JP4460192B2 - クリップ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、被取付部材を取付パネルに取り付けるクリップのうち、特に取付用孔への押圧操作により取付可能なクリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のクリップは部材数から分類すると、図6(a)に例示される単一部材のもの、同(b)に例示される2部材のものに大別される。前者のクリップ50は、頭部51及び軸部52からなり、軸部52に対し孔係止用鍔部53を上下多段に設けたものである。そして、クリップ50は、被取付部材Mが取付パネルPに重ねられた状態から、軸部52の取付孔M1,P1への押し込みより被取付部材Mを取付パネルPに取り付ける。取付操作では、軸部52が鍔部53の揺動変位を伴って取付孔M1,P1に押し入れられ、頭部51が被取付部材Mに当たることで取付完了となる。これに対し、後者のクリップ60は、上下貫通した筒状胴部62及び胴部62の上外周に設けられたフランジ部66を有した雌部材61と、フランジ部66及び胴部62に抜け止め可能に挿入される軸部67を有する雄部材65とからなる。胴部62は、縦スリットで複数の揺動片64に分割され、又、該揺動片64の突出端に設けられた係止爪64aを有している。軸部67は、略中間周囲部に設けられた本止め溝69及び先端周囲部に設けられた仮止め凹部68を有しており、胴部62の筒内に入れられたときに、係止爪64aが仮止め凹部68に係合した仮止め状態(揺動片64が拡径変形されていない状態)から、更なる押し込みにより同図の如く本止め溝69に係合される。従って、このクリップ60は、前記仮止め状態で取付孔M1,P1へ挿入された後、雄部材65の胴部62内への押し込み操作により被取付部材Mを取付パネルPに取り付ける。取付操作では、軸部67が揺動片64の揺動変位を伴って胴部62内へ押し入れられ、本止め溝69が係止爪64aと係合することで取付完了となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記したクリップ50の固定又は係止力(以下、固定保持力という)は、取付孔M1,P1の孔径に対する鍔部53の揺動変位量に比例し、鍔部53が孔径よりも大きくかつ厚肉になるほど強固となる。ところが、この構造では、取付孔M1,P1に対する軸部52の押入力と引き抜き力との差が小さく、取付性を向上させるため押入力を小さくなるよう設計すると、固定保持力も低下してしまう。また、取付孔M1,P1の孔径バラツキに起因した固定保持力の変動が顕著となる。取付作業では、軸部52の挿入終了時の節度感に欠け、取付状態で頭部51が被取付部材Mに密接しない状態となる虞もある。
【0004】
上記クリップ60の固定保持力は、取付孔M1,P1の孔径に対する揺動片64の変位量及び本止め溝69と係止爪64aとの係合力に比例する。同時に、雄部材65は仮止め状態から揺動片64の揺動を伴って本止め状態に切り換えられ、本止め状態において揺動片64の縮径方向への変位が軸部67の存在により規制されるため、前記した節度感に優れ、かつ固定保持力を押入力より大きくできる。ところが、この構造では、例えば、被取付部材Mが車両天井トリム材やサイドトリム材であり、取付パネルPとなるルーフパネルやサイドパネルに対し複数個で取り付けられるような仕様の場合、クリップ60が仮止め状態から取付孔M1,P1へ挿入されただけだと抜け落ちたり傾くため、各クリップ60を順に取付孔M1,P1へ挿入し、直ちに本止め状態へ押操作しなければならない。即ち、取付作業では、各クリップ60を取付孔M1,P1に仮止めしておき、その後、各クリップ60を本止め状態にできず作業手順等が制約される。また、この構造では、揺動片64の拡径変位量を大きくし固定保持力をより強固にすると、雄部材65の押入力も強くなり作業性が悪くなる。しかも、被取付部材Mや取付パネルPの厚さが異なる場合、揺動片64の変位量が変化し、固定保持力も変動するため汎用性に欠ける。
【0005】
本発明は上記したような課題を解消することを目的としている。具体的には、上記した両クリップ50,60の利点を具備し、同時にクリップ50,60の持つ問題も全て一掃して取扱性、取付作業性、汎用性、固定保持力に優れたクリップを実現することにある。他の目的は以下の内容説明の中で順次明らかにして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、図面に例示される如く、被取付部材2をパネル3に取り付ける場合に用いられ、上下貫通した筒状胴部11及び前記胴部11の上外周に設けられたフランジ部12を有し、前記胴部11がパネル3の取付孔3aに抜け止めされる雌部材10と、径大な頭部21及び前記胴部11に抜け止め可能に挿入される軸部22を有する雄部材20とからなるクリップ1において、前記雌部材10は、前記胴部11の周囲に突設されて前記パネル3の取付孔3aに圧接しつつ胴部内へ縮径しかつ該取付孔3aを通過したときに復元されて係合可能な取付爪14aと、前記胴部11の先端側に設けられた係止爪15とを有し、前記雄部材20は、前記雌部材10のフランジ部12の内径側に小片状脆弱部13を介し連結され、該脆弱部13が取付爪14aを前記パネル3の取付孔3aへ圧入係合する際の押圧力より強く、該押圧力より若干大きな押し力で切断可能に形成されているとともに、前記軸部22の前記胴部11に挿入される軸部分のうち、上軸部分22aに前記取付爪14aの縮径を規制する外径を有し、かつ下軸部分22bに前記係止爪15と係合する被係合部26を形成していることを特徴としている。
【0007】
以上のクリップ構造によれば、雌部材10は胴部11が被取付部材2及びパネル3の各取付孔2a,3aに挿入されて抜け止めされる。挿入過程では、取付爪14aが胴部11の取付孔内への挿入に伴って胴部内へ縮径しつつ取付孔を通過し、完全に通過した時点で弾性復元されて取付孔3aの孔縁に係合される。その後、雄部材20は胴部11内へ押圧操作され、係止爪15と被係合部26の係合により抜け止めされる。押圧過程では、上軸部分22aが胴部11の内周に接しつつ胴部内を前進し、被係合部26が係止爪15に節度感を持って係合する。この構造の利点は、まず、取付爪14aが雌部材10の取付時に胴部11の内側に縮径され、雄部材20の押し入れにより胴部内への縮径が不可能になるため、図6(b)のクリップに対し取付爪14aの張出量を大きくしてパネル側への固定力を増大しても押圧力を小さく抑えることができる。雄部材20は、前記雌部材10のフランジ部12の内径側に小片状脆弱部13を介し連結され、該脆弱部13が取付爪14aを前記パネル3の取付孔3aへ圧入係合する際の押圧力より強く、該押圧力より若干大きな押し力で切断可能に形成されている構成である。この構成では、雌・雄部材10,20が脆弱部13を介し一体に形成されて管理や取扱性に優れているだけではなく、被取付部材2の取付操作において、雌部材10が雄部材20を介した押圧操作によりパネル3の取付孔3aに取付可能とし、同時に、雄部材20の連続した押圧操作により被取付部材2をパネル3に被係合部26と係止爪15の係合を介し取付可能にする。この場合、雄部材20は、雌部材10の内径側に脆弱部13を介し連結されているため、脆弱部13の切断と共に胴部11内へ確実に押し入れられる。また、雄部材20は、被係合部26を軸部22の下軸部分22bに形成しているため、図6(b)のように軸部途中に本止め溝69を有する形態よりも、胴部11内への挿入性に優れ、請求項2等の如く被係合部26を複数段に付設することも可能となる。
【0008】
以上の発明は請求項2〜4の如く具体化されることがより好ましい。即ち、
・第1に、前記被係合部26は、前記軸方向に沿って略等間隔で複数形成されており、前記被取付部材2の厚さ等に応じて適位置のものが前記係止爪15と係合される構成である。これは、図5に例示される如く、被取付部材2が厚さの異なる場合でも、同じ固定保持力でパネル3へ取付可能とし汎用性を付与できる利点がある。
・第2に、前記被係合部26が、胴部11の内径と略等しい外径の鍔部25同士の間、及び最上段の鍔部25の上に設けらている構成である。これは、鍔部25という簡易な構成により、前記汎用性を実現し、しかも胴部11内への挿入性、係止爪15との安定・強固な係合を得られるようにする。
・第3に、前記取付爪14aは、前記胴部11に略コ形のスリット16を介し区画されていると共に、基端14bを胴部11の肉厚より薄くした揺動片14の自由端側に設けられ、基端14bの揺動を介した胴部11内への縮径を伴って前記パネル3の取付孔3aに押し入れられる構成である。これは、取付爪14aの張出量を大きくしてパネル3に対する固定力を増大する場合にも、揺動片14が薄肉となった基端14bの存在により胴部11内へ容易に揺動されるようにし、パネル3側への取付性を良好にする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の形態例を図面を参照しながら説明する。図1は発明を適用したクリップの概略外観図である。図2は該クリップの細部を示し、同(a)は正面図、同(b)は側面図、同(c)は下面図、同(d)は(a)A−A線に沿って一部を切断した図である。図3は各部を拡大して示し、同(a)は図2(a)B−B線に沿う拡大断面図、同(b)は図2(a)C−C線に沿う拡大断面図、同(c)は図2(b)D−D線拡大断面図である。図4(a)〜(d)はクリップの使用手順例を示している。図5(a)と(b)はクリップの他の作動例を示している。以下の説明ではクリップ構造を詳述した後、使用例及び作動に言及する。
【0010】
(クリップ構造)形態例のクリップ1は、プラスチック製の射出成形品であり、雌部材10及び雄部材20が脆弱部13を介在して一体形成されている。図面上では拡大しているが、成形状態において雌部材10が約10〜15mm、雄部材20が15〜20mm、全寸で25mm〜30mm程度の小さなものとなっている。但し、大きさは適宜に変更される。
【0012】
このうち、雌部材10は、筒状胴部11及び胴部11の上外周に突設されたフランジ部12で概略的な輪郭を形成している。胴部11は、周囲に設けられて対向している対の揺動片14と、先端内側に設けられた係止爪15とを有している。各揺動片14は、胴部11の対応部に設けられた略コ形のスリット16により区画され、図2(d)等の如く下からフランジ部12に近づくに従って外へ張り出し、突出端又は自由端側に段差状の取付爪14aを形成している。即ち、スリット16は、胴部11の上下中間より下側から上端側に位置し、コ形の中間片部をフランジ部12に接近し、両片部を上下に配置した状態となっている。揺動片14は、スリット16内にあって、下側の基端14bが胴部11の肉厚よりも薄く形成されて揺動変位し易くなっている。係止爪15は、胴部11の先端周囲のうち、揺動片14の真下に位置する先端内側を内径側へ突出した状態で設けられている。この係止爪15は、両側に設けられた縦溝17の間に位置し、両縦溝17の間の胴部部分を介し若干揺動変位可能となっている。フランジ部12は、スリット16の対応部が少し欠肉されていると共に、胴部11と略連続する筒内ないしは内径を有している。この内径には、周囲を3等分する箇所に小片状の脆弱部13が突出され、脆弱部13を介し雄部材20と連結されている。符号18は孔又は開口部である。
【0013】
雄部材20は、頭部21及び胴部11に挿入される軸部22を有している。頭部21は、被取付部材2の取付孔2aより大きな円形状に形成されている。軸部22は、胴部11に挿入される軸部分のうち、上軸部分22aが取付爪14aの胴部11内への縮径を規制する箇所であり、下軸部分22bが係止爪15と係合する被係合部26を形成している。上軸部分22aは、横断面が図3(a)の如く略十字状をなし、左右前後に突出した状態で上下方向へ延びる4個の規制片23で構成されている。各規制片23は、図2の如く下部分の径小垂直部23aと、径小垂直部23aから上に向かって次第に径大となるテーパー部23bと、頭部21の下面に連結した上部分の径大垂直部23cとからなる。径大垂直部23cは、前記した取付爪14aの内側縮径を規制する箇所となる。径小垂直部23aは下軸部分22bと連結されている。下軸部分22bは、上下方向に沿って多段に設けられた複数の鍔部25を有している。各鍔部25は、胴部11の内径と同じか、若干小さな外径の円状に形成されている。鍔部25同士の間は、鍔径に応じた径小部となっており、該径小部が係止爪15と係合される被係合部26となる。この形態では、鍔部25が4段で構成されており、係止爪15が鍔部25同士の間の3個の被係合部26と、最上段の鍔部25上の径小部である被係合部26との合計4箇所で構成されている。なお、鍔部25は、円状の一部にスリットを付設し、弾性変位をし易くすることもある。下軸部分22bの最下側は、鍔部25よりも径小の筒状連結部22cになっている。この連結部22cは、雌部材10のフランジ部12の内径に遊びを持って挿入されると共に、周囲部が前記した脆弱部13に連結されている。従って、雄部材20は、脆弱部13を介し雌部材10に連結支持された状態で、胴部11及びフランジ部12の孔中央部上に起立されている。
【0014】
(使用例及び作動)図4及び図5は、上記クリップを用いて被取付部材をパネルに取り付けるときの操作要領を示している。なお、図5のクリップ1は、上記した揺動片14の基端14bの肉厚を胴部11と同じくした形態であるが、実質的に同じものである。この例では、被取付部材2が車両の天井トリム材、パネル3が車体ルーフパネルを想定している。但し、本発明において、被取付部材2及びパネル3はこれ以外でもよい。また、被取付部材2は、天井トリム材等の如く単一部材に限らず複数部材でもよい。被取付部材2とパネル3は、面接触される態様、間にスペーサ等の部材が介在される態様等であっても差し支えない。
【0015】
被取付部材2は、パネル3に重ねられ取付孔2aが取付孔3aに一致するよう位置だしされる。その状態から、作業者はクリップ1を図4(a)の如く取付孔2a,3aに差し込む。この場合は、例えば雄部材20の頭部21を摘み、雌部材10の先端側を取付孔2a,3aに挿入し矢印方向へ押圧する。すると、雌部材10は、揺動片14が取付孔3aに当たるまで落ち込んだ後、押圧力F1により揺動片14が胴部11内へ縮径しながら取付孔3aを通過し、通過完了と同時に当初の形状に復元され、図4(b)の如く取付爪14aが取付孔3aの孔縁と係合する。この係合構造では、軸部22が胴部11内に未だ挿入されておらず揺動片14の内側への縮径が規制されないため、取付爪14aの突出量を大きくしても比較的弱い押圧力F1で係合できる。反面、雌部材10は取付爪14aと取付孔3aとの係合を介しパネル3に取り付けられているが、揺動片14が胴部11の内部へ縮径可能なため固定力が弱い。但し、この取付状態では、被取付部材2が天井トリム材の如くパネル3の下側にあり、クリップ1が吊り下げ状態となる場合でも取付爪14aが取付孔3aに一旦係合されると、手を離しても取付孔3aから不用意に外れない。このため、多数のクリップ1を使用するときは、各クリップ1を図4(b)の状態にした後、次の固定作業を行うことも可能である。
【0016】
作業者は図4(b)の状態から、雄部材20を押圧力F2で押すと、脆弱部13が切断され、該切断により軸部22が胴部11内へ落ち込み図4(c)の如く最下段の鍔部25が係止爪15に規制される。ここでの押圧力F2は、脆弱部13を切断する力であり、前記した押圧力F1より大きくなるよう設定されている。そして、雄部材20は、図4(c)の状態から更に矢印方向へ押されると、同(d)の如く最下段の鍔部25、その上の鍔部25と言うように揺動変位しつつ係止爪15を順に乗り越える。この押圧力F3は、鍔部25が係止爪15を乗り越える力であり、押圧力F2よりも小さく設定されている。しかし、この押圧力F3としては、固定保持力をより増大するときには押圧力F2より大きく設定されることもある。何れであっても、作業者は鍔部25が係止爪15を乗り越える際にクリック感が得られる。そして、頭部21が被取付部材2に当接した段階で該当するクリップ1の取付作業を完了することになる。図5(a)は、このようにして被取付部材2がパネル3にクリップ1で取り付けられた状態を示している。この例では、係止爪15が最上段の鍔部25の上にある被係合部26と係合している。
【0017】
ところで、被取付部材2としては、対象部材によって板厚寸法が図5(a)のT1と、図5(b)のT2の例の如く異なったり、同一部材であっても板厚が部分的にT1とT2の如く異なることがある。以上のクリップ1は、そのような場合においても、同じ固定保持力で被取付部材2をパネル3に固定することができる。即ち、この構造では、被係合部26が上下多段に設けた鍔部25同士の間、最上段の鍔部25の上径小部、最下段の鍔部25の下径小部で複数形成されており、又、係止爪15が胴部11の先端内側に設けられて前記被係合部26の任意の箇所のものと係合されるため、被取付部材2の板厚に左右されずクリップ1の固定保持力を得ることができ、汎用性に優れている。また、汎用性の点では、雌部材10のフランジ部12が被取付部材2の取付孔2aより小さくなっていると、図5から明らかな如く被取付部材2の板厚に左右されず、雌部材10のパネル3への固定力及び被係合部26と係止爪15の係合力を常に同程度に得られるため、前記の被係合部26の複数構成に加え発明品の汎用性をより高めることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明のクリップは、雌部材のパネルへの取付時に取付爪が胴部の内側に縮径され、雄部材の押圧により胴部内への縮径が不可能になるため取付爪の張出量を大きくしてパネル側への固定力を増大しても押圧力を小さくでき、又、雄部材が被係合部を軸部の下軸部分に形成しているため胴部内への挿入性に優れ、被係合部を複数段に付設することも可能にする。これにより、本発明品は、図6の単一部材クリップと、雄・雌部材からなるクリップの各利点を具備し、加えて取扱性、取付作業性、汎用性、固定保持力においてより改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明形態のクリップを示す外観図である。
【図2】 図1のクリップの細部を示す図である。
【図3】 図1のクリップの要部を断面した拡大図である。
【図4】 図1のクリップの使用例を示す作動説明図である。
【図5】 図1のクリップの他の使用例を示す作動説明図である。
【図6】 従来クリップの2例を示す参考図である。
【符号の説明】
1…クリップ
2…被取付部材(2aは取付孔)
3…パネル(3aは取付孔)
10…雌部材
11…胴部
12…フランジ部
13…脆弱部
14…揺動片(16はスリット、14aは取付爪、14bは基端)
15…係止爪
20…雄部材
21…頭部
22…軸部(22aは上軸部分、22bは下軸部分)
25…鍔部
26…被係合部

Claims (4)

  1. 被取付部材をパネルに取り付ける場合に用いられ、上下貫通した筒状胴部及び前記胴部の上外周に設けられたフランジ部を有し、前記胴部がパネルの取付孔に抜け止めされる雌部材と、径大な頭部及び前記胴部に抜け止め可能に挿入される軸部を有する雄部材とからなるクリップにおいて、
    前記雌部材は、前記胴部の周囲に突設されて前記パネルの取付孔に圧接しつつ胴部内へ縮径しかつ該取付孔を通過したときに復元されて係合可能な取付爪と、前記胴部の先端側に設けられた係止爪とを有し、
    前記雄部材は、前記雌部材のフランジ部の内径側に小片状脆弱部を介し連結され、該脆弱部が前記取付爪を前記パネルの取付孔へ圧入係合する際の押圧力より強く、該押圧力より若干大きな押し力で切断可能に形成されているとともに、前記軸部の前記胴部に挿入される軸部分のうち、上軸部分に前記取付爪の縮径を規制する外径を有し、かつ下軸部分に前記係止爪と係合する被係合部を形成している、ことを特徴とするクリップ。
  2. 前記被係合部は、前記軸方向に沿って略等間隔で複数形成されており、前記被取付部材の厚さ等に応じた適位置のものが前記係止爪と係合される請求項1に記載のクリップ。
  3. 前記被係合部が、前記胴部の内径と略等しい外径の鍔部同士の間、及び最上段の鍔部の上に設けられている請求項2に記載のクリップ。
  4. 前記取付爪は、前記胴部に略コ形のスリットを介し区画されていると共に、基端を胴部の肉厚より薄くした揺動片の自由端側に設けられ、前記胴部内への縮径を伴って前記パネルの取付孔に押し入れられる請求項1から3の何れかに記載のクリップ。
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