JP2007147060A - 部品の取付装置 - Google Patents

部品の取付装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007147060A
JP2007147060A JP2006064394A JP2006064394A JP2007147060A JP 2007147060 A JP2007147060 A JP 2007147060A JP 2006064394 A JP2006064394 A JP 2006064394A JP 2006064394 A JP2006064394 A JP 2006064394A JP 2007147060 A JP2007147060 A JP 2007147060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
elastic leg
main body
hole
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006064394A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Machida
和則 町田
Hiroshi Arisaka
洋 有坂
Shigeo Okada
重夫 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Piolax Inc
Original Assignee
Piolax Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Piolax Inc filed Critical Piolax Inc
Priority to JP2006064394A priority Critical patent/JP2007147060A/ja
Priority to US11/589,981 priority patent/US20070099452A1/en
Publication of JP2007147060A publication Critical patent/JP2007147060A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B21/00Means for preventing relative axial movement of a pin, spigot, shaft or the like and a member surrounding it; Stud-and-socket releasable fastenings
    • F16B21/06Releasable fastening devices with snap-action
    • F16B21/08Releasable fastening devices with snap-action in which the stud, pin, or spigot has a resilient part
    • F16B21/088Releasable fastening devices with snap-action in which the stud, pin, or spigot has a resilient part the stud, pin or spigot being integrally formed with the component to be fastened, e.g. forming part of the sheet, plate or strip
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B45/00Hooks; Eyes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Insertion Pins And Rivets (AREA)

Abstract

【課題】強い回動力が作用しても回動せず、しっかりと固定でき、且つ、ワンタッチで取付けできると共に、取外しも容易な部品の取付装置を提供する。
【解決手段】部品をなすサンバイザホルダ10は、サンバイザの軸部を保持する保持部32、被取付部の角孔4に挿入され角孔4の長辺5に係合する弾性脚部35、及び弾性脚部35の撓み方向Aではない両側に設けられた挿通孔34を有する本体部30と、挿通孔34に挿入されて、弾性脚部35の撓み方向Aではない両側に当接し、弾性脚部35と角孔4の短辺6との隙間に配置される差込片55を有するキャップ50とを備える。弾性脚部35は、その撓み方向Aが角孔4の長辺5と平行に配置されたときには角孔4に係合せず、その撓み方向Aが角孔4の短辺6と平行に配置されたときに角孔4に係合するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、自動車用の部品を、自動車のパネル部材等の被取付部に取付けるために用いられる、部品の取付装置に関する。
自動車のフロントガラス上方の天井壁部にはサンバイザが取付けられている。このようなサンバイザを天井壁部に取付けるためのものとして、下記特許文献1には、天井壁部に形成された取付孔に係合するホルダを介して、天井壁部にサンバイザを取付ける構造が開示されている。前記ホルダは、サンバイザの軸部を保持可能なベース体と、このベース体から突設するステム部とを備え、前記ステム部の対向する側面にスリットを介して一対の弾性爪片が形成され、各弾性爪片の下方にそれぞれ凸部が設けられている。一方、天井壁部に形成された取付孔は、前記ステム部が挿入される丸孔と、この丸孔の外周から対向して形成された一対の拡径口部とからなり、更に、丸孔の内周には、前記ホルダの凸部が係合する凹部が形成されている。
そして、ホルダのステム部を取付孔の表側から丸孔に挿入すると、丸孔内周に押圧されて弾性爪片が内側に撓み、弾性爪片が丸孔の裏側に抜け出ると、丸孔の裏側周縁に弾性爪片が係合すると共に前記凸部が丸孔の凹部に係合し、ホルダを天井壁部に取付けることができる。なお、ホルダを天井壁部から取外す場合は、ホルダを回転させて弾性爪片を取付孔の拡径口部にまで移動させた後、引き抜くことにより取外すようにしている。
特開2001−1758号公報
上記特許文献1の場合、凸部が丸孔内周の凹部に係合して、ホルダが回動しないように固定されているが、この凸部は弾性変形可能な弾性爪片の下方に形成されているので、サンバイザに強い回動力が作用した場合、弾性爪片が内側に撓んで凹部と凸部との係合が解除され、ホルダが回動してしまって、取付孔から抜け外れる虞れがあった。
したがって、本発明の目的は、強い回動力が作用しても回動せず、被取付部にしっかりと固定でき、且つ、ワンタッチで取付けできると共に、取外しも容易な部品の取付装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、被取付部に形成されたほぼ長方形の角孔に部品を取付けるための取付装置において、前記角孔に挿入されて該角孔の一対の長辺に係合する弾性脚部と、この弾性脚部の撓み方向ではない少なくとも一側に設けられた挿通孔とを有する部品の本体部と、前記挿通孔に挿入されて、前記弾性脚部の撓み方向ではない少なくとも一側に当接し、前記弾性脚部が前記角孔の一対の長辺に係合した状態で、前記弾性脚部と前記角孔の少なくとも一方の短辺との隙間に配置される差込片を有するキャップとを備え、前記弾性脚部は、その撓み方向が前記角孔の長辺と平行に配置されたときには前記角孔に係合せず、その撓み方向が前記角孔の短辺と平行に配置されたときには前記角孔に係合するように構成されていることを特徴とする部品の取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、キャップの差込片を本体部の挿通孔に挿入して、キャップを本体部に装着した状態で、本体部の弾性脚部及びキャップの差込片を、弾性脚部の撓み方向が角孔の長辺が位置する方向に向くようにして挿入すると、弾性脚部が撓みつつ角孔を通過して角孔の裏面側で一対の長辺の内周に係合し、部品を被取付部にワンタッチで固定することができる。
この状態で、キャップの差込片が、弾性脚部と角孔の少なくとも一方の短辺との隙間に配置され、差込片が角孔の角部に適合した状態となるので、部品に強い回動力が作用しても、弾性脚部及び差込片が角孔に適合して部品が回動することはなく、弾性脚部が撓んで角孔から抜けてしまうことを確実に防止できる。
また、部品を取外す必要が生じた場合には、キャップの差込片を角孔から引き抜いて本体部からキャップを取外すことにより、弾性脚部と角孔の少なくとも一方の短辺との間に隙間が生じるので、本体部を回動させて弾性脚部の撓み方向が角孔の長辺と平行になるようにすることができる。それによって弾性脚部が角孔に係合しなくなるので、弾性脚部を角孔から引き抜いて本体部を容易に取外すことができる。
また、この部品の取付装置によれば、被取付部に角孔を形成しておくだけでよいので、上記特許文献1のような特殊な形状の取付孔を形成する場合に比べて、コストの低減を図れる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記本体部の挿通孔は、前記弾性脚部の撓み方向ではない両側に設けられ、前記キャップには、前記一対の挿通孔に挿入される一対の差込片がほぼ平行に設けられている部品の取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、差込片が弾性脚部の撓み方向ではない両側に当接して、角孔の4つの角部に適合するように挿入されるので、部品をよりガタ付きなく強固に固定することができる。また、部品を取外す必要が生じた場合に、キャップの差込片を角孔から引き抜いて本体部からキャップを取外すと、弾性脚部の撓み方向ではない両側に隙間が生じるので、弾性脚部の撓み方向が角孔の長辺と平行になるように本体部を容易に回動させることができる。
本発明の第3は、前記第1又は第2の発明において、前記弾性脚部は、前記本体部から立設するステム部と、このステム部の先端から前記本体部に向かって錨足状に伸びる係合片とを有し、前記差込片は、前記キャップを前記本体部に装着したときに、前記弾性脚部よりも長く突出するように構成されている部品の取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、前記キャップを前記本体部に装着したときにキャップの差込片が、弾性脚部よりも長く突出するように構成されているので、弾性脚部を外部衝撃等から効果的に保護することができ、それにより弾性脚部の破損等を防止して、弾性脚部の角孔に対する係合力をより確実に維持することができる。
本発明の第4は、前記第1〜3の発明のいずれか1つにおいて、前記本体部には、前記挿通孔に連通すると共に前記本体部を貫通するスリットが設けられており、前記弾性脚部は、前記スリットの開口縁部から間隙を設けて延出され先端部で連結された一対の壁部からなるステム部と、このステム部から両側に突設された係合片とを有し、前記キャップは、前記本体部の挿通孔に挿入される少なくとも1つの差込片と、これらの差込片から延出されて、前記スリット及び前記ステム部の壁部の間隙に挿入される連結壁とを有し、前記ステム部の壁部の間隙に位置する内面と、前記キャップの連結壁との間には、前記ステム部の壁部の間隙に前記連結壁が入り込んだときに、前記ステム部の壁部と前記連結壁とを係合させる係合部が設けられている部品の取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、キャップの差込片を本体部の挿通孔に整合させて、差込片が弾性脚部の撓み方向ではない側部に配置されるまで、キャップを本体部に対して押し込んでいくと、キャップの連結壁が本体部のスリットを通してステム部の壁部の間隙に挿入され、ステム部の壁部と連結壁との間に設けられた係合部によって係合し、抜け止めされることにより、本体部にキャップを装着することができる。
そして、この状態で弾性脚部の撓み方向が角孔の長辺が位置する方向に向くようにして挿入することにより、弾性脚部が撓みつつ角孔を通過して角孔の裏面側で一対の長辺の内周に係合し、部品を被取付部に固定することができる。
また、部品を取外す必要が生じた場合には、工具等を用いてキャップを本体部から離すように強く引っ張ることにより、前記係合部の係合を外してキャップの差込片及び連結壁を引き抜くことができる。こうしてキャップを本体部から引き抜くと、弾性脚部と角孔との間に隙間が生じるので、前述したように、本体部を回動させて弾性脚部を角孔の短辺方向に位置させ、弾性脚部を角孔から引き抜くことにより、部品を被取付部から取外すことができる。
このように、キャップの連結壁をステム部の壁部の間隙に挿入して、両者の間に設けられた係合部により抜け止めする構造にしたので、部品を取外すためにキャップを引き抜く際には、連結壁は、ステム部の壁部の間隙及びスリットによってガイドされながら、引き抜かれるようになる。その結果、例えば、工具等によって、キャップをこじるようにして大きな荷重で引き抜くような場合でも、係合部には、係合方向(キャップを本体部に押し込む方向、又は、本体部からキャップを引き抜く方向)の荷重しか受けないので、係合部が破損することを防止することができ、本体部やキャップの交換を要することなく、部品を再度取付けることが可能となる。
本発明の第5は、前記第4の発明において、前記本体部の挿通孔は、前記弾性脚部の撓み方向ではない両側に設けられ、前記スリットは、これらの挿通孔を断面H字状に連結して前記本体部を貫通する形状をなし、前記キャップは、ほぼ平行に立設されて前記本体部の一対の挿通孔に挿入される一対の差込片と、これらの差込片を連結して前記スリット及び前記ステム部の壁部の間隙に挿入される連結壁とを有している部品の取付け装置を提供するものである。
上記発明によれば、キャップに設けられた一対の差込片が連結壁によって連結されているので、差込片どうしが離れることがなく、差込片を本体部の挿通孔に挿入したときに、差込片を弾性脚部の撓み方向ではない両側に密接させることができ、弾性脚部及び差込片を被取付部の角孔に挿入する際に、差込片が角孔に引っ掛かることを防止できる。更に、差込片が撓みにくくなるので、部品の取付強度を高めることができる。
本発明の第6は、前記第4又は第5の発明において、前記係合部は、前記ステム部の壁部の間隙に位置する内面であって、該間隙の長さ方向の途中に設けられた突部と、前記キャップの連結壁に設けられた係合孔とを有し、前記キャップの連結壁を前記ステム部の壁部の間隙に挿入すると、前記突部が前記係合孔に嵌入して係合がなされるように構成されている部品の取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、キャップの連結壁をステム部の壁部の間隙に挿入すると、ステム部の壁部の間隙に位置する内面に設けられた突部が、連結壁に設けられた係合孔に嵌入して係合し、抜け止めがなされる。また、キャップを工具等で強く引っ張れば、ステム部の一対の壁部が開いて、上記突部と係合孔との係合が解除され、キャップを引き抜くことができる。この場合、ステム部の壁部の間隙の長さ方向の途中に突部が設けられているので、ステム部の壁部が弾性的に広がりやすく、キャップを挿入しやすく、かつ、外しやすくすることができる。
本発明の第7は、前記第1〜6の発明のいずれか1つにおいて、前記部品の本体部に、サンバイザの軸部を保持する保持部が連設されている部品の取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、保持部に自動車用のサンバイザの軸部を差し込むことによって、被取付部である天井壁部等に、サンバイザの軸部をワンタッチで保持することができる。
本発明の第8は、前記第1〜6の発明のいずれか1つにおいて、前記部品の本体部は、柱状に突設されて先端が拡径された柱部と、この柱部の周辺から延出されたフックとを有し、前記柱部の両側に前記差込片の挿通孔が形成され、前記柱部の中心部を横切るように前記スリットが形成されていて、前記キャップが前記柱部の軸心に沿って挿入されて、前記柱部の端面に被せられる部品の取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、キャップの差込片や連結壁が柱部の軸心に沿って挿入されるので、差込片や連結壁が柱部と一体化されて見栄えがよくなる。また、柱部には、自動車の荷室等に載置された荷物を固定するためのロープやネット等を引き掛けることができ、フックには、買物袋等を吊り下げることができる。そして、本発明の取付装置によれば、差込片が角孔に密接するので、フックが回転しないようにしっかりと固定できる。
本発明の部品の取付装置によれば、キャップを本体部に装着後、本体部の弾性脚部及びキャップの差込片を、弾性脚部の撓み方向が角孔の長辺が位置する方向に向くようにして挿入することにより、弾性脚部が角孔の裏面側で一対の長辺の内周に係合すると共に、キャップの差込片が、弾性脚部と角孔の少なくとも一方の短辺との隙間に配置され、差込片が角孔の角部に適合した状態となるので、部品に強い回動力が作用しても回動することはなく、弾性脚部が撓んで角孔から抜けてしまうことを確実に防止でき、且つ、ワンタッチで取付け可能となる。
また、部品を取外す必要が生じた場合には、キャップの差込片を角孔から引き抜いて本体部からキャップを取外すことにより、弾性脚部と角孔の少なくとも一方の短辺との間に隙間が生じるので、本体部を回動させて弾性脚部の撓み方向が角孔の長辺と平行になるようにし、それによって弾性脚部が角孔に係合しなくなるので、弾性脚部を角孔から引き抜いて本体部を容易に取外すことができる。
以下、図面を参照して、本発明の部品の取付装置の実施形態について説明する。
図1〜6には、本発明をサンバイザ用ホルダの取付装置に適用した一実施形態が示されている。この実施形態の場合、図1,5に示すように自動車のフロントガラス上方に位置する天井壁部1が本発明における被取付部をなし、この天井壁部1に本発明における部品としてのサンバイザ用ホルダ10が取付けられている。
この実施形態における天井壁部1は、パネル部材2と、このパネル部材2の下面に貼設されたトリム部材3とからなり、その所定箇所には、長辺5,5と、この長辺5,5に直交する短辺6,6とで囲まれ、ほぼ長方形状をなした角孔4が形成されている。
そして、本発明の部品であるサンバイザ用ホルダ(以下、単にホルダ10という)は、角孔4に係合する弾性脚部35を有する本体部30と、この本体部30に装着されるキャップ50とから主として構成されている。
図2を併せて参照すると、本体部30は、略長方形状をなしていて、天井壁部1のトリム部材3に当接する基板31と、この基板31の下面から断面C字状に突設されて、図示しないサンバイザの軸部7(図5参照)を係脱可能に保持する保持部32とを有している。なお、この実施形態においては、保持部32は、C字状をなしていて、サンバイザの軸部7の先端部を保持するようになっているが、この形態に限定されるものではなく、サンバイザの軸部7の基端を回動可能に保持するものであってもよく、例えば、サンバイザの軸部の基端が球状に膨出していて、これを回動自在に保持できるような球状の凹部を有する自在継手からなる保持部を設けてもよい。
基板31は、その上面(天井壁部1のトリム部材3に当接する面)の長手方向一側に、肉抜き用の複数の凹部31aが形成されており、この凹部31aの反対側に、基台部33を介して弾性脚部35が突設されている。この弾性脚部35は、基板31の長手方向に幅広な板状をなして、基台部33から立設するステム部36と、このステム部36の先端から、その幅と同一幅でもって前記基台部33に向かって錨足状に伸びる一対の係合片37,37とを有している。また、係合片37,37の先端部には、係合段部38,38が形成されており、この係合段部38,38が、天井壁部1の角孔4の長辺5,5に係合する部分となる。そして、弾性脚部35の係合片37,37は、角孔4に挿入する際に、本体部30の幅方向に対して内側に撓むようになっている。この方向を弾性脚部35の撓み方向Aとする(図1参照)。
弾性脚部35の撓み方向Aの長さは、角孔4の短辺6方向の長さWよりも長く、長辺5方向の長さLよりも短くされており、弾性脚部35の撓み方向Aを長辺5,5の方向に配置した場合には、長辺5,5に係合でき、弾性脚部35の撓み方向Aを短辺6,6の方向に配置した場合には、角孔4に係合しない長さとされている。
基板31の下面であって、前記弾性脚部35の下方位置には、図2(a)に示すように、基板31の先端部から前記保持部32の基端部にかけて次第に肉厚となるように形成された、キャップ装着部39が設けられている。このキャップ装着部39の両側には、基板31の厚さ方向に沿って一対のガイド溝40,40が形成されており(図2(a),(c)参照)、このガイド溝40,40の上方には、係合段部41,41が形成されている(図2(a)参照)。ガイド溝40には、後述するキャップ50の係合片52が挿入され、その先端の爪部53が係合段部41に係合する。
また、基板31には、前記弾性脚部35の係合片37,37の撓み方向Aではない両側、この実施形態の場合、弾性脚部35の撓み方向Aに直交する方向の両側であって、弾性脚部35が形成された基台部33に隣接した位置に、一対の挿通孔34,34が設けられている。
この一対の挿通孔34,34は、前記角孔4の大きさにほぼ適合する大きさで形成されている。すなわち、図1に示すように、挿通孔34,34間の長さLは、前記角孔4の長辺5の長さに適合するように形成され、各挿通孔34の幅Wは、前記角孔4の短辺6の長さに適合するように形成されている。そして、弾性脚部35の係合段部38を、角孔4の長辺5,5のほぼ中央で係合させた状態では、角孔4の各短辺6,6と、弾性脚部35との間に、図5(a)及び図6に示すような隙間Cが生じるようになっている。
上記本体部30には、図3(a)〜(c)に示すキャップ50が装着される。このキャップ50は、本体部30のキャップ装着部39に適合する形状をなした底板51を有している。この底板51の上面(キャップ装着部39に当接する面)の幅方向両側からは、本体部30のガイド溝40に挿入される一対の係合片52,52が立設しており、この係合片52の先端内側には、爪部53,53が対向して突設されている。爪部53には、係合片52への挿入性確保のため、先端に向かうほど次第に肉薄となるテーパ面53aと、ガイド溝40に形成された係合段部41に係合する係合部53bとが形成されている。
底板51上面の幅方向中央には、一対の差込片55,55が、前記本体部30の挿通孔34,34に挿入可能な間隔をあけてほぼ平行に、かつ、同一高さとなるように立設している。また、差込片55の幅方向両側には、リブ56,56が外側に向かって突設されている。このリブ56には、高さ方向のほぼ中間から上端に向かって次第に高さが低くなるテーパ面56aが形成されており、差込片55を本体部30の挿通孔34へ挿入しやすくしている。また、各リブ56の外側上端にも、差込片55を本体部30の挿通孔34へ挿入しやすくするための、テーパ面56bがそれぞれ形成されている。更に、リブ56を含めた差込片55,55間の長さは、挿通孔34,34間の長さLに適合するように形成され、各差込片55,55の幅は、挿通孔34の幅Wに適合する幅で形成されている。
なお、この実施形態においては、差込片55の両側にリブ56を設けているが、この形態に限定されるものではなく、差込片55が挿通孔34に挿入可能で、角孔4の短辺6に適合可能な形状であればよい。
上記差込片55,55は、キャップ50を本体部30に装着する際に、挿通孔34に挿入される。そして、本体部30の挿通孔34から突き出た差込片55は、角孔4の短辺6と弾性脚部35との間に生じた隙間Cに挿入配置される。このとき、各差込片55,55の両側に形成された合計4つのリブ56,56が、角孔4の4つの角部に当接するようになっている。
また、図4及び図5(a),(b)に示すように、キャップ50を本体部30に装着した状態において、差込片55,55は、弾性脚部35よりも長く突出するように構成されている。
次に、上記本発明の取付装置を用いて、被取付部である天井壁部1に、部品であるホルダ10を取付ける際の手順、及び、その作用効果について説明する。
まず、図1に示すように、本体部30の下面側から、キャップ50の差込片55,55を挿通孔34,34に整合させて、キャップ50を押し込んでいくと、挿通孔34に差込片55が挿入されると共に、係合片52,52が、爪部53のテーパ面53aを押圧されて外側に撓みながらガイド溝40に挿入される。キャップ50を更に押し込んでいくと、差込片55が挿通孔34から突き出て、係合片52,52の爪部53が係合段部41に至り、係合片52,52が弾性復帰して係合部53bが係合段部41に係合し、図4に示すように、キャップ50が本体部30に装着される。このとき、本体部30の挿通孔34,34から突き出た各差込片55,55は、弾性脚部35の撓み方向Aではない両側に当接している。
そして、図4に示すように、弾性脚部35の係合片37の幅広面、及び、差込片55の側部を、天井壁部1の角孔4の長辺5が位置する方向に向ける。すなわち、弾性脚部35の撓み方向Aと、角孔4の長辺5,5の向きとを整合させた状態で、トリム部材3が設けられた天井壁部1の表側から、角孔4にホルダ10の弾性脚部35を挿入していく。すると、角孔4の長辺5内周に押圧されて、係合片37,37が撓み方向Aに沿って内側に撓み、係合段部38がパネル部材2の角孔4の長辺5に至ると、係合片37が弾性復帰して、係合段部38が長辺5内周に係合する。こうして、図5(a),(b)に示すように、天井壁部1の表面側のトリム部材3に、本体部30上面が当接すると共に、天井壁部1の裏面側のパネル部材2に弾性脚部35が係合して、ホルダ10を天井壁部1に固定することができる。このように、予め本体部30にキャップ50を装着しておき、角孔4に整合させて押し込むだけで、ホルダ10を天井壁部1にワンタッチで固定可能となる。
そして、本体部30の保持部32に、サンバイザの軸部7を差し込むことによって、図5(a),(b)に示すように、ホルダ10を介して、被取付部である天井壁部1にサンバイザの軸部7を、ワンタッチで保持させることができる。
上記のようにしてホルダ10が天井壁部1に固定されると、キャップ50の差込片55が、弾性脚部35と角孔4の短辺6との間に形成された隙間Cに配置され、差込片55が角孔4の角部に適合した状態となる(図5(a)及び図6参照)。そのため、ホルダ10に強い回動力が作用しても、弾性脚部35及び差込片55が角孔4に適合しているので、ホルダ10が回動することはなく、弾性脚部35が撓んで角孔4から抜けてしまうことを確実に防止できるようになる。
また、ホルダ10を天井壁部1から取外す必要が生じた場合には、キャップ50の係合片52の爪部53の係合を解除して、係合片52をガイド溝40から引き抜くと共に差込片55を角孔4から引き抜いて、本体部30からキャップ50を取外す。その結果、弾性脚部35と角孔4の短辺6との間に隙間Cが生じるので、この状態で本体部30を回動させることにより、弾性脚部35の係合片37を回動させて、その撓み方向Aを角孔4の長辺5,5と平行な方向にすることができる。これにより、弾性脚部35が角孔4に係合しなくなるので、弾性脚部35を角孔4から引き抜いて本体部30を容易に取外すことができる。
更に、この取付装置によれば、自動車の天井壁部1に、図1に示すような長方形状の角孔4を形成しておくだけでよいので、上記特許文献1のような特殊な形状の取付孔を形成する場合に比べて、コストの低減を図れる。
また、上記ホルダ10においては、挿通孔34は、弾性脚部35の撓み方向Aではない両側に一対の挿通孔34,34が設けられ、これに挿入される一対の差込片55,55がキャップ50に設けられている。これにより、図6に示すように、弾性脚部35の撓み方向Aではない両側に一対の差込片55,55が当接して、角孔4の4つの角部に適合するように挿入されるので、ホルダ10を角孔4に対して、よりガタ付きなく強固に固定することができる。なお、差込片55を角孔4から引き抜いて、本体部30からキャップ50を取外すと、弾性脚部35の撓み方向Aではない両側に隙間Cが生じるので、弾性脚部35の撓み方向Aを、角孔4の長辺5と平行になるように本体部30を容易に回動させることができ、ホルダ10をより簡単に天井壁部1から取外すことが可能となる。
更に、上記ホルダ10の固定状態においては、キャップ50の各差込片55の両側にそれぞれ設けられた合計4つのリブ56が、角孔4の4つの角部に局所的に当接するようになるので、ホルダ10に極めて強い回動力が作用しても、ホルダ10を安定して固定することができる。
また、上記取付装置においては、図4及び図5(a),(b)に示すように、キャップ50を本体部30に装着したときに、差込片55が弾性脚部35よりも長く突出するように構成されているので、弾性脚部35を外部衝撃等から効果的に保護することができ、それにより弾性脚部35の破損等を防止して、弾性脚部35の角孔4に対する係合力をより確実に維持することができる。
なお、本体部30の基板31の端部と、キャップ50の底板51の端部とを、薄肉ヒンジ等で連結される様に本体部30とキャップ50とを一体成形し、本体部30に対してキャップ50を回動させることにより、差込片55を挿通孔34に挿通させるようにしても良い。
図7〜12には、本発明を荷室用フックの取付装置に適用した他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には、同符号を付してその説明を省略する。
この荷室用フック10aは、本体部70と、この本体部70に装着されるキャップ90とを備えている。荷室用フック10aが本発明における部品をなしている。
また、この実施形態の場合、自動車のリアシート後方の荷室における、底面から垂直に立設した荷室壁部8が本発明における被取付部をなし、この荷室壁部8に荷室用フック10a(以下、単にフック10aという)が取付けられるようになっている。このフック10aは、例えば、荷室に載置された荷物を固定するためのロープやネット等を引き掛けたり、買物袋等を吊り下げたりするのに利用される。
上記荷室壁部8には、前記実施形態と同様に長方形状の角孔4が形成されていて、長辺5,5側を、図示しない荷室底面に対して平行となるように設けられている。また、角孔4の長辺5の中間から所定間隔をあけてその下方には、位置決め孔9が設けられている。この位置決め孔9には、後述する本体部70の位置決めピン72が挿入されて、フック10aの位置決めが図られている。
図7〜9を参照して、フック10aの本体部70について説明すると、この本体部70は、一方向に長く伸びる長板状をなして、前記荷室壁部8に当接する基部71を有している。基部71の長さ方向の一端部は、やや拡径した円形状をなしており、この円形状に拡径した部分の前記荷室壁部8に当接する面からは、撓み方向Aを基部71の長さ方向に対して平行となるように、弾性脚部35aが突設されている。また、基部71の長さ方向の他端部に近接した位置であって、前記荷室壁部8に当接する面からは、前記位置決め孔8に挿入される位置決めピン72が突設されている(図8(a)参照)。更に、基部71の長さ方向の他端からは、側方から見て略J字状をなすフック部73が延出している。このフック部73には、買物袋等の持ち手が引き掛けられて、買物袋を吊り下げられるようになる。なお、このフック部73はJ字状でなくとも、L字をなしたものや、基部71端部から斜め上方に伸びるような形状でもよく、特に限定されるものではない。
一方、基部71の円形状に拡径した部分において、弾性脚部35が突設した面とは反対側の面からは、円柱状をなした柱部75が突設しており、更に、この柱部75の先端部外周には、環状をなした拡径部76が形成されている。その結果、荷室等に備え付けられた荷物固定用のロープやネット等を抜け外れないように引き掛けることが可能となる。また、柱部75の先端面内周には、所定深さで円形の凹部77が形成されており、後述するキャップ90の蓋板91が入り込むようになっている。更に、凹部77の上方一箇所には、前記凹部77の底面に向かって斜めに切欠き78が形成されている。この切欠き78は、本体部70からキャップ90を取外す際に、マイナスドライバ等の工具が差し込まれる部分となる(図12参照)。
また、図7及び図8(b)に示されるように、柱部75を軸方向から見たときに、その両側には、一対の挿通孔34,34がほぼ平行に設けられている。図8(c)を併せて参照すると、前記一対の挿通孔34,34は、柱部75先端面内周の凹部77の底面から柱部75及び基部71を貫通して、前記弾性脚部35aの撓み方向Aに直交する方向の両側に位置するように形成されている。
更に、前記一対の挿通孔34,34の間には、各挿通孔34を連結すると共に、それらに直交する向きでスリット79が設けられている。より具体的には、該スリット79は、柱部75及び基部71を軸方向に直交する方向で切断して見たときに、一対の挿通孔34,34を断面H字状となるように連結すると共に、柱部75及び基部71を貫通して形成されている。また、このスリット79は、図7及び図8(b)に示されるように、柱部75の中心部を横切るように形成されている。
更に、図9を参照して説明すると、このスリット79内面には、柱部75の凹部77からキャップ90の挿入方向に向けて次第に縮径する第1テーパ面79aが設けられていて、このテーパ面79aから一定幅で直線部79bが形成され、更に、直線部79bから基部71の厚さ方向に沿って次第に縮径した第2テーパ面79cが形成されている。前記第1テーパ面79aは、後述するキャップ90の連結壁93を挿入しやすくし、前記第2テーパ面79は、後述する連結壁93に形成されたリブ95のテーパ面95aとの隙間を小さくし密着性を高める役割をなしている。なお、柱部75のスリット79の上下部分には、図9に示すように、軸方向に沿って所定深さで肉抜き孔80,80が設けられていて、成形時のヒケ等の発生を防止している。
図9を参照して弾性脚部35aについて説明すると、この弾性脚部35aは、前述したように基部71の一端部に設けられていて、前記柱部75とは反対側に突設されている。この弾性脚部35aは、基部71を貫通したスリット79の開口縁部の対向する辺部から、スリット79に連通する間隙81を設けて延出し、その先端部が互いに連結された一対の壁部82,82からなるステム部36aを有している。このステム部36aの一対の壁部82,82間に、後述するキャップ90の連結壁93が挿入されることとなる。また、前記ステム部36aの先端部両側からは、前記実施形態と同様に、錨足状をなした一対の係合片37,37が延出している。
そして、ステム部36aの一対の壁部82,82の内面であって、間隙81の長さ方向の途中には、突部83,83が対向して設けられている。この突部83の間隙81の奥側の端部にある段部83bが、後述するキャップ90の連結壁93の係合孔97にそれぞれ係合するようになる。また、各突部83には、基部71側に向かって次第に高さが低くなるテーパ面83aが設けられていて、連結壁93の挿入性を高めている。なお、この実施形態の場合、前記突部83は、ステム部36aの各壁部82にそれぞれ設けられているが、どちらか一方に設けられていてもよい。
上述した本体部70に装着されるキャップ90について、図7及び図10を参照して説明すると、このキャップ90は、前記柱部75の凹部77に適合する円形状の蓋板91を有し、この蓋板91の裏面側の対向する周縁部からは、本体部70の一対の挿通孔34,34に挿入される差込片55,55が互いにほぼ平行となるように立設されている。また、図10(c)に示すように、蓋板91の裏面側であって、一対の差込片55,55の間の対向する外周縁部には、所定幅で斜めにカットされた溝部92,92が形成されており、前記本体部70の切欠き78と相俟って、本体部70からキャップ90を取外す際に、マイナスドライバ等を差し込む部分となっている(図12参照)。なお、各差込片55の先端部の幅方向両側には、テーパ面57がそれぞれ設けられていて(図10(a)参照)、更に、各差込片55の長さ方向に沿った先端部の外側面にも、テーパ面58が設けられており(図10(b)参照)、本体部70の挿通孔34への挿入性を高めている。
そして、一対の差込片55,55は、その幅方向の中間部にて、所定長さで伸びる連結壁93により連結されていて、軸方向から見たときに略H字状をなしている(図10(c)参照)。その結果、一対の挿通孔34,34を断面H字状に連結したスリット79に挿入可能となっている。連結壁93の先端両面には、テーパ面93aが形成されていて、スリット79への挿入性を確保している。また、連結壁93の両面には、長さ方向に沿って所定長さで伸びたリブ95が、所定間隔をあけて複数設けられている。各リブ95の先端部には、テーパ面95aが設けられていて、先端側の高さが低くなっている。
更に、各リブ95の先端から所定間隔をおいて、その前方には、前記ステム部36aの突部83に係合する係合孔97が設けられている。図12を参照すると、この係合孔97の先端側の端縁であって厚さ方向の両側部には、テーパ面97a,97aが形成されている。このテーパ面97a,97aに、前記突部83,83がそれぞれ係合する。以上説明した係合孔97と、前記突部83とが、この実施形態における係合部をなしている。
次に、上記構成からなる取付装置を用いて、部品であるフック10aを被取付部である荷室壁部8に取付ける手順について説明する。
すなわち、キャップ90の差込片55,55を、本体部70の挿通孔34,34に整合させて、差込片55が弾性脚部35aの撓み方向ではない両側に配置されるまで、キャップ90を本体部70に対して押し込んでいく。すると、キャップ90の連結壁93が本体部70のスリット79を通して、ステム部36aの一対の壁部82,82間の間隙81に挿入される。更に、キャップ90を押し込むと、連結壁93の先端部が突部83のテーパ面83aを押圧して、一対の壁部82,82を外側に撓ませ、係合孔97が突部83の段部83bに至ると、係合孔97の先端側の端縁にあるテーパ面97a,97aに、突部83,83の各段部83bがそれぞれ係合して、抜け止めされた状態で、図11に示すように、本体部70にキャップ90を装着することができる。
このとき、キャップ90の一対の差込片55,55は、連結壁93によって連結されているので、差込片55,55どうしが離れることがなく、各差込片55を本体部70の各挿通孔34に挿入したときに、各差込片55を弾性脚部35aの撓み方向ではない両側に密接させることができる。その結果、弾性脚部35a及び各差込片55を角孔4に挿入する際に、各差込片55が角孔4に引っ掛かることを防止できる。更に、各差込片55が撓みにくくなるので、被取付部である荷室壁部8に対するフック10aの取付強度を高めることができる。
更に、スリット79は、柱部75の中心部を横切るように形成されていて、これにキャップ90の連結壁93が挿入されて、柱部75の凹部77にキャップ90の蓋板91が入り込むようになり、蓋板91が柱部75の先端外周とほぼ同一の面となって、蓋板91が出っ張ることなく柱部75の端面が被覆される(図12参照)。こうして、キャップ90の差込片55や連結壁93が、本体部70の柱部75と一体化されるようになるので、見栄えを向上させることができる。
上記のように、本体部70にキャップ90を装着したら、弾性脚部35aの撓み方向Aが角孔4の長辺5,5が位置する方向に向くようにすると共に、位置決めピン72を位置決め孔9に整合させて挿入することにより、前記実施形態と同様にして、弾性脚部35aが撓みつつ角孔4を通過し、角孔4の裏面側で一対の長辺5,5の内周に係合して、フック10aを被取付部である荷室壁部8に固定することができる。
一方、フック10aを荷室壁部8から取外す必要が生じた場合には、図12に示すように、本体部70の切欠き78と、キャップ90の溝部92との間に、マイナスドライバ等の工具Tを斜め上方から差し込んで、該工具Tの先端部を梃子のようにしてキャップ90の蓋板91周縁を押し上げて、キャップ90を本体部70から離すように強く引っ張り上げることにより、突部83の段部83bと係合孔97の端縁との係合を外して、キャップ90の各差込片55及び連結壁93を引き抜くことができる。こうしてキャップ90を本体部70から引き抜くと、弾性脚部35aと角孔4との間に隙間が生じるので、前述したように、本体部70を回動させて弾性脚部35aを角孔4の短辺6,6方向に位置させ、弾性脚部35aを角孔4から引き抜くことにより、フック10aを荷室壁部8から取外すことができる。
このとき、この実施形態においては、図12の拡大断面図に示すように、突部83,83が、係合孔97の各テーパ面97aにそれぞれ係合した状態となっている。そのため、キャップ90を本体部70から引き抜くときに、各突部83をスムーズに押圧して、各壁部82を外側に撓ませやすくすることができるので、キャップ90を本体部70から取外しやすくなる。
このように、この実施形態においては、キャップ90の連結壁93を、ステム部36aの一対の壁部82,82の間隙81に挿入して、両者の間に設けられた突部83及び係合孔97からなる係合部により抜け止めする構造にしている。したがって、フック10aを取外すためにキャップ90を引き抜く際において、連結壁93は、ステム部36aの壁部82,82の間隙81及びスリット79によってガイドされながら、引き抜かれるようになる。その結果、上述したように、マイナスドライバ等の工具Tを、切欠き78と溝部92との間に差し込んで、キャップ90をこじるようにして大きな荷重で引き抜くような場合でも(図12参照)、突部83及び係合孔97からなる係合部には、係合方向(キャップ90を本体部70に押し込む方向、又は、本体部70からキャップ90を引き抜く方向)の荷重しか受けないので、前記係合部が破損することを効果的に防止することができる。そのため、本体部70やキャップ90の交換を要することなく、フック10aを再度、被取付部に取付けることができる。
また、この実施形態においては、ステム部36aの各壁部82の間隙81の長さ方向途中に、それぞれ突部83を設けたので、キャップ90の挿入又は取外し時に、ステム部36aの各壁部82が弾性的に広がりやすくなって、キャップ90を挿入しやすくすると共に、外しやすくすることができる。
こうして、荷室壁部8に取付けられたフック10aには、柱部75には、荷室等に載置された荷物を固定するためのロープやネット等を引き掛けることができ、一方、フック部73には、買物袋等を吊り下げることができ、利便性を向上させる。
なお、上記実施例では、本体部70に一対の挿通孔34,34が形成され、キャップ90には上記挿通孔34,34を通して、弾性脚部35aの両側に配置される一対の差込片55,55が設けられているが、上記挿通孔34及び差込片55がそれぞれ1つだけ設けられていて、弾性脚部35aの片側にのみ差込片が配置される構造であってもよい。
本発明をサンバイザ用ホルダの取付装置に適用した一実施形態を示す分解斜視図である。 同サンバイザ用ホルダを構成する本体部を示しており、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は平面図、(d)は底面図である。 同サンバイザ用ホルダを構成するキャップを示しており、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図である。 同サンバイザ用ホルダを天井壁部に取付ける際の状態を示す斜視図である。 同サンバイザ用ホルダを天井壁部に取付けた状態を示しており、(a)は正面図、(b)は右側面図である。 同サンバイザ用ホルダを天井壁部に取付けた状態を示す平面図である。 本発明を荷室用フックの取付装置に適用した他の実施形態を示す分解斜視図である 同荷室用フックの本体部を示しており、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図、(d)は平面図である。 同荷室用フックの本体部の要部拡大断面図である。 同荷室用フックのキャップを示しており、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は左側面図である。 同荷室用フックの本体部にキャップを装着した状態を、背面側から見た斜視図である。 同荷室用フックを荷室壁部に取付けた状態を示す断面図である。
符号の説明
1 天井壁部
4 角孔
5 長辺
6 短辺
7 軸部
8 荷室壁部
10 サンバイザ用ホルダ(ホルダ)
10a 荷室用フック
30,70 本体部
31 基板
32 保持部
34 挿通孔
35,35a 弾性脚部
36,36a ステム部
37 係合片
50,90 キャップ
55 差込片
56 リブ
73 フック部
75 柱部
76 拡径部
79 スリット
81 間隙
82 壁部
83 突部
93 連結壁
97 係合孔

Claims (8)

  1. 被取付部に形成されたほぼ長方形の角孔に部品を取付けるための取付装置において、
    前記角孔に挿入されて該角孔の一対の長辺に係合する弾性脚部と、この弾性脚部の撓み方向ではない少なくとも一側に設けられた挿通孔とを有する部品の本体部と、
    前記挿通孔に挿入されて、前記弾性脚部の撓み方向ではない少なくとも一側に当接し、前記弾性脚部が前記角孔の一対の長辺に係合した状態で、前記弾性脚部と前記角孔の少なくとも一方の短辺との隙間に配置される差込片を有するキャップとを備え、
    前記弾性脚部は、その撓み方向が前記角孔の長辺と平行に配置されたときには前記角孔に係合せず、その撓み方向が前記角孔の短辺と平行に配置されたときには前記角孔に係合するように構成されていることを特徴とする部品の取付装置。
  2. 前記本体部の挿通孔は、前記弾性脚部の撓み方向ではない両側に設けられ、前記キャップには、前記一対の挿通孔に挿入される一対の差込片がほぼ平行に設けられている請求項1記載の部品の取付装置。
  3. 前記弾性脚部は、前記本体部から立設するステム部と、このステム部の先端から前記本体部に向かって錨足状に伸びる係合片とを有し、前記差込片は、前記キャップを前記本体部に装着したときに、前記弾性脚部よりも長く突出するように構成されている請求項1又は2記載の部品の取付装置。
  4. 前記本体部には、前記挿通孔に連通すると共に前記本体部を貫通するスリットが設けられており、
    前記弾性脚部は、前記スリットの開口縁部から間隙を設けて延出され先端部で連結された一対の壁部からなるステム部と、このステム部から両側に突設された係合片とを有し、
    前記キャップは、前記本体部の挿通孔に挿入される少なくとも1つの差込片と、これらの差込片から延出されて、前記スリット及び前記ステム部の壁部の間隙に挿入される連結壁とを有し、
    前記ステム部の壁部の間隙に位置する内面と、前記キャップの連結壁との間には、前記ステム部の壁部の間隙に前記連結壁が入り込んだときに、前記ステム部の壁部と前記連結壁とを係合させる係合部が設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載の部品の取付装置。
  5. 前記本体部の挿通孔は、前記弾性脚部の撓み方向ではない両側に設けられ、前記スリットは、これらの挿通孔を断面H字状に連結して前記本体部を貫通する形状をなし、
    前記キャップは、ほぼ平行に立設されて前記本体部の一対の挿通孔に挿入される一対の差込片と、これらの差込片を連結して前記スリット及び前記ステム部の壁部の間隙に挿入される連結壁とを有している請求項4記載の部品の取付け装置。
  6. 前記係合部は、前記ステム部の壁部の間隙に位置する内面であって、該間隙の長さ方向の途中に設けられた突部と、前記キャップの連結壁に設けられた係合孔とを有し、前記キャップの連結壁を前記ステム部の壁部の間隙に挿入すると、前記突部が前記係合孔に嵌入して係合がなされるように構成されている請求項4又は5記載の部品の取付装置。
  7. 前記部品の本体部に、サンバイザの軸部を保持する保持部が連設されている請求項1〜6のいずれか1つに記載の部品の取付装置。
  8. 前記部品の本体部は、柱状に突設されて先端が拡径された柱部と、この柱部の周辺から延出されたフックとを有し、前記柱部の両側に前記差込片の挿通孔が形成され、前記柱部の中心部を横切るように前記スリットが形成されていて、前記キャップが前記柱部の軸心に沿って挿入されて、前記柱部の端面に被せられる請求項1〜6のいずれか1つに記載の部品の取付装置。
JP2006064394A 2005-11-01 2006-03-09 部品の取付装置 Withdrawn JP2007147060A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006064394A JP2007147060A (ja) 2005-11-01 2006-03-09 部品の取付装置
US11/589,981 US20070099452A1 (en) 2005-11-01 2006-10-31 Apparatus of attaching part

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005317965 2005-11-01
JP2006064394A JP2007147060A (ja) 2005-11-01 2006-03-09 部品の取付装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007147060A true JP2007147060A (ja) 2007-06-14

Family

ID=37996995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006064394A Withdrawn JP2007147060A (ja) 2005-11-01 2006-03-09 部品の取付装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20070099452A1 (ja)
JP (1) JP2007147060A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011024318A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Hitachi Ltd 制御盤
JP2016132972A (ja) * 2015-01-22 2016-07-25 株式会社Lixil 操作部、水栓装置および操作部の取り外し方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4758954B2 (ja) * 2007-06-29 2011-08-31 株式会社パイオラックス 留め具
JP5036816B2 (ja) * 2007-07-12 2012-09-26 株式会社パイオラックス 留め具
US8579010B2 (en) 2011-03-08 2013-11-12 Honda Motor Co., Ltd Sunshade hook
US8919856B2 (en) * 2013-03-15 2014-12-30 Honda Motor Co., Ltd. Sunshade hook
KR102644372B1 (ko) * 2019-01-24 2024-03-07 현대자동차주식회사 차량용 도어 커튼 후크 장치

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5567098A (en) * 1995-02-01 1996-10-22 Trw Inc. Releasable fastener assembly
US5560575A (en) * 1995-02-21 1996-10-01 Trw Inc. Support and releasable fastener assembly
FR2761127B1 (fr) * 1997-03-24 1999-06-04 Itw De France Article a fixer en aveugle et vehicule le comportant
US6762019B2 (en) * 1997-09-30 2004-07-13 Surmodics, Inc. Epoxide polymer surfaces
JP3628945B2 (ja) * 2000-07-21 2005-03-16 株式会社ニフコ サンバイザーホルダー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011024318A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Hitachi Ltd 制御盤
JP2016132972A (ja) * 2015-01-22 2016-07-25 株式会社Lixil 操作部、水栓装置および操作部の取り外し方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20070099452A1 (en) 2007-05-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7188393B2 (en) Fastener device
US20080141501A1 (en) Clip
KR100808846B1 (ko) 자동차 내장용 부품 고정클립
KR100791492B1 (ko) 파스너
JP2007147060A (ja) 部品の取付装置
US20110116890A1 (en) Fastener
US20110014005A1 (en) Clip
JP6446741B2 (ja) 留め具及び締結構造
JP2009008249A (ja) 2ピースクリップ
JP2018179051A (ja) クリップ
JP2007315467A (ja) 部品の取付装置
JP4722458B2 (ja) 車両アクセサリ固定用金属クリップ及びそれを用いた車両アクセサリ取付け構造
JP2005351462A (ja) クリップ
JP6583749B2 (ja) フック装置
JP5552464B2 (ja) 車両用内装材の組付構造
JP2007170458A (ja) 2段係止クリップ
JP2002193050A (ja) ルーフモールディング
JP4827895B2 (ja) クリップ
JPH10274222A (ja) 軸体操作用ハンドル
JP2006234138A (ja) クリップ
JP5620803B2 (ja) クリップ
JP2007292263A (ja) 部品の取付装置
JP2004144158A (ja) パネル孔への取付け具
JP2006007983A (ja) 樹脂製掛止具
JP4322727B2 (ja) 自動車のフロアマットの留め具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081120

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090903