JP2591405Y2 - 止め具 - Google Patents
止め具Info
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- JP2591405Y2 JP2591405Y2 JP1993073300U JP7330093U JP2591405Y2 JP 2591405 Y2 JP2591405 Y2 JP 2591405Y2 JP 1993073300 U JP1993073300 U JP 1993073300U JP 7330093 U JP7330093 U JP 7330093U JP 2591405 Y2 JP2591405 Y2 JP 2591405Y2
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- Japan
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- hollow body
- locking
- female member
- mounting hole
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- Prior art date
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Insertion Pins And Rivets (AREA)
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、ドアトリムボ
ード等の自動車部品をパネル側に固定する雌雄嵌合式止
め具の改良に関するものである。
ード等の自動車部品をパネル側に固定する雌雄嵌合式止
め具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種止め具として、実開昭64
−35206号公報に示すものが存する。該従来の止め
具は、具体的には図示しないが、ドアトリムボード等の
部品側に取り付けられる雄部材と、パネルに穿設されて
いる取付孔に係着される雌部材の2部品から成り、前者
の雄部材は、合成樹脂でピン状体に成形されて、部品を
保持する頭部と、下端に拡大係合部を設けた軸部とを有
し、後者の雌部材は、同じく合成樹脂で筒状体に成形さ
れて、上記雄部材の軸部を挿通する貫通状の中空胴部
と、該中空胴部の上端開口縁に設けられたフランジ部
と、中空胴部の対向する側壁にスリットを介して設けら
れた一対の係止爪とを有する構成となっている。
−35206号公報に示すものが存する。該従来の止め
具は、具体的には図示しないが、ドアトリムボード等の
部品側に取り付けられる雄部材と、パネルに穿設されて
いる取付孔に係着される雌部材の2部品から成り、前者
の雄部材は、合成樹脂でピン状体に成形されて、部品を
保持する頭部と、下端に拡大係合部を設けた軸部とを有
し、後者の雌部材は、同じく合成樹脂で筒状体に成形さ
れて、上記雄部材の軸部を挿通する貫通状の中空胴部
と、該中空胴部の上端開口縁に設けられたフランジ部
と、中空胴部の対向する側壁にスリットを介して設けら
れた一対の係止爪とを有する構成となっている。
【0003】そして、実際の使用に際しては、雄部材の
頭部で部品を保持する一方、パネル側に予め穿設されて
いる取付孔内に雌部材の中空胴部を係着して、後は、雄
部材の軸部を雌部材の中空胴部内に挿通すると、当該軸
部の下端が中空胴部の下端側開口から下方に突出して、
その拡大係合部を中空胴部の下縁に係止するので、これ
により、雄部材と雌部材とが雌雄嵌合して、部品がパネ
ル側に固定されることとなる。しかも、斯る従来止め具
の下では、フランジ部と共働して雌部材の中空胴部をパ
ネルの取付孔に係着する一対の係止爪をスリットを介し
て設けて、この各係止爪を内外方向に大きく撓ませるこ
とができる構成を作用している関係で、以下の利点が期
待できる。
頭部で部品を保持する一方、パネル側に予め穿設されて
いる取付孔内に雌部材の中空胴部を係着して、後は、雄
部材の軸部を雌部材の中空胴部内に挿通すると、当該軸
部の下端が中空胴部の下端側開口から下方に突出して、
その拡大係合部を中空胴部の下縁に係止するので、これ
により、雄部材と雌部材とが雌雄嵌合して、部品がパネ
ル側に固定されることとなる。しかも、斯る従来止め具
の下では、フランジ部と共働して雌部材の中空胴部をパ
ネルの取付孔に係着する一対の係止爪をスリットを介し
て設けて、この各係止爪を内外方向に大きく撓ませるこ
とができる構成を作用している関係で、以下の利点が期
待できる。
【0004】即ち、パネルの取付孔内に雌部材の中空胴
部を差し込む場合には、常に、当該中空胴部を取付孔の
丸みを帯びたダレ側から差し込むとは限らず、固定場所
等によっては、逆に、取付孔のバリ側から差し込まなけ
ればならない場合がある。このような場合に、特に、係
止爪自体が内方へ十分に撓めないと、中空胴部の取付孔
に対する差し込み時に、当該係止爪の一部がバリによっ
て削り取られて、取付孔に対する係止力が低下する恐れ
があるが、上記の従来止め具の如く、一対の係止爪がス
リットを介して内方へ大きく撓めるように構成しておけ
ば、例え、雌部材の中空胴部を取付孔のバリ側から差し
込んでも、係止爪がバリによって大きく削り取られるこ
とがなくなるので、中空胴部の係着状態が不安定となる
心配がなくなるばかりか、止め具自体の再使用も十分に
可能となる訳である。
部を差し込む場合には、常に、当該中空胴部を取付孔の
丸みを帯びたダレ側から差し込むとは限らず、固定場所
等によっては、逆に、取付孔のバリ側から差し込まなけ
ればならない場合がある。このような場合に、特に、係
止爪自体が内方へ十分に撓めないと、中空胴部の取付孔
に対する差し込み時に、当該係止爪の一部がバリによっ
て削り取られて、取付孔に対する係止力が低下する恐れ
があるが、上記の従来止め具の如く、一対の係止爪がス
リットを介して内方へ大きく撓めるように構成しておけ
ば、例え、雌部材の中空胴部を取付孔のバリ側から差し
込んでも、係止爪がバリによって大きく削り取られるこ
とがなくなるので、中空胴部の係着状態が不安定となる
心配がなくなるばかりか、止め具自体の再使用も十分に
可能となる訳である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】確かに、斯る従来止め
具の下では、例え、雌部材の中空胴部を取付孔のバリ側
から差し込んでも、係止爪の削り取られは一応防止でき
るが、反面、部品の固定状態においては、今度は、この
各係止爪の先端部が取付孔の丸みを帯びたダレ側の孔縁
に係止することとなるので、必要に応じて、部品をパネ
ル側から取り外すために、部品と一緒に雄部材の軸部を
雌部材の中空胴部から引き抜こうとすると、ダレの丸み
に起因して、当該係止爪の先端部が内方に容易に撓んで
取付孔の孔縁から簡単に外れてしまうので、これによ
り、雌部材も雄部材と一緒に取付孔から同時に引き抜か
れてしまう問題点を有することとなる。しかも、従来止
め具の如く、雄部材の軸部下端を雌部材の中空胴部から
下方に突出させて、その拡大係合部を中空胴部の下縁に
そのまま係止する構成の下では、例え、中空胴部の下縁
側に拡開用のスリットを形成したとしても、両者の分離
が円滑に行なえないので、この点からも、雌部材の取付
孔からの引き抜きが助長される。
具の下では、例え、雌部材の中空胴部を取付孔のバリ側
から差し込んでも、係止爪の削り取られは一応防止でき
るが、反面、部品の固定状態においては、今度は、この
各係止爪の先端部が取付孔の丸みを帯びたダレ側の孔縁
に係止することとなるので、必要に応じて、部品をパネ
ル側から取り外すために、部品と一緒に雄部材の軸部を
雌部材の中空胴部から引き抜こうとすると、ダレの丸み
に起因して、当該係止爪の先端部が内方に容易に撓んで
取付孔の孔縁から簡単に外れてしまうので、これによ
り、雌部材も雄部材と一緒に取付孔から同時に引き抜か
れてしまう問題点を有することとなる。しかも、従来止
め具の如く、雄部材の軸部下端を雌部材の中空胴部から
下方に突出させて、その拡大係合部を中空胴部の下縁に
そのまま係止する構成の下では、例え、中空胴部の下縁
側に拡開用のスリットを形成したとしても、両者の分離
が円滑に行なえないので、この点からも、雌部材の取付
孔からの引き抜きが助長される。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、斯る従来止め
具の課題を有効に解決するために開発されたもので、部
品側に取り付けられる雄部材と、パネルの取付孔に係着
される雌部材の2部品から成り、雄部材は、部品を保持
する頭部と、下端に拡大係合部を設けた軸部とを有し、
雌部材は、上記雄部材の軸部を挿入する中空胴部と、該
中空胴部の上端開口縁に設けられたフランジ部と、中空
胴部の対向する側壁にスリットを介して設けられた一対
の係止爪とを有する止め具を前提として、雌部材の中空
胴部の側壁に設けられた各係止爪の内側に、テーパーガ
イド面を有する膨出部を一体に形成する一方、該各係止
爪が設けられていない中空胴部の対向する側壁内面に、
上記雄部材の軸部下端に設けられた拡大係合部を係止す
る一対の係止段部を一体に形成する構成を採用した。
尚、この場合に、一対の係止爪の先端部にパネルの取付
孔の孔縁に衝突するストッパー壁を設けることが好まし
い。
具の課題を有効に解決するために開発されたもので、部
品側に取り付けられる雄部材と、パネルの取付孔に係着
される雌部材の2部品から成り、雄部材は、部品を保持
する頭部と、下端に拡大係合部を設けた軸部とを有し、
雌部材は、上記雄部材の軸部を挿入する中空胴部と、該
中空胴部の上端開口縁に設けられたフランジ部と、中空
胴部の対向する側壁にスリットを介して設けられた一対
の係止爪とを有する止め具を前提として、雌部材の中空
胴部の側壁に設けられた各係止爪の内側に、テーパーガ
イド面を有する膨出部を一体に形成する一方、該各係止
爪が設けられていない中空胴部の対向する側壁内面に、
上記雄部材の軸部下端に設けられた拡大係合部を係止す
る一対の係止段部を一体に形成する構成を採用した。
尚、この場合に、一対の係止爪の先端部にパネルの取付
孔の孔縁に衝突するストッパー壁を設けることが好まし
い。
【0007】
【作用】依って、本考案の下でも、雌部材の中空胴部を
取付孔のバリ側から差し込めば、やはり、一対の係止爪
の内方への大きな撓みにより、その削り取られを防止で
きることは言うまでもないが、固定された部品をパネル
から取り外すために、部品と一緒に雄部材の軸部を雌部
材の中空胴部から引き抜く場合には、当該軸部の拡大係
合部で膨出部のテーパーガイド面を押圧しながら、対応
する各係止爪の先端部側を外方に強制的に押し出し、取
付孔の孔縁に対する係止領域を拡大して、その係止状態
を強化することが可能となるので、雄部材の軸部のみが
当該膨出部や係止段部に抗して雌部材の中空胴部内から
確実に引き抜かれることとなる。従って、本考案にあっ
ては、例え、係止爪の先端部が取付孔の丸みを帯びたダ
レ側の孔縁に係止していても、部品をパネル側から取り
外す場合に、雌部材が一緒に取付孔から引き抜かれてし
まうことを完全に防止できる訳である。又、この場合に
おいて、上記各係止爪の先端部に取付孔の孔縁に衝突す
るストッパー壁を予め設けておけば、各係止爪の先端部
側が無闇に外方に押し出される心配がない。
取付孔のバリ側から差し込めば、やはり、一対の係止爪
の内方への大きな撓みにより、その削り取られを防止で
きることは言うまでもないが、固定された部品をパネル
から取り外すために、部品と一緒に雄部材の軸部を雌部
材の中空胴部から引き抜く場合には、当該軸部の拡大係
合部で膨出部のテーパーガイド面を押圧しながら、対応
する各係止爪の先端部側を外方に強制的に押し出し、取
付孔の孔縁に対する係止領域を拡大して、その係止状態
を強化することが可能となるので、雄部材の軸部のみが
当該膨出部や係止段部に抗して雌部材の中空胴部内から
確実に引き抜かれることとなる。従って、本考案にあっ
ては、例え、係止爪の先端部が取付孔の丸みを帯びたダ
レ側の孔縁に係止していても、部品をパネル側から取り
外す場合に、雌部材が一緒に取付孔から引き抜かれてし
まうことを完全に防止できる訳である。又、この場合に
おいて、上記各係止爪の先端部に取付孔の孔縁に衝突す
るストッパー壁を予め設けておけば、各係止爪の先端部
側が無闇に外方に押し出される心配がない。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図示する一実施例に基づいて
詳述すれば、該実施例に係る止め具も、従来と同様に、
図1に示す如く、合成樹脂で別体成形された雄部材1と
雌部材11の2部品から成るものであるが、特徴とする
ところは、以下の構成を採用した点にある。即ち、前者
の雄部材1は、図2にも示す如く、部品を保持する頭部
2と、下端に拡大係合部4を設けた軸部3とを有し、頭
部2を頚5を介して離間する2枚の保持フランジ6・7
で画成し、軸部3の拡大係合部4をその上面側の下り傾
斜面8から先端に向かって先細りとなる形状に成形する
構成となっている。
詳述すれば、該実施例に係る止め具も、従来と同様に、
図1に示す如く、合成樹脂で別体成形された雄部材1と
雌部材11の2部品から成るものであるが、特徴とする
ところは、以下の構成を採用した点にある。即ち、前者
の雄部材1は、図2にも示す如く、部品を保持する頭部
2と、下端に拡大係合部4を設けた軸部3とを有し、頭
部2を頚5を介して離間する2枚の保持フランジ6・7
で画成し、軸部3の拡大係合部4をその上面側の下り傾
斜面8から先端に向かって先細りとなる形状に成形する
構成となっている。
【0009】又、後者の雌部材11は、図3にも示す如
く、その前提構造は、上記雄部材1の軸部3を挿入する
有底状の中空胴部12と、該中空胴部12の上端開口縁
に設けられたフランジ部13と、中空胴部12の対向す
る側壁に逆U字状のスリット15を介して設けられた一
対の係止爪14とを有するものであるが、本実施例にあ
っては、上記雌部材11の中空胴部12の側壁に設けら
れた各係止爪14の内側下位側に、上下にテーパーガイ
ド面17・18を有する膨出部16を一体に形成する一
方、該各係止爪14が設けられていない中空胴部12の
対向する側壁内面に、上記雄部材1の軸部3下端に設け
られた拡大係合部4を係止する一対の係止段部19を一
体に形成すると共に、上記各係止爪14の先端部14a
の内側寄りに上方に突出するストッパー壁14bを突設
する構成を採用している。尚、図中、20は上記各係止
段部19を形成するための型抜き用の孔である。
く、その前提構造は、上記雄部材1の軸部3を挿入する
有底状の中空胴部12と、該中空胴部12の上端開口縁
に設けられたフランジ部13と、中空胴部12の対向す
る側壁に逆U字状のスリット15を介して設けられた一
対の係止爪14とを有するものであるが、本実施例にあ
っては、上記雌部材11の中空胴部12の側壁に設けら
れた各係止爪14の内側下位側に、上下にテーパーガイ
ド面17・18を有する膨出部16を一体に形成する一
方、該各係止爪14が設けられていない中空胴部12の
対向する側壁内面に、上記雄部材1の軸部3下端に設け
られた拡大係合部4を係止する一対の係止段部19を一
体に形成すると共に、上記各係止爪14の先端部14a
の内側寄りに上方に突出するストッパー壁14bを突設
する構成を採用している。尚、図中、20は上記各係止
段部19を形成するための型抜き用の孔である。
【0010】依って、斯る構成の止め具を用いて、ドア
トリムボード等の部品P1をパネルP2側に固定する場
合には、基本的には、従来と同様に、雄部材1の頭部2
を画成する2枚の保持フランジ6・7間で部品P1を保
持する一方、フランジ部13と一対の係止爪14を介し
て、パネルP2側に予め穿設されている取付孔H内に雌
部材11の中空胴部12を係着して、後は、雄部材1の
軸部3を雌部材11の中空胴部12内に挿入すると、当
該軸部3の拡大係合部4が一対の係止段部19に係止す
るので、これにより、図4・図5に示す如く、雄部材1
と雌部材11とが雌雄嵌合して、部品P1がパネルP2
側に固定されることとなる。
トリムボード等の部品P1をパネルP2側に固定する場
合には、基本的には、従来と同様に、雄部材1の頭部2
を画成する2枚の保持フランジ6・7間で部品P1を保
持する一方、フランジ部13と一対の係止爪14を介し
て、パネルP2側に予め穿設されている取付孔H内に雌
部材11の中空胴部12を係着して、後は、雄部材1の
軸部3を雌部材11の中空胴部12内に挿入すると、当
該軸部3の拡大係合部4が一対の係止段部19に係止す
るので、これにより、図4・図5に示す如く、雄部材1
と雌部材11とが雌雄嵌合して、部品P1がパネルP2
側に固定されることとなる。
【0011】しかも、この場合に、雌部材11の中空胴
部12を取付孔Hのバリ21側から差し込む場合でも、
従来と同様、一対の係止爪14のスリット15を介した
内方への大きな撓みにより、その削り取られが防止でき
るので、当該各係止爪14の係止力が低下する心配がな
いことは言うまでもないが、軸部3の拡大係合部4が膨
出部16の上部テーパーガイド面17に当接して、各係
止爪14を外方に押しやりながら膨出部16を通過でき
るので、膨出部16の存在が大きな抵抗力を生じさせる
心配も全くない。
部12を取付孔Hのバリ21側から差し込む場合でも、
従来と同様、一対の係止爪14のスリット15を介した
内方への大きな撓みにより、その削り取られが防止でき
るので、当該各係止爪14の係止力が低下する心配がな
いことは言うまでもないが、軸部3の拡大係合部4が膨
出部16の上部テーパーガイド面17に当接して、各係
止爪14を外方に押しやりながら膨出部16を通過でき
るので、膨出部16の存在が大きな抵抗力を生じさせる
心配も全くない。
【0012】そして、逆に、固定された部品P1をパネ
ルP2側から取り外す場合には、本実施例にあっても、
基本的には、部品P1と一緒に雄部材1の軸部3を雌部
材11の中空胴部12内から引き抜くこととなるが、こ
の時に、部品P1と一緒に雄部材1の軸部3を雌部材1
1の中空胴部12から引き抜こうとすると、図6に示す
如く、今度は、当該軸部3の拡大係合部4で膨出部16
の下部テーパーガイド面18を押圧しながら、特に、対
応する各係止爪14の先端部14a側を外方に強制的に
押し出し、取付孔Hの孔縁に対する係止領域を拡大し
て、その係止状態を強化することが可能となるので、こ
れにより、雄部材1の軸部3のみが当該膨出部16や係
止段部19に抗して雌部材11の中空胴部12内から確
実に引き抜かれることとなる。尚、この場合にあって、
仮に、一対の係止爪14の先端部14aが外方に大きく
押し出されようとした場合には、今度は、各先端部14
aに設けられているストッパー壁14bが取付孔Hの孔
縁に衝突して、それ以上の押し出しを阻止するので、こ
の点からも、係止爪14の係止状態が解除される心配は
ない。
ルP2側から取り外す場合には、本実施例にあっても、
基本的には、部品P1と一緒に雄部材1の軸部3を雌部
材11の中空胴部12内から引き抜くこととなるが、こ
の時に、部品P1と一緒に雄部材1の軸部3を雌部材1
1の中空胴部12から引き抜こうとすると、図6に示す
如く、今度は、当該軸部3の拡大係合部4で膨出部16
の下部テーパーガイド面18を押圧しながら、特に、対
応する各係止爪14の先端部14a側を外方に強制的に
押し出し、取付孔Hの孔縁に対する係止領域を拡大し
て、その係止状態を強化することが可能となるので、こ
れにより、雄部材1の軸部3のみが当該膨出部16や係
止段部19に抗して雌部材11の中空胴部12内から確
実に引き抜かれることとなる。尚、この場合にあって、
仮に、一対の係止爪14の先端部14aが外方に大きく
押し出されようとした場合には、今度は、各先端部14
aに設けられているストッパー壁14bが取付孔Hの孔
縁に衝突して、それ以上の押し出しを阻止するので、こ
の点からも、係止爪14の係止状態が解除される心配は
ない。
【0013】従って、本実施例の下では、例え、係止爪
14の先端部14aが取付孔Hの丸みを帯びたダレ22
側の孔縁に係止していても、従来のものと異なり、部品
P1をパネルP2側から取り外す場合に、雌部材11が
一緒に取付孔Hから引き抜かれてしまうことを確実に防
止できるので、再使用も頗る良好となる訳である。
14の先端部14aが取付孔Hの丸みを帯びたダレ22
側の孔縁に係止していても、従来のものと異なり、部品
P1をパネルP2側から取り外す場合に、雌部材11が
一緒に取付孔Hから引き抜かれてしまうことを確実に防
止できるので、再使用も頗る良好となる訳である。
【0014】尚、上記の実施例にあっては、雄部材1の
頭部2を2枚の離間する保持フランジ6・7で画成して
いるが、本考案の下では、この雄部材1の頭部2自体は
それ程大きな意義を有するものではないので、その他の
手段に置換することも実施に応じ任意である。
頭部2を2枚の離間する保持フランジ6・7で画成して
いるが、本考案の下では、この雄部材1の頭部2自体は
それ程大きな意義を有するものではないので、その他の
手段に置換することも実施に応じ任意である。
【0015】
【考案の効果】以上の如く、本考案は、上記構成の採用
により、例え、雌部材の中空胴部をパネルの取付孔のバ
リ側から差し込んでも、当該バリで、係止爪が削り取ら
れることを防止できることは勿論であるが、部品をパネ
ルから取り外すために、部品と一緒に雄部材の軸部を雌
部材の中空胴部から引き抜く場合には、軸部の拡大係合
部で膨出部のテーパーガイド面を押圧しながら、対応す
る係止爪の先端部側を外方に強制的に押し出し、取付孔
の孔縁に対する係止領域を拡大して、その係止状態を強
化することが可能となるので、例え、係止爪の先端部が
取付孔の丸みを帯びたダレ側の孔縁に係止していても、
雌部材が雄部材と一緒に取付孔から引き抜かれることを
完全に防止できることとなった。又、予め、係止爪の先
端部に取付孔の孔縁に衝突するストッパー壁を設けてお
けば、各係止爪の先端部側が無闇に外方に押し出される
ことを有効に防止できることとなる。
により、例え、雌部材の中空胴部をパネルの取付孔のバ
リ側から差し込んでも、当該バリで、係止爪が削り取ら
れることを防止できることは勿論であるが、部品をパネ
ルから取り外すために、部品と一緒に雄部材の軸部を雌
部材の中空胴部から引き抜く場合には、軸部の拡大係合
部で膨出部のテーパーガイド面を押圧しながら、対応す
る係止爪の先端部側を外方に強制的に押し出し、取付孔
の孔縁に対する係止領域を拡大して、その係止状態を強
化することが可能となるので、例え、係止爪の先端部が
取付孔の丸みを帯びたダレ側の孔縁に係止していても、
雌部材が雄部材と一緒に取付孔から引き抜かれることを
完全に防止できることとなった。又、予め、係止爪の先
端部に取付孔の孔縁に衝突するストッパー壁を設けてお
けば、各係止爪の先端部側が無闇に外方に押し出される
ことを有効に防止できることとなる。
【図1】本考案の実施例に係る止め具を示す分解斜視図
である。
である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】(A)は図1のB−B線断面図、(B)は図1
のC−C線断面図である。
のC−C線断面図である。
【図4】部品をパネルに固定した状態を一方向から示す
断面図である。
断面図である。
【図5】部品をパネルに固定した状態を他方向から示す
断面図である。
断面図である。
【図6】雄部材の軸部の引き抜き状態を説明する要部拡
大半断面図である。
大半断面図である。
1 雄部材 2 頭部 3 軸部 4 拡大係合部 11 雌部材 12 胴部 13 フランジ部 14 係止爪 14a 同先端部 14b 同ストッパー壁 15 スリット 16 膨出部 17 上部テーパーガイド面 18 下部テーパーガイド面 19 係止段部 21 バリ 22 ダレ P1 部品 P2 パネル H 取付孔
Claims (2)
- 【請求項1】 部品側に取り付けられる雄部材と、パネ
ルの取付孔に係着される雌部材の2部品から成り、雄部
材は、部品を保持する頭部と、下端に拡大係合部を設け
た軸部とを有し、雌部材は、上記雄部材の軸部を挿入す
る中空胴部と、該中空胴部の上端開口縁に設けられたフ
ランジ部と、中空胴部の対向する側壁にスリットを介し
て設けられた一対の係止爪とを有する止め具において、
雌部材の中空胴部の側壁に設けられた各係止爪の内側
に、テーパーガイド面を有する膨出部を一体に形成する
一方、該各係止爪が設けられていない中空胴部の対向す
る側壁内面に、上記雄部材の軸部下端に設けられた拡大
係合部を係止する一対の係止段部を一体に形成したこと
を特徴とする止め具。 - 【請求項2】 上記一対の係止爪の先端部にパネルの取
付孔の孔縁に衝突するストッパー壁を設けたことを特徴
とする請求項1記載の止め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993073300U JP2591405Y2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 止め具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993073300U JP2591405Y2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 止め具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0741030U JPH0741030U (ja) | 1995-07-21 |
JP2591405Y2 true JP2591405Y2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=13514181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993073300U Expired - Fee Related JP2591405Y2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 止め具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2591405Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002283865A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-03 | Fuji Kiko Co Ltd | 自動変速機用シフトレバー装置 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP1993073300U patent/JP2591405Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0741030U (ja) | 1995-07-21 |
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Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |