JP4592950B2 - ルーフモールディング - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用のルーフモールディング、特に、モールディング本体に、ルーフレール等の取り付け部品の車体に対する固定部を収容する開口部が形成されたルーフモールディングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等の車両のルーフに、ルーフレール等の取り付け部品を取り付けるための取り付け部を設ける場合、ピラーアウターパネルとルーフアウターパネルとの接合部に形成された凹溝に取り付けたルーフモールディングを利用することが多い。すなわち、ルーフモールディングのモールディング本体と車両の車体との間の空間(前記凹溝にほぼ相当)を利用して前記取り付け部を収納し、取り付け部品を、モールディング本体の前記取り付け部に対応する部位に形成された開口部から挿入して、前記取り付け部に固定する構造が多く採用されている。
ところで、取り付け部品を取り付けないときは、モールディング本体の開口部を板状片等に形成されたキャップで塞いでおくことが一般的であるが、車両の走行による振動、風等の作用によってもキャップが外れたりしないよう、キャップを確実に固定できる固定手段を設ける必要がある。図13に示すように、例えば実開昭63−173860号(第3図等参照)には、ルーフモールディングを構成するモールディング本体1に形成された開口部2に弾性変形可能な板状片であるキャップ3を脱着可能に嵌合して塞ぎ、このキャップ3をモールディング本体1の内面側(車体4との間の空間5に臨む側)に設けられたクリップ6等の固定手段によって取り外し可能に固定する構造が記載されている。
開口部を塞ぐキャップを取り外し可能に固定する手段としては、図13の例に限定されず、各種構成が採用可能であるが、モールディング本体の内面側(車体に臨む側)に一体的に形成したものや、別部品を接着剤等で一体化したものが一般的に広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のようなルーフモールディングでは、ルーフ上に取り付けるルーフレール等の取り付け部品の寸法等に対応して、それぞれ適合する大きさの開口部やキャップの固定手段が設けられたものを選択使用する必要があるため、材料の無駄が生じやすく、低コスト化の妨げになっていた。
また、キャップを脱着自在に固定する固定手段は、キャップの外周部をモールディング本体上に当接させた状態でキャップを固定する構造のものが一般的であり、モールディング本体とキャップとの間に段差が生じるため、美観に影響するとともに、車両の走行に伴う風によって捲れ上がったり、風切り音の原因になる等の問題があった。しかしながら、これまで、モールディング本体の意匠面(外面)と実質的にフラッシュな表面を形成するようにしてキャップを脱着自在に固定できる適当な技術が無かったため、その開発が求められていた。
【0004】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、
▲1▼適用される取り付け部品の形状等に対する汎用性に優れる
▲2▼キャップをモールディング本体の意匠面と実質的にフラッシュな意匠面を形成した状態で脱着自在に固定できるため美観の向上等を実現できる
▲3▼モールディング本体内側に内蔵したスペーサとの係合による装着状態の確実な維持と、取り外し作業の簡易化とを同時に満足できる
といった優れた効果が得られるルーフモールディングを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、自動車等の車両のピラーアウターパネルとルーフアウターパネルとの接合部に形成された凹溝に取り付けられるルーフモールディングであって、裏面側に前記車両の車体に対する固定部材を収納する収納空間を形成するように帯状の意匠面形成部の幅方向両側に折り返し部が形成され、前記意匠面形成部の意匠面には開口部が形成された長尺なモールディング本体と、このモールディング本体の前記開口部に対して脱着自在に装着されることで、モールディング本体の前記意匠面と実質的にフラッシュな意匠面を形成する平板状のキャップと、モールディング本体の前記収納空間内において前記開口部に位置決めして固定され、キャップの意匠面の裏面側に係脱可能に係合されることで該キャップを保持してモールディング本体の前記開口部での装着状態を維持するスペーサとを備え、スペーサは、モールディング本体の前記開口部とほぼ相似形状の開口部が開口されている平板状のスペーサ本体と、このスペーサ本体の前記開口部に臨む開口端縁の複数箇所から該スペーサ本体の前記開口部中心方向に向けて突出して、その突出基部側でモールディング本体の前記開口部に臨む内面側である開口端縁に係止され、かつ、突出先端側でキャップの裏面に突設されたキャップ係止爪が係合される係合部と、スペーサ本体の幅方向両端部側から突出し、モールディング本体の折り返し部に係止される固定用突起とを有し、キャップは、該キャップの裏面の相対向する辺に形成されそれぞれスペーサの係合部に対して係脱自在に係合するキャップ係止爪と、該キャップの側部の前記キャップ係止爪に対応する部位を切り欠いた形状の少なくとも1つの切り欠き部とを有し、キャップの前記キャップ係止爪が、該キャップの裏面側にて該キャップの外周部に沿った少なくとも4箇所にほぼ均等に分散配置して形成されていることを特徴とする。
また、スペーサの前記開口部を介して相対向する辺間が、この開口部を横切るようにして設けられたリブによって橋絡されていることを特徴とする。
また、前記キャップは弾性変形可能に形成され、前記切り欠き部に挿入した工具によってキャップをモールディング本体から外側へ変形させることで、スペーサ本体の前記開口端縁に対する前記キャップ係止爪の係合が解除されるようになっていることを特徴とする。
また、細長板状のキャップの長手方向中央部に位置するキャップ係止爪に対応して前記切り欠き部が形成され、このキャップの長手方向両側の前記キャップ係止爪が、それぞれスペーサ本体の前記開口端縁に係合されるようになっていることを特徴とする。
また、前記切り欠き部は細長形状に形成され、キャップの裏面側の前記切り欠き部に対応する部分に、前記キャップ係止爪のキャップからの突出基部と、この突出基部から前記キャップの面方向外側に向けて突出されているキャップ係止爪先端部と、前記切り欠き部の長手方向両端にほぼ対応する位置で前記キャップ係止爪先端部の対向する両側に突出された突壁と、モールディング本体の前記開口端縁の前記切り欠き部に臨む部位とによって取り囲まれ、前記切り欠き部から挿入された工具の先端を収納する工具挿入溝が形成されていることを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、モールディング本体に対して係合によって組み付けられるスペーサに、キャップを係脱可能に係合させることで、モールディング本体の開口部にキャップが脱着可能に装着されるようになっている。スペーサは、モールディング本体の開口部の大きさ、形状等に対応して選択的に用いることができ、しかも、選択したスペーサは、モールディング本体に簡単に組み付けることができる。
キャップは、モールディング本体の開口部に脱着自在に装着されることで、モールディング本体の前記意匠面と実質的にフラッシュな意匠面を形成する表面を有する平板状であるため、このキャップをモールディング本体の開口部に装着して開口部を塞いだ場合、段差の無い優れた美観が得られるとともに、風切り音の減少、風圧や障害物の接触等による捲くれ上がりや破損等の防止を実現できる利点がある。このキャップをモールディング本体の開口部から取り外すには、切り欠き部に挿入した工具を利用して、モールディング本体の外側に押し出す(または引き出す)ようにすればよい。スペーサに対するキャップの係合、具体的には、スペーサの係合部に対するキャップのキャップ係止爪の係合、並びに、スペーサの開口端縁に対するキャップの長手方向両端部のキャップ係止爪の係合は、いずれも、スペーサに対する離間方向へのキャップの移動によって、強制的に解除されるようになっている。また、このキャップは、モールディング本体の開口部に押し込むだけで、スペーサに対する係合によって、具体的には、スペーサの係合部に対するキャップ係止爪の係合、並びに、スペーサの開口端縁に対するキャップ係止爪の係合によって、モールディング本体の開口部に簡単に装着される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明の1実施の形態のルーフモールディングを、図面を参照して説明する。
図1は、ルーフモールディング20の取り付け例を示す斜視図、図2はルーフモールディング20の構成を示す分解斜視図、図3はキャップ30を示す図であって、(a)は裏面31側から見た斜視図、(b)は係合突起32近傍を示す拡大図、図4はルーフモールディング20を構成するモールディング本体21の開口部22にキャップ30を装着した状態を示す斜視図、図5は図4のA−A線断面矢視図、図6はルーフモールディング20のモールディング本体21の開口部22近傍を示す縦断面図であり、開口部22を開放して取り付け部品16を取り付けた状態を示す。図7は図2のC−C線断面矢視図、図8は図2のB−B線断面矢視図、図9は図2のD−D線断面矢視図である。
【0008】
図1において、車両としての自動車10の車体のルーフ部11の側部には、車体の車長方向に延びる凹溝12が形成されており、ルーフモールディング20はこの凹溝12を外側から覆うようにして取り付けられている。このルーフモールディング20のモールディング本体21は長尺であり、開口部22を避けた部位を、適宜、クリップ等の公知の固定部材により自動車10の車体に固定して取り付けられる。前記凹溝12は、丁度、車両のピラーアウターパネル13とルーフアウターパネル14との接合部15(図7〜図9参照)に形成されている。ルーフモールディング20は、凹溝12に沿って取り付けられる。そして、ルーフモールディング20に形成された開口部22を塞ぐキャップ30を取り外して前記開口部22を開放し、ルーフレール等の取り付け部品を開口部22に挿入することで、車体に固定することができる。
【0009】
図2、図5、図6等に示すように、ルーフモールディング20は、裏面21a側に収納空間23を形成するように帯状の意匠面形成部21bの幅方向両側(図2、図7〜図9中左右)に折り返し部21cが形成され、前記意匠面形成部21bの外面である意匠面21dには開口部22が形成された長尺なモールディング本体21と、このモールディング本体21の前記開口部22に対して脱着自在に装着されることで、モールディング本体21の前記意匠面21dと実質的にフラッシュな意匠面を形成する表面33を有する平板状のキャップ30と、モールディング本体21の前記収納空間23内において前記開口部22に位置決めして固定され、キャップ30の前記表面33に対向する裏面31側に係脱可能に係合されることで該キャップ30を保持してモールディング本体21の前記開口部22での装着状態を維持するスペーサ40とを備えて構成されている。
なお、モールディング本体21としては、例えば、(イ)ステンレス等の金属薄板を冷間ロール成形したものに合成樹脂を被覆形成したもの、(ロ)硬質合成樹脂のみから形成したもの、(ハ)硬質合成樹脂中に耐伸縮性に富む芯材を埋設したもの等があるが、本実施の形態では、ステンレス材24(図10参照)と合成樹脂25の複合押し出し成形品(前記(イ)に属する)を採用している。
スペーサ40としては、例えばポリアセタール等の樹脂材料が採用される。
【0010】
モールディング本体21、キャップ30、スペーサ40はいずれも細長形状に形成されており、長手方向をルーフモールディング20の長手方向にほぼ一致させている。
ここで、ルーフモールディング20を構成するモールディング本体21、キャップ30、スペーサ40の「長手方向」とはルーフモールディング20の全長方向に沿った方向を指し、「幅方向」とは、ルーフモールディング20の長手方向と直交する方向、例えば図7〜図9中、左右方向を指すものとする。
【0011】
図2、図5〜図9等に示すように、スペーサ40は、モールディング本体21の前記開口部22とほぼ相似形状の開口部41が形成されている平板状のスペーサ本体42と、このスペーサ本体42の前記開口部41に臨む開口端縁41aの複数箇所から前記開口部41中心方向に向けて突出して、その突出基部43a側でモールディング本体21の前記開口部22に臨む内面側である開口端縁22aに係止される係止突起43と、スペーサ本体42の幅方向両端部側から突出し、モールディング本体21の折り返し部21cに係止される固定用突起44と、スペーサ本体42の幅方向一側部からスペーサ本体42の面方向外側に突出されたバネ部46とを有している。
スペーサ本体42は、該スペーサ本体42の幅方向両側に位置する一対の長辺40a間が、該スペーサ本体42の長手方向中央部で開口部41を横切るようにして2本平行に配設されたリブ47(補強リブ)によって橋絡された剛構造になっている。
【0012】
このスペーサ40は、収納空間23側から前記係止突起43をモールディング本体21の開口部22の開口端縁22aに嵌め込むようにして係止し、幅方向両側の固定用突起44をモールディング本体21の幅方向両側の折り返し部21cにそれぞれ嵌合、係止させて、モールディング本体21の意匠面形成部21bに添わせるようにして収納空間23内に収納される。さらに、このスペーサ40は、モールディング本体21の一方の折り返し部21cに当接させて反力をとったバネ部46の弾性力によって、スペーサ本体42を前記折り返し部21cとは反対側の折り返し部21cに付勢することで、モールディング本体21の収納空間23内に嵌合、固定される。
前記バネ部46としては、モールディング本体21の一方の折り返し部21cに当接させて確保した弾性力によって、スペーサ40をモールディング本体21に対して固定できる構成であれば良く、各種構成が採用可能であるが、ここでは、スペーサ本体42の長手方向両端部から該スペーサ本体42の幅方向一側方に斜めに突出させた弾性片を採用している。
【0013】
前記スペーサ本体42は、具体的には、モールディング本体21の開口部22よりも若干大きい長方形枠状に形成されており、その内側にモールディング本体21の開口部22とほぼ一致する形状、大きさの開口部41が形成されている。モールディング本体21の開口部22は、モールディング本体21の長手方向に沿った細長形状になっており、スペーサ本体42の開口部41も同様の細長形状に形成され、スペーサ本体42も全体として開口部41の長手方向に沿った方向の寸法が長い細長形状になっている。
【0014】
前記係止突起43は、スペーサ本体42の開口部41に沿った開口端縁41aのほぼ全周にわたって突出されている。スペーサ本体42の長手方向両端部に位置する係止突起43(以下、区別のため説明の便宜上、符号43Cを付す)、並びに、スペーサ本体42の長手方向中央部にて該スペーサ本体42の幅方向両側に対向配置して突設された係止突起43(以下、区別のため説明の便宜上、符号43A、43Bを付す)は、モールディング本体21の開口端縁22aに加えて、キャップ30の裏面31に突設されたキャップ係止爪35とも係脱可能に係合される係合部として機能する。ここで、キャップ係止爪35は、キャップ30裏面に突設されてスペーサ40に係合される爪や係合部を総称するものであり、後述する係合突起32、脱着用係合部34を含む。
つまり、図2、図9等に示すように、スペーサ本体42の長手方向中央部にて、スペーサ本体42の幅方向両側に存在する係止突起43A、43Bは、突出先端43b側で、キャップ30の裏面31の幅方向両側に突出された係合突起32が係脱可能に係合される係合部として機能し、図2、図5等に示すように、スペーサ本体42の長手方向両端部に位置する係止突起43Cは、突出先端43c側で、キャップ30の裏面31の長手方向両側に突出された脱着用係合部34が係脱可能に係合される係合部として機能する。
【0015】
係止突起43のモールディング本体21外表面方向への突出高さh(図5、図10参照)は0.1〜3.5mmの範囲であり、本実施の形態のように、ステンレス芯材24と合成樹脂25との複合押し出し品であるモールディング本体21では、該モールディング本体21の肉厚等に鑑みて、0.5mm程度であることが好ましい。これにより、モールディング本体21の開口端縁22aに対する係止突起43の係合状態を安定に確保でき、また、モールディング本体21の開口部22へのキャップ30の装着の邪魔にならない。
ステンレス芯材24を含まない硬質合成樹脂製のモールディング本体では、前記係合突起43の突出高さhを0.2mm以上確保すれば、モールディング本体の開口端縁22aに対する係合安定性等、実用上の性能を充分に確保できる。
なお、係止突起43A〜43C、それ以外の係止突起43に共通の構成を説明する場合は、以下「係止突起43」として説明する。
【0016】
図2〜図5並びに図7〜図9等に示すように、キャップ30は、例えばABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)等の弾力性を有する樹脂から全体として細長プレート状に形成されており、該キャップ30の長手方向中央部にて裏面31の幅方向両側に対向配置されそれぞれスペーサ40の係合部(係止突起43A、43B)に対して係脱自在に係合する一対の係合突起32と、前記裏面31の長手方向両端部にそれぞれ突設され、スペーサ40の前記開口端縁41a(ここでは係止突起43Cの突出先端43c)と係脱可能に係合する一対の脱着用係合部34とを備え、さらに、該キャップ30の側部の前記係合突起32に対応する部位を切り欠いた形状の少なくとも1つの切り欠き部36とを有する。このキャップ30は、切り欠き部36を除いた部分が、モールディング本体21の開口部22の内面形状に一致しており、前記開口部22に嵌め込むようにして装着できるようになっている。また、開口部22に装着したキャップ30は、モールディング本体21に組み付けられたスペーサ40に係合されることで、その表面33がモールディング本体21の意匠面21dと実質的にフラッシュとなる位置で保持される。
【0017】
キャップ30とスペーサ40との間は、強制的に押し込むことで簡単に組み付け作業を行うことができる。
キャップ30とスペーサ40との間は、具体的には、スペーサ40の表面42a側から開口部41にキャップ30を強制的に押し込むようにして組み付けるが、図5に示すように、前記キャップ30の長手方向両側の前記脱着用係合部34は、キャップ30の長手方向中央部から離間して行くに従って、キャップ裏面31から次第に離れるように傾斜して突出された爪状であり、それぞれスペーサ本体42の前記開口端縁41a(ここでは、長手方向両端に位置する係止突起43Cの突出先端43c)に対してスペーサ本体42の前記開口部41の中央部側から係合されるようになっているから、キャップ30を弾性変形させつつ、この脱着用係合部34を片側ずつスペーサ本体42の前記開口端縁41aに係合させるとともに、図7〜図9に示すように、キャップ30の長手方向中央部にてその裏面31の幅方向両側から突出されている一対の係合突起32をそれぞれ、スペーサ40の開口部41に挿入して、スペーサ40の係止突起43A、43Bの突出先端43bを乗り越えさせ、それぞれスペーサ40の長手方向中央部において幅方向両側に位置する両係止突起43A、43Bに対して係合させる。具体的には、キャップ30の一対の係合突起32を、各係止突起43A、43Bに対するスペーサ本体42の裏面42b側に入り込ませることで、キャップ30が外側に引き抜かれないように係合させる。また、キャップ30は、その外周部が、スペーサ40の係止突起43の突出基部43a上に当接することで、スペーサ40の開口部41へのそれ以上の押し込みが規制されるとともに、がたつくことなく安定支持される。
【0018】
キャップ30側の各キャップ係止爪35(係合突起32、脱着用係合部34)とスペーサ40側の係止突起43との係合は、容易には離脱しないようになっているから、キャップ30は取り付け後も、キャップ表面33が、モールディング本体21の意匠面21dと段差無く実質的にフラッシュとなる位置で安定に支持されることになる。
図4に示すように、表面33が、モールディング本体21の意匠面21dと段差無く実質的にフラッシュとなる位置でキャップ30が装着される構成では、優れた美観が得られる上、車両の走行に伴う風圧、障害物との衝突等によるキャップ30の外れ、位置ずれ等の不都合が生じ難いといった利点がある。また、風切り音も少なくなるといった利点もある。
【0019】
また、補強リブ47によって剛構造になっているスペーサ40が変形しにくいことから、キャップ30側の各キャップ係止爪35とスペーサ40側の係止突起43との係合が解除されにくいといった利点もある。キャップ30側の各脱着用係合爪34とスペーサ40側の係止突起43との係合は、キャップ30の切り欠き部36に挿入した工具による操作でなければ解除できない程度に調整されており、変形しにくい剛構造のスペーサ40を採用することで、この適度な節度感を長期にわたって安定に確保することができる。
しかも、このスペーサ40では、補強リブ47の断面寸法、断面形状等で、キャップ30側の各脱着用係合爪34とスペーサ40側の係止突起43との係合に要する押し込み力や、係合解除に要する引張力を調整できる。このため、例えば、サイズの大きいキャップ30を適用する場合は、補強リブ47によってより強度の高いスペーサ40を選択使用することで、係合解除に要する引張力を大きくして、外力によってキャップ30に離脱や位置ズレが生じないようにするなど、適用するキャップ30の大きさ、形状等に容易に対応できる。
【0020】
キャップ30を取り外せば、モールディング本体21の開口部22近くに、ルーフレール等の取り付け部品を固定するための部品固定部50(図5等参照)が露出されることになるので、取り付け部品16の取り付け作業性を向上できる。
【0021】
開口部22に装着されているキャップ30を取り外すには、図4、図9に示すように、キャップ30の切り欠き部36に工具60を挿入する。
ここで、前記切り欠き部36はキャップ30の長手方向に沿った細長形状に形成されており、前記工具60も前記切り欠き部36にほぼ一致する断面扁平の先端形状を有するものを採用する。そして、工具60は先端を切り欠き部36に合わせて挿入する。つまり、工具60の切り欠き部36への挿入向きは、切り欠き部36の長手方向に直交する幅方向に、断面扁平の工具60先端の厚さ方向を合わせた向きとする。
【0022】
図9等に示すように、キャップ30の裏面31側の前記切り欠き部36に対応する部分には、この切り欠き部36に対応する側の係合突起32(区別のため説明の便宜上、反対側の係合突起32に符号32A、切り欠き部36に対応する係合突起32に符号32Bを付す)のキャップ30からの突出基部32aと、この突出基部32aから垂直に突出されキャップ30のプレート状の部位であるキャップ本体部30aとほぼ平行に延出された係合突起先端部32bと、前記切り欠き部36の長手方向両端にほぼ対応する位置で前記係合突起先端部32b上の対向する両側に突出された一対の突壁32c(図3(b)参照)と、モールディング本体21の前記開口端縁22aの前記切り欠き部36に臨む部位とによって、前記切り欠き部36を除く5方がほぼ取り囲まれる工具挿入溝37が形成されている。そして、図12に示すように、切り欠き部36から前記工具挿入溝37に挿入した工具60を回転させると、キャップ30の長手方向中央部がモールディング本体21外側に押し上げられるようにして弾性変形される。また、必要に応じて、モールディング本体21の切り欠き部36に臨む部位を支点とする梃子の要領で工具60を操作して、工具60先端でキャップ30を押し上げる動作も加える。
【0023】
ここで、キャップ30の長手方向中央部の弾性変形された部分には、工具60の回転によってモールディング本体21の長手方向一方への変位力が作用しており、キャップ30の変形を継続することで、モールディング本体21の長手方向一方への変位力の方向とは逆側で、キャップ30の長手方向一方の脱着用係合部34が、スペーサ40の長手方向一方の係止突起43Cに対して、スペーサ40の開口部41内側へ引き抜くようにして係合解除される。一方、キャップ30の長手方向中央部にて前記工具挿入溝37の一部を構成する係合突起32Bの、スペーサ40の係止突起43Bに対する係合は、工具60の回転によってキャップ30の長手方向中央部がモールディング本体21外側に押し上げられるようにして変形されることで解除されており、スペーサ40の長手方向一方の係止突起43Cと脱着用係合部34との係合が解除された時点で、スペーサ40からキャップ30を離脱させることができ、モールディング本体21の開口部22から取り出すことができるようになる。
【0024】
図9等に示すように、係合突起32Bは、工具60からキャップ30に与えるモールディング本体21外側への押し上げ力によって強制的に弾性変形させ、スペーサ40の係止突起43Bの突出先端43bを乗り越えさせてモールディング本体21の外側に抜き出す必要がある。つまり、係止突起43Bは、キャップ30の裏面31に立ち上げるようにして突出された突出基部32a先端から屈曲するようにして、キャップ30の面方向(詳細にはキャップ本体部30aの面方向)外側に突出された係合突起先端部32bを、前記スペーサ40の係止突起43Bの突出先端43bに係合させているから、工具60を用いてキャップ30のキャップ本体部30aを押し上げることで、前記係合突起43Bを弾性変形させつつ、係合突起先端部32bを、スペーサ40の係止突起43Bの突出先端43bを乗り越えさせる。
逆側の係合突起32Aは、係止突起43Aに対する係合ラップ量aが、係合突起32Bと係止突起43Bとの間の係合ラップ量bに比べて大きいため、係止突起43Bに対する係合突起32Bの係合が解除されても、この係合突起32Aと係止突起43Aとの間の係合状態まで直ちには解除されず、この係合突起32Aと係止突起43Aとの係合によって、キャップ30のスペーサ40に対する係合解除時に生じやすいキャップ30の飛び出しを防止して、紛失を防ぐ機能を果たす。
【0025】
5方向が壁(または突起)で取り囲まれた工具挿入溝37内で工具60先端を回転させるので、工具60が滑って回転をやり直すといった不都合が生じ難く、回転によってキャップ30を確実に押し上げることができ、容易に取り外すことができる。モールディング本体21の切り欠き部36に臨む部位を支点とする梃子の要領で工具60を操作することで、工具60先端でキャップ30を押し上げる等の作業も簡単に行える。工具挿入溝37に工具60先端を挿入した際に、工具60先端の可動範囲を容易に把握できることも、この工具60を用いたキャップ30の取り外し作業では有利である。
なお、係合突起32Bの対向する両側に突設された突壁32cによって係合突起32Bに強度が確保される等の理由により、工具挿入溝37が変形しにくいことも、工具挿入溝37内での工具60の回転操作によるキャップ30の押し上げ作業に有利に働く。
【0026】
キャップ30の取り外しに適用される工具60としては入手容易な市販品であることが好ましく、これに対応して、工具挿入溝37の寸法も適切に設定する。例えば、図11(a)、(b)に示すようなマイナスドライバーの場合、JISB 4609に制定される「ねじ回し」の呼び寸法が4.5×50〜8×150の範囲のものが、入手が非常に容易な市販品として流通しており、これに対応する工具挿入溝37(およびその近傍)の寸法は、図4に示す工具挿入溝37の開口部寸法(切り欠き部36の縦横寸法)pが2mm、qが8mm、図9に示す工具挿入溝37の深さ寸法rが4mm、係止突起43Bの突出先端43bのモールディング本体21の開口端縁22aからの突出寸法sが1.7mm、係止突起43Bの突出先端43bとキャップ30の外縁部との間の隙間の幅寸法tが1.4mm、キャップ30の係合突起32Bの突出基部32aからの係合突起先端部32bの突出寸法uが2.8mm程度である。この寸法で設計された工具挿入溝37であれば、JIS B 4609の規定の中で特に広く使用されている呼び寸法6×100の工具60(ねじ回し)を適用して最適である。この工具60は、図11(a)、(b)に示す挿入部先端幅寸法xが6mm、挿入部基端幅寸法yが8.6mm、挿入部先端部厚さ寸法zが0.8mmであり、先端部を工具挿入溝37に挿入した際に確保されるクリアランスの大きさ等が最適であり、工具挿入溝37内での回転操作性等に優れている。
【0027】
モールディング本体21の開口部22からキャップ30を取り外しても、スペーサ40は、収納空間23にそのまま残るので、次のキャップ30の装着に利用できることは言うまでも無い。キャップ30の脱着を繰り返し行っても、共に樹脂製のキャップ30とスペーサ40との接触では、キャップ30側のキャップ係止爪35や、スペーサ40側の係止突起43の磨耗、破損が殆ど無いため、係合時の係止力の低下等の悪影響は殆ど生じないし、かじり等の係脱作業上の不具合も長期にわたって確実に防止できる。試験の結果、スペーサ40に対するキャップ30の脱着を繰り返し100回行っても、係止力の低下、かじり等の係脱作業上の不具合等は殆ど増大せず、実用上問題が無いことが判明した。
【0028】
図10に示すように、このルーフモールディング20では、モールディング本体21の開口端縁22aがスペーサ40によって隠されるため(特に、開口端縁22aに対する係止突起43の係合による隠蔽)、モールディング本体21の開口部22からキャップ30を外しても、モールディング本体21の前記開口端縁22aにモールディング本体21を構成するステンレス材24の端部24aが露出せず、美観を維持できる。
モールディング本体21とキャップ30とスペーサ40とは同一色(例えば黒色)とすることが好ましく、この場合、キャップ30とモールディング本体21との間の隙間から覗くスペーサ40が目立たなくなり、優れた美観が得られる。
また、例えば、モールディング本体21の打ち抜き加工して開口部22を形成する際に、開口端縁22a近傍にバリ26が発生する場合があるが、スペーサ40の係止突起43は、モールディング本体21の開口端縁22aに存在するバリ26等も含んで開口端縁22aを覆うため、モールディング本体21の開口部22に対するキャップ30の脱着に前記バリが影響することを防止することができ、脱着作業性、装着状態の安定を確保できるといった利点もある。
【0029】
前記ルーフモールディング20では、モールディング本体21とスペーサ40との間が係合によって一体化される構成であり、係合を解除するだけで簡単に分離できるから、例えば接着剤を用いた接着固定等の場合に比べて、ルーフモールディング20の取り外し、解体を容易に行える。
【0030】
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されず、各種変更が可能であることは言うまでも無い。
例えば、モールディング本体、キャップ、スペーサの具体的形状等は、前述の実施の形態に限定されず、適宜変更可能である。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のルーフモールディングによれば、モールディング本体に対して係合によって組み付けられるスペーサに、キャップを係脱可能に係合させることで、モールディング本体の開口部にキャップが脱着可能に装着されるようになっており、スペーサとしてモールディング本体の開口部の大きさ、形状等に対応するものを選択的に用いることができるから、車体のルーフ部に取り付ける取り付け部品のサイズ、形状、種類等に対応して決まるモールディング本体開口部の大きさ、形状等に対する汎用性に優れ、低コスト化を実現できる。キャップは、モールディング本体の開口部に脱着自在に装着されることで、モールディング本体の前記意匠面と実質的にフラッシュな意匠面を形成する平板状であるため、このキャップをモールディング本体の開口部に装着して開口部を塞いだ場合、段差の無い優れた美観が得られるとともに、風切り音の減少、風圧や障害物の接触等による捲くれ上がりや破損等の防止を実現できる利点がある。
【0032】
また、キャップの前記キャップ係止爪が、該キャップの裏面側にて該キャップの外周部に沿った少なくとも4箇所にほぼ均等に分散配置して形成されていることから、キャップのスペーサに対する係合状態がより強固になり、モールディング本体の前記意匠面と実質的にフラッシュな意匠面を形成する装着状態をより安定に維持できる。
また、スペーサの前記開口部を介して相対向する辺間が、この開口部を横切るようにして設けられたリブによって橋絡されていることから、スペーサに強度が確保されて変形が防止されるため、キャップのキャップ係止爪とスペーサとの係合状態を安定に維持でき、キャップの不用意な離脱を防止できる。また、キャップのキャップ係止爪とスペーサとの係脱を繰り返し行っても、所定の係合状態が安定に得られ、長期信頼性が得られる。
【0033】
また、前記キャップは弾性変形可能に形成され、前記切り欠き部に挿入した工具によってキャップをモールディング本体から外側へ変形させることで、スペーサ本体の前記開口端縁に対する前記キャップ係止爪の係合が解除されるようになっているから、工具を用いれば簡単に係合解除作業を行えるものの、工具を挿入しない限り、キャップの装着状態が安定に維持され、車両の走行による強風の作用、障害物との接触等による不用意な離脱を確実に防止できる。工具を挿入すれば、スペーサ等に影響を与えること無く、キャップだけを確実に取り外すことができる。
【0034】
また、弾性変形可能に形成されたキャップの長手方向中央部に位置する係合突起に対応して形成された切り欠き部に挿入した工具によって、キャップの長手方向中央部をモールディング本体から外側へ変形させることで、スペーサ本体の前記開口端縁に対するキャップの長手方向端部の脱着用係合部の係合が解除されるようにしたことで、スペーサ本体に対するキャップの離脱、モールディング本体の開口部からのキャップの取り出し作業を効率良く行える。
さらに、係合突起のキャップからの突出基部と、この突出基部から前記キャップの面方向外側に向けて突出されている係合突起先端部と、前記切り欠き部の長手方向両端にほぼ対応する位置で前記係合突起先端部の対向する両側に突出された突壁と、モールディング本体の前記開口端縁の前記切り欠き部に臨む部位とによって取り囲まれた工具挿入溝に、前記切り欠き部から挿入された工具先端を収納する構成を採用すると、工具によるキャップの取り出し作業を一層効率良く行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のルーフモールディングの取り付け例を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態のルーフモールディングの構成を示す分解斜視図である。
【図3】図2のルーフモールディングに適用されるキャップを示す図であって、(a)は裏面側から見た斜視図、(b)は係合突起近傍を示す拡大図である。
【図4】図2のルーフモールディングを構成するモールディング本体の開口部にキャップを装着した状態を示す斜視図である。
【図5】図4のA−A線断面矢視図である。
【図6】図2のルーフモールディングのモールディング本体の開口部近傍を示す縦断面図であり、開口部を開放して取り付け部品を取り付けた状態を示す。
【図7】図2のC−C線断面矢視図である。
【図8】図2のB−B線断面矢視図である。
【図9】図2のD−D線断面矢視図である。
【図10】モールディング本体の開口端縁と、スペーサ側の係止突起との係合関係を示す断面図である。
【図11】図2のルーフモールディングのキャップの取り出しに用いられる工具を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図12】工具を用いたキャップの取り外し作業を示す断面図である。
【図13】従来例のルーフモールディングにおけるキャップの固定構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10…車両(自動車)、11…車体(ルーフ部)、12…凹溝、13…ピラーアウターパネル、14…ルーフアウターパネル、15…接合部、16…取り付け部品、20…ルーフモールディング、21…モールディング本体、21a…裏面、21b…意匠面形成部、21c…折り返し部、21d…意匠面、22…開口部、22a…開口端縁、23…収納空間、24…固定部材、30…キャップ、31…裏面、32,32A,32B…キャップ係止爪(係合突起)、32a…突出基部、32b…係合突起先端部、32c…突壁、33…意匠面,表面、34…キャップ係止爪(脱着用係合部)、35…キャップ係止爪、36…切り欠き部、37…工具挿入溝、40…スペーサ、40a…開口部を介して相対向する辺、41…開口部、41a…開口端縁、42…スペーサ本体、43,43A〜43C…係合部(係止突起)、43a…突出基部、43b…突出先端、44…固定用突起、47…リブ(補強リブ)、60…工具。

Claims (5)

  1. 自動車等の車両のピラーアウターパネルとルーフアウターパネルとの接合部に形成された凹溝に取り付けられるルーフモールディングであって、
    裏面側に前記車両の車体に対する固定部材を収納する収納空間を形成するように帯状の意匠面形成部の幅方向両側に折り返し部が形成され、前記意匠面形成部の意匠面には開口部が形成された長尺なモールディング本体と、
    このモールディング本体の前記開口部に対して脱着自在に装着されることで、モールディング本体の前記意匠面と実質的にフラッシュな意匠面を形成する平板状のキャップと、
    モールディング本体の前記収納空間内において前記開口部に位置決めして固定され、キャップの意匠面の裏面側に係脱可能に係合されることで該キャップを保持してモールディング本体の前記開口部での装着状態を維持するスペーサとを備え、
    スペーサは、
    モールディング本体の前記開口部とほぼ相似形状の開口部が開口されている平板状のスペーサ本体と、
    このスペーサ本体の前記開口部に臨む開口端縁の複数箇所から該スペーサ本体の前記開口部中心方向に向けて突出して、その突出基部側でモールディング本体の前記開口部に臨む内面側である開口端縁に係止され、かつ、突出先端側でキャップの裏面に突設されたキャップ係止爪が係合される係合部と、
    スペーサ本体の幅方向両端部側から突出し、モールディング本体の折り返し部に係止される固定用突起とを有し、
    キャップは、
    該キャップの裏面の相対向する辺に形成されそれぞれスペーサの係合部に対して係脱自在に係合するキャップ係止爪と、
    該キャップの側部の前記キャップ係止爪に対応する部位を切り欠いた形状の少なくとも1つの切り欠き部とを有し、
    キャップの前記キャップ係止爪が、該キャップの裏面側にて該キャップの外周部に沿った少なくとも4箇所にほぼ均等に分散配置して形成されていることを特徴とするルーフモールディング。
  2. スペーサの前記開口部を介して相対向する辺間が、この開口部を横切るようにして設けられたリブによって橋絡されていることを特徴とする請求項1に記載のルーフモールディング。
  3. 前記キャップは弾性変形可能に形成され、前記切り欠き部に挿入した工具によってキャップをモールディング本体から外側へ変形させることで、スペーサ本体の前記開口端縁に対する前記キャップ係止爪の係合が解除されるようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のルーフモールディング。
  4. 細長板状のキャップの長手方向中央部に位置するキャップ係止爪に対応して前記切り欠き部が形成され、このキャップの長手方向両側の前記キャップ係止爪が、それぞれスペーサ本体の前記開口端縁に係合されるようになっていることを特徴とする請求項3に記載のルーフモールディング。
  5. 前記切り欠き部は細長形状に形成され、キャップの裏面側の前記切り欠き部に対応する部分に、前記キャップ係止爪のキャップからの突出基部と、この突出基部から前記キャップの面方向外側に向けて突出されているキャップ係止爪先端部と、前記切り欠き部の長手方向両端にほぼ対応する位置で前記キャップ係止爪先端部の対向する両側に突出された突壁と、モールディング本体の前記開口端縁の前記切り欠き部に臨む部位とによって取り囲まれ、前記切り欠き部から挿入された工具の先端を収納する工具挿入溝が形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のルーフモールディング。
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