JP2509814Y2 - 留め具 - Google Patents

留め具

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JP2509814Y2
JP2509814Y2 JP1991010820U JP1082091U JP2509814Y2 JP 2509814 Y2 JP2509814 Y2 JP 2509814Y2 JP 1991010820 U JP1991010820 U JP 1991010820U JP 1082091 U JP1082091 U JP 1082091U JP 2509814 Y2 JP2509814 Y2 JP 2509814Y2
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JP
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fastener
flange
hole
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pin member
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憲彦 村田
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Nifco Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複数の板状材を重ね合
わせた状態で相互に固定するための留め具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の車体に対してマッドガ
ードを取付ける場合などのように、複数の板状材を重ね
合わせて相互に固定する際に、合成樹脂製のリベット状
留め具を用いる場合がある。このような留め具として、
その一端部が外向きに拡開し得る筒状部を有するグロメ
ット部材と、筒状部の中心孔に差し込んで筒状部の一端
側を拡開させるためのピン部材とからなるものが知られ
ている(実開昭64−45020号公報参照)。
【0003】ところで、車体側を基材とし、マッドガー
ド側を被取付け材とした場合、作業性の面からは、被取
付け材に留め具を予め仮留めしておくことが好ましく、
上記公報には、グロメット部材の外周面に仮留め用の係
止突片を設けた構造が開示されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】これによると、グロメ
ット部材とピン部材とを予めサブアッセンブリした状態
の留め具を被取付け材に仮留めしようとすると、被取付
け材の孔に対してピン部材側をもってグロメット部材を
押し込まねばならないため、ピン部材に押されたグロメ
ット部材が、基材に取り付ける以前に開いてしまう虞れ
がある。被取付け材にグロメット部材のみを仮留めして
おき、これを基材の孔に挿入した後にピン部材を挿入す
るようにすればこのような不都合は生じないが、その反
面、グロメット部材とピン部材とを別個に管理せねばな
らなくなり、部品管理が煩雑となる不都合が生じる。
【0005】本考案は、このような従来技術の不都合を
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
グロメット部材とピン部材とを予めサブアッセンブリ化
することができ、しかも被取付け材に仮留めする際に、
グロメット部材が変形する虞れがないように改善された
留め具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本考
案によれば、軸孔によって両端が開口した筒状部分、そ
の一端に形成されたフランジ、およびその他端側から形
成された軸方向の切り割りを有するグロメット部材と、
軸孔にフランジ側から押し込むことによって筒状部の他
端側を外向きに拡開させるためのピン部材とからなる留
め具の構成を、ピン部材の先端部には、その突端間寸法
が、自由時には筒状部分の外径寸法より大きく、かつ内
向きに弾性変形させると筒状部分の外径寸法と概ね等し
くなる実質的に錨形をなす一対の突起が形成されてお
り、グロメット部材には、突起が通過し得るスリットが
形成されており、グロメット部材に軽挿入した状態で、
フランジと突起の突端との間に被取付け材を挟持可能な
軸方向隙間が開くようにしてなるものとすることによっ
て達成される。
【0007】
【作用】このような構成によれば、ピン部材の先端部の
錨形突起をグロメット部材の軸孔に挿入すると、グロメ
ット部材の筒状部の他端側から錨形突起が突出する。こ
の状態の留め具を被取付け材の孔に挿入すると、錨形突
起が内向きに弾性変形して孔を通過する。そして孔を通
過すると、錨形突起が復元して留め具の仮留めがなされ
る。
【0008】
【実施例】以下に添付の図面に示された具体的な実施例
に基づいて本考案の構成を詳細に説明する。
【0009】図1は、本考案に基づき構成された留め具
の一例を示している。この留め具1は、例えば自動車の
車体にマッドガードなどを重ね合わせて固定する際に用
いるものであり、車体などの基材とマッドガードなどの
被取付け材との間に結合力を直接作用させるためのグロ
メット部材2と、その端部を拡開してグロメット部材2
を基材から抜去し得なくするためのピン部材3とからな
っている。
【0010】ピン部材3は、斜め外形へ突出しかつ内向
きに弾性変形可能な錨形をなす突起4がその一端に形成
されると共に、その他端に円形のフランジ5が形成され
た軸部6を有している。この軸部6は、その中間部から
突起側の部分6aは十文字形断面をなし、かつその中間
部からフランジ側の部分6bは真円形断面をなして拡径
されている。そして真円形部6bの端部には、周方向溝
7が形成されている。
【0011】グロメット部材2は、軸方向に貫通する軸
孔8が形成されると共に、その一端に円形のフランジ9
が形成された筒状部10を有している。この筒状部10
には、軸方向の切り割り11が十文字形に形成されてい
るが、一方の切り割りは筒状部10の他端からフランジ
9の付け根にかけて形成され、他方の切り割りはフラン
ジ9をも突き抜けて形成されており、これの径方向延長
部が、フランジ9を貫通するスリット12をなしてい
る。他方、この軸孔8は、図2および図3に示すよう
に、中間部から遊端側にかけての部分8aは実質的に切
り割り11を施すことによって形成された十文字形をな
し、中間部からフランジ側の開口へかけての部分8b
は、ピン3の軸部における真円形部6bを比較的緊密に
受容し得る真円輪郭をなしている。そして軸孔の真円孔
部8bにおけるフランジ側開口部の内周面には、円周方
向突条13が形成されている。
【0012】次に上記実施例の取付け要領について説明
する。先ず、フランジ9を突き抜けて形成されたスリッ
ト12に錨形突起4を合わせ、グロメット部材2の軸孔
8にフランジ9側からピン3の軸部6を挿通する。する
とグロメット部材2の軸孔における真円孔部8b内周の
突条13がピン部材3の軸部における真円形部6bを比
較的緊密に受容するので、グロメット部材2とピン部材
3とを組合わせた状態が保持されることとなる。ここで
両錨形突起4の自由状態時の外端間寸法をスリット12
の全長よりも幾分大きく設定しておけば、両者を結合す
る時には錨形突起4が内向きに変形するのでスリット1
2を錨形突起4が容易に通過し得るが、両者を分離しよ
うとすると、グロメット部材2のフランジ9に錨形突起
4が引っ掛かるので、容易にはずすことはできなくな
る。
【0013】この状態、すなわちグロメット部材2とピ
ン部材3とをサブアッセンブリした状態の留め具1を、
被取付け材14の孔15に挿通する。この時、錨形突起
4は内向きに弾性変形して孔15を通り抜ける(図4に
示すのと同様の要領)。そして、孔15を通り抜けると
錨形突起4が元の形状に復元し、すなわち、錨形突起4
が拡開して留め具1が孔15から抜けなくなる。この
時、ピン部材3のフランジ5を押して留め具1を孔15
に挿入するが、グロメット部材2側には何等力を加えず
にこの作業を行なうことができるため、グロメット部材
2に変形を来す虞れはない。
【0014】次に、留め具1が仮留めされた状態の被取
付け材14を、基材16の孔17に留め具1を合わせた
うえで重ね合わせ、ピン部材3を強く押し込む。すると
ピン部材3の軸部における真円部6bがグロメット部材
2の筒状部10における十文字孔部分8aを押し拡げ、
筒状部10の遊端が拡開する(図5参照)。これによ
り、留め具1を介しての被取付け材14と基材16との
相互固定が達成される。ここでピン部材3を一杯に押し
込むと、ピン部材3の軸部における真円部6bの周溝7
に筒状部10の軸孔における異径の境界部分のエッジ1
8が係合し、グロメット部材2とピン部材3との間の抜
去力が更に増大することとなる。
【0015】
【考案の効果】このように本考案によれば、グロメット
部材を突抜けるピン部材の先端に仮留め機能を設けたた
め、グロメット部材とピン部材とを予めサブアッセンブ
リした状態にて被取付け材に仮留めする際に、グロメッ
ト部材に余分な力を加えずに済む。従って、仮留めによ
ってグロメット部材までもが変形する不都合を生ずるこ
とがない。また、仮留め機能としての錨形突起の部分
は、ピン部材を押し込むことによって基材からむしろ離
間するので、適用板厚範囲を大きくとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に基づく留め具の全体を示す分解斜視図
である。
【図2】サブアッセンブリした状態の留め具が基材の孔
を通過した状態を示す縦断面図である。
【図3】グロメット部材の上面図である。
【図4】留め具を基材の孔に挿通する経過を示す縦断面
図である。
【図5】留め具の結合最終状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 留め具 2 グロメット部材 3 ピン部材 4 錨形突起 5 フランジ 6 軸部 6a 十文字形部分 6b 真円形部分 7 周方向溝 8 軸孔 8a 十文字孔部分 8b 真円孔部分 9 フランジ 10 筒状部 11 切り割り 12 スリット 13 円周方向突条 14 被取付け材 15 孔 16 基材 17 孔 18 エッジ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸孔によって両端が開口した筒状部分、そ
    の一端に形成されたフランジ、およびその他端側から形
    成された軸方向の切り割りを有するグロメット部材と、
    前記軸孔に前記フランジ側から押し込むことによって
    記筒状部の他端側を外向きに拡開させるためのピン部材
    とからなる留め具であって、前記ピン部材の先端部には、その突端間寸法が、自由時
    には前記筒状部分の外径寸法より大きく、かつ内向きに
    弾性変形させると前記筒状部分の外径寸法と概ね等しく
    なる実質的に錨形をなす一対の突起が形成されており、 前記グロメット部材には、前記突起が通過し得るスリッ
    トが形成されており、 前記グロメット部材に軽挿入した状態で、前記フランジ
    と前記突起の突端との間に被取付け材を挟持可能な軸方
    向隙間が開くようにしてなる ことを特徴とする留め具。
JP1991010820U 1991-02-06 1991-02-06 留め具 Expired - Lifetime JP2509814Y2 (ja)

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JPH04101007U JPH04101007U (ja) 1992-09-01
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