JP2007315517A - 2ピースクリップ - Google Patents

2ピースクリップ Download PDF

Info

Publication number
JP2007315517A
JP2007315517A JP2006146700A JP2006146700A JP2007315517A JP 2007315517 A JP2007315517 A JP 2007315517A JP 2006146700 A JP2006146700 A JP 2006146700A JP 2006146700 A JP2006146700 A JP 2006146700A JP 2007315517 A JP2007315517 A JP 2007315517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protrusion
piece
grommet
pin
leg
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006146700A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Koike
孝 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Piolax Inc
Original Assignee
Piolax Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Piolax Inc filed Critical Piolax Inc
Priority to JP2006146700A priority Critical patent/JP2007315517A/ja
Priority to US11/802,847 priority patent/US20070289770A1/en
Priority to KR1020070050861A priority patent/KR20070114039A/ko
Priority to DE102007024932A priority patent/DE102007024932A1/de
Publication of JP2007315517A publication Critical patent/JP2007315517A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B21/00Means for preventing relative axial movement of a pin, spigot, shaft or the like and a member surrounding it; Stud-and-socket releasable fastenings
    • F16B21/10Means for preventing relative axial movement of a pin, spigot, shaft or the like and a member surrounding it; Stud-and-socket releasable fastenings by separate parts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B5/00Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them
    • F16B5/06Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of clamps or clips
    • F16B5/0607Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of clamps or clips joining sheets or plates to each other
    • F16B5/0621Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of clamps or clips joining sheets or plates to each other in parallel relationship
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B19/00Bolts without screw-thread; Pins, including deformable elements; Rivets
    • F16B19/04Rivets; Spigots or the like fastened by riveting
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B21/00Means for preventing relative axial movement of a pin, spigot, shaft or the like and a member surrounding it; Stud-and-socket releasable fastenings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B5/00Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them
    • F16B5/06Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of clamps or clips

Abstract

【課題】取付孔から簡単に取外すことができる2ピースクリップを提供する。
【解決手段】この2ピースクリップ10は、グロメット30とピン状部材60とを備え、グロメット30は、脚部37と、側壁41にスリット43を介して形成された弾性係合片45と、摺動突起49とを有し、ピン状部材60は、スリット43に差し込まれる差込片63を有し、差込片37の内側面に、摺動突起49を脚部37の内方に導く第1斜面部71と、摺動突起71を脚部37の最も内方に位置させる頂部73と、摺動突起49を脚部37の外方に導く第2斜面部75と、摺動突起49を規制しない開放部77とが連続して形成されたカム70が設けられ、摺動突起49が頂部37に位置する状態では、弾性係合片45が取付孔5に係合しない程度に内方に撓むように構成され、その状態でグロメット30に対してピン状部材60が仮保持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、グロメットとピンとから構成され、例えば、自動車の内装部材をパネル部材に固定したり、複数のパネル部材同士を連結したりすることができる2ピースクリップに関する。
従来のこの種の2ピースクリップとして、下記特許文献1には、グロメット(クリップ本体)と、ピンとを備え、前記グロメットは、ピン挿入孔を有する環状のフランジ部(頭部)と、前記ピン挿入孔周縁から垂設されると共に、スリットを介して複数に分割され、その先端部が内側に屈曲された脚片と、該脚片の側面にコ字状スリットを介して撓み可能に形成され、その先端部に凸部が突設された弾性係止片とを有し、前記ピンは、軸部と、該軸部の先端に設けられた傘状の挿入頭部と、該挿入頭部から軸方向に所定間隔をあけて設けられ、その外周に溝部が形成された拡径軸部とを有する2ピースクリップ(結合クリップ)が開示されている。
そして、グロメットの脚片を、第1板材の取付孔に挿入すると、取付孔内周に前記弾性係止片が押圧されて内側に撓み、取付孔の裏側に抜け出ると弾性復帰して、凸部が取付孔の裏側周縁に係合して、グロメットが第1板材に仮固定される。次いで、第2板材の取付孔にグロメットを挿入して、ピンをグロメットに差し込んでいくと、拡径軸部によって複数の脚片が押し広げられると共に、その溝部に脚片の先端部が嵌合して、第2板材の取付孔の裏側周縁に脚片が係合し、その結果、グロメットのフランジ部と脚片とによって、第1,第2の板材が挟み付けられて連結される。また、この連結状態からピンを押し込むと、脚片の先端部が溝部から抜け出て各脚片が窄まるので、第2板材の取付孔からクリップを引き抜くことが可能となり、第2板材から第1板材を取外すことができる。
実開平2−47414号公報
ところで、クリップの交換や廃棄等の理由によって、2ピースクリップを取付孔から取外したい場合がある。しかしながら、上記2ピースクリップの場合、第2板材から第1板材を取外した後も、弾性係止片の先端部に形成された凸部が第1板材の裏側周縁に係合したままの状態であるので、フランジ部を把持して取付孔からグロメットを引張っても、前記凸部が取付孔周縁に引っ掛かってしまって、クリップを第1部材から取外すことが難しかった。
したがって、本発明の目的は、必要に応じて取付孔から簡単に取外すことができる2ピースクリップを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、グロメットと、該グロメットに抜き差しされるピン状部材とを備え、被取付部材に形成された取付孔に固定される2ピースクリップであって、前記グロメットは、前記取付孔の表側周縁に当接すると共に前記ピン状部材が挿通される挿通孔が設けられたフランジ部と、該フランジ部の挿通孔周縁から筒状に延設された脚部と、該脚部の少なくとも一つの側壁にスリットを介して脚部の内側及び外側に撓み可能に形成されると共に、前記取付孔の裏側周縁に係合する弾性係合片と、該弾性係合片の少なくとも一側部から突設された摺動突起とを有し、前記ピン状部材は、前記脚部の前記摺動突起が位置するスリットに差し込まれる差込片を有しており、該差込片の内側面には、前記差込片の先端側から基端側に向けて、前記摺動突起を前記脚部の内方に導くように傾斜した第1斜面部と、該第1斜面の終端にて前記摺動突起を前記脚部の最も内方に位置させる頂部と、前記摺動突起を前記脚部の外方に導くように傾斜した第2斜面部と、前記摺動突起を規制しない開放部とが連続して形成されたカムが設けられ、前記摺動突起が前記頂部に位置する状態では、前記弾性係合片が前記取付孔に係合しない程度に内方に撓むように構成されていることを特徴とする2ピースクリップを提供するものである。
上記発明によれば、スリットに差込片を整合させて、グロメットにピン状部材を押し込んでいくと、摺動突起がカムの第1斜面部に当接して弾性係合片が脚部の内方に撓み、摺動突起が頂部に至ると弾性係合片が最大限に内方に撓み、摺動突起が第2斜面部に当接すると弾性係合片が再び外方に開き、摺動突起が開放部に至ると弾性係合片が内方に撓み可能な状態で最大限に外方に開いた状態となる。
そこで、摺動突起が開放部に至るまでピン状部材をグロメットに挿入し、その状態でグロメットの脚部を被取付部材の取付孔に挿入すると、弾性係合片が内側に撓みつつ取付孔を通過して、取付孔の裏側周縁に係合する。その結果、取付孔の表側周縁に係合するグロメットのフランジ部と、取付孔の裏側周縁に係合する弾性係合片との間で被取付部材を挟持して、2ピースクリップ(以下、単に「クリップ」とする)を被取付部材に固定することができる。
そして、クリップを取外したい場合には、グロメットに対してピン状部材を引き抜いていくと、摺動突起が第2斜面部を前記とは逆方向に移動して、弾性係合片が次第に脚部の内方に撓み、摺動突起が頂部に当接して弾性係合片が最大限に内方に撓んだ状態にさせることができる。この状態では弾性係合片が取付孔に係合しない程度に内方に撓んでいるので、グロメットの脚部を取付孔からスムーズに抜き出して、クリップを容易に取外すことができる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記差込片と前記脚部との間には、前記摺動突起が前記頂部に位置するように、前記ピン状部材を前記グロメットに押し込んだ状態で、前記ピン状部材を前記グロメットに仮保持させる第1係合部が設けられている2ピースクリップを提供するものである。
上記発明によれば、第1係合部によってピン状部材をグロメットに仮保持させて、弾性係合片が最大限に内方に撓んだ状態を維持することができるので、より確実にグロメットの脚部を取付孔から抜き出して、クリップを取外すことが可能となる。
本発明の第3は、前記第2の発明において、前記ピン状部材には、前記ピン状部材を前記グロメットに最大限に押し込んだ状態で、前記弾性係合片に当接して該弾性係合片の内方への撓みを規制するロック部が設けられている2ピースクリップを提供するものである。
上記発明によれば、クリップを取付孔に挿入し、取付孔の裏側周縁に弾性係合片を係合させた状態で、ピン状部材をグロメットに対して最大限に押し込むと、ロック部が弾性係合片に当接して弾性係合片の内方への撓みが規制されるので、取付孔に対して横方向の力などがクリップに作用しても、弾性係合片が内側に撓むことがなく、クリップのガタ付きや抜けを防止して、固定状態を確実に維持することができる。
本発明の第4は、前記第3の発明において、前記差込片と前記脚部との間には、前記摺動突起が前記頂部に位置するように、前記ピン状部材を前記グロメットに押し込んだ状態で、前記ピン状部材を前記グロメットに仮保持させる第1係合部と、前記摺動突起が前記開放部に位置し、かつ、前記ロック部が前記弾性係合片に当接していない状態で、前記ピン状部材を前記グロメットに仮保持させる第2係合部と、前記摺動突起が前記開放部に位置し、かつ、前記ロック部が前記弾性係合片に当接した状態で、前記ピン状部材を前記グロメットに保持させる第3係合部とが設けられており、前記第2係合部による保持力は、前記ピン状部材を前記グロメットに前記第2係合部により仮保持させた状態で、前記ピン状部材を押しながら前記グロメットの脚部を前記取付孔に押し込む際に、前記弾性係合片と取付孔内周との摺接によって発生する抵抗力よりも強くなるように設定されている2ピースクリップを提供するものである。
上記発明によれば、第2係合部によりピン状部材をグロメットに仮保持させた状態で、ピン状部材を押しながらグロメットの脚部を取付孔に押し込む際に、弾性係合片と取付孔内周との摺接によって発生する抵抗力よりも強くなるように設定されているので、ピン状部材がグロメットに押し込まれてしまうことなく、弾性係合片が内側に撓んで取付孔を通過して取付孔の裏側周縁に係合し、クリップを固定することができる。その状態で、更にピン状部材をグロメットに押し込むことにより、ロック部が弾性係合片の内側に当接して弾性係合片の内側への撓みが規制されると共に、第3係合部によってグロメットに対する上記ピン状部材の押し込み位置が保持される。
本発明の第5は、前記第4の発明において、前記差込片と前記脚部との間の一方には、前記差込片の先端側又は前記脚部の基端側から押し込み方向に沿って所定間隔で形成された第1突起、第2突起及び第3突起が設けられ、前記差込片と前記脚部との間の他方には、前記第1突起、第2突起及び第3突起がスライド可能に挿入される溝部と、前記差込片の先端側又は前記脚部の基端側から押し込み方向に沿って所定間隔で前記溝部の内側に形成された第1凸部及び第2凸部とが設けられており、前記第1突起、第2突起及び第3突起と、前記第1凸部及び第2凸部とによって、前記第1係合部、第2係合部及び第3係合部が構成されており、前記第1係合部による係合は、前記第1凸部の前後に前記第3突起と前記第2突起とが係合することによってなされ、前記第2係合部による係合は、第1凸部の後方に第3突起が係合し、第2凸部の前方に第1突起が係合することによってなされ、前記第3係合部による係合は、第2凸部の後方に前記第1突起が係合することによってなされる2ピースクリップを提供するものである。
上記発明によれば、前記差込片と前記脚部との間に設けた、第1突起、第2突起及び第3突起と、第1凸部及び第2凸部とによって、第1係合部、第2係合部及び第3係合部を構成することができ、それぞれの係合部を比較的簡単な構造によって実現することができる。また、前記差込片と前記脚部との間の一方に設けた第1突起、第2突起及び第3突起が、他方に設けた溝部にスライド可能に挿入されるので、ピン状部材をグロメットに挿入する際のガイドになると共に、第1係合部、第2係合部及び第3係合部による係合を確実に行わせることができる。
本発明の2ピースクリップによれば、摺動突起が開放部に至るまでピン状部材をグロメットに挿入した状態で、グロメットの脚部を被取付部材の取付孔に挿入すると、弾性係合片が内側に撓みつつ取付孔を通過して、その裏側周縁に係合し、取付孔の表側周縁に係合するフランジ部と、前記弾性係合片との間で被取付部材を挟持して、2ピースクリップを被取付部材に固定できる。
また、クリップを取外したい場合には、グロメットに対してピン状部材を引き抜いていくと、摺動突起が第2斜面部を移動して、弾性係合片が次第に脚部の内方に撓み、摺動突起が頂部に当接して弾性係合片が最大限に内方に撓んだ状態にさせることがことができ、この状態では弾性係合片が取付孔に係合しない程度に内方に撓んでいるので、グロメットの脚部を取付孔からスムーズに抜き出して、クリップを容易に取外すことができる。
以下、図1〜11を参照して、本発明の2ピースクリップの一実施形態を説明する。
図1に示すように、この2ピースクリップ10(以下、「クリップ10」という)は、被取付部材1に形成された角形状の取付孔5に固定されるものであって、グロメット30と、該グロメット30に抜き差しされるピン状部材60とから構成されている。この実施形態の場合、被取付部材1に2ピースクリップを単に取付ける構成となっているが、例えば、内装部材(ガーニッシュやトリムボード等)を自動車のパネル部材等の被取付部材に固定したり、複数のパネル部材を連結したりするために用いることもできる。
図2〜4を参照すると、クリップ10を構成するグロメット30は、被取付部材1の取付孔の表側周縁に当接する環状のフランジ部31を有している。このフランジ部31には、ピン状部材60が挿通されるほぼ長方形状の挿通孔33が設けられている。また、フランジ部31の上面(ピン状部材60の挿入側の面)は、その内側がやや凹んだ形状をなし、前記挿通孔33の長手方向両端側の外周縁部に、対向して一対の工具差込溝35,35が形成されている(図3参照)。なお、フランジ部31は、この実施形態のように、被取付部材1の取付孔5の表側周縁に直接的に当接する場合だけではなく、例えば、被取付部材1の上面にトリム部材等が配置される場合には、該トリム部材を介して間接的に取付孔5の表側周縁に当接するようにしてもよい。
また、フランジ部31の下面の前記挿通孔33の周縁から、複数の側壁からなる有底の角筒状の脚部37が延設されている。具体的には、この脚部37は、挿通孔33の長手方向周縁から対向して立設した一対の側壁39,39と、該各側壁39,39の端部同士を連結するもう一対の側壁41,41と、これらの側壁の下端部を連結する底壁42とで構成されている。また、底壁42周縁と各側壁との連結部には、取付孔5への挿入性を確保するために、面取部37aが形成されている。
図2(a),(b)を参照すると、脚部37の対向する一対の側壁41には、コ字状のスリット43がそれぞれ設けられており、このスリット43によって、脚部37の内側及び外側に撓み可能とされた弾性係合片45がそれぞれ形成されている。この弾性係合片45は、基部側が底壁42に連結され、フランジ部31方向に延出された形状をなしている。また、弾性係合片45の基部側の外側面には、フランジ部31に向かうにつれて次第に外方に突出した外方突出面46が形成され、取付孔5に挿入しやすくなっている。この外方突出面46よりフランジ部31側であって、弾性係合片45の先端部の外側面には、下側段部47及び上側段部48が形成されていて、図11に示すように、被取付部材1が薄い場合には、上側段部48が取付孔5の裏側周縁に係合し(図11中、右側参照)、被取付部材1が厚い場合には、下側段部47が取付孔5の裏側周縁に係合して(図11中、左側参照)、被取付部材1の板厚に対応して係合位置を変更できるようになっている。
また、各弾性係合片45の先端部の幅方向の両側部には、一対の摺動突起49,49が突設されている。各摺動突起49は、図2(a)及び図8の部分拡大図に示すように側方から見たとき、略台形の断面形状をなしており、弾性係合片45の内側面寄りに形成されている。
更に、図3及び図4(a),(b)に示すように、弾性係合片45が設けられていない側壁39,39の内面であって、その幅方向中央部には、グロメット30に対してピン状部材60を押し込む方向(以下、「ピン状部材の押し込み方向」という)に沿って、所定深さで溝部51が設けられている。この溝部51は、一端が前記フランジ部31の挿通孔33に連通し、他端が底壁52を貫通している。
また、各溝部51の内側には、ピン状部材の押し込み方向に沿って所定間隔をあけて、第1凸部53及び第2凸部55が設けられている。図4(a),(b)を参照すると、第1凸部53及び第2凸部55は、溝部51の幅方向の中心線S1に対して左右に分かれて設けられており、これによって上下に分かれた金型による成形が可能とされている。第1凸部53は、前記フランジ部31の内周にあって、溝部51の一方の側部から溝幅内に突出するように形成されている。第1凸部53の上面にはテーパ面53aが形成され、下面には係合面53bが形成されている。一方、第2凸部55は、第1凸部53よりも脚部37の先端側にあって、溝部51の上記第1凸部53とは反対側の側部から溝幅内に突出するように形成されている。この第2凸部55は、図4(b)に示すように、側壁39の縦断面を見たときに、上側テーパ面55a及び下側テーパ面55bからなる山型状をなしている。なお、図4(a),(b)には、一方の側壁39に設けた溝部51内に設けた上記各凸部53,55しか示されていないが、対向する他方の側壁39にも上記と同様な溝部51と、各凸部53,55が形成されている。
次に、図5及び図6を参照して、上記グロメット30に装着されるピン状部材60について説明する。
このピン状部材60は、前記グロメット30のフランジ部31に適合する外径の円板状の頭部61を有しており、この頭部61の下面から、前記弾性係合片45,45の両側部に設けたスリット43,43に差し込まれる一対の差込片63,63が、互いに平行となるように所定間隔をあけて延設されている。また、各差込片63,63は、図1及び図5(c)に示すごとく軸方向から見たときに、略H字状となるように、その幅方向中央部が連結壁65によって連結された形状をなしている。
各差込片63の内側面には、連結壁65の両側に位置して、差込片63の下辺に向けてハの字状に広がる切欠溝67が形成されている。そして、この切欠溝67の外側には、前記弾性係合片45の摺動突起49が当接するカム70が形成されている。図6(a)を参照すると、カム70は、差込片63の先端側から基端側に向けて、摺動突起49を脚部37の内方に導くように傾斜した第1斜面部71と(図7(a)参照)、該第1斜面部71の終端から差込片63の軸方向に沿って所定長さで直線状に伸びて、摺動突起49を脚部37の最も内方に位置させる頂部73と(図8(a)参照)、該頂部73の終端から摺動突起49を脚部37の外方に導くように傾斜した第2斜面部75と(図9(a)参照)、該第2斜面部75の終端から差込片63の軸方向に沿って所定長さで伸びる開放部77とを有している。第2斜面部75及び開放部77は、差込片63の連結壁65両側に形成された貫通孔69に隣接しており、弾性係合片45が内側に撓んで摺動突起49が内方に移動するのを妨げないようになっている。
そして、前記摺動突起49間の距離D1(図2(a)参照)は、カム70の頂部73,73間の距離D2(図6(a))より大きく設定されている。したがって、グロメット30に対してピン状部材60を押し込むとき、弾性係合片45の摺動突起49が、上記カム70の第1斜面部71、頂部73、第2斜面部75、開放部77に順次当接し、弾性係合片45を内側に撓ませた後、再び外側に開かせるようになっている。そして、摺動突起49が開放部77に位置するときには、弾性係合片45は、最大限に開くことができると共に、内側にも自由に撓める状態となる。
また、各差込片63を連結する連結壁65の基部は、頭部61に向かって次第に拡径するテーパ壁を有し、このテーパ壁がロック部81を構成している。このロック部81は、図10(a)に示すように、グロメット30に対してピン状部材60が最大限に押し込まれた状態で、弾性係合片45の内側に当接して、弾性係合片45の内方への撓みを規制するようになっている。
図5及び図6に示すように、上記各差込片63の外側面の幅方向中央部には、ピン状部材の押込方向に沿って、差込片63の先端側から基部側に向かって所定間隔をあけて、第1突起83、第2突起85、第3突起87が設けられている。この場合、差込片63の中心線S2に対して、第1突起83、第2突起85は右側に配置され、第3突起87は左側に配置されている。これらの第1突起83、第2突起85、第3突起87は、ピン状部材60をグロメット30に押し込むとき、前記グロメット30の溝部51に挿入され、第1突起83は第2凸部55に係合し、第2突起85及び第3突起87は第1凸部53に係合するようになっている。
すなわち、第1突起83の上下両面には、それぞれ上側テーパ面83a及び下側テーパ面83bが設けられている。また、第2突起85は、その上面に差込片63の軸方向に直交する係合面85aが形成され、下面にテーパ面85bが形成されている。更に、第3突起87には、上下両面にそれぞれ上側テーパ面87a及び下側テーパ面87bが設けられている。なお、図6(b)に示すように、第3突起87の上側テーパ面87aから、第1突起83の下側テーパ面83bまでの距離L2は、前述した第1凸部53の係合面53bから、第2凸部55の上側テーパ面55aの下端までの距離L1(図4(b)参照)に等しいかそれよりも若干小さく設定されている。
そして、グロメット30に対してピン状部材60を押し引きした際に、上記各突起83,85,87は、前述したグロメット30の各凸部53,55に所定の位置で係合して、グロメット30に対してピン状部材60を所定位置に保持させるようになっている。
具体的には、図8(b)に示すように、第1凸部53の上側テーパ面53a及び係合面53b(本発明における第1凸部の前後)に、第3突起87の下側テーパ面87bと、第2突起85の係合面85aとがそれぞれ係合し、その結果、図8(a)に示すように、摺動突起49がカム70の頂部73に位置するように、ピン状部材60をグロメット30に押し込んだ状態で、ピン状部材60をグロメット30に仮保持させるようになっている。このときの、第1凸部53と、第2突起85及び第3突起87とが、本発明における第1係合部をなしている。
また、図9(b)に示すように、第1凸部53の係合面53b(本発明における第1凸部の後方)に、第3突起87の上側テーパ面87aが係合し、第2凸部55の上側テーパ面55a(本発明における第2凸部の前方)に、第1突起83の下側テーパ面83bが係合して、その結果、図9(a)に示すように、摺動突起49がカム70の開放部77に位置し、かつ、ロック部81が弾性係合片45に当接していない状態で、ピン状部材60をグロメット30に仮保持させるようになっている。このときの、第1凸部53及び第3突起87と、第2凸部55と第1突起83とが、本発明における第2係合部をなしている。
更に、図10(b)に示すように、第2凸部55の下側テーパ面55b(本発明における第2凸部の後方)に、第1突起83の上側テーパ面83aが係合して、その結果、摺動突起49が開放部77に位置し、かつ、ロック部81が弾性係合片45に当接した状態で、ピン状部材60をグロメット30に保持させるようになっている。このときの、第2凸部55と第1突起83とが、本発明における第3係合部をなしている。
なお、上記の図9(b)に示すように、グロメット30に対してピン状部材60が仮保持された状態において、その際の第2係合部による保持力は、その状態でピン状部材60を押しながら、グロメット30の脚部37を被取付部材1の取付孔5に押し込む際に、弾性係合片45と取付孔5内周との摺接によって発生する抵抗力よりも強くなるように設定されている。
次に、上記クリップ10の使用方法について説明する。
まず、クリップ10を取付ける際には、図1に示すように、グロメット30に形成されたスリット43,43に、ピン状部材60の一対の差込片63,63を整合させて、グロメット30にピン状部材60を押し込んでいく。すると、図7(a)に示すように、摺動突起49が、カム70の第1斜面部71に当接して弾性係合片45が脚部37の内方に撓みつつ、第1斜面部71に沿って摺動突起49が移動していく。その際、図7(b)に示すように、ピン状部材60の各突起83,85,87が、グロメット30の溝部51内に挿入されて、ピン状部材の押し込み方向に沿ってスライドするようになっている。このように、各突起83,85,87が溝部51にスライド可能に挿入されるので、ピン状部材60がグロメット30にガイドされてスムーズに挿入可能となる共に、各凸部53,55に対する係合を確実に行わせることができる。
そして、摺動突起49がカム70の頂部73に至ると、図8(a)に示すように、弾性係合片45が脚部37の内方に最大限に撓んだ状態になる。なお、図8(a)における部分拡大図は、摺動突起49の部分で切った断面を表している。また、このとき、第2突起85のテーパ面85b上を第1凸部53が摺接しつつ第2突起85を乗り越えて、第2突起85及び第3突起87の間に第1凸部53が入り込み、図8(b)に示すように、第1凸部53の上側テーパ面53a及び係合面53bに、第3突起87の下側テーパ面87bと、第2突起85の係合面85aとがそれぞれ係合する。その結果、図8(a)に示すように、摺動突起49がカム70の頂部73に位置した状態で、ピン状部材60がグロメット30に仮保持される。以上が本発明における第1係合部による係合である。なお、前述したように、各摺動突起49間の距離D1は、頂部73,73間の距離D2よりも大きく設定されているが、上記の状態で弾性係合片45が取付孔5の裏側周縁に係合しない程度に内方に撓むように、上記D1,D2が設定されている。
上記状態から、更にピン状部材60が押し込まれると、図9(a)に示すように、摺動突起49がカム70の第2斜面部77に当接して、弾性係合片45が再び脚部37の外方に開き始め、摺動突起49が第2斜面部77に沿って移動して開放部77に至ると、弾性係合片45が脚部37の内方へ撓み可能な状態で、最大限に外方に開いた状態となる。それと共に、第1凸部53が第3突起87の下側テーパ面87b上を摺接しつつ、第2突起85及び第3突起87の間から抜け出て、図9(b)に示すように、第1凸部53の係合面53bに、第3突起87の上側テーパ面87aが係合し、かつ、第2凸部55の上側テーパ面55aに、第1突起83の下側テーパ面83bが係合して、図9(a)に示される状態で、ピン状部材60がグロメット30に仮保持される。以上が本発明における第2係合部による係合である。
上記のように、第2係合部によりグロメット30にピン状部材60を仮保持させた状態で、被取付部材1の取付孔5の表側から、ピン部材60を押しつつ、グロメット30を挿入していくと、取付孔5の内周に外方突出面46が押圧されて、弾性係合片45が脚部37の内方へ撓み、被取付部材1の厚さに応じて、弾性係合片45の下側段部47又は上側段部48が、取付孔5の裏側周縁に係合する(図11参照)。この実施形態の場合は、図10に示すように、上側段部48が係合するようになっている。こうして、取付孔5の表側周縁にグロメット30のフランジ部31が係合すると共に、取付孔5の裏側周縁には弾性係合片45の上側段部48が係合し、フランジ部31と弾性係合片45との間で被取付部材1を挟持して、クリップ10を被取付部材1に固定することができる。
なお、このとき、図9(b)に示すグロメット30にピン状部材60が仮保持された状態における第2係合部による保持力は、その状態でピン状部材60を押しながら、グロメット30の脚部37を被取付部材1の取付孔5に押し込む際に、弾性係合片45と取付孔5内周との摺接によって発生する抵抗力よりも強くなるように設定されているので、ピン状部材60を押して、グロメット30を取付孔5へ挿入しても、ピン状部材60が完全にグロメット30に押し込まれてしまうことなく、弾性係合片45が内側に撓んで取付孔5を通過して取付孔5の裏側周縁に係合し、クリップ10を固定することができる。
ところで、上記状態では、摺動突起49がカム70の開放部77に位置しているので、弾性係合片45が内方へ撓む可能性がある。したがって、ピン状部材60を更に押圧して、グロメット30に対して最大限に押し込むと、第1突起83が第2凸部55の上側テーパ面55a上を摺接しつつ、第2凸部55を乗り越えて、図10(b)に示すように、第2凸部55の下側テーパ面55bに、第1突起83の上側テーパ面83aが係合し、それと共に、図10(a)に示すように、ロック部81が弾性係合片45の内側に当接して、弾性係合片45の内方への撓みが規制された状態となる。したがって、取付孔5に対して横方向の力などがクリップに作用しても、弾性係合片45が内側に撓むことがなく、クリップ10のガタ付きや抜けを防止して、固定状態を確実に維持することができる。
そして、クリップ10を被取付部材1から取外したい場合には、フランジ部31の工具差込溝35に、マイナスドライバ等の工具を差し込んで、該工具を梃子のように用い、頭部61をこじあけるようにして、グロメット30に対してピン状部材60を引き抜いていく。すると、摺動突起49が第2斜面部75を前記とは逆方向に移動して、弾性係合片45が次第に脚部37の内方に撓み、摺動突起49が頂部73に当接して弾性係合片45が最大限に内方に撓んだ状態で、第2突起85及び第3突起87の間に第1凸部53が入り込んで、図8(b)に示すように、第1凸部53の上側テーパ面53a及び係合面53bに、第3突起87の下側テーパ面87bと、第2突起85の係合面85aとがそれぞれ係合して、再度、図8(a)に示す状態で、ピン状部材60をグロメット30に仮保持させることができる(第1係合部による係合)。そして、この状態では前述したように、弾性係合片45が取付孔5に係合しない程度に内方に撓んでいるので、グロメット30の脚部37を取付孔5からスムーズに抜き出して、クリップ10を容易に取外すことができる。
なお、上記実施形態においては、グロメット30の脚部37に溝部51及び各凸部53,55を設け、ピン状部材60の差込片63に各突起83,85,87を設けたが、差込片63側に溝部51及び各凸部53,55を設け、脚部37に各突起83,85,87を設けてもよい。
本発明の2ピースクリップの一実施形態を示す分解斜視図である。 同2ピースクリップを構成するグロメットを示しており、(a)は側面図、(b)は正面図である。 同2ピースクリップを構成するグロメットの平面図である。 同2ピースクリップのグロメットを示しており、(a)は図2のA−A矢視線における断面図、(b)は図2のB−B矢視線における断面図である。 同2ピースクリップを構成するピン状部材を示しており、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 同2ピースクリップを構成するピン状部材を示しており、(a)は図5(c)のC−C矢視線における断面図、(b)は図5(c)のE−E矢視線における断面図である。 同2ピースクリップにおいて、グロメットにピン状部材を挿入し始める状態を示しており、(a)は一方向から見た場合の断面図、(b)は(a)に直交する方向から見た断面図である。 同2ピースクリップにおいて、グロメットにピン状部材を挿入して第1係合部による係合がなされた状態を示しており、(a)は一方向から見た場合の断面図、(b)は(a)に直交する方向から見た断面図である。 同2ピースクリップにおいて、グロメットにピン状部材を挿入して第2係合部による係合がなされた状態を示しており、(a)は一方向から見た場合の断面図、(b)は(a)に直交する方向から見た断面図である。 同2ピースクリップにおいて、グロメットにピン状部材を挿入し、被取付部材に取付けて、第3係合部による係合がなされた状態を示しており、(a)は一方向から見た場合の断面図、(b)は(a)に直交する方向から見た断面図である。 同2ピースクリップを、薄い板厚の被取付部材に固定した場合と、厚い板厚の被取付部材に固定した場合とを示す説明図である。
符号の説明
1 被取付部材
5 取付孔
10 2ピースクリップ
30 グロメット
31 フランジ部
37 脚部
39 側壁
41 側壁
42 底壁
43 スリット
45 弾性係合片
49 摺動突起
51 溝部
53 第1凸部
55 第2凸部
60 ピン状部材
63 差込片
70 カム
71 第1斜面部
73 頂部
75 第2斜面部
77 開放部
81 ロック部
83 第1突起
85 第2突起
87 第3突起

Claims (5)

  1. グロメットと、該グロメットに抜き差しされるピン状部材とを備え、被取付部材に形成された取付孔に固定される2ピースクリップであって、
    前記グロメットは、前記取付孔の表側周縁に当接すると共に前記ピン状部材が挿通される挿通孔が設けられたフランジ部と、該フランジ部の挿通孔周縁から筒状に延設された脚部と、該脚部の少なくとも一つの側壁にスリットを介して脚部の内側及び外側に撓み可能に形成されると共に、前記取付孔の裏側周縁に係合する弾性係合片と、該弾性係合片の少なくとも一側部から突設された摺動突起とを有し、
    前記ピン状部材は、前記脚部の前記摺動突起が位置するスリットに差し込まれる差込片を有しており、
    該差込片の内側面には、前記差込片の先端側から基端側に向けて、前記摺動突起を前記脚部の内方に導くように傾斜した第1斜面部と、該第1斜面の終端にて前記摺動突起を前記脚部の最も内方に位置させる頂部と、前記摺動突起を前記脚部の外方に導くように傾斜した第2斜面部と、前記摺動突起を規制しない開放部とが連続して形成されたカムが設けられ、前記摺動突起が前記頂部に位置する状態では、前記弾性係合片が前記取付孔に係合しない程度に内方に撓むように構成されていることを特徴とする2ピースクリップ。
  2. 前記差込片と前記脚部との間には、前記摺動突起が前記頂部に位置するように、前記ピン状部材を前記グロメットに押し込んだ状態で、前記ピン状部材を前記グロメットに仮保持させる第1係合部が設けられている請求項1記載の2ピースクリップ。
  3. 前記ピン状部材には、前記ピン状部材を前記グロメットに最大限に押し込んだ状態で、前記弾性係合片に当接して該弾性係合片の内方への撓みを規制するロック部が設けられている請求項2記載の2ピースクリップ。
  4. 前記差込片と前記脚部との間には、前記摺動突起が前記頂部に位置するように、前記ピン状部材を前記グロメットに押し込んだ状態で、前記ピン状部材を前記グロメットに仮保持させる第1係合部と、前記摺動突起が前記開放部に位置し、かつ、前記ロック部が前記弾性係合片に当接していない状態で、前記ピン状部材を前記グロメットに仮保持させる第2係合部と、前記摺動突起が前記開放部に位置し、かつ、前記ロック部が前記弾性係合片に当接した状態で、前記ピン状部材を前記グロメットに保持させる第3係合部とが設けられており、
    前記第2係合部による保持力は、前記ピン状部材を前記グロメットに前記第2係合部により仮保持させた状態で、前記ピン状部材を押しながら前記グロメットの脚部を前記取付孔に押し込む際に、前記弾性係合片と取付孔内周との摺接によって発生する抵抗力よりも強くなるように設定されている請求項3記載の2ピースクリップ。
  5. 前記差込片と前記脚部との間の一方には、前記差込片の先端側又は前記脚部の基端側から押し込み方向に沿って所定間隔で形成された第1突起、第2突起及び第3突起が設けられ、前記差込片と前記脚部との間の他方には、前記第1突起、第2突起及び第3突起がスライド可能に挿入される溝部と、前記差込片の先端側又は前記脚部の基端側から押し込み方向に沿って所定間隔で前記溝部の内側に形成された第1凸部及び第2凸部とが設けられており、
    前記第1突起、第2突起及び第3突起と、前記第1凸部及び第2凸部とによって、前記第1係合部、第2係合部及び第3係合部が構成されており、
    前記第1係合部による係合は、前記第1凸部の前後に前記第3突起と前記第2突起とが係合することによってなされ、前記第2係合部による係合は、第1凸部の後方に第3突起が係合し、第2凸部の前方に第1突起が係合することによってなされ、前記第3係合部による係合は、第2凸部の後方に前記第1突起が係合することによってなされる請求項4記載の2ピースクリップ。
JP2006146700A 2006-05-26 2006-05-26 2ピースクリップ Withdrawn JP2007315517A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006146700A JP2007315517A (ja) 2006-05-26 2006-05-26 2ピースクリップ
US11/802,847 US20070289770A1 (en) 2006-05-26 2007-05-25 Two-piece clip
KR1020070050861A KR20070114039A (ko) 2006-05-26 2007-05-25 2피스 클립
DE102007024932A DE102007024932A1 (de) 2006-05-26 2007-05-29 Zweiteiliger Clip

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006146700A JP2007315517A (ja) 2006-05-26 2006-05-26 2ピースクリップ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007315517A true JP2007315517A (ja) 2007-12-06

Family

ID=38622493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006146700A Withdrawn JP2007315517A (ja) 2006-05-26 2006-05-26 2ピースクリップ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20070289770A1 (ja)
JP (1) JP2007315517A (ja)
KR (1) KR20070114039A (ja)
DE (1) DE102007024932A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009008185A1 (ja) * 2007-07-12 2009-01-15 Piolax Inc. 留め具
JP2010060017A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Nifco Inc クリップ
JP2011185327A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Kitagawa Ind Co Ltd 固定具
JP2015086928A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 株式会社パイオラックス 取付部材の取付構造
WO2023195062A1 (ja) * 2022-04-05 2023-10-12 三菱電機株式会社 ブッシュ部品、および冷媒分配装置

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103917790B (zh) * 2012-07-30 2015-11-25 丰田自动车株式会社 固定件、固定件拆除结构及帘式安全气囊固定装置
US9982803B2 (en) * 2015-05-27 2018-05-29 Brian Michael Kipp Gripping device and method of using
KR101738054B1 (ko) * 2016-01-12 2017-05-19 현대자동차주식회사 아웃벨트의 체결구조
US10427060B2 (en) * 2017-07-26 2019-10-01 GDI Day Three, LLC Methods and apparatus for decorative attachment system for a medical device
CN108253606B (zh) * 2018-03-19 2023-03-21 奥克斯空调股份有限公司 卡扣组件及空调器
US11519446B2 (en) 2018-11-05 2022-12-06 Illinois Tool Works Inc. Fastener feedback feature
US11608849B2 (en) * 2019-01-04 2023-03-21 Illinois Tool Works Inc. Grommet removal assemblies and methods
JP6753590B1 (ja) * 2019-08-08 2020-09-09 Necプラットフォームズ株式会社 筐体の角度調整機構及び電子機器
JP2021148199A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 固定構造および機器
US11346385B2 (en) 2020-04-06 2022-05-31 Illinois Tool Works Inc. Grommet
US20220013257A1 (en) 2020-07-10 2022-01-13 Illinois Tool Works Inc. Grommet
USD991024S1 (en) 2021-12-15 2023-07-04 Illinois Tool Works Inc. Fastener
USD990300S1 (en) 2021-12-15 2023-06-27 Illinois Tool Works Inc. Fastener

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5922329B2 (ja) * 1976-06-21 1984-05-25 株式会社ニフコ コ−ド留め具
US4626620A (en) * 1985-12-05 1986-12-02 General Motors Corporation Wire bundle and grommet assembly
US4656689A (en) * 1986-04-01 1987-04-14 Molded Products Company Grommet
US5144777A (en) * 1991-04-09 1992-09-08 Allsteel Inc. Grommet assembly for wall panels
US5167047A (en) * 1991-10-01 1992-12-01 Plumley Roger K Wire management grommet
US5806139A (en) * 1996-04-24 1998-09-15 Hi-Lex Corporation Grommet assembly
JP4329888B2 (ja) * 2000-07-06 2009-09-09 株式会社ニフコ 緩衝装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009008185A1 (ja) * 2007-07-12 2009-01-15 Piolax Inc. 留め具
US8245367B2 (en) 2007-07-12 2012-08-21 Piolax Inc. Fastener
JP2010060017A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Nifco Inc クリップ
JP2011185327A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Kitagawa Ind Co Ltd 固定具
JP2015086928A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 株式会社パイオラックス 取付部材の取付構造
WO2023195062A1 (ja) * 2022-04-05 2023-10-12 三菱電機株式会社 ブッシュ部品、および冷媒分配装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE102007024932A1 (de) 2007-11-29
US20070289770A1 (en) 2007-12-20
KR20070114039A (ko) 2007-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007315517A (ja) 2ピースクリップ
JP5036872B2 (ja) 止め具
JP5036816B2 (ja) 留め具
JP4884022B2 (ja) 部品の取付け装置
KR101481360B1 (ko) 2피스 클립
US8496420B2 (en) Clip
US7356886B2 (en) Clamp
WO2010038308A1 (ja) バックル
JP2006151047A (ja) 自動車内装部品の取付け装置
JP2007315467A (ja) 部品の取付装置
JP2004156722A (ja) 本留め用の雄パーツを有する連結具
WO2017134811A1 (ja) バックル
WO2010150631A1 (ja) 留め具
KR101172181B1 (ko) 클립
WO2017199842A1 (ja) クリップ
JP2014228031A (ja) 取付部材の取付構造
JP5210207B2 (ja) クリップと取付部材との組付構造
JP2004263791A (ja) クリップ
JP2007292263A (ja) 部品の取付装置
KR100290646B1 (ko) 수고정구
JP3725019B2 (ja) 部品の取付構造
JP5095550B2 (ja) クリップ
JP2005155738A (ja) クリップ
KR20170134221A (ko) 잠금쇠
JP2591405Y2 (ja) 止め具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081120

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090218