JP6503240B2 - シートベルトのタング保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートのバックルに装着されるシートベルトのタングを、車両の所定箇所に着脱可能に保持するための、シートベルトのタング保持装置に関する。
シートベルトの所定箇所にはタングが連結されており、このタングをシート近傍に配設されたバックルに挿入し係合させることにより、シートに着座した乗員がシートベルトにより拘束されるようになっている。
このようなシートベルトとして、例えば、肩から腰にたすき掛けして肩部を拘束すると共に、乗員の腰の左右2箇所を拘束する3点式シートベルトが用いられている。この3点式シートベルトに用いられるタングは、不使用時には、例えば、車両の天井等の所定箇所に着脱可能に保持され、使用時に外してバックルに挿入するようになっている。
シートベルトのタングを保持する構造として、例えば、下記特許文献1には、車室のルーフ部に取付けられ、シートベルトのストラップ先端の先端タングを着脱可能に保持する第1保持部と、先端タングよりもストラップ基端側に設けた中間タングを着脱可能に保持する第2保持部とを備えた、シートベルト保持用ベゼルが記載されている。このベゼルは、合成樹脂から形成されていると共に、枠体部及び天板部からなる枠状をなしており、その内周両側中央部からは、一対の突出部が突設されている。また、各突出部には、コ字状の溝を介して、片持ち梁状の撓み可能な係止爪が、ベゼルに対して一体的に形成されており、この係止爪及び前記突出部が、中間タング保持用の前記第2保持部をなしている。そして、一対の突出部の間に、中間タングを押し込むことで、一対の係止爪が中間タングに係合して、同中間タングを着脱可能に保持するようになっている。
特開2014−168988号公報
しかしながら、上記特許文献1では、係止爪が片持ち梁状をなすと共に樹脂製であるため、長期に亘って中間タングの着脱作業を行うと、係止爪が経時劣化してへたり、タングの保持力が低下するおそれがある。これに対応するため、片持ち梁状の係止爪を長く伸ばすと、撓み変形しやすくなって、経時劣化しにくくなるが、タングの保持力が低下する。一方、係止爪を短くして撓み変形しにくくすると、タングの保持力を高めることができるが、上述した経時劣化のおそれが生じやすい。
したがって、本発明の目的は、タングを安定した保持力で長期に亘って保持することができる、シートベルトのタング保持装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るシートベルトのタング保持装置は、シートベルトに設けられたタングを、車両の所定箇所に着脱可能に保持するためのものであって、前記車両に固定されるベース部材と、該ベース部材に取付けられ前記タングを保持する保持部材とを備え、前記保持部材は金属板材から形成されており、板状の基部と、該基部の両側から立設した一対の立壁部と、各立壁部の立設方向先端から、前記基部側に向けて折り返され、前記基部に対して前記立壁部の反対側に延出して、前記タングを挟持する撓み可能な一対の弾性挟持片と、前記ベース部材に係止する係止手段とを有しており、前記ベース部材には、前記保持部材の一対の弾性挟持片が挿通される一対の挿通孔が形成されており、前記保持部材の各弾性挟持片の延出方向の所定箇所には、前記タングを着脱可能に係合させる係合部が形成されており、該係合部は、前記係止手段により前記ベース部材に前記保持部材が係止した状態で、前記ベース部材の挿通孔の表側から突出するように構成されていることを特徴とする。
本発明に係るシートベルトのタング保持装置においては、前記ベース部材に一対の取付壁部が設けられ、該一対の取付壁部の間に、前記保持部材の基部及び一対の立壁部が挿入されるようになっており、前記係止手段は、前記保持部材の各立壁部の立設方向先端から、前記弾性挟持片とは分離して、前記基部側に向けて折り返された係止部からなり、前記一対の取付壁部の間に、前記保持部材の基部及び一対の立壁部を挿入したときに、前記係止部が前記一対の取付壁部に係止するように構成されていることが好ましい。
本発明に係るシートベルトのタング保持装置においては、前記ベース部材の、前記一対の取付壁部の間に、押圧リブが設けられており、前記保持部材の各立壁部に、前記ベース部材の取付壁部に係止する取付爪が設けられ、該取付爪が前記係止手段をなしており、該取付爪が前記取付壁部に係止するときに、前記押圧リブに前記保持部材の基部が押圧されて撓むように構成されていることが好ましい。
本発明に係るシートベルトのタング保持装置においては、前記ベース部材の、前記一対の取付壁部の間に、ガイドリブが設けられており、前記保持部材の基部には、前記ガイドリブが挿入される溝部が形成されていることが好ましい。
本発明に係るシートベルトのタング保持装置においては、前記保持部材の一対の弾性挟持片は、前記基部の一対の立壁部から互いに平行に延出した弾性腕部と、該弾性腕部の先端から、第1折曲部を介して互いに近接するように延出して設けられた前記係合部と、該係合部の先端から、第2折曲部を介して互いに離れる方向に延出して設けられたガイド部とを有しており、前記第1折曲部及び前記第2折曲部の各稜線は、前記弾性腕部の延出方向に対して直角を除いた傾斜角度で傾斜するように形成されていることが好ましい。
本発明のタング保持装置においては、保持部材が金属板材から形成されているので、タングの保持力を高めることができると共に、経時劣化の影響を少なくして、長期に亘ってタングを安定して保持することができる。更に、タングを挟持する弾性挟持片は、基部両側から立設した立壁部の先端から基部側に折り返し、かつ、基部に対して立壁部の反対側に延出して形成したものなので、弾性挟持片の長さを長く確保することができ、弾性挟持片を撓み変形させやすくすることができ、一対の弾性挟持片の間にタングを挿入して保持させるときの、タングの保持作業性や、或いは、一対の弾性挟持片の間からタングを引き抜いて取外すときの、タングの取外し作業性を高めることができる。
本発明に係るシートベルトのタング保持装置の、一実施形態を示す斜視図である。 図1の要部拡大斜視図である。 同タング保持装置において、図1とは異なる方向から見た場合の斜視図である。 図3の要部拡大斜視図である。 同タング保持装置を構成する保持部材を示しており、(a)はその斜視図、(b)は(a)とは異なる方向から見た場合の斜視図である。 同タング保持装置を構成する保持部材を示しており、(a)はその平面図、(b)は正面図である。 図6(a)のA−A矢示線における断面図である。 同タング保持装置の使用状態における断面図である。 同タング保持装置の使用状態であって、図8とは異なる方向から見た場合の断面図である。 本発明に係るシートベルトのタング保持装置の、他の実施形態を示しており、(a)はその斜視図、(b)は(a)とは異なる方向から見た場合の斜視図である。 同タング保持装置の使用状態を示す側面説明図である。
以下、図1〜9を参照して、本発明に係るシートベルトのタング保持装置の、一実施形態について説明する。
図1〜4に示すように、この実施形態におけるシートベルトのタング保持装置10(以下、単に「タング保持装置10」という)は、シートベルト3の所定位置に設けられたタング5を、車両の所定箇所に着脱可能に保持するものであって、車両の天井面1に固定されるベース部材20と、該ベース部材20に取付けられ、タング5を保持する保持部材40とを備えている。なお、タング5は、その先端部に矩形孔状の開口部7が形成されている。また、ベース部材20は、車両の天井面1のみならず、車両の車室側壁等に固定させるようにしてもよい。
図3に示すように、この実施形態におけるベース部材20は、タング5を収容保持するのに適した所定形状の底部21と、その周縁から立設した周壁22と、該周壁22の上端部から外方に広がるフランジ部23とを有し、前記タング5を収容する凹状の収容部25が設けられた薄型箱状をなしており、所定の合成樹脂から形成されている。また、前記底部21の所定箇所には、シートベルト3の挿通用のベルト孔21aが形成されている。
更に図1及び図2に示すように、底部21の外面側(底部21の裏側、すなわち、天井面1側)の所定位置には、両側部が丸みを帯びた長方形状の枠状壁27が立設されている。図8を併せて参照すると、この枠状壁27の内側には、保持部材40の一対の弾性挟持片50,50が挿通される、一対の挿通孔28,28が底部21を貫通して形成されている。
また、図3及び図4に示すように、底部21の内面側(底部21の表側)であって、前記一対の挿通孔28,28の間からは、複数のリブ29が突設されており、これらが前記タング5の開口部7に挿入されて位置決めをなすようになっている(図8参照)。
図2及び図8に示すように、枠状壁27内の、前記一対の挿通孔28,28の周縁からは、一対の取付壁部30,30が互いに平行に立設されている。各取付壁部30は、枠状壁27の長手方向に直交して配置されている(図2参照)。また、各取付壁部30の幅方向ほぼ中央には、取付孔30aが形成されていると共に、各取付壁部30の先端外側からは、突部30bが突設されている(図2及び図8参照)。
更に図2及び図8に示すように、枠状壁27内であって、前記一対の取付壁部30,30の間には、底部21の外面側から押圧リブ33が突設されている。この押圧リブ33は、一対の取付壁部30,30に対してほぼ平行に配置されていると共に、枠状壁27や取付壁部30よりも突出高さが低くなっている。なお、この押圧リブ33は、ベース部材20への保持部材40の取付時に、同保持部材40の基部41に当接して、これを撓ませるものである(図8の想像線参照)。
また、図2に示すように、枠状壁27の内部であって、前記押圧リブ33の幅方向一側部には、枠状壁27の立設方向に沿って、ガイドリブ35が設けられている。このガイドリブ35は、保持部材40の溝部43に挿入され、ベース部材20への保持部材40の取付時にガイドをなす部分である(図9参照)。更に枠状壁27の内周面からは、複数のガタツキ防止リブ36が設けられており、これが保持部材40の周縁外周に配置されて、保持部材40のガタツキを抑制するようになっている。
なお、以上説明したベース部材20の形状は、あくまでも一例であり、保持部材の一対の弾性挟持片を挿通可能な少なくとも一対の挿通孔があれば、どのような形状であってもよい。
次に上記構造のベース部材20に取付けられる保持部材40について説明する。
図5〜7に示すように、この実施形態の保持部材40は、所定の金属板材を打ち抜いたり、折り曲げたり、切り起こしたりして形成されるものであって、長板状の基部41と、該基部41の長手方向両側から立設した一対の立壁部45,45と、各立壁部45の立設方向先端から、前記基部41側に向けて折り返され、前記基部41に対して、立壁部45の反対側に延出して、タング5を挟持する撓み可能な一対の弾性挟持片50,50と、ベース部材20に係止する係止手段とを有している。また、各弾性挟持片50の延出方向の所定箇所には、タング5を着脱可能に係合させる係合部55が設けられている。なお、前記基部41は長板状でなくとも、例えば、正方形等であってもよい。
また、この実施形態における立壁部45は、基部41と同一幅でもって、基部41に対してほぼ直角をなすように屈曲して立設している。したがって、図7に示すように、保持部材40を断面方向に見たときに、基部41及び一対の立壁部45,45は、両者を合わせて略コ字状をなしており、図8に示すように、ベース部材20の枠状壁27内における、底部21及び一対の取付壁部30,30の内側に、挿入されるようになっている。なお、立壁部45は、基部41よりも幅狭や幅広であってもよく、また、基部41に対して鈍角や鋭角をなすように所定角度で屈曲していてもよく、特に限定はされない。
更に、図5及び図6(a)に示すように、前記基部41の、長手方向に沿った両側辺であって、その長手方向中央部には、溝部43,43がそれぞれ形成されている。各溝部43にはベース部材20のガイドリブ35が入り込み、ベース部材20に保持部材40を取付けるべく、保持部材40を押し込んでいく際のガイドをなしている。
そして、この実施形態における一対の弾性挟持片50,50は、一対の立壁部45,45の幅方向中央から延出し、かつ、基部41側に向けて折り返された折り返し部51,51と、折り返し部51,51の先端から互いに平行となるように、基部41側に向けて延出する弾性腕部53,53とを有している。図7に示すように、この実施形態における各折り返し部51は、立壁部45に対してR状部を介して所定角度(ここではほぼ直角)で屈曲すると共に、壁部外方に向けて所定長さで延出し、更に、R状部を介して基部41側に向けて折り返された形状をなしている。
また、一対の弾性腕部53,53の延出方向先端からは、第1折曲部54を介して互いに近接するように、タング5に着脱可能に係合する係合部55,55が延出して設けられており、更に、該係合部55,55の延出方向先端からは、第2折曲部56,56を介して互いに離れる方向に、ガイド部57,57が延出して設けられている。なお、前記ガイド部57,57は、一対の弾性挟持片50,50の間にタング5を押し込んでいく際に(図8の矢印F1参照)、タング5の両側に当接してガイドをなすと共に、その押し込み力を受けて一対の弾性挟持片50,50を外方に撓ませるものである。
更にガイド部57,57の延出方向先端からは、前記基部41に向けて外方に折り返されて屈曲する屈曲部58,58が設けられている。この屈曲部58,58は、一対の弾性挟持片50,50の間にタング5を押し込んでいく際に、タング5に弾性挟持片50の先端が引っ掛かることを防止して、押し込みやすくさせる部分である。
また、図8に示すように、一対の弾性挟持片50,50は、ベース部材20に保持部材40を取付けた状態で、一対の取付壁部30,30に対して所定隙間をあけて配置され、取付壁部30には係止しないように構成されており、更に後述する係止部60,60よりも、立壁部45,45の外側に位置しており、前記折り返し部51,51を支点として撓み変形するようになっている。
なお、弾性挟持片50としては、少なくとも、立壁部45先端から基部41側に向けて折り返され、基部41に対して、立壁部45の反対側に延出して、かつ、タング5を挟持可能であればよく、上記形状に限定されるものではない。また、弾性挟持片50を設ける箇所も、立壁部45の幅方向中間でなくとも、幅方向一側や、幅方向途中箇所であってもよく、特に限定はされない。
更に図5(a)に示すように、各立壁部45には、その幅方向中央に、略コ字状をなしたスリット46を介して、取付爪47が壁部外方であって、折り返し部51に向けて切り起こして形成されている。図8に示すように、これらの取付爪47,47は、ベース部材20の取付壁部30,30の取付孔30a,30aに挿入されて、ベース部材20に対して保持部材40が引き抜かれる方向に力が作用したときに(保持部材40に引き抜き力が作用したとき、又は、立壁部45の立設方向に力が作用したとき)、取付爪47,47が取付孔30a,30aの内周縁に係止して、ベース部材20に対して保持部材40を抜け止めする部分をなしている。すなわち、保持部材40の取付爪47が、本発明における、ベース部材20に係止する「係止手段」の一つとなっている。
また、この実施形態においては、各立壁部45の幅方向両側部であって、同立壁部45の立設方向先端からは、前記弾性挟持片50とは立壁部45の幅方向に分離して、基部41側に向けて折り返されてなる係止部60,60が延出している。
図5及び図6に示すように、各係止部60は、立壁部45の立設方向先端に連結されたR状に屈曲した基端部61と、該基端部61から基部41側に向けて折り返されると共に、立壁部45の外面に近接するように斜めに延出して設けられた中間部62と、該中間部62の延出方向先端から当接部63を介して、立壁部45の外面から離れるように、壁部外方に向けて屈曲した先端部64とから構成されている。
そして、ベース部材20の一対の取付壁部30,30の間に、保持部材40の基部41及び一対の弾性挟持片50,50を挿入したときに、図9に示すように、ベース部材20の取付壁部30が、係止部60と立壁部45との間に配置されると共に、係止部60の当接部63が取付壁部30の外面に圧接されることで、ベース部材20に対して保持部材40が係止されるようになっている。すなわち、保持部材40の係止部60が、本発明における、ベース部材20に係止する「係止手段」のもう一つとなっている。
なお、上記係止部60は、立壁部45の幅方向一側部のみに設けたり、幅方向所定箇所に設けたりしてもよく、また、上記形状のみならず、立壁部45に係止可能な形状であれば、特に限定はされない。
そして、このタング保持装置10においては、上述したように、ベース部材20に係止する「係止手段」をなす取付爪47及び係止部60によって、ベース部材20に対して保持部材40が係止した状態で、図4及び図8に示すように、一対の弾性挟持片50,50に設けた係合部55,55が、ベース部材20の一対の挿通孔28,28の表側から突出するように構成されている。
なお、挿通孔28の「表側」とは、次の意味である。すなわち、車両の、天井面1(図1参照)や取付パネル、取付フレーム等に対して、ベース部材20を取付ける面を、ベース部材20の「裏側」としたとき、挿通孔28の「表側」とは、ベース部材20の取付面とは反対側の、車両の車内空間側を意味する。
次に、上記構造からなるタング保持装置10の作用効果について説明する。
まず、保持部材40をベース部材20に取付ける。すなわち、図2に示すように、ベース部材20の一対の挿通孔28,28に、保持部材40の一対の弾性挟持片50,50を整合させて、一対の取付壁部30,30の間に、保持部材40の基部41及び一対の立壁部45,45を挿入すべく、底部21の外面側(挿通孔28の裏側)から保持部材40をベース部材20に向けて押し込んでいく。
すると、初めに、ベース部材20のガイドリブ35が、保持部材40の溝部43に挿入されて、保持部材40がガイドされつつ、その後、立壁部45と弾性挟持片50や係止部60との間に、取付壁部30が挟み込まれていく。
その後、ベース部材20の押圧リブ33に当接するまで、保持部材40を押し込む。すると、図8の想像線に示すように、保持部材40の基部41が押圧リブ33に押圧されて、その基部41の長手方向両端部が、底部21に近づくように湾曲して撓み変形し、取付爪47,47が、取付壁部30,30の取付孔30a,30aに入り込むと、その後、基部41が弾性復帰して、取付孔30a,30a内に取付爪47,47が挿入配置される(図8参照)。それと共に、保持部材40の係止部60と立壁部45との間に、一対の取付壁部30,30が配置されて、係止部60の当接部63が取付壁部30の外面に圧接される(図9参照)。それによって、図8に示すように、一対の弾性挟持片50,50の係合部55,55が、一対の挿通孔28,28の表側から突出した状態で、ベース部材20に対して保持部材40を抜け止めして取付けることができる。
上記タング保持装置10を用いて、タング5を保持する場合には、図8の矢印F1に示すように、一対の弾性挟持片50,50の間に、タング5を挿入していく。すると、ガイド部57,57によってタング5がガイドされつつ、一対の弾性挟持片50,50が、折り返し部51,51を支点として、互いに離れる方向となるように外方に撓み変形する。その後、タング5が係合部55,55に位置するまで挿入されると、一対の弾性挟持片50,50が弾性復帰して、タング5の両側部に係合部55,55がそれぞれ係合すると共に、複数のリブ29がタング5の開口部7に挿入されて、タング5を位置決めした状態で抜け止め保持することができる(図8参照)。
一方、タング5を使用する場合には、ベース部材20からタング5が離れる方向、すなわち、図8の矢印F2に示す方向に、タング5を引っ張る。すると、係合部55,55がタング5に押圧されて、一対の弾性挟持片50,50が、折り返し部51,51を支点として互いに離れる方向に外方に撓み変形して、係合部55とタング5との係合保持が解除されて、タング5を取外すことができる。
そして、このタング保持装置10においては、保持部材40が金属板材から形成されているので、タング5の保持力を高めることができると共に、経時劣化の影響を少なくして、長期に亘ってタング5を安定して保持することができる。
また、タング5を挟持して保持する一対の弾性挟持片50,50は、基部41の長手方向両側から立設した立壁部45,45の立設方向先端から基部41側に折り返し、かつ、基部41に対して立壁部45の反対側に延出して形成したものであるので、一対の弾性挟持片50,50の長さを長く確保することができ、一対の弾性挟持片50,50を撓み変形させやすくすることができる。その結果、一対の弾性挟持片50,50の間に、タング5を挿入して保持させるときの、タング5の保持作業性や、或いは、一対の弾性挟持片50,50の間からタング5を引き抜いて取外すときの、タング5の取外し作業性を高めることができる。
また、この実施形態においては、ベース部材20に設けた一対の取付壁部30,30の間に、保持部材40の基部41及び一対の立壁部45,45を挿入するだけの簡単な作業で、各取付壁部30,30に、保持部材40の各立壁部45に設けた係止部60,60がそれぞれ押圧係止されて、図9に示すように、ベース部材20に保持部材40を取付けることができ、ベース部材20に対する保持部材40の取付作業性を向上させることができる。
更に係止部60は、弾性挟持片50と分離して設けられているので、弾性挟持片50によって、タング5が保持されたり或いは取外した状態となっても、取付壁部30に対する係止部60との係止状態に影響が生じることを防止して、ベース部材20に保持部材40をしっかりと取付けた状態に維持することができる。
また、弾性挟持片50が、係止部60に対して分離して設けられているので、図8に示すように、その折り返し部51の曲率(ここでは両端のR状部の曲率)を小さく緩やかにすることができ、弾性挟持片50が撓み変形するときの、折り返し部51への応力集中を抑制することができ、弾性挟持片50の破損や折損、経時劣化を防止して、タング5をより安定して保持することができる。
更に、この実施形態においては、図8の想像線で示すように、ベース部材20に保持部材40を取付けすべく、一対の取付壁部30,30の間に、保持部材40の基部41及び一対の立壁部45,45を挿入して、立壁部45に設けた取付爪47が、取付壁部30に係止するときに(ここでは、取付壁部30の取付孔30a内に入り込むとき)、保持部材40の基部41が押圧リブ33に押圧されて撓むので、基部41の撓みを利用して取付爪47を確実に取付孔30a内に入り込ませることができると共に、取付爪47を取付壁部30に圧接させて係止させることができる。その結果、ベース部材20への保持部材40の取付作業性を向上させることができると共に、基部41の撓みを利用してガタツキを少なくして、ベース部材20に保持部材40を取付けることができる。
また、この実施形態においては、上述したように、ベース部材20に保持部材40を取付けすべく、一対の取付壁部30,30の間に、保持部材40の基部41及び一対の立壁部45,45を挿入していくときに、保持部材40の溝部43に、ベース部材20のガイドリブ35が挿入されるので、保持部材40をスムーズに挿入することができると共に、ベース部材20に対して保持部材40を位置決めして配置することができ、更に、ベース部材20に保持部材40を取付けた後にガタツキを抑制することができる。
図10及び図11には、本発明に係るシートベルトのタング保持装置の、他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
図11に示すように、この実施形態におけるシートベルトのタング保持装置10A(以下、単に「タング保持装置10A」という)は、保持部材40Aの弾性挟持片50Aが、前記実施形態における弾性挟持片50と異なっている。
図10に示すように、この実施形態における保持部材40Aの一対の弾性挟持片50A,50Aは、基部41の一対の立壁部45,45から、折り返し部51,51を介して互いに平行に伸びる弾性腕部53,53と、その先端から、第1折曲部54,54を介して互いに近接するように延出した係合部55,55と、その先端から、第2折曲部56を介して互いに離れる方向に延出して設けられたガイド部57とを有しており、更に図11に示すように、第1折曲部54及び第2折曲部56の稜線は、基部41の面方向に対して傾斜するように形成されている。すなわち、第1折曲部54及び第2折曲部56の稜線は、弾性腕部53,53の延出方向に対して直角を除いた傾斜角度で傾斜するように形成されている。なお、第1折曲部54、第2折曲部56は、緩やかな曲面をなして折曲されていてもよく、その場合には、曲面の最も突出した部分のラインを稜線とする。
この実施形態においては、一対の弾性挟持片50A,50Aの、第1折曲部54及び第2折曲部56は、弾性腕部53,53の延出方向に対して直角を除いた傾斜角度で傾斜するように形成されているので、図11に示すように、タング5が、保持部材40Aの基部41の面に交差する方向となるように、一対の弾性挟持片50A,50Aの間に斜めに差し込まれたとしても、係合部55,55にタング5が面接触しやすくすることができ、タング5を高い保持力で安定して保持することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
3 シートベルト
5 タング
10,10A シートベルトのタング保持装置(タング保持装置)
20 ベース部材
25 収容部
28 挿通孔
30 取付壁部
33 押圧リブ
35 ガイドリブ
40,40A 保持部材
41 基部
43 溝部
45 立壁部
47 取付爪
50,50A 弾性挟持片
53 弾性腕部
54 第1折曲部
55 係合部
56 第2折曲部
60 係止部

Claims (5)

  1. シートベルトに設けられたタングを、車両の所定箇所に着脱可能に保持するための、シートベルトのタング保持装置であって、
    前記車両に固定されるベース部材と、該ベース部材に取付けられ前記タングを保持する保持部材とを備え、
    前記保持部材は金属板材から形成されており、板状の基部と、該基部の両側から立設した一対の立壁部と、各立壁部の立設方向先端から、前記基部側に向けて折り返され、前記基部に対して前記立壁部の反対側に延出して、前記タングを挟持する撓み可能な一対の弾性挟持片と、前記ベース部材に係止する係止手段とを有しており、
    前記ベース部材には、前記保持部材の一対の弾性挟持片が挿通される一対の挿通孔が形成されており、
    前記保持部材の各弾性挟持片の延出方向の所定箇所には、前記タングを着脱可能に係合させる係合部が形成されており、該係合部は、前記係止手段により前記ベース部材に前記保持部材が係止した状態で、前記ベース部材の挿通孔の表側から突出するように構成されていることを特徴とする、シートベルトのタング保持装置。
  2. 前記ベース部材に一対の取付壁部が設けられ、該一対の取付壁部の間に、前記保持部材の基部及び一対の立壁部が挿入されるようになっており、
    前記係止手段は、前記保持部材の各立壁部の立設方向先端から、前記弾性挟持片とは分離して、前記基部側に向けて折り返された係止部からなり、
    前記一対の取付壁部の間に、前記保持部材の基部及び一対の立壁部を挿入したときに、前記係止部が前記一対の取付壁部に係止するように構成されている、請求項1記載のシートベルトのタング保持装置。
  3. 前記ベース部材の、前記一対の取付壁部の間に、押圧リブが設けられており、
    前記保持部材の各立壁部に、前記ベース部材の取付壁部に係止する取付爪が設けられ、該取付爪が前記係止手段をなしており、
    該取付爪が前記取付壁部に係止するときに、前記押圧リブに前記保持部材の基部が押圧されて撓むように構成されている請求項2記載のシートベルトのタング保持装置。
  4. 前記ベース部材の、前記一対の取付壁部の間に、ガイドリブが設けられており、
    前記保持部材の基部には、前記ガイドリブが挿入される溝部が形成されている請求項2又は3記載のシートベルトのタング保持装置。
  5. 前記保持部材の一対の弾性挟持片は、前記基部の一対の立壁部から互いに平行に延出した弾性腕部と、該弾性腕部の先端から、第1折曲部を介して互いに近接するように延出して設けられた前記係合部と、該係合部の先端から、第2折曲部を介して互いに離れる方向に延出して設けられたガイド部とを有しており、
    前記第1折曲部及び前記第2折曲部の各稜線は、前記弾性腕部の延出方向に対して直角を除いた傾斜角度で傾斜するように形成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載のシートベルトのタング保持装置。
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