JPS5825643Y2 - フ−ド取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、特に屋外で使用可能な小型テレビジョン受像
機におけるフードの取付装置に関するもので、テレビジ
ョン受像機本体に対して着脱可能なフードの取付け、取
外しが容易に行えるようにしたものである。

従来のフード取付装置は第１図、第２図に示すように、
フード本体１の円筒状をなす嵌合部２に相対するように
一対の弾性係止片３を設ける一方、テレビジョン受像機
本体側のエスカッション４の内部に前記弾性係止片３が
嵌入する一対の凹部５を設け、フード本体１の取付時は
、前記弾性係止片３を変形させてその嵌合部２をエスカ
ッション４内に押し込み、前記弾性係止片３を凹部５に
係合せしめて、フード本体１の固定をはがっていた。

しかるに上記従来の手段は、弾性係止片３をその弾性力
に抗して変形せしめてフード本体１の取付け、取外しを
はかるため、特にフード本体１゜エスカッション４に寸
法ばらつきが生じた場合、取付は操作が重すぎたり、あ
るいは軽すぎてがたつきが発生しやすいという欠点があ
った。

本考案は上記従来の欠点を除去するものである。

以下その一実施例について第３図〜第１０図を用いて説
明する。

第３図〜第５図にはフード本体１０を示す。

前記フード本体１０は円筒状をなす嵌合部１１を一体に
有し、この嵌合部１１の開口端縁の一部を薄肉部として
案内用凹部１２を形成し、さらにこの案内用凹部１２に
連続して円周方向の一方に伸びる部分も同様に薄肉部と
して前記案内用凹部１２の一部に連続する係止用四部１
３を形成するとともに、前記案内用凹部１２．係止用凹
部１３の背に連続して、前記四部１２．１３を加えた長
さより若干長い切欠孔１４を形成しており、この切欠孔
１４より上記凹部１２，１３の部分が軸方向に撓むよう
にしている。

なお、前記凹部１２，１３および切欠孔１４は嵌合部１
１に相対するように一対設けている。

また、案内用四部１２はその開口端部をテーパー面１５
．１６としている。

一方第６図、第７図、第８図に示すようにテレビジョン
受像機本体側のエスカッション１７には、前記フード本
体１０の嵌合部１１より径大で、前記嵌合部１１が嵌合
される円筒状の嵌合部１８を形成するとともに、その嵌
合部１８の内面に一対の突起１９を一体に形成している
。

上記構成において、次にその取付は操作について説明す
ると、第９図、第１０図に示すように、エスカッション
１７の突起１９がフード本体１０の案内用凹部１２に対
応するように、前記フード本体１０の嵌合部１１をエス
カッション１７の嵌合部１８に嵌入する。

このときの嵌入は、内径がフード本体１０の嵌合部１１
の外径よりわずかに大きい嵌合部１８に嵌合部１１を挿
入するため、第１図、第２図に示す従来にくらべて円滑
に嵌入が行える。

このようにして案内用四部１２内に突起１９を位置せし
めた後、エスカッション１７に対してフード本体１０を
時計方向に回動せしめて、エスカッション１７の突起１
９をフード本体１０の係止用凹部１３内に位置せしめる
。

この結果、フード本体１０は突起１９と係止用凹部１３
との係合によりエスカッション１７に取付けられる。

この場合、係止用凹部１３の開口端側から嵌合部１１の
立上がり部までの距離１１に対して、エスカッション１
７の突起１９から嵌合部１１の開口端部までの距離１２
は等しくするが、あるいはｌ １＜ ｌ ２とする。

１１に対して１２をわずかに長くしておけば、突起１９
と係止用凹部１３との係合がより強固となることはいう
までもない。

この場合、凹部１２，１３に沿って切欠孔１４を形成し
ておくことにより、四部１２．１３の部分が軸方向にた
わむため、保合は比較的円滑に行なえる。

もちろん、このフード本体１０の回動も円滑に行うこと
ができ、全体的に取付けが容易に行える。

なお、フード本体１０を取外す場合には上記操作と逆の
操作を行えばよい。

以上説明したように本考案によれば、フード本体の嵌合
部の開口端縁の一部を薄肉部として案内用凹部を形成し
、この案内用凹部に連通して円周方向に伸びる係止用凹
部を形成するとともに、両凹部の背に沿って切欠孔を形
成する一方、テレビジョン受像機本体側には嵌合部の内
面に、前記係止用凹部に係合する突起を設けることによ
り、フード本体の取付け、取外しが従来にくらべて円滑
に行える。

また、従来の係止片では誤って新曲破損するおそれが強
いが、本考案では支点がないため薄肉部を破損するおそ
れは少ない。

さらに、両凹部に沿って切欠孔を形成することにより、
両凹部を形成する薄肉部分が軸方向に撓むようにしてい
るため、１１と１２の関係をｌ ２＞ ｌ 、として係
合を確実にする場合でも、これに容易に対処することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のフード取付装置の分解斜視図、第２図は
同装置においてフードを取付けた状態を示す断面図、第
３図は本考案の一実施例によるフード取付装置における
フード本体の斜視図、第４図は第３図のＡ−Ａ線による
断面図、第５図は第３図の要部正面図、第６図は同装置
におけるテレビジョン受像機本体側の要部斜視図、第７
図は第６図の要部断面図、第８図は第６図の要部正面図
、第９図、第１０図はフード本体の取付操作を説明する
ための図である。 １０・・・・・・フード本体、１１・・・・・・嵌合部
、１２・・・・・・案内用凹部、１３・・・・・・係止
用凹部、１４・・・・・・切欠孔、１７・・・・・・エ
スカッション、１８・・・・・・嵌合部、１９・・・・
・・突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円筒状の嵌合部を一体に有するフード本体と、前記円筒
   状の嵌合部より径大でこの嵌合部が嵌合する嵌合部を有
   するテレビジョン受像機本体とを備え、かつ前記フード
   本体の嵌合部にその開口端縁の一部を薄肉部として案内
   用凹部とこの案内用凹部に連続してその一部より円周方
   向に伸びる係止用凹部とを形成するとともに、前記両凹
   部の背に沿って細長い切欠孔を設け、前記テレビジョン
   受像機本体の嵌合部の内面に前記案内用凹部を通して係
   止用凹部に嵌入する突起を設けてなるフード取付装置。