JP7035297B2 - 取付具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、ハーネスやケーブル等を、被取付部材に取付け可能な、取付具に関する。
例えば、車両の内部や外部には、複数のハーネスや、ケーブル、電線、パイプ、チューブ等が配設されているが、これらを束ねて、車体パネル等の被取付部材に取付けることが広く行われている。
例えば、下記特許文献1には、ハーネスを結束保持する保持部と、パネル側に設けられた筒状のボス部内に固定される棒状脚部とを一体に有し、棒状脚部の外周にボス部の内壁面に食い込む逆止爪を有する金属製金具を装着した構成の、ハーネス固定クリップが記載されている。前記保持部は、バンド部と、該バンド部の基端側に連設された枠状の頭部とを有し、バンド部の基端部寄りの位置に、円盤状をなした延長片が設けられており、この延長片の裏面側から前記棒状脚部が垂設されており、この棒状脚部の先端部を除く外周に、環状の小径溝が画成されている。また、前記金属製金具は、略円筒状をなしており、棒状脚部の先端部側(延長片とは反対側)から配置していき、小径溝の外周に嵌合させることで、棒状脚部に装着される。その後、パネルから突設した円筒状のボス部内周に、金属製金具ごと棒状脚部を挿入することで、ボス部内周に金属製金具の逆止爪が食い込んで、ハーネス固定クリップを介して、パネルにハーネスを固定できるようになっている。
特開平8-26326号公報
ところで、部品交換や車両の廃棄等の理由で、パネルのボス部から、ハーネスを取外したい場合があった。この場合、ハーネスを把持してパネルから離れる方向に引き上げて、ボス部内から棒状脚部を引き抜く。しかしながら、上記特許文献1のハーネス固定クリップでは、上述したように、棒状脚部の先端部側から、金属製金具を小径溝外周に嵌合させて棒状脚部に装着させているので、ボス部内から棒状脚部を引き抜くと、ボス部内周に逆止爪が食い込んだ状態の金属製金具が、ボス部内に残ってしまうことがあった。
したがって、本発明の目的は、被取付部材からの取り外し時に、被取付部材側に金属クリップが残ってしまうことを防止できる、取付具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、樹脂部材及び該樹脂部材に装着される金属クリップを有し、被取付部材に設けられた、対向壁部を有する取付座に、取付けられる取付具であって、前記樹脂部材は、頭部と、該頭部に連設されて、前記対向壁部の間に挿入される軸部とを有し、前記頭部には、該頭部を軸方向に貫通する一対の貫通孔が、前記軸部の両側に位置するように設けられていると共に、前記一対の貫通孔の間に前記金属クリップの当接部が設けられており、この当接部から前記軸部が延出しており、前記金属クリップは、基部と、該基部から延出された一対の係合片と、前記対向壁部に係合する逆止爪とを有しており、前記軸部と、前記一対の係合片との間には、前記樹脂部材から前記金属クリップを抜け止めする抜け止め部が設けられており、前記一対の係合片が、前記軸部の延出方向とは反対側から、前記一対の貫通孔に挿入されて、前記軸部の両側に配置され、前記抜け止め部によって前記樹脂部材に前記クリップが抜け止めされた状態で、前記当接部と前記基部とが対向して配置されることを特徴とする。
本発明によれば、金属クリップの一対の係合片を、樹脂部材の頭部の、軸部の延出方向とは反対側から、一対の貫通孔に挿入して軸部両側に配置すると、樹脂部材の当接部に金属クリップの基部が対向して配置されて、樹脂部材に金属クリップが装着され、この状態で、取付座の対向壁部間に樹脂部材の軸部を挿入して、金属クリップの逆止爪を対向壁部に係合させることで、被取付部材に取付具を取付けることができる。そして、上記状態で被取付部材から取付具を取外すべく、被取付部材の対向壁部間から樹脂部材の軸部を引き抜いていく際には、金属クリップが樹脂部材の当接部を跨いで金属クリップの基部が当接部に当接した状態になるので、樹脂部材から金属クリップが脱落することを確実に防止して、金属クリップごと樹脂部材を取付座から取外すことができ、被取付部材側に金属クリップが残ってしまうことを防止することができる。
本発明に係る取付具の一実施形態を示す斜視図である。 同取付具を構成する樹脂部材において、一部を破断した状態の、要部拡大斜視図である。 同取付具を構成する金属クリップを示しており、(a)はその斜視図、(b)は(a)とは異なる方向から見た場合の斜視図、(c)は正面図である。 (a)は同取付具を構成する樹脂部材の要部拡大平面図、(b)は(a)に示す樹脂部材に金属クリップを装着した状態の要部拡大平面図である。 同取付具において、樹脂部材に金属クリップを装着した状態の、要部拡大斜視図である。 同取付具の使用状態を示しており、図4(b)のA-A矢示線における断面図である。 同取付具の使用状態を示しており、図4(b)のB-B矢示線における断面図である。 本発明に係る取付具の、他の実施形態を示しており、同取付具を構成する金属クリップの斜視図である。 同取付具を構成する樹脂部材において、一部を破断した状態の、要部拡大斜視図である。 同取付具において、樹脂部材に金属クリップを装着した状態の、要部拡大斜視図である。 同取付具の使用状態を示しており、その断面図である。
以下、図1~7を参照して、本発明に係る取付具の一実施形態について説明する。
図7に示すように、この実施形態の取付具10は、例えば、車両の内部に配設される、複数のハーネスや、電線、ケーブル、コード、パイプ、チューブ、ホース等の、所定長さで延びる棒状体7を、車体パネルや車体フレーム等の被取付部材1に取付けるためのものである。なお、取付具としては、例えば、トリムボードや、カバー、インシュレータ(防音材)、ガーニッシュ等を、被取付部材1に取付けるために用いてもよく、用途は特に限定されない。
図1に示すように、この取付具10は、樹脂部材20と、該樹脂部材20に装着される金属クリップ50とを有しており、被取付部材1に設けられた、対向壁部を有する取付座3に取付けられるようになっている。
また、この実施形態における取付座3は、被取付部材1の一方の面から突設した円筒状壁部となっており、周方向に対向する壁部(対向壁部)を有するものとなっている。なお、取付座としては、例えば、角筒状や、一対の壁部等であってもよく、金属クリップ50の逆止爪55(図3参照)を係合可能なように、対向する壁部(対向壁部)を有する構造であればよい。
まず、金属クリップ50について説明する。この実施形態における前記金属クリップ50は、金属板材を適宜折り曲げ形成してなるものであって、基部51と、該基部51から延出された一対の係合片53,53と、各係合片53の延出方向の先端側に設けられ、取付座3の対向壁部に係合する逆止爪55とを有している。
図3に示すように、この実施形態の金属クリップ50は、略四角形状の基部51を有しており、この基部51の裏面側であって対向する一対の側部から、所定長さで係合片53がそれぞれ延出されている。なお、図3(c)に示すように、一対の係合片53,53は、基部51側が幅広で、延出方向先端側に向けて次第に幅狭となるように延出している。
また、各係合片53の延出方向の先端部は、係合片53の幅方向両側部分が切り欠かれて、幅方向中央部に配置されているが、この先端部を、基部51側に向けて斜め外側に屈曲させることで、前記逆止爪55が形成されている。この場合、逆止爪55の延出方向基端側に屈曲部分56が形成されることとなり、この屈曲部分56は、係合片53の延出方向の先端に位置するようになっている。なお、図7に示すように、逆止爪55の自由端側が、取付座3の内周に食い込むように係止する。
更に、各係合片53の幅方向一側であって、係合片53の延出方向先端寄りの位置には、開口を係合片53の側縁部に向けて略コの字状をなすように切り欠かれてなる、嵌入部57が形成されている。図3に示すように、この実施形態では、一方の係合片53の幅方向一側部、及び、他方の係合片53の幅方向他側に、嵌入部57がそれぞれ形成されており、一対の係合片53,53に対して互い違いとなるように、嵌入部57,57が設けられている。各嵌入部57は、その軸方向に対向する内面に、樹脂部材20の凸部33(図2及び図5参照)に係止可能な係止部が設けられている。具体的には、嵌入部57の、基部51側の内面に、第1係止部59が形成されており、同嵌入部57の、係合片53の延出方向の先端側の内面に、第2係止部61が形成されている。
なお、嵌入部としては、各係合片の幅方向両側に設けたり、一対の係合片のうち、一つの係合片に設けたりしてもよく、個数や位置は特に限定されない。また、嵌入部の形状としては、略コ字状の切欠き形状とせず、例えば、蟻溝状の切欠き形状等としてもよく、第1係止部及び第2係止部を形成可能であればよい。
次に、樹脂部材20について説明する。この実施形態の樹脂部材20は、頭部21と、該頭部21に連設されて、取付座3の対向壁部の間(ここでは円筒状壁部の内周)に挿入される軸部23とを有しており、所定の合成樹脂材料でもって、各部分が全て一体形成されたものである。
図1に示すように、この実施形態における頭部21は、略四角形の板状をなしている。また、図2や、図4(a)、図6等に示すように、この頭部21には、同頭部21を軸方向(頭部21の厚さ方向)に貫通する一対の貫通孔25,25が、軸部23の両側に位置するように設けられている。また、図4(a)に示すように、一対の貫通孔25,25が配置される方向を、配置方向Xとする。なお、各貫通孔25は、略四角形状の孔となっているが、丸孔や、楕円孔等であってもよい。
また、頭部21の、前記一対の貫通孔25,25の間の部分に、金属クリップ50が当接可能とされた、当接部27が設けられている。この当接部27の一方の面が、金属クリップ50の基部51に対向する対向面27aをなしており、図6に示すように、この対向面27aに対して、金属クリップ50の基部51が接離するようになっている。
そして、図2や図6,7に示すように、前記軸部23は、頭部21の当接部27の反対面側から、頭部21の面方向に対して直交するように、所定長さで突出している。図2に示すように、この実施形態における軸部23は略角柱状をなしており、該軸部23の、一対の貫通孔25,25側の両側面には、突出方向先端から基端側(頭部21側)に向けて、複数の突条29が軸部23の軸方向に沿って突設されている。これらの突条29は、金属クリップ50の一対の係合片53,53の内面側を支持する。なお、以下の説明では、軸部23の、一対の貫通孔25,25側の両側面を、単に、軸部23の両側面として説明する。
また、図2に示すように、軸部23の両側面であって、軸部23の幅方向(一対の貫通孔25,25の配置方向X(図4(a)参照)に直交する方向)の両側には、リブ状をなした一対のガイド壁31,31が、軸部23の軸方向途中から基端側に向けて軸方向に沿って突設されている。一対のガイド壁31,31は、金属クリップ50の係合片53の幅に適合する幅で配置されており、軸部23の両側に、金属クリップ50の一対の係合片53,53を挟み込んで装着する際のガイドとなる。
更に、一対のガイド壁31,31のうち、一方のガイド壁31の内側であって、同ガイド壁31の先端部寄りの位置に、凸部33が突設されている(図2参照)。図4(a)を併せて参照すると、この凸部33は、軸部23の一側面の、幅方向一側に位置するガイド壁31と、軸部23の他側面の、幅方向他側に位置するガイド壁31とに、それぞれ設けられており、軸部23を軸方向から見たときに、互い違いとなる位置に凸部33,33が設けられている。
図2や図5に示すように、各凸部33は、頭部21側の外面が、軸部23の延出方向の先端側に向けて次第に高く突出したテーパ面35をなしており、軸部23の延出方向の先端側の外面が抜け止め面37をなしている。また、図6に示すように、前記抜け止め面37は、凸部33の頂部39(凸部33のうち、軸部23の側面から最も高く突出した部分)の、先端側の位置から、頭部21側に向けて斜め内方に傾斜して引き込まれた逆テーパ状をなしている。
また、図5や図6に示すように、前記凸部33は、金属クリップ50の嵌入部57に嵌入して、樹脂部材20に対して金属クリップ50を抜け止めするようになっている。すなわち、この実施形態では、樹脂部材20に設けた凸部33と、金属クリップ50に設けた嵌入部57とが、本発明における、軸部と一対の係合片との間に設けられ、樹脂部材から金属クリップを抜け止めする「抜け止め部」をなしている。なお、抜け止め部としては、例えば、金属クリップに切り起こし状の係止爪を設け、樹脂部材の軸部に、前記係止爪が嵌入する凹部を設けたりしてもよく、特に限定はされない。
また、図1に示すように、金属クリップ50の一対の係合片53,53が、樹脂部材20の頭部21の、軸部23の延出方向とは反対側から、一対の貫通孔25,25に挿入されて、図6に示すように、一対の係合片53,53が軸部23の両側に配置され、抜け止め部(ここでは凸部33と嵌入部57)によって樹脂部材20に金属クリップ50が抜け止めされた状態(すなわち、嵌入部57内に凸部33が嵌入した状態)で、図6に示すように、樹脂部材20の当接部27と、金属クリップ50の基部51とが対向して配置されるようになっている。この際、金属クリップ50が樹脂部材20の当接部27を跨いで、金属クリップ50の基部51が当接部27に当接した状態となる。また、この実施形態では、樹脂部材20の当接部27の対向面27aに、金属クリップ50の基部51の一方の面(裏面)が当接しており、当接部27の対向面27aと基部51の裏面とが対向配置されている。
更に、上記のように、樹脂部材20の当接部27に金属クリップ50の基部51が当接したとき、すなわち、当接部27の対向面27aに基部51の裏面が当接したときには、図5や図6に示すように、嵌入部57の第1係止部59が、凸部33のテーパ面35上に乗り上がって係止しており、その状態では、嵌入部57の第2係止部61が、凸部33の抜け止め面37に対して、軸部23の軸方向に離間するようになっている。
一方、樹脂部材20の当接部27から金属クリップ50の基部51が離間した状態、すなわち、当接部27の対向面27aから基部51の裏面が離間した状態では、図6の二点鎖線で示すように、嵌入部57の第1係止部59が、凸部33のテーパ面35から離間すると共に、嵌入部57の第2係止部61が、凸部33の抜け止め面37に係止するようになっている。
なお、上記凸部33は、当接部27に基部51が当接した状態で、凸部33のテーパ面35上に嵌入部57の第1係止部59が乗り上がって係止し、かつ、凸部33の抜け止め面37から嵌入部57の第2係止部61が離間し、また、当接部27から基部51が離間した状態で、凸部33のテーパ面35から嵌入部57の第1係止部59が離間し、かつ、凸部33の抜け止め面37に嵌入部57の第2係止部61が係止するように、軸部23に対する位置や、テーパ面35や抜け止め面37の傾斜角度等が設定されるようになっている。
また、図2や図6に示すように、樹脂部材20の頭部21の裏面(軸部23の延出方向側の面)であって、前記一対の貫通孔25,25の外周からは、円筒状をなして前記軸部23を囲むカバー壁41が、軸部23よりも長く延設されている。このカバー壁41は、軸部23の外周に装着される金属クリップ50の露出を防いで、金属クリップ50に棒状体7が接触することによる損傷を防ぐものである。
また、図1に示すように、樹脂部材20の頭部21の一側部からは、バンド部43が所定長さで延出している。更に、頭部21の、バンド部43が延出された一側部とは反対側の他側部からは、延出片45aが延出しており、この延出片45aの先端にはロック部45が設けられている。また、図4(a)に示すように、樹脂部材20を軸方向から見たとき(すなわち、樹脂部材20を、軸部23の軸方向から見たとき)に、上記バンド部43の延出方向は、前記一対の貫通孔25,25の配置方向Xに対して交差している。
なお、前記バンド部43の裏面側には、図示しない複数の係止歯が形成されている。また、前記ロック部45は、内部にバンド部43を挿通可能な挿通路45bを有する四角枠状をなしており、同挿通路45b内には、バンド部43の係止歯に係止する係止爪45cが設けられている(図4参照)。したがって、樹脂部材20の頭部21上に棒状体7を配置して、バンド部43の先端をロック部45の挿通路45bの開口から挿出させて、バンド部43を引っ張ると、ロック部45の係止爪45cがバンド部43の図示しない係止歯に係止して、棒状体7を締め付け可能となっている。
また、図1や図3に示すように、頭部21の表面(軸部23の延出方向とは反対側の面)であって、前記一対の貫通孔25,25の配置方向Xに直交する位置には、棒状体7を受け止めて支持するための、一対の受け部47,47が前記当接部27を挟んでそれぞれ突設されている。各受け部47の内面(頭部21の中心に向く面)には、頭部21の中心に向けて次第に高さが低くなる傾斜面47aが形成されている。
次に、上記構成からなる取付具10の使用方法及び作用効果について説明する。
まず、図1に示すように、金属クリップ50の一対の係合片53,53を、樹脂部材20の頭部21の一対の貫通孔25,25に整合させて、同金属クリップ50を、樹脂部材20に対して押し込んでいき、金属クリップ50の一対の係合片53,53を、樹脂部材20の軸部23の延出方向とは反対側から、一対の貫通孔25,25に挿入していく。
このとき、この実施形態においては、金属クリップ50の各逆止爪55は、係合片53の延出方向の先端部を、基部51側に向けて外側に屈曲して形成され、その屈曲部分56が、係合片53の延出方向の先端に位置している。そのため、図1に示すように、金属クリップ50の一対の係合片53,53を、樹脂部材20の頭部21の、軸部23の延出方向とは反対側から、一対の貫通孔25,25に挿入する際に、逆止爪55は、屈曲部分56側から貫通孔25に挿入されるため、貫通孔25の周縁に逆止爪55が引っ掛からず、貫通孔25への係合片53挿入性を高めることができる。
そして、各係合片53が、軸部23の両側面の突条29に摺接しつつ挿入されていき、各係合片53の先端が、各凸部33のテーパ面35に当接すると、同テーパ面35によって各係合片53の先端が押されて、一対の係合片53,53が互いに離れる方向に押し広げられていく。更に金属クリップ50の基部51が樹脂部材20の当接部27に当接するまで押し込まれると、各係合片53の先端が各凸部33のテーパ面35を乗り越えて、一対の係合片53,53が弾性復帰し、各凸部33が各係合片53の嵌入部57に嵌入する。すると、図6に示すように、凸部33のテーパ面35上に嵌入部57の第1係止部59が乗り上がって係止すると共に、凸部33の抜け止め面37から嵌入部57の第2係止部61が離間した状態で、一対の係合片53,53が軸部23を弾性的に挟持して、樹脂部材20に金属クリップ50を抜け止め状態で装着することができる。
このとき、この実施形態においては、上述したように、樹脂部材20の当接部27に金属クリップ50の基部51が当接したときに、嵌入部57の第1係止部59が凸部33のテーパ面35上に乗り上がって係止し、その状態で嵌入部57の第2係止部61と、凸部33の抜け止め面37とが、軸方向に離間しているので(図6参照)、係合片53の撓み代(オーバーストローク代)を確保することができ、係合片53の嵌入部57に凸部33を嵌入させやすくなり、金属クリップ50の装着作業性を向上させることができる。なお、当接部27に基部51が当接したときに、凸部33の抜け止め面37と、嵌入部57の第2係止部61とが軸方向に離間しない場合には、嵌入部57に凸部33を嵌入させにくい。また、上記構成とすることによって、係合片53の撓み代を確保しても、上記のように、樹脂部材20の当接部27に金属クリップ50の基部51が当接したときに、図5に示すように、嵌入部57の第1係止部59が、凸部33のテーパ面35上に乗り上がって係止するため、軸部23の両側に、一対の係合片53,53を、ガタ付きを少なくして配置することができる。
なお、この実施形態においては、図3(c)に示すように、一対の係合片53,53は、基部51側が幅広で、延出方向先端側に向けて次第に幅狭となるように延出しているので、図6に示すように、樹脂部材20の軸部23を一対の係合片53,53で挟持して装着する際に、一対の係合片53,53の挟持力を高めて、軸部23に対するガタ付きを少なくすることができる。
上述したように樹脂部材20に金属クリップ50を装着した後、樹脂部材20の頭部21上に、ハーネス等の棒状体7を配置すると共に、バンド部43の先端部をロック部45の挿通路45bの一方の開口に差し込んで、他方の開口から引き出して、バンド部43を引っ張ることで、バンド部43の図示しない係止歯にロック部45の係止爪45cが係止して、棒状体7が締め付け保持される。
このとき、この実施形態においては、樹脂部材20の外周からは、棒状体7を保持するバンド部43が延出しており、図4(a)に示すように、樹脂部材20を軸方向から見たときに、バンド部43の延出方向は、一対の貫通孔25,25の配置方向Xに対して交差しているので、バンド部43で、ハーネス等の棒状体7を締め付けて保持する際に、一対の貫通孔25,25の間に位置する当接部27が、バンド部43と同じ方向に延びる構成となるため、樹脂部材20の頭部21の剛性を高めることができ、ハーネス等の棒状体7を締め付け保持した場合に、頭部21を変形させにくくすることができる。
上記のように、取付具10でハーネス等の棒状体7を締め付け保持した状態で、被取付部材1に突設された取付座3内に、樹脂部材20の軸部23を、その先端部側から挿入して、被取付部材1に対して、棒状体7を保持した取付具10を押し込んで行く。この場合、取付座3の内周によって逆止爪55が押されて撓み変形しながら押し込まれていき、そして、カバー壁41の軸方向先端が、被取付部材1の一方の面に当接するまで押し込む。すると、図7に示すように、取付座3の内周に、逆止爪55が食い込むように係止するので、取付具10を介して、被取付部材1にハーネス等の棒状体7を取付けることができる。
また、この実施形態においては、樹脂部材20の凸部33の抜け止め面37は、凸部33の頂部39から、頭部21側に向けて引込まれた逆テーパ状をなしており、図6の二点鎖線で示すように、樹脂部材20の当接部27から、金属クリップ50の基部51が離間した状態で、嵌入部57の第2係止部61が、凸部33の抜け止め面37に係止するので、取付座3の対向壁部間に樹脂部材20の軸部23を挿入して、金属クリップ50の逆止爪55を取付座3の対向壁部に係止させる際に、逆止爪55が取付座3内周に押されることで、金属クリップ50がずり上がっても、逆テーパ状をなした抜け止め面37に、嵌入部57の第2係止部61が係止して、一対の係合片53,53を縮径させることができるため、金属クリップ50のガタ付きを抑制することができる。
そして、メンテナンスや部品の交換、或いは、車両の廃棄等の際に、被取付部材1からハーネス等の棒状体7を取外したい場合がある。この場合には、ハーネス等の棒状体7を持って、被取付部材1から引き離していく。すると、取付座3の内周に係止した逆止爪55を変形させながら、取付座3内から、金属クリップ50ごと樹脂部材20の軸部23が引き抜かれていく。
このとき、この取付具10においては、金属クリップ50の一対の係合片53,53が、樹脂部材20の頭部21の、軸部23の延出方向とは反対側から、一対の貫通孔25,25に挿入されて、一対の係合片53,53が軸部23の両側に配置され、抜け止め部(凸部33と嵌入部57)によって樹脂部材20に金属クリップ50が抜け止めされた状態で、樹脂部材20の当接部27と金属クリップ50の基部51とが対向して配置されているので、上記のように取付座3内から樹脂部材20の軸部23が引き抜かれる際に、金属クリップ50が樹脂部材20の当接部27を跨いで、金属クリップ50の基部51が当接部27に当接した状態になるため、樹脂部材20から金属クリップ50が脱落することを確実に防止して、金属クリップ50ごと樹脂部材20を取付座3から取外すことができ、被取付部材1側に金属クリップ50が残ってしまうことを防止することができる。
図8~11には、本発明に係る取付具の、他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態における取付具10Aは、金属クリップ50Aの形状と、樹脂部材20の凸部33aの形状が、主として異なっている。
図8に示すように、この実施形態の金属クリップ50Aの各係合片53には、その延出方向先端側から基部51側に向けて、所定長さで略長孔状に切り欠かれた形状をなした、嵌入部57aがそれぞれ形成されている。この嵌入部57aの先端内側から、基部51側に向けて斜め外側に屈曲してなる、逆止爪55がそれぞれ設けられている。また、図9に示すように、樹脂部材20の凸部33aは、軸部23の、一対の貫通孔25,25側に位置する両側面であって、頭部21寄りの位置に、金属クリップ50Aの逆止爪55に適合する間隔をあけてリブ状に延びる、一対のものからなる。
そして、金属クリップ50Aの一対の係合片53,53が、樹脂部材20の頭部21の、軸部23の延出方向とは反対側から、一対の貫通孔25,25に挿入され、一対の係合片53,53が軸部23の両側に配置されると、図10に示すように、一対の凸部33a,33aが係合片53の嵌入部57a内に入り込んで、一対の凸部33a,33aの間から逆止爪55が外方に挿出されると共に、抜け止め部(ここでは凸部33aと嵌入部57a)によって樹脂部材20に金属クリップ50Aが抜け止めされた状態で、樹脂部材20の当接部27と、金属クリップ50Aの基部51とが対向して配置される(図11参照)。また、樹脂部材20の当接部27に金属クリップ50の基部51が当接した状態では、図11に示すように、嵌入部57aの第1係止部59が、凸部33aのテーパ面35上に乗り上がって係止すると共に、嵌入部57aの第2係止部61が、凸部33aの抜け止め面37に対して、軸部23の軸方向に離間するようになっている。
そして、この実施形態においても、取付座3内から樹脂部材20の軸部23が引き抜かれる際に、金属クリップ50が樹脂部材20の当接部27を跨いで、金属クリップ50Aの基部51が当接部27に当接した状態になるため、樹脂部材20から金属クリップ50Aが脱落することを確実に防止して、被取付部材1側に金属クリップ50が残ってしまうことを防止することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
1 被取付部材
7 棒状体
10,10A 取付具
20 樹脂部材
21 頭部
23 軸部
25 貫通孔
27 当接部
27a 対向面
33,33a 凸部
35 テーパ面
37 抜け止め面
39 頂部
43 バンド部
45 ロック部
50,50A 金属クリップ
51 基部
53 係合片
55 逆止爪
56 屈曲部分
57,57a 嵌入部
59 第1係止部
61 第2係止部

Claims (5)

  1. 樹脂部材及び該樹脂部材に装着される金属クリップを有し、被取付部材に設けられた、対向壁部を有する取付座に、取付けられる取付具であって、
    前記樹脂部材は、頭部と、該頭部に連設されて、前記対向壁部の間に挿入される軸部とを有し、
    前記頭部には、該頭部を軸方向に貫通する一対の貫通孔が、前記軸部の両側に位置するように設けられていると共に、前記一対の貫通孔の間に前記金属クリップの当接部が設けられており、この当接部から前記軸部が延出しており、
    前記金属クリップは、基部と、該基部から延出された一対の係合片と、前記対向壁部に係合する逆止爪とを有しており、
    前記軸部と、前記一対の係合片との間には、前記樹脂部材から前記金属クリップを抜け止めする抜け止め部が設けられており、
    前記一対の係合片が、前記軸部の延出方向とは反対側から、前記一対の貫通孔に挿入されて、前記軸部の両側に配置され、前記抜け止め部によって前記樹脂部材に前記クリップが抜け止めされた状態で、前記当接部と前記基部とが対向して配置されることを特徴とする取付具。
  2. 各逆止爪は、前記係合片の延出方向の先端部を、前記基部側に向けて外側に屈曲して形成され、その屈曲部分が、前記係合片の延出方向の先端に位置している請求項1記載の取付具。
  3. 前記抜け止め部は、前記軸部に形成された凸部と、前記係合片に形成され、前記凸部が嵌入する嵌入部とからなり、
    前記嵌入部は、前記基部側に形成された第1係止部と、前記係合片の延出方向の先端側に形成された第2係止部とを有し、
    前記凸部は、前記頭部側の外面が、前記軸部の延出方向の先端側に向けて次第に高く突出したテーパ面をなし、前記軸部の先端側の外面が抜け止め面をなしており、
    前記当接部に前記基部が当接したときに、前記第1係止部が前記テーパ面上に乗り上がって係止し、その状態で前記第2係止部と前記抜け止め面とが、軸方向に離間している請求項1又は2記載の取付具。
  4. 前記抜け止め面は、前記凸部の頂部から前記頭部側に向けて引込まれた逆テーパ状をなしており、
    前記当接部から前記基部が離間した状態で、前記第2係止部が前記抜け止め面に係止する請求項3記載の取付具。
  5. 前記樹脂部材の外周からは、棒状体を保持するバンド部が延出しており、
    前記樹脂部材を軸方向から見たときに、前記バンド部の延出方向は、前記一対の貫通孔の配置方向に対して交差している請求項1~4のいずれか1つに記載の取付具。
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