JP2015215077A - クリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】取付孔の内周に複数の係合爪を確実に圧接させて、取付孔に対する保持力を高めることができる、クリップを提供する。【解決手段】このクリップ10は、基部20と軸部30とを有し、軸部30は、その軸方向に伸びるスリット31を介して複数の壁部33,33に分割されており、各壁部33は、少なくとも一端部どうしが連結部を介して連結されており、各壁部33には、取付孔内周に圧接される複数の係合爪41,42,43が、軸部30の軸方向に沿って所定間隔で設けられており、連結部に最も近い位置に形成された係合爪41に比べて、それよりも連結部から遠い位置に形成された係合爪42,43の方が、軸部の軸心からの高さが高くなるように形成されている。【選択図】図3
Description
本発明は、軸部の外周に複数の係合爪を有し、軸部を取付孔に挿入すると、係合爪が取付孔の内壁に圧接されて固定されるクリップに関する。
例えば、車両のギヤボックスの周囲には、飛び跳ねたオイルを受けて所定位置に戻す、樋状をなしたオイルガーターと呼ばれる部材が取付けられている。このようなオイルガーターや、トリムボード、ガーニッシュ等の取付部材を、ギヤボックスのケースや、車体パネル等の被取付取付部材に取付ける場合には、被取付部材に形成された取付孔に挿入されて固定されるクリップを介して、取付部材を取付けることが行われている。
上記のようなクリップとしては、例えば、図9(a)に示すように、基部101と、該基部101から延出した軸部103と、該軸部103の外周に、軸方向に沿って複数設けられた係合爪105とを有するクリップ100がある。前記軸部103は、スリット103bを介して一対の壁部103a,103aに分割形成されている。そして、このクリップ100の軸部103を被取付部材1の取付孔3に挿入することで、複数の係合爪105が取付孔3の内周に圧接されて、取付孔3にクリップ100が固定されるようになっている(図9(a)参照)。なお、各壁部103a,103aは、その基端部が基部101によって互いに連結され、先端側が頭部103cによって連結されている。また、図示はしないが、取付孔3にクリップ100の軸部103が挿入されていない状態で、各係合爪105の、軸部103の軸心からの高さは一定となっている。
また、上記のようなクリップ構造を有するものとして、下記特許文献1には、パイプなどの中空桿材の端部開口を塞ぐキャップ部と、このキャップ部から突設され、中空桿材内部に差し込まれる差し込み部とを備え、該差し込み部の両側部に、複数の弾性係当片が、先端側から基端側に向けて所定間隙で突設された、中空桿材の端部保護具が記載されている。前記差し込み部には、肉ぬすみのためのめくら穴が設けられている。また、各弾性係当片は、全て同じ形状及び高さで形成されている。
図9(a)に示すように、従来のクリップ100の軸部103を、取付孔3に挿入していくと、取付孔3の内周に各係合爪105が押圧されて、一対の壁部103a,103aが撓む。このとき、一対の壁部103a,103aは、その両端の連結部分(基部101及び頭部103c)から遠い位置が大きく撓むので、その位置に設けた係合爪105が、取付孔3の内周に当接しないことがあり(図9(b)参照)、その部分での係合爪105による圧接力を確保することができず、取付孔3に対するクリップ100の保持力が低下することがあった。
また、上記特許文献1の端部保護具では、中空桿材内部に差し込み部を差し込んでいくと、差し込み部両側から突設した各弾性係当片が、中空桿材内部に押圧されて固定されるようになっている。この場合、差し込み部20には、めくら穴が設けられているが、めくら穴であるため、変形しにくいと記載されている。しかし、差し込み部20が変形しにくいと、挿入抵抗が高まり、ガラス繊維などで補強した樹脂の場合は、弾性係当片が破損してしまう可能性がある。
したがって、本発明の目的は、挿入抵抗を比較的低く抑えつつ、取付孔に対する保持力を高めることができる、クリップを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のクリップは、基部と、該基部から延出され、被取付部材の取付孔に挿入される軸部とを有し、前記軸部は、その軸方向に伸びるスリットを介して複数の壁部に分割されており、前記軸部の各壁部は、少なくとも一端部どうしが連結部を介して連結されており、前記軸部の各壁部には、前記取付孔の内周に圧接される複数の係合爪が、前記軸部の軸方向に沿って所定間隔で設けられており、前記連結部に最も近い位置に形成された係合爪に比べて、それよりも前記連結部から遠い位置に形成された係合爪の方が、前記軸部の軸心からの高さが高くなるように形成されていることを特徴とする。
本発明のクリップにおいては、前記係合爪は、前記連結部から遠くなるにしたがって、前記軸部の軸心からの高さが次第に高くなるように形成されていることが好ましい。
本発明のクリップにおいては、前記軸部の先端には、該軸部先端の外径よりも大きく、かつ、軸部先端に向けて先細となる頭部が形成され、該頭部に前記軸部の各壁部の先端側が連結されており、前記頭部が前記連結部をなしていることが好ましい。
本発明のクリップによれば、軸部を取付孔に挿入する際、スリットを介して分割された壁部が互いに近接するように撓みながら挿入されていくので、挿入抵抗を比較的低く抑えることができる。また、軸部の分割された壁部は、連結部から離れるほどより大きく撓むため、その部分での軸部と取付孔内壁との距離は大きくなるが、本発明では、連結部に最も近い位置に形成された係合爪に比べて、それよりも連結部から遠い位置に形成された係合爪の方が、軸部の軸心からの高さが高くなるように形成されているので、係合爪の取付孔の内壁に対する圧接力を略均一化させて、各係合爪による係止力を有効に作用させ、取付孔に対するクリップの保持力を高めることができる。
以下、図1〜4を参照して、本発明のクリップの第1実施形態について説明する。
図1及び図4に示すように、このクリップ10は、例えば、被取付部材1に形成された取付孔3に挿入されて、該被取付部材1に対して取付部材5を取付けるために用いることができる。前記被取付部材1としては、例えば、ギヤボックスのケースや、車体パネル、車体フレーム等が挙げられるが、特に限定はされない。一方、前記取付部材5としては、例えば、ギヤボックスの周囲に配設されるオイルガーターや、トリムボード、ガーニッシュ、アシストグリップ、バンパー、ランプ等が挙げられるが、これらに限定されない。なお、この実施形態においては、前記被取付部材1が、車両のギヤボックスのケースであり、前記取付部材5が、図1に示すように、樋状のオイルガーターとなっている。前記被取付部材1には、円形状の取付孔3が形成されている。また、このクリップは、上記用途のみならず、取付孔の閉塞用等(いわゆるホールプラグ)として用いてもよく、特に限定はされない。
そして、図2及び図3に示すように、この実施形態におけるクリップ10は、被取付部材1の取付孔3の表側に配置される基部20と、該基部20の裏面側から延出され、取付孔3に挿入される軸部30とを有している。この実施形態では、前記基部20は、取付部材5であるオイルガーターの長手方向一端部から側方に向けて突出した部分に、一体的に設けられているが(図1参照)、取付部材5と別体としてもよい。また、取付部材が車体パネル等の板状をなしている場合には、基部20を、取付孔の表側周縁に係合する平板フランジ状や傘型フランジ状等としてもよく、特に限定はされない。なお、クリップを取付孔の閉塞用とした場合、前記基部は、被取付部材の取付孔内に配置されていてもよい。
前記軸部30は、その軸方向に沿って伸びるスリット31を介して、複数の壁部33に分割されている。図2及び図3(b)に示すように、この実施形態におけるスリット31は、軸部30の軸心Cを通り、かつ、軸部30の周方向に対向する箇所を横切るように、軸部30の軸方向に沿って形成されており、該スリット31を介して、前記軸部30が互いに略平行に配置された一対の壁部33,33に分割されている。ただし、複数のスリット31を形成して、三つ割状をなすように3個の壁部33を設けたり、四つ割状をなすように4個の壁部33を設けたり、更にそれ以上の個数となるように壁部33を設けたりしてもよい。
また、一対の壁部33,33は、前記基部20側の部分が、連結部を介して連結されている。
この実施形態の場合、各壁部33の、基部20側の軸方向端面どうしが、基部20によって互いに連結されている。すなわち、この実施形態では、前記基部20が本発明における「連結部」をなしている。また、一対の壁部33,33の基部20側の内面どうしは、厚肉部35によって連結されている(図3(a)参照)。なお、図2に示すように、軸部30の基部20側の外周面は、応力集中を避けるために曲面状をなしている。
更に一対の壁部33,33の先端側が、頭部37によって連結されている。すなわち、この頭部37も、本発明における「連結部」をなしている。また、この頭部37は、前記軸部30の外径よりも大きく、かつ、軸部先端に向けて先細となる形状となっている。
上記のように、この実施形態における一対の壁部33,33は、その基部20側及び先端側が連結部によって連結された、両持ち梁のような形状をなしている。ただし、このクリップにおいては、各壁部の、少なくとも一端部どうしが連結部を介して連結されていればよく、特に限定はされない。例えば、一対の壁部33,33の、頭部側の先端部どうしのみが連結部を介して連結していたり、或いは、後述のクリップ10a(図5,6参照)のように、一対の壁部33,33の、基部20側の基端部どうしのみが連結部を介して連結していたりしてもよい。
なお、一対の壁部33,33の先端部どうしのみが連結部を介して連結しているクリップの場合、一対の壁部33,33を、頭部37から略V字状をなすように、次第に離れるように外方に向けて伸びる形状としてもよい。この場合、頭部37の外径を、軸部30の先端側の外径よりも小さい形状としてもよい。
そして、軸部30の各壁部33の外周には、取付孔3の内周に圧接される複数の係合爪41,41、42,42、43が、軸部30の軸方向に沿って所定間隔で(ここでは略均等な間隔で)、軸部30の外径方向に向けてそれぞれ突設されている。係合爪41,41は、連結部をなす基部20及び頭部37に近い位置に形成され、係合爪42,42は、上記係合爪41,41よりも、基部20及び頭部37から離れた位置に形成され、係合爪43は、基部20及び頭部37から最も離れた、軸方向の中間部に形成されている。
図4(b)に示すように、各係合爪41,42,43は、頭部37側の面41a,42a,43aが、前記基部20に向かって次第に高くなるようにテーパ状に傾斜した形状をなし、一方、基部20側の面41b,42b,43bは、テーパ状の凹部をなしている。そして、頭部37側の面41a,42a,43aと、基部20側の面41b,42b,43bとの間に、軸部30の軸心Cから最も高く突出した頂部41c,42c,43cが形成されている。各頂部41c,42c,43cは、軸心Cに対して垂直な面に沿って円弧状に伸びている。頭部37側の面41a,42a,43aにより、軸部30を取付孔3に挿入しやすくなり、また、基部20側の面41b,42b,43bを凹状にすることにより、各係合爪41,42,43を反り返りにくくして、その引き抜き抵抗力を高めている。
また、各係合爪41,42,43の、軸部30の軸心Cから最も高く突出した頂部41c,42c,43cは、頭部37側の面41a,42a,43aから緩やかな曲面をなして、軸部30の軸心Cにほぼ平行に伸びており、基部20側の面41b,42b,43bとの間に鋭い角部を形成している(図3(a)参照)。これにより、取付孔3の内周に各係合爪41,42,43が圧接したときの接触面積を増やすと共に、引き抜き方向に対する抵抗力を更に高めている。
更に、図3(b)に示すように、クリップ10の頭部37側(軸部30の軸方向一端部側)から、各係合爪41,42,43を見たときに、それらの幅方向の両側部41d,42d,43dは、軸部30の軸心Cに向かう半径方向のラインに沿って斜めにカットされており、各係合爪41,42,43は扇のような形状をなしている。
そして、このクリップ10においては、前記複数の係合爪41,42,43について、次のような位置関係と高さ関係を有している。
すなわち、この実施形態では、図3(a)に示すように、一対の壁部33,33の連結部(基部20及び頭部37)から最も近い位置に係合爪41,41が形成され、該係合爪41,41よりも前記連結部から遠い位置に係合爪42,42が形成され、更に係合爪42,42の間であって、前記連結部から最も遠い位置に係合爪43が形成されている。係合爪43は、各壁部33の軸方向のほぼ中間部に形成されていると共に、スリット31の軸方向のほぼ中間部に形成されている(図3(a)参照)。
また、図3(a)に示すように、前記係合爪41の軸心Cからの高さ(軸心Cから頂部41cまでの距離)をH1とし、前記係合爪42の軸心Cから高さ(軸心Cから頂部42cまでの距離)をH2とし、前記係合爪43の軸心Cからの高さ(軸心Cから頂部43cまでの距離)をH3としたとき、H1<H2<H3となるように形成されている。このように、この実施形態では、複数の係合爪41,42,43は、前記連結部から遠くなるにしたがって、軸部30の軸心Cからの高さが次第に高くなるように形成されている。
また、スリット31を基準にした各係合爪41,42,43の配置関係は、次のようになる。すなわち、図3(a)に示すように、スリット31の軸方向のほぼ中間部に位置する係合爪43の高さH3が最も高く、スリット31の軸方向両端部に向かうにしたがって、係合爪42,42の高さH2、係合爪41,41の高さH1が低くなるように配置されている。
なお、この実施形態では、5個の係合爪が形成されているが、複数の壁部の連結部に最も近い位置に形成された係合爪に比べて、それよりも連結部から遠い位置に形成された係合爪の方が、軸部30の軸心Cからの高さが高くなるように形成されていればよく、軸方向に少なくとも2個以上の係合爪が形成されていればよい。
本発明のクリップ10の材質は特に限定されないが、例えば、ナイロン等のポリアミド系樹脂や、ポリアセタール(POM)、ポリプロピレン(PP)等の樹脂材料で形成することができる。また、クリップ10は、上記樹脂材料に、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等を含有させて補強した、繊維強化樹脂で形成してもよい。
次に上記構成からなるクリップ10の使用方法について、図4を併せて参照しつつ説明する。
すなわち、取付部材5に一体形成されたクリップ10の、軸部30の先端側の頭部37を、被取付部材1の取付孔3に差し込んで、取付孔3に対して軸部30を挿入していく。すると、複数の係合爪41,42,43が取付孔3の内周に押圧されて撓むと共に、各係合爪41,42,43が形成された一対の壁部33,33も撓みながら挿入されていく。このように、一対の壁部33,33も撓むので、挿入抵抗を低くすることができる。また、クリップ10が、上記のような繊維強化樹脂から形成されている場合であっても、一対の壁部33,33や各係合爪41,42,43が破損することを抑制することができる。
このとき、図4(a)に示すように、各壁部33は、その連結部(基部20及び頭部37)から離れる部分ほど、より大きく撓む傾向がある。この実施形態では、各壁部33の軸方向ほぼ中間部が最も大きく撓む。この際、図9に示す従来のクリップ100では、各係合爪105の軸部103の軸心からの高さが一定であるため、壁部103aの最も撓む部分に設けた係合爪105が、取付孔3の内周に当接しないことがあった。
しかし、このクリップ10においては、一対の壁部33,33の連結部に最も近い位置の係合爪41,41の高さH1に比べて、それよりも前記連結部から遠い位置の係合爪42,42の高さH2の方が高くなるように形成され、更に、これらの係合爪42,42の高さH2に比べて、それよりも前記連結部から遠い位置の係合爪43の高さH3が更に高くなるように形成されているので、壁部33の最も大きく撓む軸方向中間部に設けた係合爪43を取付孔3の内周に効果的に圧接させることができる。
このように、このクリップ10においては、各壁部33の撓み量に応じて、複数の係合爪41,42,43の高さを変えるようにしたので、各係合爪41,42,43の取付孔3の内周に対する圧接力が均一化されやすくなる(図4(b)参照)。その結果、取付孔3の内周に対して、各係合爪41,42,43による圧接力を有効に作用させて、取付孔3に対するクリップ10の保持力を高めることができる。このようにして、取付孔3に保持されたクリップ10を介して、被取付部材1に取付部材5を取付けることができる。
なお、本発明においては、連結部に最も近い位置にある係合爪の高さに比べて、それよりも遠い位置にある係合爪の高さが高くなっていればよい。ただし、上記実施形態に示されるように、一対の壁部33,33の連結部から遠くなるにしたがって、各係合爪41,42,43の軸部30の軸心Cからの高さH1,H2,H3を次第に高くなるように形成することにより(図3(a)参照)、取付孔3に軸部30を挿入して、各係合爪41,42,43を取付孔3の内周に圧接させたときに、各係合爪41,42,43の、取付孔3の内周に対する圧接力を、取付孔3の軸方向に沿ってより均一化することができ、取付孔3に対するクリップ10の保持力を全体として高めることができる。
更にこの実施形態においては、軸部30の先端側に、軸部先端の外径よりも大きく、かつ、軸部先端に向けて先細となる頭部37が配置されているので、上記のように、取付孔3に軸部30の先端を差し込んで挿入していくときに、容易に挿入することができると共に、軸部30の傾きを修正しつつ挿入することができる。すなわち、図4(a)の想像線で示すように、取付孔3の軸心Cに対して、軸部30が傾いて挿入された場合でも、頭部37が取付孔3の内周に当接して、軸部30の傾きが適宜修正されつつ取付孔3に挿入されるので、取付孔3の内周に複数の係合爪41,42,43がバランスよく均等に押圧されて、各係合爪41,42,43を撓みやすくさせることができ、取付孔3に対して軸部30をスムーズに挿入することができる。
図5及び図6には、本発明のクリップの第2実施形態が示されている。なお、前記第1実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態のクリップ10aは、スリット31が、軸部30の基部20側から、先端側の頭部37を分離するように形成されており、一対の壁部33,33の先端側が連結されていない構造となっている。
そして、図6(a)に示すように、一対の壁部33,33の連結部(基部20)から最も近い位置から軸部先端側に向かって、順番に係合爪41,42,43,44,45が形成されており、各係合爪41,42,43,44,45の、軸部30の軸心Cからの高さH1,H2,H3,H4,H5も、前記連結部から最も近い位置から軸部先端側に向かって次第に高くなるように形成されている。
この実施形態では、取付孔3に対して軸部30を挿入していく際に、一対の壁部33,33の連結部から遠い部分ほど大きく撓むが、該連結部から遠い部分ほど、高さの高い係合爪を有しているので、各壁部33の撓み量に応じて、各係合爪41,42,43,44,45を取付孔3の内周に圧接させることができ、取付孔内周に対する圧接力を均一化させて効果的に作用させることができ、取付孔3に対するクリップ10の保持力を全体として高めることができる。
図7及び図8には、本発明のクリップの第3実施形態が示されている。なお、前記第1,第2実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態のクリップ10bは、前記第1実施形態のクリップ10に対して、係合爪41A,42A,43Aの形状が異なっている。
すなわち、図8(a)に示すように、クリップ10bの頭部37側(軸部30の軸方向一端部側)から、各係合爪41A,42A,43Aを見たときに、その幅方向の両側部41e,42e,43eが、軸部30に形成されたスリット31の貫通方向Fに対して直交して形成されており、一対の壁部33,33の幅方向両側面に対して連続した同一面状に形成されている(図7参照)。また、被取付部材1に形成された取付孔3は、特に図示はしないが、四角形状をなしている。
そして、この実施形態においても、前記第1,第2実施形態と同様に、取付孔3に対して軸部30を挿入していく際に、各壁部33の撓み量に応じて、各係合爪41A,42A,43Aを取付孔3の内周に圧接させることができ、取付孔内周に対する圧接力を均一化させることができ、取付孔3に対するクリップ10bの保持力を高めることができる。
また、取付孔3が四角形状をなし、平面状の内周面に押圧されて、各係合爪41A,42A,43Aが撓むようになっているので、各係合爪41A,42A,43Aの撓み変形量を比較的制御しやすいという利点が得られる。更に、各係合爪41A,42A,43Aの、幅方向の両側部41e,42e,43eが、一対の壁部33,33の幅方向両側面に対して連続した同一面状に形成されているので、クリップ10bを射出成形する際に、型構造等を簡単にすることができ、その成形性を高めることができる。
1 被取付部材
3 取付孔
10,10a,10b クリップ
20 基部
30 軸部
31 スリット
33 壁部
37 頭部
41,41A,42,42A,43,43A,44,45 係合爪
3 取付孔
10,10a,10b クリップ
20 基部
30 軸部
31 スリット
33 壁部
37 頭部
41,41A,42,42A,43,43A,44,45 係合爪
Claims (3)
- 基部と、
該基部から延出され、被取付部材の取付孔に挿入される軸部とを有し、
前記軸部は、その軸方向に伸びるスリットを介して複数の壁部に分割されており、
前記軸部の各壁部は、少なくとも一端部どうしが連結部を介して連結されており、
前記軸部の各壁部には、前記取付孔の内周に圧接される複数の係合爪が、前記軸部の軸方向に沿って所定間隔で設けられており、
前記連結部に最も近い位置に形成された係合爪に比べて、それよりも前記連結部から遠い位置に形成された係合爪の方が、前記軸部の軸心からの高さが高くなるように形成されていることを特徴とするクリップ。 - 前記係合爪は、前記連結部から遠くなるにしたがって、前記軸部の軸心からの高さが次第に高くなるように形成されている請求項1記載のクリップ。
- 前記軸部の先端には、該軸部先端の外径よりも大きく、かつ、軸部先端に向けて先細となる頭部が形成され、該頭部に前記軸部の各壁部の先端側が連結されており、前記頭部が前記連結部をなしている請求項1又は2記載のクリップ。
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