JP4913557B2 - コネクタ押し込みプロテクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタ接続に関し、詳しくは、深い位置でコネクタ接続を行う際に用いるコネクタ押し込みプロテクタに関する。
自動車等の移動体に搭載される電気接続箱(ジャンクションブロック等を含む)は、移動体の各所に電力や信号を分配・供給するためのものであって、電気接続箱本体と、この電気接続箱本体の上面開口を覆うアッパーカバーと、下面開口を覆うロアーカバーとを備えて構成されている。電気接続箱本体は、外壁によって上記の上面開口が形成されており、この上面開口から臨む奥壁側にワイヤハーネス端末のコネクタを接続するためのコネクタ接続部や、ヒュージブルリンク、ヒューズを接続するためのヒューズ接続部や、電子部品を接続するための電子部品接続部等が所狭しと設けられている(例えば下記特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら電気接続箱本体についてもう少し詳しく説明する。図14において、電気接続箱本体1は、外壁2により囲まれる構造を有しており、この外壁2の上端によって上面開口3が形成されている。上面開口3を介して臨む底壁側には、コネクタ接続部4が設けられている。また、このコネクタ接続部4の周囲には、他の部品5、6等の接続部7、8や、隔壁9及び複数のリブ10等が設けられている。外壁2は、部品5、6等の保護も兼ねることから、底壁から上面開口3までの高さが比較的高くなるように形成されている。
コネクタ接続部4には、図中に示す如くコネクタ11が接続されている。コネクタ11は、コネクタ接続部4に差し込まれるような格好で接続されている。コネクタ11は、ワイヤハーネス12の端末に設けられている。ワイヤハーネス12は、外壁2の切り欠き部13を介して外部へ引き出されるようになっている。コネクタ11は、特に図示しないが、複数の接続端子を有しており、この接続端子一つひとつに細い電線が接続されている。ワイヤハーネス12は、複数の電線を束ねて構成されている(図中の場合は細い電線が10本程度)。
特開2005−269862号公報
ワイヤハーネス12の端末のコネクタ11をコネクタ接続部4に差し込み接続するためには、コネクタ11のコネクタハウジングを作業者が指で摘みながらコネクタ接続部4に向けて真っ直ぐに差し込んでいくという作業を行う必要があるが、この作業は非常に難作業であって、これが問題点になっている。すなわち、外壁2の高さが高いほどコネクタ接続部4の位置が奥深くなり、これに伴って作業者の手が部品5、6や隔壁9やリブ10等に接触し易くなることから、なかなかコネクタ11を接続することができず、難作業となっている。
奥深い位置での接続作業は、コネクタ11の差し込み(押し込み)が不十分になり易く、差し込みが不十分となる場合には、電気的な接続が不完全になってしまうという恐れを有している。作業者の手が接触することを避けるために、コネクタハウジングでなくワイヤハーネス12の端末を持って作業を行うようにすると、図15中の太線Aで示すように、ワイヤハーネス12に撓みが生じて力が逃げてしまうことから、結果、コネクタ接続をすることができないという問題点を有している。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、深い位置でのコネクタ接続を行うためのコネクタ押し込みプロテクタを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明のコネクタ押し込みプロテクタは、ワイヤハーネス端末及びこの端末に設けられるコネクタに対して着脱自在であり、取り付くと深い位置でのコネクタ接続に対応可能に前記コネクタの全長を擬似的にのばす本体を備え、
前記本体は、この一端側に前記コネクタのコネクタハウジングに接触する一又は複数の押圧部を有するとともに、他端側に前記ワイヤハーネス端末を引き出すハーネス引き出し口を有し、さらに、前記押圧部と前記ハーネス引き出し口との間の本体内部に前記ワイヤハーネス端末を収納するハーネス収納空間を有するとともに、前記ハーネス引き出し口の開口縁に前記ワイヤハーネス端末を固定する一又は複数のテープ巻き部を有してなり、
前記本体に嵌合し前記ハーネス収納空間を覆うカバーを更に備えることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、コネクタ接続部へのコネクタ接続の前に、接続するためのコネクタに対して取り付けを行うと、コネクタの全長が本発明のコネクタ押し込みプロテクタによって恰ものびたような状態になる。そして、この状態で本発明のコネクタ押し込みプロテクタを摘みながらコネクタ接続を行うと、奥深い位置でのコネクタ接続の作業であっても、また、コネクタ接続部の周囲に十分なスペースが無い場合であっても、簡単にコネクタ接続をすることが可能になる。本発明のコネクタ押し込みプロテクタを使用することにより、コネクタはコネクタ接続部に対して完全に電気的な接続状態が得られるまで差し込み(押し込み)することが可能になる。
また、カバーを閉じることにより、ハーネス収納空間に収納されるワイヤハーネスの端末を、より良く保護することが可能になる。また、カバーを閉じることにより、本発明のコネクタ押し込みプロテクタの剛性が高まることから、確実にコネクタを押し込むことが可能になる。さらに、カバーを閉じることにより、本発明のコネクタ押し込みプロテクタが摘み易い状態になり、作業性を高めることが可能になる。カバーは、本体に対して嵌合することから、作業中に簡単に開いてしまうような不具合が発生することはない。
本発明によれば、ワイヤハーネス端末をテープ巻き部でテープ巻きして固定をする構造になることから、ワイヤハーネス端末やコネクタからの脱落を確実に防止することが可能になる。これにより、作業性及び信頼性を高めることも可能になる。
請求項記載の本発明のコネクタ押し込みプロテクタは、請求項に記載のコネクタ押し込みプロテクタにおいて、前記カバーは前記コネクタハウジングに接触する第二押圧部を有することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、コネクタ接続の最中に作業者からの力を安定した状態でコネクタハウジングに伝達させることが可能になる。
請求項記載の本発明のコネクタ押し込みプロテクタは、請求項1又は2に記載のコネクタ押し込みプロテクタにおいて、前記本体f前記コネクタハウジングの空き端子収容室に差し込まれランスにて係止されるロックアームを有することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、コネクタに対する取り付けの際にロックアームがコネクタハウジングの空き端子収容室に差し込まれて係止される。これによりコネクタ押し込みプロテクタは、ロックアームを介してコネクタに係止され、特にテープ巻きによる固定がなされるまでの間、コネクタとの位置ズレが防止される。
請求項4記載の本発明のコネクタ押し込みプロテクタは、請求項1、2又は3に記載のコネクタ押し込みプロテクタにおいて、前記テープ巻き部をコネクタ押し込み時における作業者の摘み部として兼用することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、テープ巻き部を摘みながら、又はテープ巻き部とこれに固定されるワイヤハーネスとを摘みながらコネクタ接続の作業を行うことが可能になる。これにより、コネクタからより離れた位置で作業をすることができるようになり、奥深い位置でのコネクタ接続の作業であっても、一層簡単にコネクタ接続をすることが可能になる。
請求項1に記載された本発明によれば、コネクタの全長を恰ものばすことから、深い位置でのコネクタ接続を行うことができるという効果を奏する。これにより、作業性を高めることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、テープ巻きによる固定により、ワイヤハーネス端末やコネクタからの脱落を確実に防止することができるという効果を奏する。
また、カバーによってワイヤハーネスの端末をより良く保護することができるという効果を奏する。また、剛性を高めて確実にコネクタを押し込むことができるという効果を奏する。さらに、摘みやすい状態にして作業性を高めることができるという効果を奏する。
請求項に記載された本発明によれば、カバーの第二押圧部によってコネクタを均等に近い状態で押圧することができるという効果を奏する。これにより、コネクタをより一層確実に押し込むことができるという効果を奏する。
請求項に記載された本発明によれば、ロックアームによってコネクタとの位置ズレを防止することができるという効果を奏する。これにより、作業性を高めることができるという効果を奏する。
請求項に記載された本発明によれば、テープ巻き部を摘み部として兼用することにより、作業性をより一層高めることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。図1は本発明のコネクタ押し込みプロテクタの一実施の形態を示す斜視図(コネクタASSY後の斜視図)である。また、図2はコネクタASSY前の状態を示す分解斜視図、図3はカバーを開いた状態の状態を示す斜視図、図4はコネクタASSY後の状態を示す断面図、図5はコネクタ接続後の状態を示す斜視図、図6はコネクタ接続部周囲の状態を示す斜視図である。
図1において、引用符号21は本発明のコネクタ押し込みプロテクタを示している。コネクタ押し込みプロテクタ21は、ワイヤハーネス22の端末及びこの端末に設けられるコネクタ23に対して着脱自在となるように構成されている。コネクタ押し込みプロテクタ21は、ワイヤハーネス22の端末及びコネクタ23に取り付くとコネクタ23の全長を擬似的にのばす本体24と、ヒンジ25(図2参照)を介して本体24に一体となるカバー26とを備えて構成されている。
コネクタ押し込みプロテクタ21は、合成樹脂材料の射出成形によりなる一つの部品であって、例えば図示のような形状に形成されている。以下、図1ないし図3を参照しながらコネクタ押し込みプロテクタ21の各構成について説明する。
本体24は、三つの壁からなる略コ字状の壁部27と、押圧部28と、ズレ止め枠部29と、ハーネス引き出し口30と、ハーネス収納空間31と、テープ巻き部32とを有している。本体24は、壁部27の高さH及びテープ巻き部32を含めた高さH′(コネクタ23の全長方向となる高さ)が所望の高さとなるように形成されている。
壁部27は、コネクタ23のコネクタハウジング33の形状に合わせて形成されている。壁部27は、コネクタハウジング33の壁の長辺側に対応する長辺対応壁34と、コネクタハウジング33の壁の短辺側に対応する短辺対応壁35、36とを有している。一方の短辺対応壁35には、ヒンジ25を介してカバー26が連成されている。また、他方の短辺対応壁36には、カバー26を係止するための係止突起37が形成されている。
壁部27の一端(図中では下側の端部)は、コネクタハウジング33の後側の壁に接触する部分として形成されている。この壁部27の一端は、本体24の押圧部28としても形成されている。押圧部28は、コネクタ接続の作業の際の押し込みの力をコネクタ23に掛ける部分としての機能を有している。押圧部28は、本形態において、コネクタハウジング33のロッキングアーム保護部38にまで接触してこれを押圧することができるよう形成されている。
ズレ止め枠部29は、壁部27の一端に連続するように、言い換えれば押圧部28に連続するように形成されている。ズレ止め枠部29は、本形態においてズレ方向(例えばコネクタ押し込みプロテクタ21やコネクタ23の中心軸に直交する方向)の力が加わると、コネクタハウジング33の壁の短辺側とロッキングアーム保護部38とに引っ掛かるように形成されている。ズレ止め枠部29は、コネクタ押し込みプロテクタ21がコネクタ23に取り付いた状態でこのコネクタ押し込みプロテクタ21がズレてしまわないようにするために形成されている(形成は任意である。形成することが好ましいものとする)。
壁部27の他端(図中では上側の端部)は、壁部27の形状から略コ字状に開口するようになっている。壁部27の他端は、ワイヤハーネス22の端末を引き出すためのハーネス引き出し口30として形成されている。このようなハーネス引き出し口30の開口縁には、テープ巻き部32が連成されている。テープ巻き部32は、他方の短辺対応壁36の側に連成されている(配置は一例であるものとする)。テープ巻き部32は、短冊状に形成されている。
ハーネス収納空間31は、壁部27の一端と他端との間となる本体内部の空間であって、ワイヤハーネス22の端末を収納することができるようになっている。ハーネス収納空間31は、言い換えれば押圧部28とハーネス引き出し口30との間に形成される空間となっている。
カバー26は、ハーネス収納空間31を覆うことができるような形状に形成されている。カバー26には、壁部27の係止突起37に引っ掛かり係止される枠状係止部39が形成されている。カバー26は、本体24に対して嵌合(係止)する構造であることから、コネクタ接続の作業の際中に簡単に開いてしまわないようになっている。
カバー26には、本体24の押圧部28と同様の第二押圧部40が形成されている。また、カバー26には、本体24のズレ止め枠部29と同様の第二ズレ止め枠部41が形成されている。第二押圧部40は、コネクタ接続の作業の際の押し込みの力をコネクタ23に掛ける部分として形成されている。第二ズレ止め枠部41は、コネクタ23に取り付いた状態でコネクタ押し込みプロテクタ21がズレてしまわないようにするために形成されている
カバー26は、ハーネス収納空間31に収納されるワイヤハーネス22の端末をより良い状態で保護するために備えられている。また、カバー26は、コネクタ押し込みプロテクタ21自体の剛性を高めることができるように備えられている。さらに、カバー26は、コネクタ接続の作業の際に作業者が摘み易い形状となるよう備えられている。
上記構成において、先ず、カバー26を開いた状態でコネクタ押し込みプロテクタ21をワイヤハーネス22の端末に近づけ、このワイヤハーネス22の端末を本体24のハーネス収納空間31に収納し、この後にカバー26を本体24に係止させて閉じる作業を行う。次に、コネクタ押し込みプロテクタ21をワイヤハーネス22に沿ってスライドさせ、本体24の押圧部28とカバー26の第二押圧部40とをコネクタハウジング33の後側の壁に接触させる作業を行う(図4参照)。この時、ガタ付きがないか確認する。続いて、テープ42によりテープ巻きを施し、ワイヤハーネス22の端末とテープ巻き部32とを固定する作業を行う。これにより、コネクタ押し込みプロテクタ21のワイヤハーネス22の端末及びコネクタ23に対しての取り付けが完了する(コネクタASSY状態。図1参照)。
取り付けが完了した状態で作業者が本体24の他端側を摘みながら、又はテープ巻き部32とこれに固定されるワイヤハーネス22とを摘みながらコネクタ接続部4に向けて真っ直ぐに差し込んでいく作業、すなわちコネクタ接続の作業を行うと、図5に示す如くコネクタ23がコネクタ接続部4に接続される。これにより、一連の作業が完了する。
コネクタ23は、コネクタ押し込みプロテクタ21の取り付けによって全長が恰ものびたような状態になる。従って、このような状態でコネクタ接続の作業を行うと、コネクタ接続部4が電気接続箱本体1の奥深い位置に存在するような場合であっても、また、コネクタ接続部4の周囲に十分なスペースが無い場合であっても、簡単にコネクタ接続をすることができる(コネクタ押し込みプロテクタ21によってコネクタ23の全長が恰ものびると、図6に示す如くコネクタ接続部4の周囲の部品5、6と同様の高さとなる。従って、作業者の手が触るようなことがなく、当然に作業がし易くなるという効果を奏する)。本発明によれば、従来よりも格段に作業性を高めることができるという効果を奏する。
コネクタ押し込みプロテクタ21は、図1や図4の取り付け状態からも分かるが、コネクタ23を図5に示す如くコネクタ接続部4に対して完全に電気的な接続状態が得られるまで押し込みをすることができる構造になっている。従って、従来よりも接続に係る信頼性を高めることができるという効果も奏する。
図7は本発明のコネクタ押し込みプロテクタの他の一実施の形態を示す図であり、図7(a)はカバーを開いた状態の状態を示す斜視図、図7(b)はコネクタASSY後の斜視図(ワイヤハーネスは省略)である。
他の一実施の形態となるコネクタ押し込みプロテクタ21′は、上記形態に対して本体24の壁部27とカバー26の高さがそれぞれ同じ分だけ低くなっている。また、コネクタ押し込みプロテクタ21′は、テープ巻き部32が一方の短辺対応壁35にも設けられ、対をなすようになっている。このようなコネクタ押し込みプロテクタ21′であっても上記同様の効果を奏するのは言うまでもない。一対のテープ巻き部32に関しては、一方の短辺対応壁35と他方の短辺対応壁36とにそれぞれ連成されることから、作業者がこれら両方を摘むようにしてコネクタ接続の作業を行うと、押し込みの力の中心はコネクタ23の中心軸上に略一致、若しくは近づくことになる。従って、テープ巻き部32が一つの場合と比べて押し込みの力が偏り難くなり、結果、作業性や接続性を高めることができるという効果を奏する。尚、押し込みの力の中心がコネクタ23の中心軸上に略一致したり近づいたりするようであれば、テープ巻き部32の数を増やすことは当然に可能であるものとする(実際にテープ巻きを行わないテープ巻き部32が出てくるが、摘み部としての機能を発揮することになる)。
図8は図7の変形例でありコネクタASSY後の斜視図(ワイヤハーネスは省略)である。図8において、一対のテープ巻き部32は、本体24の壁部27の長辺対応壁34とカバー26とにそれぞれ設けられている。一対のテープ巻き部32は、図7の説明の如く、作業性や接続性を高めることができる。図8や図7から、テープ巻き部32の数や配置は様々であることが分かる。
図9ないし図13を参照しながら本発明のコネクタ押し込みプロテクタの更に他の一実施の形態を説明する。図9は更に他の一実施の形態を示す斜視図である。また、図10は図9の分解斜視図、図11はコネクタに取り付く直前の状態を示す斜視図、図12はコネクタに取り付いた状態を示す斜視図、図13は図12の断面図である。尚、上述の形態と基本的に同じ部分には同一の符号を付して説明を簡略化するものとする。
図9ないし図13に示すコネクタ押し込みプロテクタ21″は、ワイヤハーネスの端末及びコネクタに取り付くとこのコネクタの全長を擬似的にのばす本体24と、カバー26とを備えて構成されている。カバー26は、ヒンジ25を介して本体24に一体化されている。本形態においては、特に、本体24にロックアーム43が形成されている点が特徴になっている。
本体24は、三つの壁からなる略コ字状の壁部27と、押圧部28と、ズレ止め枠部29と、ハーネス引き出し口30と、ハーネス収納空間31と、一方のテープ巻き部32と、ロックアーム43とを有している。本体24は、壁部27の高さやテープ巻き部32を含めた高さが所望の高さとなるように形成されている。
壁部27は、コネクタのコネクタハウジング44の形状に合わせて形成されている。壁部27は、長辺対応壁34と、短辺対応壁35、36とを有している。一方の短辺対応壁35には、ヒンジ25を介してカバー26が連成されている。また、他方の短辺対応壁36には、カバー26を係止するための係止突起37が形成されている。
壁部27の一端(図中では下側の端部)は、コネクタハウジング44の後側の壁に接触する部分として形成されている。この壁部27の一端は、本体24の押圧部28としても形成されている。押圧部28は、コネクタ接続の作業の際の押し込みの力をコネクタ(コネクタハウジング44)に掛ける部分としての機能を有している。ズレ止め枠部29は、壁部27の一端に連続するように、言い換えれば押圧部28に連続するように形成されている。
壁部27の他端(図中では上側の端部)は、壁部27の形状から略コ字状に開口するようになっている。壁部27の他端は、ワイヤハーネスの端末を引き出すためのハーネス引き出し口30として形成されている。このようなハーネス引き出し口30の開口縁には、一方のテープ巻き部32が連成されている。一方のテープ巻き部32は、長辺対応壁34に連成されている。一方のテープ巻き部32は、短冊状に形成されている。一方のテープ巻き部32の先端には、押圧用の鍔部45が形成されている。
ロックアーム43は、図示の如くコネクタハウジング44側に向けて真っ直ぐにのびるように形成されている。ロックアーム43は、この基端部分が長辺対応壁34の内面に連成されている。ロックアーム43の先端には、係止爪46が形成されている。ロックアーム43は、押圧部28とハーネス引き出し口30との間に形成されるハーネス収納空間31から突出してコネクタハウジング44の空き端子収容室47に差し込まれるようになっている。
ロックアーム43は、空き端子収容室47の位置に合わせて配置形成されている(空き端子収容室47の位置は図中の位置に限らないものとする)。また、ロックアーム43は、空き端子収容室47の形状に合わせて略角柱状に形成されている。ロックアーム43は、空き端子収容室47に差し込まれると、空き端子収容室47内のランス48に係止爪46が引っ掛かり係止されるようになっている。コネクタ押し込みプロテクタ21″は、ロックアーム43が空き端子収容室47に差し込まれて係止されると、コネクタに対する位置ズレが防止されるようになっている。
カバー26は、ハーネス収納空間31を覆うことができるような形状に形成されている。カバー26には、壁部27の係止突起37に引っ掛かり係止される枠状係止部39が形成されている。カバー26は、本体24に対して嵌合(係止)する構造であることから、コネクタ接続の作業の際中に簡単に開いてしまわないようになっている。
カバー26には、本体24の押圧部28と同様の第二押圧部40が形成されている。また、カバー26には、本体24のズレ止め枠部29と同様の第二ズレ止め枠部41が形成されている。第二押圧部40は、コネクタ接続の作業の際の押し込みの力をコネクタ(コネクタハウジング44)に掛ける部分として形成されている。
カバー26には、本体24の一方のテープ巻き部32と同じ他方のテープ巻き部32が連成されている。他方のテープ巻き部32は、一方のテープ巻き部32に対向する位置に配置されている。他方のテープ巻き部32もこの先端に押圧用の鍔部45を有している。
上記構成において、先ず、カバー26を開いた状態でコネクタ押し込みプロテクタ21″をワイヤハーネスの端末に近づけ、このワイヤハーネスの端末を本体24のハーネス収納空間31に収納し、この後にカバー26を本体24に係止させて閉じる作業を行う。
次に、コネクタ押し込みプロテクタ21″をワイヤハーネスに沿ってスライドさせ、本体24の押圧部28とカバー26の第二押圧部40とをコネクタハウジング44の後側の壁に接触させる作業を行うとともに、ロックアーム43をコネクタハウジング44の空き端子収容室47に差し込み係止させる作業を同時に行う。ロックアーム43が空き端子収容室47に差し込まれる過程においては、コネクタ押し込みプロテクタ21″がコネクタハウジング44の後側の壁に向けて真っ直ぐに案内される。コネクタ押し込みプロテクタ21″は、ロックアーム43が空き端子収容室47のランス48に係止(図13参照)されると、コネクタに対する位置ズレが防止される。
続いて、テープ(42。図1参照)によりテープ巻きを施し、ワイヤハーネスの端末とテープ巻き部32とを固定する作業を行う。これにより、コネクタ押し込みプロテクタ21″のワイヤハーネスの端末及びコネクタに対しての取り付けが完了する。
取り付けが完了した状態で作業者が本体24の他端側を摘みながら、又はテープ巻き部32とこれに固定されるワイヤハーネスとを摘みながら、或いはワイヤハーネスを摘んでテープ巻き部32の鍔部45を押しながら、コネクタ接続部4(図5参照)に向けて真っ直ぐに差し込んでいく作業、すなわちコネクタ接続の作業を行うと、コネクタがコネクタ接続部4に接続される。これにより、一連の作業が完了する。
本発明によれば、コネクタ押し込みプロテクタ21″の取り付けによってコネクタの全長が恰ものびたような状態になる。従って、このような状態でコネクタ接続の作業を行うと、コネクタ接続部4が電気接続箱本体1(図5参照)の奥深い位置に存在するような場合であっても、また、コネクタ接続部4の周囲に十分なスペースが無い場合であっても、簡単にコネクタ接続をすることができる。従って、上述の形態のものと同様に作業性を高めることができるという効果を奏する。
コネクタ押し込みプロテクタ21″は、コネクタをコネクタ接続部4に対して完全に電気的な接続状態が得られるまで押し込みをすることができる構造を有することから、接続に係る信頼性を高めることができるという効果も奏する。
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
上記説明では電気接続箱を例に挙げていたが、これに限らずコネクタ固定用ブラケット等であっても良いものとする(本発明は、深い位置でコネクタ接続の作業を行う場合に有用なものであることから、電気接続箱に限定されないものとする)。
本発明のコネクタ押し込みプロテクタの一実施の形態を示す斜視図(コネクタASSY後の斜視図)である。 コネクタASSY前の状態を示す分解斜視図である。 カバーを開いた状態の状態を示す斜視図である。 コネクタASSY後の状態を示す断面図である。 コネクタ接続後の状態を示す斜視図である。 コネクタ接続部周囲の状態を示す斜視図である。 本発明のコネクタ押し込みプロテクタの他の一実施の形態を示す図であり、(a)はカバーを開いた状態の状態を示す斜視図、(b)はコネクタASSY後の斜視図(ワイヤハーネスは省略)である。 図7の変形例でありコネクタASSY後の斜視図(ワイヤハーネスは省略)である。 本発明のコネクタ押し込みプロテクタの更に他の一実施の形態を示す斜視図である。 図9の分解斜視図である。 コネクタに取り付く直前の状態を示す斜視図である。 コネクタに取り付いた状態を示す斜視図である。 図12の断面図である。 従来例のコネクタ接続後の状態を示す斜視図である。 図14におけるワイヤハーネスが撓んだ状態を示す斜視図である。
符号の説明
21、21′、21″ コネクタ押し込みプロテクタ
22 ワイヤハーネス
23 コネクタ
24 本体
25 ヒンジ
26 カバー
27 壁部
28 押圧部
29 ズレ止め枠部
30 ハーネス引き出し口
31 ハーネス収納空間
32 テープ巻き部
33 コネクタハウジング
34 長辺対応壁
35、36 短辺対応壁
37 係止突起
38 ロッキングアーム保護部
39 枠状係止部
40 第二押圧部
41 第二ズレ止め枠部
42 テープ
43 ロックアーム
44 コネクタハウジング
45 鍔部
46 係止爪
47 空き端子収容室
48 ランス

Claims (4)

  1. ワイヤハーネス端末及びこの端末に設けられるコネクタに対して着脱自在であり、取り付くと深い位置でのコネクタ接続に対応可能に前記コネクタの全長を擬似的にのばす本体を備え、
    前記本体は、この一端側に前記コネクタのコネクタハウジングに接触する一又は複数の押圧部を有するとともに、他端側に前記ワイヤハーネス端末を引き出すハーネス引き出し口を有し、さらに、前記押圧部と前記ハーネス引き出し口との間の本体内部に前記ワイヤハーネス端末を収納するハーネス収納空間を有するとともに、前記ハーネス引き出し口の開口縁に前記ワイヤハーネス端末を固定する一又は複数のテープ巻き部を有してなり、
    前記本体に嵌合し前記ハーネス収納空間を覆うカバーを更に備える
    ことを特徴とするコネクタ押し込みプロテクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタ押し込みプロテクタにおいて、
    前記カバーは前記コネクタハウジングに接触する第二押圧部を有する
    ことを特徴とするコネクタ押し込みプロテクタ。
  3. 請求項1又は2に記載のコネクタ押し込みプロテクタにおいて、
    前記本体は前記コネクタハウジングの空き端子収容室に差し込まれランスにて係止されるロックアームを有する
    ことを特徴とするコネクタ押し込みプロテクタ。
  4. 請求項1、2又は3に記載のコネクタ押し込みプロテクタにおいて、
    前記テープ巻き部をコネクタ押し込み時における作業者の摘み部として兼用する
    ことを特徴とするコネクタ押し込みプロテクタ。
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