向内
側にできるだけ大きく振れ得るようにするため、ホルダ
ー１の軸心方向の長さを多少長くすることが好ましい。

第１，２実施例の係止片４ａ、４ｂは、径方向の平面
沿いに撓むのに対し、この実施例の係止片４ａ、４ｂは
、軸心を含む平面沿いに撓む点において作用上の相違が
あるが、その傾斜面６ａ、６ｂにより鍔２の下面
と協働してパネル８の円孔９の周囲を挾持する点におい
ては変りない。

以上第一〜三実施例で詳述したように、本考案に係る自
動車用シガレットライターの取付構造は、従来のソケッ
ト取付用ケースに代えて、パネルの前面からパネルの取
付穴に挿入できるホルダーを採用したので、シガレット
ライターの取付作業が非常に楽になる。

また、上記ホルダーは非常に簡単な構成にして確実にパ
ネルに取り付けることができ、また、自動車の車種によ
って相違する種々のパネル厚に対し自由自在に対応でき
る利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第一実施例を示すシガレットライター
の取付構造を示す断面図、第２図は第１図ＩＩ −ＩＩ
線断面図、第３図は第１，２図のホルダーの斜視図、第
４図は第二実施例を示すシガレットライターの取付構造
を示す断面図、第５図は第三実施例を示すホルダーの斜
視図である。１・・・・・・ホルダー、２・−・・−鍔、３ａ、
３ｂ、３’ａ、３’ｂ・・・・・・切欠、４ａ
、４ｂ・・・・・・係止片、５ａ、５ｂ・・
・・・・突出部、６ａ、６ｂ・・・・・・傾斜面、７
ａ、７ｂ・・・・・・突起、８・・・・・・パネル
、９・・・・・・円孔、１０・・・・・・エツジ、１１
・・・・・・ソケット、１２・・・・・・鍔、１３ａ
、１３ｂ・・・・・・窓、１４・・・・・・貫通孔
。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】シガレットライター保持用ホルダーは、大略円筒状をな
し、その上端外周に鍔を有するとともに、筒面自体の上
記鍔の下方の一部を切欠いて径方向内側に可撓自在の係
止片を複数個形成しており、また上記係止片は、外側に
向って低くなるように傾斜する傾斜面を有しかつ筒面外
周がら径方向外側に突出する突出部を備え、上記ホルダーの下部を、パネルに穿孔した円孔に差し込
んで、ホルダーの鍔の下面と係止片の各突出部の傾斜面
とでパネルの円孔周囲を挾持する一方、シガレットライ
ターのソケットをホルダー内に挿入・固定してなること
を特徴とする自動車用シガレットライターの取付構造。