JP7035061B2 - クリップ - Google Patents

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    • F16B19/00Bolts without screw-thread; Pins, including deformable elements; Rivets
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
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    • F16B19/08Hollow rivets; Multi-part rivets
    • F16B19/10Hollow rivets; Multi-part rivets fastened by expanding mechanically
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/06Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
    • F16J15/10Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with non-metallic packing

Description

本発明は、自動車のパネル等の被取付部材に、スポイラー、モール等の取付部材を取付けるのに用いるクリップに関する。より詳しくは、ピンとグロメットを備えるクリップに関する。
一般に、自動車のパネル等の被取付部材にスポイラー、モール等の取付部材を取り付けるのにクリップを用いる。このようなクリップは従来から多く提供されている。あるクリップは、ピンとグロメットとを備え、グロメットの胴部の開口部にピンを圧入し、胴部に設けられた係止爪を拡径させて被取付部材(パネル)の取付孔に係止する。
このようなクリップは、ピンをブッシュの開口部に挿入するだけで、簡単に嵌合させて、取付部材を被取付部材に取り付けることが出来る。クリップを取り付けた後、クリップを取り外し、再使用することが出来るクリップもある。
特許文献1は、第1の部材と第2の部材とを結合するクリップであって、ピン部材とグロメット部材とを備えるクリップを開示する。ピン部材は、第2の部材に係合されるピン係合部と、ピン本体部とを有する。グロメット部材は、第1の部材に係合されるグロメット係合部と、ピン本体部が挿入されるグロメット本体部とを有する。グロメット本体部には、ピンのピン本体部が、ピン本体部の挿入方向とは異なる第1の方向(X方向)に所定のストロークにわたってスライド可能に抜け止めするピン係合孔が形成される。
グロメット部材が、第1の部材に対して、挿入方向、第1の方向と異なる第2の方向(Y方向)にスライド可能に抜け止め係合するスライド可能係合部として構成されている。
特許文献1は、クリップにより結合すべき2つの部材のクリップ取付部に相対的な位置ずれがあっても、2つの部材を正規の位置関係で結合するクリップを提供出来るとしている。
しかし、特許文献1のクリップは、第1の方向ではピン本体部の突部はグロメット本体部に係合するが、第2の方向では、スライド可能に抜け止め係合するため、ピン本体部の突部はグロメット本体部に係合していない。そのため、取り付け強度は弱いと考えられる。また、特許文献1は防水性について考慮していない。
特許文献2は、頭部と、頭部から垂下する幹部とを有する雄部材(ピン)と;頭部と、頭部から垂下する胴部とを有する雌部材(グロメット)とを備えるファスナを開示する。雌部材の胴部内には、雄部材の幹部が挿入される挿入孔があけられている。雌部材の胴部の外には、取付部材の取付孔の縁部に係合する係着手段が設けられている。
雄部材の幹部は、球状の係合部を有し、雌部材の挿入孔には、雄部材の球状の係合部を受ける係合部が設けられている。取付部材の取付孔の内面と係着手段が取付孔の縁部に係合したときは、取付部材の取付孔の内面と、雌部材の胴部の壁部外面とに間には、半径方向に空隙が設けられている。
特許文献2のファスナは、空隙が存在するので、雄部材は軸心に対して傾くことが出来、係着手段の腕部分は、空隙内で撓むことが出来る。そのため、取付部材の取付孔径に寸法ばらつきがあっても許容することが出来る。また、空隙があるので雄部材を傾けることにより、簡単に抜き取ることができる。
しかし、特許文献2のファスナは、このような空隙のため、強固に取り付けることはできないと考えられる。また、特許文献2は、防水性については考慮していない。
そのため、取り付けた後も簡単に取り外すことができ、繰り返し使用しても、取り付け強度が小さくならないクリップが求められていた。
また、防水性の優れたクリップが求められていた。
特開2012-87824号公報 実開昭63-14011号公報
従って、本発明の目的は、自動車のパネル等の被取付部材にスポイラー、モール等の取付部材を簡単に取り付けることができ、取り付け後も容易に取り外すことの出来るクリップを提供することである。
本発明の別の目的は、クリップを被取付部材から取り外し、繰り返し使用しても、取り付け強度が落ちないクリップを提供することである。
本発明の更に別の目的は、防水性の優れたクリップを提供することである。
この目的を達成するため、本発明の第1の態様は、ピンと、グロメットと、パッキンとを備えるクリップであって、
前記ピンは、中心軸に沿って上方向に延びる係止ピンと、
前記係止ピンの下方に隣接するピンフランジと、
前記ピンフランジの下方に隣接する円筒部と、
前記円筒部に形成された一対のピン脚部と、を有し、
前記グロメットは、取付部品を取り付けるためのグロメット取付部と、
前記グロメット取付部に形成されたグロメット取付孔と、
前記グロメット取付孔内を上方に延びる一対の係止爪と、
前記グロメット取付部の下方に設けられたグロメットフランジと、を有し、
前記パッキンは、円板状で、前記係止ピンを挿入できるパッキン孔が形成された、ことを特徴とするクリップである。
ピンが、上方向に延びる係止ピンを有し、グロメット取付部にグロメット取付孔が形成され、グロメット取付孔内を上方に延びる一対の係止爪があると、係止ピンに一対の係止爪を嵌合させて、ピンとグロメットを組み合せることができる。また、取付構造をクリップの上部に設けることができる。
ピンがピンフランジを有し、グロメットがグロメットフランジを有し、円板状のパッキンがあると、ピンのピンフランジと、グロメットのグロメットフランジの間に、パッキンを挟んで、防水性を向上させることができる。
ピンが、上方向に延びる一対のピン脚部を有すると、ピン脚部の段部の間に被取付部材を挟んで取り付けることができる。
グロメットが、取付部品を取り付けるためのグロメット取付部を有すると、取付部品を取り付けることができる。
前記ピンの前記係止ピンは、
下部円柱部と、前記下部円柱部の上方に隣接し、前記下部円柱部より細い中間円柱部と、前記中間円柱部の上方に隣接し、前記中間円柱部より太い上部円柱部とを有することが好ましい。
係止ピンが、下部円柱部と中間円柱部と上部円柱部とを有し、上部円柱部が太いと、グロメットの係止爪を係止することができる。
前記係止ピンの前記上部円柱部の上側と下側には、テーパの付いたピンテーパ部が形成されていることが好ましい。
係止ピンの上部円柱部の上側と下側に、テーパの付いたピンテーパ部が形成されていると、クリップを取り付けた後に、グロメットを強く引っ張ることにより、係止ピンとグロメットの係止爪の嵌合を外すことができる。
前記ピンは、前記円筒部の下部の対向する位置から、下方向に次第に細くなる一対のピン下部を有し、
前記一対のピン脚部は、前記円筒部の下部の前記一対のピン下部のない対抗する位置から上方に延びることが好ましい。
ピンが、円筒部の下部の対向する位置から、下方向に次第に細くなる一対のピン下部を有すると、被取付部材の取付孔にピン下部が入るように案内することができる。
一対のピン脚部は、円筒部の下部の一対のピン下部のない対向する位置から上方に延び、一対のピン脚部の下側にピン下部はないと、ピンの軽量化を図ることができる。
前記ピンの前記一対のピン脚部は、一対のピン脚段部と、前記ピン脚段部の上方に隣接し、前記ピン脚段部より相互間の間隔が近い一対のピン脚保持部と、前記ピン脚保持部の上方に隣接し、前記ピン脚保持部より外方に出ている一対のピン脚上端部と、を有することが好ましい。
ピンの一対のピン脚部が、一対のピン脚段部と、一対のピン脚保持部と、一対のピン脚上端部とを有すると、一対のピン脚段部と、一対のピン脚上端部との間に、被取付部材を挟んで固定することができる。
前記一対のピン脚段部は外側が円弧状であり、前記一対のピン脚上端部は外側が直線状であることが好ましい。
一対のピン脚上端部の外側が直線状であると、ピンが被取付部材の取付孔に取り付けられた状態で、ペンチ等を使用して、一対のピン脚上端部の距離が短くなるように押すことにより、被取付部材の取付孔から、ピンを引き抜くことができる。
前記一対のピン脚上端部の上面は、前記ピンフランジの上面より下方にあることが好ましい。
一対のピン脚上端部の上面が、ピンフランジの上面より下方にあると、ピン脚部が撓むとき、ピン脚上端部は、ピンフランジの下側に入り、撓むのを制限されない。また、ピンフランジの上にパッキンが配置されて、上からグロメットのグロメットフランジにより押されても、ピン脚部の動きは妨げられない。
前記ピンは更に、前記ピンフランジの下方に横方向と下方向に延び、前記円筒部の内側の対向する部分の間と、前記一対のピン下部の対向する部分の間を連結する中央壁部を有することが好ましい。
ピンが中央壁部を有すると、ピンの円筒部と中央壁部の間に空間が出来る。そのため、ピン脚部が中央壁部に向かって撓むことができる。また、ピンを軽量化することができ、またピンが補強される。
前記グロメットの一対の係止爪は、一対の係止爪下部と、前記係止爪下部の上方に隣接し、前記係止爪下部より相互間の間隔が近い一対の係止爪係止部と、前記係止爪係止部の上方に隣接し、前記係止爪係止部より相互間の間隔が遠い一対の係止爪先端部とを有することが好ましい。
グロメットの一対の係止爪が、一対の係止爪下部と、一対の係止爪係止部と、一対の係止爪先端部とを有すると、間隔の狭い一対の係止爪係止部が係止ピンの細い中間円柱部に嵌合し、グロメットとピンとを係止することができる。
前記係止爪の前記係止爪係止部の上側と下側には、テーパの付いたテーパ部が形成されていることが好ましい。
係止爪の係止爪係止部の上側と下側に、テーパ部が形成されていると、ピンに対して、グロメットを強く上方へ引くことにより、係止爪と係止ピンとの嵌合を外すことができる。
前記グロメットは、前記グロメット取付部の下方に設けられたグロメットフランジを有し、
前記パッキンは、円板状で、前記係止ピンを挿入できるパッキン孔が形成されていることが好ましい。
グロメットがグロメットフランジを有し、パッキンは円板状でパッキン孔が形成されていると、パッキン孔に係止ピンを挿入し、グロメットフランジの下側にパッキンをセットし、防水性を良くすることができる。
前記グロメットは、前記グロメットの下面に中心軸の周りに円形に形成された突状のグロメットリブを有することが好ましい。
グロメットの下面に中心軸の周りに円形に形成された突状のグロメットリブが形成されていると、グロメットリブを下側にあるパッキンの表面に食い込ませて、防水性を更に良くすることができる。
本発明の第2の態様は、ピンと、グロメットと、パッキンと組み立てたクリップであって、
前記ピンは、中心軸に沿って上方向に延びる係止ピンと、
前記係止ピンの下方に隣接するピンフランジと、
前記ピンフランジの下方に隣接する円筒部と、
前記円筒部に形成された一対のピン脚部と、を有し、
前記グロメットは、取付部品を取り付けるためのグロメット取付部と、
前記グロメット取付部に形成されたグロメット取付孔と、
前記グロメット取付孔内を上方に延びる一対の係止爪と、
前記グロメット取付部の下方に設けられたグロメットフランジと、を有し、
前記グロメットの前記一対の係止爪は、前記ピンの前記係止ピンに嵌合し、
前記パッキンのパッキン孔に、前記係止ピンが挿入され、
前記パッキンは、前記グロメットの前記グロメットフランジと、前記ピンの前記ピンフランジとの間で圧縮されていることを特徴とするクリップである。
ピンと、グロメットと、パッキンとが組立てられていると、グロメット取付部に取付部品を取り付け、被取付部材の取付孔にピン脚部を嵌合させて取り付けることができる。
前記グロメットの下面に中心軸の周りに円形に形成された突状のグロメットリブを有し、グロメットリブは、前記パッキンに食い込んでいることが好ましい。
本発明の第3の態様は、ピンと、グロメットと、パッキンとが組み立てられたクリップにより、被取付部材に取付部品が取り付けられた取付構造であって、
前記ピンは、中心軸に沿って上方向に延びる係止ピンと、
前記係止ピンの下方に隣接するピンフランジと、
前記ピンフランジの下方に隣接する円筒部と、
前記円筒部に形成された一対のピン脚部と、を有し、
前記グロメットは、取付部品を取り付けるためのグロメット取付部と、
前記グロメット取付部に形成されたグロメット取付孔と、
前記グロメット取付孔内を上方に延びる一対の係止爪と、
前記グロメット取付部の下方に設けられたグロメットフランジと、を有し、
前記パッキンは、円板状で、パッキン孔に前記係止ピンが挿入されていて、
前記グロメットの係止爪は、前記ピンの前記係止ピンに嵌合し、
前記グロメット取付部に取付部品が取り付けられ、
前記ピンの前記ピン脚部のピン脚段部とピン脚上端部との間に前記被取付部材が取り付けられ、
前記パッキンの内周部分は、前記グロメットの前記グロメットフランジと、前記ピンの前記ピンフランジとの間で圧縮され、
前記パッキンの外周部分は、前記グロメットの前記グロメットフランジと、前記被取付部材の上面との間で圧縮されていることを特徴とする取付構造である。
パッキンの内周部分は、グロメットのグロメットフランジと、ピンのピンフランジとの間で圧縮され、パッキンの外周部分は、グロメットのグロメットフランジと、被取付部材の上面との間で圧縮されていると、良好な防水性を得ることができる。
前記グロメットの下面に中心軸の周りに円形に形成された突状のグロメットリブを有し、グロメットリブは、前記パッキンに食い込んでいることが好ましい。
本発明の第4の態様は、ピンと、グロメットと、パッキンとを備えるクリップに使用するピンであって、
前記ピンは、中心軸に沿って上方向に延びる係止ピンと、
前記係止ピンの下方に隣接するピンフランジと、
前記ピンフランジの下方に隣接する円筒部と、
前記円筒部の下部の対向する位置から、下方向に次第に細くなる一対のピン下部と、
前記円筒部の下部の前記一対のピン下部のない対向する位置から上方向に延びる一対のピン脚部と、を有することを特徴とするピンである。
本発明の第5の態様は、ピンと、グロメットと、パッキンとを備えるクリップに使用するグロメットであって、
前記グロメットは、取付部品を取り付けるためのグロメット取付部と、
前記グロメット取付部に形成されたグロメット取付孔と、
前記グロメット取付孔内を上方に延びる一対の係止爪と、
前記グロメット取付部の下方に設けられたグロメットフランジと、を有することを特徴とするグロメットである。
本発明によれば、被取付部材に取付部材を簡単に確実に取付けることの出来るクリップを得ることが出来る。
また、本発明によれば、クリップを被取付部材から取り外し、繰り返し使用しても、取り付け強度が落ちないクリップを得ることが出来る。
更に、防水性の優れたクリップを得ることが出来る。
本発明の実施形態によるクリップのピンの斜視図である。 図1のピンの別の方向から見た斜視図である。 図1のピンの上面図である。 図1のピンの正面図である。 図1のピンの底面図である。 図1のピンの右側面図である。 ピンの図4のA-A線に沿った断面図である。 本発明の実施形態によるクリップのグロメットの斜視図である。 図8のグロメットの別の方向から見た斜視図である。 図8のグロメットの上面図である。 図8のグロメットの正面図である。 図8のグロメットの底面図である。 図8のグロメットの右側面図である。 グロメットの図11のB-B線に沿った断面図である。 グロメットの図13のC-C線に沿った断面図である。 本発明の実施形態によるクリップのパッキンの斜視図である。 図16のパッキンの上面図である。 図16のパッキンの正面図である。 パッキンの図18のD-D線に沿った断面図である。 図1のピンと図8のグロメットと図16のパッキンとを組み立てた状態のクリップの正面図である。 図20のクリップの底面図である。 図20のクリップの右側面図である。 クリップの図20のE-E線に沿った断面図である。 図23のF部分の拡大図である。 クリップにより、被取付部材に取付部品を取り付けた状態の断面図である。 図25のG部分の拡大図である。 図25の状態から、取付部品に付けられたグロメットと、被取付部材に付けられたピンとを取り外した状態の断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。本発明の実施形態によるクリップ1は、図1~7に示す合成樹脂製のピン10と、図8~15に示す合成樹脂製のグロメット30と、図16~19に示すパッキン50とからなる。ピン10とグロメット30とパッキン50とは、組み立てられたクリップ1として保管される。組み立てられたクリップ1は、スポイラー、モール等の取付部材に取付けた後、自動車のボディパネル等の被取付部材65の取付孔66に挿入される。
(ピン)
本明細書では、クリップ1のピン10の形状を説明するのに座標軸を使用して説明する。ピン10の中心軸の上下方向をz方向、z方向に直角で、ピン脚部24のある方向をy方向、ピン脚部24のない方向をx方向という。
図1~7を参照して、ピン10について説明する。図1は、本発明の実施形態によるクリップ1のピン10の斜視図である。図2は、ピン10の別の方向から見た斜視図である。図3は上面図、図4は正面図、図5は底面図、図6は右側面図である。図7は、図4のA-A線に沿った断面図である。
ピン10は、中心軸に沿って上側に係止ピン11を有する。係止ピン11は、グロメット30の係止爪40と嵌合するための部分である。係止ピン11の断面は円形である。図4に示すように、係止ピン11は、上端部から下方へ行くにしたがって外径が次第に大きくなる第1ピンテーパ部12aと、大きい外径の上部円柱部12と、外径が次第に小さくなる第2ピンテーパ部12bと、小さい外径の中間円柱部13と、外径が緩やかに大きくなるテーパ部14と、上部円柱部12とほぼ同じ外径の下部円柱部15とを有する。
上部円柱部12の外径は、中間円柱部13の外径より大きい。上部円柱部12の上側は第1ピンテーパ部12aで傾斜が付き、上部円柱部12の下側は第2ピンテーパ部12bで傾斜が付いている。
ピン10は、係止ピン11の下側に、円板状のピンフランジ16を有する。ピンフランジ16は、対向する方向に一対の凹部17が形成されている。凹部17には、後述する一対のピン脚部24が位置する。ピンフランジ16の上面の中央部は平面16aであり、外周部は、外側に行くにしたがって薄くなるように傾斜した傾斜面16bである。
ピン10は、ピンフランジ16の下側に、y方向中央部にx方向に長く、下方(z方向)に延びる平板状の中央壁部23を有する。
ピン10は、ピンフランジ16の下側に、円筒形の円筒部21を有する。円筒部21の外径は、被取付部材65の取付孔66の内径と等しいかそれより小さく、円筒部21は、被取付部材65の取付孔66に挿入することが出来る。
ピン10は、円筒部21の下側のx方向には、下端部に向かって細くなる一対のピン下部22を有する。
中央壁部23の上部は、円筒部21のx方向に対向する部分を結合し、円筒部21を補強している。中央壁部23の下部は、一対のピン下部22のx方向に対向する部分を結合し、ピン下部22を補強している。
図2に示すように、円筒部21の下側のy方向には、ピン下部22はない。y方向の円筒部21の下部から一対のピン脚部24が上方に向かって延びる。
ピン脚部24の上方向の中間部には、外径が大きいピン脚段部26が形成されている。ピン脚段部26の上側は、ピン脚段部26より外径が小さいピン脚保持部27である。
更に、ピン脚部24の上端部には、ピン脚保持部27より外側に出たピン脚上端部28が形成されている。ピン脚上端部28の半径方向外側は、円弧状ではなく、直線状になっている。
一対のピン脚部24の先端のピン脚上端部28は、ピンフランジ16の一対の凹部17に入る。円筒部21とピン脚部24との間には、隙間25が空いて、ピン脚部24が撓むようになっている。
図7に示すように、ピン脚部24と中央壁部23の間は、空間があき、ピン脚部24が撓むようになっている。
ピン脚上端部28の上面は、ピンフランジ16の上面よりz方向に低い位置にある。ピンフランジ16の下面のy方向の端部(凹部17の端部)は面取りされていて、ピン脚部24が撓んだとき、ピン脚上端部28がピンフランジ16の下面に当たらない。
ピン脚上端部28が、ピンフランジ16の下面と同じかそれより低い位置にあると、ピン脚部24が内方に撓むとき、ピン脚上端部28がピンフランジ16に当たらず、撓むことができる。
また、ピンフランジ16の上にパッキン50が配置されて、上からグロメット30のグロメットフランジ35により押されても、ピン脚部24の動きが妨げられない。
ピン脚保持部27は、被取付部材65の取付孔66の中に入り、ピン脚段部26とピン脚上端部28の間に被取付部材65を挟むことができる。
一対のピン脚上端部28が相互に近づくように内側に押されると、ピン脚段部26は、被取付部材65の取付孔66との嵌合が外れ、ピン10を被取付部材65の取付孔66から取り外すことが出来るようになっている。ピン脚上端部28の外側は、ペンチ等により掴みやすいように、直線状になっている。
(グロメット)
図8~15を参照して、グロメット30について説明する。図8は、本発明の実施形態によるクリップ1のグロメット30の斜視図である。図9は、グロメット30の別の方向から見た斜視図である。図10は、グロメット30の上面図、図11は正面図、図12は底面図、図13は右側面図である。図14は、図11のB-B線に沿った断面図である。図15は、図13のC-C線に沿った断面図である。
グロメット30の上下方向をz方向、係止爪40のあるグロメット取付部31の長手方向をy方向、係止爪40のない方向をx方向という。ピン10をグロメット30に取り付ける方向は任意なので、ピン10の座標軸と、グロメット30の座標軸とは独立して説明する。
一般に、スポイラー等の取付部材には、グロメット30を取り付けるためのドッグハウス等の取付部品60が一体に形成されている。
グロメット30は、上部に取付部品60を取り付けえるためのグロメット取付部31を有する。グロメット取付部31は、ほぼ直方体の形状であり、中間に段部31aが形成されている。グロメット取付部31の形状は、取付部品60の取付部の形状により変わる。
図8に示すように、グロメット取付部31の中央部には、断面がy方向に長いほぼ長方形のグロメット取付孔34が形成されている。グロメット取付孔34のy方向中央部は、円弧状の円弧状部34cになっている。対向する円弧状部34cの間の距離は、ピン10の係止ピン11の上部円柱部12の外径とほぼ等しく、上部円柱部12を受け入れることができる。
図14に示すように、グロメット取付孔34は、y方向では、グロメット取付部31の下面に開口する。
図15に示すように、グロメット取付孔34は、x方向では、グロメットフランジ35まで続き、グロメットフランジ35の下面に開口する。図12に示すように、グロメットフランジ35の下面の開口部は、ほぼ正方形である。
図11、図13に示すように、グロメット取付部31の下側には、首部32が下方へ延びる。首部32は、グロメット取付部31の長手方向(y方向)に延びる。首部32の外面は円弧状である。一対の首部32の外面間の距離は、y方向の中央部で最大になる。一対の首部32の外面間の距離は、y方向端部で小さくなる。そのため、取付部品60のあご部61の間に首部32を押し込みやすくなっている。
図14に示すように、y方向の端部には首部はなく、首部32のy方向端部より少し内側に一対の係止爪40がある。一対の係止爪40の基部には、x方向に延びる係止爪基部44がある。首部32と係止爪40の間は、隙間があいている。
首部32の下側には、グロメットフランジ35が形成されている。グロメットフランジ35の中央部は上面下面とも平面の平面部35aである。グロメットフランジ35の外周部は外側に行くにしたがって上面下面ともz方向に低くなる斜面部35bである。
グロメットフランジ35の下面は、後述するパッキン50の上面51に当接する。
図12、図15に示すように、グロメット30の下面の開口部の外側には、円形の隆起したグロメットリブ37が形成されている。グロメットリブ37は、後述するパッキン50の上面51に押し付けられ、防水性を向上させる。
図14に示すように、グロメット30の下面の開口部のy方向の両側から、一対の係止爪40が上方へ延びる。
係止爪40は、係止爪下部41と、係止爪下部41の上側の係止爪係止部42と、係止爪係止部42の上側の係止爪先端部43とを有する。
一対の係止爪係止部42の間の距離は、一対の係止爪下部41の間の距離より短い。一対の係止爪先端部43の間の距離は、一対の係止爪係止部42の間の距離より大きい。対向する一対の係止爪係止部42の面は円弧状で、ピン10の係止ピン11の中間円柱部13の形状に適合するようになっている。
ピン10とグロメット30が組み立てられとときは、ピン10の係止ピン11に、係止爪40が嵌合する。係止爪係止部42は、係止ピン11の中間円柱部13に嵌合し、上部円柱部12が抜けないように保持する。係止爪先端部43の間に、係止ピン11の上部円柱部12が位置する。
対向する係止爪下部41の間の距離は、ピン10の係止ピン11の上部円柱部12の外径と等しいかそれより少し大きく、係止爪下部41の間に上部円柱部12を挿入することができる。
対向する係止爪係止部42の間の距離は、係止ピン11の上部円柱部12の外径より小さく、中間円柱部13の外径とほぼ等しい。
係止爪下部41と係止爪係止部42の間は大きい角度のテーパが付いた第2テーパ部42bであり、係止ピン11の上部円柱部12を挿入しやすくなっている。
対向する係止爪先端部43の間の距離は、係止ピン11の上部円柱部12の外径とほぼ等しい。係止爪係止部42と係止爪先端部43との間は、小さい角度のテーパが付いた第1テーパ部42aである。ピン10を強く引くと、係止ピン11は係止爪40から抜けるようになっている。
(パッキン)
図16は、本発明の実施形態によるクリップ1のパッキン50の斜視図である。図17はパッキン50の上面図、図18は正面図である。図19は図18のD-D線に沿った断面図である。
パッキン50は、薄い円板状で、上面51と下面52は平面である。中心部には、軸方向にパッキン孔53が形成されている。パッキン孔53の内径は、ピン10の係止ピン11の下部円柱部15の外径とほぼ等しく。パッキン孔53にピン10の下部円柱部15を挿入することが出来る。
パッキン50は、CRスポンジ等の柔らかい材料で形成されている。ピン10とグロメット30の間にパッキン50を挟んで組み立てると、パッキン50の上面51は、グロメットフランジ35の下面により下方に押される。パッキン50の下面52の中央部は、ピンフランジ16の上面により上方に押される。
パッキン50の下面52の外周部は、ピンフランジ16の外側に出て、グロメットフランジ35の斜面部35bの下面と、被取付部材65の上面の間に挟まれる。
(組み立て状態)
図20は、ピン10とグロメット30とパッキン50とを組み立てた状態のクリップ1の正面図である。図21は、クリップ1の底面図、図22は右側面図である。図23は、クリップ1の図20のE-E線に沿った断面図である。図24は、図23のF部分の拡大図である。
図20~図24において、組み立てたクリップ1のピン10のx方向、y方向、z方向は、ピン10単体のx方向、y方向、z方向と同じである。また、組み立てたクリップ1のグロメット30のx方向、y方向、z方向は、グロメット30単体のx方向、y方向、z方向と同じである。
ピン10とグロメット30とパッキン50とを組み立てる方法を説明する。まず、パッキン50のパッキン孔53に、ピン10の係止ピン11を挿入して、パッキン50の下面52がピン10のピンフランジ16の上面に当接するようにする。
グロメット30の下面の開口部から、パッキン50を取り付けたピン10の係止ピン11を挿入していく。このとき、グロメット30とピン10との相対的な角度は任意である。係止ピン11は、グロメット取付孔34を通り、係止ピン11は、係止爪40を押し広げて上方へ移動する。係止ピン11の上部円柱部12が、間隔の狭い一対の係止爪係止部42を押し広げて、その上方へ出ると、一対の係止爪係止部42は相互に距離が近づき、上部円柱部12が抜けないように保持される。
図23に示すように、一対の係止爪先端部43の間にピン10の上部円柱部12が位置し、一対の係止爪係止部42の間に細い中間円柱部13が位置して、係止ピン11は抜け止めされる。
ピン10の下部円柱部15は、パッキン50のパッキン孔53を通っている。パッキン50の中央に近い内周部は、グロメットフランジ35とピンフランジ16の間で、圧縮されている。パッキン50の外周部の上面51は、グロメットフランジ35により押され、下面52は開放されているので、パッキン50の外周部は内周部より下方へ膨らんでいる。パッキン50の外周部の下面は、クリップ1を被取付部材65に取り付けたとき、被取付部材65に押し付けられる。
これで、ピン10とグロメット30とパッキン50とは組み立てられたクリップ1となる。ピン10とグロメット30に強い引張力がかからない限り、ピン10とグロメット30とは、組み立てられた状態を維持する。
組み立てられたクリップ1では、ピン10の係止ピン11と、グロメット30の係止爪40とが、ピン10とグロメット30の嵌合構造を構成する。この嵌合構造は、グロメット30のグロメット取付孔34の内部で、クリップ1の上部にある。ピン10のピン脚部24は、被取付部材65の取付孔66がずれても、追従しやすい。
図23のF部分の拡大図である図24を参照する。図24のj部分を参照する。グロメットフランジ35は、外周部が下方へ傾斜している。パッキン50の外周部の上面51はグロメットフランジ35により下方に押されている。パッキン50の外周部の下面52は、解放されているので、パッキン50は元の厚さの厚いままである。
図24のh部分を参照する。グロメットフランジ35の中央部近くの下面には、円形の隆起したグロメットリブ37が形成されている。グロメットリブ37は、下側に位置するパッキン50に食い込む。グロメットリブ37がパッキン50に食い込んだ部分は、防水性を保持している。
(使用例)
スポイラー、トリム等の取付部材には、クリップ1を取り付けることが出来るように、取付部品60が設けられている。取付部品60は、取付部材にインサート成形等により一体に成形することが出来る。
図25は、クリップ1を取付部品60(スポイラー、トリム等)に取り付け、被取付部材65(パネル)に取り付けた状態を示す断面図である。即ち、図25のクリップ1単体に、取付部品60と被取付部材65を取り付けた状態を示す。図25の横方向は、ピン10のy方向であり、グロメット30のy方向である。
取付部品60は、あご部61を有し、あご部61には、グロメット30のy方向に延びる取付孔63が形成されている。あご部61の取付孔63にグロメット30のグロメット取付部31を入れてy方向にスライドさせると、グロメット30を取付部品60に取り付けることができる。
ピン10とグロメット30とパッキン50とを組み立てたクリップ1の、グロメット30のグロメット取付部31と、グロメットフランジ35の間に、取付部品60のあご部61が入るようにする。グロメット30のy方向にグロメット30を差し込んで、取付部品60に取り付ける。
取付部品60のあご部61の厚さは、グロメット30のグロメット取付部31と、グロメットフランジ35の間の距離と等しいか、それより少し小さく、取付部品60のあご部61をグロメット取付部31と、グロメットフランジ35の間に嵌め込むことができる。
次に、取付部品60が取り付けられたクリップ1のピン10の下側を先頭にして、被取付部材65の取付孔66に挿入していく。ピン10の一対のピン脚段部26が取付孔66の内面により押されて相互に近づき、ピン脚段部26が取付孔66の下側に出ると、被取付部材65は、ピン脚段部26とピン脚上端部28の間に挟まれて、取り付けられる。
図25では、グロメット30のグロメット取付部31と、グロメットフランジ35の間に、取付部品60のあご部61が入り、取付孔63の内面は、グロメット30の首部32に当接している。
また、被取付部材65は、ピン10のピン脚段部26とピン脚上端部28の間に挟まれて、クリップ1は、被取付部材65に取り付けられている。
図25のG部分の拡大図である図26を参照する。図26のh部分で、グロメットリブ37は、下側に位置するパッキン50に食い込み、防水性を保持している。
図26のj部分を参照する。グロメットフランジ35は、外周部が下方へ傾斜した斜面部35bである。パッキン50の下側は、被取付部材65が配置されている。グロメットフランジ35の斜面部35bと、被取付部材65の表面との間の距離は、外周へ行くほど短くなっているので、パッキン50の外周は、グロメットフランジ35の斜面部35bと、被取付部材65の表面との間で押し潰されて薄くなり、防水性を保持している。
本発明の実施形態では、ピン10とグロメット30とパッキン50とを組み立てた状態で、取付部品60に取付ける方法を説明した。これ以外に、ピン10とグロメット30とパッキン50とを組み立てずに、グロメット30を取付部品60に取り付け、ピン10を被取付部材65に取り付けてから、ピン10とグロメット30とパッキン50とを組み立て、被取付部材65に取り付けることも出来る。
(クリップの取り外し)
クリップ1により、取付部品60を被取付部材65に取付けた後に、取付部品60を被取付部材65から取り外すことができる。
図25を参照する。取付部品60を被取付部材65から取り外すには、被取付部材65を押えて、取付部品60を強く上方へ引っ張る。すると、グロメット30は、ピン10に対して上方へ引っ張られる。図27に示すように、グロメット30の係止爪40の係止爪係止部42は、ピン10の係止ピン11の太い上部円柱部12を乗り越える。すると、取付部品60とグロメット30は、上方へ抜くことができる。
より詳しくは、ピン10の上部円柱部12の上は第1ピンテーパ部12a、下は第2ピンテーパ部12bでテーパが付いている。グロメット30の係止爪係止部42の上側は、テーパが付いた第1テーパ部42aであり、下側はテーパが付いた第2テーパ部42bである。グロメット30の第1テーパ部42aのテーパ角度は小さく、ピン10の上部円柱部12の下の第2ピンテーパ部12bのテーパ角度も小さい。そのため、グロメット30が付いた取付部品60を強く引っ張ると、ピン10からグロメット30を引き抜けるようになっている。また、引き抜いても、ピン10の係止ピン11、グロメット30の係止爪40に損傷が起こりにくい。
次に、グロメット30をy方向に移動し、取付部品60から、グロメット30を取り外すことができる。
ピン10は、被取付部材65に取り付けられたまま残される。
図27の状態から被取付部材65からピン10を取り外すには、被取付部材65の取付孔66の上側に出た一対のピン脚上端部28を相互間の距離が小さくなるようにペンチ等の工具を使用して外側から押すと、一対のピン脚段部26の相互間の距離が小さくなり、一対のピン脚部24が撓む。このとき、一対のピン脚段部26は、ピンフランジ16の下に入るので、撓むのを妨げられない。すると、被取付部材65の取付孔66を通って、ピン10を上方に引き抜くことが出来る。
取り外したピン10とグロメット30は、再使用することが出来る。パッキン50はクリープ変形していることが多いので、再使用しない方が良い。
このように、クリップ1を取り外し、取り外したピン10とグロメット30は、繰り返し使用することができる。
本発明の実施形態によれば、自動車のパネル等の被取付部材65にスポイラー、モール等の取付部材を簡単に取付けることの出来るクリップを得ることが出来る。また、クリップ1は、パッキン50を有するので、防水性の優れたクリップを得ることが出来る。
ピン10とグロメット30の嵌合構造は、グロメット30の内側で、被取付部材65より上方に位置する。そのため、被取付部材65の取付孔66の位置のばらつきに柔軟に対応することができる。
また、クリップ1を取り外して、ピン10とグロメット30は再使用することができる。ピン10とグロメット30を繰り返し再使用しても、ピン10の係止ピン11と、グロメット30の係止爪40は、傷つかない。また、ピン脚部24も傷つかない。そのため、繰り返し使用しても、ピン10とグロメット30の結合強度を維持することができる。
1 クリップ
10 ピン
11 係止ピン
12 上部円柱部
12a 第1ピンテーパ部
12b 第2ピンテーパ部
13 中間円柱部
14 テーパ部
15 下部円柱部
16 ピンフランジ
16a 平面
16b 傾斜面
17 凹部
21 円筒部
22 ピン下部
23 中央壁部
24 ピン脚部
25 隙間
26 ピン脚段部
27 ピン脚保持部
28 ピン脚上端部
30 グロメット
31 グロメット取付部
31a 段部
32 首部
34 グロメット取付孔
34c 円弧状部
35 グロメットフランジ
35a 平面部
35b 斜面部
37 グロメットリブ
40 係止爪
41 係止爪下部
42 係止爪係止部
42a 第1テーパ部
42b 第2テーパ部
43 係止爪先端部
44 係止爪基部
50 パッキン
51 上面
52 下面
53 パッキン孔
60 取付部品
61 あご部
63 取付孔
65 被取付部材
66 取付孔

Claims (11)

  1. ピンと、グロメットと、パッキンとを備え、被取付部材に取付部品を取り付けるためのクリップであって、
    前記ピンは、中心軸に沿って上方向に延びる係止ピンと、
    前記係止ピンの下方に隣接するピンフランジと、
    前記ピンフランジの下方に隣接する円筒部と、
    前記円筒部に形成された一対のピン脚部と、を有し、
    前記ピンの前記一対のピン脚部は、一対のピン脚段部と、前記ピン脚段部の上方に隣接し、前記一対のピン脚段部の相互間の外径の間隔より小さい相互間の外径の間隔を有する一対のピン脚保持部と、前記一対のピン脚保持部の上方に隣接し、前記一対のピン脚保持部の相互間の外径の間隔より大きい相互間の外径の間隔を有する一対のピン脚上端部と、を有し、
    前記グロメットは、取付部品を取り付けるためのグロメット取付部と、
    前記グロメット取付部に形成されたグロメット取付孔と、
    前記グロメット取付孔内を上方に延びる一対の係止爪と、
    前記グロメット取付部の下方に設けられたグロメットフランジと、を有し、
    前記パッキンは、円板状で、パッキン孔に前記係止ピンが挿入されていて、
    前記グロメットの係止爪は、前記ピンの前記係止ピンに嵌合し、
    前記グロメット取付部に取付部品が取り付けられ、
    前記ピンの前記ピン脚部のピン脚段部とピン脚上端部との間に前記被取付部材が取り付けられ、
    前記パッキンの内周部分は、前記グロメットの前記グロメットフランジと、前記ピンの前記ピンフランジとの間で圧縮され、
    前記パッキンの外周部分は、前記グロメットの前記グロメットフランジと、前記被取付部材の上面との間で圧縮される、
    ことを特徴とするクリップ。
  2. 請求項1に記載のクリップであって、前記ピンの前記係止ピンは、
    下部円柱部と、前記下部円柱部の上方に隣接し、前記下部円柱部より細い中間円柱部と、前記中間円柱部の上方に隣接し、前記中間円柱部より太い上部円柱部とを有するクリップ。
  3. 請求項2に記載のクリップであって、
    前記係止ピンの前記上部円柱部の上側と下側には、テーパの付いたピンテーパ部が形成されているクリップ。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載のクリップであって、
    前記ピンは、前記円筒部の下部の対向する位置から、下方向に次第に細くなる一対のピン下部を有し、
    前記一対のピン脚部は、前記円筒部の下部の前記一対のピン下部のない対抗する位置から上方に延びるクリップ。
  5. 請求項に記載のクリップであって、前記一対のピン脚段部は外側が円弧状であり、前記一対のピン脚上端部は外側が直線状であるクリップ。
  6. 請求項又はに記載のクリップであって、前記一対のピン脚上端部の上面は、前記ピンフランジの上面より下方にあるクリップ。
  7. 請求項1乃至の何れか1項に記載のクリップであって、前記ピンは更に、
    前記ピンフランジの下方に横方向と下方向に延び、前記円筒部の内側の対向する部分の間と、前記一対のピン下部の対向する部分の間を連結する中央壁部を有するクリップ。
  8. 請求項1乃至の何れか1項に記載のクリップであって、前記グロメットの一対の係止爪は、一対の係止爪下部と、前記係止爪下部の上方に隣接し、前記係止爪下部より相互間の間隔が近い一対の係止爪係止部と、前記係止爪係止部の上方に隣接し、前記係止爪係止部より相互間の間隔が遠い一対の係止爪先端部とを有するクリップ。
  9. 請求項に記載のクリップであって、
    前記係止爪の前記係止爪係止部の上側と下側には、テーパの付いたテーパ部が形成されているクリップ。
  10. 請求項1乃至の何れか1項に記載のクリップであって、前記グロメットは更に、
    前記グロメットの下面に中心軸の周りに円形に形成された突状のグロメットリブを有するクリップ。
  11. ピンと、グロメットと、パッキンとが組み立てられたクリップにより、被取付部材に取付部品が取り付けられた取付構造であって、
    前記ピンは、中心軸に沿って上方向に延びる係止ピンと、
    前記係止ピンの下方に隣接するピンフランジと、
    前記ピンフランジの下方に隣接する円筒部と、
    前記円筒部に形成された一対のピン脚部と、を有し、
    前記グロメットは、取付部品を取り付けるためのグロメット取付部と、
    前記グロメット取付部に形成されたグロメット取付孔と、
    前記グロメット取付孔内を上方に延びる一対の係止爪と、
    前記グロメット取付部の下方に設けられたグロメットフランジと、を有し、
    前記パッキンは、円板状で、パッキン孔に前記係止ピンが挿入されていて、
    前記グロメットの係止爪は、前記ピンの前記係止ピンに嵌合し、
    前記グロメット取付部に取付部品が取り付けられ、
    前記ピンの前記ピン脚部のピン脚段部とピン脚上端部との間に前記被取付部材が取り付けられ、
    前記パッキンの内周部分は、前記グロメットの前記グロメットフランジと、前記ピンの前記ピンフランジとの間で圧縮され、
    前記パッキンの外周部分は、前記グロメットの前記グロメットフランジと、前記被取付部材の上面との間で圧縮され
    前記グロメットの下面に中心軸の周りに円形に形成された突状のグロメットリブを有し、グロメットリブは、前記パッキンに食い込んでいる、ことを特徴とする取付構造。
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