JP6446741B2 - 留め具及び締結構造 - Google Patents
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Description
しかし、従来の留め具は、ピンを本体に確実に係止するため、ピンを本体に押し込むとき大きい荷重をかける必要があった。また、ピンと本体の間のシール性が良くなく、防水性を必要とする部分には使用できなかった。
ピン5は、頭部5aと、頭部5aの外周に延びる薄肉状のフランジ5bと、頭部5aから下方に延びる軸部9とを有する。
図1Aに示すように、特許文献1のクリップは、ピン5を押す力F1と、フランジ5bを壁部7bに押し付ける力F2は、同じである。そのため、防水性を向上させるため、フランジ5bを壁部7bに押し付ける力F2を強くするためには、ピン5を押す力F1を強くしなければならない。
フランジ5bを壁部7bの間の密着性が不十分であると、W1で示す侵入経路から水が浸入する恐れがある。
しかし、特許文献2のクリップは、クリップを取り付けた後でも、雄部材の頭部と、雌部材の台座の環状部との間には隙間があき、その隙間から水が浸入する恐れがある。特許文献2のクリップは、防水性については考慮していないので、防水性を要求される用途に使用することはできない。
本発明の別の目的は、このような留め具を使用した締結構造を提供することである。
前記ピンは、ピンフランジと、前記ピンフランジの下方に延びるピン軸部とを有し、前記ピンフランジの外周部は下方に折れ曲がり、
前記本体は、底部と、前記開口部に沿って前記底部の下方に延びる一対の係止爪と、前記底部の上側のリング状の環状部と、前記環状部の外側から前記底部まで次第に高さが低くなる傾斜部とを有し、
前記ピンの前記ピンフランジの外周部の縁部の内径は、前記本体の前記傾斜部の内径より大きく外径より小さいことを特徴とする留め具である。
ピンのピンフランジの外周部の縁部の内径が、本体の傾斜部の内径より大きく外径より小さいと、本係合状態において、ピンフランジの外周部の縁部が、傾斜部に当接するので、防水効果が高くなる。
ピンフランジの外周部の角度と、傾斜部の角度との差が小さく、ピンフランジの外周部は広がりにくい。そのため、ピンの押し込み荷重が小さくても、ピンフランジの外周部を本体の傾斜部に押し付ける十分な圧接力が得られる。
また、本体の方向を合わせて、係止爪と支持脚を被取付部材の取付孔に挿入することが出来る。
前記本体薄肉フランジの周りに当て部を有し、
本係合状態において、前記本体薄肉フランジは撓んで、前記本体薄肉フランジの縁部は、前記被取付部材の表面に当接することが好ましい。前記当て部の下面も、前記被取付部材の表面に当接することが好ましい。
前記ピン軸上部の下に円周方向に等間隔で設けられた長方形の平面であるピン軸平面部と、
隣接する前記ピン軸平面部の間の曲面のピン解除部と、
前記ピン軸平面部の下の短い円筒状のピン係止凸部と、を有することが好ましい。
ピンがピン解除部を有すると、ピンを回転させ、係止爪の先端部をピン解除部に当接させて、ピン係止凸部との係合を解除することが出来る。
隣接する前記ピン回転規制リブの間に設けられ、下方に向かって細くなるテーパの付いたピンテーパ部と、
前記ピン回転規制リブの下の細い円柱状のピン細軸部と、
前記ピン細軸部の下の円板状のピン保持部と、を有することが好ましい。
細い円柱状のピン細軸部があると、係止爪をピン細軸部に隣接して位置させ、係止爪を開脚しない仮係合状態で保持することが出来る。
円板状のピン保持部があると、係止爪の下端部をピン保持部に当接させ、ピンを抜け止めすることが出来る。
前記本体の一対の前記係止爪は、前記ピンテーパ部に隣接し、前記ピンが誤って押し込まれないように支持されることが好ましい。
前記係止爪の付け根部と、前記当て部との間に前記被取付部材を挟むようになっていることが好ましい。
本係合させるとき支持脚が変形しないと、支持脚は、ピンを開口部に正しい方向で案内する機能を有することが出来る。
ピンフランジの外周部の縁部が、傾斜部に当接すると、防水効果が高くなる。
前記本体は、前記環状部と前記開口部の間に複数のピン解除リブを有し、
本係合状態で、前記ピンを回転させると、前記ピン解除片は、前記本体の前記ピン解除リブにより押し上げられ、
前記ピンの前記係止爪の爪先端部は、前記本体の前記ピン軸平面部から、前記ピン解除部へ移動し、前記係止爪は更に開脚し、前記爪先端部の前記ピン係止凸部との係合は解除され、前記ピン軸部は前記開口部内で引き抜くことが出来、前記仮係合状態に戻ることが出来ることが好ましい。
本体とピンが仮係合状態に戻ると、そのまま再使用することが出来る。
前記ピンは、弾性のあるピンフランジと、前記ピンフランジの下方に延びるピン軸部とを有し、前記ピンフランジの外周部は下方に折れ曲がり、
前記ピン軸部は、円筒形のピン軸上部と、
前記ピン軸上部の下に円周方向に等間隔で設けられた長方形の平面であるピン軸平面部と、
隣接する前記ピン軸平面部の間の曲面のピン解除部と、
前記ピン軸平面部の下の短い円筒状のピン係止凸部と、
を有することを特徴とするピンである。
前記本体は、底部と、前記開口部に沿って前記底部の下方に延びる一対の係止爪と、前記底部の上側のリング状の環状部と、前記環状部の外側から前記底部まで次第に高さが低くなる傾斜部と、
前記開口部に沿って、一対の前記係止爪の間に、前記底部の下方に延びる支持脚と、を有することを特徴とする本体である。
前記ピンは、ピンフランジと、前記ピンフランジの下方に延びるピン軸部とを有し、前記ピンフランジの外周部は下方に折れ曲がり、
前記本体は、底部と、前記開口部に沿って前記底部の下方に延びる一対の係止爪と、前記底部の上側のリング状の環状部と、前記環状部の外側から前記底部まで次第に高さが低くなる傾斜部と、を有し、
前記ピンの前記ピン軸部は、円周方向に等間隔で設けられたピン回転規制リブを有し、
前記本体の前記係止爪が、前記ピンの前記ピン回転規制リブに当接し、前記ピンは、前記本体に対して回転しないように規制されている留め具である。
前記ピンは、ピンフランジと、前記ピンフランジの下方に延びるピン軸部とを有し、前記ピンフランジの外周部は下方に折れ曲がり、
前記本体は、底部と、前記開口部に沿って前記底部の下方に延びる一対の係止爪と、前記底部の上側のリング状の環状部と、前記環状部の外側から前記底部まで次第に高さが低くなる傾斜部と、前記底部の下側の2本の平行な棒状の当て部と、を有し、
前記ピンフランジの前記外周部の縁部は、前記本体の前記傾斜部に当接し、
前記本体の前記係止爪は開脚して、前記係止爪の爪先端部は、前記ピンの前記ピン軸部に係合して、前記ピンは抜け止めされ、
前記係止爪の付け根部と、前記本体の前記当て部との間に被取付部材が保持されていることを特徴とする締結構造である。
また、このような留め具を使用した部材締結構造を提供することが出来る。
なお、本明細書の説明では、中心軸とはピン10の中心軸をいい、縦方向とはピン10の中心軸の方向をいう。水平面とは、中心軸と直交する面をいう。
図2〜8を参照して、本体30について説明する。図2は、本発明の実施形態による留め具1の本体30の上方向から見た斜視図、図3は下方向から見た斜視図である。図4は上面図、図5は正面図、図6は底面図、図7は右側面図である。図8は図6のD−D線に沿った断面図である。
本発明の実施形態では、本体30はバンパーリテーナと一体であり、側壁32の横にバンパーリテーナが広がっている(図示せず)。バンパーリテーナの形状によって、側壁32の形状は変わる。バンパーリテーナの形状によっては、側壁はなくてもよい。
本発明の実施形態では、一方の支持脚44と他方の支持脚45の形状は異なる。支持脚の形状は、実施形態に示したものに限定されない。支持脚44,45の形状は、支持脚44,45を被取付部材52の取付孔54に挿入することが出来、支持脚44,45の内側の開口部にピン軸部20を案内することが出来ればよい。
また、本体30の開口部は、一対の係止爪41と、支持脚44,45とにより囲まれた空間である。ピン10の軸部20は、本体30の開口部内に案内されるようになっている。
支持脚44と45の間の間隔は、ピン軸部20のピン軸上部21の外径と等しいかそれよりやや大きい。支持脚44,45は、仮係合状態、本係合状態において開脚せず、本体30の開口部内にピン10を係止する機能はない。支持脚44,45は、本体30を被取付部材52に固定する機能なはい。
図9〜15を参照して、ピン10について説明する。図9は、本発明の実施形態による留め具1のピン10の上方向から見た斜視図、図10は下方向から見た斜視図である。図11は上面図、図12は正面図、図13は底面図、図14は図11のA−A線に沿った断面図、図15は図12のB−B線に沿った断面図である。
ピン10は、上部の円板状のピンフランジ11と、ピンフランジ11の下方に延びるピン軸部20とを有する。ピンフランジ11は外周部11aが下方へ折れ曲がった形状であり、剛性が高い。また、外周部11aは、本体30の傾斜部34に被せるように覆うことが出来、高い防水効果を得ることが出来るようになっている。
図14に示すように、十字溝13は、ピン軸部20のピンテーパ部26まで深く形成されている。
ピン軸平面部22の下には、外面が短い円柱状のピン係止凸部24が位置する。ピン解除部23の外径は、ピン軸上部21、ピン係止凸部24の外径とほぼ同じである。
この状態で、本体30の開口部にピン10を押し込んでいくと、一対の係止爪41の爪先端部42は、ピンテーパ部26に沿って移動し、次第に開脚する。一対の爪先端部42は、ピン係止凸部24の上方に出ると、ピン係止凸部24に係合し、ピン10が抜け止めされる。
一般的には、留め具1は、本体30とピン10とを組み立てて仮係合させた状態で保管され、組み立て部門に納入される。図16は、本体30とピン10とを仮係合させた状態の留め具1の上方向から見た斜視図、図17は下方向から見た斜視図である。図18は上面図、図19は正面図、図20は下面図、図21は右側面図である。図22は図18のA−A線に沿った断面図である。
支持脚44と45の間隔は、ピン保持部28の直径と等しいかそれよりやや大きく、ピン10を本体30に押し込むとき、支持脚44と45は開脚しない。
ピン10のピンフランジ11と、本体30の環状部33との間は間隔があいている。
図23は、被取付部材52の取付孔54の部分の上面図である。取付孔54の形状は長方形である。取付孔54の長辺には、係止爪41が当接し、短辺には、支持脚44,45が当接するようになっている。
図24は、本体30とピン10とを本係合した状態の留め具1の図21(仮係合状態)のA-A線と同じ断面に沿った断面図である。図25は、留め具1の図19(仮係合状態)のE-E線と同じ断面に沿った断面図である。図26は、留め具1の図24のF部分の拡大図である。
外周部11aの縁部と、底部31の上面との高さ方向の距離はSFである。
図25に留め具1の水の侵入経路をW2で示す。留め具1は、ピンフランジ11の外周部11aを傾斜部34に被せる構造となるので、水の侵入経路W2は、複雑に折れ曲がり、防水効果が高くなる。
留め具1のピン10と本体30とを本係合させ、被取付部材52に取り付けた後に、ピン10と本体30とを取り外す方法を説明する。十字ドライバー等の一般的な工具を使用して、本体30からピン10を取り外すことが出来る。
係止爪41は、ピン10のピン回転規制リブ25の間のピンテーパ部26の横に位置する。爪先端部42が、ピン細軸部27の横に位置し、係止爪41の下端部がピン保持部28に当接すると、ピン10の上方への移動は停止する。こうして、留め具1は、図16に示す仮係合状態に戻り、再使用することが出来る。
更に、係止爪41を開脚させ、爪先端部42をピン保持部28の下まで移動させれば、本体30からピン10を完全に取り外すことが出来る。
また、ピンフランジの外周部が、折れ曲がった形状なので、外側に広がりにくい。また、平面形状のピンフランジと比較して、浪打ちなどの変形が少なくなり、防水性能のばらつきがなくなる。
2 ベース
4 グロメット
5 ピン
5a 頭部
5b フランジ
6 パッキング
7 顎状部
8 脚部
8a 第1脚片
8b 第2脚片
8d 先端部
9 軸部
9a 太径部
9b 細径部
9c カム部
9d 凹部
10 ピン
11 ピンフランジ
11a 外周部
12 中央凸部
13 十字溝
14 ピン解除片
20 ピン軸部
21 ピン軸上部
22 ピン軸平面部
23 ピン解除部
24 ピン係止凸部
25 ピン回転規制リブ
26 ピンテーパ部
27 ピン細軸部
28 ピン保持部
30 本体
31 底部
32 側壁
33 環状部
34 傾斜部
35 ピン解除リブ
36 環状部補強リブ
41 係止爪
41a 付け根部
42 爪先端部
44 支持脚
45 支持脚
47 本体薄肉フランジ
47a 縁部
48 当て部
52 被取付部材
54 取付孔
Claims (19)
- ピンと、前記ピンを挿入するための開口部を有する本体とを備える留め具であって、
前記ピンは、ピンフランジと、前記ピンフランジの下方に延びるピン軸部とを有し、前記ピンフランジの外周部は下方に折れ曲がり、
前記本体は、底部と、前記開口部に沿って前記底部の下方に延びる一対の係止爪と、前記底部の上側のリング状の環状部と、前記環状部の外側から前記底部まで次第に高さが低くなる傾斜部とを有し、
前記ピンの前記ピンフランジの外周部の縁部の内径は、前記本体の前記傾斜部の内径より大きく外径より小さいことを特徴とする留め具。 - 請求項1に記載の留め具であって、前記ピンフランジは弾性があり、前記ピンフランジの前記外周部が前記ピンの中心軸と垂直な水平面となす角度は、前記傾斜部が前記水平面となす角度より大きいことを特徴とする留め具。
- 請求項1又は2に記載の留め具であって、前記本体は、前記開口部に沿って、一対の前記係止爪の間に、前記底部の下方に延びる支持脚を有する留め具。
- 請求項1乃至3の何れか1項に記載の留め具であって、前記本体は、前記底部の下側に前記開口部の周りを取り囲む撓みやすい環状の本体薄肉フランジと、
前記本体薄肉フランジの周りに当て部を有し、
本係合状態において、前記本体薄肉フランジは撓んで、前記本体薄肉フランジの縁部は、前記被取付部材の表面に当接する留め具。 - 請求項1乃至4の何れか1項に記載の留め具であって、
前記ピンの前記ピン軸部は、円筒形のピン軸上部と、
前記ピン軸上部の下に円周方向に等間隔で設けられた長方形の平面であるピン軸平面部と、
隣接する前記ピン軸平面部の間の曲面のピン解除部と、
前記ピン軸平面部の下の短い円筒状のピン係止凸部と、
を有する留め具。 - 請求項5に記載の留め具であって、
前記ピン軸部は、更に、前記ピン解除部の下の円周方向に等間隔で設けられたピン回転規制リブと、
隣接する前記ピン回転規制リブの間に設けられ、下方に向かって細くなるテーパの付いたピンテーパ部と、
前記ピン回転規制リブの下の細い円柱状のピン細軸部と、
前記ピン細軸部の下の円板状のピン保持部と、を有する留め具。 - 請求項6に記載の留め具であって、
仮係合状態では、前記本体の前記係止爪が、前記ピンの前記ピン回転規制リブに当接し、前記ピンは、前記本体に対して回転しないように規制される留め具。 - 請求項6又は7に記載の留め具であって、
仮係合状態では、前記本体の一対の前記係止爪の下端部は、前記ピンの前記ピン保持部に当接し、前記ピンは抜け止めされ、
前記本体の一対の前記係止爪は、前記ピンテーパ部に隣接し、前記ピンが誤って押し込まれないように支持される留め具。 - 請求項4乃至7の何れか1項に記載の留め具であって、
本係合状態では、前記係止爪は開脚し、前記係止爪の爪先端部は、前記ピン係止凸部に係合して、前記ピンは抜け止めされ、
前記係止爪の付け根部と、前記当て部との間に前記被取付部材を挟むようになった留め具。 - 請求項9に記載の留め具であって、
前記ピンは、前記ピンフランジの下側の前記ピン軸上部の周りに、複数の下面が斜面のピン解除片を有し、
前記本体は、前記環状部と前記開口部の間に複数のピン解除リブを有し、
本係合状態で、前記ピンを回転させると、前記ピン解除片は、前記本体の前記ピン解除リブにより押し上げられ、
前記ピンの前記係止爪の爪先端部は、前記本体の前記ピン軸平面部から、前記ピン解除部へ移動し、前記係止爪は更に開脚し、前記爪先端部の前記ピン係止凸部との係合は解除され、前記ピン軸部は前記開口部内で引き抜くことが出来、前記仮係合状態に戻ることが出来る留め具。 - ピンと、前記ピンを挿入するための開口部を有する本体とを備える留め具に使用するピンであって、
前記ピンは、弾性のあるピンフランジと、前記ピンフランジの下方に延びるピン軸部とを有し、前記ピンフランジの外周部は下方に折れ曲がり、
前記ピン軸部は、円筒形のピン軸上部と、
前記ピン軸上部の下に円周方向に等間隔で設けられた長方形の平面であるピン軸平面部と、
隣接する前記ピン軸平面部の間の曲面のピン解除部と、
前記ピン軸平面部の下の短い円筒状のピン係止凸部と、
を有することを特徴とするピン。 - 請求項11に記載のピンであって、
前記ピン軸部は、更に、前記ピン解除部の下の円周方向に等間隔で設けられたピン回転規制リブと、
隣接する前記ピン回転規制リブの間に設けられ、下方に向かって細くなるピンテーパ部と、
前記ピン回転規制リブの下の細い円柱状のピン細軸部と、
前記ピン細軸部の下の円板状のピン保持部と、を有するピン。 - ピンと、前記ピンを挿入するための開口部を有する本体とを備える留め具に使用する本体であって、
前記本体は、底部と、前記開口部に沿って前記底部の下方に延びる一対の係止爪と、前記底部の上側のリング状の環状部と、前記環状部の外側から前記底部まで次第に高さが低くなる傾斜部と、
前記開口部に沿って、一対の前記係止爪の間に、前記底部の下方に延びる支持脚と、を有することを特徴とする本体。 - 請求項13に記載の本体であって、
前記底部の下側に前記開口部の周りを取り囲む撓みやすい環状の本体薄肉フランジと、
前記本体薄肉フランジの周りに当て部を有することを特徴とする本体。 - ピンと、前記ピンを挿入するための開口部を有する本体とが仮係合状態となっている留め具であって、
前記ピンは、ピンフランジと、前記ピンフランジの下方に延びるピン軸部とを有し、前記ピンフランジの外周部は下方に折れ曲がり、
前記本体は、底部と、前記開口部に沿って前記底部の下方に延びる一対の係止爪と、前記底部の上側のリング状の環状部と、前記環状部の外側から前記底部まで次第に高さが低くなる傾斜部と、を有し、
前記ピンの前記ピン軸部は、円周方向に等間隔で設けられたピン回転規制リブを有し、
前記本体の前記係止爪が、前記ピンの前記ピン回転規制リブに当接し、前記ピンは、前記本体に対して回転しないように規制されている留め具。 - 請求項15に記載の止め具であって、
前記ピンの前記ピン軸部は、更に、隣接する前記ピン回転規制リブの間に設けられ、下方に向かって細くなるテーパの付いたピンテーパ部と、
前記ピン回転規制リブの下の細い円柱状のピン細軸部と、
前記ピン細軸部の下の円板状のピン保持部と、を有し、
前記本体の前記係止爪の下端部は、前記ピンの前記ピン保持部に当接し、前記ピンは抜け止めされ、
前記本体の一対の前記係止爪は、前記ピンテーパ部に隣接し、前記ピンが誤って押し込まれないように支持されている留め具。 - ピンと、前記ピンを挿入するための開口部を有する本体とを備える留め具を被取付部材の取付孔に締結する締結構造であって、
前記ピンは、ピンフランジと、前記ピンフランジの下方に延びるピン軸部とを有し、前記ピンフランジの外周部は下方に折れ曲がり、
前記本体は、底部と、前記開口部に沿って前記底部の下方に延びる一対の係止爪と、前記底部の上側のリング状の環状部と、前記環状部の外側から前記底部まで次第に高さが低くなる傾斜部と、前記底部の下側の2本の平行な棒状の当て部と、を有し、
前記ピンフランジの前記外周部の縁部は、前記本体の前記傾斜部に当接し、
前記本体の前記係止爪は開脚して、前記係止爪の爪先端部は、前記ピンの前記ピン軸部に係合して、
前記係止爪の付け根部と、前記本体の前記当て部との間に被取付部材が保持されていることを特徴とする締結構造。 - 請求項17に記載の締結構造であって、
前記ピンの前記ピン軸部は、円筒形のピン軸上部と、
前記ピン軸上部の下に円周方向に等間隔で設けられた長方形の平面であるピン軸平面部と、
隣接する前記ピン軸平面部の間の曲面のピン解除部と、
前記ピン軸平面部の下の短い円筒状のピン係止凸部と、
を有し、
前記係止爪の前記爪先端部は、前記ピンの前記ピン軸部の前記ピン係止凸部に係合して、前記ピンが抜け止めされている締結構造。 - 請求項17又は18に記載の締結構造であって、
前記本体は、前記底部の下側の前記開口部の周りを取り囲む撓みやすい環状の本体薄肉フランジを有し、
前記本体薄肉フランジの縁部は、前記被取付部材の表面に当接している締結構造。
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