JP6298707B2 - 取付具 - Google Patents

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本発明は、軸部の外周に弾性係止片を有し、軸部を取付孔に挿入すると、弾性係止片が取付孔の内壁に当接されて固定される取付具に関する。
例えば、車両のギヤボックスの周囲には、飛び跳ねたオイルを受けて所定位置に戻す、樋状をなしたオイルガーターと呼ばれる部材が取付けられている。このようなオイルガーターや、トリムボード、ガーニッシュ等の取付部材を、ギヤボックスのケースや、車体パネル等の被取付部材に取付ける場合には、被取付部材に形成された取付孔に挿入されて固定される取付具を介して、取付部材を取付けることが行われている。
このような取付具構造を有するものとして、下記特許文献1には、パイプなどの中空桿材の端部開口を塞ぐキャップ部と、このキャップ部から突設され、中空桿材内部に差し込まれる差し込み部とを備え、該差し込み部の両側部に、複数の弾性係当片が、先端側から基端側に向けて多段状に突設された、中空桿材の端部保護具が記載されている。前記差し込み部には、肉ぬすみのための穴が設けられている。また、各弾性係当片は、全て同じ形状及び高さで形成されている。
特開平9−210287号公報
上記特許文献1の端部保護具では、中空桿材内部に差し込み部を差し込んでいくと、差し込み部両側から突設した各弾性係当片が、中空桿材内部に押圧されて固定されるようになっている。この場合、差し込み部には、肉ぬすみの穴が設けられているが、めくら穴状であるため、変形しにくいと記載されている。
しかし、差し込み部に肉ぬすみの穴は、めくら穴状であったとしても多少の変形を避けられず、差し込み部が変形すると、複数の弾性係当片が、中空桿材内部に均一に当接されず、全体としての挿入抵抗が低下してしまう可能性があった。
したがって、本発明の目的は、取付孔に対する保持力を高めることができる、取付具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の取付具は、基部と、該基部から延出された脚部とを備え、前記脚部は、被取付部材の取付孔に挿入される軸部と、該軸部の先端側から前記基部側に向けて、軸部から離反するように延出した弾性係止片と、一端が前記弾性係止片に連結され、他端が前記基部又は前記軸部に連結された波形弾性片とを有し、前記波形弾性片は、前記弾性係止片の所定位置に連結され、少なくとも前記弾性係止片から離れた端部が前記基部側に向けて且つ前記軸部に近接するように伸びる第1辺部と、該第1辺部の前記弾性係止片から離れた端部側から第1連結部を介して、前記基部側に向けて且つ前記軸部から離反するように伸びる第2辺部と、該第2辺部の前記第1辺部から離れた端部側から第2連結部を介して、前記基部側に向けて且つ前記軸部に近接するように伸びる第3辺部とを少なくとも有し、前記弾性係止片から最も離れた端部が前記基部又は前記軸部に連結されており、前記脚部を前記取付孔に挿入する前の状態で、前記弾性係止片の、前記軸部の軸心からの最大高さH1、及び/又は、前記第2連結部の、前記軸部の軸心からの最大高さH2は、前記取付孔の孔中心から孔内周までの最短距離Dよりも大きく形成されており、前記脚部が前記取付孔に挿入された状態で、前記弾性係止片及び前記第2連結部が前記取付孔の内周に当接されると共に、前記第1連結部が前記軸部に当接されるように構成されていることを特徴とする。
本発明の取付具においては、前記波形弾性片の第1辺部は、前記弾性係止片の、前記軸部側の端部から伸びていることが好ましい。
本発明の取付具においては、前記波形弾性片の第1辺部は、前記第2辺部よりも短く形成されていることが好ましい。
本発明の取付具においては、前記弾性係止片の厚さは、前記波形弾性片の第1辺部、第2辺部及び第3辺部の厚さよりも、厚く形成されていることが好ましい。
本発明の取付具においては、前記弾性係止片の外周形状は、前記被取付部材の取付孔の内周形状に適合する形状とされており、前記波形弾性片の第1辺部、第2辺部及び第3辺部は、平板状に形成されていることが好ましい。
本発明の取付具によれば、脚部を取付孔に挿入すると、弾性係止片及び第2連結部が取付孔内周に当接されると共に、第1連結部が軸部に当接されるように構成されているので、弾性係止片の、取付孔内周への当接力を増大させて、取付孔内周に対する脚部の係合力を高めることができ、それによって脚部に引き抜き力が作用したときに、弾性係止片の弾性変形を抑制して、取付孔に対する取付具の保持力を高めることができる。
本発明の取付具の一実施形態を示す斜視図である。 同取付具の拡大斜視図である。 同取付具を示しており、(a)はその正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。 同取付具を取付孔に挿入する際の状態を示しており、(a)は第1工程の断面図、(b)は第2工程の断面図である。 同取付具を取付孔に挿入する際の状態を示しており、(a)は第3工程の断面図、(b)は(a)とは異なる方向における断面図である。 同取付具において、第1連結部及び第2連結部の他形状を示す説明図である。 同取付具において、第1辺部の他形状を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の取付具の一実施形態について説明する。
図1及び図5に示すように、この取付具10は、例えば、被取付部材1に形成された取付孔3に挿入されて、該被取付部材1に対して取付部材5を取付けるために用いることができる。前記被取付部材1としては、例えば、ギヤボックスのケースや、車体パネル、車体フレーム等が挙げられるが、特に限定はされない。一方、前記取付部材5としては、例えば、ギヤボックスの周囲に配設されるオイルガーターや、トリムボード、ガーニッシュ、アシストグリップ、バンパー、ランプ等が挙げられるが、これらに限定されない。なお、この実施形態においては、前記被取付部材1が、車両のギヤボックスのケースであり、前記取付部材5が、樋状のオイルガーターとなっている(図1参照)。前記被取付部材1には、円形状の取付孔3が形成されている。また、この取付具は、上記用途のみならず、取付孔の閉塞用等(いわゆるホールプラグ)として用いてもよく、特に限定はされない。
そして、図2及び図3に示すように、この取付具10は、被取付部材1の取付孔3の表側に配置される基部15と、該基部15の裏面側から延出された脚部20とを有している。なお、この実施形態では、前記基部15は、取付部材5であるオイルガーターの長手方向一端部から側方に向けて突出した部分に、一体的に設けられているが(図1参照)、取付部材5と別体としてもよい。また、取付部材が車体パネル等の板状をなしている場合には、基部15を、取付孔の表側周縁に係合する平板フランジ状や傘型フランジ状等としてもよく、特に限定はされない。なお、取付具を取付孔の閉塞用とした場合、前記基部は、被取付部材の取付孔内に配置されていてもよい。
そして、前記脚部20は、前記取付孔3に挿入される軸部25を有している。
図2に示すように、この実施形態では、前記軸部25は四角柱状をなしており、その対向する一対の側面から、軸方向基端から先端に至るように伸びる、リブ27,27が突設されている。図5(b)に示すように、これらのリブ27,27は、取付具10の脚部20が前記取付孔3に挿入されたときに、取付孔3の対向する内周面にそれぞれ当接して、取付具10のガタ付きが防止されるようになっている。また、各リブ27の先端外周には、テーパ面27aが形成されており、取付孔3への軸部25の挿入性が高められている。なお、軸部25は、円柱状や板状等をなしていてもよく、特に限定はされない。
ところで、本発明における「当接」とは、所定の圧力を受けつつ、被取付部材に当接すること、すなわち、「圧接」も含む意味である(以下の説明において、同様である)。
一方、前記軸部25の別の対向する一対の側面には、弾性係止片30とそれに連設された波形弾性片40がそれぞれ取付けられている。弾性係止片30は、図2及び図3(b)に示すように、軸部25の先端部の、前記リブ27,27が設けられた側面と直交する方向に位置する一対の側面から、基部15側に向けて、軸部25から次第に離反するように斜め外方にそれぞれ延出された形状をなしている。
図2及び図3(a)に示すように、この実施形態では、各弾性係止片30の外周は、円形状の取付孔3の内周形状に適合するように、軸方向から見て円弧状をなしており、軸部25から最も離れた頂部33も同様に円弧状をなしている。なお、弾性係止片は上記形状に限定されず、その外周形状を平面状等としてもよい。
また、弾性係止片30は、軸部25の外周に、一対のみでなく、3つ以上設けられていてもよい。その場合、各弾性係止片30は、軸部25の周方向に沿って、等角度で設けられることが好ましい。また、前記リブ27,27は、必ずしも必要なものではない。
次に、図2及び図3を参照して、前記波形弾性片40について説明すると、この実施形態の波形弾性片40は、その一端が前記弾性係止片30に連結され、他端が前記基部15に連結されている。
図3(b)に示すように、波形弾性片40は、弾性係止片30の所定位置、ここでは弾性係止片30の軸部25側の内面側端部から、基部15側に向けて且つ軸部25に次第に近接するように斜め内方に伸びる第1辺部41と、該第1辺部41の基端部(弾性係止片30から離れた端部)から第1連結部43を介して、基部15側に向けて且つ軸部25から次第に離反するように斜め外方に伸びる第2辺部45と、該第2辺部45の基端部(第1辺部41から離れた端部)から第2連結部47を介して、基部15側に向けて且つ基部15に次第に近接するように斜め内方に伸び、基部15に連結された第3辺部49とを有している。
なお、この実施形態においては、上記第1辺部41は、軸部25に近接するように伸びると共に、第1連結部43が軸部25から離れて配置されているが、第1連結部43が軸部25に当接するように、第1辺部41を伸ばしてもよい。
また、この実施形態においては、前記第1連結部43及び前記第2連結部47は、図3(b)に示すように、脚部20を側方から見たときに(一対の波形弾性片40,40の撓み方向に直交する方向から見たときに)、円弧状に屈曲した形状をなしているが、V字状に折曲された形状をなしていてもよい。
一方、図2及び図3(b)に示すように、波形弾性片40を構成する第1辺部41、第2辺部45及び第3辺部49は、平板状をなしており、前記弾性係止片30の厚さT1よりも薄く形成されている。なお、第1辺部41、第2辺部45及び第3辺部49の厚さT2は、必ずしも一定である必要はなく、各辺毎に厚さを変えてもよい。
また、図3(c)に示すように、第1辺部41、第2辺部45及び第3辺部49は、いずれも同一幅で形成されており、その幅は、前記弾性係止片30の幅よりも、やや幅狭に形成されている。ただし、第1辺部41、第2辺部45及び第3辺部49の、所定の辺部を、他の辺部と異なる幅としてもよい。
更に、図3(b)に示すように、第1辺部41の長さL1(弾性係止片30の内面から第1連結部43までの距離)は、第2辺部45の長さL2(第1連結部43と第2連結部47との間の距離)よりも短く形成されている。
また、図4(a)に示すように、脚部20を取付孔3に挿入する前の状態で、上記第2連結部47の、軸部25の軸心C1からの最大高さH2、及び、前記弾性係止片30の、軸部25の軸心C1からの最大高さH1は、前記取付孔3の孔中心C2から孔内周までの最短距離Dよりも大きく形成されている。ただし、弾性係止片30の最大高さH1又は第2連結部47の最大高さH2のいずれか一方だけを、取付孔3の最短距離Dよりも大きく形成してもよい。
そして、この取付具10においては、図5(a)に示すように、脚部20が取付孔3に挿入された状態で、第2連結部47及び弾性係止片30が取付孔3の内周に当接されると共に、第1連結部43が軸部25に当接されるように構成されている。
なお、この実施形態においては、波形弾性片40の他端が、基部15に連結されているが、波形弾性片40の他端、すなわち、前記第3辺部49の基端部を、軸部25に連結させてもよい。
また、この実施形態においては、前記第2辺部45は、第1辺部41の基端部から第1連結部43を介して伸び、前記第3辺部49は、第2辺部45の基端部から第2連結部47を介して伸びているが、この態様に限定されるものではない。
例えば、図6に示すように、第1辺部41の基端部よりも弾性係止片30寄りの位置から、第2辺部45が伸び、第2辺部45の基端部よりも第1辺部41寄りの位置から、第3辺部49が伸びていてもよい。この際には、第2辺部45の先端部から第1連結部43が出っ張り、第3辺部49の先端部から第2連結部47が出っ張るが、この場合は、第2連結部47の出っ張り部分47aが取付孔3の内周に当接され、第1連結部43の出っ張り部分43aが軸部25に当接されることとなる。本発明における「第1連結部」及び「第2連結部」は、このような出っ張り部分を含むものである。
更に、この実施形態においては、図3(b)に示すように、前記第1辺部41は、弾性係止片30の軸部25側の内面側端部から、基部15側に向けて且つ軸部25に次第に近接するように斜め内方に伸びているが、この態様に限定されるものではない。
例えば、図7に示すように、弾性係止片30の基端部から、軸部25から離反するように伸びた延出辺部41aと、該延出辺部41aの基端部から、基部15側に向けて且つ軸部25に次第に近接するように伸びた延出辺部41bとからなる、第1辺部41としてもよい。すなわち、本発明における「第1辺部」とは、その一端が弾性係止片30の所定位置に連結され、少なくとも弾性係止片30から離れた端部が、基部15側に向けて且つ軸部25に近接するように伸びる形状であればよい。
また、この実施形態における波形弾性片40は、図2及び図3(b)に示すように、第1辺部41、第2辺部45及び第3辺部49の、3つの辺部からなるが、例えば、第3辺部の更に基端側に第4辺部を連結させたり、該第4辺部の基端側に第5辺部を連結させたり、或いは、それ以上の個数の辺部を、波形をなすように連結させてもよく、波形弾性片の、弾性係止片から最も離れた端部が、基部15又は軸部25に連結した構造であればよい。
更に、この実施形態の取付具10においては、軸部25の軸方向両側部に、一対の弾性係止片30,30及び一対の波形弾性片40,40が設けられているが、軸部25の軸方向一側部のみに、弾性係止片30及び波形弾性片40を一つずつ設けてもよく、特に限定はされない。
本発明の取付具10は、例えば、ナイロン等のポリアミド系樹脂や、ポリアセタール(POM)、ポリプロピレン(PP)等の樹脂材料で形成することができる。また、取付具10は、上記樹脂材料に、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等を含有させて補強した、繊維強化樹脂から形成してもよい。
次に、上記構成からなる取付具10の使用方法について、図4及び図5を併せて参照しつつ説明する。
すなわち、図4(a)に示すように、被取付部材1に取付部材5を取付ける際、この実施形態の場合は、取付部材5に一体形成された取付具10の脚部20の先端部を、被取付部材1の取付孔3に差し込んで、取付孔3に対して脚部20を挿入していく。
このとき、この実施形態では、弾性係止片30の最大高さH1が取付孔3の最短距離Dよりも大きく形成されているので(図4(a)参照)、取付孔3の内周に各弾性係止片30の外周面が押圧されて、一対の弾性係止片30,30が軸部25側に撓んでいく。すると、図4(b)に示すように、各弾性係止片30,30の第1連結部43が軸部25に当接される。また、弾性係止片30が内側に撓むことにより、弾性係止片30と第1辺部41との連結部から第3辺部49と基部15との連結部に至る、軸方向に沿った距離が短くなるので、脚部20を取付孔3に挿入する前の第1連結部43の角度θ1及び第2連結部47の角度θ2(図4(a)参照)に比べて、脚部20を取付孔3に挿入した後の第1連結部43の角度θ1a及び第2連結部47の角度θ2a(図4(b)参照)は小さくなる。
なお、図4(b)の状態では、第2連結部47は、まだ取付孔3に挿入されていないので、主として各弾性係止片30,30の撓みによる押圧力だけが作用し、挿入抵抗は比較的低くてすむ。また、一対の弾性係止片30,30の軸部25側の、外面側端部のみが、被取付部材1の取付孔3の内周に当接した状態で、第2連結部47の最大高さH2aは、取付孔3の最短距離Dよりも大きくなっている。
更に、脚部20を挿入すると、図5(a)に示すように、第2連結部47が取付孔3内に挿入され、取付孔3の内周に第2連結部47が当接されて、該第2連結部47を介して第2辺部45及び第3辺部49が下方に押し下げられる。
その結果、図4(b)の状態のときの第2連結部47の角度θ2aに比べて、図5(a)の状態のときの第2連結部47の角度θ2bは大きくなる。このとき、第3辺部49の基端部が基部15に連結されているため、図5(a)の矢印に示すように、第1連結部43及び第2連結部47が、軸部25の先端方向に移動することとなる。そのため、図4(b)の状態のときの第1連結部43の角度θ1aに比べて、図5(a)の状態のときの第1連結部43の角度θ1bは小さくなる。それによって、各弾性係止片30は、第1辺部41を介して、図5(a)の矢印で示すように押し上げられ、取付孔3の内周に更に強く押し付けられて、取付具10の脚部20が取付孔3に固定される。
その結果、弾性係止片30及び第2連結部47が取付孔3の内周に当接されると共に、第1連結部43が軸部25に当接されるので、弾性係止片30の、取付孔内周への当接力を増大させて、取付孔内周に対する脚部20の係合力を高めることができ、それによって脚部20に引き抜き力が作用したときに、弾性係止片30の弾性変形を抑制して、取付孔3に対する取付具10の保持力を高めることができる。
また、この実施形態においては、上述したように、弾性係止片30が第1辺部41を介して押し広げられるように構成されているので、取付孔3の内周への当接力をより増大させることができ、取付孔3の内周に対する取付具10の脚部20の係合力をより高めることができる。したがって、脚部20に引き抜き力が作用しても、弾性係止片30の弾性変形を抑制して、取付孔3に対する取付具10の保持力をより一層高めることができる。
なお、上記のように、取付具10の脚部20が取付孔3に挿入されたとき、軸部25の弾性係止片30が取付けられた側壁と直交する一対の側壁においては、図5(b)に示すように、取付孔3の内周面に、リブ27,27がそれぞれ当接するようになっているので、取付具10のガタ付きを防止することができる。
ところで、本発明においては、脚部20を取付孔3に挿入する前の状態で、弾性係止片30の、軸部20の軸心C1からの最大高さH1、及び/又は、第2連結部の、軸部20の軸心C1からの最大高さH2が、取付孔3の孔中心C2から孔内周までの最短距離Dよりも大きく形成されていて、取付具10の脚部20を取付孔3に挿入した状態で、弾性係止片30及び第2連結部47が取付孔3の内周に当接され、第1連結部43が軸部25に当接されるように構成されていればよい。
このため、例えば、図4(a)に示す状態で、弾性係合片30の高さH1が取付孔3の距離Dよりも大きく、第2連結部の高さH2が取付孔3の距離Dよりも小さくても、図4(b)に示した状態で、第2連結部の高さH2aが取付孔3の距離Dよりも大きくなり、図5(a)に示す状態で、弾性係止片30及び第2連結部47が取付孔3の内周に当接され、第1連結部43が軸部25に当接されればよい。また、例えば、図4(a)に示す状態で、弾性係合片30の高さH1が取付孔3の距離Dよりも小さく、第2連結部の高さH2が取付孔3の距離Dよりも大きい場合でも、図5(a)に示す状態で、弾性係止片30及び第2連結部47が取付孔3の内周に当接され、第1連結部43が軸部25に当接されればよい。
なお、この実施形態においては、図4(b)に示すように、取付具10の脚部20を取付孔3に挿入した状態で、第1連結部43が軸部25に当接するようになっているが、この図4(b)に示す状態で、第1連結部43が軸部25に当接していなくてもよく、少なくとも図5(a)に示す状態で、第1連結部43が軸部25に当接するように構成されていればよい。
また、この実施形態においては、波形弾性片40の第1辺部41は、弾性係止片30の軸部25側の端部から伸びている。そのため、取付孔3に脚部20を挿入して、第1連結部43が軸部25に当接されると共に、取付孔3の内周に第2連結部47が当接されて、第1連結部43が軸部25の先端方向に移動したときに、第1辺部41によって、弾性係止片30の軸部25側の端部を押すことができるので、弾性係止片30のそれ以外の部分を押す場合よりも、第1辺部41からの拡開力を効果的に作用させて、弾性係止片30をスムーズに押し広げることができる。
更にこの実施形態においては、波形弾性片40の第1辺部41の長さL1は、第2辺部45の長さL2よりも短く形成されている(図3(b)参照)。そのため、取付孔3に脚部20を挿入して、第1連結部43が軸部25に当接されると共に、取付孔3の内周に第2連結部47が当接されたときに、取付孔3の内周から第2連結部47に作用した当接力を、軸部25に当接された第1連結部43を支点として、梃子のようにして第1辺部41の先端側に作用させることができるので、弾性係止片30に大きな拡開力を作用させて、よりスムーズに押し広げることができる。
また、この実施形態においては、弾性係止片30の厚さT1は、波形弾性片40の第1辺部41、第2辺部45及び第3辺部49の厚さT2よりも、厚く形成されている(図3(b)参照)。そのため、弾性係止片30自身の弾性力を増大させて、取付孔3の内周に対する弾性係止片30の当接力を高めることができ、取付孔3に対する取付具10の保持力を高めることができる。また、取付孔3に脚部20を挿入するときに、波形弾性片40の第1辺部41、第2辺部45及び第3辺部49を弾性変形させやすくして、挿入抵抗が高まることを抑制することができる。
更に、この実施形態においては、弾性係止片30の外周形状は、取付孔3の内周形状に適合する形状とされているので(図2及び図3(a)参照)、取付孔3に脚部20を挿入したとき、弾性係止片30の外周が取付孔3の内周に広く当接し、接触面積を増大させて引き抜き抵抗力を高めることができる。また、波形弾性片40の第1辺部41、第2辺部45及び第3辺部49は、平板状に形成されているので(図2参照)、取付孔3に脚部20を挿入するときに、第2辺部45及び第3辺部49を弾性変形させやすくすることができ、挿入抵抗が高まることを抑制することができる。
1 被取付部材
3 取付孔
10 取付具
15 基部
20 脚部
25 軸部
30 弾性係止片
40 波形弾性片
41 第1辺部
43 第1連結部
45 第2辺部
47 第2連結部
49 第3辺部

Claims (5)

  1. 基部と、該基部から延出された脚部とを備え、
    前記脚部は、被取付部材の取付孔に挿入される軸部と、該軸部の先端側から前記基部側に向けて、軸部から離反するように延出した弾性係止片と、一端が前記弾性係止片に連結され、他端が前記基部又は前記軸部に連結された波形弾性片とを有し、
    前記波形弾性片は、前記弾性係止片の所定位置に連結され、少なくとも前記弾性係止片から離れた端部が前記基部側に向けて且つ前記軸部に近接するように伸びる第1辺部と、該第1辺部の前記弾性係止片から離れた端部側から第1連結部を介して、前記基部側に向けて且つ前記軸部から離反するように伸びる第2辺部と、該第2辺部の前記第1辺部から離れた端部側から第2連結部を介して、前記基部側に向けて且つ前記軸部に近接するように伸びる第3辺部とを少なくとも有し、前記弾性係止片から最も離れた端部が前記基部又は前記軸部に連結されており、
    前記脚部を前記取付孔に挿入する前の状態で、前記弾性係止片の、前記軸部の軸心からの最大高さH1、及び/又は、前記第2連結部の、前記軸部の軸心からの最大高さH2は、前記取付孔の孔中心から孔内周までの最短距離Dよりも大きく形成されており、
    前記脚部が前記取付孔に挿入された状態で、前記弾性係止片及び前記第2連結部が前記取付孔の内周に当接されると共に、前記第1連結部が前記軸部に当接されるように構成されていることを特徴とする取付具。
  2. 前記波形弾性片の第1辺部は、前記弾性係止片の、前記軸部側の端部から伸びている請求項1記載の取付具。
  3. 前記波形弾性片の第1辺部は、前記第2辺部よりも短く形成されている請求項1又は2記載の取付具。
  4. 前記弾性係止片の厚さは、前記波形弾性片の第1辺部、第2辺部及び第3辺部の厚さよりも、厚く形成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載の取付具。
  5. 前記弾性係止片の外周形状は、前記被取付部材の取付孔の内周形状に適合する形状とされており、
    前記波形弾性片の第1辺部、第2辺部及び第3辺部は、平板状に形成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の取付具。
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