JPS6019417Y2 - バスレフダクトの取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はバスレフダクトの取付装置に関し、樹脂等で成
形したバスレフダクトを簡単に固定することにより取付
作業の簡略化を図り、併せてバスレフダクトとバッフル
板との間の密閉度を良好にし、外観も美しくすることを
目的とするものである。

一般に、バスレフ型のスピーカボックスにおいては、第
１図に示すようにスピーカボックス１のバッフル板２に
、スピーカの取付孔３とバスレフダクトの取付孔４を設
け、取付孔４に円形のバスレフダクトを取付けるように
している。

従来、このようなバスレフダクトを取付ける場合には、
第２図に示すようにバッフル板２の取付孔４の周辺に座
ぐり５を設け、紙や樹脂で円筒状に構成したバスレフダ
クト６の前端を上記座ぐり５内に挿入し、座ぐり５との
間を接着剤７で貼り合わせた後、バスレフダクト６の前
端に、タッカ−や釘等の固定具８を打ち込むか、あるい
は第３図に示すように取付孔４に直接バスレフダクト６
を挿入し、接着剤７と固定具８で取付けるようにしてい
た。

なお、第２図、第３図は第１図におけるａ−ａ′閉断面
示している。

ところが、このようにすると、固定具８の打ち込み作業
に手間がかかり、しかもスピーカネット板（図示せず）
を取外、した場合に、接着剤７や固定具８がそのまま外
部にあられれるため、外観的にも見苦しくなる。

また、第３図の場合には、取付孔４とバスレフダクト６
の径の寸法誤差によって、両者間に隙間が生じやすく、
この点でも外観が悪くなり、また、その隙間によって空
気洩れが生じるため、バスレフダクト本来の機能が損わ
れるという問題もある。

本考案は、このような従来の問題を解決するようにした
バスレフダクトの取付装置を提供するものである。

以下本考案の一実施例について、第４図、第５図ととも
に説明する。

第４図、第５図において、バッフル板２には第２図と同
様に、直径Ａの円形の取付孔４が形成されている。

一方、９は樹脂で一体に成形されたバスレフダクトであ
り、前端に鍔９ａが形成され、その後面に第１の環状リ
ブ９ｂと第２の環状リブ９ｃが形成され、さらに外周の
軸方向に３本のリブ９ｄが形成されている。

そして、これら３本のリブ９ｄの高さは、各リブ９ｄの
先端が内接する円の直径Ｂが、取付孔４の直径Ａよりわ
ずかに大きくなるように設定されている。

また、各リブ９ｄの後端部は、後端に向かうにつれて低
くなるようなテーパ面９ｅで構成されている。

上記構成において、バスレフダクト９をバッフル板２の
前面から取付孔４に挿入すると、テーパ面９ｅに案内さ
れてリブ９ｄが取付孔４の内部に入り込む。

このとき、前述のように、リブ９ｄの先端が内接する円
の直ｉＢは、取付孔４の直径Ａより大きいため、バスレ
フダクト９を押し込むにつれてリブ９ｄの先端が取付孔
４の内周面に圧着され、リブ９ｄと取付孔４の内周面の
間の圧着力により、バスレフダクト９が仮固定される。

したがって、予め第１の環状リブ９ｂの周囲または座ぐ
り５の内部に接着剤１０を塗布しておけば、第４図、第
５図に示すようにバスレフダクト９を完全に押し込んだ
とき、第１の環状リブ９ｂと座ぐり５の間を接着剤１０
で接着することができる。

このとき、この実施例では鍔９ａに第２の環状リブ９ｃ
を設け、バスレフダクト９を完全に押し込んだとき、第
２の環状リブ９Ｃの先端がバッフル板２の表面に密着す
るようにしているから、接着剤１０が鍔９ａの外にはみ
出て外観が見苦しくなるようなことはない。

また、鍔９ａの外周とバッフル板２の表面の間に第２の
環状リブ９ｃの厚み分だけ隙間があくため、鍔９ａのそ
り等もほとんど目立たなくなり、この点でも外観を美し
くすることができる。

なお、第６図に示すように鍔９ａの後面外周に環状の凹
部９ｆを設け、この凹部９ｆによって、鍔９ａとバッフ
ル板２の表面との間に隙間を設けるようにしてもよい。

以上のように、本考案によれば、単にバスレフダクトを
バッフル板の取付孔内に圧入するだけでバスレフダクト
を取付けることができるから、従来のようにダクトの内
面に数本の固定具を打ち込むものに比べて、その取付作
業が著しく容易になり、しかも鍔によって取付孔の周辺
を覆うことができ、また固定具が外部へ露出することも
ないから、外観的にも美しいものにすることができる。

しかも鍔の外周とバッフル板表面の間に隙間を設けるよ
うにしているから、鍔のそり等が目立つのを防止するこ
ともできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的なスピーカボックスの斜視図、第２図、
第３図は従来例の要部断面図、第４図ａ、 ｂは本考案
の一実施例を示す背面図および断面図、第５図は第４図
すの要部拡大断面図、第６図は本考案の第２の実施例の
断面図である。 １・・・・・・スピーカボックス、２・・・・・・バッ
フル板、４・・・・・・取付孔、５・・・・・・座ぐり
、９・・・・・・バスレフダクト、９ａ・・・・・・鍔
、９ｂ・・・・・・第１の環状リブ、９Ｃ・・・・・・
第２の環状リブ、９ｄ・・・・・・リブ、９ｅ・・・・
・・テーパ面、９ｆ・・・・・・凹部、９ｇ・・・・・
・テーパ面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前端に鍔を有し、外周に軸方向の複数のリブを有する円
   筒状のバスレフダクトを樹脂等で一体に成形するととも
   に、バッフル板に上記複数のリブの先端が内接する円よ
   り小さい円形の取付孔を設け、上記バスレフダクトを上
   記バッフル板の取付孔に挿入し、上記複数のリブの先端
   を上記取付孔の内周面に圧着することにより、上記バス
   レフダクトを上記バッフル板の取付孔内に固定するとと
   もに、上記鍔の後面外周に環状の凹部を設け、上記鍔の
   後面をバッフル板の表面に密着させ、上記鍔の後面外周
   の上記バッフル板の表面との間に隙間を設けるようにし
   たバスレフダクトの取付装置。