JP5036816B2 - 留め具 - Google Patents

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Description

本発明は、被取付部品に形成された取付孔に係合固定される本体と、この本体内に挿入されて前記本体の前記取付孔への係合を解除するピン部材とを備えた留め具に関する。
例えば、車両室内の側壁や前席シートの背面等には、買物袋等を吊り下げることができるフック等が取付けられている。このような部品を車体パネル等に取付けるために、車体パネル等に形成された取付孔に挿入することにより、同取付孔に固定される留め具が用いられている。ところで、フック等の部品は、部品交換や、車両のメンテナンス等の際に、取付孔から取外す必要が生ずる場合があり、そのような用途には取外し可能な留め具が用いられている。
部品を取付孔に固定できると共に取外すことも可能な留め具として、下記特許文献1には、本体と操作部材とを備え、前記本体は、その周壁にスリットを介して撓み可能に形成された一対の弾性部と、各弾性部の外面に突設され取付孔に係合する係止突起と、各弾性部の内面に突設されたL字板と、該L字板の先端から前記弾性部側に突設された当接突起とを有し、前記操作部材は、頭部と、該頭部の裏面から突設し、前記本体内に挿入される筒体と、該筒体の先端側内壁に設けられ、操作部材を本体内に浅く押し込んだときに、前記当接突起に係合する第1段部と、この第1段部よりも筒体内壁の基端側であって、かつ、第1段部よりも内方へ突出した位置に設けられ、操作部材を本体内に深く挿入したときに、前記当接突起に係合する第2段部とを有している留め具が開示されている。
この留め具では、操作部材を本体内に浅く挿入すると、筒体先端の第1段部が本体の当接突起に係合して、本体に操作部材が保持されて、その状態で本体を取付孔に挿入することにより、弾性部外面の係止突起が取付孔の裏側周縁に係合して、留め具が取付孔に固定される。この状態で操作部材を本体内に更に深く押し込むと、当接突起が第1段部から外れて、筒体内壁上を移動しつつ第2段部に係合し、それによって弾性部内面のL字板を介して一対の弾性部がそれぞれ内方に撓み、その結果、弾性部外面の係止突起が取付孔周縁から外れて、留め具を取付孔から引き抜いて取外すことができるようになっている。
実公平2−1525号公報
上記特許文献1の留め具では、操作部材を深く押し込んだときに、その押圧力がL字板を介して弾性部に作用することにより、弾性部を内方に撓ませて、それによって係止突起を取付孔から外すように構成されているので、操作部材の押し込み力が係止突起に直接的に伝わらない。その結果、係止突起の取付孔に対する係合解除が迅速ではなく、また、係止突起が取付孔から確実に外すことができない可能性もある。
また、第1段部及び第2段部は、共に本体の筒部内壁に設けられていて、操作部材を押し込むことにより、当接突起が第1段部から第2段部へと移動するようになっている。そのため、第1段部に当接突起を係合させて、本体に操作部材を保持させた状態で、取付孔に本体を挿入するときに、弾性部が内方へ撓み、その際にL字板を介して当接突起も内方へ移動するため、当接突起が第1段部から外れて、第2段部に係合する虞れがあり、その場合には、一対の弾性部が内方に撓んで係止突起が取付孔の裏側周縁に係合せず、取付孔に留め具を固定することができなくなる可能性がある。
更に、取付孔から留め具を取外すべく、操作部材を押し込んで第2段部に当接突起を係合させて、係止突起と取付孔との係合を解除し留め具を引き抜くときに、留め具を取付孔中心に対して斜めに傾いた状態で引っ張る等した場合、係止突起が取付孔周縁に引っ掛かってしまって、それにより第2段部から当接突起が外れて弾性部が再び外方に押し出されて、取付孔から留め具を取外せなくなる虞れもあった。
したがって、本発明の目的は、取付孔に確実に固定することができると共に、取付孔から簡単かつ確実に取外すことができる、留め具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、被取付部品に形成された取付孔に係合固定される本体と、この本体内に挿入されて前記本体の前記取付孔への係合を解除するピン部材とを備えた留め具において、前記本体は、前記取付孔の表側周縁に当接する台座部と、該台座部の裏面側から突設され前記取付孔に挿入される脚部とを有し、前記台座部は、表側に前記ピン部材の挿入口が設けられ、前記脚部には、前記取付孔の裏側周縁に係合する、対向する一対の弾性係合片が設けられていて、この一対の弾性係合片の先端部は、前記ピン部材の挿入口に向かって延出されており、前記ピン部材は、頭部と、その片面から突出する差込部とを有し、前記差込部には、前記ピン部材が前記台座部に挿入されて所定距離押し込まれたときに、前記一対の弾性係合片の各先端部を押圧して、該一対の弾性係合片を前記取付孔に係合しない程度に内方に撓ませる押圧面が設けられており、前記ピン部材と前記本体の台座部との間には、前記ピン部材を前記台座部に挿入したときに、前記ピン部材を所定の押し込み位置に保持する、ピン側係合部と本体側係合部とが設けられていることを特徴とする留め具を提供するものである。
上記発明によれば、本体の台座部にピン部材を挿入して前記各係合部を係合させて所定の押し込み位置で保持し、この状態で、取付孔に本体の脚部を挿入することにより、一対の弾性係合片が取付孔の裏側周縁に係合すると共に、本体の台座部が取付孔の表側周縁に当接して、留め具を被取付部品の取付孔に固定することができる。
そして、留め具を取付孔から取外したい場合には、本体に対して更にピン部材を押し込むことにより、ピン部材の差込部の押圧面が、一対の弾性係合片の各先端部に当接し、これを押圧して各先端部を介して一対の弾性係合片を、取付孔に係合しない程度に内方に撓ませることができ、この状態で留め具を取付孔から引き抜くことにより、留め具を取付孔から取外すことができる。
このとき、ピン部材を本体に対して押し込むことにより、ピン部材の押圧面が直接、一対の弾性係合片の各先端部を押圧するように構成されているので、一対の弾性係合片を確実に内方に撓ませることができ、留め具の取外し作業をスムーズに行うことができる。
また、ピン部材を所定の押し込み位置に保持する係合部を台座部に設けたので、弾性係合片の状態に影響を受けることなく、ピン部材を所定の押し込み位置に確実に保持することができ、その結果、留め具を取付孔に確実に挿入固定することができ、更に取付孔から留め具を確実に取外すことができる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記ピン側係合部は、前記ピン部材の差込部に設けられた第1ピン側係合部と、前記ピン部材の差込部の前記第1ピン側係合部よりも基端側に設けられた第2ピン側係合部とからなり、前記第1ピン側係合部と前記本体側係合部とが係合した状態では、前記ピン部材が前記弾性係合片の各先端部を押圧しない位置で保持され、前記第2ピン側係合部と前記本体側係合部とが係合した状態では、前記ピン部材の押圧面が前記弾性係合片の各先端部を押圧して内方に撓ませた状態となるように構成されている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、第1ピン側係合部が本体側係合部に係合した状態では、ピン部材の押圧面が弾性係合片の各先端部を押圧しない位置で保持されるので、一対の弾性係合片を撓み可能な状態になり、その状態で脚部を取付孔に挿入することにより、取付孔の裏側周縁に一対の弾性係合片を係合させることができる。一方、上記状態からピン部材を更に押し込んで第2ピン側係合部を本体側係合部に係合させると、ピン部材の押圧面が弾性係合片の各先端部を押圧して内方に撓ませた状態となるので、留め具を取付孔から引き抜くことができる。
本発明の第3は、前記第2の発明において、前記第1ピン側係合部は、前記差込部の側面から所定高さで突出した突起からなり、この突起は、頂部と、この頂部から前記先端部に向けて次第に低くなるテーパ部とを有し、前記第2ピン側係合部が前記本体側係合部に係合した状態で、前記第1係合部のテーパ部が前記台座部の所定箇所に圧接されて、前記ピン部材に引き抜き方向の付勢力を付与するように構成されている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、ピン部材を押し込んで第2ピン側係合部と本体側係合部とを係合させ、ピン部材の押圧面により弾性係合片の各先端部を押圧して内方に撓ませて、留め具を取付孔から取外した後、第2ピン側係合部と本体側係合部との係合を解除すると、ピン部材が引き抜き方向に付勢されているので、ピン部材を引き抜き方向にスムーズに移動させて第1ピン側係合部が本体側係合部に係合した状態に容易に復帰させることができ、留め具を再度取付孔に挿入固定することができる。
本発明の第4は、前記第2又は第3の発明において、前記本体側係合部は、前記本体の台座部の側壁を貫通する開口部からなり、前記第1ピン側係合部及び第2ピン側係合部は、前記差込部に形成されて前記開口部内周に係合する突起からなる留め具を提供するものである。
上記発明によれば、開口部にドライバー等の工具の先端を差し込んで、開口部内周に係合する第1ピン側係合部又は第2ピン側係合部を押し込むだけの簡単な操作で、本体側係合部と各ピン側係合部との係合を解除することができ、本体とピン部材との取外しが容易となる。
本発明の第5は、前記第4の発明において、前記本体側係合部をなす開口部の内周に前記第1ピン側係合部が係合した状態で、前記第2ピン側係合部を収容する凹部が、前記台座部の内周に形成されている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、開口部の内周に第1ピン側係合部が係合した状態で、第2ピン側係合部が台座部の内周に形成された凹部に収容されるので、第2ピン側係合部が台座部内周に押圧されて歪み変形することが防止され、留め具を取外すためにピン部材を押し込んだとき、第2ピン側係合部を、本体側係合部をなす開口部内周に確実に係合させることができる。
本発明の第6は、前記第1〜5のいずれか1つの発明において、前記ピン部材の差込部は、軸方向に伸びるスリットによって分割されて形成されており、前記本体の台座部の内部には、前記ピン部材が前記本体に挿入されたときに、前記ピン部材のスリットに入り込む隔壁が、軸方向に沿って伸びている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、差込部にスリットが設けられているので、同差込部を台座部に挿入する際に撓みやすくなって容易に挿入することができ、更に、本体に設けた隔壁が前記スリットに入り込むので、隔壁により差込部がガイドされて、ピン部材を正しい姿勢にして本体に挿入することができる。
本発明の第7は、前記第6の発明において、前記本体の隔壁は、軸方向に見たときに、前記一対の弾性係合片の間に位置しており、前記ピン部材の差込部は、前記スリットによって2分割され、2分割された差込部の各先端面は、内側のスリット側が低く、外側に向かって次第に高く突出した傾斜面をなし、この傾斜面が前記押圧面をなしている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、一対の弾性係合片の間に位置する隔壁が、押圧面を2分割するスリット内に入り込むので、押圧面を正しい姿勢で確実に、先端部に当接させることができる。また、差込部の各先端に設けた傾斜した押圧面によって、一対の弾性係合片の突出した先端部を内方にガイドしつつ押圧することができるので、一対の弾性係合片を確実に内方に撓ませることができる。
本発明の第8は、前記第1〜7のいずれか1つの発明において、前記ピン部材には、前記差込部に沿って軸方向に配置されたストリップ壁が設けられ、前記ピン側係合部は、前記ストリップ壁に形成されている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、ストリップ壁にピン側係合部が設けられているので、ピン部材の差込部を本体の台座部内に挿入する際に、ストリップ壁が撓んで容易に挿入することができ、ピン部材の本体に対する挿入作業性を向上させることができる。
本発明の第9は、前記第8の発明において、前記ストリップ壁は、並列して配置された少なくとも一対のものからなり、一対のストリップ壁の一方には前記第1ピン側係合部が設けられ、他方には前記第2ピン側係合部が設けられている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、第1ピン側係合部の撓みと、第2ピン側係合部の撓みとが独立してなされるので、各ピン側係合部による本体側係合部への係合をより確実に行わせることができる。
本発明の第10は、前記第8又は第9の発明において、前記差込部は、前記頭部の片面から所定長さで伸びる一対の柱片と、各柱片の先端を互いに近接する方向又は互いに離反する方向に略L字状に屈曲してなる屈曲部とからなり、各屈曲部の外側面に前記押圧面がそれぞれ設けられており、前記屈曲部と前記頭部との間を連結するように前記ストリップ壁が形成されている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、差込部の構造を比較的簡単にすることができ、それに伴って成形時の金型形状を容易にして製造コストを低減できる。
本発明の第11は、前記第1〜10のいずれか1つの発明において、前記台座部の対向する側壁であって、前記一対の弾性係合片に整合する位置には、台座部の軸方向に沿って前記差込部が入り込むガイド溝が設けられている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、本体の台座部にピン部材の差込部を挿入する際に、差込部の側壁が台座部のガイド溝に入り込んでガイドされるので、差込部を台座部にスムーズに挿入することができる。また、差込部の側壁が入り込むガイド溝を台座部に設けたことにより、差込部の幅を広くとることができ、押圧面を幅広にできるので、一対の弾性係合片の各突出部を押圧しやすくなる。
本発明の第12は、前記第2の発明において、前記ピン部材の差込部の一側面に前記第1ピン側係合部が配置され、前記一側面に対してほぼ直交する側面に前記第2ピン側係合部が配置され、前記本体には、前記第1ピン側係合部が係合する第1本体側係合部と、前記第2ピン側係合部が係合する第2本体側係合部とが設けられている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、第1ピン側係合部及び第2ピン側係合部を、ほぼ直交するように配置された別々の側面に配置したことにより、差込部の外径を比較的小さく形成することができ、それによりピン部材及び留め具全体のコンパクト化を図ることができる。
本発明の第13は、前記第12の発明において、前記第2ピン側係合部が前記第2本体側係合部に係合する際に必要とされる押圧力は、前記弾性係合片を撓ませて前記取付孔に係合させる際に必要とされる押圧力よりも大きくなるように設定されている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、第1ピン側係合部を第1本体側係合部に係合させた状態で、ピン部材の頭部を指で押して本体の脚部を取付孔に挿入する際、第2ピン側係合部が第2本体側係合部に係合する際に必要とされる押圧力が、弾性係合片を撓ませて取付孔に係合させる際に必要とされる押圧力よりも大きくなるように設定されているので、本体に対してピン部材が更に押し込まれて、差込部の押圧面が弾性係合片の各先端部を押圧して弾性係合片が内側に撓んでしまうことを防止できる。
本発明の第14は、前記第12又は第13の発明において、前記差込部は、その側面から延出された一対の板状片を有しており、該一対の板状片の先端に、前記第1ピン側係合部が配置されている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、板状片の先端に第1ピン側係合部が配置されているので、本体にピン部材を挿入していく際に、板状片が撓むことにより挿入抵抗が少なくなり、ピン部材をスムーズに押し込むことができる。
本発明の第15は、前記第12〜14のいずれか1つの発明において、前記差込部には、押圧面の両側部と頭部とを連結し、内径側に空隙を有する弾性壁が設けられており、この弾性壁に前記第2ピン側係合部が設けられている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、弾性壁が押圧面の両側部から延出しているので、押圧面の幅を広くとることができ、弾性係合片の先端部を押しやすくすることができる。また、弾性壁は、内径側に設けられた空隙によって撓みやすいので、第2ピン側係合部を第2本体側係合部に係合させやすくすることができる。
本発明の第16は、前記第12〜15のいずれか1つの発明において、前記本体の脚部は、先端が開口した筒状をなし、前記第1本体側係合部は、前記脚部先端の開口縁部に設けられている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、ピン部材を押し込んで弾性係合片を内側に撓ませ、第2ピン側係合部を第2本体側係合部に係合させて、留め具を取付け孔から取外したとき、第1ピン側係合部が脚部先端の開口縁部に位置しているため、第1ピン部材を本体の脚部先端側から押し込んで、第2ピン側係合部と第2本体側係合部との係合を容易に解除することができ、ピン部材を元の位置に復帰させやすくすることができる。
本発明の第17は、前記第16の発明において、前記脚部先端の開口縁部に切欠きが形成され、この切欠きの内側に前記第1本体側係合部が設けられている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、第1本体側係合部が、脚部先端の開口縁部に形成された切欠きの内側に設けられているので、第1ピン側係合部を第1本体側係合部に係合させた状態で、ピン部材の先端が脚部先端よりも突出しないようにすることができ、外力によって上記係合状態が不用意に解除されないようにすることができる。
また、ピン部材を押し込んで弾性係合片を内側に撓ませ、第2ピン側係合部を第2本体側係合部に係合させて、留め具を取付け孔から取外したとき、上記切欠きに工具等を挿入して第1ピン部材の先端を容易に押すことができ、第2ピン側係合部と第2本体側係合部との係合を容易に解除して、ピン部材を元の位置に復帰させやすくすることができる。
本発明の第18は、前記第12〜17のいずれか1つの発明において、前記差込部の先端は、前記第1ピン側係合部が前記第1本体側係合部に係合しているときには、前記脚部先端から突出せず、かつ、前記第2ピン側係合部が前記第2本体側係合部に係合しているときには、前記脚部先端から突出する長さとされている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、第2ピン側係合部が前記第2本体側係合部に係合している状態で、ピン部材の差込部の先端が脚部先端から突出しているので、ピン部材の差込部の先端を脚部内に押し込むことによって、工具等を用いなくても、第2ピン側係合部と第2本体側係合部との係合を、容易に解除することができる。
本発明の第19は、前記第12〜18のいずれか1つの発明において、前記本体の台座部に設けられた挿入口に切欠き溝が設けられており、前記ピン部材の第2ピン側係合部が前記切欠き溝に係合するように構成されている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、ピン部材の第2ピン側係合部を挿入口の切欠き溝を通して挿入できるため、第2ピン側係合部をピン部材の差込部外周から突出するように形成でき、それによって差込部に設ける押圧面をより幅広に形成することができる。
本発明の第20は、前記第12〜19のいずれか1つの発明において、前記第1ピン側係合部が前記第1本体側係合部に係合した状態で、前記第2ピン側係合部は、撓んだ状態で前記台座部の内周に当接するように構成されている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、第1ピン側係合部が第1本体側係合部に係合した状態で、第2ピン側係合部は、撓んだ状態で台座部の内周に当接するので、上記係合状態において、本体にピン部材をがたつくことなく、しっかりと保持させることができる。
本発明の第21は、前記第17の発明において、前記筒状の脚部先端には、対向する側面に前記切欠きが形成されており、該切欠きが形成されていない対向する側面どうしがブリッジ壁により連結されている留め具を提供するものである。
上記発明によれば、脚部先端の切欠きがない側面どうしがブリッジ壁により連結されているので、同脚部先端の剛性を向上させることができ、更に、切欠きに係合する第1ピン側係合部に外力が不用意に作用しないように保護することができる。
本発明の留め具によれば、ピン部材を台座部に挿入し所定の押し込み位置で保持した状態で、取付孔に本体の脚部を挿入すると、一対の弾性係合片が取付孔の裏側周縁に係合し、台座部が取付孔の表側周縁に当接し、留め具を被取付部品の取付孔に固定でき、この状態でピン部材を押し込むと、差込部の押圧面が、一対の弾性係合片の各先端部を押圧して取付孔に係合しない程度に内方に撓ませることができ、それにより留め具を引き抜くことにより取付孔から取外すことができる。
このとき、ピン部材を本体に対して押し込むことにより、ピン部材の押圧面が直接、一対の弾性係合片の各先端部を押圧するように構成されているので、一対の弾性係合片を確実に内方に撓ませることができ、留め具の取外し作業をスムーズに行うことができる。
また、ピン部材を所定の押し込み位置に保持する係合部を台座部に設けたので、弾性係合片の状態に影響を受けることなく、ピン部材を所定の押し込み位置に確実に保持することができ、その結果、留め具を取付孔に確実に挿入固定することができ、更に取付孔から留め具を確実に取外すことができる。
以下、図1〜6を参照して本発明の留め具の一実施形態について説明する。
図1に示すように本発明の留め具10は、例えば、買物袋等を吊り下げることができる、いわゆるコンビニフック等の取付部品を、車両室内の側壁に配設された車体パネル1等の被取付部品に形成された四角形状の取付孔2に挿入して固定させると共に、必要に応じて取付孔2から留め具10を取外す際に用いられるものである。なお、この態様に限定されるものではなく、例えば、ガーニッシュやトリムボード等の取付部品を、車体パネル等の被取付部品に脱着可能に取付ける際にも本発明の留め具10を用いることができる。
図1に示すように、被取付部品である前記車体パネル1には、取付孔2から所定間隔を設けて丸孔状の回り止め孔3が設けられている。車体パネル1の表面側にはトリム部材5が配置され、このトリム部材5には、前記取付孔2に整合した位置に、それよりも拡径した四角形状の挿通孔6が形成され、同様に前記回り止め孔3に整合した位置には、それよりも拡径した丸孔状の挿通孔7が形成されている。
そして、本発明の留め具10は、図1及び図2に示すように、被取付部品である車体パネル1に形成された取付孔2に係合固定される本体20と、この本体20内に挿入されて本体20の取付孔2への係合を解除するピン部材40とを備えている。
図1〜3及び図5、6を参照して、本体20について説明すると、この本体20は、取付孔2の表側周縁に当接する台座部21と、この台座部21の裏面側から突設されて、取付孔2に挿入される脚部30とを有している。この実施形態の場合、台座部21は、長板状をなし、その長手方向一端部に挿入口23を設けたベース板22と、このベース板22の長手方向一端部の裏側であって、前記挿入口23の周縁から所定高さで突設され、前記トリム部材5の挿通孔6に挿通される、角筒状の収容部25とからなっている。前記挿入口23は、後述するピン部材40の頭部41に適合して丸孔状をなし、この挿入口23を通して台座部21の表側からピン部材40の差込部43が挿入されるようになっている。
また、図3(a)に示すように、挿入口23を軸方向に見たとき、挿入口23奥方の左右内周からは、一対の円弧状突出部23a,23aが形成されている。これら左右一対の円弧状突出部23a,23aは、挿入口23の中心C1(図3(a)参照)を横切るようにして設けられた隔壁24によって連結されて、軸方向に見たときに略H字状をなしている。この隔壁24により挿入口23が2分割されて、後述するピン部材40の2分割された差込部43を、収容部25の分割された空間25a,25a(後述する)へ案内されるようになっている。なお、前記隔壁24は、収容部25内を軸方向に沿って伸び、更に、脚部30内においても軸方向に沿って伸びていて、後述する底壁33に連結されている。また、隔壁24は、ピン部材40の差込部43を本体20内に挿入する際に、ピン部材40に設けたスリット46(後述する)内に入り込んで、差込部43のガイドとなる。
更に、図3(a)に示すように、一対の円弧状突出部23a,23aの内周には、後述する差込部43に適合する幅となるように、切欠き部23b,23bがそれぞれ設けられている。また、同図3(a)に示すように、左右の切欠き部23b,23bの内部であって、隔壁24を挟んで挿入口23の中心C1に対して斜め方向に対向した位置には、隔壁24に隣接して凹部23c,23cがそれぞれ設けられている。この凹部23c,23cは、図5(b)に示すように、後述するピン部材40の第1ピン側係合部57が、同じく後述する開口部26aの基端側内周縁に係合したときに、第2ピン側係合部58が収容される部分である。
また、ベース板22の長手方向他端部の表面側からは、所定長さで前方に突出すると共に、長手方向一端部側へ折り返されて、略L字状をなすフック部22aが設けられており、これに買物袋等の持ち手部分が引き掛けられて、買物袋等を吊り下げることができるようになっている。
ベース板22の挿入口23の裏側周縁から突設された角筒状の収容部25は、互いに平行に突設された一対の側壁26,26と、各側壁26,26の両側部から断面L字状をなして所定幅で形成されたガイド壁27,27とを有している。更に、前述した挿入口23内から延設された隔壁24が収容部25の軸方向に沿って伸び、これが一対の側壁26,26の幅方向中央にほぼ直角に連結されている。その結果、収容部25内部に2分割された空間25a,25aが画成され(図3(b)参照)、各空間25a,25a内に分割された挿入口23を通して、ピン部材40の分割された差込部43が挿入されるようになっている。
また、図2及び図3(b)に示すように、一対の側壁26,26の基部側には、矩形状の開口部26a,26aが、前記挿入口23の中心C1(図3(a)参照)に対して回転対称となる位置に、各側壁26を貫通してそれぞれ設けられている。この開口部26aが本発明における本体側係合部をなし、ピン部材40のピン側係合部が係合する部分となっている。具体的には、ピン部材40の押し込み量に応じて、開口部26aの基端側内周縁に、ピン側係合部を構成する第1ピン側係合部57及び第2ピン側係合部58が係合するようになっている。
一方、各側壁26,26の両側部に設けられた一対の対向するガイド壁27,27間には、軸方向に沿って所定幅のガイド溝27a,27aがそれぞれ設けられている。このガイド溝27a,27aは、ピン部材40を本体20内に挿入する際に、後述するピン部材40の差込部43の柱片44,44が入り込んで、ピン部材40の挿入ガイドとなる。
上記台座部21の裏面側、すなわち、角筒状の収容部25の先端部からは、取付孔2に挿入される角筒状の脚部30が突設されている。この脚部30は、収容部25を構成する一対の側壁26,26の先端面から、側壁26,26の間隔よりも狭い間隔で、かつ、所定高さで突出した一対の側壁31,31と、各側壁231,31の端部どうしを連結する一対の連結壁32,32と、これら各壁31,32の先端部に連結する底壁33とから構成された、有底の角筒状をなしている。また、一対の側壁31,31の内面の幅方向中央部を連結するように隔壁24が軸方向に沿って伸びており、隔壁24の先端は底壁33に連結されている。また、脚部30の先端外周は斜めにカットされた面取部30aが設けられており、取付孔2に挿入しやすくなっている。
図2及び図3(c)を参照すると、一対の連結壁32,32のそれぞれには、軸方向に沿ってスリット34,34が形成されており、このスリット34,34を介して、脚部30の内方及び外方に撓み可能とされた、一対の弾性係合片35,35が設けられている。各弾性係合片35は、その基端部が前記連結壁32に連結され、前記台座部21に向かって斜め外方に延出した形状をなし、その外側面には、台座部21に向かうにつれて次第に外方に突出するテーパ面35aと、該テーパ面35aの最も外方へ突出した頂部35bと、該頂部3baから次第に突出高さが低くなって、取付孔2の裏側周縁に係合する係合段部35cとが設けられている。そして、一対の弾性係合片35,35の各係合段部35cの内周側からは、先端部37,37が前記台座部21側に向かってそれぞれ突出している。すなわち、各先端部37,37は、取付孔2の表側に向かって延出されている。更に言い換えると、各先端部37,37は、本体20に形成された、ピン部材40の挿入口23に向かって延出されている。
この実施形態の場合、図5(a)に示す如く、一対の弾性係合片35,35が取付孔2の裏側周縁にそれぞれ係合したときに、各先端部37,37が取付孔2の内側に入り込むと共に、同取付孔2の表側から突き出るようになっており、その結果、本体20に対してピン部材40が押し込まれると、その押圧面48(後述する)によって各先端部37,37が押圧され、一対の弾性係合片35,35を内方に撓ませるようになっている(図6(a)参照)。更に図3(b)に示すように、各先端部37の外側面は、係合段部35cから先端に向かうにつれて次第に突出高さが低くなる第1テーパ面37aと、該第1テーパ面37aの端部から、それよりも緩い角度で傾斜する第2テーパ面37bとを有している。これらのテーパ面37a,37bによって、図5(b)に示す、一対の弾性係合片35,35が取付孔2の裏側周縁に係合した状態で、ピン部材40を押し込んでいくときに、その押圧面48によって各先端部37,37が押圧されやすくなっている。
また、ベース板22の長手方向他端部の裏側からは、前記トリム部材5の丸孔状の挿通孔7に挿通される円柱部38が突設され、この円柱部38の先端からは、先端外周に先細テーパ面を設けた回り止め突起39が突設されており、この回り止め突起39が車体パネル1の回り止め孔3に挿入され、留め具10が回り止めされた状態で取付孔2に固定されるようになっている。
次に、図1、2及び図4〜6を参照して、上述した本体20に組み付けられるピン部材40について説明する。このピン部材40は、前記挿入口23に適合する円形状の頭部41と、該頭部41の片面から突出する差込部43とを有している。
図2及び図4(b)に示すように、この実施形態の差込部43は、頭部41裏側周縁の対向する位置から所定長さで伸びる一対の柱片44,44と、該柱片44,44の先端を互いに近接する方向に、略L字状に屈曲してなる屈曲部45,45とからなり、更に、軸方向に伸びるスリット46によって2分割された形状をなしている。また、屈曲部45,45の外側面には、一対の押圧突起47,47がそれぞれ突設されている。各押圧突起47の先端面は、内側のスリット46側が低く、外側に向かって次第に高く突出した傾斜面をなし、差込部43を側方から見たとき、略ハの字状に広がった形状となしている(図2及び図4(b)参照)。これらの押圧突起47,47の各傾斜面が、本発明における押圧面48,48をなしている。
そして、ピン部材40の差込部43を、本体20の挿入口23を通して収容部25内に挿入して、所定距離押し込むことにより、差込部43の先端の各押圧面48,48が、一対の弾性係合片35,35の各先端部37,37を押圧して、一対の弾性係合片35,35を取付孔2の裏側周縁に係合しない程度に内方に撓ませることができるようになっている(図6(a)参照)。
また、図5(a)に示すように、留め具10を取付孔2に固定した際における、押圧突起47,47の各押圧面48,48の最も高く突出した頂部間の距離D1は、一対の弾性係合片35,35の各先端部37,37間の距離D2よりも大きくなるように設定されており(D1>D2)、ピン部材40を押し込む際に、ハの字状をなす押圧面48,48によって、各先端部37,37をガイドしやすくなっている。
なお、この実施形態における押圧面48,48は略ハの字状をなしているが、この形状に限定されるものではなく、ピン部材40を押し込むことにより、各先端部37,37を押圧して、一対の弾性係合片35,35を内方に撓ませることができる形状であればよい。例えば、弾性係合片35の先端部37の外側面を内方に向かって傾斜するテーパ面としておくことにより、押圧面48がピン部材40の押し込み方向に直交する平坦な面としても、一対の弾性係合片35,35を内方に撓ませることができる。また、押圧面48を上記のように略ハの字状にしておくことにより、弾性係合片35の先端部37の外側面をテーパ面とせず、ピン部材40の押し込み方向に平行な面としても、一対の弾性係合片35,35を内方に撓ませることができる。
図2に示すように、差込部43の屈曲部45の両側には、突出片55がそれぞれ形成されており、この突出片55のうち、差込部43の軸中心C3(図4(c)参照)に対して回転対称となる位置に対向して配置された一対の突出片55と、頭部41との間には、軸方向に伸びるストリップ壁50が連結されている。ストリップ壁50は、スリット52を介して並列して配置された第1ストリップ壁51と第2ストリップ壁53とからなっている。第1ストリップ壁51は、屈曲部45の基部側に位置し、第2ストリップ壁53は、屈曲部45の先端側に位置している。そして、第1ストリップ壁51の幅T1よりも、第2ストリップ壁53の幅T2の方が幅広とされており、それぞれに適切な撓み易さが付与されている。
そして、第1ストリップ壁51の、軸方向中央よりも屈曲部45寄りの位置には、第1ピン側係合部57が設けられている。この第1ピン側係合部57は、最も高く突出する頂部57aと、該頂部57aから差込部43の先端部に向けて次第に低くなるテーパ部57bと、頂部57aのテーパ部57bとは反対側に設けられた係合部57cとを有している。
一方、第2ストリップ壁53の、軸方向中央よりも頭部41寄りの位置には、第2ピン側係合部58が設けられており、この第2ピン側係合部58も、上記第1ピン側係合部57と同様に、頂部58aと、差込部43の先端部に向けて次第に低くなるテーパ部58bと、頂部58aのテーパ部58bとは反対側に設けられた係合部58cとを有している。そして、これらの第1ピン側係合部57と第2ピン側係合部58とが、本発明のピン側係合部を構成している。
そして、本体20に対してピン部材40を押し引きした際に、上記第1ピン側係合部57及び第2ピン側係合部58からなる本発明のピン側係合部が、本体20の本体側係合部である開口部26aに係合して、ピン部材40を所定の押し込み位置に保持するようになっている。
具体的には、ピン部材40を本体20内に浅く押し込んだときに、図5(b)に示すように、第1ピン側係合部57の係合部57cが開口部26aの基端側内周縁に係合すると共に、第2ピン側係合部58が凹部23c内に入り込む。このとき、図5(a)に示すように、押圧面48,48は、弾性係合片35,35の各先端部37,37に当接せず、押圧面48が各先端部37を押圧しない位置で保持され、一対の弾性係合片35,35が内方及び外方に撓み可能とされた状態で、ピン部材40が本体20に保持される。
一方、上記状態からピン部材4かく0を深く押し込むと、図6(b)に示すように、第2ストリップ壁53の第2ピン側係合部58の係合部58cが開口部26aの基端側内周縁に係合する。このとき、第1ピン側係合部57のテーパ部57bが開口部26aの先端側内周縁に圧接されるため、ピン部材40に本体20からの引き抜き方向の付勢力が付与されるようになっている。
次に上記構成からなる本発明の留め具10の使用方法について説明する。
まず、図1及び図2に示すように、本体20のガイド溝27a,27aに、ピン部材40の柱片44,44を整合させて、台座部21表側の挿入口23から、本体20にピン部材40を押し込んでいく。
すると、ガイド溝27a,27aに柱片44,44が入り込んで、柱片44,44がガイドされると共に、差込部43のスリット46内に本体20内に設けられた隔壁24が入り込み、この隔壁24によっても差込部43がガイドされつつ、2分割された差込部43が挿入口23を通って、収容部25の空間25a,25a内に入り込んで収容されていく。このとき、差込部43の柱片44,44が、台座部21のガイド溝27aに入り込んでガイドされるので、差込部43を台座部21にスムーズに挿入することができるようになっている。また、隔壁24がスリット26に入り込んで差込部43がガイドされるので、ピン部材40を傾くことなく、正しい姿勢にして本体20に挿入することができるようになっている。
こうしてピン部材40を押し込んでいくと、図3に示す円弧状突出部23a,23aの切欠き部23b,23bの内周縁に、第1ストリップ壁51に形成された第1ピン側係合部57が圧接されて内側に撓み、第1ピン側係合部57の頂部57aが、収容部25の開口部26aの基端側内周縁を乗り越えると、図5(b)に示すように、第1ピン側係合部57の係合部57cが開口部26aの基端側内周縁に係合する。このとき、図5(a)に示すように、ピン部材40の押圧面48,48は、弾性係合片35,35の各先端部37,37に当接せず、一対の弾性係合片35,35が内方及び外方に撓み可能とされた状態で、ピン部材40が本体20に保持される。
また、上記の状態で、第2ストリップ壁53に形成された第2ピン側係合部58は、台座部21内周の凹部23cに収容される。このため、第2ピン側係合部58が台座部21内周に押圧されて、第2ストリップ壁53が歪み変形することが防止され、留め具10を取付孔2から取外すべく、後述するようにピン部材40を押し込んだときに、第2ピン側係合部58を、開口部26aの基端側内周縁に確実に係合させることができる。
次に、本体パネル1の取付孔2及び回り止め孔3にトリム部材5の各挿通孔6,7を整合させた状態で、車体パネル1上にトリム部材5を配設し(図1参照)、留め具10の脚部30を取付孔2に整合させると共に、回り止め突起39を回り止め孔3に整合させて挿入していく。
すると、本体20の脚部30が、トリム部材5の挿通孔6を通って、取付孔2内に挿入され、脚部30に設けられた弾性係合片35が、取付孔2の内周に押圧されて内側に撓み、取付孔2を通過すると、その裏面側周縁に係合する。また、取付孔2の表側周縁には、台座部21の収容部25の先端面が当接し、車体パネル1を弾性係合片35と台座部21で挟み込んで固定される。また、本体20の回り止め突起39が回り止め孔3に挿入されて、回り止めがなされる。こうして、留め具10を有するフックを車体パネル1に固定することができる。
そして、留め具10を有するフックの交換や、車両のメンテナンス、更には車両の廃棄処分等、取付孔2から留め具10を取外したい場合には、本体20に対してピン部材40を更に押し込んでいく。すると、略ハの字状をなす押圧面48,48が、一対の弾性係合片35,35の各先端部37,37の、第2テーパ面37b及び第1テーパ面37aに順次当接して、各先端部37,37を挟み込むように内方にガイドしつつ押圧し、これらの各先端部37,37を介して、一対の弾性係合片35,35を取付孔2に係合しない程度に内方に撓ませることができる(図6(a)参照)。
このとき、ピン部材40の押し込みによって、第2ストリップ壁53の第2ピン側係合部58が開口部26aの基端側内周縁に係合し、ピン部材40を上記押し込み位置に保持させることができる。したがって、この状態で留め具10を引き抜くことにより、留め具10を車体パネル1の取付孔2から取外すことができる。そして、上記第2ピン側係合部58の開口部26aへの係合によって、上記押し込み位置に保持されているので、留め具10の取付孔2からの取外し作業の途中で、一対の弾性係合片35,35の内方への撓み状態が解除されることを防止することができ、取外し作業を容易かつ確実に行うことができる。
また、この実施形態においては、一対の弾性係合片35,35の間に位置する隔壁24が、押圧面48を2分割するスリット46内に入り込むので、各押圧面48,48を正しい姿勢で確実に、各先端部37,37に当接させることができる。また、差込部43の先端に設けた略ハの字状に傾斜した押圧面48,48によって、一対の弾性係合片35,35の各先端部37,37を内方にガイドしつつ押圧することができるので、一対の弾性係合片35,35を確実に内方に撓ませることができる。
更に、この実施形態においては、ピン部材40に設けた第1ストリップ壁51、第2ストリップ壁53に、ピン側係合部である第1ピン側係合部57、第2ピン側係合部58がそれぞれ設けられているので、ピン部材40の差込部43を本体20の台座部21内に挿入する際に、各ストリップ壁51、53が撓んで容易に挿入することができ、ピン部材40の本体20に対する挿入作業性を向上させることができる。
また、この実施形態においては、ストリップ壁50は、並列して配置された一対のストリップ壁51,53からなり、第1ストリップ壁51に第1ピン側係合部57が設けられ、第2ストリップ壁53に第2ピン側係合部58が設けられているので、第1ピン側係合部57の撓みと、第2ピン側係合部58の撓みとが独立してなされ、各ピン側係合部57,58による開口部26aの基端側内周縁への係合をより確実に行わせることができる。
更に、この実施形態においては、差込部43の一対の柱片44,44が入り込むガイド溝27a,27aを収容部25に設けたことにより、差込部43の幅を広くとることができ、その結果、押圧面48を幅広にできるので、一対の弾性係合片35,35の各先端部37,37を押圧しやすくなる。
そして、この留め具10においては、本体20に対してピン部材40を押し込むことにより、ピン部材40の押圧面48が、一対の弾性係合片35,35の各先端部37,37を直接押圧して、一対の弾性係合片35,35を取付孔2に係合しない程度に内方に撓ませるようになっているので、一対の弾性係合片35,35を確実に内方に撓ませることができ、留め具10の取外し作業をスムーズに行うことができる。
また、ピン部材40を所定の押し込み位置に保持する本体側係合部(この実施形態では開口部26a)を台座部21に設けたので、弾性係合片35の状態に影響を受けることなく、ピン部材40を所定の押し込み位置に確実に保持することができる。
なお、取付孔2から取外した留め具10を、再度取付孔2に固定する際には、ピン部材40を図6に示す押し込み位置から、図5に示す押し込み位置にまで引き上げて、一対の弾性係合片35,35を再び内方及び外方に撓み可能な状態とすればよい。この際、この実施形態においては、収容部25の側壁26を貫通する開口部26aを設けて、これに第2ピン側係合部58が係合するようになっているので、例えば、マイナスドライバー等の工具の先端を開口部26aに差し込んで、第2ピン側係合部58の外側面を押し込むだけの簡単な操作で、開口部26aの基端側内周縁との係合を解除することができる。その結果、一対の弾性係合片35,35を再び内方及び外方に撓み可能な状態とすることができ、留め具10の再利用を図ることができる。
また、この実施形態においては、図6(a)に示す一対の弾性係合片35,35が取付孔2に係合しない程度に内方に撓んだ状態となるように、本体20にピン部材40が保持された状態では、第1ピン側係合部57のテーパ部57bが、開口部26aの先端側内周縁に圧接して、ピン部材40に引き抜き方向の付勢力を付与するように構成されている(図6(b)参照)。そのため、上記のように第2係合部58と開口部26aの基端側内周縁との係合を解除すると、ピン部材40を引き抜き方向にスムーズに移動させて、図5(b)に示す第1ピン側係合部57が開口部26aの基端側内周縁に係合した状態に容易に復帰させることができ、留め具10の再利用をより効果的に図ることができる。
更に、この実施形態においては、差込部43は、一対の柱片44,44と、各柱片44,44の先端を互いに近接する方向に略L字状に屈曲してなる屈曲部45、45とからなり、更に各屈曲部45の外側面に押圧面48がそれぞれ設けられていて、屈曲部45と頭部41との間を連結するようにストリップ壁50が形成されているので、差込部43の構造を比較的簡単にすることができ、それに伴って成形時の金型形状を容易にして製造コストを低減できる。
図7〜15には、本発明の他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
図7に示すように、この実施形態における留め具10aは、トリム部材5に設けた挿通孔6を通して留め具10aを車体パネル1の取付孔2に挿入固定することにより、車体パネル1に対してトリム部材5を着脱可能に取付けるものである。
以下、この留め具10aの構造について詳述する。まず、取付孔2に係合固定される本体20について、図7〜10を参照して説明すると、この本体20は、所定厚さの円形状の台座部21を有しており、この台座部21の表側から所定深さで、ピン部材40の挿入口23が設けられている。図9(a)、図10(a),(b)に示すように、この挿入口23の底壁には、後述するピン部材40の差込部43が挿通される、四角形状のピン差込孔23dが形成されている。
このピン差込孔23dの、対向する一方の両側面内周には、一対の切欠き溝23e,23eが形成されている。この切欠き溝23eには、後述するピン部材40の第2ピン側係合部58が係合するようになっており、上記の切欠き溝23eが、この実施形態における第2本体側係合部をなしている。
前記台座部21の裏面側からは、先端が開口した角筒状をなした脚部30が突設されている。すなわち、この脚部30は、前記ピン差込孔23dの、切欠き溝23e,23eが形成されていない方の両側辺の裏側から突出した一対の側壁31,31と、該一対の側壁31,31先端の両側部どうしを連結する連結壁32,32とを有している。
また、上記一対の側壁31,31の先端には、切欠き31a,31aがそれぞれ形成されている。この切欠き31a,31aには、ピン部材40が本体20に対して所定深さ押し込まれたとき、後述する第1ピン側係合部57が係合するようになっており、この切欠き31aが、この実施形態における第1本体側係合部をなしている。このように、第1本体側係合部である切欠き31aは、第2本体側係合部である切欠き溝23eに対して直交した側面に配置されている。
また、一対の側壁31,31先端を連結する連結壁32,32の中間部は、ブリッジ壁32aにより連結されている。このブリッジ壁32aにより、脚部30の先端の剛性を向上させることができると共に、切欠き31aに係合する第1ピン側係合部57に外力が不用意に作用しないように保護することができる。
各連結壁32の基部側には、前記実施形態と同様に、側壁31,31との間にスリット34を介して、撓み可能な一対の弾性係合片35,35が連設されている。これら弾性係合片35,35の先端部37,37は、本体20の挿入口23に向かって延出されている。先端部37の外側面は、テーパ面37cをなし、その上端面37dは、平坦な面をなしている。この平坦な上端面37dには、本体20にピン部材40を差し込んで、第1ピン側係合部57が切欠き31aに係合したとき、図13(a)に示すように、押圧面62の両側部(後述する延長片69b)が当接し、それによりピン部材40のガタつきを少なくして本体20に保持できるようになっている。
次に、上記本体20内に挿入されて、本体20の取付孔2への係合を解除するピン部材40について、図7、8、及び、図11、12を参照して説明する。
このピン部材40は、前記実施形態と同様に、頭部41と、その片面から突出する差込部43とを有している。
図12(a),(b)に示すように、頭部41の上面には、所定深さで円弧状に窪んだ凹部41aが形成され、図13(a),(b)に示すように、本体20にピン部材40を組み付けたとき、頭部41の上面周縁部41bが、台座部21の上面とほぼ同一の高さとなるように構成されている。これにより、図13に示すように、本体20にピン部材40を組み付けた状態で、頭部41を指等で押して脚部30を取付孔2に挿入する際に、頭部41の上面周縁部41b及び台座部21の上面に押し込み力が作用するので、ピン部材40のみに押し込み力が付与されることをできるだけ防止することができる。
また、図8(a)及び図11(b)に示すように、前記差込部43は、略四角形状の基部60を有しており、その対向する両側面には複数の肉抜き孔61が設けられている。
基部60の肉抜き孔61側の両側面からは、一対の板状片63,63が所定長さで延出している。各板状片63の先端外側面からは、第1ピン側係合部57が突設されており、これが第1本体側係合部である切欠き31aに係合するようになっている。この一対の板状片63,63は、ピン差込孔23dの切欠き溝23e,23eに対して直交する両側面の内周を通って、脚部30内周に挿入され、側壁31内面に第1ピン側係合部57が押圧されて、撓みながら押し込まれるようになっている。更に、各板状片63の内面側には、同板状片63の軸方向に沿って、リブ67が突設されており、板状片63の補強がなされている。
また、各板状片63の先端は、第1ピン側係合部57が切欠き31aに係合しているときには、脚部30の先端から突出せず(図13(b)参照)、かつ、後述する第2ピン側係合部58が切欠き溝23eに係合しているときには、脚部30から突出する長さで、形成されている(図15(a)、(b)参照)。
更に、本体20にピン部材40を組み付けたとき、一対の板状片63,63は、一対の弾性係合片35,35の、撓み方向に直交する両側部の外側に配置されるようになっている(図13(a),(b)参照)。それにより、脚部30を取付孔2に挿入するときに、弾性係合片35の撓みが許容される。
一方、図11(c)及び図12(a)に示すように、基部60の、板状片63が延出されていない方の両側部には、基部60の上面から延出された延長片69bを介して、押圧面62の両側部と頭部41とを連結すると共に、その内径側に空隙70を有する、撓み可能な弾性壁69が設けられている。
そして、基部60の先端面と、上記延長片69bとで、一対の弾性係合片35,35の各先端部37を押圧する押圧面62が形成されている。この押圧面62は、その中央が深く凹み、基部60の肉抜き孔61の形成された一方の両側面に対して、直交する他方の両側面に向かって次第に高く突出するように傾斜しており、図12(a)に示すように、全体として略ハの字状に広がった形状となっている。
また、上記各弾性壁69の連結片69aの、軸方向途中の外側面には、前述したピン差込孔23dの切欠き溝23eに係合する第2ピン側係合部58が突出形成されている。したがって、板状片63に形成された第1ピン側係合部57と、弾性壁69に形成された第2ピン側係合部58とは、互いに直交した側面に配置された関係となっている。
すなわち、この実施形態では、差込部43の対向する一方の両側面に、第1ピン側係合部57が配置され、これに直交する他方の両側面に、第2ピン側係合部58が配置されていると共に、これに対応して、本体20には、第1本体側係合部である切欠き31a、及び、第2本体側係合部である切欠き溝23eがそれぞれ直交した側面に配置されている。
このように、第1ピン側係合部58及び第2ピン側係合部58を、差込部43の、ほぼ直交するように配置された別々の側面に配置したので、差込部43の外径を比較的小さく形成することができ、それによりピン部材40及びそれが挿入される本体20、更には、留め具10a全体のコンパクト化を図ることができる。
また、ピン差込孔23dに切欠き溝23eを設けたことにより、本体20にピン部材40を押し込むときに、第2ピン側係合部58を、切欠き溝23eを通して挿入できるため、第2ピン側係合部58を差込部43外周から突設でき、押圧面62を幅広に形成しやすくなる。
また、図14(a)、(b)に示すように、第1ピン側係合部57が、第1本体側係合部である切欠き31aに係合したときに、第2ピン側係合部58は切欠き溝23eの内周に撓んだ状態で当接するようになっている。それによって、ピン部材40が本体20内でガタ付くことが防止される。
そして、図15(a)、(b)に示すように、ピン部材40を更に押し込むと、押圧面62により、弾性係合片35が取付孔2に係合しない程度に撓んで、取付孔2から抜き出すことが可能となる。このとき、第2ピン側係合部58が切欠き溝23eの裏側周縁に係合するようになっている。
そして、この実施形態においては、第2ピン側係合部58が、第2本体側係合部である切欠き溝23eの裏面周縁に係合する際に必要とされる押圧力は、弾性係合片35を撓ませて取付孔2に係合させる際に必要とされる押圧力よりも大きくなるように設定されている。これによって、本体20にピン部材40を組み付けた状態で、頭部41を指等で押して脚部30を取付孔2に挿入する際に、弾性係合片35が内側に撓んで取付孔2を通過し、その裏面側に係合する前に、本体20に対してピン部材40が更に押し込まれて、押圧面62により弾性係合片35が内側に撓み、取付孔2に係合しなくなってしまうことを防止できる。
次に、この実施形態の留め具10aの使用方法について説明する。すなわち、図7及び図8(a)に示すように、本体20の切欠き溝23eに、ピン部材40の弾性壁69を整合させ、本体20にピン部材40を押し込むと、脚部30の一対の側壁31内周に、第1ピン側係合部57が押圧されて、一対の板状片63が撓みながら挿入される。このとき、板状片63の先端に第1ピン側係合部57が配置されているため、板状片63が容易に撓んで挿入抵抗が小さくなり、ピン部材40をスムーズに押し込むことができる。
ピン部材40が更に押し込まれ、第1ピン側係合部57が切欠き31aに至ると、板状片63が弾性復帰して、図8(b)及び図13(a),(b)に示すように、切欠き31a内に第1ピン側係合部57が入り込んで、その係合部57cが切欠き31a内周縁に係合し、本体20にピン部材40が抜け止めされて保持される。そのとき、図13(a)に示すように、第2ピン側係合部58のテーパ部58bが、切欠き溝23eの内周縁に弾性的に当接して、本体20にピン部材40をがたつきなく、しっかりと保持させることができる。
次に、車体パネル1の取付孔2に、トリム部材5の挿通孔6を整合させて、両者を重ね合わせて、図13(a),(b)に示すように、留め具10aの脚部30を、挿通孔6を通して取付孔2に挿入していく。このとき、前述したように、第2ピン側係合部58が、切欠き溝23eの裏面周縁に係合する際に必要とされる押圧力は、弾性係合片35を撓ませて取付孔2に係合させる際に必要とされる押圧力よりも大きくなるように設定されているので、頭部41を指等で押して脚部30を取付孔2に挿入しても、ピン部材40が本体20に押し込まれてしまうことはなく、押圧面62により弾性係合片35が内側に撓んで取付孔2に係合しなくなってしまうことを防止できる。
そして、一対の弾性係合片35は、取付孔2内周に押圧されて撓みつつ挿入され、取付孔2を抜け出ると弾性復帰して、その係合段部35cが取付孔2の裏側周縁に係合すると共に、台座部21がトリム部材5の挿通孔6周縁に当接し、こうして図14(a),(b)に示すように、留め具10aを介して車体パネル1にトリム部材5が固定される。
このとき、脚部30の側壁31先端に形成された切欠き31aに、第1ピン側係合部57が入り込むように係合し、ピン部材40の先端が脚部30先端から突出しないように構成されているので、脚部30に外力が作用しても、第1ピン側係合部57が切欠き31aから不用意に外れることを防止することができる。
また、メンテナンス等の理由でトリム部材5を取り外す必要が生じ、留め具10を取付孔2から取外したい場合には、本体20に対してピン部材40を押し込むことにより、差込部43の押圧面62で、先端部37が押圧されて、図15(a)に示すように、一対の弾性係合片35,35が、取付孔2に係合しない程度に内方に撓む。それと共に、第2ピン側係合部58が押圧されて弾性壁69が撓みつつ押し込まれ、第2ピン側係合部58の係合部58cが切欠き溝23eの裏側に抜け出ると、弾性壁69が弾性復帰して、切欠き溝23eの裏側周縁に第2ピン側係合部58の係合部58cが係合する。こうして、弾性係合片35,35が取付孔2に係合しない程度に内側に撓んだ状態が保持され、取付孔2から留め具10aを取外すことができる。
このとき、押圧面62は、弾性壁69の延長片69bによって、その両側長さが延長されているので、押圧面62の幅を広くとることができ、弾性係合片35の先端部37を押しやすい。また、第2ピン側係合部58が設けられた弾性壁69は、空隙70により撓みやすいので、第2ピン側係合部58を切欠き溝23eに係合させやすい。
ところで、取付孔2から留め具10aを取外した状態では、第2ピン側係合部58が、切欠き溝23eに係合して、ピン部材40の押し込み位置が保持されているので、一対の弾性係合片35,35が脚部30内方に撓んだままの状態となり、そのままでは取付孔2に再度固定することはできない。
しかし、この実施形態の場合、取付孔2から留め具10aが抜き外された状態では、ピン部材40の板状片63の先端が脚部30の先端から突出するようになっている(図15(a),(b)参照)ので、脚部30から突出した板状片63の先端を脚部30内に押し込むことによって、工具等を用いなくても、切欠き溝23eと第2ピン側係合部58との係合を容易に外すことができる。それによって、一対の弾性係合片35,35を拡径した状態に戻して、留め具10aの再利用を図ることができる。
本発明の留め具の一実施形態を示す分解斜視図である。 同留め具を背面から見た場合の分解斜視図である。 同留め具を構成する本体を示しており、(a)は正面図、(b)は断面図、(c)は平面図である。 同留め具を構成するピン部材を示しており、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。 同留め具を取付孔に固定した状態を示しており、(a)は断面図、(b)は(a)のA−A矢示線での断面図である。 同留め具と取付孔との係合を解除した状態を示しており、(a)は断面図、(b)は(a)のB−B矢示線での断面図である。 本発明の留め具の他の実施形態を示す分解斜視図である。 同留め具を背面から見た場合が示されており、(a)は本体にピン部材を組み付ける前の状態での斜視図、(b)は本体とピン部材とを組み付けた状態での斜視図である。 同留め具の本体を示しており、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 (a)は図9(b)のC−C矢示線での断面図、(b)は図9(c)のD−D矢示線での断面図である。 本発明の留め具のピン部材を示しており、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 (a)は図11(a)のE−E矢示線での断面図、(b)は図11(b)のF−F矢示線での断面図である。 本発明の留め具を取付孔に固定する前の状態を示しており、(a)は断面図、(b)は(a)に直交した方向から見た場合の断面図である。 同留め具を取付孔に固定した状態を示しており、(a)は断面図、(b)は(a)に直交した方向から見た場合の断面図である。 同留め具と取付孔との係合を解除した状態を示しており、(a)は断面図、(b)は(a)に直交した方向から見た場合の断面図である。
符号の説明
2 取付孔
10,10a 留め具
20 本体
21 台座部
23 挿入口
23c 凹部
23e 切欠き溝
24 隔壁
25a 空間
26 側壁
26a 開口部
27a ガイド溝
30 脚部
31a 切欠き
32a ブリッジ壁
35 弾性係合片
37 先端部
40 ピン部材
41 頭部
43 差込部
44 柱片
45 屈曲部
46 スリット
48,62 押圧面
50 ストリップ壁
51 第1ストリップ壁
53 第2ストリップ壁
57 第1ピン側係合部
57a 頂部
57b テーパ部
58 第2ピン側係合部
63 板状片
69 弾性壁
70 空隙

Claims (21)

  1. 被取付部品に形成された取付孔に係合固定される本体と、この本体内に挿入されて前記本体の前記取付孔への係合を解除するピン部材とを備えた留め具において、
    前記本体は、前記取付孔の表側周縁に当接する台座部と、該台座部の裏面側から突設され前記取付孔に挿入される脚部とを有し、前記台座部は、表側に前記ピン部材の挿入口が設けられ、前記脚部には、前記取付孔の裏側周縁に係合する、対向する一対の弾性係合片が設けられていて、この弾性係合片は、その基端部から前記台座部に向かって延出した形状をなし、
    前記弾性係合片には、その外側面に、前記台座部に向かうにつれて次第に外方に突出するテーパ面と、該テーパ面の最も外方へ突出した頂部と、該頂部から次第に突出高さが低くなって、前記取付孔の裏側周縁に係合する係合段部とが設けられており、
    前記弾性係合片には、更に、前記係合段部の内周側を前記ピン部材の挿入口に向かって延出したことにより形成された先端部が設けられており、
    前記ピン部材は、頭部と、その片面から突出する差込部とを有し、前記差込部には、前記ピン部材が前記台座部に挿入されて所定距離押し込まれたときに、前記一対の弾性係合片の各先端部を押圧して、該一対の弾性係合片を前記取付孔に係合しない程度に内方に撓ませる押圧面が設けられており、
    前記ピン部材と前記本体の台座部との間には、前記ピン部材を前記台座部に挿入したときに、前記ピン部材を所定の押し込み位置に保持する、ピン側係合部と本体側係合部とが設けられていることを特徴とする留め具。
  2. 前記ピン側係合部は、前記ピン部材の差込部に設けられた第1ピン側係合部と、前記ピン部材の差込部の前記第1ピン側係合部よりも基端側に設けられた第2ピン側係合部とからなり、前記第1ピン側係合部と前記本体側係合部とが係合した状態では、前記ピン部材の押圧面が前記弾性係合片の各先端部を押圧しない位置で保持され、前記第2ピン側係合部と前記本体側係合部とが係合した状態では、前記ピン部材の押圧面が前記弾性係合片の各先端部を押圧して内方に撓ませた状態となるように構成されている請求項1記載の留め具。
  3. 前記第1ピン側係合部は、前記差込部の側面から所定高さで突出した突起からなり、この突起は、頂部と、この頂部から前記先端部に向けて次第に低くなるテーパ部とを有し、
    前記第2ピン側係合部が前記本体側係合部に係合した状態で、前記第1係合部のテーパ部が前記台座部の所定箇所に圧接されて、前記ピン部材に引き抜き方向の付勢力を付与するように構成されている請求項2記載の留め具。
  4. 前記本体側係合部は、前記本体の台座部の側壁を貫通する開口部からなり、前記第1ピン側係合部及び第2ピン側係合部は、前記差込部に形成されて前記開口部内周に係合する突起からなる請求項2又は3記載の留め具。
  5. 前記本体側係合部をなす開口部の内周に前記第1ピン側係合部が係合した状態で、前記第2ピン側係合部を収容する凹部が、前記台座部の内周に形成されている請求項4記載の留め具。
  6. 前記ピン部材の差込部は、軸方向に伸びるスリットによって分割されて形成されており、
    前記本体の台座部の内部には、前記ピン部材が前記本体に挿入されたときに、前記ピン部材のスリットに入り込む隔壁が、軸方向に沿って伸びている請求項1〜5のいずれか1つに記載の留め具。
  7. 前記本体の隔壁は、軸方向に見たときに、前記一対の弾性係合片の間に位置しており、前記ピン部材の差込部は、前記スリットによって2分割され、2分割された差込部の各先端面は、内側のスリット側が低く、外側に向かって次第に高く突出した傾斜面をなし、この傾斜面が前記押圧面をなしている請求項6記載の留め具。
  8. 前記ピン部材には、前記差込部に沿って軸方向に配置されたストリップ壁が設けられ、前記ピン側係合部は、前記ストリップ壁に形成されている請求項1〜7のいずれか1つに記載の留め具。
  9. 前記ストリップ壁は、並列して配置された少なくとも一対のものからなり、一対のストリップ壁の一方には前記第1ピン側係合部が設けられ、他方には前記第2ピン側係合部が設けられている請求項8記載の留め具。
  10. 前記差込部は、前記頭部の片面から所定長さで伸びる一対の柱片と、各柱片の先端を互いに近接する方向又は互いに離反する方向に略L字状に屈曲してなる屈曲部とからなり、各屈曲部の外側面に前記押圧面がそれぞれ設けられており、前記屈曲部と前記頭部との間を連結するように前記ストリップ壁が形成されている請求項8又は9記載の留め具。
  11. 前記台座部の対向する側壁であって、前記一対の弾性係合片に整合する位置には、台座部の軸方向に沿って前記差込部が入り込むガイド溝が設けられている請求項1〜10のいずれか1つに記載の留め具。
  12. 前記ピン部材の差込部の一側面に前記第1ピン側係合部が配置され、前記一側面に対してほぼ直交する側面に前記第2ピン側係合部が配置され、前記本体には、前記第1ピン側係合部が係合する第1本体側係合部と、前記第2ピン側係合部が係合する第2本体側係合部とが設けられている請求項2記載の留め具。
  13. 前記第2ピン側係合部が前記第2本体側係合部に係合する際に必要とされる押圧力は、前記弾性係合片を撓ませて前記取付孔に係合させる際に必要とされる押圧力よりも大きくなるように設定されている請求項12記載の留め具。
  14. 前記差込部は、その側面から延出された一対の板状片を有しており、該一対の板状片の先端に、前記第1ピン側係合部が配置されている請求項12又は13記載の留め具。
  15. 前記差込部には、押圧面の両側部と頭部とを連結し、内径側に空隙を有する弾性壁が設けられており、この弾性壁に前記第2ピン側係合部が設けられている請求項12〜14のいずれか1つに記載の留め具。
  16. 前記本体の脚部は、先端が開口した筒状をなし、前記第1本体側係合部は、前記脚部先端の開口縁部に設けられている請求項12〜15のいずれか1つに記載の留め具。
  17. 前記脚部先端の開口縁部に切欠きが形成され、この切欠きの内側に前記第1本体側係合部が設けられている請求項16に記載の留め具。
  18. 前記差込部の先端は、前記第1ピン側係合部が前記第1本体側係合部に係合しているときには、前記脚部先端から突出せず、かつ、前記第2ピン側係合部が前記第2本体側係合部に係合しているときには、前記脚部先端から突出する長さとされている請求項12〜17のいずれか1つに記載の留め具。
  19. 前記本体の台座部に設けられた挿入口に切欠き溝が設けられており、前記ピン部材の第2ピン側係合部が前記切欠き溝に係合するように構成されている請求項12〜18のいずれか1つに記載の留め具。
  20. 前記第1ピン側係合部が前記第1本体側係合部に係合した状態で、前記第2ピン側係合部は、撓んだ状態で前記台座部の内周に当接するように構成されている請求項12〜19のいずれか1つに記載の留め具。
  21. 前記筒状の脚部先端には、対向する側面に前記切欠きが形成されており、該切欠きが形成されていない対向する側面どうしがブリッジ壁により連結されている請求項17に記載の留め具。
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