JP6220569B2 - クリップ - Google Patents

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本発明は、取付孔に挿入されて固定されるクリップに関する。
例えば、自動車の車体パネル等には取付孔が形成されており、この取付孔に挿入されて固定されるクリップを介して、車体パネル等にトリムボード等を取付けることが行われている。
従来のこの種のクリップとして、下記特許文献1には、頭部及び脚部を備え、前記脚部が、頭部から独立に垂下した4本の脚から構成され、各脚は、中間部分で外径方向に広がり、その端部において、先細の脚部を構成するように一体に成形されており、更に各脚は、中間部分付近での断面において、同じ形状に形成され、かつ、脚部の中心軸線に対して対称に且つ相互に等間隔に形成されたクリップが記載されている。
また、4本の脚の先端部どうしは、孔のない閉塞した曲面状の端部によって、互いに連結されている。更に、各脚の断面は、脚部軸心側に角部が配置され、外径方向に向けて拡径する略三角形状をなし、かつ、各脚は、拡径した自由状態で、互いに重なり合わない位置となっている。そして、取付孔表側に頭部が係合し、取付孔裏側に4本の脚片の、外径方向に広がった中間部分が係合することで、取付孔にクリップが取付られるようになっている。
実開平4−105615号公報
ところで、内径が小さい取付孔に、クリップを挿入したい場合がある。しかしながら、上記特許文献1のクリップの場合、4本の脚の先端部どうしが、孔のない閉塞した曲面状の端部に連結されているので、上記のような小径の取付孔に挿入する場合に、4本の脚が撓みにくくなり、挿入抵抗が大きいという不都合があった。
したがって、本発明の目的は、取付孔が小径であっても脚部を挿入しやすい、クリップを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のクリップは、被取付部材の取付孔の表側に係合する頭部と、該頭部の裏面側から延出されると共に、前記取付孔に挿入されて、その裏側に係合する脚部とを備え、前記脚部は、その軸心に沿って形成され、脚部先端で開口した軸孔を有しており、前記脚部の外側から前記軸孔に連通した複数のスリットが形成され、該スリットを介して、対向して配置された一対の第1柱状片と、これらの一対の第1柱状片に交差するように、対向して配置された一対の第2柱状片とが設けられ、少なくとも一方の、一対の柱状片の外側に前記取付孔の裏側に係合する係合部が形成されており、前記一対の第1柱状片及び前記一対の第2柱状片の先端に連結される環状部が形成されていることを特徴とする。
本発明のクリップにおいては、前記軸孔の、前記脚部の軸心方向から見たときの形状が、円形状をなしていることが好ましい。
本発明のクリップにおいては、前記一対の第1柱状片及び前記一対の第2柱状片は、それらの自由状態で、前記一対の第1柱状片の間に、前記一対の第2柱状片の一部が入り込むように配置されていることが好ましい。
本発明のクリップにおいては、前記取付孔に前記脚部が挿入され、前記一対の第1柱状片及び前記一対の第2柱状片が縮径されたときに、前記一対の第1柱状片の内面側には、その幅方向両側部に、前記一対の第2柱状片が入り込む凹部が形成されていると共に、これらの凹部の間に、前記第1柱状片の軸方向に沿って伸びるリブが形成されており、該リブは、前記一対の第1柱状片及び前記一対の第2柱状片の自由状態で、前記軸孔の外側に位置するように構成されていることが好ましい。
本発明のクリップにおいては、前記第1柱状片及び/又は前記第2柱状片は、前記脚部の軸心に対して垂直な断面における幅方向両側面が、平行又は脚部内方に向けて幅広となるように形成されていることが好ましい。
本発明のクリップにおいては、前記スリットは、前記一対の第1柱状片の中心を通る面に対して垂直な方向から、前記脚部の中心を通らないように形成されていることが好ましい。
本発明のクリップによれば、脚部は、その軸心に沿って形成され、脚部先端で開口した軸孔を有しており、一対の第1柱状片及び前記一対の第2柱状片は、それらの先端が環状部に連結されているので、取付孔に脚部が挿入されるとき、一対の第1柱状片及び/又は一対の第2柱状片の撓みに伴い、脚部先端の環状部も撓むために、一対の第1柱状片及び/又は一対の第2柱状片を撓みやすくすることができ、取付孔が小径であっても脚部を挿入しやすくすることができる。
本発明のクリップの一実施形態を示す斜視図である。 同クリップの、図1とは異なる方向から見た斜視図である。 同クリップの正面図である。 同クリップの側面図である。 同クリップの底面図である。 図3のA−A矢示線における断面図である。 図4のB−B矢示線における断面図である。 図3のC−C矢示線における断面図である。 図8において、一対の第1柱状片及び一対の第2柱状片が撓んだ状態を示す断面図である。 本発明のクリップを介して、被取付部材に取付部材を取付けた状態を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明のクリップの一実施形態について説明する。
図1及び図10に示すように、このクリップ10は、例えば、被取付部材1に形成された取付孔3に挿入されて、該被取付部材1に対して取付部材5を取付けるために用いることができる。前記取付部材5としては、例えば、トリムボード、ガーニッシュ、アシストグリップ、バンパー、ランプ等が挙げられ、前記被取付部材1としては、例えば、車体パネルや車体フレーム等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。なお、取付部材5には、枠状をなすと共に、その底部に挿入孔7aを有する、クリップ装着用の取付座7が設けられている(図10参照)。また、このクリップは、上記用途のみならず、取付孔の閉塞用等として用いてもよく、特に限定はされない。
このクリップ10は、取付孔3の表側に係合する頭部20と、該頭部20の裏面側から延出されると共に、前記取付孔3に挿入されて、その裏側に係合する脚部30とを備えている。
この実施形態における前記頭部20は、円柱状の首部21と、該首部21の先端外周から延出した円板状の第1フランジ部23と、前記首部21の軸方向所定位置の外周から延出した薄肉円板状の第2フランジ部25と、同第2フランジ部25の裏面側に連接され、脚部30側に向けて斜め外方にスカート状に広がる第3フランジ部27とから構成されている。そして、頭部20の首部21を前記取付座7の挿入孔7aに挿入し、同取付座7を第1フランジ部23及び第2フランジ部25で挟み込むことで、取付座7にクリップ10が装着されるようになっている(図10参照)。なお、頭部の構造は、上記態様に限定されず、所定部材に形成された取付孔の表側周縁に係合する形状であればよい。
一方、脚部30は、脚部30の軸心C(図6参照)に沿って形成され、脚部先端で開口した軸孔31を有している(図2及び図5〜8参照)。図8に示すように、この実施形態の軸孔31は、脚部30の軸心方向から見たときの形状が、円形状をなしている。なお、この軸孔31は、脚部30の軸方向に沿ってスライドするピンP(図6参照)により、成形することができる。また、軸孔31は、円形状のみならず、矩形状や楕円形状等であってもよく、特に限定はされない。なお、本発明における「軸孔」とは、脚部先端から頭部に亘って、中空の孔状をなしており、中実の軸部や柱部を含まない形状であることを意味する。
また、脚部30の外側からは、前記軸孔31に連通するように、複数、この実施形態では4つのスリット33が形成され、該スリット33を介して、対向して配置された一対の第1柱状片35,35と、これらの一対の第1柱状片35,35にほぼ直交するように対向して配置された一対の第2柱状片37,37とが形成されている。
図8に示すように、この実施形態では、これらのスリット33は、一対の第1柱状片35,35の中心を通る面Fに対して、垂直な方向から、脚部30の軸心Cを通らないように形成されている。そして、これらのスリット33は、一対の第1柱状片35,35の中心を通る面Fに対して、垂直な方向にスライドする、金型M1,M2によって形成されるようになっている。
なお、この実施形態では、一対の第1柱状片35,35及び一対の第2柱状片37,37は、互いにほぼ直交する位置に配設されているが(図8参照)、一対の第1柱状片35,35に対して、一対の第2柱状片37,37が90°以外の角度で交差していてもよく、特に限定されない。
そして、一対の第1柱状片35,35及び一対の第2柱状片37,37は、前記取付孔3に脚部30を挿入する際に、取付孔3の内周に押圧されて、前記軸孔31を介して脚部内方に向けて撓むと共に、取付孔3にクリップ10が取付けられた状態で、脚部30に横荷重が作用したときにも、脚部内方に向けて撓むように構成されている(図8〜10参照)。なお、脚部30に作用する「横荷重」とは、脚部30の軸方向に対して、交差する方向に作用する荷重を意味する(以下の説明における横荷重も、同様の意味である)。
なお、この実施形態では、一対の第1柱状片35,35及び一対の第2柱状片37,37の両者が、取付孔3への挿入時に撓むようになっているが、取付孔3の裏側に係合する係合部が形成された、少なくとも一方の、一対の柱状片が撓む構造となっていればよい。
また、図1及び図2に示すように、各第1柱状片35及び各第2柱状片37は、その基端が前記頭部20の第3フランジ部25の裏面に連結されている。更に、クリップ10には、一対の第1柱状片35,35及び一対の第2柱状片37,37の先端に連結される環状部39が形成されている。すなわち、一対の第1柱状片35,35及び一対の第2柱状片37,37は、それらの先端どうしが環状部39に連結されており、これにより前記軸孔31が脚部先端で開口した構造となっている(図2,6,7参照)。なお、環状部39は、その先端外周が先細テーパ状をなしている。
また、各第1柱状片35及び各第2柱状片37の中間部分(先端及び基端の間)の外面には、前記取付孔3の裏側周縁に係合する段状の係合部35a,37aがそれぞれ形成されていると共に、該係合部35a,37aを介して、脚部先端に向けて次第に高さが低くなるテーパ面35b,37bが形成されている。なお、係合部は、少なくとも一方の、一対の柱状片の外側に形成されていればよい。
図1,2,5,8に示すように、各第1柱状片35及び各第2柱状片37は、その外面形状が、円弧状に丸みを帯びた形状をなしている。また、各第2柱状片37は、各第1柱状片35よりも幅狭に形成されていると共に、第1柱状片35よりも脚部内方への奥行きが大きい形状となっている(図8参照)。
図8に示すように、各第2柱状片37の、脚部軸心Cに対して垂直な断面(横断面)における幅方向両側面37c,37cは、脚部内方に向けて次第に幅広となるように形成されている。また、各第2柱状片37の内面は、円形状をなした前記軸孔31に対応して円弧状に湾曲した形状をなしており、その幅方向両側に脚部内方に向けて出っ張った突出部分38,38が設けられている。
そして、一対の第1柱状片35,35及び一対の第2柱状片37,37の自由状態で、一対の第1柱状片35,35の間に、各第2柱状片37の前記突出部分38,38が入り込むようになっている(図8参照)。この実施形態では、上記突出部分38が、一対の第1柱状片の間に入り込む本発明における「第2柱状片の一部」をなしている。
なお、一対の第1柱状片35,35及び一対の第2柱状片37,37の、自由状態とは、これらが被取付部材1の取付孔3に挿入されておらず、取付孔3の内周からの押圧力によって、撓んでいない状態を意味する。
一方、図8に示すように、各第1柱状片35の、脚部軸心Cに対して垂直な断面(横断面)における幅方向両側面35c,35cは、互いにほぼ平行に形成されている。また、各第1柱状片35の内面側であって、その幅方向両側には、第2柱状片35の突出部分38,38が入り込む凹部41,41が形成されており、これらの凹部41,41の間には、第1柱状片35の軸方向に沿って伸びるリブ43が形成されている。
なお、図6及び図7に示すように、凹部41,41及びリブ43は、第1柱状片35の、軸方向の先端及び基端の間の中間部分に設けられている。また、第1柱状片35の凹部41に入り込んだ第2柱状片37の突出部分38は、取付孔3にクリップ10が取付けられた状態で、脚部30に横荷重が作用した際に、第1柱状片35のリブ43に当接して、それ以上の撓みを規制されるようになっている(図9参照)。
なお、上記実施形態では、第1柱状片35の幅方向両側面35c,35cが、ほぼ平行に形成されているが、脚部内方に向けて次第に幅広となるように形成してもよく、一方、第2柱状片37の幅方向両側面37c,37cが、脚部内方に向けて次第に幅広に形成されているが、ほぼ平行に形成してもよい。
次に上記構成からなるクリップ10の使用方法について説明する。
まず、クリップ10の頭部20の首部21を、取付部材5の取付座7の挿入孔7aに挿入し、同取付座7を、頭部20の第1フランジ部23及び第2フランジ部25で挟み込むことで、取付座7にクリップ10を装着する。
この状態で、被取付部材1の取付孔3の表側から、クリップ10の脚部30を、その先端部側から挿入していく。
すると、脚部30の環状部39が取付孔3内に挿入され、その後、取付孔3の内周によりテーパ面35b,37bが押圧されて、一対の第1柱状片35,35及び一対の第2柱状片37,37が脚部内方に向けて撓みながら押し込まれていく。このとき、第2柱状片37,37の突出部分38,38が、第1柱状片35の凹部41,41に入り込みつつ、一対の第1柱状片35,35及び一対の第2柱状片37,37が撓む。
その後、取付孔3の裏側から段状の係合部35a,37aが抜け出ると、一対の第1柱状片35,35及び一対の第2柱状片37,37が弾性復帰して、各係合部35a,37aが取付孔3の裏側周縁に係合すると共に、頭部20の第3フランジ部25が取付孔3の表側周縁に弾性的に係合して、取付孔3にクリップ10が取付けられ、該クリップ10を介して、被取付部材1に取付部材5を取付けることができる(図10参照)。
そして、このクリップ10においては、脚部30には、脚部軸心Cに沿って形成され、脚部先端で開口した軸孔31を有しており、一対の第1柱状片35,35及び一対の第2柱状片37,37が、脚部先端において環状部39に連結された構造となっている。すなわち、脚部先端で開口した軸孔31を有することにより、第1柱状片35及び第2柱状片37の先端の、脚部内方への撓みが許容され、上記のように、取付孔3に脚部30が挿入される際、一対の第1柱状片35,35及び/又は一対の第2柱状片37,37の撓みに伴い、脚部先端の環状部39も撓むために、一対の第1柱状片35,35及び/又は一対の第2柱状片37,37を脚部内方に向けて撓みやすくすることができ、取付孔3が小径であっても脚部30をスムーズに挿入することができる。
また、この実施形態では、図9に示すように、取付孔3に脚部30が挿入されて、一対の第1柱状片35,35及び一対の第2柱状片37,37が縮径したときに、第2柱状片37,37の突出部分38,38が、第1柱状片35の内面両側に設けた凹部41,41に入り込むようになっているので、一対の第1柱状片35,35の撓み代を大きく確保することができ、取付孔3に脚部30をよりスムーズに挿入することができる。
そして、このクリップ10においては、各柱状片35,37の自由状態で、一対の第1柱状片35,35の間に、一対の第2柱状片37,37の突出部分38,38が入り込むように配置されているので(図8参照)、一対の第2柱状片37,37の断面積を大きくして、各第2柱状片37の内側への撓み強度を高めると共に、一対の第1柱状片35,35の内側への撓み量を、一対の第2柱状片37,37によって規制して、第1柱状片35の内側への撓み強度も高めることができるので、クリップ全体として、取付孔3に対する取付強度を高めることができる。
また、この実施形態では、図8に示すように、脚部30に形成された軸孔31の、脚部の軸心方向から見たときの形状が、円形状をなしているので、一対の第2柱状片37,37の、一対の第1柱状片35,35間に入り込む突出部分38,38の内面形状を、円弧状の凹面にすることができ、両側の突出部分38,38によるリブ効果と、円筒面による応力集中緩和効果によって、各第2柱状片37の剛性を高めることができる。
更に、図6に示すように、クリップ10の脚部30の軸孔31は、脚部30の軸方向にスライドするピンPで成形されるようになっているが、軸孔31の、脚部30の軸心方向から見たときの形状が円形状をなすので、前記ピンPが断面円形状となり、ピンPの断面積をできるだけ大きく確保することができ、その耐久性を高めることができる。
また、この実施形態では、図9に示すように、第1柱状片35の軸方向に沿って伸びるリブ43が、一対の第1柱状片35,35及び一対の第2柱状片37,37の自由状態で、軸孔31の外側に位置するように構成されているので、クリップ成形後に、上記ピンP(図6参照)を、脚部30の軸方向に沿って引き抜きやすくすることができ、クリップ10の成形性を向上させることができる。
また、この実施形態では、第1柱状片35の横断面における幅方向両側面35c,35cが、ほぼ平行に形成され、第2柱状片37の横断面における幅方向両側面37c,37cが、脚部内方に向けて次第に幅広に形成されているので、各第1柱状片35及び各第2柱状片37の断面積をできるだけ大きく確保して、その剛性を高めることができる。
ところで、取付孔3にクリップ10が取付けられた状態で、例えば、取付部材5に対して外力や衝撃力等が作用して、脚部30に横荷重が作用する場合がある。
このとき、このクリップ10においては、各第1柱状片35の内面側の凹部41,41の間に、軸方向に伸びるリブ43が形成されているので、上記のような横荷重が脚部30に作用した場合、図9に示すように、凹部41に入り込んだ各第2柱状片37の突出部分38,38がリブ43に当接して、一対の第2柱状片37,37のそれ以上の撓みを規制することができ、取付孔3にクリップ10をしっかりと取付けた状態に保持することができる。また、各第1柱状片35の内面側に、第2柱状片37の突出部分38が入り込む凹部41を設けても、凹部41,41の間に形成したリブ43によって、各第1柱状片35の強度を維持することができる。
ところで、この実施形態においては、一対の第1柱状片35,35及び一対の第2柱状片37,37を分離形成する一対のスリット33,33が、図8に示すように、一対の第1柱状片35,35の中心を通る面Fに対して、垂直な方向から脚部30の軸心Cを通らないように形成されているので、一対の第1柱状片35,35の中心を通る面Fに対して垂直な方向にスライドする金型M1,M2によって、スリット33、33を形成することができる。そのため、金型M1,M2の型構造を比較的簡単にすることができると共に、第1柱状片35の幅方向両側面35c,35cや第2柱状片37の幅方向両側面37c,37cを、ほぼ平行な形状や脚部内方に向けて次第に幅広となる形状に、容易に成形することができる。
3 取付孔
10 クリップ
20 頭部
30 脚部
31 軸孔
33 スリット
35 第1柱状片
35a 係合部
37 第2柱状片
37a 係合部
39 環状部
41,41 凹部
43 リブ

Claims (5)

  1. 被取付部材の取付孔の表側に係合する頭部と、該頭部の裏面側から延出されると共に、前記取付孔に挿入されて、その裏側に係合する脚部とを備え、
    前記脚部は、その軸心に沿って形成され、脚部先端で開口した軸孔を有しており、
    前記脚部の外側から前記軸孔に連通した複数のスリットが形成され、該スリットを介して、対向して配置された一対の第1柱状片と、これらの一対の第1柱状片に交差するように、対向して配置された一対の第2柱状片とが設けられ、少なくとも一方の、一対の柱状片の外側に前記取付孔の裏側に係合する係合部が形成されており、
    前記一対の第1柱状片及び前記一対の第2柱状片の先端に連結される環状部が形成されており、
    前記一対の第2柱状片の内面であって、前記脚部の軸心に対して垂直な断面における幅方向両側に、前記脚部の内方に向けて出っ張った突出部分が設けられており、
    前記一対の第1柱状片及び前記一対の第2柱状片は、それらの自由状態で、前記一対の第1柱状片の間に、前記一対の第2柱状片の前記突出部分が入り込むように配置されていることを特徴とするクリップ。
  2. 被取付部材の取付孔の表側に係合する頭部と、該頭部の裏面側から延出されると共に、前記取付孔に挿入されて、その裏側に係合する脚部とを備え、
    前記脚部は、その軸心に沿って形成され、脚部先端で開口した軸孔を有しており、
    前記脚部の外側から前記軸孔に連通した複数のスリットが形成され、該スリットを介して、対向して配置された一対の第1柱状片と、これらの一対の第1柱状片に交差するように、対向して配置された一対の第2柱状片とが設けられ、少なくとも一方の、一対の柱状片の外側に前記取付孔の裏側に係合する係合部が形成されており、
    前記一対の第1柱状片及び前記一対の第2柱状片の先端に連結される環状部が形成されており、
    前記取付孔に前記脚部が挿入され、前記一対の第1柱状片及び前記一対の第2柱状片が縮径されたときに、前記一対の第1柱状片の内面側には、その幅方向両側部に、前記一対の第2柱状片が入り込む凹部が形成されていると共に、これらの凹部の間に、前記第1柱状片の軸方向に沿って伸びるリブが形成されており、該リブは、前記一対の第1柱状片及び前記一対の第2柱状片の自由状態で、前記軸孔の外側に位置するように構成されていることを特徴とするクリップ。
  3. 前記軸孔の、前記脚部の軸心方向から見たときの形状が、円形状をなしている請求項1又は2記載のクリップ。
  4. 前記第1柱状片及び/又は前記第2柱状片は、前記脚部の軸心に対して垂直な断面における幅方向両側面が、平行又は脚部内方に向けて幅広となるように形成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載のクリップ。
  5. 前記スリットは、前記一対の第1柱状片の中心を通る面に対して垂直な方向から前記脚部の中心を通らないように形成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載のクリップ。
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