JP2010004715A - ワイヤハーネス用プロテクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤハーネスを押えるための弾性片の弾性力が損なわれることなく、かつ、該弾性片を成形する型の耐久性を向上させることができるワイヤハーネス用プロテクタを提供する。
【解決手段】ワイヤハーネス用プロテクタ10は、底壁11と、この底壁11から立設した両側壁13,13と、底壁11及び両側壁13,13で形成された収容凹部15とを有し、前記両側壁13,13の少なくとも一方の側壁13には、底壁11に向かって伸びる一対のスリット17,17によって撓み可能に形成された弾性片20と、この弾性片20の先端から収容凹部15の内部へ向かって延出された押え爪22とが形成されており、前記弾性片20の外側面20aは、弾性片20が設けられた側壁13の外側面13aと同一面とされ、弾性片20の内側面20bは、該側壁13の内側面13bよりも引き込んだ面とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤハーネスを収容し保護するワイヤハーネス用プロテクタに関する。
例えば、自動車には各種の電装部品が装備されている。これらの各種電装部品からは、複数のワイヤ(電線)が延出されており、これらが束ねられてワイヤハーネスが形成されている。このワイヤハーネスは、剥き出し状態で自動車の所定位置に配置される場合もあるが、配置箇所によっては他部材に干渉したり損傷したりする懸念が生じる。そのため、このような箇所においては、ワイヤハーネス用プロテクタに、ワイヤハーネスを収容し保護した状態で配置されるようになっている。
従来のこの種のプロテクタとして、下記特許文献1には、基壁の両側に一対の対向壁を有し、該対向壁の縁部外面に曲面突部を突設し、線状体をカバーして該線状体に粘着テープによりテープ巻きされるプロテクタにおいて、前記対向壁の少なくとも一方に、長手方向に所定間隔を有する一対のスリットを形成して該スリット間に可撓壁部を設けたものが開示されている。また、前記可撓壁部の内面先端からは、プロテクタ内に向かって押さえ羽根部が延設されている。
実際の使用に際しては、まず、プロテクタ内にワイヤハーネスを挿入する。このとき、可撓壁部から押さえ羽根部が長く延出している場合には、可撓壁部を外方に撓ませつつ、プロテクタ内にワイヤハーネスが挿入されるようになっている。プロテクタ内にワイヤハーネスを収容した後、プロテクタ外周に粘着テープをテープ巻きすることにより、可撓性壁部がテープにより押圧されて内側に撓むと共に、押さえ羽根部がワイヤハーネスに弾性的に当接して、ワイヤハーネスが押さえ込まれるようになっている。
特開平11−196518号公報
ところで、ワイヤハーネスを配置する場所によっては、高温下に置かれたり、振動などの外力が作用したり、油が付着したりする場合があり、そのような場合には、耐熱性、強度、耐油性などを満足する樹脂材料でプロテクタを形成する必要がある。しかし、そのような耐熱性、強度、耐油性等に優れた樹脂材料で上記引用文献1のプロテクタを形成した場合には、前記可撓壁部の弾性力が不十分となって撓みにくくなり、ワイヤハーネスを挿入しにくくなる可能性があった。
また、可撓壁部に設けた押さえ羽根部を成形するにあたっては、同押さえ羽根部の内側に、成形用の型を挿入する必要がある。しかし、押さえ羽根部の延出角度や長さ等によっては、前記成形用の型を薄く形成しなければならないので、特に小径のワイヤハーネスに対応させた断面積の小さなプロテクタの場合、型の耐久性が問題となることがあった。
したがって、本発明の目的は、耐熱性、強度、耐油性等に優れた樹脂材料で成形した場合でも、ワイヤハーネスを押えるための弾性片の弾性力が損なわれることなく、かつ、該弾性片を成形する型の耐久性を向上させることができるワイヤハーネス用プロテクタを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、底壁と、この底壁から立設した両側壁と、前記底壁及び前記両側壁で形成された収容凹部とを有し、前記収容凹部内にワイヤハーネスを収容し保護するワイヤハーネス用プロテクタであって、前記両側壁の少なくとも一方の側壁には、底壁に向かって伸びる一対のスリットによって撓み可能に形成された弾性片と、この弾性片の先端から前記収容凹部の内部へ向かって延出された押え爪とが形成されており、前記弾性片の外側面は、該弾性片が設けられた側壁の外側面と同一面とされ、同弾性片の内側面は、該側壁の内側面よりも引き込んだ面とされていることを特徴とするワイヤハーネス用プロテクタを提供するものである。
上記発明によれば、収容凹部内方に向けてワイヤハーネスを押し込むことにより、押え爪が押圧されて弾性片が外方に撓んで、押え片の下方にワイヤハーネスが挿入され、その結果、ワイヤハーネスが押え片により押え込まれて、収容凹部内に収容保持されると共に、その外周が底壁及び両側壁で保護される。
そして、このプロテクタにおいては、弾性片の外側面は、該弾性片が設けられた側壁の外側面と同一面とされているものの、同弾性片の内側面は、該側壁の内側面よりも引き込んだ面とされているので、弾性片を薄くすることができ、弾性片の撓みやすさを向上させて、上記のワイヤハーネスの挿入作業をスムーズに行うことができる。
また、弾性片の内側面は、側壁の内側面よりも引き込んだ面とされているので、弾性片と押え爪との間に挿入されて両者の内側形状を成形するための、型を肉厚にすることができ、その剛性を高めて耐久性を向上させることができる。
更に、収容凹部内にワイヤハーネスを挿入したとき、その一部が、側壁の内側面と弾性片の内側面との間に生じた段差部分に入り込んで、段差部分に係合した状態となるので、ワイヤハーネスをプロテクタ内で移動しないように、滑り止めを図ることができる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記ワイヤハーネスは、複数のワイヤを捩って束ねられたものであるワイヤハーネス用プロテクタを提供するものである。
上記発明によれば、ワイヤハーネスを収容凹部に挿入したときに、個々のワイヤの湾曲した部分が、一方の側壁の内側面と弾性片の内側面との間に生じた段差部分に入り込みやすくなるので、より高い滑り止め効果を得ることができる。
本発明の第3は、前記第2の発明において、前記押え爪は、一方の側壁に形成した前記弾性片の先端から他方の側壁に向かって突出された基部と、該基部の先端から底壁に向かって斜めに延出された先端部とからなるワイヤハーネス用プロテクタを提供するものである。
上記発明によれば、押え片の先端部が、ワイヤハーネスを構成する複数のワイヤどうしの隙間部分に入り込みやすくすることができ、ワイヤハーネスの保持力を向上させることができる。
本発明の第4は、前記第1〜3のいずれか1つの発明において、前記底壁には、前記弾性片に隣接すると共に前記押え爪に整合した位置に、孔が設けられているワイヤハーネス用プロテクタを提供するものである。
上記発明によれば、弾性片に隣接して孔が設けられているので、弾性片をより撓みやすくすることができる。また、押え片に整合した位置に孔があるので、押え爪の内側形状を成形するための型の抜き孔ともなり、その成形性を高めることができる。
本発明の第5は、前記第1〜4のいずれか1つの発明において、前記両側壁は所定長さで伸びており、この両側壁に、長さ方向に位置をずらして、交互に複数の弾性片及び押え爪が形成されており、更に、両側壁の開口部側の内面は、開口に向かって次第に幅広となるテーパ面をなしているワイヤハーネス用プロテクタを提供するものである。
上記発明によれば、両側壁内面のテーパ面が、収容凹部にワイヤハーネスを挿入する際のガイドとなるので、ワイヤハーネスの挿入作業性を向上させることができる。また、収容凹部内に収容されたワイヤハーネスを、両側壁に交互に設けられた押え片によって、しっかりと保持させることができる。
本発明の第6は、前記第1〜5のいずれか1つの発明において、ガラス繊維が含有された合成樹脂材料で形成されているワイヤハーネス用プロテクタを提供するものである。
上記発明によれば、プロテクタ全体の耐熱性、強度、耐油性、耐燃料性等を向上させつつ、弾性片の撓みやすさを維持することができる。
本発明の第7は、前記第1〜6のいずれか1つの発明において、前記弾性片に対向する側壁と、前記底壁との間の角部には、収容凹部内に挿入されるワイヤハーネスを、該弾性片が設けられた側壁側へ案内するガイドリブが設けられているワイヤハーネス用プロテクタを提供するものである。
上記発明によれば、両側壁の開口部から、ワイヤハーネスを収容凹部内に挿入していくと、ワイヤハーネスがガイドリブに押圧されて弾性片側の側壁へガイドされるので、ワイヤハーネスが該側壁の内側面と弾性片の内側面との間に生じた段差部分に入り込みやすくなり、滑り止め効果を高めることができる。
本発明のワイヤハーネス用プロテクタによれば、弾性片の外側面は、該弾性片が設けられた側壁の外側面と同一面とされているものの、同弾性片の内側面は、該側壁の内側面よりも引き込んだ面とされているので、弾性片を薄くすることができ、弾性片の撓みやすさを向上させて、上記のワイヤハーネスの挿入作業をスムーズに行うことができる。
また、弾性片の内側面は、側壁の内側面よりも引き込んだ面とされているので、弾性片と押え爪との間に挿入されて両者の内側形状を成形するための、型を肉厚にすることができ、その剛性を高めて耐久性を向上させることができる。
以下、本発明によるワイヤハーネス用プロテクタの実施形態を説明する。図1〜5には、本発明によるワイヤハーネス用プロテクタ10(以下、「プロテクタ10」という)の一実施形態が示されている。
この実施形態におけるプロテクタ10は、一方向に所定長さで伸びる長板状の底壁11と、該底壁11の長さ方向に沿った両側縁からそれぞれ立設した両側壁13,13と、前記底壁11及び両側壁13,13で形成された収容凹部15とを有した略樋状をなし、該収容凹部15内に、ワイヤハーネス1(以下、「ハーネス1」という)を収容し保護するためのものである。
また、この実施形態のプロテクタ10は、ガラス繊維を含有した、ナイロン等のポリアミド系樹脂や、フッ素樹脂、PBT(ポリブチレンテレフタート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の合成樹脂材料によって形成されており、比較的高い剛性や耐熱性、耐油性、耐燃料性を備えるものとなっている。
なお、このプロテクタ10により収容保護されるワイヤハーネス1は、図1に示すように、複数のワイヤ3,4,5を捩って一本に束ねたものを対象としている。但し、複数のワイヤを直線状に束ねたワイヤハーネス等でもよく、特に限定されるものではない。
図1に示すように、底壁11の外面側(下面側)であって長さ方向の一側縁からは、舌片状のブラケット11aが複数突設している。このブラケット11aは、図示しない被取付部材にプロテクタ10を取付ける際に利用される。
また、両側壁13,13の先端の開口部側の内面は、開口に向かって次第に幅広となるテーパ面14,14をなしており、収容凹部15へハーネス1を挿入する際のガイドとなっている。
図1に示すように、側壁13の長さ方向途中には、一対のスリット17,17が底壁11に向かって所定長さで伸びており、該一対のスリット17,17を介して、収容凹部15の内方及び両側壁13の外方に撓み可能とされた弾性片20が形成されている。
同図1に示すように、この実施形態のプロテクタ10においては、両側壁13,13の長さ方向に位置をずらして、左右交互に複数の弾性片20が設けられている。すなわち、弾性片20が両側壁13,13に互い違いに設けられ、両側壁13,13の弾性片20に対向した位置には、弾性片20が配置されない構造となっている。
また、この実施形態では、一方の側壁13(図1中左側)に2つの弾性片20,20が設けられ、他方の側壁13(同図1中右側)に一つの弾性片20が設けられた構造をなしているが、弾性片20の数は適宜設定することができる。
そして、図1及び図3に示すように、前記弾性片20の外側面20aは、弾性片20が設けられた側壁13の外側面13aと同一面とされ、同弾性片20の内側面20bは、弾性片20が設けられた側壁13の内側面13bよりも内方(外側面13a方向)に引き込んだ面とされている。すなわち、図4に示すように、弾性片20の厚さT1は、弾性片20が設けられた側壁13の厚さT2よりも、薄くなるように形成されている。このように弾性片20を薄肉に形成した結果、図3に示すように、弾性片20が設けられた側壁13の内側面13bと、弾性片20の内側面20bとの間には、段差部分21が形成されることとなる。
前記弾性片20の先端からは、収容凹部15の内部へ向かって押え爪22が延出されている。この押え爪22は、一方の側壁13に形成された弾性片20の先端内面から、他方の側壁13に向かって、ほぼ垂直に所定長さで突出された板状の基部22aと、該基部22aの先端から、底壁11に向かって斜め下方に延出された先端部22bとから形成されている。図4を併せて参照すると、この押え爪22の先端部22bは、底壁11の幅方向の中央付近まで延出している。
そして、図1,4に示すように、底壁11には、弾性片20に隣接すると共に、上記押え爪22に整合した位置に、孔24が設けられている。この孔24は、弾性片20を撓みやすくすると共に、プロテクタ10の成形時の抜き孔となるものである。
これに関連して、このプロテクタ10を成形するための金型構造について、図5を参照して説明する。
この金型30は、両側壁13及び弾性片20の外側形状や、収容凹部15の内側形状を主に成形する第1型31と、底壁11の外側形状及び押え爪22の内側形状を主に成形する第2型32とを有している。また、これらの型31,32は、矢印F1,F2に示すように、互いに近接離反してスライド移動するようになっている。更に、第2型32には、押え爪22の内側形状を成形するための突出部32aが設けられている。
プロテクタ10の成形の際には、上記型31,32を矢印F2方向にスライドさせて閉じ、それによって形成されるキャビティ内に合成樹脂を射出成形することにより、プロテクタ10が射出成形される。
その後、型31,32を矢印F1方向にスライド移動して両者を開き、図示しない押出しピン等により成形品を押出すことにより、型31,32内からプロテクタ10が抜型される。このとき、プロテクタ10には、その底壁11に孔24が設けられているので、これが前記第2型32の突出部32aの抜き孔となって、押え爪22及び弾性片20の内側形状を容易に成形することができる。
そして、このプロテクタ10においては、弾性片20の内側面20bが、弾性片20が設けられた側壁13の内側面13bよりも引き込んだ面とされている。その結果、図5に示すように、押え爪22及び弾性片20の内側形状を成形するための、突出部32aの幅W1を、側壁13の内側面13bが引き込んでないとした場合(弾性片20の内側面20bと側壁13の内側面13bとが同一面の場合)の幅W2よりも、厚くすることができるので、突出部32aの剛性を高めることができ、その耐久性を向上させることができる。
次に、上記構成からなる本発明のプロテクタ10の使用方法について説明する。
すなわち、図1に示すように、ハーネス1を収容凹部15の開口部に整合させた後、収容凹部15内にハーネス1を挿入すべく、収容凹部15の内方に向かってハーネス1を押し込んでいく。このとき、両側壁13,13の開口部内面に設けたテーパ面14,14によって、ハーネス1をガイドしつつ収容凹部15内に挿入されるので、ハーネス1の挿入作業性を向上させることができる。
収容凹部15内にハーネス1を挿入していくと、該ハーネス1により、各押え爪22の先端部22bが押圧されて、弾性片20が外方に撓み、ハーネス1が押え爪22の先端部22bの下方に至ると、弾性片20が弾性復帰して、図4に示すように、複数のワイヤ3,4,5どうしの隙間部分に先端部22bが入り込むか、或いは、複数のワイヤ3,4,5のいずれかの外周に当接して(図4想像線参照)、ハーネス1が押え爪22により押え込まれて、収容凹部15内に収容保持されると共に、その外周が底壁11及び両側壁13,13によって保護される。
このとき、このプロテクタ10の押え爪22は、弾性片20先端内面から所定長さで突出した基部22aと、該基部22aから底壁11側に向かって延出した先端部22bとから形成されているので、複数のワイヤ3,4,5どうしの隙間部分に入り込みやすくなり、ハーネス1に対する押さ爪22の保持力を向上させることができる。
そして、このプロテクタ10においては、弾性片20の外側面20aは、該弾性片20が設けられた側壁13の外側面13aと同一面とされているものの、同弾性片20の内側面20bは、該側壁13の内側面13bよりも引き込んだ面とされているので、弾性片20を薄く形成できるようになっている。そのため、弾性片20の撓みやすさを向上させることができるので、上記のハーネス1の収容凹部15への挿入作業をスムーズに行うことができる。
また、側壁13の内側面13bと弾性片20の内側面20bとの間に段差部分21(図3参照)が形成されていることにより、上記のように、収容凹部15内にハーネス1を挿入したときには、その一部が前記段差部分21に入り込んで、段差部分21に係合した状態となる。そのため、例えば、ハーネス1が予期しない外力により引っ張られたとしても、段差部分21にハーネス1の一部が係合しているので、ハーネス1のそれ以上の移動が阻止されて、滑り止めを図ることができる。
更に、この実施形態においては、両側壁13,13に、長さ方向に位置をずらして、交互に複数の弾性片20及び押え爪22を設けた構造を採用したので、収容凹部15内に収容されたハーネス1を、両側壁13,13に交互に設けられた押え爪22によって、強固かつバランスよく均等に保持することができる。
以上のように、ハーネス1をプロテクタ10により収容保護した後、ブラケット11a,11aを介して、例えば、自動車の被取付部材に取付けられて、ハーネス1を所定位置に配設させることができる。この実施形態のプロテクタ10においては、ガラス繊維を含有した合成樹脂材料によって形成されているので、例えば、自動車のAT(オートマチックトランスミッション)近傍等の、耐油性、耐燃料性や耐熱性、更には剛性が要求される箇所においても、好適に用いることができる。
図6には、本発明によるワイヤハーネス用プロテクタの他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略することにする。
図6に示すように、この実施形態のワイヤハーネス用プロテクタ10a(以下、「プロテクタ10a」という)は、側壁13の弾性片20と対向する部分の内壁と、底壁11との間の角部に、収容凹部15内に挿入されるハーネス1を、弾性片20側へ案内するガイドリブ26が設けられている。同図6に示すように、このガイドリブ26は、円弧状に湾曲した外周面を有している。ただし、このガイドリブ26の形状は特に限定されず、プロテクタ10を軸方向に見たとき、三角形をなすように突出したリブ等であってもよい。
そして、この実施形態のプロテクタ10aの収容凹部15内にハーネス1を挿入していくと、ハーネス1がガイドリブ26に押圧されて、弾性片20側へガイドされるので、ハーネス1が側壁13の内側面13bと弾性片20の内側面20bとの間に生じた段差部分21に入り込みやすくなり、滑り止め効果をより高めることができる。
本発明のワイヤハーネス用プロテクタの一実施形態を示す斜視図である。 同プロテクタにワイヤハーネスを収容保護した状態を示す斜視図である。 同プロテクタにワイヤハーネスを収容保護した状態での平面図である。 図3のIV−IV矢示線における断面図である。 本発明のプロテクタ形成用の金型を示す説明図である。 本発明のワイヤハーネス用プロテクタの他の実施形態を示す、一部を破断した斜視図である。
符号の説明
1 ワイヤハーネス(ハーネス)
3 ワイヤ
10,10a ワイヤハーネス用プロテクタ(プロテクタ)
11 底壁
13,13 両側壁
13a 外側面
13b 内側面
15 収容凹部
17 スリット
20 弾性片
20a 外側面
20b 内側面
21 段差部分
22 押え爪
22a 基部
22b 先端部
24 孔
26 ガイドリブ

Claims (7)

  1. 底壁と、この底壁から立設した両側壁と、前記底壁及び前記両側壁で形成された収容凹部とを有し、前記収容凹部内にワイヤハーネスを収容し保護するワイヤハーネス用プロテクタであって、
    前記両側壁の少なくとも一方の側壁には、底壁に向かって伸びる一対のスリットによって撓み可能に形成された弾性片と、この弾性片の先端から前記収容凹部の内部へ向かって延出された押え爪とが形成されており、
    前記弾性片の外側面は、該弾性片が設けられた側壁の外側面と同一面とされ、同弾性片の内側面は、該側壁の内側面よりも引き込んだ面とされていることを特徴とするワイヤハーネス用プロテクタ。
  2. 前記ワイヤハーネスは、複数のワイヤを捩って束ねられたものである請求項1記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  3. 前記押え爪は、一方の側壁に形成した前記弾性片の先端から他方の側壁に向かって突出された基部と、該基部の先端から底壁に向かって斜めに延出された先端部とからなる請求項2記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  4. 前記底壁には、前記弾性片に隣接すると共に前記押え爪に整合した位置に、孔が設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  5. 前記両側壁は所定長さで伸びており、この両側壁に、長さ方向に位置をずらして、交互に複数の弾性片及び押え爪が形成されており、
    更に、両側壁の開口部側の内面は、開口に向かって次第に幅広となるテーパ面をなしている請求項1〜4のいずれか1つに記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  6. ガラス繊維が含有された合成樹脂材料で形成されている請求項1〜5のいずれか1つに記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  7. 前記弾性片に対向する側壁と、前記底壁との間の角部には、収容凹部内に挿入されるワイヤハーネスを、該弾性片が設けられた側壁側へ案内するガイドリブが設けられている請求項1〜6のいずれか1つに記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
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