JP2020085203A - 断熱材/吸音材用押さえキャップ及び固定具 - Google Patents

断熱材/吸音材用押さえキャップ及び固定具 Download PDF

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Abstract

【課題】別の工具を必要とせずに、容易に断熱材や吸音材に差し込んで、ピン部材と係合・固定可能とすると共に、取付高さを容易に且つ任意に調整することが可能となる、断熱材又は吸音材の押さえキャップを提供すること。【解決手段】断熱材又は吸音材を押さえ付ける頭部12と、ピン部材30と係合、固定せしめられる脚部14とを樹脂材料にて一体的に形成し、脚部14を、その先端に向かって尖鋭化された先端形状をもつ同一円周上に配設された4つの柱状爪部16と、それら柱状爪部16の隣接するもの同士を基部側において薄肉連結部18によって相互に連結して構成すると共に、柱状爪部16と薄肉連結部18とによって形成される筒状部の円形の内周面に、ピン部材30の外周面に形成される雄ネジ38と螺合せしめ得る雌ネジ26を形成して、押さえキャップ10を構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、断熱材又は吸音材用押さえキャップ及びそれを用いた断熱材又は吸音材用固定具に係り、特に、建築物の壁面や大型空調機のダクト外面等の取付面の所定位置に、断熱材や吸音材を配設する際に用いられる断熱材又は吸音材用の押さえキャップ、更にはそのような断熱材又は吸音材用の押さえキャップと、断熱材又は吸音材が所定厚さで配設される取付面に植立される、先端部にネジ部が形成されてなる釘状のピン部材とから構成される断熱材又は吸音材用の固定具に関するものである。
従来より、建築物の建築施工に際し、かかる建築物の断熱効果や防音効果を高めるための内装工事を行なう場合において、その内壁や外壁の下地材の表面(取付面)を被うように、グラスウールやロックウール等を所定厚さのシート状に成形してなる断熱材や吸音材が、配設、固定されている。また、ユニット型の空気調和機や大型の空気清浄機等においても、騒音防止のために、通常、そのダクトの外面パネル等に対して、上述のものと同様な材質等からなる吸音材が、配設されている。
また、そのような断熱材や吸音材を所定の取付面に対して配設、固定するべく、従来から、各種の固定具や固定方法が提案されて、用いられてきており、例えば、実開昭55−15421号公報(特許文献1)には、合成樹脂材料にて形成され、平板部の一面をダクト等の壁面に接着固定する接着面とする一方、他面には断熱材の厚さと略一致する長さの尖鋭端部を持つピンを突出し、かかるピンの先端側に掛止部分を設けた取付具主体と、同じく合成樹脂材料にて形成され、断熱材の外面に当接して断熱材を取付面との間に挟持する断熱・保温材抑止部に、前記ピンの掛止部分に対応する掛止受部を設けた外当部材とからなる、ダクト等の壁面に断熱・保温材を取り付けるための挿止め装置が、明らかにされている。この特許文献1にて提案されている、断熱・保温材を取り付けるための挿止め装置によれば、合成樹脂材料にて一体的に形成されているために、金属製のピン部材よりも耐腐食性や断熱性に優れていると共に、その第2図にも示されるように、断熱・保温材を取付面に向かって押さえ付ける外当部材における断熱・保温材の表面から突出する部位が薄くされているところから、仕上がり美観にも優れたものとなっていることが、明らかにされている。
しかしながら、かかる特許文献1に提案されている、断熱・保温材を取り付けるための挿止め装置において、その第3図に示されている構造によれば、掛止受部が形成された部位が、円筒形状の先端部分が単に面取りされただけの形状とされているところから、断熱・保温材の表面を被う被覆乃至は表皮(カバー)が破れにくいものであった場合には、断熱・保温材の表面から断熱・保温材内に位置する取付具主体のピンの先端部に向かって、外当部材の掛止受部が形成された部位を刺し込むことが、困難となるものであった。例えば、表面がガラスクロスで被われた断熱材や吸音材の場合には、外当部材の掛止受部が形成された部位を断熱材や吸音材の表面に強く押し当てても、穴を開けることが出来ないため、別に穴を開けるための工具を用意して、かかる工具を用いて下穴を開けた後に、外当部材の掛止受部が形成された部位を刺し込んで、取付具主体のピンの先端部と係合させることが必要となるところから、断熱・保温材を取付面に対して取り付ける際の施工性を悪化させてしまうという問題を惹起するものであった。
しかも、そのような特許文献1の第3図にて明らかにされている如き、取付具主体のピンの先端側の外周面に形成された掛止突条と、外当部材の掛止受部の筒状の中空部の内周面に形成された掛止溝との係合によって、それらの連結が行われるような構成とされた係止手段では、掛止突条や掛止溝の設けられた箇所でしか係止することが出来ないところから、取付具主体と外当部材との係止位置の微妙な調整が難しく、そのために、外当部材によって断熱・保温材を取付面に対して押さえ付ける高さを任意に調整することが難しいという問題を内在するものである。
また、かかる特許文献の第5図には、取付具主体のピンの掛止部分に螺条を形成する一方、この螺条に対応する螺孔を、外当部材の掛止受部に形成して、それらの螺合による位置調整機能を付与した掛止手段を有する構造も、明らかにされている。そのような掛止手段をもつ挿止め装置によれば、外当部材を回動させて、取付具主体と外当部材との係止位置の調整を行ったり、一度取り付けた外当部材を取付具主体から取り外すといったことを容易に行うことが可能となるのであるが、ピンの先端から外当部材の螺孔に螺合せしめて、目的とする位置まで螺入させる作業には、手間がかかり、多数本のピンに対する外当部材の取付作業性に問題を内在していることに加えて、外当部材を取付具主体のピンの方向に押圧して、圧嵌するように取り付けを行うと、取付具主体のピンに形成された螺条や掛止受部の螺孔のネジ山が変形したり、或いは破損したりしてしまい、取付具主体と外当部材との係合を充分に行えなくなる恐れも内在するものであった。
さらに、特許文献1の第6図や第7図には、外当部材の筒状の掛止受部にスリットを形成し、且つその筒状の中空部の径を取付具主体のピンの径よりも僅かに小さくして、ピンが掛止受部に挿入される際にスリットを開きながら圧入されて、掛止受部の復帰力によってピンが掛止されるようにしたものも、明らかにされているが、そこでは、単に、樹脂材料にて形成された掛止受部の復帰力によって保持されているのみであるところから、容易に外れてしまう恐れがあることに加えて、筒状の掛止受部に形成されたスリットが円板状の抑止部との接合面まで延びて形成されているため、取付具主体のピンを掛止受部に圧入し過ぎると、それらの接合面が破断し、外当部材を取付具主体のピンに対して掛け止めすることが出来なくなる恐れも内在している。
実開昭55−15421号公報
ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、取付面に植立された釘状のピン部材を覆うように配設される所定厚さの断熱材又は吸音材の表面から差し込まれて、かかるピン部材の先端部に係合せしめるようにすることによって、断熱材又は吸音材を取付面に対して固定する際に用いられる押さえキャップを、別の工具を必要とせずに、容易に係合・固定可能とすると共に、かかる押さえキャップの取付高さを容易に且つ任意に調整することが可能となる、断熱材又は吸音材の押さえキャップを提供することにある。また、本発明にあっては、そのような押さえキャップと、断熱材又は吸音材が所定厚さで配設される取付面に植立される釘状のピン部材とから構成される断熱材又は吸音材用固定具を提供することも、その解決課題とするものである。
そして、本発明にあっては、かくの如き課題を解決するために、断熱材又は吸音材が所定厚さで配設される取付面に植立された釘状のピン部材の先端に取り付けられて、該ピン部材に刺し通された前記断熱材又は吸音材の表面を押さえ付けるための断熱材又は吸音材の押さえキャップにして、前記断熱材又は吸音材を押さえ付ける樹脂製の頭部と、該頭部に一体的に垂設されて、前記ピン部材の先端部に設けられたネジ部に対して係合、固定せしめられる樹脂製の脚部とを備え、且つ該脚部が、所定間隔を隔てて同一円周上に配設された複数の柱状爪部と、それら複数の柱状爪部の隣接するもの同士を、それらの基部側において相互に連結する破断可能な薄肉連結部とを有し、また該隣接する柱状爪部の先端部側の間には、該薄肉連結部の設けられていない、スリット状間隙が形成されてなると共に、それら複数の柱状爪部と薄肉連結部とによって形成される筒状部の円形の内周面に、前記ピン部材の先端部のネジ部に螺合し得るネジ部が設けられており、更に、それら複数の柱状爪部の先端部が、それぞれ、先端に向かって尖鋭化された先端形状とされて、かかる脚部が、それら複数の柱状爪部の先端部から前記断熱材又は吸音材に挿し込まれて、前記ピン部材の先端部に係合せしめられるに際して、該ピン部材の先端部が、前記複数の柱状爪部と薄肉連結部とから形成される筒状部内に、該薄肉連結部を該筒状部の先端側から破断させつつ嵌入させられて、該筒状部の内周面に形成されたネジ部に対して係合せしめられるように構成したことを特徴とする断熱材又は吸音材の押さえキャップを、その要旨とするものである。
なお、かかる本発明に従う断熱材又は吸音材の押さえキャップの望ましい態様の一つによれば、前記複数の柱状爪部の先端部は、それぞれ、先端に向かって漸次挟幅化及び/又は薄肉化されて、尖鋭化された先端形状とされることとなる。
また、本発明に従う断熱材又は吸音材の押さえキャップの別の望ましい態様の一つによれば、前記薄肉連結部が、前記柱状爪部の高さの30%〜70%の割合の長さにおいて形成されている一方、前記スリット状間隙が、前記柱状爪部の高さから該薄肉連結部の長さを減じた長さにおいて形成され、更に別の望ましい態様の一つによれば、前記複数の柱状爪部の先端部側内面は、前記スリット状間隙に対応する長さ部位において、ネジ部の設けられていない平滑面とされている。
さらに、そのような本発明に従う断熱材又は吸音材の押さえキャップの他の望ましい態様の一つにあっては、前記脚部が、前記頭部から一体的に延びる円筒部にて構成されていると共に、該円筒部の筒壁部が、周方向の複数箇所において薄肉化されて、軸方向に所定幅で延びる前記薄肉連結部が形成されている。
更にまた、かかる本発明従う断熱材又は吸音材の押さえキャップにあっては、好ましくは、前記複数の柱状爪部と薄肉連結部とによって形成される筒状部の内周面に設けられたネジ部のネジ山の両側の傾斜面のうち、該柱状爪部の先端部側に位置するものの傾斜角度よりも、該柱状爪部の基部側に位置するものの傾斜角度が、大となるように構成されている一方、前記ピン部材の先端部に設けられたネジ部のネジ山の両側の傾斜面のうち、該ピン部材の先端部側に位置するものの傾斜角度よりも、該ピン部材の基部側に位置するものの傾斜角度が、大きくなるように構成されている。
加えて、本発明に従う断熱材又は吸音材の押さえキャップの更に別の好ましい態様の一つにあっては、前記複数の柱状爪部の外側面が、それぞれ、該柱状爪部の基部から先端部に向かって内側に傾斜させられて、全体として先端側に漸次小径となるテーパ面を形成するように構成されている。
また、本発明にあっては、前記した構成とされた樹脂製の押さえキャップと、断熱材又は吸音材が所定厚さで配設される取付面に植立される、先端部にネジ部が形成されてなる釘状のピン部材とから構成されることを特徴とする断熱材又は吸音材用固定具をも、その要旨とするものである。
なお、そのような本発明に従う断熱材又は吸音材用固定具の望ましい態様の一つにあっては、前記ピン部材が、前記取付面に固定せしめられる頭部と、該頭部に対して一体的に垂設された、先端部にネジ部が形成されてなる所定長さのピン本体部とから構成されることとなり、更に別の望ましい態様の一つにあっては、前記ピン部材が、前記頭部と前記ピン本体部とが一体形成されてなる樹脂成形品にて構成されることとなる。
このように、本発明に従う断熱材又は吸音材の押さえキャップにあっては、断熱材又は吸音材を押さえ付ける樹脂製の頭部と、かかる頭部に一体的に垂設された樹脂製の脚部とから構成されると共に、その脚部を、所定間隔を隔てて同一円周上に配設された複数の柱状爪部と、それら複数の柱状爪部の隣接するもの同士を相互に連結する破断可能な薄肉連結部とから構成し、更にその柱状爪部の先端部を、それぞれ、先端に向かって尖鋭化された先端形状としてなるところから、押さえキャップの脚部を、断熱材又は吸音材を固定する取付面に植立された釘状のピン部材の先端部に対して取り付ける際に、そのような尖鋭化された柱状爪部が、断熱材又は吸音材の表面のガラスクロス等の被覆を効果的に且つ簡単に突き破って侵入し、押さえキャップの脚部を、断熱材又は吸音材内に位置するピン部材の先端部へと、グラスウール等の材質からなる断熱材又は吸音材を容易に突き進ませ得ることとなるのであり、以て、ピン部材の頭部に対して容易に係合させることが可能となるのである。
従って、本発明に従う押さえキャップによれば、従来の押さえキャップを取り付けるときのように、断熱材や吸音材の表面のガラスクロス等の被覆に穴を開けるための工具が必要ではなくなるため、取付面に断熱材又は吸音材を固定する際の作業性を、効果的に向上せしめることが出来ることとなる。
また、そのような本発明に従う断熱材又は吸音材の押さえキャップにあっては、その脚部を構成する複数の柱状爪部と薄肉連結部とから形成される筒状部の円形の内周面に、かかる脚部が係合せしめられる、ピン部材の先端部に形成されたネジ部と螺合し得る形状とされたネジ部が設けられているところから、ピン部材に対する押さえキャップの係合を、強固に行い得ると共に、そのような押さえキャップのネジ部とピン部材のネジ部とによる螺合長さを、押さえキャップの頭部を回転することによって調整することが出来ることとなり、以て、押さえキャップによる断熱材や吸音材の表面を押さえ付ける高さを、容易に且つ簡単に調整することが可能となるのである。
さらに、かかる本発明に従う断熱材又は吸音材の押さえキャップにあっては、ピン部材の先端部に係合せしめられる部位である脚部が、所定間隔を隔てて同一円周上に配設された複数の柱状爪部と、それら複数の柱状爪部の隣接するもの同士を相互に連結する破断可能な薄肉連結部とから構成されているところから、押さえキャップの脚部をピン部材の先端部に対して押し当てて、それら複数の柱状爪部と薄肉連結部とによって形成される筒状部の内周面に形成されたネジ部と、ピン部材の先端部の外周面に形成されたネジ部との係合の際に、一々、それらネジ部が螺合するように回転させなくとも、押さえキャップをピン部材に対して強く押し込むことによって、薄肉連結部が変形乃至は破断せしめられるようにして、筒状部の内径が僅かに拡大させられるようになるところから、押さえキャップやピン部材に形成されたネジ部のネジ山を損傷させることなく、それらのネジ部を係合させることが出来ることとなり、これにより、ネジ部を最初から螺合させて順次螺入せしめることなく、目的とする螺合位置まで一挙に押し込むことが可能となる特徴を発揮することとなる。
加えて、本発明に従う断熱材又は吸音材の押さえキャップによれば、それを形成する材質が樹脂材料とされ、更にその全体形状を与える頭部と脚部とが一体的に形成されているところから、金属製とされた押さえキャップよりも熱伝導率を小さくすることが可能となり、以て、取付面に対して取り付けられる断熱材の断熱性能を、効果的に発揮させることも出来ることとなるのである。
また、本発明にあっては、上述の如き樹脂製の押さえキャップと、断熱材又は吸音材が所定厚さで配設される取付面に植立される、先端部にネジ部が形成されてなる釘状のピン部材とから、断熱材又は吸音材用固定具が構成されるようになっているところから、断熱材や吸音材を取付面に対して配設、固定する際に、特別な工具を用いることなく、断熱材や吸音材の表面のガラスクロス等の被覆を押さえキャップの脚部が突き破って、ピン部材の先端部と押さえキャップの脚部とを係合せしめることが可能となっていることに加えて、ピン部材と押さえキャップとの係合位置が、単に、それらの係合部分に形成されたネジ部の螺合長さを調整するのみで可能となっているところから、断熱材や吸音材の取付施工する際の作業性を、効果的に向上することが出来る利点も享受することが出来る。
本発明に従う断熱材/吸音材用の押さえキャップの一例を示す説明図であって、(a)は、正面図の形態において、(b)は、平面図の形態において、(c)は、(b)における矢印C方向に見た形態において、それぞれ示されている。 図1に示される押さえキャップの断面を示す説明図であって、(a)は、図1(a)におけるA−A断面を示す断面説明図であって、(b)は、図1(b)におけるB−B断面を示す断面説明図である。 図1に示される押さえキャップと共に用いられるピン部材の一例を示す説明図であって、(a)は、正面図の形態において、(b)は、平面図の形態において、(c)は、(b)におけるD−D断面形態において、それぞれ示されている。 図1に示される押さえキャップと図3に示されるピン部材のそれぞれのネジ部の形状を拡大して示す断面部分説明図である。 本発明に従う押さえキャップとピン部材とを用いて、取付面に対して断熱材を固定する作業を示す説明図であって、(a)〜(d)は、ぞれぞれ、その作業工程を段階的に示す説明図である。 本発明に従う押さえキャップとピン部材とを用いて、取付面に対して断熱材を固定する際に、ピン部材と押さえキャップの取り付け高さを調整する際の一例を示す断面説明図である。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の代表的な実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1の(a)〜(c)には、本発明に従う断熱材及び吸音材用押さえキャップとしての構造を有する、建築物の内壁等の取付面に断熱材を配設する際に用いられる断熱材用の押さえキャップの一例が、示されている。そこにおいて、(a)には、正面図の形態が、また(b)には、平面図の形態が、更に(c)には、(a)とは別角度からみた形態[図1(b)におけるC矢印方向に見た図]が、それぞれ、示されている。そして、それらの図からも明らかなように、断熱材用押さえキャップ10は、円形の平板状の頭部12と、かかる頭部12の略中央部位に所定高さで垂設された脚部14とから、構成されている。なお、それら頭部12と脚部14とは、公知の各種の樹脂材料による一体成形品によって、一体的な構造とされている。
より具体的には、頭部12は、PP(ポリプロピレン樹脂)やABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)等の公知の各種の樹脂材料、或いはそれらを混合した樹脂材料の中から、断熱材や吸音材を取付場所の環境等に応じて適宜に選定された材料を用いて、所定厚さをもつ円板形状を呈するように、形成されている。一方、脚部14は、図1(a)〜(c)及び図2(a)に示されるように、そのような頭部12の円板形状の一方の面の略中央部分において、所定間隔を隔てて同一円周上に配設された4つの柱状爪部16と、それら4つの柱状爪部16の隣接するもの同士を、それらの基部側となる、頭部12と結合している側において、相互に連結する、破断可能な薄肉連結部18とから、構成されており、頭部12と同一の樹脂材料を用いた一体成形操作によって、かかる頭部12と一体的に形成されている。そして、そのような柱状爪部16間に位置する薄肉連結部18の存在によって、4つの柱状爪部16は、それらの基部側において、より効果的に強固に連結せしめられ得るようになっている。
また、それら4つの柱状爪部16は、図1の(a)や(c)にも示されるように、その外側面が、基部側から先端側に向かって内側に傾斜させられて、それら4つの柱状爪部16の外側面によって形成される略円柱形状が、全体として先端側に向かって漸次小径となるテーパ面20を与えるように、構成されている。更に、それら4つの柱状爪部16の先端22は、かかるテーパ面20よりも傾斜角度が大きくされ、先端に向かうに従って漸次挟幅化及び薄肉化されることによって、先端22が尖鋭化された形状となるように、構成されているのである。なお、かかる尖鋭化された先端22やテーパ面20の形成によって、脚部14の断熱材や吸音材に対する差し込み(挿入)操作が容易となるようになっている。
そして、そのような柱状爪部16の、隣接する柱状爪部16,16の先端側の間には、それら柱状爪部16,16とを互いに連結する薄肉連結部18が設けられずに、所定の間隙が形成されて、スリット24とされている。これによって、脚部14は、その先端部分が、4つの独立した尖鋭化された針状の突起となっているのである。なお、脚部14における薄肉連結部18の長さは、望ましくは、柱状爪部16の高さの30%〜70%の割合の長さにおいて形成されることとなる。これは、薄肉連結部18の長さが、柱状爪部16全体の長さの30%よりも小さくなると、薄肉連結部18による強度向上効果が充分に発揮され難くなるからであり、また柱状爪部16全体の長さの70%よりも大きくなると、スリット24の長さが短くなり過ぎるため、柱状爪部16によって、断熱材の表面を被うガラスクロス等の被覆を突き破りながら、押さえキャップ10の脚部14(柱状爪部16)を断熱材内部に押し込む作用が充分に発揮され難くなるからである。
さらに、それら4つの柱状爪部16と薄肉連結部18とによって形成される筒状部分の円形の内周面には、図2(b)の断面図にも示されるように、後述するピン部材30の先端部に形成されたネジ部に螺合し得るネジ溝形状とされた雌ネジ26が設けられている。このような雌ネジ26は、ここでは、柱状爪部16と薄肉連結部18とによって形成される筒状部分の円形の内周面にのみ形成されており、柱状爪部16のスリット24が設けられている部分の内側面は、雌ネジ26が設けられていない平滑面とされている。このように、柱状爪部16の先端側が雌ネジ26のない平滑面とされていることにより、後述するピン部材の先端部に設けられるネジ部との係合を回避しつつ、ピン部材の先端部が脚部14内に直ちに入り込み得るようにすると共に、柱状爪部16の先鋭化された先端部が、断熱材の表面のガラスクロス等の被覆を突き破る際に、ネジ溝によって余計な引っ掛かりが発生することを解消して、柱状爪部16による断熱材表面のガラスクロス等の被覆への穴開け作用を、より効果的に発揮することが出来るのである。
ところで、このような押さえキャップ10を用いて、所定の取付面に対して、断熱材や吸音材を取り付けるに際しては、図3(a)〜(c)に示されるようなピン部材30が、押さえキャップ10と共に、用いられることとなる。そこにおいて、ピン部材30は、所定厚さとされた矩形板状の頭部32と、そのような頭部32の略中央部位から垂直に立ち上がるように設けられた、細長い円柱状のピン本体部34とから、構成されている。
より詳細には、ピン部材30を構成する頭部32とピン本体部34とは、前述の押さえキャップ10と同様な樹脂材料からなる一体成形品にて、一体的に形成されており、所定厚さの矩形板状とされた頭部32は、その矩形板形状の一方の面が、断熱材を取り付ける面に対して、ピン部材30を接着剤等を用いて固定するための接着面とされ、他方の面には、断熱材を固定するために、断熱材に対して差し込まれる細長い円柱状のピン本体部34が、形成されている。また、板状の頭部32には、それを貫通する複数の穴32aが設けられており、この穴32a内に接着剤等が入り込むことによって、取付面に対するピン部材30の固定強度が向上せしめられ得るようになっている。
そして、そのような円柱状のピン本体部34は、その先端部分が、先端に向かうに従って漸次小径となるテーパ面36とされて、先端が尖った針状を呈するように、形成されている。また、かかるテーパ面36よりも基部側(頭部32側)のピン本体部34の外周面には、前述した押さえキャップ10の脚部14に設けられた雌ネジ26が螺合せしめられる、ネジ山形状とされた雄ネジ38が、ピン本体部34の長さ方向において、所定長さに亘って、形成されている。
さらに、ピン本体部34の基部側の端部、即ち、ピン本体部34と頭部32との接合部分は、ここでは、その外形が漸次大径となるテーパ面40とされて、ピン本体部34と頭部32との接続強度が大きくなるように、構成されている。なお、そのようなピン本体部34の長さは、取り付ける断熱材や吸音材の厚さよりも僅かに小さい程度の長さとされ、取付面に対してピン部材30を取り付け、断熱材にピン本体部34を刺し込んだ際に、ピン本体部34の先端部が断熱材の表面から突き出さないように、構成されている。
ところで、そのようなピン本体部34の外周面に形成された雄ネジ38や、前述した押さえキャップ10の脚部14に形成された雌ネジ26のネジ山(ネジ溝)形状は、一般的に用いられるネジと同様に、ネジ山(ネジ溝)を形成する両側の斜面の傾斜角度、即ち、ネジの軸方向を基準としたときの傾斜角度が、同一の角度とされていても、何等差し支えないが、本発明においては、図4に示されるような形状とされていることが、好ましい。かかる図4には、押さえキャップ10の脚部14をピン部材30のピン本体部34と係合させるために、それらを向き合わせた状態と、その状態における押さえキャップ10側の雌ネジ26及びピン部材30側の雄ネジ38部分を拡大したものが、それぞれ断面図の形態において、示されている。
そこにおいて、先ず、押さえキャップ10の脚部14に形成された雌ネジ26は、そのネジ山を構成する両側の傾斜面のうち、柱状爪部16の先端部側に位置する傾斜面26a(先端部側を向いている面)の傾斜角度:α1 よりも、柱状爪部16の基部側に位置する傾斜面26b(基部側を向いている面)の傾斜角度:β1 の方が、大きな角度となるように、形成されることとなる。一方、ピン部材30のピン本体部34に形成されている雄ネジ38は、そのネジ山を構成する両側の傾斜面のうち、ピン本体部34の先端部側に位置する傾斜面38a(先端部側を向いている面)の傾斜角度:α2 よりも、ピン本体部34の基部側に位置する傾斜面38b(基部側を向いている面)の傾斜角度:β2 の方が、大きな角度となるように、形成されているのである。
このように、雌ネジ26や雄ネジ38のネジ溝の傾斜角度のうち、雌ネジ26のネジ溝の傾斜面のうちの先端部側を向いている面の傾斜角度や、雄ネジ38はネジ山の傾斜面のうちの先端部側を向いている面の傾斜角度が、それぞれ、他方の面の傾斜角度よりも小さくなるように、構成されているところから、ピン部材30のピン本体部34の先端部を押さえキャップ10の脚部14内に差し込み、脚部14に設けた雌ネジ26へ、ピン本体部34に設けた雄ネジ38を相対的に圧入していく際に、そのような小さな傾斜角度とされた面同士が接することとなるため、雄ネジ38の山部が雌ネジ26の山部を乗り越え易くすることが出来、また、雄ネジ38を雌ネジ26から外す方向に力が加わった際には、大きな傾斜角度とされたそれぞれの傾斜面によって、ネジ山が乗り越え難くされて、それら雌ネジ26と雄ネジ38との離脱方向への動きが抑制乃至は阻止され得るようになっているのである。
そして、このようなピン部材30と押さえキャップ10とを用いて、所定の取付面に対して断熱材を取り付ける際には、例えば、以下のようにして行われることとなる。先ず、図5(a)に示されるように、ピン部材30の頭部32を、接着剤等を用いて取付面50に対して貼り付け、取付面50に、ピン部材30のピン本体部34が垂設されるようにして、ピン部材30が取り付けられる。この取付面50に対するピン部材の取付は、接着剤を用いて行う他にも、粘着テープや釘等、公知の各種の方向にて行うことが可能である。そして、そのような取付面50の表面に対して、断熱材52を配置し、ピン部材30のピン本体部34が断熱材52に突き刺さった状態とする。
次いで、図5(b)に示されるように、断熱材52の表面52aに押さえキャップ10の脚部14を突き刺して、ピン部材30の先端部へと押さえキャップ10の脚部14を接近させるようにする。このように、押さえキャップ10の脚部14を、断熱材52の表面から突き刺して接近させる際に、かかる押さえキャップ10の脚部14の先端部22が先鋭化されているところから、断熱材52の表面52aがガラスクロス等の比較的強度の高い材質の被覆で被われていても、脚部14をそのまま突き刺して刺し込むようにすることが出来ることとなるのである。
その後、図5(c)に示されるように、ピン部材30のピン本体部34の先端部を、押さえキャップ10の脚部14に圧入していくことで、ピン本体部34に形成された雄ネジ38と、脚部14の雌ネジ26とが順次係合させられるようにされる。このとき、ピン本体部34に形成された雄ネジ38と脚部14の雌ネジ26とを螺合して螺入させるようにするためには、通常は、相対的に回動させて、行う必要があるのであるが、本実施形態の押さえキャップ10においては、雌ネジ26が形成されている部位に、薄肉連結部18が形成されていることによって、雌ネジ26に雄ネジ38を圧入せしめた際に、そのような薄肉連結部18が部分的に変形乃至は破断して、裂け目54が出来るようになるところから、雌ネジ26や雄ネジ38のネジ山を壊すことなく、容易に係合させることが出来るのである。
そして、押さえキャップ10の頭部12が断熱材52の表面52aを押さえ付け得る高さまで、かかる押さえキャップ10を押し込んで行く(圧入して行く)ことで、図5(d)に示されるように、押さえキャップ10とピン部材30による取付面50への断熱材52の固定が完了するのである。
なお、頭部12が断熱材52の表面52aを陥没させてしまう程に押さえキャップ10を押し込んだ後、かかる頭部12を戻して、断熱材52の表面52aと同程度とする場合には、図6(a)に示されるように、押さえキャップ10の頭部12を回動せしめて、ピン部材30のピン本体部34に形成された雄ネジ38と、押さえキャップ10の脚部14に形成された雌ネジ26との螺合位置を調整することで、図6(b)のように、断熱材52の表面52aが平坦となるように、押さえキャップ10による断熱材52を押さえ付ける高さを微調整することが、容易に可能となっている。
このように、本発明に従う構造とされた押さえキャップ10によれば、断熱材52の表面から内部に刺し込んで、ピン部材30のピン本体部34に係合せしめる脚部14が、その先端を尖鋭化してなる複数の柱状爪部16から構成されているために、断熱材表面がガラスクロス等の比較的強度が高い材質の被覆で覆われていても、それを、特別な工具を用いることなく、効果的に差し込むることが可能となるのであり、その結果、取付面50に断熱材52を固定する際の作業性を、効果的に向上せしめることが出来ることとなるのである。
また、そのような押さえキャップ10にあっては、脚部14を構成する4つの柱状爪部16と薄肉連結部18とから形成される筒状部の円形の内周面に、雌ネジ26が設けられ、それが、断熱材52の取付面50に立設されるピン部材30のピン本体部34の先端側に形成された雄ネジ38に対して、係合するように構成されているところから、ピン部材30と押さえキャップ10との係合を強固に行い得ると共に、押さえキャップ10の頭部12を回動することによって、押さえキャップ10の雌ネジ26とピン部材30の雄ネジ38とによる螺合長さを調整することで、押さえキャップ10の頭部12によって、断熱材52の表面を押さえつける高さを調整することが、容易に可能となるのである。
さらに、かかる押さえキャップ10にあっては、脚部14を構成する4つの柱状爪部16と薄肉連結部18とによって形成される筒状部の内周面に、雌ネジ26が形成されているところから、押さえキャップ10の脚部14を、ピン部材30のピン本体部34の先端部に押し当てて、脚部14に設けられた雌ネジ26とピン本体部34に設けられた雄ネジ38を係合せしめる際に、それら雌ネジ26と雄ネジ38が螺合するように押さえキャップ10を回動させなくても、単に、押さえキャップ10の脚部14をピン部材30のピン本体部34に対して強く押し込むことで、雌ネジ26のネジの山部が雄ネジ38のネジの山部を乗り越えようとした際に、脚部14の薄肉連結部18が変形乃至は破断することで、脚部14の筒状部の内径が僅かに拡大せしめられ、以て、それら雌ネジ26,雄ネジ38のネジ山を損傷させることなく、雌ネジ26と雄ネジ38とを、簡単且つ容易に係合させることが出来るのである。
更にまた、そのような薄肉連結部18が、柱状爪部16の基部側に形成されていることによって、スリット20が柱状爪部16の基部側まで到達しているものよりも、押さえキャップ10をピン部材30に対して強く押し込んで、雌ネジ26と雄ネジ38とを係合させた場合に、柱状爪部16と薄肉連結部18とによって形成される筒状部の強度を、破断しなかった薄肉連結部18によって確保することが出来ると共に、柱状爪部16と頭部12との接合強度を効果的に高め得るといった効果も発揮されることとなる。
加えて、押さえキャップ10は、ここでは、薄い円板状の頭部12と柱状の脚部14とから形成されているところから、脚部14をピン部材30のピン本体部34と係合させた際に、断熱材表面から突出する部分が薄い円板状の頭部12のみであるため、外観をほぼ平坦に仕上げることが可能となると共に、それら頭部12と脚部14とが、樹脂材料によって全体が一体的に形成されているところから、金属製の押さえキャップよりも熱伝導率を小さくすることが出来、以て、取り付ける断熱材の断熱性能を、効果的に発揮させることも出来るのである。
以上、本発明の代表的な実施形態について詳述してきたが、それは、あくまでも、例示に過ぎないものであって、本発明は、そのような実施形態に係る具体的な記述によって、何等限定的に解釈されるものでないことが、理解されるべきである。
例えば、前述の実施形態においては、押さえキャップ10の脚部14は、4つの柱状爪部16と、それら柱状爪部16の隣接するもの同士を連結する薄肉連結部18とから形成されていたが、脚部14を形成する柱状爪部16の数は4つ以外でもよく、2つや3つ、或いは5つ以上の柱状爪部16にて、脚部14を形成することも可能である。
さらに、例示の実施形態においては、ピン部材30として、頭部32とピン本体部34とが樹脂による一体成形されたものを例示したが、頭部32とピン本体部34とが、それぞれ別体で形成されていても何等問題なく、また、それらの一方、あるいは両方が、公知の各種の金属材料で形成されたものであっても、何等差し支えない。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施の態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、何れも、本発明の範疇に属するものであることは、言うまでもないところである。
10 押さえキャップ 12 頭部
14 脚部 16 柱状爪部
18 薄肉連結部 20 テーパ面
22 先端部 24 スリット
26 雌ネジ 30 ピン部材
32 頭部 34 ピン本体部
36 先端側テーパ面 38 雄ネジ
40 基部側テーパ面 50 取付面
52 断熱材 54 裂け目

Claims (10)

  1. 断熱材又は吸音材が所定厚さで配設される取付面に植立された釘状のピン部材の先端に取り付けられて、該ピン部材に刺し通された前記断熱材又は吸音材の表面を押さえ付けるための断熱材又は吸音材の押さえキャップにして、
    前記断熱材又は吸音材を押さえ付ける樹脂製の頭部と、該頭部に一体的に垂設されて、前記ピン部材の先端部に設けられたネジ部に対して係合、固定せしめられる樹脂製の脚部とを備え、且つ
    該脚部が、所定間隔を隔てて同一円周上に配設された複数の柱状爪部と、それら複数の柱状爪部の隣接するもの同士を、それらの基部側において相互に連結する破断可能な薄肉連結部とを有し、また該隣接する柱状爪部の先端部側の間には、該薄肉連結部の設けられていない、スリット状間隙が形成されてなると共に、それら複数の柱状爪部と薄肉連結部とによって形成される筒状部の円形の内周面に、前記ピン部材の先端部のネジ部に螺合し得るネジ部が設けられており、更に、それら複数の柱状爪部の先端部が、それぞれ、先端に向かって尖鋭化された先端形状とされて、かかる脚部が、それら複数の柱状爪部の先端部から前記断熱材又は吸音材に挿し込まれて、前記ピン部材の先端部に係合せしめられるに際して、該ピン部材の先端部が、前記複数の柱状爪部と薄肉連結部とから形成される筒状部内に、該薄肉連結部を該筒状部の先端側から破断させつつ嵌入させられて、該筒状部の内周面に形成されたネジ部に対して係合せしめられるように構成したことを特徴とする断熱材又は吸音材の押さえキャップ。
  2. 前記複数の柱状爪部の先端部が、それぞれ、先端に向かって漸次挟幅化及び/又は薄肉化されて、尖鋭化された先端形状とされていることを特徴とする請求項1に記載の断熱材又は吸音材の押さえキャップ。
  3. 前記薄肉連結部が、前記柱状爪部の高さの30%〜70%の割合の長さにおいて形成されている一方、前記スリット状間隙が、前記柱状爪部の高さから該薄肉連結部の長さを減じた長さにおいて形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の断熱材又は吸音材の押さえキャップ。
  4. 前記複数の柱状爪部の先端部側内面が、前記スリット状間隙に対応する長さ部位において、ネジ部の設けられていない平滑面とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の断熱材又は吸音材の押さえキャップ。
  5. 前記脚部が、前記頭部から一体的に延びる円筒部にて構成されていると共に、該円筒部の筒壁部が、周方向の複数箇所において薄肉化されて、軸方向に所定幅で延びる前記薄肉連結部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の断熱材又は吸音材の押さえキャップ。
  6. 前記複数の柱状爪部と薄肉連結部とによって形成される筒状部の内周面に設けられたネジ部のネジ山の両側の傾斜面のうち、該柱状爪部の先端部側に位置するものの傾斜角度よりも、該柱状爪部の基部側に位置するものの傾斜角度が、大となるように構成されている一方、前記ピン部材の先端部に設けられたネジ部のネジ山の両側の傾斜面のうち、該ピン部材の先端部側に位置するものの傾斜角度よりも、該ピン部材の基部側に位置するものの傾斜角度が、大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の断熱材又は吸音材の押さえキャップ。
  7. 前記複数の柱状爪部の外側面が、それぞれ、該柱状爪部の基部から先端部に向かって内側に傾斜させられて、全体として先端側に漸次小径となるテーパ面を形成するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の断熱材又は吸音材の押さえキャップ。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の樹脂製の押さえキャップと、断熱材又は吸音材が所定厚さで配設される取付面に植立される、先端部にネジ部が形成されてなる釘状のピン部材とから構成されることを特徴とする断熱材又は吸音材用固定具。
  9. 前記ピン部材が、前記取付面に固定せしめられる頭部と、該頭部に対して一体的に垂設された、先端部にネジ部が形成されてなる所定長さのピン本体部とから構成されていることを特徴とする請求項8に記載の断熱材又は吸音材用固定具。
  10. 前記ピン部材が、前記頭部と前記ピン本体部とが一体形成されてなる樹脂成形品にて構成されていることを特徴とする請求項9に記載の断熱材又は吸音材用固定具。
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