JP2007292263A - 部品の取付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被取付部品にワンタッチで簡単に取付けでき、ガタツキなくしっかりと固定することができる部品の取付装置を提供する。
【解決手段】この部品の取付装置は、孔6及び係止溝7を有する取付孔5が形成された天井壁部1と、ベース部20と筒状の軸部30とを有するホルダ10とを、軸部30を取付孔5に挿入することによって固定するもので、軸部30の対向する側面に、孔6の周縁に係合する一対の弾性爪片37が形成され、軸部30の弾性爪片37が形成されていない側面には、一対の弾性爪片37の間に進入可能で、かつ、係止溝7に嵌合する弾性係止片40が形成されている。この弾性係止片40は、係止溝7に嵌合したときに、軸部30の内側に撓んで一対の弾性爪片37を内側から押圧し、一対の弾性爪片37の軸部30内側への撓みを防止して、孔6の周縁に対してガタ付くことなくしっかりと固定ができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、例えば、サンバイザ用ホルダ等の自動車用の部品を、自動車のパネル部材等の被取付部品に固定するために用いられる、部品の取付装置に関する。
従来のこの種の部品の取付装置として、下記特許文献1には、孔縁の対向する部分に係止溝(係止部)を有する取付孔(パネル孔)に、ベース部と該ベース部から伸びる軸部とからなる部品(取付具)の前記軸部を挿入することにより、取付孔に固定できるようにした取付装置が開示されている。前記軸部は、ベース部から所定間隔をおいて平行に立設した一対の柱部を有しており、各柱部の外側面には抜け止め部がそれぞれ突設されている。各柱部の上端部近傍には、撓み可能な弾性係止片が連結され、該弾性係止片の厚さは、一対の柱部の内面間の幅よりも小さく形成されていて、一対の柱部の内部に挿入可能となっている。
そして、抜け止め部を係止溝に整合させ、弾性係止片を撓ませて柱部内に挿入させながら、取付孔に軸部を挿入して抜け止め部を取付孔の表面側に突き出し、その後、部品を所定角度回転させると、抜け止め部が取付孔周縁に係合すると共に、弾性係止片が係止溝に係合し、部品が回り止めされて取付孔に固定される。このとき、一対の柱部内に挿入された弾性係止片は、各柱部の内面に対して弾性係止片の両側面が近接して配置されるため、弾性係止片のガタツキが防止され、取付孔に部品をしっかりと取付けることができる。
特開2004−144158号公報
上記特許文献1の場合、抜け止め部を係止溝に挿入した後に、部品を回転させて抜け止め部を取付孔に係合させるようにしており、部品の挿入及び回転といった2つの操作が必要であるため、煩雑で作業性に問題がある。
したがって、本発明の目的は、被取付部品に対してワンタッチで簡単に取付けることができると共に、ガタツキなくしっかりと固定することができる部品の取付装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、一対の係止溝が孔縁の対向する部分に形成された取付孔を有する被取付部品と、ベース部と該ベース部から筒状に延出された軸部とを有する部品とを、前記軸部を前記取付孔に挿入することによって固定するようにした取付装置において、前記軸部の対向する側面には、該軸部の内側及び外側に撓み可能であると共に、前記取付孔の孔縁に係合する一対の弾性爪片が形成され、前記軸部の前記弾性爪片が形成されていない側面には、前記一対の弾性爪片の間に進入できるように、前記軸部の内側及び外側に撓み可能とされると共に、前記係止溝に嵌合して回り止めをなす弾性係止片が形成され、この弾性係止片は、前記係止溝に嵌合したときに、前記軸部の内側に撓んで前記一対の弾性爪片の内面に当接するように構成されていることを特徴とする部品の取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、弾性係止片を係止溝に整合させて、軸部を取付孔に対して押し込むと、一対の弾性爪片が撓みつつ取付孔を通過して、その裏面側で孔縁に係合すると共に、弾性係止片が係止溝に嵌合して、部品を回り止めした状態で、ワンタッチで簡単に部品を取付孔へ固定することができる。
また、上記固定状態では、軸部内に弾性係止片が挿入されて、孔縁に係合した一対の弾性爪片の内面に当接するので、一対の弾性爪片の軸部内側への撓みを防止して、孔縁に対してガタ付くことなく、しっかりと固定することができると共に、弾性係止片もしっかりと固定されてガタ付くことがないので、確実に回り止めを図ることができる。
一方、部品を被取付部品の取付孔から取外す場合には、弾性係止片と係止溝との係合を解除して、一対の弾性爪片を一対の係止溝に整合するまで回転させて、軸部を取付孔から引き抜くことにより、取外すことができる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記弾性爪片は、前記ベース部に向かうに従って前記軸部の外側に突出するテーパ部と、該テーパ部の頂部を超えた部分に形成された係合段部とを有し、前記弾性係止片は、前記ベース部に向かうに従って前記軸部の外側に突出するテーパ部を有しており、前記弾性爪片の頂部の位置に対して前記弾性係止片のテーパ部の前記係止溝に当接する位置が前記ベース部寄りに配置されている部品の取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、軸部を取付孔に挿入する際、弾性爪片の頂部が孔縁を通過するまでは、弾性係止片が大きく内側に撓まず、弾性爪片の内面に当接しないので、弾性爪片の内側への撓みが規制されることがなく、取付孔への軸部の挿入抵抗を小さくすることができ、取付け作業性を向上させることができる。
本発明の第3は、前記第1又は第2の発明において、前記弾性爪片と前記弾性係止片とが当接する面の少なくとも一方には、前記弾性係止片が前記一対の弾性爪片の間に挿入されるのをガイドするテーパ面が形成されている部品の取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、弾性係止片が係止溝に押圧されて軸部内に挿入されるときに、一対の弾性爪片の内面に当接してそれらの間にスムーズに挿入されるので、弾性爪片の内面間に確実に配置させることができ、一対の弾性爪片のガタ付きや、弾性係止片のガタ付きをより効果的に防止することが可能となる。
本発明の第4は、前記第1〜3の発明のいずれか1つにおいて、前記弾性係止片の前記軸部への挿入方向の先端部が最も拡径されていて、前記一対の弾性爪片の内面に当接する部分をなしており、前記軸部を前記取付孔に係合させた状態で、前記弾性係止片を前記軸部の内側に更に押し込むと、前記拡径された先端部が前記弾性爪片の内面間を抜け出るように構成されている部品の取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、部品を取付孔から取外したいときに、弾性係止片を軸部の内側に更に押し込むことにより、弾性係止片の拡径された先端部が弾性爪片の内面間を抜け出て弾性爪片への押圧が解除されるので、弾性爪片が軸部の内側に撓みやすくなり、軸部を回動させやすくして、比較的簡単に部品を取外すことが可能となる。
本発明の第5は、前記第4の発明において、前記弾性係止片の拡径された先端部が前記弾性爪片の内面間を抜け出た際に、前記弾性爪片の反対側の端面に係合するように構成されている部品の取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、弾性係止片の先端部が弾性爪片の反対側に抜け出たとき、弾性爪片の反対側の端面に係合して、弾性係止片が弾性復帰して軸部の内部から突出することが規制されるので、軸部をより回動させやすくして、部品を取付孔から極めて容易に取外すことが可能となる。
本発明の第6は、前記第1〜5の発明のいずれか1つにおいて、前記軸部は、前記取付孔内周にほぼ適合する外周形状を有しているが、前記弾性係止片が連結された壁部は、軸方向から見て平坦な形状をなしている部品の取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、弾性係止片が連結された壁部は、軸方向から見て平坦な形状をなしているので、弾性係止片を軸部の中心に近接した位置に形成することができ、弾性係止片が係止溝に押圧されて軸部の内部に撓むときに、弾性係止爪の内面に当接させやすくすることができる。
本発明の第7は、前記第1〜6の発明のいずれか1つにおいて、前記ベース部には、前記弾性係止片の前記ベース部側の端部が入り込む切欠き部が形成されている部品の取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、弾性係止片のベース部側の端部が入り込む切欠き部がベース部に形成されているので、取付孔から部品を取外す際に、上記切欠き部を通して弾性係止片を軸部の内側に押し込みやすくなり、部品の取外しが容易となる。
本発明の第8は、前記第1〜7の発明のいずれか1つにおいて、前記ベース部には、サンバイザの軸部を保持する保持部が連設されている部品の取付装置を提供するものである。
上記発明によれば、サンバイザの軸部を保持する保持部を有する部品、すなわちサンバイザホルダを、被取付部品である自動車のパネルの取付孔に、ワンタッチで確実に固定することができる。
本発明の部品の取付装置によれば、弾性係止片を係止溝に整合させて、軸部を取付孔に対して押し込むと、一対の弾性爪片が撓みつつ取付孔を通過して、その裏面側で孔縁に係合すると共に、弾性係止片が係止溝に嵌合して、部品を回り止めした状態で、ワンタッチで簡単に部品を取付孔へ固定することができる。
また、上記固定状態では、軸部内に弾性係止片が挿入されて、孔縁に係合した一対の弾性爪片の内面に当接するので、一対の弾性爪片の軸部内側への撓みを防止して、孔縁に対してガタ付くことなく、しっかりと固定することができると共に、弾性係止片もしっかりと固定されてガタ付くことがないので、確実に回り止めを図ることができる。
以下、図1〜9を参照して、本発明の部品の取付装置の一実施形態について説明する。
自動車のフロントガラス上方の天井壁には、日除けのためのサンバイザが取付けられている。本発明の部品の取付装置は、例えば、このようなサンバイザの軸部を着脱可能に保持するためのサンバイザ用ホルダを天井壁部に取付けるために適用される。図1を参照すると、この実施形態の場合、天井壁部1が本発明における被取付部をなし、この天井壁部1に、本発明における部品としてのサンバイザ用ホルダ10(以下、「ホルダ10」という)が取付けられる。
前記天井壁部1は、この実施形態の場合、パネル部材2と、このパネル部材2の下面に貼着されたトリム部材3とから構成されている。パネル部材2の所定箇所には、円形状の孔6と、この孔6の周縁の対向する部分をコ字状に切欠いて形成された一対の係止溝7,7とからなる、取付孔5が形成されている。一方、トリム部材3には、取付孔5に対応する位置で、それよりもやや大きな円形状をなした開口部8が形成されている。この開口部8により、パネル部材2の表面側(図1の場合、下面側)に後述するホルダ10のリブ34及び段部35を当接させることができ、かつ、ホルダ10を回転させたときに、前記リブ34及び段部35がトリム部材3に干渉しないようにしている。
図2及び図3を併せて参照すると、本発明における部品としてのホルダ10は、天井壁部1のトリム部材3に当接するベース部20と、該ベース部20の上面(トリム部材3に当接する面)の中央から垂直に延出した筒状の軸部30とを有し、前記軸部30には、一対の弾性爪片37,37及び弾性係止片40が形成されている。
各構成部分について説明すると、図2(d)に示すように、ベース部20は一方向に長い長方形状をなしており、その長手方向一端の下面から、図示しないサンバイザの軸部を係脱可能に保持する、断面C字状の保持部21が延出されている(図2(a)参照)。
一方、図2(a)に示すように、ベース部20の長手方向の他端側の下面からは、前記保持部21の内側に向かってやや湾曲した形状をなした押え片23が延出している。この押え片23は、サンバイザの軸部が保持部21に挿入されたときに、該軸部の外周に弾性的に当接する部分であり、外径の異なるサンバイザの軸部でもガタツキなく保持することが可能となっている。
なお、サンバイザの軸部の基端を球状に膨出した形状とし、これを回動自在に保持できるような球状の凹部を有する自在継手からなる保持部を設けたホルダに適用することもでき、保持部21の形状は特に限定されるものではない。
また、ベース部20の上面には、その幅方向の中央部に沿って、切欠き部25が形成されており、この切欠き部25に後述する弾性係止片40の基端側の一部が入り込むようになっている。図3(a)に示すように、この切欠き部25は、ベース部20の長手方向の一端から、前記押え片23の近傍まで伸びていて、後述する軸部30の内部に連通した形状をなしている。
上記ベース部20の上面中央から延出した軸部30は、前記ベース部20の切欠き部25の両側から互いに平行に立設した一対の側壁31,31と、該一対の側壁31,31を連結する円弧状の前壁32と、前記一対の側壁31,31の前壁32とは反対側、すなわちベース部20の長手方向の一端側を連結する後壁33とからなり、4つの壁部で囲まれた筒状をなしている。なお、前壁32が取付孔5の孔6の内周にほぼ適合した円弧形状をなしているのに対して、後壁33は、図2(d)に示すように、軸方向から見て平坦な形状をなしている。同図2(d)に示すように、ベース部20の上面には、前壁32よりも前方に突出して軸方向から見てコ字状をなしたリブ34が形成されており、更に、後壁33に隣接して切欠き部25の両側から一対の段部35,35が突設している。これらのリブ34及び各段部35は、共に同一の高さで突出しており(図2(a)参照)、図5に示すように、パネル部材2の表面側に当接する部分となる。更に、軸部30の上端外周には、各壁部31,32,33の全周に亘って、上方に向かうほど次第に肉薄となるテーパ面30aが形成されており、軸部30を取付孔5に挿入しやすくしている。
軸部30の対向する一対の側壁31,31には、コ字状スリット38を介して弾性爪片37がそれぞれ形成され、各弾性爪片37は軸部30の内側及び外側に撓み可能となっている。また、各弾性爪片37は、前記ベース部20に向かうにつれて次第に外側に突出するテーパ部37aと、該テーパ部37aの最も外側へ突出した頂部37bと、この頂部37bを越えた部分において高さが急激に低くなっていて、前記取付孔5の孔6の周縁に係合する係合段部37cとを有している。なお、図2(a)に示すように、弾性爪片37の係合段部37cは、前述したベース部20のリブ34及び段部35よりも上方に形成されていて、リブ34及び段部35と協動してパネル部材2の表面及び裏面を挟み込むようになっている。また、係合段部37cは、テーパ状に形成されており、パネル部材2が薄い場合や厚い場合でも、そのテーパ面の一部が取付孔5の孔6の周縁に係合し、パネル部材2の板厚変化に対応できるようになっている。更に、弾性爪片37の幅や、撓んでいないときの突出高さは、前記取付孔5の一対の係止溝7,7を通過できると共に、取付孔5の孔6には係合するように設定されている。
図3(a)〜(c)を参照すると、一対の弾性爪片37,37の先端側の内面には、突部39,39が対向して設けられている。また、図3(a),(c)に示すように、各突部39には、軸部30の後壁33側の端縁から、前壁32側に向けて次第に内側に突出するテーパ面39aが形成されていて、一対の弾性爪片37,37の間に、後述する弾性係止片40が挿入される際のガイドとなっている。そして、図3(c)に示すように、各突部39を軸方向から見たときに、その先端面39b,39bの間隔D1は、後述する弾性係止片40の拡径部45,45の外径D2よりも小さく形成されている。そのため、弾性係止片40が軸部30の内側に撓んで、その先端の拡径部45がテーパ面39aによりガイドされて先端面39bに至ったときに、各先端面39bを内側から押圧して、一対の弾性爪片37,37が内側から押圧されるようになっている。
一方、図2(a),(b)を参照すると、弾性係止片40は、前記軸部30の後壁33に、軸方向に沿って設けられた一対のスリット41,41を介して形成されている。この弾性係止片40は、その基端部が後壁33の上端縁に連結されていて、該基端部を支点として軸部30の内側及び外側に撓むようになっており、先端部の外側には板状の突片43が基端部と同一幅で突設されている。より詳細に説明すると、前記板状の突片43は、弾性係止片40の軸方向のほぼ中間位置から前記切欠き部25の内部に入り込む長さで形成されており、その外側には、円弧状の曲面部43aを介して、ベース部20に向かうに従って軸部30の外側に突出すると共に高さが低くなるテーパ部43bが形成されている。また、軸方向から見て円弧状にやや突出した形状をなす外側端面43cと、軸方向に沿った平面をなす内側面43d(図3(a)参照)を有している。
前記テーパ部43bは、図4に示すように、軸部30を取付孔5に挿入する際に、係止溝7の内周により押圧されて弾性係止片40を内側に撓ませる部分となる。更に、該テーパ部43bの上記係止溝7に当接する部分は、前記弾性爪片37の頂部37bよりも、ベース部20寄りに配設されており、その結果、図4に示すように、弾性爪片37の頂部37bが取付孔5の孔6の周縁を乗り越えるまでは、弾性係止片40が大きく内側に撓むことなく、弾性係止片40が弾性爪片37の内面に当接しないように構成されている。それによって、軸部30を取付孔5に容易に挿入できるようにしている。
図3(c)を併せて参照すると、弾性係止片40の軸部30に対する挿入方向の先端部である、突片43の内側面43dには、その幅方向の両側部に突出した拡径部45,45が設けられている。また、図2(b)に示すように、各拡径部45の上部には、上方に向かって次第に縮径するテーパ面45aがそれぞれ形成されていて、前述した一対の弾性爪片37,37の間に侵入しやすくなっている。更に、図3(c)に示すように、一対の拡径部45,45を軸方向から見たとき、拡径部45,45の外径D2は、前述した弾性爪片37の各先端面39b,39bの間隔D1よりも大きく形成されている。したがって、弾性係止片40が軸部30の内側に撓み、突片43が一対の弾性爪片37,37の各突部39の間に進入するときに、弾性係止片40の拡径部45,45が、突部39のテーパ面39aにガイドされて先端面39b,39b間に挿入され、各先端面39bを内側から押圧する(図6参照)。
次に、上記構成からなる本発明の部品の取付装置を用いて、部品であるホルダ10を被取付部品である天井壁部1に取付ける際の手順について説明する。
まず、図1に示すように、ホルダ10の弾性係止片40を、パネル部材2の取付孔5の係止溝7に整合させて、トリム部材3側から開口部8を通して、軸部30を取付孔5に挿入していくと、テーパ部37aが孔6の内周に押圧されて一対の弾性爪片37,37が内側に撓むと共に、弾性係止片40が係止溝7に挿入される。更に、軸部30を押し込んで、頂部37bが孔6を通過して係合段部37cが孔6の周縁に至ると、図8に示すように、弾性爪片37が弾性復帰して係合段部37cが孔6の裏面側周縁に係合する。
一方、弾性係止片40は、前記弾性爪片37の頂部37bが孔6の周縁を通過した後、テーパ部43bが係止溝7に当接して軸部30の内側に撓み始め、図5に示すように、係止溝7の周縁に嵌合して、ホルダ10の回り止めが図られる。また、軸部30の内側に撓んだ弾性係止片40の拡径部45,45が、一対の弾性爪片37,37に設けられたテーパ面39aにガイドされて、一対の弾性爪片37,37の間に進入していく。そして、弾性爪片37が孔6に係合した状態では、弾性係止片40の拡径部45,45が、図6及び図7に示すように、一対の弾性爪片37,37の各突部39,39の間に挿入される。このとき、弾性係止片40の拡径部45,45の外径D2は、各突部39の先端面39b,39bの間隔D1よりも大きく形成されているので、図6に示すように、拡径部45,45が各先端面39b,39bを内側から押圧して、一対の弾性爪片37,37を内側から押圧した状態となる。
こうして、一対の弾性爪片37,37は、外側にある係合段部37cが取付孔5の孔6の周縁に係合すると共に、その状態で内側から弾性係止片40の拡径部45により押圧されるようになっているので、一対の弾性爪片37,37が軸部30の内側へ撓むことを防止して、孔6の周縁に対してガタ付くことなくしっかりと固定することができる。また、弾性係止片40も、一対の弾性爪片37,37の各突部39に挟み込まれる関係となるため、図5及び図8に示すように、弾性係止片40が係止溝7に嵌合した状態でしっかりと固定されて、弾性係止片40が係止溝7内でガタ付くことを防止すると共に、ホルダ10の回り止めを確実に図ることができる。
なお、上記のようにホルダ10の軸部30が取付孔5に挿入された状態では、ホルダ10のベース部20から突設したリブ34及び段部35が、パネル部材2の表面側に当接すると共に、天井壁部1の表面側にあるトリム部材3にベース部20の上面が当接するようになっている(図5参照)。
以上説明したように、この取付装置においては、ホルダ10の軸部30を取付孔5に挿入することにより、ホルダ10を回り止めした状態で、取付孔5に対してワンタッチで簡単に固定することができる。前記特許文献1のように、軸部に設けられた抜け止め部を、取付孔の係止溝に挿入した後、回転させる必要がなく、部品の取付作業性を向上させることができる。
また、一対の弾性爪片37,37及び弾性係止片40は撓み可能に形成されていると共に、それぞれが弾性的に当接するようになっているので、弾性爪片37や弾性係止片40の長さや幅が多少ばらついていても、ガタ付きなく固定することができ、厳しい寸法精度が要求されることがなく、製造コストを低減させることができる。
更に、この実施形態においては、弾性係止片40のテーパ部43bの係止溝7に当接する位置を、弾性爪片37の頂部37bに対してベース部20寄りに配置したので、上述したように、弾性爪片37の頂部37bが孔6の周縁を通過した後、弾性係止片40が軸部30の内側に撓み始める。すなわち、軸部30を取付孔5に挿入する際に、弾性爪片37の頂部37bが孔6の周縁を通過するまでは、弾性係止片40が一対の弾性爪片37,37の内面に当接しないので、各弾性爪片37の内側への撓みが規制されることがなく、取付孔5への軸部30の挿入抵抗を小さくすることができ、取付け作業性を向上させることが可能となる。
また、この実施形態においては、一対の弾性爪片37,37にそれぞれテーパ面39aを設けたので、上述したように、弾性係止片40が係止溝7に押圧されて軸部30内に挿入されるときに、その拡径部45が前記テーパ面39aによりガイドされて、一対の弾性爪片37,37の間にスムーズに挿入される。その結果、一対の弾性爪片37,37を内側から押圧して、一対の弾性爪片37,37のガタ付きを防止できると共に、弾性係止片40が弾性爪片37,37の内面に挟まれて、弾性係止片40のガタ付きも効果的に防止することができる。
更に、この実施形態においては、軸部30を構成する壁部のうち、前壁32は円弧状をなし、その一方、弾性係止片40が連結された後壁33は軸方向から見て平坦な形状をなしているので、弾性係止片40を軸部30の中心に近接した位置に支持することができ、弾性係止片40が係止溝7に押圧されて軸部30の内部に撓むときに、弾性係止爪37の内面に当接させやすくすることができる。
以上のようにして、ホルダ10を天井壁部1の取付孔5に取付けた後、保持部21に図示しないサンバイザの軸部を差し込むことによって、ホルダ10にサンバイザの軸部を着脱可能に保持させることができる。
一方、ホルダ10を天井壁部1から取外したい場合には、図8に示すように、マイナスドライバ等の工具Tの先端部を切欠き部25に差し込んで、弾性係止片40を軸部30の内側に更に押し込む。すると、弾性係止片40の係止溝7に対する嵌合が解除される。
この状態で、一対の弾性爪片37,37を、図9に示すように、孔6の係止溝7,7に整合する位置まで回転させて、軸部30を下方に引き抜くことにより、天井壁部1からホルダ10を取外すことができる。
また、上記のホルダ10を取外す際に、ベース部20には、弾性係止片40の端部が入り込む切欠き部25が形成されているので、弾性係止片40を軸部30の内側に押し込みやすくなり、ホルダ10の取外しを容易に行うことができる。
図10には、本発明の部品の取付装置の他の実施形態が示されている。なお、前記実形態と実質的に同一部分については、同符号を付してその説明を省略することにする。
この実施形態におけるホルダ10の場合、軸部30の前壁31と後壁33との間隔が、前記実施形態と比較して若干大きく形成されていて、それによって、弾性係止片40の拡径部45,45が、一対の弾性爪片37,37の各先端面39b,39bを内側から押圧した状態から(図6参照)、更に、弾性係止片40を軸部30の内部奥方まで押し込めるように構成されている。
したがって、図6に示す状態から、更に、弾性係止片40を軸部30の内側に押し込むと、図10に示すように、弾性係止片40の一対の拡径部45,45が、一対の弾性爪片37,37の各突部39の間を抜け出て、一対の弾性爪片37,37に対する押圧が解除される。その後、工具Tを切欠き部25から引き抜いて、弾性係止片40の押し込みを終えると、弾性係止片40が弾性復帰して軸部30の外側に戻ろうとするが、弾性係止片40に設けた拡径部45が、各突部39のテーパ部37aとは反対側の端面に係合するため、弾性係止片40が軸部30の内側に撓んだままの状態に維持される。
このように、この実施形態においては、弾性係止片40を押し込むと、拡径部45が一対の弾性爪片37,37の各突部39の間を抜け出て、弾性爪片37への押圧が解除されるように構成されているので、軸部30を回動させやすくできる。更に、上記実施形態では弾性係止片40の各拡径部45が、一対の弾性爪片37,37の各突部39の反対側の端面に係合して、弾性係止片40が弾性復帰して軸部30の内部から再度突出することを規制することができるので、軸部30をより回動させやすくして、ホルダ10を取付孔5から極めて容易に取外すことが可能となる。
本発明の部品の取付装置を、サンバイザ用ホルダの取付けに適用した場合の一実施形態を示す分解斜視図である。 同サンバイザ用ホルダを示しており、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は平面図である。 同サンバイザ用ホルダを示しており、(a)は図2のA−A矢視線における断面図、(b)は図2のB−B矢視線における断面図、(c)は図2のC−C矢視線における断面図である。 同サンバイザ用ホルダを天井壁部に取付ける状態の途中を示す断面図である。 同サンバイザ用ホルダを天井壁部に取付けた状態を示す断面図である。 同サンバイザ用ホルダを天井壁部に取付けたときの平面から見た場合の断面図である。 同サンバイザ用ホルダを天井壁部に取付けたときの断面斜視図である。 同サンバイザ用ホルダを天井壁部に取付けたときの斜視図である。 同サンバイザ用ホルダを天井壁部に取付けた状態から所定角度回転させた際の斜視図である。 本発明の部品の取付装置を、サンバイザ用ホルダの取付けに適用した場合の他の実施形態を示す説明図である。
符号の説明
1 天井壁部
5 取付孔
6 孔
7 係止溝
10 サンバイザ用ホルダ(ホルダ)
20 ベース部
25 切欠き部
30 軸部
37 弾性爪片
37a テーパ部
37b 頂部
37c 係合段部
39 突部
40 弾性係止片
45 拡径部

Claims (8)

  1. 一対の係止溝が孔縁の対向する部分に形成された取付孔を有する被取付部品と、ベース部と該ベース部から筒状に延出された軸部とを有する部品とを、前記軸部を前記取付孔に挿入することによって固定するようにした取付装置において、
    前記軸部の対向する側面には、該軸部の内側及び外側に撓み可能であると共に、前記取付孔の孔縁に係合する一対の弾性爪片が形成され、
    前記軸部の前記弾性爪片が形成されていない側面には、前記一対の弾性爪片の間に進入できるように、前記軸部の内側及び外側に撓み可能とされると共に、前記係止溝に嵌合して回り止めをなす弾性係止片が形成され、
    この弾性係止片は、前記係止溝に嵌合したときに、前記軸部の内側に撓んで前記一対の弾性爪片の内面に当接するように構成されていることを特徴とする部品の取付装置。
  2. 前記弾性爪片は、前記ベース部に向かうに従って前記軸部の外側に突出するテーパ部と、該テーパ部の頂部を超えた部分に形成された係合段部とを有し、前記弾性係止片は、前記ベース部に向かうに従って前記軸部の外側に突出するテーパ部を有しており、
    前記弾性爪片の頂部の位置に対して前記弾性係止片のテーパ部の前記係止溝に当接する位置が前記ベース部寄りに配置されている請求項1記載の部品の取付装置。
  3. 前記弾性爪片と前記弾性係止片とが当接する面の少なくとも一方には、前記弾性係止片が前記一対の弾性爪片の間に挿入されるのをガイドするテーパ面が形成されている請求項1又は2記載の部品の取付装置。
  4. 前記弾性係止片の前記軸部への挿入方向の先端部が最も拡径されていて、前記一対の弾性爪片の内面に当接する部分をなしており、前記軸部を前記取付孔に係合させた状態で、前記弾性係止片を前記軸部の内側に更に押し込むと、前記拡径された先端部が前記弾性爪片の内面間を抜け出るように構成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載の部品の取付装置。
  5. 前記弾性係止片の拡径された先端部が前記弾性爪片の内面間を抜け出た際に、前記弾性爪片の反対側の端面に係合するように構成されている請求項4記載の部品の取付装置。
  6. 前記軸部は、前記取付孔内周にほぼ適合する外周形状を有しているが、前記弾性係止片が連結された壁部は、軸方向から見て平坦な形状をなしている請求項1〜5のいずれか1つに記載の部品の取付装置。
  7. 前記ベース部には、前記弾性係止片の前記ベース部側の端部が入り込む切欠き部が形成されている請求項1〜6のいずれか1つに記載の部品の取付装置。
  8. 前記ベース部には、サンバイザの軸部を保持する保持部が連設されている請求項1〜7のいずれか1つに記載の部品の取付装置。
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