JP5169235B2 - 車両用ドアの内装部品の構造 - Google Patents

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本発明は、車両用ドアの内装部品の構造に関する。更に詳しくは、車両用ドアの内装部材の意匠面の一部を変更することが可能な車両用ドアの内装部品の構造に関する。
車両の車室内環境を乗員の好みに応じて設定できる技術として、運転席から見える位置に取付けることが可能な写真ケースが提案されている(特許文献1)。
上述の特許文献1の構成では、インストルメントパネルとは別体のケース部品が必要となり、部品点数や組付け工数が増加する。更に、ケース部品に対し、様々な車室内の内装とマッチするような色及び外観を設定するのが難しいという課題がある。
このような課題を解決するために、写真ケースを一体的に設けているステアリングハンドル(特許文献2)や、インストルメントパネル表面の少なくとも一部に着脱自在の透明パネルを設けている表示装置(特許文献3)を車室内に設けることが提案されている。
特開平11−247号公報 実開平2−99064号公報 特開2005−112251号公報
しかしながら、上述した特許文献2及び特許文献3の従来技術は、写真等を格納するケース及びパネルが車室内の前面に設けられ、運転操作中の視界に入りやすい構成となっているため、運転操作中に無意識な注視を招く可能性がある。更に、車室前面のエアバックの展開を妨げる可能性もある。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両用ドアの内装部品の意匠面を乗員の好みに応じて変更可能とするとともに、運転操作中の乗員の前方視界に対する注意力を低下させることなく、一方、乗員が車両を乗り降りする際には注意を効果的に惹きつけることが可能な車両用ドアの内装部品の構造を提供することである。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、車両側面に配置されている車両用ドアの内装部品であって、アームレストと、前記アームレストよりも上方且つ車両前方寄りの位置に取り付けられているドアハンドルと、意匠面が車室内側から視認可能なようにシート状部材を着脱可能に格納するシート状部材格納機構と、を備え、前記シート状部材格納機構が、前記ドアハンドルの枠状部材に一体に設けられている
本発明の好適な態様において前記シート状部材格納機構が前記ドアハンドルのハンドルレバーよりも車両前方側に設けられている。また、前記シート状部材格納機構は、前記枠状部材に一体に設けた凹部と、該凹部に嵌合する枠部と、前記シート状部材を覆うカバーシートとで構成され、前記凹部の底面に開口(9a)が設けられている。さらに、前記シート状部材格納機構が設けられている前記枠状部材又は前記車両用ドアの内部に光源が設けられ、前記シート状部材の一部が光を透過させるような素材で形成されており、前記シート状部材格納機構に格納されている前記シート状部材の裏面側から前記光源の光が照射されるように構成されている。
上述の如く、本発明に係る車両用ドアの内装部品の構造によれば、車両側面に配置されている車両用ドアの内装部品には、意匠面が車室内側から視認可能なようにシート状部材を格納するシート状部材格納機構が設けられており、該シート状部材格納機構が前記シート状部材を着脱可能に格納するように構成されているため、車両用ドアの内装を乗員の好みに応じて変更することができ、更に、乗員が車両を乗り降りする際に効果的にシート状部材を注視させることができる。加えて、車両用ドアにシート状部材が配置されているため、運転操作中の無意識な注視が防止される。また、シート状部材格納機構が車両の前面
のエアバックの展開を妨げることもない。
さらに、本発明に係る車両用ドアの内装部品の構造は、前記シート状部材格納機構が前記ドアハンドルの前記枠状部材に設けられているため、車両を乗り降りする際の注視効果を更に高めることができる。また、ドアハンドルの枠状部材に一体的に設けられているため、シート状部材を格納するケース部品等を別体で設けた場合に比べて、部品点数及び組付け工数の増加を最小限に抑えることができる。
また、本発明に係る車両用ドアの内装部品の構造は、前記シート状部材格納機構が前記ドアハンドルのハンドルレバーよりも車両前方側に設けられているため、車両を乗り降りする際に乗員の手や腕によってシート状部材が隠れてしまうのを防ぐことができる。
また、本発明に係る車両用ドアの内装部品の構造は、前記シート状部材格納機構が設けられている前記枠状部材又は前記車両用ドアの内部に光源が設けられ、前記シート状部材の一部が光を透過させるような素材で形成されており、前記シート状部材格納機構に格納されている前記シート状部材の裏面側から前記光源の光が照射されるように構成されているため、夜間でのシート状部材の視認が可能となる。更に、光源からの光を利用することで、車両用ドアの内装により斬新な意匠を設けることが可能となる。
以下、本発明に係る車両用ドアの内装部品の構造を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態が適用される車両の室内を示した図である。また、図2は、図1の運転席1の側面に配置されているフロントドア2の全体の斜視図である。
図2に示す如く、フロントドア2は、枠状のドアサッシュ部4に囲まれているウインドガラス3を備えている。更に、フロントドア2は、内装部材であって、ウインドガラス3の下方に取り付けられているドアトリム5を備えている。ドアトリム5は、例えば、樹脂材料や木材の加工材料等を用いて形成され、意匠面となる表面には、表皮材が全体または部分的に貼られている場合がある。
更に、ドアトリム5には、ポケット6と、アームレスト7と、インサイドハンドル8とが、一体形成または別体形成で設けられている。また、アームレスト7には、パワーウインド等の操作用のスイッチパネル7aと、フロントドア2を閉める際に把持するためのプルケース7bとが取付けられている。
図2に示す如く、インサイドハンドル8は、ドアトリム5の中央よりも上方で、且つ、車両前方寄りの位置に取り付けられている。このように、インサイドハンドル8は、乗員が乗り降りする際に目に付きやすい場所に配置されることが多く、乗員がフロントドア2を開閉操作する際に注視する可能性が高い部品と言える。本発明の第1実施形態は、図2におけるインサイドハンドル8に適用されるものである。
図3は、本発明の第1実施形態に係る車両用ドアの内装部品の構造を示している図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)におけるA−A線断面図である。また、図4は、本発明の第1実施形態に係る車両用ドアの内装部品の構造の分解斜視図である。
本発明の第1実施形態に係る車両用ドアの内装部品の構造は、図3及び図4に示す如く、インサイドハンドル8の枠状部材であるガーニッシュ8cにシート状部材10を格納するシート状部材格納機構9を設けたものである。
図3(a)に示す如く、インサイドハンドル8には、フロントドア2のロックを解除するために操作するハンドルレバー8aが軸(図示せず)を中心に回動可能に設けられている。また、このハンドルレバー8aと近接した位置には、フロントドア2のロックの開錠操作を阻止または許容するロックノブ8bが設けられている。更に、ドアトリム5には、これらハンドルレバー8a及びロックノブ8bを取り囲んでドアトリム5との接合部を覆うように構成されているガーニッシュ8cが取り付けられている。
次いで、図3(b)及び図4を用いて、シート状部材格納機構9の構成を説明する。シート状部材格納機構9は、ガーニッシュ8cに設けられている凹部9aと、凹部9aに嵌合可能な枠部9bと、シート状部材10を覆うカバーシート9dとで構成されている。
凹部9aは、ガーニッシュ8cにおいてハンドルレバー8aが設けられている位置よりも車両前方側の位置に設けられ、車室内側に向けて開口するように形成されている。この車室内側に向けて開口する開口部9gは、略円形形状で形成されている。また、凹部9aの底部9hも、略円形形状で形成され、開口部9gに比べ直径が小さく形成されている。
枠部9bは、形状が略円形形状であり、凹部9aの開口部9gに嵌合するような大きさで形成されている。また、枠部9bには、シート状部材10の意匠面10aを車室内側に向かって目視可能とするための窓部9cが設けられている。
また、シート状部材10は、形状が略円形形状であり、凹部9aの底部9hに嵌合する大きさで形成されている。
カバーシート9dは、凹部9aにシート状部材10を格納する際にシート状部材10の上側に配置されるものであり、シート状部材10と同様に略円形形状で形成され、シート状部材10と略同じ直径で形成されている。カバーシート9dは、透明な材質で形成されており、シート状部材10を車室内側に向かって目視可能とする。更に、カバーシート9dは、シート状部材10の上側に配置されるため、シート状部材10が埃等で汚れるのを防ぐことができる。また、カバーシート9dの材質を、例えば、UVカット効果を持つクリア樹脂等で形成することにより、写真や図柄の色あせも防ぐことも可能である。
また、凹部9a及び枠部9bには、シート状部材格納機構9をガーニッシュ8cに対し着脱可能にするための係止機構が設けられている。
枠部9bには係止突起9eが設けられ、凹部9aには挿入口9fが設けられている。
係止突起9eは、枠部9bの円周方向(回転方向)に対しL字型に形成されている。挿入口9fには、L字型の係止突起9eの端部が収納されるように、円周方向に対し収納部が形成されている。これにより、枠部9bの係止突起9eを挿入口9fに挿入して、枠部9bを回転させることで、枠部9bが凹部9aに係止されるようになっている。
シート状部材格納機構9にシート状部材10を格納するには、まず、凹部9aの底部9hにシート状部材10を格納し、次いで、カバーシート9dを凹部9aに格納する。これにより、カバーシート9dがシート状部材10の上側に配置される。そして、枠部9bの係止突起9eを挿入口9fに挿入して、枠部9bを凹部9aの開口部9gに嵌合させる。
この状態で、枠部9bを回転させることにより、枠部9bの係止突起9eが挿入口9fに係止され、枠部9bが凹部9aに取り付けられる。
以上により、図3(b)に示す如く、枠部9bとカバーシート9dとシート状部材10とが枠部9aに重ねて格納される。
このように、第1実施形態の車両用ドアの内装部品の構造によれば、フロントドア2のインサイドハンドル8のガーニッシュ8cにシート状部材10を目視可能に格納するシート状部材格納機構9を設けることにより、例えば、写真、イラスト、または会社及び製品のロゴを印刷した用紙等、ドライバーの好みに合わせたシート状部材10をフロントドア2の車室内側の側面に配置することができる。
また、シート状部材10をアクリル等で形成し、一部を透明または半透明にしてもよい。これにより、シート状部材10の裏面側を形成する空間の色が、この透明または半透明の箇所を通して見えることになり、個性的な意匠をシート状部材10に与えることができる。更に、シート状部材10がフロントドア2の車室内側の側面に配置されることになるため、運転操作中のドライバーの視界に入りにくくなり、シート状部材10を無意識に注視して前方不注意になることを防止できる。
また、車両を乗り降りする際に注視する可能性が高い位置にシート状部材10が配置されるため、ドライバーがフロントドア2を開け閉めする際に写真等を見ることになり、心理面を落ち着かせる等の心理的に好ましい効果を与えることができる。また、会社及び製品のロゴを印刷したシート状部材10を格納した場合においては、乗員に対し高い宣伝効果を発揮することができる。
例えば、乗員の家族やペット等の写真をシート状部材格納機構9に格納した場合において、ドライバーは、運転前のフロントドア2を閉める際に写真を見ることになり、家族のために安全運転をしなければならないという意識が高められる。また、ドライバーは、運転後のフロントドア2を開けて降りる際に写真を見ることで、運転操作による精神的な疲労が和らげられる。
また、販売店での試乗や助手席にドライバーの知人が乗る場合において、会社及び製品のロゴを印刷した用紙をシート状部材格納機構9に格納することにより、乗員に対して社名や製品名が強く印象付けられるため、高い宣伝効果を得ることができる。
第1実施形態の車両用ドアの内装部品の構造によれば、シート状部材格納機構9がハンドルレバー8aよりも車両前方側に設けられているため、ドライバーが手を伸ばしてハンドルレバー8aを握った際に、ドライバーの手や腕により格納されたシート状部材10が隠れてしまうのを防ぐことができる。
また、第1実施形態の車両用ドアの内装部品の構造によれば、既存のガーニッシュ8cにシート状部材格納機構9が一体的に設けられているため、従来のように別体のケース部品等が必要なく、部品点数や組付け工数の増加を最小限に抑えることができる。更に、シート状部材格納機構9が既存のガーニッシュ8cの意匠面に合うように一体的に設けられるため、車室内の内装のデザインにマッチするように外観を構成できる。
また、第1実施形態の車両用ドアの内装部品の構造によれば、インサイドハンドル8にシート状部材格納機構9が設けられているため、凹部9aの裏側にできた空間を、ハンドルレバー8aに繋がるワイヤーなどの係止部材を配置するスペースとして用いることができる。更に、凹部9aの底面に孔を設けることで、この孔をメンテナンス孔として利用することができる。
なお、上記実施形態では、凹部9a及び枠部9bに、シート状部材格納機構9をガーニッシュ8cに対し着脱可能にするための係止機構が設けられているが、この係止機構は、係止突起9eと挿入口9fとによる機構に限定されず、工具を用いず容易に取り外しが可能な他の機構としてもよい。また、上記実施形態では、枠部9bとカバーシート9dとを別々に設けているが、枠部9bの裏面側にカバーシートを貼着して、一体的に設けてもよい。
次に、図3(b)を用いて、本発明の第2実施形態に係る車両用ドアの内装部品の構造を説明する。
第2実施形態に係る車両用ドアの内装部品の構造は、インサイドハンドル8のガーニッシュ8cの内部に光源11が設けられている。更に、シート状部材10の一部は、光を透過させるような素材で形成されている。
図3(b)に示す如く、シート状部材格納機構9に格納されているシート状部材10の裏側の空間に光源11が設けられており、シート状部材10の裏面側から光源11の光が照射されるようになっている。なお、その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
したがって、第2実施形態の車両用ドアの内装部品の構造によれば、シート状部材10に光源11からの光が照射されるようになっているため、シート状部材10の夜間での視認を可能にする。また、車両用ドアの内装の意匠面をより斬新に構成することも可能である。
なお、上記第2実施形態では、光源11をインサイドハンドル8のガーニッシュ8cの内部に設けているが、車両用ドアの内部空間に設けてもよい。
図5は、本発明の第3実施形態に係る車両用ドアの内装部品の構造の平面図を示している。図5に示す如く、ガーニッシュ8cの表面には、上方側に開口するスリット9jが設けられている。シート状部材格納機構9は、内部にシート状部材10を格納する格納部を設けており、スリット9jは、シート状部材格納機構9の格納部に通じている。
したがって、シート状部材10の挿入は、まず、シート状部材10をスリット9jから挿入し、その後、カバーシート9dをスリット9jから挿入する手順で行うことができる。
また、シート状部材10の取り出しは、まず、枠部9bの窓部9cから指でカバーシート9dを押しながらスライドさせ、スリット9jからカバーシート9dを取り出し、その後、同じように窓部9bから指でシート状部材10を押しながらスライドさせ、スリット9jからシート状部材10を取り出す手順で行うことができる。
したがって、第3実施形態の車両用ドアの内装部品の構造によれば、スリット9jが設けられているため、シート状部材格納機構9をガーニッシュ8cからはずすことなく、シート状部材10の挿入及び取り出しが可能となる。
なお、上記実施形態では、スリット9jが上方に開口するように形成されているが、スリット9gが側方に開口するように形成されてもよい。これにより、シート状部材10を側方からの挿入及び取り出しが可能となる。
また、別の実施形態として、ドアトリム5の表面に車室側から視認できるような透明のポケット形状のシート状部材格納機構9を設けて、これにより、シート状部材10を挿入及び取出し可能としてもよい。
次に、図6〜図13を用いて、本発明の第4実施形態に係る車両用ドアの内装部品の構造について詳細に説明する。
図6は本発明の第4実施形態に係る車両用ドア2を室内側から見た側面図であり、図において、ドア2の窓用開口10の下方はドアトリム5により覆われ、該ドアトリム5の略中央にアームレスト7が設けられている。アームレスト7の上方には、ドア2を室内側から開閉するためのドアハンドル13が配設されており、その周囲を覆うガーニッシュ14(ベゼル)に円形のシート状部材格納機構(15)が設けられている。
図7はドア2の分解斜視図であり、ドアハンドル13およびその機構部は予めドアパネルアッシー21に取付けられている。一方、ドアトリム7には、ドアハンドル13を室内側に露出させるための開口20が設けられており、ガーニッシュ14は、前記開口20とドアハンドル13との隙間を塞ぎ、ドアハンドル13周りの意匠性を向上させる目的で予めドアトリム7に固定される。
ガーニッシュ14のドアトリム7への固定に際しては、図8および図9に示すように、先ず、ドアトリム7に穿設した複数のスリット23、24のうち、車両前方側に位置したスリット23に、ガーニッシュ14の前端の係止爪43を引っ掛け、次いで、該係止爪43を支点としてガーニッシュ14の後端側を回動させるようにして、他の係止爪44を対応するスリット24に係合させ、最後に、ドアトリム7の裏面側からスクリュー25をガーニッシュ14のボス45に螺結する。なお、30はドアハンドル13の回動軸である。
シート状部材格納機構は、図8および図9に示すように、ガーニッシュ14の前記ドアハンドル用開口40に隣接して、ガーニッシュ14の意匠面に対して凹陥した円形の凹部41、および該凹部41に着脱可能に取り付けられる円形のカバー15で構成されている。カバー15は、透明なプラスチック成形品などで構成され、凹部41に写真などのシート状部材16を挿入し、その上からカバー15を装着することで、平坦な中央部50にシート状部材16が透けて見えるようになっている。
このカバー15は、先述した第1実施形態のシート状部材格納機構9における枠部9bと窓部9dとが一体となった構造を有している。すなわち、図10および図12(a)に示すように、カバー15の外周部51の裏面側には複数(図示例では3個)の係止突起52が周方向に離間して突設されている。これらの係止突起52は、周方向に沿って湾曲した円弧状断面を有し、各係止突起52で囲まれた円形のスペースに前述のシート状部材16が収容されるようになっている。
各係止突起52は、それぞれ周方向の同側に鈎爪形状のフック部521が形成される一方、該フック部521と反対側の縁部522は周方向の傾斜を有しており、フック部521から離れるにつれてカバー15の裏面に漸近している。換言すれば、縁部522はカバー15の裏面からフック部521に向けて次第に高くなる傾斜を有している。なお、縁部522とフック部521の間には若干の平坦部が形成されている。また、各係止突起52の基部520の板厚は、フック部521を含む先端部より薄肉に形成されている。
一方、図9および図12(b)に示すように、ガーニッシュ14の円形の凹部41の周辺部には、周方向に延在する複数(図示例では3箇所)の溝部42が形成されており、各溝部42の一端に前記各フック部521に係合する係合部421が設けられている。該各係合部421は、各溝部42の一端を裏面側に貫通する係合孔420に隣接して、ガーニッシュ14の裏面に形成された小凹部で構成されている。なお、各係合部421として小凹部を設ける代わりに、係合孔420の縁部に小凸部を設けることもできる。
各溝部42の他端側は、凹部41の一般面から係合部421に向けて次第に深く浅くなる傾斜を有する案内部422が形成され、該案内部422は平坦な底部423に連続し、該底部423は前記係合孔420で終端している。また、係合孔420を越えて溝部42の内周側の側面に連続する側壁424が設けてある。各溝部42を設けた箇所は、ガーニッシュ14の凹部41を裏面側から見た図11に示されるように、円形の凹部41の外周に沿った側面を有する袋形状をなしている。
以上のように構成されたカバー15をガーニッシュ14に取付けるに際しては、図12(a)および(b)に示すように、カバー15の各係止突起52をガーニッシュ14の凹部41の各溝部42に挿入し、カバー15の外周部51を凹部41の段部411に当接させた状態で、該カバー15を押し付けながら矢印a方向(係止突起52のフック部521の方向)に回転させ、図12(b)に2点鎖線で示すように、各フック部521を各係合孔420に貫通させるとともに各係合部421に係合させれば、カバー15の取付けが完了する。
この取付け状態において、カバー15の表面は、ガーニッシュ14の意匠面とほぼ面一となっている。また、係止突起52のフック部521は、係合孔420を貫通してガーニッシュ14の裏面側に突出しているが、フック部521の側面が先述した側壁424に当接し、該側壁424で案内されることによって適度な摩擦力や支持力が生じ、カバー15のガタつきを防止できる。
一方、カバー15をガーニッシュ14から取り外すに際しては、図13に示すように、カバー15の外周部51などに指を当てて押し付けながら、該カバー15を取付け時と反対の矢印b方向に回転させれば、係止突起52のフック部521が係合部421から離脱し、続いてのフック部521と反対側の縁部522と、溝部42の傾斜した案内部422とが摺接し、縁部522が案内部422で案内されることにより、カバー15が凹部41から迫り出し、カバー15の外周部51を把持して容易に取り外すことができるようになる。
さらに、上記カバー15の着脱に際して、フック部521を含む先端部より薄肉に形成された係止突起52の基部520により係止突起52が撓曲し易くなっており、フック部521の弾性変位によって成形時の寸法誤差が吸収され、カバー15のスムーズな着脱が可能となる。また、カバー15の外周部51には、凹凸やセレーションなどの滑り止めが施されており、カバー15の取り外し時に、該カバー15を周方向に容易に回転させることができる。
また、先述したカバー15の取付け状態で、各係止突起52のフック部521と反対側の縁部522と、溝部42の案内部422との間には、各フック部521の各係合部421への係脱に伴うカバー15の回動が許容されるような間隔が必要であり、このような間隔を有するように溝部42の周方向の長さが係止突起52に応じて設定される。
なお、上記実施形態では、カバー15の裏面に、3つの同形状の係止突起52が周方向に等間隔で配設され、同様に、ガーニッシュ14の凹部41に、3箇所の同形状の溝部42(係合部421)が周方向に等間隔で配設される場合を示したが、カバー15側と凹部41側とで一致していれば、係止突起52および溝部42の数、個々の形状、周方向の間隔、半径方向の位置は、適宜設定可能である。
また、上記実施形態では、溝部42の案内部422および係止突起52の縁部522が、共に全高さ(深さ)範囲に亘る傾斜を有する場合について示したが、傾斜は、いずれか一方にのみ設けられていても良く、また、前記全高さを双方で分担するように、それぞれの部分的な高さ範囲で傾斜が設定されていても良い。
例えば、係止突起52の縁部522が傾斜を有さない垂直縁部である場合/係止突起52の縁部522が傾斜を有する代わりに溝部42の案内部422が立壁面である場合(その場合、案内部422は立壁面の上端縁となる)/溝部42が同じ平面形状の長孔である場合(その場合、案内部422は長孔の縁となる)/溝部42の案内部422が上半分の傾斜のみを有し係止突起52の縁部522が先端側半分にオーバーラップに必要な分を加えた傾斜を有する場合、等が設定可能である。
しかし、カバー15の円滑な迫り出し動作のためには、図示例のように双方が傾斜を有することが好適であり、また、ガーニッシュ14の凹部41に収容される写真などのシート状部材16の防湿のためには、図示例のように溝部42が袋形状に閉じていることが好適である。
以上のように、本発明の車両用ドアの内装部品の構造によれば、目的に合わせてシート状部材10、16を自由に交換できる構造となっているため、多種多様な内装部品の意匠面を構成することができる。
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいてさらに各種の変形および変更が可能である。
上述した各実施形態では、本発明の車両用ドアの内装部品の構造をフロントドア2に設けているが、フロントドア以外のドアにも適用可能である。例えば、助手席側のドアの内装部品にシート状部材格納機構9(15)を設けることができる。ここで、助手席にチャイルドシートを装着した場合において、シート状部材格納機構9(15)に乳幼児が好む図柄を印刷したシート状部材10(16)を格納することにより、乳幼児の機嫌を好ましく保つことができる。これにより、ドライバーは、運転操作に集中することが可能となる。
また、別の実施形態として、シート状部材格納機構9(15)を、インサイドハンドル8(13)以外の部品、例えば、スイッチパネル8aの枠部やプルケース7b等の他の内装部品に設けてもよい。
本発明を適用する車両の室内の斜視図である。 本発明を適用する車両用ドアの斜視図である。 (a)は、本発明の第1実施形態に係る車両用ドアの内装部品の構造を示す平面図、(b)は、本発明の第2実施形態に係る内装部品の構造を示す(a)のA−A断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用ドアの内装部品の構造を示す分解斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る車両用ドアの内装部品の構造の平面図である。 本発明の第4実施形態に係る車両用ドアを室内側から見た側面図である。 本発明の第4実施形態に係る車両用ドアの分解状態を示す斜視図である。 図6のA−A断面図である。 本発明の第4実施形態に係る内装部品の分解状態を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るカバーを裏面側から見た斜視図である。 カバーを取り付けたベゼルを裏面側から見た斜視図である。 (a)はカバーを示す側面図、(b)はベゼルの取付け凹部の1つの溝部の延在方向に沿った側断面図である。 カバーをベゼルの取付け凹部から取り出した状態を示す側断面図である。
符号の説明
1 運転席
2 フロントドア
3 ウインドガラス
4 ドアサッシュ部
5 ドアトリム
6 ポケット
7 アームレスト
7a スイッチパネル
7b プルケース
8、13 インサイドハンドル
8a ハンドルレバー
8b ロックノブ
8c、14 ガーニッシュ
9 シート状部材格納機構
9a、41 凹部
9b 枠部
9c 窓部
9d カバーシート
9e,9f 係止機構
9g 開口部
9h 底部
9j スリット
10、16 シート状部材
10a シート状部材の意匠面
11 光源
15 カバー(シート状部材格納機構)
42 溝部
420 係合孔
421 係合部
422 案内部
423 底部
424 側壁
50 中央部(窓部)
51 外周部(枠部)
52 係止突起
520 基部
521 フック部
522 縁部

Claims (4)

  1. 車両側面に配置されている車両用ドアの内装部品であって、アームレストと、前記アームレストよりも上方且つ車両前方寄りの位置に取り付けられているドアハンドルと、意匠面が車室内側から視認可能なようにシート状部材を着脱可能に格納するシート状部材格納機構と、を備え、前記シート状部材格納機構が、前記ドアハンドルの枠状部材に一体に設けられている、車両用ドアの内装部品の構造。
  2. 前記シート状部材格納機構が前記ドアハンドルのハンドルレバーよりも車両前方側に設けられている、請求項に記載の車両用ドアの内装部品の構造。
  3. 前記シート状部材格納機構は、前記枠状部材に一体に設けた凹部と、該凹部に嵌合する枠部と、前記シート状部材を覆うカバーシートとで構成され、前記凹部の底面に開口が設けられている、請求項1または2に記載の車両用ドアの内装部品の構造。
  4. 前記シート状部材格納機構が設けられている前記枠状部材又は前記車両用ドアの内部に光源が設けられ、前記シート状部材の一部が光を透過させるような素材で形成されており、前記シート状部材格納機構に格納されている前記シート状部材の裏面側から前記光源の光が照射されるように構成されている、請求項1〜のいずれかに記載の車両用ドアの内装部品の構造。
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