JP5853705B2 - ワイヤーハーネス用プロテクタ - Google Patents

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Description

この発明は、自動車等で用いられるワイヤーハーネス用プロテクタに関する。
特許文献1に、ワイヤーハーネスとプロテクタとの取付構造が開示されている。特許文献1では、プロテクタの出口側の両側壁に可撓性を有する可動片が形成されると共に、出口側の内側に位置決め突起が突設されている。また、ワイヤーハーネスに位置決め部品が外嵌めされている。そして、位置決め突起と可動片との間に位置決め部品が保持されることで、ワイヤーハーネスがプロテクタに取付けられる。
特許文献2には、コルゲートチューブの固定具が開示されている。特許文献2では、固定具本体の内周面に固定爪及び可動爪を形成し、固定爪及び可動爪をコルゲートチューブの凹部に食込ませてコルゲートチューブをロックする。
特開2010−283935号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、位置決め部品の部品代及び取付工数が必須となる。
また、特許文献2に開示の技術は、ワイヤーハーネスにコルゲートチューブが装着されることを前提としている。ワイヤーハーネスにコルゲートチューブが装着されていない場合には、ワイヤーハーネスをしっかりと一定位置に固定することは難しい。
そこで、本発明は、別部品及び格別な取付作業がなくても、プロテクタに対してワイヤーハーネスをより確実に一定位置に固定できるようにすること目的とする。
上記課題を解決するため,第1の態様は、ワイヤーハーネスを収容するワイヤーハーネス用プロテクタであって、底部と前記底部より突出する一対の側壁部を含み、前記一対の側壁部の間に前記ワイヤーハーネスを収容可能なワイヤーハーネス収容空間が形成されると共に前記一対の側壁部の一端側に前記ワイヤーハーネスを外部に延出させる開口が形成されたプロテクタ本体部を備え、前記一対の側壁部に、一対の係止部が対向するように設けられ、前記一対の係止部のそれぞれは、前記開口からワイヤーハーネス収容空間の内側に向けて間隔をあけて並ぶように設けられ、それぞれ前記側壁部の突出方向に沿って延びる複数の係止爪と、自己の弾性変形によって前記複数の係止爪を前記ワイヤーハーネス収容空間の幅方向中央に向けて進退可能に支持する弾性支持部とを含む。
また、第1の態様では、前記一対の係止部のそれぞれにおいて、前記弾性支持部は、前記開口から前記ワイヤーハーネス収容空間の内側に向けて、前記ワイヤーハーネス収容空間の幅方向中央側に傾斜するように延出する傾斜部分を含み、前記複数の係止爪は、前記弾性支持部の先端側に設けられ、前記弾性支持部と同じ方向に傾斜する第1係止爪を含む。
さらに、第1の態様では、前記複数の係止爪は、前記第1係止爪よりも前記弾性支持部の基端側に設けられ、前記弾性支持部の前記傾斜部分の傾斜方向とは逆方向に傾斜する第2係止爪を含む。
第2の態様は、第1の態様に係るワイヤーハーネス用プロテクタであって、前記第2係止爪が前記第1係止爪よりも多数設けられている。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るワイヤーハーネス用プロテクタであって、前記複数の係止爪の先端部のうち前記底部とは反対側の部分は、前記底部とは反対側に向けて外側に広がるガイド面に形成されている。
第1の態様によると、ワイヤーハーネスをワイヤーハーネス収容空間内に配設する際、複数の係止爪の延在方向である側壁部の突出方向に沿って、ワイヤーハーネスを一対の係止部の間に押込めば、弾性支持部の弾性力によって複数の係止爪がワイヤーハーネスに押し当てられる。これにより、ワイヤーハーネスが固定される。このため、別部品及び格別な取付作業がなくても、プロテクタに対してワイヤーハーネスをより確実に一定位置に固定できる。
第1の態様によると、前記弾性支持部は、前記開口から前記ワイヤーハーネス収容空間の内側に向けて、前記ワイヤーハーネス収容空間の幅方向中央側に傾斜する傾斜部分を含むため、ワイヤーハーネスがプロテクタ本体部から引出され、複数の係止爪の全体が前記引出方向に引張られると、複数の係止爪がワイヤーハーネス収容空間の幅方向中央側に移動してワイヤーハーネスに対してより強く押し当てられる。また、前記第1係止爪は、弾性支持部の先端側に設けられ、前記弾性支持部の傾斜部分と同方向に傾斜しているため、前記第1係止爪の先端部は、ワイヤーハーネスに対してより強く食込む。このため、ワイヤーハーネスの引出方向に対してワイヤーハーネスをより確実に一定位置に固定できる。
第1の態様によると、前記複数の係止爪は、前記弾性支持部の前記傾斜部分の傾斜方向とは逆方向に傾斜する第2係止爪を含むため、ワイヤーハーネスの押込方向に対してもワイヤーハーネスをより確実に一定位置に固定できる。
第2の態様によると、第1係止爪よりも多数の第2係止爪によって、ワイヤーハーネスをその押込方向に対してもより確実に一定位置に固定できる。
第3の態様によると、前記複数の係止爪の先端部のうち前記底部とは反対側の部分は、前記底部とは反対側に向けて外側に広がるガイド面に形成されているため、ワイヤーハーネスを複数の係止爪間に容易に押込める。
実施形態に係るワイヤーハーネス用プロテクタを示す部分斜視図である。 ワイヤーハーネス用プロテクタを示す部分平面図である。 ワイヤーハーネス用プロテクタを示す正面図である。 係止部がワイヤーハーネスに係止した状態を示す説明図である。 変形例に係るワイヤーハーネス用プロテクタを示す概略平面図である。 変形例に係るワイヤーハーネス用プロテクタを示す概略正面図である。 他の変形例に係るワイヤーハーネス用プロテクタを示す概略平面図である。 他の変形例に係るワイヤーハーネス用プロテクタを示す概略正面図である。
以下、実施形態に係るワイヤーハーネス用プロテクタについて説明する。図1は実施形態に係るワイヤーハーネス用プロテクタ20を示す部分斜視図であり、図2はワイヤーハーネス用プロテクタ20を示す部分平面図であり、図3はワイヤーハーネス用プロテクタ20を示す正面図であり、図4は係止部30がワイヤーハーネス10に係止した状態を示す説明図である。
ワイヤーハーネス用プロテクタ20は、ワイヤーハーネス10を収容してその経路規制、保護等を行うための部材である。ワイヤーハーネス10は、複数の電線が結束されたものであり、自動車の内装部品(例えば、内装パネル等)内等を通って配索され、当該自動車に搭載される諸電気部品同士を接続する部品として用いられる。ワイヤーハーネス10は、自動車への布線形態に応じて適宜分岐していてもよい。また、ワイヤーハーネス10には、光ファイバ等が結束されていてもよい。
ワイヤーハーネス用プロテクタ20は、プロテクタ本体部22を備える。プロテクタ本体部22は、樹脂等で形成された部材であり、底部24と、一対の側壁部26と、一対の係止部30とを備える。
ここでは、底部24は細長い板状形状に形成されている。また、この底部24の両側部に当該底部24の一主面側に突出する一対の側壁部26が形成されている。また、上記底部24の一主面側であって上記一対の側壁部26間にワイヤーハーネス10を収容可能なワイヤーハーネス収容空間23Sが形成されている。ワイヤーハーネス収容空間23Sは、細長い溝状空間に形成されており、その延在方向に沿ってワイヤーハーネス10が収容される。また、一対の側壁部26の一端部には開口23Pが形成されている。つまり、ワイヤーハーネス収容空間23Sは、開口23Pを通じて外部に連通している。そして、ワイヤーハーネス収容空間23S内に収容されたワイヤーハーネス10が開口23Pを通じて外部に延出する。
なお、上記底部24のうち一対の係止部30が形成された領域に対応する領域には一対の孔部24hが形成されている。この一対の孔部24hは、一対の係止部30を金型成型する金型部分を抜くための空間として利用される。
上記プロテクタ本体部22のうち底部24の反対側の開口には、蓋部が被せられてもよい。蓋部は、プロテクタ本体部22とは別体であってもよいし、ヒンジ等を介して開閉可能に連結されていてもよい。
また、プロテクタ本体部22の底部及び一対の側壁部は、屈曲するワイヤーハーネス収容空間を形成する形状であってもよいし、また、分岐するワイヤーハーネス収容空間を形成する形状であってもよい。また、上記した箇所以外に、ワイヤーハーネスを外部に延出させる開口が形成されていてもよい。
上記一対の側壁部26の内面に一対の係止部30が形成されている。一対の係止部30は、一対の側壁部26の長手方向及び突出方向において同じ位置に形成されており、ワイヤーハーネス収容空間23Sの幅方向において対向している。従って、一対の係止部30間にワイヤーハーネス10を配設すると、一対の係止部30は、ワイヤーハーネス10の長手方向において同位置の両側側からワイヤーハーネス10に係止する。
各係止部30は、弾性支持部32と、複数の係止爪34、36とを備える。複数の係止爪34,36は、ワイヤーハーネス収容空間23S内に配設されたワイヤーハーネス10の外周部に係止する部分であり、弾性支持部32は複数の係止爪34,36をワイヤーハーネス10の外周部に押し当てるように付勢する役割を有する。
すなわち、複数の係止爪34、36は、開口23Pからワイヤーハーネス収容空間23Sの内部に向う方向(つまり、ワイヤーハーネス収容空間23S内に配設されるワイヤーハーネス10の延在方向)に沿って間隔をあけて並ぶように設けられている。従って、複数の係止爪34、36は、ワイヤーハーネス10に対してその長手方向に沿って複数箇所で当接する。複数の係止爪34、36の先端部は、ワイヤーハーネス10の外傷を与えない範囲である程度先端側に向けて徐々に薄くなる形状に形成されている。ここでは、複数の係止爪34、36の先端部は若干丸められている。
また、各係止爪34、36は、側壁部26の突出方向(つまり、ワイヤーハーネス収容空間23S内に配設されるワイヤーハーネス10の延在方向に対して直交する方向)に沿って延びるように形成されている。従って、複数の係止爪34、36は、ワイヤーハーネス10に対してその長手方向に対して直交する姿勢で当接する。
また、弾性支持部32は、自己の弾性力によって、複数の係止爪34、36をワイヤーハーネス収容空間23Sの幅方向中央に向けて進退可能に支持する。ここでは、弾性支持部32は、側壁部26の内面に突出された基端側部分32aと、基端側部分32aの先端部より延出する先端側部分32bとを含む。基端側部分32aは、側壁部26の内面からワイヤーハーネス収容空間23Sの幅方向中央部に向けて突出している。先端側部分32bは、前記開口23Pからワイヤーハーネス収容空間23Sの内側に向けて(つまり、ワイヤーハーネス収容空間23S内に配設されるワイヤーハーネス10の延在方向に沿ってワイヤーハーネス10の外側から内側に向けて)、ワイヤーハーネス収容空間23Sの幅方向中央側(つまり、一対の側壁部26の中央側)に傾斜する傾斜部分である。この弾性支持部32は、その基端側部分32aを中心として揺動するように弾性変形する。なお、基端側部分32aは、先端側部分32bよりも薄く形成され、また、先端側部分32bは、基端側部分32aに向けて徐々に薄くなるように形成されている。従って、弾性支持部32は、より確実に基端側部分32aを中心として弾性変形し易い。
上記複数の係止爪34、36は、上記弾性支持部32の先端側部分32bのうちワイヤーハーネス収容空間23S向きの面に設けられている。複数の係止爪34、36のうち弾性支持部32の最も先端側に設けられたものは第1係止爪34であり、それよりも基端側に設けられたものは、複数(ここでは2つ)の第2係止爪36である。
第1係止爪34は、弾性支持部32の先端側部分32bと同じ方向に傾斜している。すなわち、第1係止爪34は、開口23Pからワイヤーハーネス収容空間23Sの内側に向けて、ワイヤーハーネス収容空間23Sの幅方向中央側に傾斜している。
第2係止爪36は、上記弾性支持部32の先端側部分32bの傾斜方向とは逆方向に傾斜している。すなわち、第2係止爪36は、ワイヤーハーネス収容空間23Sから開口23P側に向けて、ワイヤーハーネス収容空間23Sの幅方向中央側に傾斜している。上記傾斜方向は、ワイヤーハーネス10を収容していない状態で定義されるが、ワイヤーハーネス10を収容した状態、即ち、係止爪34、36がワイヤーハーネス10に係止している状態でも、上記と同様の傾斜状態となっていることが好ましい。
また、第2係止爪36は、複数(ここでは2つ)設けられており、従って、第1係止爪34よりも多数設けられている。第1係止爪34が複数設けられていてもよく、この場合でも、第2係止爪36は第1係止爪34よりも多数設けられていることが好ましい。
複数の係止爪34、36は、開口23Pからワイヤーハーネス収容空間23Sの内側に向う順で、ワイヤーハーネス収容空間23Sの幅方向中央側に順次大きく突出している。そして、一対の係止部30間にワイヤーハーネス10を配設した状態で、各弾性支持部32がその基端側部分32aを中心として揺動するように弾性変形すると、ワイヤーハーネス収容空間23Sの幅方向における複数の係止爪34、36の突出寸法がおおよそ揃い、ほぼ均等な力でワイヤーハーネス10の外周部に押し当てられるようになっている。もっとも、ワイヤーハーネス10の太さによっては上記が成立することは必須ではなく、少なくとも2つの係止爪34、36がワイヤーハーネス10の外周部に当接すればよい。
また、上記複数の係止爪34、36の先端部(側壁部26の突出方向に沿って延びる先端部)のうち底部24とは反対側の部分は、底部24とは反対側の開口に向けて外側に広がるガイド面34gに形成されている。ここでは、ガイド面34gは、平坦な斜面に形成されているが、湾曲面等であってもよい。
上記ワイヤーハーネス用プロテクタ20にワイヤーハーネス10を収容する手順について説明する。
まず、ワイヤーハーネス10を一対の係止部30の間の上方から一対の係止部30間に押込む。すると、ワイヤーハーネス10の外周部が一対のガイド面34gに押付けられ、一対の係止部30間の空間に向けて案内される。
ワイヤーハーネス10をさらに押込むと、ワイヤーハーネス10の外周部が一対のガイド面34gに押し当てられることによって、一対の係止部30がワイヤーハーネス収容空間23Sの両側方に押退けられるように弾性変形する。そして、両側の複数の係止爪34、36間にワイヤーハーネス10を収容可能な空間が形成される。
ワイヤーハーネス10を底部24に達するまで奥に押込むと、ワイヤーハーネス10の外周部が複数の係止爪34、36にその長手方向に沿って摺接して、係止爪34、36の長手方向中間部に達する。これにより、ワイヤーハーネス10の両側から複数の係止爪34、36が係止した状態となり、ワイヤーハーネス10がワイヤーハーネス用プロテクタ20に対して固定される。この後、必要に応じて、蓋部等の取付が行われる。
なお、ワイヤーハーネス10の他の部分をワイヤーハーネス収容空間23S内に収容する作用は、上記挟込み作業の前に行われてもよいし、後に行われてもよい。
なお、上記のようにワイヤーハーネス10を両側の複数の係止爪34、36間に押込んだ状態でワイヤーハーネス10の抜け等を抑制するため、複数の係止爪34、36の一部又は全部の先端部に、シボ化工が施されていてもよい。
以上のように構成されたワイヤーハーネス用プロテクタ20によると、ワイヤーハーネス10をワイヤーハーネス収容空間23S内に配設する際、複数の係止爪34、36の延在方向である側壁部26の突出方向に沿って、ワイヤーハーネス10を一対の係止部30の間に押込めば、弾性支持部32の弾性力によって複数の係止爪34、36がワイヤーハーネス10の外周部に押し当てられる。この際、複数の係止爪34、36がワイヤーハーネス10の長手方向において複数箇所でワイヤーハーネス10の外周部に係止するため、ワイヤーハーネス10をその長手方向においてより確実に位置決め固定できる。従って、粘着テープ或はタイバンド等の部品及びその取付作業、また、コルゲートチューブがないワイヤーハーネス10であっても、ワイヤーハーネス用プロテクタ20に対してワイヤーハーネス10をより確実に一定位置に固定できる。
なお、必要に応じて、粘着テープ或はタイバンドによる補強的な固定が行われてもよい。もっとも、これらの固定構成を省略した方が、ワイヤーハーネス10の固定構成及び固定作業が簡易となる。また、ワイヤーハーネス10には、コルゲートチューブが外装されていてもよい。
また、ワイヤーハーネス10を両側の複数の係止爪34、36間に押込めば、ワイヤーハーネス10をその長手方向に沿って容易に位置決め固定できるため、ワイヤーハーネス用プロテクタ20から延出するワイヤーハーネス10の寸法管理も容易となる。
また、上記ワイヤーハーネス10の挟込みは、一対の側壁部26に形成された一対の係止部30によって行われるため、蓋部等の取付作業等に影響を及さないようにすることができる。
また、弾性支持部32は、上記のように傾斜する先端側部分32bを含むため、ワイヤーハーネス10がプロテクタ本体部22から引出される方向に引張られ、ワイヤーハーネス10の外周部に係止する係止爪34の全体が前記引出方向に引張られると、弾性支持部32はその基端側部分32aを中心として揺動するように弾性変形する。すると、複数の係止爪34、36全体がワイヤーハーネス収容空間23Sの幅方向中央側に移動してワイヤーハーネス10に対してより強く押し当てられる。また、第1係止爪34は、弾性支持部32の先端側に設けられ、弾性支持部32の上記先端側部分32bと同方向に傾斜しているため、複数の係止爪34、36がワイヤーハーネス収容空間23Sの幅方向中央側に移動すると、第1係止爪34はワイヤーハーネス10の外周部により強く食込む。このため、ワイヤーハーネス10の引出方向に対してワイヤーハーネス10をより確実に一定位置に固定できる。
特に、ワイヤーハーネス用プロテクタ20から延出するワイヤーハーネス10に対しては引出方向に大きな力が作用する恐れが強い。そこで、上記のように、弾性支持部32の先端部に上記第1係止爪34を設けて引出方向の力を受けることが有効といえる。
なお、ワイヤーハーネス用プロテクタ20から延出するワイヤーハーネス10に対しては押込み方向に力が作用する可能性もある。
そこで、第1係止爪34とは逆方向に傾斜する第2係止爪36を設け、ワイヤーハーネス10に押込方向の力が加わった場合には、この第2係止爪36をワイヤーハーネス10の外周に強く食込ませるようにすることで、ワイヤーハーネス10の押込方向に対してもワイヤーハーネスをより確実に一定位置に固定できる。
もっとも、上記のように弾性支持部32の先端部に第1係止爪34を設けて、当該第1係止爪34をワイヤーハーネス10の外周部に強く押し当てるようにすると、その手前の第2係止爪36がワイヤーハーネス10の外周部に押し当る力が弱くなる恐れがある。
そこで、上記第2係止爪36を複数設けることによって、ワイヤーハーネス10をその押込方向に対してもより確実に一定位置に固定できる。
なお、上記第1実施形態において、第1係止爪と第2係止爪とが同数設けられていてもよいし、また、第1係止爪の方が第2係止爪よりも多数設けられていてもよい。また、第1係止爪だけが複数設けられた構成であってもよいし、第2係止爪だけが複数設けられた構成であってもよい。また、複数の係止爪の全部又は一部は、側壁部の内面からワイヤーハーネス収容空間23Sの幅方向中央部に向けて傾斜しないで突出するものであってもよい。
また、複数の係止爪34、36の先端部のうち底部24とは反対側の部分は、底部24とは反対側に向けて外側に傾斜するガイド面34gに形成されているため、ワイヤーハーネス10を両側の複数の係止爪34、36間に容易に押込むことができる。
なお、上記実施形態のように、弾性支持部32が傾斜していること、各係止爪34、36が傾斜していること等は必須ではない。
図5及び図6に示す変形例に係るワイヤーハーネス用プロテクタ120では、上記一対の係止部30に変えて次の一対の係止部130が設けられている。
すなわち、各係止部130は、弾性支持部132と複数の係止爪134とを備えている。
複数の係止爪134は、開口23Pからワイヤーハーネス収容空間23Sに向けて(ワイヤーハーネス10の延在方向に沿って)間隔をあけて並ぶように設けられている。ここでは、各係止爪134は、ワイヤーハーネス10の延在方向に沿って配設された板状の基部135の内向き面の両側に設けられている。各係止爪134は、側壁部26の突出方向に沿って延びる突条形状に形成されている。ここでは、各係止爪134は、基部135から一対の側壁部26の幅方向中間部に向けて傾斜せずにほぼ真っ直ぐ突出している。また、各係止爪134は、その先端側に向けて徐々に細くなる形状に形成されている。また、係止爪134のうち底部24とは反対側の部分には、上記ガイド面34gと同様のガイド面134gが形成されている。
弾性支持部132は、複数の係止爪134を、ワイヤーハーネス10の延在方向における両側で弾性変形可能に支持する一対の脚部132aを有している。ここでは、一対の脚部132aは、上記基部135の両側部に設けられ、基部135の両側部と側壁部26の内面とを連結している。各脚部132aは、弾性変形容易な薄肉部分132bを有している。
この変形例においても、上記実施形態と同様に、両側の複数の係止爪134間にワイヤーハーネス10を配設すると、ワイヤーハーネス10の長手方向において複数箇所で係止爪134がワイヤーハーネス10の外周部に係止して、当該ワイヤーハーネス10をその長手方向に位置決め固定することができる。
本変形例では、両側の複数の係止爪134間にワイヤーハーネス10を配設すると、一対の脚部132aがほぼ同態様で弾性変形する。このため、各側の複数の係止爪134を当初の並列状態のままでワイヤーハーネス10に対して進退移動させることができる。このため、外径が異なるワイヤーハーネス10が配設されたとしても、複数の係止爪134がほぼ同様の状態でワイヤーハーネス10の外周部に押し当てられる。従って、ワイヤーハーネス10の外径が異なっても同様の態様でワイヤーハーネス10をその長手方向に位置決めでき、ワイヤーハーネス10の外径違いに対する汎用性に優れる。
図7及び図8に示す変形例に係るワイヤーハーネス用プロテクタ220では、上記一対の係止部30に変えて次の一対の係止部230が設けられている。
すなわち、各係止部230は、弾性支持部232と複数の係止爪234とを備えている。
複数の係止爪234は基部235に突設されており、この部分に関する構成は、上記変形例の係止爪134、基部135と同様である。
また、弾性支持部232は、側壁部26の先端部(底部の反対の開口側)から基端部(底部側)に向けてワイヤーハーネス収容空間23Sの幅方向中央側に傾斜するように延出している。この先端部に上記複数の係止爪234が上記基部235と共に設けられている。ここでは、係止爪234に形成されたガイド面234gは、弾性支持部232の傾斜度合と同じ度合で傾斜しており、従って、ガイド面234gと弾性支持部232の外面は面一となっている。
なお、弾性支持部は、上記とは逆方向の傾斜、即ち、側壁部の基端部から先端側に向けてワイヤーハーネス収容空間23Sの幅方向中央側に傾斜するように延出していてもよい。
この変形例においても、上記実施形態と同様に、両側の複数の係止爪234間にワイヤーハーネス10を配設すると、ワイヤーハーネス10の長手方向において複数箇所で係止爪234がワイヤーハーネス10の外周部に係止して、当該ワイヤーハーネス10をその長手方向に位置決め固定することができる。
本変形例では、両側の複数の係止爪234間にワイヤーハーネス10を配設すると、弾性支持部232は側壁部26の内面に対して平行状態を保ったままで当該内面に近づくように弾性変形する。このため、各側の複数の係止爪234を当初の並列状態のままでワイヤーハーネス10に対して進退移動させることができる。このため、外径が異なるワイヤーハーネス10が配設されたとしても、複数の係止爪234がほぼ同様の状態でワイヤーハーネス10の外周部に押し当てられる。従って、ワイヤーハーネス10の外径が異なっても同様の態様でワイヤーハーネス10をその長手方向に位置決めでき、ワイヤーハーネス10の外径違いに対する汎用性に優れる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。例えば、上記各変形例において、係止爪134、234が上記実施形態で説明したように傾斜していてもよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネス
20、120、220 ワイヤーハーネス用プロテクタ
22 プロテクタ本体部
23P 開口
23S ワイヤーハーネス収容空間
24 底部
26 側壁部
30、130、230 係止部
32、132、232 弾性支持部
34 第1係止爪
36 第2係止爪
34g、134g、234g ガイド面
134、234 係止爪

Claims (3)

  1. ワイヤーハーネスを収容するワイヤーハーネス用プロテクタであって、
    底部と前記底部より突出する一対の側壁部を含み、前記一対の側壁部の間に前記ワイヤーハーネスを収容可能なワイヤーハーネス収容空間が形成されると共に前記一対の側壁部の一端側に前記ワイヤーハーネスを外部に延出させる開口が形成されたプロテクタ本体部を備え、
    前記一対の側壁部に、一対の係止部が対向するように設けられ、
    前記一対の係止部のそれぞれは、前記開口からワイヤーハーネス収容空間の内側に向けて間隔をあけて並ぶように設けられ、それぞれ前記側壁部の突出方向に沿って延びる複数の係止爪と、自己の弾性変形によって前記複数の係止爪を前記ワイヤーハーネス収容空間の幅方向中央に向けて進退可能に支持する弾性支持部とを含み、
    前記一対の係止部のそれぞれにおいて、
    前記弾性支持部は、前記開口から前記ワイヤーハーネス収容空間の内側に向けて、前記ワイヤーハーネス収容空間の幅方向中央側に傾斜するように延出する傾斜部分を含み、
    前記複数の係止爪は、前記弾性支持部の先端側に設けられ、前記弾性支持部と同じ方向に傾斜する第1係止爪を含み、
    前記複数の係止爪は、前記第1係止爪よりも前記弾性支持部の基端側に設けられ、前記弾性支持部の前記傾斜部分の傾斜方向とは逆方向に傾斜する第2係止爪を含む、ワイヤーハーネス用プロテクタ。
  2. 請求項1記載のワイヤーハーネス用プロテクタであって、
    前記第2係止爪が前記第1係止爪よりも多数設けられている、ワイヤーハーネス用プロテクタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のワイヤーハーネス用プロテクタであって、
    前記複数の係止爪の先端部のうち前記底部とは反対側の部分は、前記底部とは反対側に向けて外側に広がるガイド面に形成されている、ワイヤーハーネス用プロテクタ。
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