JP2809928B2 - チェン用連結ピン及びそれを使ったチェン - Google Patents

チェン用連結ピン及びそれを使ったチェン

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JP2809928B2
JP2809928B2 JP7952592A JP7952592A JP2809928B2 JP 2809928 B2 JP2809928 B2 JP 2809928B2 JP 7952592 A JP7952592 A JP 7952592A JP 7952592 A JP7952592 A JP 7952592A JP 2809928 B2 JP2809928 B2 JP 2809928B2
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弘充 永松
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂製のチェン用連
結ピンと、該連結ピンを用いて連結した合成樹脂製のチ
ェンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スチールチェンや鋳物チェン
等の金属チェンでは、リンクプレートを連結する連結ピ
ンの抜け防止策として、ピンの片側をフランジとし、他
端に割ピンやJピンを挿入したり、かしめたりしてい
た。しかし、近年プラスチックチェンが下水道等で多用
されるようになり、そのプラスチックチェンは従来の金
属チェンに用いられた抜け防止策が適用できなくなって
きている。その解決策として、実公昭61−12440
号公報にはプラスチックチェン用連結ピンが開示されて
いる。その概要は以下の如くである。連結ピンの前端部
に前側空洞、更に前側空洞と連なって、それより径の小
さい後側空洞を形成し、前側空洞の外側に形成される環
状殻にスリットを設けて、可撓性の舌状部を形成する。
この連結ピンをリンクプレートの孔に挿入すると、環状
殻が弾性変形して縮径し、環状殻がリンクプレートの孔
を貫通したら、縮径した環状殻が弾性により拡径して、
リンクプレートと干渉するようになり、抜け防止を行な
うことができるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記した従来の
連結ピンには次のような問題点があった。即ち、連結ピ
ンの前端部に肉の薄い環状殻が形成されているので、こ
れはピンを挿入するときは問題ないが、連結ピンを抜き
取るときにハンマー等で打撃を与えることができず、そ
のため抜き取りに特別な工具を必要とする問題点があ
る。又連結ピンの軸方向に空洞を設けており、これが連
結ピンの剪断強度や曲げモーメントに対する強度を低下
させるという問題点がある。本発明は上記した問題点を
改善して、ピンの抜き取りが容易に行なえ、且つ強度の
大きいチェン用連結ピンおよびチェンを提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成樹脂によ
り形成され、リンクプレートとリンクプレートに形成し
た孔に胴部を貫装して複数のリンクプレートを互いに屈
曲自在に連結するチェン用連結ピンとよりなるチェンに
おいて、連結ピンの胴部の直径線上に対向して凹溝を形
成し、凹溝は連結ピンの剪断面を回避する位置において
存在し、且つ中央部においても凹溝が存在するように胴
部の軸線方向に対して連続又は不連続になっており、前
記凹溝の穿設方向が、チェンの引張荷重が作用する方向
に対して直交するような方向を保つようにリンクプレー
ト及びピンに回転防止手段を設けたことを特徴とするも
のであり、更には、前記胴部の前端部に環状殻を形成
し、該環状殻の後端部よりも拡径した肩部を環状殻の中
央部外面に形成し、環状殻の前端部外面を前端側に向か
って縮径する錐体に形成し、環状殻に半径方向1又は複
数のスリットを設けて環状殻を縮径可能に形成し、前記
環状殻の内部に前記胴部より突出部を設け、該突出部の
前端面を前記環状殻の前端面と同一平面に、もしくは環
状殻の前端面より突出して形成したことを特徴とするも
のであり、更には、連結ピンの胴部の直径線上に対向し
て凹溝を形成し、凹溝は連結ピンの剪断面を回避する位
置において存在し、且つ中央部においても凹溝が存在す
るように胴部の軸線方向に対して連続又は不連続になっ
ており、前記凹溝の穿設方向が、チェンの引張荷重が作
用する方向に対して直交するような方向を保つように、
リンクプレートと協動する回転防止部を有することを特
徴とするものである。
【0005】
【実施例】本発明を図面に基づいて説明する。図1〜4
は本発明の実施例を示し、連結ピン1の胴部2は、前側
(図面右側)2aを小径に、後側(図面左側)2bを大
径に形成されており、小径胴部2aの前端側(右端側)
には、前端側に向かって環状殻3が突設されている。環
状殻3の後端部(左端部)は小径胴部2aと同径に形成
されており、環状殻3の中間部外面には後端部よりも拡
径した肩部3aが形成されており、環状殻3の前端部外
面は前端側に向かって縮径する円錐台状のテーパ面3b
に形成されている。環状殻3には円周方向等角度間隔で
半径方向に延びる6個のスリット3cが設けられてお
り、これによって環状殻3は縮径可能に形成されてい
る。環状殻3内部には環状殻3と同芯状に突出部4が小
径胴部2aより突設されており、突出部4の前端面(右
端面)は環状殻3の前端面よりも前端側に突出してい
る。
【0006】連結ピン1の胴部2には、その直径線上に
対向するように凹溝2cが穿設されている。但し図5及
び図6に示すように、連結ピン1は入口側外リンクプレ
ート6と内リンクプレート7と出口側外リンクプレート
8との孔6a,7a,8aに嵌入され、各リンクプレー
ト6,7,8には引張力が作用し、したがって連結ピン
1には剪断力と曲げモーメントが作用するが、この剪断
力の作用する剪断面P,Qを回避する位置に凹溝2cは
穿設されている。又曲げモーメントが作用するピンの中
央部では凹溝2cが存在するように穿設する。また大径
胴部2bの後端側(図面左端側)には大径胴部2bより
も大径のフランジ5が形成されており、該フランジ5は
円形を平行線で切除した切欠き円形に形成されている。
他方、各リンクプレートに形成した孔6a,7a,8a
は連結ピンの胴部2の径に適合するように形成されてお
り、すなわち図6に示すように出口側外リンクプレート
の孔8aは小径胴部2aに適合するように小径に、また
入口側外リンクプレートと内リンクプレートの孔6a,
7aは大径胴部2bに適合するように大径に形成されて
いる。また入口側外リンクプレート6の外面には、連結
ピンの凹溝2cの穿設方向が各リンクプレート6,7,
8の長手方向と直交する方向を保つように、円錐台の中
央部を水平方向に切除して得られる2個のボス6b,6
bが形成されている。
【0007】本実施例は以上のように構成されており、
入口側外リンクプレート6より連結ピン1を圧入する
と、各リンクプレートの孔6a,7a,8aへの挿入は
テーパ面3bによって案内され、環状殻3はスリット3
cの存在によって撓むから、連結ピン1は各リンクプレ
ートの孔を進入し、肩部3aが出口側外リンクプレート
8より外方に突出したとき、環状殻3はリンクプレート
の孔による押圧より解放されて原形状に復帰し、肩部4
は出口側外リンクプレート8の外面に係止し、こうして
各リンクプレート6,7,8は連結ピン1によって互い
に屈曲自在に連結される。なお連結ピンの胴部2をすべ
て同径に形成することもできるが、そのときは各リンク
プレートの孔6a,7a,8aも同径に形成することに
なり、連結ピン1の挿入は入口側外リンクプレートの孔
6aより圧入しなければならなくなる。そこで本実施例
では出口側外リンクプレートの孔8aのみを小径に形成
し、且つこれに適合するように胴部2の前端部分のみを
小径に形成して、入口側外リンクプレートの孔6a,7
aへの連結ピン1の圧入作業を軽減もしくは皆無として
いる。
【0008】次にこの連結ピン1をリンクプレート6,
7,8から抜き取るときは、突出部4の頭に木ハンマー
等で軽く打撃をあたえれば、環状殻の肩部3aが出口側
外リンクプレート8によって強制的に縮径されて容易に
抜き取ることができる。木ハンマー等で打撃を与える
際、突出部4が存在することで、ここが打撃力を受け止
め、その周囲にある肉の薄い環状殻を破損することが少
ない。更に、突出部4を環状殻より突出させておけば、
環状殻の破損は皆無となる。また実公昭61−1244
0号公報に開示されているような工具を使用する必要も
なく、チェンが張架されている現場でのピンの抜取り作
業では特に作業性が優れたものとなる。実施例の連結ピ
ン1とリンクプレート6,7,8はそれぞれガラス繊維
強化ポリアミドとガラス繊維強化ポリエステルを射出成
形しているが、射出成形の際に製品の肉厚が厚いと、そ
の部分にヒケ巣が生じたり、大きな寸法変化が出たりす
る。また、ヌスミ形状が複雑であると樹脂の流れが非直
線状となり、ガラス繊維の配向に乱れを生じ、強度低下
の原因となる。そこで本実施例では凹溝2cを設けて、
連結ピンの各部の肉厚が5〜6ミリ程度以下になるよう
にして、なおかつ、ピンの中央部のガラス繊維の配向が
軸方向に平行になるようにして、前記した欠陥を防止す
るようにしている。
【0009】発明者らは、凹溝2cが連結ピンの中央部
に存在するときは、その部分の断面積が凹溝分だけ小さ
くなって、曲げモーメントに対する耐力が低下すると考
え、凹溝2cがピンの中央部に存在するものと、存在し
ないものとで強度の比較を行なったが、予想に反して凹
溝2cがピンの中央部に存在するもの、即ちそこの面積
の小さいものの方が破断強度が大きく、且つそのバラツ
キが小さかった。凹溝が中央部に存在しないものは、射
出成形する際、ガラス繊維がピンの軸方向と直交する方
向に向く部分があるためであろうと推定している。上記
実施例は環状殻に形成したスリット3cは6本であった
が、スリット3cの本数は1本以上とすることができ、
例えば4本、8本等のものも実施するこができる。また
上記実施例では突出部4は円柱状に形成されていたが、
突出部4の肉厚を減じるように、図7に示すように突出
部4の中心に孔4aを形成し、あるいは図8に示すよう
に突出部4に1又は複数のスリット4bを設け、あるい
は図9に示すように突出部4を、各辺を凹ませた3角形
状に形成することもできる。
【0010】
【発明の効果】本発明は上記構成としたから、連結ピン
の抜取り作業が容易に行なえ、且つ剪断強度と曲げモー
メントに対する強度が大きいチェン用連結ピン及びチェ
ンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による連結ピンの実施例の平面図
【図2】同正面図
【図3】同左側面図
【図4】同右側面図
【図5】本発明の連結ピンとリンクプレートとを組付け
る状態を示す斜視図
【図6】本発明によるチェンの平断面図
【図7】連結ピンの別の実施例の右側面図
【図8】連結ピンの更に別の実施例の右側面図
【図9】連結ピンの更に別の実施例の右側面図
【符号の説明】
1 連結ピン 2 胴部 2a 小径胴部 2b 大径胴部 2c 溝部 3 環状殻 3a 肩部 3b テーパー面 3c スリット 4 突出部 4a 孔 4b スリット 5 フランジ 6 入口側外リンクプレート 7 内リンクプレート 8 出口側外リンクプレート P 剪断面 Q 剪断面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂により形成され、リンクプレート
    とリンクプレートに形成した孔に胴部を貫装して複数の
    リンクプレートを互いに屈曲自在に連結するチェン用連
    結ピンとよりなるチェンにおいて、 連結ピンの胴部の直径線上に対向して凹溝を形成し、凹
    溝は連結ピンの剪断面を回避する位置において存在し、
    且つ中央部においても凹溝が存在するように胴部の軸線
    方向に対して連続又は不連続になっており、前記凹溝
    穿設方向が、チェンの引張荷重が作用する方向に対して
    直交するような方向を保つようにリンクプレート及びピ
    ンに回転防止手段を設けたことを特徴とするチェン。
  2. 【請求項2】 合成樹脂によって形成され、リンクプレ
    ートに形成した孔に胴部を貫装して複数のリンクプレー
    トを互いに屈曲自在に連結するチェン用連結ピンにおい
    て、前記胴部の前端部に環状殻を形成し、該環状殻の後
    端部よりも拡径した肩部を環状殻の中央部外面に形成
    し、環状殻の前端部外面を前端側に向かって縮径する錐
    体に形成し、環状殻に半径方向1又は複数のスリットを
    設けて環状殻を縮径可能に形成し、 前記環状殻の内部に前記胴部より突出部を設け、該突出
    部の前端面を前記環状殻の前端面と同一平面に、もしく
    は環状殻の前端面より突出して形成したことを特徴とす
    るチェン用連結ピン。
  3. 【請求項3】合成樹脂によって形成され、リンクプレー
    トに形成した孔に胴部を貫装して複数のリンクプレート
    を互いに屈曲自在に連結するチェン用連結ピンにおい
    て、連結ピンの胴部の直径線上に対向して凹溝を形成
    し、凹溝は連結ピンの剪断面を回避する位置において存
    在し、且つ中央部においても凹溝が存在するように胴部
    の軸線方向に対して連続又は不連続になっており、前記
    凹溝の穿設方向が、チェンの引張荷重が作用する方向に
    対して直交するような方向を保つように、リンクプレー
    トと協動する回転防止部を有することを特徴とするチェ
    ン用連結ピン。
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