JPS5923624Y2 - 自動車用シガレツトライタ−の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車用シガレットライターの取付構造に関
する。

周知のように、自動車用シガレットライターはインスト
ルメントパネルに取付けるようになっている。

そして従来一般に採用されている取付構造は次の如くで
ある。

すなわち、シガレットライターのソケットをパネルの前
面からパネルの取付孔に挿入して、ソケットの上端周囲
に設けた鍔を上記取付孔の周囲に当接させるとともに、
ソケットの大部分をパネルの背面側に突出せしめ、その
突出部に、パネルの背面側において、円筒状ケースを被
せるとともに、ソケットのねじ状底部とケースのねじ状
底部とを螺合して締付け、ソケットの上記フランジとケ
ースの上端周囲とでパネルの取付穴周囲を挾持するよう
になっている。

従来の取付構造は上記の如くであるから、取付作業をパ
ネルの前面からのみ行うことができず、作業能率が悪い
という欠点がある。

本考案は、このような従来の欠点に鑑みてなしたもので
、シガレットライターのパネルに対する取付作業すべて
をパネルの前面から行って、作業能率を向上させること
のできる親規な取付構造を提供するものである。

以下に、本考案を図示の実施例について具体的に説明す
る。

第１図に示すように、この取付構造は、ソケツ）３ａの
外周に大略円筒状をなすホルダー２を嵌入固定してなる
シガレットライター３をパネル１の取付孔１ａにその前
面から矢印Ａ方向に挿入し、ホルダー２とパネル１とを
固定するようにしたものである。

上記ホルダー２は、その一端内周に保合突起２ｂを有し
、また第３，４図によく示すように、その他端外周に鍔
２ａを有し、また、この鍔２ａの周面に１対のアーム４
ａ、４ｂを点対称位置に備えている。

１対のアーム４ａ、４ｂは夫々、その一端が鍔２ａの周
囲に固定され、その自由端は鍔２ａの周面より若干離れ
て位置するとともにホルダー２の径方向に可撓自在であ
ってかつその外側に係合突起５ａ又は５ｂを有している
。

ホルダー２は、シガレットライター３のソケッ）３ａの
外周に嵌め込まれた際、その鍔２ａがソケツ）３ａの鍔
３ｂに当接する一方係合突起２ｂがソケツ１−３ａに形
成した切欠窓３Ｃに嵌入することによって、ソケット３
ａに対し軸心方向移動不自在に固定される。

一方、パネル１は、取付孔１ａの周囲に周囲壁１ｂを有
するとともに、該周囲壁１ｂから前面に向って襠鉢状に
広がる案内傾斜壁７を備えている。

そしてこの傾斜壁７の底部の対称位置に１対の嵌入孔６
ａ、６ｂを有している。

傾斜壁７の開口端の内径寸法Ｄ１は、取付孔１ａに対す
る挿入前のホルダー２、すなわち解放状態のアーム４ａ
。

４ｂの係合突起５ａ、５ｂ間の外径寸法ｄ１より僅かに
大きく、また傾斜壁７の底部端付近の内径寸法Ｄ２は、
１対のアーム５ａ、５ｂの自由端を内側に撓めて鍔２ａ
の周面に接触させた状態（図示せず）における係合突起
５ａ、５ｂ間の外径寸法より僅か大きい寸法になってい
る。

しがして、ホルダー２を外周に備えてなるシガレットラ
イター３をパネル１の取付孔１ａにその前面がら挿入す
ると、ホルダー２の各アーム４ａ、４ｂの自由端におけ
る係合突起５ａ、５ｂは傾斜壁７の内面に接するととも
に該傾斜壁７によって内側に撓められ、鍔２ａが周囲壁
１ｂに接触すると同時に各アーム４ａ、４ｂの係合突起
５ａ、５ｂが夫々傾斜壁７の嵌入孔６ａ、６ｂに嵌入す
る。

これによってホルダー２並びにシガレットライター３は
取付孔に軸心方向移動不自在に固定されることになる。

第１〜３図に示したホルダー２のアーム４ａ又は４ｂは
、第５図に示すように、線対称的に向い合ってなる１対
のアーム４’ａ又は４’ｂとしてもよい。

また、上記実施例では、傾斜壁７および嵌入孔６ａ、６
ｂをパネル自体で形成したが、第６図に示す如く、取付
孔１ａの周囲を保護するためのプロテクター８をパネル
１に取り付け、このプロテクターによって上記傾斜壁や
嵌入孔を形成してもよい。

第６図に示したプロテクター８は、取付孔１ａ内に嵌め
込まれる筒状部８ａと該筒状部８ａに連接しパネル１の
周囲壁１ｂに当接する周囲壁８ｂと該周囲壁８ｂに連接
する捕鉢状の案内傾斜壁８Ｃと該傾斜壁８Ｃに連接しパ
ネル１の周溝１Ｃに嵌合する鍔８ｄよりなる。

そして、上記筒状部８ａには傾斜壁８Ｃ向きでかつ外方
に押し広げられ、パネル１の周囲壁１ｂの背面に係合す
る切り起し突片８ｅを形成する一方、傾斜壁８Ｃの底部
にはホルダー２のアーム４ａ、４ｂの各係合突起５ａ、
５ｂが嵌入する嵌入孔すなわち切欠窓８ｆを形成してい
る。

尚、パネル１の上記切欠窓８ｆの背後には上記係合突起
５ａ、５ｂが嵌入するに十分な空間１ｄを設けている。

上の説明で明らかなように、本考案に係る自動車用シガ
レットライターの取付構造は、従来のソケット取付用ケ
ースに代えて、パネルの前面からパネルの取付孔に挿入
できるホルダーを採用したので、シガレットライターの
取付作業が非常に楽になる。

そして、ホルダーには保合突起を有するアームを設ける
一方、パネルの取付孔周囲には、傾斜壁並びに嵌入孔を
形成しているので、ホルダーを外周に有するシガレット
ライターをパネルの取付孔に単に挿入するだけで、ホル
ダーのアームが上記傾斜壁に摺接することによって径方
向内側に一置換み、傾斜壁の底部において再びそれ自身
のバネ力で外側に戻ることによってその係合突起が傾斜
壁の嵌入孔に嵌入し、これによってホルダーのパネルに
対する固定力巾動的に行なわれ、取付作業が一層簡単で
ある。

さらに、取付作業のみならず、取外す場合も、針金の如
く先端鉛利な道具をシガレットライターとパネル側の傾
斜壁との間に差し入れてアームの自由端を径方向内側に
撓ませることによってその係合突起をパネル側の嵌入孔
から容易に外すことができ、したがってシガレットライ
ターをパネルの前面から容易に引き抜いて外すことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例に係るシガレットライターの
取付構造を示す断面図、第２図は第１図矢印穴方向に見
たパネルの正面図、第３，４図は第１図におけるホルダ
ーの正面図および斜視図、第５図は他の実施例に係るホ
ルダーの正面図、第６図はプロテクターを有するパネル
にシガレットライターを取り付けた実施例の第１図と同
様の断面図である。 １・・・・・・パネル、１ａ・・・・・・取付孔、ｌｂ
、８ｂ・・・・・・周囲壁、２・・・・・・ホルダー
２ａ・・・・・・鍔、３・・・・・・シガレットライタ
ー ３ａ・・・・・・ソケット、４ａ、４ｂ ： ４’
ａ、 ４’ｂ・・・・・・アーム、５ａ、５ｂ・・・・
・・係合突起、６ａ、６ｂ；８ｆ・・・・・・嵌入孔、
７・・・・・・傾斜壁、８・・・・・・プロテクター

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ソケットの外周に大略円筒状をなすホルダーを嵌入・固
   定してなるシガレットライターをパネルの前面から該パ
   ネルの取付孔に挿入するとともにホルダーとパネルを着
   脱自在に固定してなる取付構造であって、 上記ホルダーはその一端外周に鍔を有するとともに該鍔
   に円周方向に沿って伸びかつその自由端が筒状ホルダー
   の径方向に可撓自在のアームを複数個有し、さらに、各
   アームはその自由端の外側に保合突起を有してなり、 一方、上記パネルは、取付孔周囲に上記ホルダーの鍔部
   が当接する周囲壁を有するとともに、該周囲壁から前面
   に″播鉢状に広がってシガレットライターの取付孔に対
   する挿入時にホルダーの各アームの保合突起と摺接して
   該アームを径方向内側に撓ませる案内傾斜壁を有し、さ
   らに、該案内傾斜壁の底部に各アームの係合突起が嵌入
   する嵌合孔を有してなることを特徴とする自動車用シガ
   レットライターの取付構造。