JP6243701B2 - 取付部材の取付構造 - Google Patents

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本発明は、被取付部材にクリップを介して取付部材を取付けるための、取付部材の取付構造に関する。
以前から、トリムボードやガーニッシュ等の取付部材を、車体パネルや車体フレーム等の被取付部材に取付ける際には、取付部材に設けられた取付座に予めクリップを装着しておき、該取付座をクリップごと被取付部材の取付孔に挿入して係合させることで、クリップを介して被取付部材に取付部材を取付けることが行われている。
例えば、下記特許文献1には、センタークラスター等から突設したリブ(上記取付座に相当)に、クリップ本体を前もって取付けて、パネル等の取付孔にクリップ本体を差し込むことで、パネル等にセンタークラスター等を取付けるクリップが記載されている。
前記クリップ本体は、湾曲形成された頭部と、該頭部の両側から互いに平行に延設された一対の脚部と、各脚部の内側途中から互いに平行に延設された一対の挟持部とを有しており、各挟持部の先端からはリブの係合孔に係合する係合突部が形成され、各脚部の自由端側の外側面には、取付孔の裏側周縁に係合する係止肩が形成されている。
そして、クリップ本体の両挟持部内にリブを挿入して挟持し、その係合孔に係合突部を係合させて、リブにクリップ本体を装着した後、該クリップ本体及びリブごと取付孔に挿入する。すると、取付孔内周に両脚部が押圧されて撓みながら挿入され、係止肩が取付孔の裏側に抜け出ると、両脚部が弾性復帰して取付孔の裏側周縁に係止肩が係合し、クリップを介してセンタークラスターがパネルに取付けられるようになっている。
特開平11−280719号公報
上記特許文献1のクリップにおいては、取付孔挿入時に撓む一対の脚部は、リブの両側面の外側に配置されている。そのため、リブの両側面の外側に、一対の脚部の撓み代を確保するためのスペースが必要で、クリップ本体が脚部の撓み方向に対して厚くなり、その結果、内径が小さい取付孔にクリップ本体を挿入しにくいという不都合が生じる。
したがって、本発明の目的は、クリップの弾性片の撓み方向に対する厚さを小さくして、内径が小さい取付孔に対してもクリップを挿入することができる、取付部材の取付構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、取付部材に立設された板状の取付座と、該取付座に装着されるクリップとを備え、該クリップを前記取付座に装着して、被取付部材に形成された取付孔に係合させることにより、前記取付部材を前記被取付部材に取付ける取付構造であって、前記取付座は、その両面に凹部を有しており、前記クリップは、先端側が連結され、前記取付座の両面外側に配置される一対の挟持片と、各挟持片の基端側から外方に向けて延出したフランジ部とを有しており、前記一対の挟持片の、互いに対向する内面に、前記取付座に係合する係合部が形成され、各挟持片には、少なくとも一対のスリットを介して、前記取付座の凹部に入り込むように撓み可能な弾性片が形成されており、各弾性片の、前記取付座の凹部に整合する位置に、前記取付孔の裏側周縁に係合する係止肩部が設けられていることを特徴とする取付部材の取付構造を提供するものである。
本発明の取付部材の取付構造においては、前記弾性片は、前記挟持片の外面から突出する突出部を有し、この突出部に前記係止肩部が形成されており、該突出部は、前記取付座の凹部と整合するか又は該凹部の内側に位置するように配置されていることが好ましい。
本発明の取付部材の取付構造においては、前記一対の挟持片は、前記取付座の両面に沿って伸びる形状をなしていることが好ましい。
本発明の取付部材の取付構造においては、前記係合部は、前記弾性片の内側であって、かつ、前記取付座の凹部の先端側に位置するように、突設された凸状をなしていることが好ましい。
本発明の取付部材の取付構造においては、前記一対の挟持片は、前記係止肩部が前記取付孔の裏側周縁に係合した状態で、前記取付座の両面に当接するように構成されていることが好ましい。
本発明の取付部材の取付構造においては、前記クリップの一対の挟持片どうしを連結した先端部が、その両側を切欠かれて幅狭に形成され、前記取付座の先端部両側に一対の突部が形成され、これら一対の突部は、前記クリップの幅狭に形成された部分に適合する間隔で設けられていることが好ましい。
本発明によれば、クリップの一対の挟持片の弾性片の撓み代を、取付座の凹部に設けることができるので、クリップの一対の挟持片を取付座の両面外側に近接又は当接させて配置することができ、クリップの弾性片の撓み方向に対する厚さを小さくすることができ、内径が小さい取付孔に対しても挿入係止することが可能となる。
本発明に係る取付部材の取付構造の、一実施形態を示す斜視図である。 同取付構造において、クリップを取付座に装着した状態を示す斜視図である。 同取付構造を構成するクリップの正面図である。 同取付構造において、取付座にクリップを装着させる手順を示しており、(a)はその第1工程の説明図、(b)は第2工程の説明図である。 同取付構造において、クリップを取付座に装着した状態を示す説明図である。 同取付構造において、クリップを取付孔に係合させる手順を示しており、(a)はその第1工程の説明図、(b)は第2工程の説明図である。 同取付構造において、クリップを介して被取付部材に取付部材を取付けた状態を示す説明図である。 本発明に係る取付部材の取付構造の、他の実施形態を示す斜視図である。 同取付構造において、クリップを取付座に装着した状態を示す斜視図である。 同取付構造において、取付座にクリップを装着させる手順を示しており、(a)はその第1工程の説明図、(b)は第2工程の説明図である。
以下、図1〜7を参照して、本発明に係る取付部材の取付構造の、一実施形態について説明する。
図1及び図7に示すように、この取付部材の取付構造は、クリップ10を介して、取付部材1を被取付部材8に取付けるためのものである。前記取付部材1としては、例えば、トリムボード、ガーニッシュ、アシストグリップ、バンパー、ランプ等が挙げられ、前記被取付部材8としては、例えば、車体パネルや車体フレーム等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記取付部材1には、クリップ10を装着するための取付座3が設けられている。この実施形態における取付座3は、取付部材1の裏面から立設した長板状をなしており、その幅方向(取付座3の突出方向に対して直交する方向であって板状の面に沿った方向)の両側には、側壁5,5が固設されている。また、前記取付座3の先端部3aは、その厚さが次第に薄くなるようなテーパ状をなしている(図4(a)参照)。
また、取付座3の厚さ方向の両面(以下、取付座3の「両面」とは、厚さ方向の両面を意味する)には、凹部4,4がそれぞれ形成されている。この実施形態では、取付座3の先端寄り部分の両面に、凹部4,4が互いに貫通するように形成されており、取付座3の突出方向に沿って長く伸びる長孔状をなしている(図1参照)。また、取付座3の両面から所定深さの凹部4,4を形成してもよい。すなわち、本発明における「凹部」とは、凹部のみならず、貫通した孔を含む意味である。
更に各側壁5の幅(取付座3の厚さ方向の幅)は、基端側が幅広で、先端側が幅狭とされ、その境界部に段部5a、5aが形成され、全体として取付座3の厚さよりも幅広となっている。また、側壁5の先端部5bの両側は、次第に幅狭となるテーパ状をなしている。
なお、上記構造をなした取付座3は一例であり、その形状は特に限定されず、凹部4を有するものであればよい。また、この実施形態の取付座3は、取付部材1に一体形成されているが、別体の取付座3を、接着剤やテープ、あるいは嵌合構造等で取付部材1に固着させてもよい。
一方、前記被取付部材8には、長孔状をなすと共に、前記クリップ10が挿入されて係合する取付孔9が形成されている。なお、取付孔9の形状は、クリップ10の形状に応じて適宜設定され、特に限定はされない。
図1及び図5に示すように、クリップ10は、先端側が先端部22を介して互いに連結され、前記取付座3の両面外側に配置される一対の挟持片20,20を有している。この実施形態のクリップ10は、図4〜7に示すように、クリップ10を側面側から見たときに、前記先端部22が円弧状に丸みを帯びた形状をなしていると共に、一対の挟持片20,20は互いに平行に延出しており、全体として略U字状をなしている。なお、クリップ10の側面側から見たときとは、一対の挟持片20,20の撓み方向に直交する方向から見たときを意味する(以下の説明でも同様である)。
図2に示すように、各挟持片20の幅(一対の挟持片20,20の撓み方向に直交する方向の幅)は、前記取付座3の一対の両側壁5,5の間隔に適合する幅で形成されている。また、図5に示すように、一対の挟持片20,20は、クリップ10を被取付部材8の取付孔9に挿入する際に撓ませる必要がないため、前記取付座3の厚さに適合した間隔で、同取付座3の両面に沿って伸びる形状となっている。したがって、一対の挟持片20,20を、取付座3の両面外側に配置したときに、取付座3の両面に各挟持片20が当接して配置されるか(図5参照)、或いは、取付座3の両面に近接して配置されるようになっている。
なお、一対の挟持片20,20は、クリップ10を側面側から見たときに、略コ字状をなしていたり、互いに広がるように略V字状に延出したりしてもよく、取付座2の両面外側に配置される形状であればよい。
また、各挟持片20の基端側からは、外方に向けてフランジ部24がそれぞれ延出されている。この実施形態では、挟持片20の基端から直交して、フランジ部24が延出されている。これら一対のフランジ部24,24は、前記取付座3からクリップ10を取外すときに摘まんで、両挟持片20,20を取付座3の両面から引き離しやすくさせると共に、取付座3にクリップ10が装着されたときに、両側壁5,5の間に配置されて(図2参照)、クリップ10のガタツキを抑えて安定支持させる部分となる。なお、フランジ部24の形成位置は、挟持片20の基端側であれば、特に限定はない。
そして、図1及び図3に示すように、各挟持片20には、その延出方向に沿って互いに平行に伸びる一対のスリット26,26が形成されており、これらの一対のスリット26,26を介して、前記取付座3の凹部4に入り込むように(図6(b)参照)、撓み可能とされた弾性片28,28がそれぞれ設けられている。
なお、弾性片28を形成するスリット26は、少なくとも一対のものであればよく、例えば、コ字状やU字状をなしていてもよい。
各弾性片28の幅(スリット26の間隔に対応する長さ)は、前記取付座3の凹部4の幅(取付座3の延出方向に対して直交する方向の幅)よりも幅狭に形成され、各弾性片28の、挟持片20の長手方向に沿った長さは、前記凹部4の、取付座3の延出方向に沿った長さよりも短く形成されており、各弾性片28は、凹部4に入り込むことが可能となっている。なお、各弾性片28の幅及び長さは、凹部4に入り込むことが可能であれば、凹部4の幅や長さと同じかそれよりも大きく形成されていてもよい。
更に各弾性片28の外面からは、同弾性片28と同一幅で突出部30が突出しており、該突出部30には、取付座3の凹部4に整合する位置に、被取付部材8の取付孔9の裏側周縁に係合する係止肩部32が設けられている。なお、本発明において「整合する」とは、重なり合う位置にあることを意味し、必ずしも完全に一致する形状になることを意味するものではない。
図1及び図5に示すように、この実施形態の突出部30は、クリップ先端側に向けて次第に高さが低くなるように傾斜した傾斜部31が形成されていると共に、該傾斜部31の頂部からクリップ基端側に向けて次第に高さが低くなるように傾斜した部分を有しており、この部分が前記係止肩部32をなしている。
なお、上記弾性片28や前記挟持片20の「外面」や「外側」、又は、「内面」や「内側」とは、図5に示すように、クリップ10を側面側から見たときに、弾性片28や挟持片20の外面や外側、又は、内面や内側になることを意味する(以下の説明でも同様の意味である)。
上記突出部30は、取付座3の両面外側に一対の挟持片20,20を配置したときに、図5に示すように、傾斜部31のクリップ先端側の端部が、取付座3の凹部4の先端よりもやや内側で、係止肩部32のクリップ基端側の端部も、凹部4の基端よりも内側に位置していると共に、凹部4よりも幅狭の弾性片28と同一幅で突出している。また、上記突出部30の幅は、取付座3の両面外側に一対の挟持片20,20を配置したときに、凹部4の幅よりも幅狭とされている。
したがって、上記突出部30は、取付座3の凹部4の内側に位置するように配置され、また、前記係止肩部32も、凹部4の内側に位置するように配置されるようになっている。すなわち、突出部30は、取付座3の凹部4と整合するか、凹部4の内側に位置するように配置されていればよく、前記係止肩部32も、凹部4と整合するか、凹部4の内側に位置するように配置されていればよい。
なお、本発明において、「凹部の内側」とは、クリップ10を正面側から見たとき、すなわち、クリップ10を挟持片20の撓み方向側から見たときに、凹部が形成された領域の内側にあることを意味している。また、本発明における「凹部の先端」とは、取付座の突出方向先端側を意味し、「凹部の基端」とはその反対側を意味する。
また、図7に示すように、取付座3に装着されたクリップ10が被取付部材8の取付孔9に挿入され、取付孔9の裏側周縁に係止肩部32,32が係合した状態で、一対の挟持片20,20は、取付座3の両面に当接するようになっている。
そして、一対の挟持片20,20に形成された弾性片28,28の内側、すなわち、両弾性片28,28の互いに対向する内面であって、各弾性片28の先端側には、前記取付座3の凹部4の先端側に位置するように、凸状の係合部34がそれぞれ突設されている。各係合部34は、その先端側に、弾性片内面に対して直交した段部34aが形成され、その反対側にテーパ状の傾斜面34bが形成されている。
また、各係合部34は、図5に示すように、取付座3の両面外側に一対の挟持片20,20を配置したときに、凹部4の先端側に位置するようになっている。この実施形態では、取付座3にクリップ10が装着された状態や、クリップ10が取付孔9に係合した状態では、係合部34と凹部4の先端内周との間に若干のクリアランスが生じるようになっており(図5及び図7参照)、上記状態で取付座3に引き抜き力が作用した場合に(図5及び図7の矢印参照)、係合部34の段部34aが、凹部4の先端内周に係合して、取付座3からクリップ10が脱落しないように装着されるようになっている。また、上記状態で、係合部34の段部34aが、凹部4の先端内周に係合するようにしてもよい。
なお、この実施形態では、挟持片20に形成された弾性片28に係合部34が設けられているが、例えば、一対の挟持片20,20の対向する内面に、凸状の係合部34を設けてもよい。また、係合部34を取付座3の凹部4に係合させなくとも、取付座3の両面の所定箇所に係合部34を係合させるようにしてもよい。更に、取付座3側に凸部を突設し、挟持片20や弾性片28側に凹状や孔状の係合部を設けて、前記凸部を係合させるようにしてもよい。
上記構造のクリップ10は、一対の挟持片20,20を取付座3の両面外側に配置した状態で、係合部34が取付座3の凹部4内に挿入されて、取付座3にクリップ10が装着され、この状態で、取付座3の凹部4の内側に位置するように、弾性片28、突出部30及び係止肩部32が配置されている。そして、被取付部材8の取付孔9に、クリップ10を装着した取付座3を挿入していく際、又は、取付孔9にクリップ10が係合した状態で、取付孔9から取付座3を引き抜く際に、取付孔9の内周に係止肩部32が押圧されて、弾性片28が内方に撓んで取付座3の凹部4内に入り込むようになっている(図6(b)参照)。
次に上記構成からなる取付部材の取付構造を用いて、取付部材1を被取付部材8に取付ける際の手順について説明する。
まず、取付座3にクリップ10を装着すべく、取付座両側の一対の側壁5,5の間に、一対の挟持片20,20を整合させ、取付座3に対してクリップ10を押し込む。すると、一対の側壁5,5によりクリップ10がガイドされながら押し込まれ、一対の挟持片20,20の間に取付座3が挿入されていく(図4(a)参照)。
その後、図4(b)に示すように、取付座3のテーパ状の先端部3aに、クリップ10の係合部34の傾斜面34bが押圧されて、弾性片28を介して一対の挟持片20,20が互いに離れる方向に開いていく。
そして、係合部34が凹部4内に入り込むと、一対の挟持片20,20が弾性復帰して、取付座3の両面外側に、同取付座3を挟み込むように配置されて、これによって取付座3にクリップ10が装着されるようになっている(図5参照)。すなわち、この状態で、取付座3に引き抜き力が作用しても、係合部34の段部34aが凹部4の先端内周に係合するので、取付座3からクリップ10が外れないように抜け止めした状態で装着することができる。
上記のように取付座3にクリップ10を装着した状態で、図6(a)に示すように、クリップ10と共に取付座3を、被取付部材8の取付孔9に挿入していく。すると、取付孔9の内周に傾斜部31,31が押圧されて、それによって両弾性片28,28が撓んで、取付座3の凹部4内にそれぞれ入り込んでいく(図6(b)参照)。このとき、図6(b)に示すように、係合部34が取付座3の凹部4内に入り込むと共に、突出部30の一部も凹部4内に入り込むようになっている。更に取付座3が押し込まれて、取付孔9の裏側から係止肩部32,32が抜け出ると、両弾性片28,28が弾性復帰して、取付孔9の裏側周縁に係止肩部32,32が係合すると共に、取付孔9の表側周縁に、取付座両側の両側壁5,5の段部5a,5aが係合して、クリップ10を介して被取付部材8に取付部材1を取付けることができる(図7参照)。
そして、この取付構造においては、各挟持片20には、スリット26を介して取付座3の凹部4に入り込むように撓み可能な弾性片28が形成され、各弾性片28の、取付座3の凹部4に整合する位置に、係止肩部32が設けられているので、両弾性片28,28の撓み代を、取付座3の凹部4に設けることができ、一対の挟持片20,20を、取付座3の両面外側に近接又は当接させて配置することができる。その結果、クリップ10の弾性片28の撓み方向に対する厚さを小さくすることができ、内径が小さい取付孔9に対しても挿入係止することが可能となる。
また、弾性片28に設けた突出部30が、取付座3の凹部4と整合するか、又は、凹部4の内側に位置するように配置されているので、挟持片20の取付孔通過時に、突出部30が取付座3の凹部4に入り込みやすくなり、弾性片28の凹部4内への入り込み量を増大させることができると共に、弾性片28の撓み方向に対する厚さをより小さくすることができる。
更にこの実施形態においては、一対の挟持片20,20は、取付座3の両面に沿って伸びているので、一対の挟持片20,20の間隔を狭めて、クリップ10の弾性片28の撓み方向に対する厚さをより小さくすることができ、より内径が小さい取付孔9にも挿入係止することが可能となる。
ところで、修理やメンテナンス、交換等の理由で、被取付部材8から取付部材1を取外したい場合には、図7の矢印に示すように、被取付部材8に対して取付部材1を強く引張る。すると、被取付部材8の取付孔9の内周に係止肩部32が押圧されて、弾性片28,28が撓んで取付座3の凹部4に入り込み、それにより係止肩部32が取付孔9の裏側周縁から外れて、取付孔9内に引き込まれるので(図6(b)参照)、取付孔9からクリップ10及び取付座3が引き抜かれて、被取付部材8から取付部材1を取外すことができる。
このとき、弾性片28の内側先端に、凸状をなした係合部34が突設されている。そのため、上述したように、取付孔9の裏側周縁に係止肩部32が係合した状態で、取付座3に引き抜き力が作用して、係止肩部32を介して弾性片28が凹部4内方に向けて撓んだときに、係合部34が凹部4内方に入り込むので、取付孔9から取付座3を引き抜く際に、取付座3からクリップ10が脱落することをより確実に抑制することができる。
また、この実施形態においては、取付孔9の裏側周縁に係止肩部32が係合した状態で、一対の挟持片20,20は、取付座3の両面に当接するように構成されているので(図7参照)、取付座3に引き抜き力が作用したときの、引き抜き力に対する保持力を、より高めることができる。
なお、取付座3からクリップ10を取外す場合には、フランジ部24,24を摘まんで、一対の挟持片20,20を外方に撓ませて、凹部4から係合部34,34を抜き外して、その状態を維持しながら、取付座3の突出方向先端側にクリップ10を移動させることで、取付座3からクリップ10を取外すことができる。
図8〜10には、本発明に係る取付部材の取付構造の、他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態においては、クリップの先端側の形状と、それに対応する取付座の先端側形状が、前記実施形態と異なっている。
すなわち、この実施形態におけるクリップ10aは、一対の挟持片20,20どうしを連結する先端部22aの幅方向両側が切欠かれて、挟持片20よりも幅狭に形成されている。また、各挟持片20の先端側であって、幅狭の先端部22aに対して拡径する幅方向両側部は、係止段部25,25をなしている。
一方、取付座3の先端部3aであって、その両面の幅方向両側には、上記クリップ10aの、幅狭の先端部22aに適合する間隔で、一対の突部7,7が突設されている。各突部7は、取付座3の先端部3aの両面から突設し、その厚さ方向の両面は、先端に向かって次第に薄くなるテーパ面7aをなしている。
そして、図10(a)に示すように、一対の挟持片20,20の間に取付座3が挿入されていくと、突部7のテーパ面7aに挟持片20の基端部が押圧されて、一対の挟持片20,20が徐々に開いていく。更にクリップ10aが押し込まれると、図10(b)に示すように、挟持片20の係止段部25,25が、突部7のテーパ面7aに押圧されて、一対の挟持片20,20が大きく開く。そして、係止段部25が突部7を乗り越えると、一対の挟持片20,20が弾性復帰して、取付座3の両面外側に配置されて、係合部34が取付座3の凹部4内に入り込むと共に、幅狭の先端部22aが一対の突部7,7の間に入り込み、かつ、係止段部25,25が突部7,7に係合して、図9に示すように、取付座3にクリップ10aを抜け止めした状態で装着することができる。
このように、この実施形態においては、取付座3にクリップ10aを装着したときに、取付座3の一対の突部7,7の間に、クリップ10の幅狭の先端部22aが入り込み、各挟持片20の係止段部25,25が、一対の突部7,7にそれぞれ係合するので、取付座3の延出方向に対するクリップ10aのガタツキを抑制することができると共に、取付孔9から取付座3を引き抜く際に、取付座3からクリップ10aをより脱落しにくくすることができる。
1 取付部材
3 取付座
4 凹部
7 突部
8 被取付部材
9 取付孔
10,10a クリップ
20 挟持片
22,22a 先端部
24 フランジ部
26 スリット
28 弾性片
30 突出部
34 係合部

Claims (6)

  1. 取付部材に立設された板状の取付座と、該取付座に装着されるクリップとを備え、該クリップを前記取付座に装着して、被取付部材に形成された取付孔に係合させることにより、前記取付部材を前記被取付部材に取付ける取付構造であって、
    前記取付座は、その両面に凹部を有しており、
    前記クリップは、前記取付座の立設方向先端側に配置される先端部が連結され、前記取付座の両面外側に配置される一対の挟持片と、各挟持片の前記取付部材側に配置される基端側から外方に向けて延出したフランジ部とを有しており、
    前記各挟持片には、少なくとも一対のスリットを介して撓み可能な弾性片が形成されており、
    各弾性片の互いに対向する内面に、前記取付座の前記凹部に係合する係合部が形成され、
    前記各弾性片の外面の、前記取付座の凹部に整合する位置に、前記取付孔の前記取付部材とは反対側に位置する裏側周縁に係合する係止肩部が設けられており、
    前記クリップを装着した前記取付座を前記取付孔に挿入していく際、前記弾性片が前記取付孔の内周に押圧されて、前記取付座の前記凹部に入り込むように撓み可能に構成されていることを特徴とする取付部材の取付構造。
  2. 前記弾性片は、前記挟持片の外面から突出する突出部を有し、この突出部に前記係止肩部が形成されており、該突出部は、前記取付座の凹部と整合するか又は該凹部の内側に位置するように配置されている請求項1記載の取付部材の取付構造。
  3. 前記一対の挟持片は、前記取付座の、前記凹部が形成された両面に沿って伸びる形状をなしている請求項1又は2記載の取付部材の取付構造。
  4. 前記係合部は、前記取付座の凹部の、前記取付座の立設方向先端側に位置するように、突設された凸状をなしている請求項1〜3のいずれか1つに記載の取付部材の取付構造。
  5. 前記一対の挟持片は、前記係止肩部が前記取付孔の前記取付部材とは反対側に位置する裏側周縁に係合した状態で、前記取付座の、前記凹部が形成された両面に当接するように構成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の取付部材の取付構造。
  6. 前記クリップの一対の挟持片どうしを連結した先端部が、その両側を切欠かれて幅狭に形成され、
    前記取付座の先端部両側に一対の突部が形成され、これら一対の突部は、前記クリップの幅狭に形成された部分に適合する間隔で設けられている請求項1〜5のいずれか1つに記載の取付部材の取付構造。
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