JP5217933B2 - 艤装部品の取付け構造 - Google Patents

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本発明は、艤装部品の取付け構造に関し、さらに詳しくは、車両室内の壁面やインストルメントパネルまたはそれらの一部を形成する内装部品の意匠面と略同一に取付けられる着脱可能な艤装部品の取付け構造に係わるものである。
車両室内には、壁面やドアを覆うトリムやインストルメントパネルなど種々の内装部品が配設され、さらにそれらに部分的に配設されるガーニッシュなどの二次的な内装部品も設置されている。これら内装部品は、車両室内の外観を整える意匠面を有している。このような内装部品に、ドアインナーハンドルやスイッチボックスなどの艤装部品を取付ける場合には、保守性を考慮して着脱可能な取付け構造とすることが有利である。
例えば、特許文献1には、ドアインナーハンドルを収容するベゼル(艤装部品)をドアインナートリム(内装部品)の開口部に取付けるに際して、円形のベゼルの裏面側外周部に係止片を設ける一方、トリム開口部には、前記係止片の係止部に隣接して切欠部を設けておき、トリム開口部に係止したベゼルを回転させることにより、前記係止片を前記切欠部に一致させて取外し可能とする構造が開示されている。
特開2006−35989号公報
上記のような艤装部品の取付け構造では、艤装部品の意匠面側に手を掛けるか把持して引出すための凹部や凸部を有していない場合には取外しが困難である。特に、内装部品の意匠面と面一に取付けられるような艤装部品は取外しが極めて困難であり、艤装部品の意匠面に工具を差し込む孔などを設ければ取付け部位の外観を損なうことになる。仮に、艤装部品の周縁部や取付け部に工具を差し込むスリットなどを設けた場合にも、取付け凹部に没入した艤装部品の周縁部から、工具で手前に引き出す力を加えることは必ずしも容易ではなく、金属製の工具で艤装部品が損傷することも懸念される。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両の内装部品の意匠面と略面一または没入状態で取り付けられる艤装部品を、取付け部位の外観を損なうことなく、かつ、工具等を用いずに容易に着脱できる艤装部品の取付け構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するため、本発明は、内装部品(4)の意匠面に形成された円形の取付け凹部(41)に前記意匠面と略面一または没入状態で着脱可能に取付けられる円形の艤装部品(5)の取付け構造であって、
前記艤装部品は、その裏面に周方向に離間して複数の係止突起(52)が設けられ、前記係止突起は、それぞれ周方向の同側に鈎爪部(521)を有する一方、前記取付け凹部は、該取付け凹部に挿入された前記艤装部品の回動によって前記各鈎爪部と係脱可能な複数の係合部(421)を有するとともに、前記各係止突起の前記鈎爪部と反対側の縁部(522)に臨む複数の案内部(422)を有し、前記各案内部は、少なくとも前記各鈎爪部の前記各係合部への係脱に伴う前記艤装部品の回動が許容されるように前記係合部と周方向に離間して配設され、かつ、前記縁部および/または前記案内部が周方向に傾斜を有しており、前記艤装部品を前記挿入時と反対方向に回動させる操作によって、前記各鈎爪部が前記各係合部から離脱した後、前記縁部と前記案内部とが摺接することにより、前記艤装部品が前記取付け凹部から迫り出すように構成されていることを特徴とする。
なお、上記構成において「円形」という表現は、それぞれの部材の意匠面上における形状を規定したものであって、艤装部品の裏面側や取付け凹部の内部が三次元的形状を有さないことを意味するものではない。
本発明に係わる艤装部品の取付け構造は、上述の通り、艤装部品を回転させる操作により、各鈎爪部が各係合部から離脱した後、各係止突起の鈎爪部と反対側の縁部と、取付け凹部の各係合部と反対側に位置した案内部とが摺接し、その摺接部分の傾斜により回転軸方向への移動を生じ、艤装部品が取付け凹部から迫り出すので、内装部品の意匠面と略面一または没入状態に取付けられた艤装部品であっても容易に抜脱でき、取り出すための把持部などを意匠面側に設ける必要が無く、該把持部などにより内装部品の外観が損なわれることがない。
本発明において、前記取付け凹部が、前記各係止突起に対応して周方向に延在する複数の溝部(42,242)を有し、前記各溝部の一端に前記各係合部が配設され、前記各溝部の他端側に前記案内部が配設されており、該案内部が、前記各溝部の他端から前記各係合部に向けて深くなる前記傾斜を有している態様では、艤装部品の裏面に隠れる係止突起を溝部に合わせれば、以後は艤装部品を回動させるだけで、艤装部品が取付け凹部に挿入されるとともに鈎爪部が係合部に係合し、取付けがなされる。
本発明において、前記各係止突起は、前記艤装部品の裏面外周部に沿って延設され、該各係止突起によって、前記艤装部品が前記取付け凹部に位置決めされる態様では、取付け凹部の中央部に物品の収容スペースを確保でき、艤装部品を前記物品のカバーとして実施する場合に有利である。
本発明において、前記各係止突起の基部が、前記鈎爪部を含む先端部より薄肉に形成されている態様では、係止突起の先端部が撓曲することにより、成形時の寸法誤差を吸収でき、艤装部品のスムーズな着脱が可能となる。また、係止突起の先端部と溝部の寸法公差を小さく設定でき、鈎爪部が係合部に係合する以前に、係止突起が溝部の側壁で仮止めされ、垂直面や逆傾斜面の取付け凹部であっても、容易かつ確実に着脱が行える。
本発明において、前記各係合部が、前記各溝部の一端を前記内装部品の裏面側に貫通する孔と、該孔に隣接して前記内装部品の裏面に設けた小凹部または小凸部で構成されている態様では、鈎爪部が孔に貫通した状態で、小凹部または小凸部に係合することで、係合時に適度な節度感が得られ確実な取付けが行える。
本発明において、前記孔の前記内装部品の裏面側に、前記各溝部の内側面に連続する側壁が設けられている態様では、係止突起の鈎爪部との間に、係合および離脱の前後に亘って適度な摩擦力や支持力を生じさせることができ、艤装部品のガタつきを防止できる。
本発明において、前記各係止突起の前記各鈎爪部に隣接した外側面に、前記艤装部品の径方向外方に突出した突出片部(527)が設けられる一方、前記各溝部の外周側に、前記各係合部に連通する切欠部(425)が設けられ、かつ、前記各係合部に隣接した前記内装部品の裏面側に、前記各係合部と前記各鈎爪部との係合位置で、前記各突出片部に径方向外方から当接する突部(427)が設けられている態様では、前記各係合部と前記各鈎爪部とが係合する艤装部品の装着状態で、各係止突起の各突出片部が、前記内装部品側の対応する突部に当接して径方向に位置決めされるので、取付け凹部と艤装部品との嵌合公差に依存せずに艤装部品に安定的な装着状態が得られる。これに伴い、係合部と鈎爪部との係合部分は、艤装部品の抜脱方向および回転方向の係止のみを行ないうるように設計すれば良く、着脱容易性が損なわれることもない。
本発明において、前記各突出片部は、前記各突部との当接領域から前記各係止突起の先端側に向けて幅狭に形成されている態様では、傾斜した前縁により寸法誤差を吸収でき、艤装部品の安定的な装着状態が得られる。
本発明において、前記物品載置面に沿った前記各切欠部の縁部(426)が、前記各溝部の前記係合部側では、対応する前記突出片部が抜脱不可能な径方向位置に円弧状に延在する一方、前記各溝部の前記案内部側(428)では、前記艤装部品の着脱に伴う前記突出片部の通過を許容すべく径方向外方に拡開されている態様では、艤装部品を回転させる操作により、各鈎爪部を各係合部から離脱させた後、各係止突起が案内部に到達する以前に、艤装部品が脱落するのを防止でき、内装部品が車室内の逆傾斜面や天井面などに設置される場合に特に有利である。
以下、本発明の実施の形態について、ドアハンドルのベゼル(内装部品)へのフォトフレームカバー(艤装部品)の取付けに適用した場合を例にとり、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は車両用ドア1を室内側から見た側面図であり、ドア1の窓用開口10の下方はドアトリム2により覆われ、該ドアトリム2の略中央にはアームレスト21が設けられている。アームレスト21の上方には、ドア1を室内側から開閉するためのドアハンドル3が配設されており、その周囲を覆うベゼル4に円形のフォトフレーム(5)が設けられている。
図2はドア1の分解斜視図であり、ドアハンドル3およびその機構部は予めドアパネルアッシー11に取付けられている。一方、ドアトリム2には、ドアハンドル3を室内側に露出させるための開口20が設けられており、ベゼル4は、前記開口20とドアハンドル3との隙間を塞ぎ、ドアハンドル3周りの意匠性を向上させる目的で予めドアトリム2に固定される。
ベゼル4のドアトリム2への固定に際しては、図3および図4に示すように、先ず、ドアトリム2に穿設した複数のスリット23、24のうち、車両前方側に位置したスリット23に、ベゼル4の前端の係止爪43を引っ掛け、次いで、該係止爪43を支点としてベゼル4の後端側を回動させるようにして、他の係止爪44を対応するスリット24に係合させ、最後に、ドアトリム2の裏面側からスクリュー25をベゼル4のボス45に螺結する。なお、30はドアハンドル3の回動軸である。
フォトフレームは、図3および図4に示すように、ベゼル4の前記ドアハンドル用開口40に隣接して、ベゼル4の意匠面に対して凹陥した円形の凹部41(取付け凹部)、および該凹部41に着脱可能に取り付けられる円形のカバー5で構成されている。カバー5は、透明なプラスチック成形品などで構成され、凹部41に写真などのシート状部材6を挿入し、その上からカバー5を装着することで、平坦な中央部50にシート状部材6が透けて見えるようになっている。なお、不透明な外周部51(フレーム部)に対して、中央部50が透明な別部材で構成されていても良い。
カバー5は、写真などのシート状部材6を乗員の好みに応じて交換できるように、工具等を用いることなく容易に着脱できることが好ましい。しかも、ベゼル4は車両室内の意匠面を構成するドアトリム2の最も目立つ位置に配置されているので、着脱のための構造が意匠面に設置されることはデザイン上好ましくない。そこで、本発明では以下に述べる構造により、カバー5の裏面側に取付け構造を配設しつつも容易に着脱できるようにしている。
図5および図7(a)に示すように、カバー5の外周部51の裏面側には複数(図示例では3個)の係止突起52が周方向に離間して突設されている。これらの係止突起52は、周方向に沿って湾曲した円弧状断面を有し、各係止突起52で囲まれた円形のスペースに前述のシート状部材6が収容されるようになっている。
各係止突起52は、それぞれ周方向の同側に鈎爪形状のフック部521が形成される一方、該フック部521と反対側の縁部522は周方向の傾斜を有しており、フック部521から離れるにつれてカバー5の裏面に漸近している。換言すれば、縁部522はカバー5の裏面からフック部521に向けて次第に高くなる傾斜を有している。なお、縁部522とフック部521の間には若干の平坦部が形成されている。また、各係止突起52の基部520の板厚は、フック部521を含む先端部より薄肉に形成されている。
一方、図4および図7(b)に示すように、ベゼル4の円形の凹部41の周辺部には、周方向に延在する複数(図示例では3箇所)の溝部42が形成されており、各溝部42の一端に前記各フック部521に係合する係合部421が設けられている。該各係合部421は、各溝部42の一端を裏面側に貫通する係合孔420に隣接して、ベゼル4の裏面に形成された小凹部で構成されている。なお、各係合部421として小凹部を設ける代わりに、係合孔420の縁部に小凸部を設けることもできる。
各溝部42の他端側は、凹部41の一般面から係合部421に向けて次第に深く浅くなる傾斜を有する案内部422が形成され、該案内部422は平坦な底部423に連続し、該底部423は前記係合孔420で終端している。また、係合孔420を越えて溝部42の内周側の側面に連続する側壁424が設けてある。各溝部42を設けた箇所は、ベゼル4の凹部41を裏面側から見た図6に示されるように、円形の凹部41の外周に沿った側面を有する袋形状をなしている。
以上のように構成されたカバー5をベゼル4に取付けるに際しては、図7(a)および(b)に示すように、カバー5の各係止突起52をベゼル4の凹部41の各溝部42に挿入し、カバー5の外周部51を凹部41の段部411に当接させた状態で、該カバー5を押し付けながら矢印a方向(係止突起52のフック部521の方向)に回転させ、図7(b)に2点鎖線で示すように、各フック部521を各係合孔420に貫通させるとともに各係合部421に係合させれば、カバー5の取付けが完了する。
この取付け状態において、カバー5の表面は、ベゼル4の意匠面とほぼ面一となっている。また、係止突起52のフック部521は、係合孔420を貫通してベゼル4の裏面側に突出しているが、フック部521の側面が先述した側壁424に当接し、該側壁424で案内されることによって適度な摩擦力や支持力が生じ、カバー5のガタつきを防止できる。
一方、カバー5をベゼル4から取り外すに際しては、図8に示すように、カバー5の外周部51などに指を当てて押し付けながら、該カバー5を取付け時と反対の矢印b方向に回転させれば、係止突起52のフック部521が係合部421から離脱し、続いてのフック部521と反対側の縁部522と、溝部42の傾斜した案内部422とが摺接し、縁部522が案内部422で案内されることにより、カバー5が凹部41から迫り出し、カバー5の外周部51を把持して容易に取り外すことができるようになる。
さらに、上記カバー5の着脱に際して、フック部521を含む先端部より薄肉に形成された係止突起52の基部520により係止突起52が撓曲し易くなっており、フック部521の弾性変位によって成形時の寸法誤差が吸収され、カバー5のスムーズな着脱が可能となる。また、カバー5の外周部51には、凹凸やセレーションなどの滑り止めが施されており、カバー5の取り外し時に、該カバー5を周方向に容易に回転させることができる。
また、先述したカバー5の取付け状態で、各係止突起52のフック部521と反対側の縁部522と、溝部42の案内部422との間には、各フック部521の各係合部421への係脱に伴うカバー5の回動が許容されるような間隔が必要であり、このような間隔を有するように溝部42の周方向の長さが係止突起52に応じて設定される。
次に、本発明の第2実施形態について、図9〜12を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同種の要素には同様の符号を付してその説明を省略し、主に第1実施形態からの変更点を中心に述べる。
各図において、第2実施形態に係るベゼル204は、溝部242の外周側の側壁に切欠部425が設けられている。この切欠部425は、溝部242の端部に設けた係合孔(420)に相当する部分を含み、この端部側には、第1実施形態の溝部42の側壁の内側面に相当する径方向位置に円弧状に延在する縁部426が形成されているが、溝部242の傾斜した案内部422側では径方向外方に拡開され、拡開縁部428が形成されている。さらに、溝部242の端部に隣接し、内周側の側壁部424の径方向外方にピン形状の突部427が突設されている。
一方、カバー205は、係止突起252の図9および図10では隠れているフック部521(図12)に隣接した先端部の外側面に、径方向外方に突出した突出片部527が設けられている。この突出片部527は、係止突起252の先端側に向けて幅狭になるテーパ形成されている。
上記のように構成されたカバー205は、先述した第1実施形態の場合と同様に、各係止突起252をベゼル204の各溝部242に一致させて回動すれば、係止突起252が傾斜した案内部422で案内されて溝部242内に挿入され、さらに、係止突起252の先端のフック部521が、ベゼル204の図示しない係合部(421)に係止されることで、ベゼル204への装着がなされる。
この際、係止突起252の先端部は、突出片部527の分だけ径方向外方に突出しているが、拡開縁部428によって突出片部527がベゼル204の裏面側に通過でき、その後、突出片部527が、拡開縁部428よりも径方向内方に張出した縁部426の裏面側に係合することにより、フック部521の係止を待たずにカバー205がベゼル204に掛止され、手を離してもカバー205が落下しないようになるので、ベゼル204の設置部位が図示例のように垂直なドア2の室内側の面や、逆傾斜面等の場合に有利である。
さらに、係止突起252先端のフック部521が、係合部(421)に係合するに際して、フック部521が突部427と側壁424との間に入り、テーパ形状もしくはクサビ状の突出片部527が、ピン形状の突部427に当接することによって、係止突起252の径方向の位置が規制されることで、安定的な装着状態が得られる。
なお、図示例では、3箇所の係止突起252全てに突出片部527が設けられ、3箇所の係合部全てに対応して突部427が設けられる場合を示したが、1ないしは2箇所のみ設けることもできる。また、フック部521および係合部421を別途設けずに、突出片部527に、突部427に対する回動方向の係止形状を追加することもでき、その場合、係止突起252先端の径方向の弾性を利用することもできる。
さらに、第2実施形態のカバー205は、図12に示すように、1つの係止突起252の内側に位置決めリブ526が形成されている。この位置決めリブ526は、シート状部材206の装着方向となる図中上下方向に延設され、シート状部材206に予め形成されている切り込み260を、位置決めリブ526に係合した状態で、シート状部材206をセットすることにより、カバー205の回動操作で写真やロゴなどのシート状部材206が傾いて取付けられるのを防ぐことができる。
また、図示例のように、切り込み260を円形のシート状部材206の直径方向の2箇所に設けておくことで、シート状部材206を左右のドア2に共通に使用することができる。この場合、位置決めリブ526を設けた係止突起252に対応する1つの溝部242に、対応関係を表示する適宜の識別子を設けるようにしても良い。
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいてさらに各種の変形および変更が可能である。
例えば、上記各実施形態では、カバー5の裏面に、3つの同形状の係止突起52、252が周方向に等間隔で配設され、同様に、ベゼル4の凹部41に、3箇所の同形状の溝部42、242(係合部421)が周方向に等間隔で配設される場合を示したが、カバー5側と凹部41側とで一致していれば、係止突起52、252および溝部42、242の数、個々の形状、周方向の間隔、半径方向の位置は、適宜設定可能である。
また、上記各実施形態では、溝部42の案内部422および係止突起52の縁部522が、共に全高さ(深さ)範囲に亘る傾斜を有する場合について示したが、傾斜は、いずれか一方にのみ設けられていても良く、また、前記全高さを双方で分担するように、それぞれの部分的な高さ範囲で傾斜が設定されていても良い。
例えば、第1実施形態について述べると、係止突起52の縁部522が傾斜を有さない垂直縁部である場合/係止突起52の縁部522が傾斜を有する代わりに溝部42の案内部422が立壁面である場合(その場合、案内部422は立壁面の上端縁となる)/溝部42が同じ平面形状の長孔である場合(その場合、案内部422は長孔の縁となる)/溝部42の案内部422が上半分の傾斜のみを有し係止突起52の縁部522が先端側半分にオーバーラップに必要な分を加えた傾斜を有する場合、等が設定可能である。
しかし、カバー5の円滑な迫り出し動作のためには、図示例のように双方が傾斜を有することが好適であり、また、ベゼル4の凹部41に収容される写真などのシート状部材6の防湿のためには、溝部42が袋形状に閉じていることが好適である。
また、上記各実施形態では、本発明をフォトフレームカバーの取付け構造に実施する場合を示したが、本発明は、フォトフレームカバー以外の各種カバー類、例えば、オプションパーツの取付け部を覆うダミーキャップやオプションパーツ自体の取付け構造、ベゼル自体の取付け構造を始め、各種艤装部品に実施可能である。
本発明が実施される車両用ドアを室内側から見た側面図である。 本発明が実施される車両用ドアの分解状態を示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本発明実施形態に係わる内装部品(ドアハンドルのベゼル)と艤装部品(フォトフレームのカバー)の分解状態を示す斜視図である。 本発明実施形態に係わるカバーを裏面側から見た斜視図である。 カバーを取り付けたベゼルを裏面側から見た斜視図である。 (a)はカバーを示す側面図、(b)はベゼルの取付け凹部の1つの溝部の延在方向に沿った側断面図である。 カバーをベゼルの取付け凹部から取り出した状態を示す側断面図である。 本発明第2実施形態に係わるカバーを裏面側から見た斜視図である。 図9のB方向拡大矢視図である。 本発明第2実施形態に係わるカバーを取り付けたベゼルを示す要部底面図である。 本発明第2実施形態に係わるカバーへのシート状部材の装着を示す裏面側から見た斜視図である。
符号の説明
1 ドア
2 ドアトリム
3 ドアハンドル
4,204 ベゼル(内装部品)
5,205 カバー(フォトフレームカバー、艤装部品)
6,206 シート状部品
41 凹部(取付け凹部)
42,242 溝部
420 係合孔
421 係合部
422 案内部
423 底部
424 側壁
425 切欠部
426 縁部
427 突部
428 拡開縁部
50 中央部
51 外周部(フレーム部)
52,252 係止突起
520 基部
521 フック部(鈎爪部)
522 縁部
526 位置決めリブ
527 突出片部

Claims (10)

  1. 内装部品の意匠面に形成された円形の取付け凹部に前記意匠面と略面一または没入状態で着脱可能に取付けられる円形の艤装部品の取付け構造であって、
    前記艤装部品は、その裏面に周方向に離間して複数の係止突起が設けられ、前記係止突起は、それぞれ周方向の同側に鈎爪部を有する一方、前記取付け凹部は、該取付け凹部に挿入された前記艤装部品の回動によって前記各鈎爪部と係脱可能な複数の係合部を有するとともに、前記各係止突起の前記鈎爪部と反対側の縁部に臨む複数の案内部を有し、前記各案内部は、少なくとも前記各鈎爪部の前記各係合部への係脱に伴う前記艤装部品の回動が許容されるように前記係合部と周方向に離間して配設され、かつ、前記縁部および/または前記案内部が周方向に傾斜を有しており、
    前記艤装部品を前記挿入時と反対方向に回動させる操作によって、前記各鈎爪部が前記各係合部から離脱した後、前記縁部と前記案内部とが摺接することにより、前記艤装部品が前記取付け凹部から迫り出すように構成されていることを特徴とする艤装部品の取付け構造。
  2. 前記取付け凹部は、前記各係止突起に対応して周方向に延在する複数の溝部を有し、前記各溝部の一端に前記各係合部が配設され、前記各溝部の他端側に前記案内部が配設されており、該案内部が、前記各溝部の他端から前記各係合部に向けて深くなる前記傾斜を有していることを特徴とする請求項1に記載の艤装部品の取付け構造。
  3. 前記各係止突起は、前記艤装部品の裏面外周部に沿って延設され、該各係止突起によって、前記艤装部品が前記取付け凹部に位置決めされることを特徴とする請求項1または2に記載の艤装部品の取付け構造。
  4. 前記各係止突起の基部が、前記鈎爪部を含む先端部より薄肉に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の艤装部品の取付け構造。
  5. 前記各係合部が、前記各溝部の一端を前記内装部品の裏面側に貫通する孔と、該孔に隣接して前記内装部品の裏面に設けた小凹部または小凸部で構成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の艤装部品の取付け構造。
  6. 前記孔の前記内装部品の裏面側に、前記各溝部の内側面に連続する側壁が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の艤装部品の取付け構造。
  7. 前記取付け凹部の中央部に平板状物品の載置面が設けられ、前記艤装部品は、その少なくとも中央部が透明に構成され、前記平板状物品を視認可能に被覆するカバーであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の艤装部品の取付け構造。
  8. 前記各係止突起の前記各鈎爪部に隣接した外側面に、前記艤装部品の径方向外方に突出した突出片部が設けられる一方、前記各溝部の外周側に、前記各係合部に連通する切欠部が設けられ、かつ、前記各係合部に隣接した前記内装部品の裏面側に、前記各係合部と前記各鈎爪部との係合位置で、前記各突出片部に径方向外方から当接する突部が設けられていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の艤装部品の取付け構造。
  9. 前記各突出片部は、前記各突部との当接領域から前記各係止突起の先端側に向けて幅狭に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の艤装部品の取付け構造。
  10. 前記物品載置面に沿った前記各切欠部の縁部が、前記各溝部の前記係合部側では、対応する前記突出片部が抜脱不可能な径方向位置に円弧状に延在する一方、前記各溝部の前記案内部側では、前記艤装部品の着脱に伴う前記突出片部の通過を許容すべく径方向外方に拡開されていることを特徴とする請求項8または9に記載の艤装部品の取付け構造。
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