JP5871555B2 - パイプの連結構造及びこれを用いた掃除具 - Google Patents
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Description
前記内挿端部と外挿端部との周面には、突起係合穴をそれぞれ形成している(特許文献1の段落番号「0012」、図1〜3参照)。
前記内挿端部を外挿端部に挿入すると、バネ片のバネ力に抗して係合突起が押し込まれ、外挿端部の突起係合穴の位置まで押し込まれると、バネ片のバネ力により、係合突起が外挿端部の突起係合穴にはまり込む(特許文献1の段落番号「0013」、図3(b)及び(c)参照)。
すなわち、従来の掃除具用柄では、引き抜き強度を向上しようとすると、バネ片のバネ力を強める必要があったが、バネ力を強めると、挿入力が増加してしまうという欠点があった。
これに加え、従来の掃除具用柄では、バネ片により係合突起を弾性的に突出させる構造としていたので、パイプの連結構造が複雑となり、部品点数も多く、製造が困難であるという問題点もあった。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、パイプ同士を容易に連結可能とし、かつ引き抜き強度を向上することができるようにしたものである。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
これに加え、請求項2に記載の発明によれば、雄パイプの突起部を撓み易くすることで、突起部の削れ等による破損を防止することができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
これに加え、請求項2に記載の発明によれば、雄パイプの突起部を撓み易くすることで、突起部の削れ等による破損を防止することができる。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
これに加え、請求項4に記載の発明によれば、雄パイプの波形状が雌パイプの突条部に嵌り合った状態で挿入させることから、突条部に挿入時のガイドとして機能を持たせることができる。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
第2に、例えば図1、図3及び図5に示すように、雄パイプ(100)には突起部(101)を有し、雌パイプ(例えばグリップ70)には嵌合孔(72)を有し、突起部(101)を嵌合孔(72)に嵌合することにより、雄パイプ(100)及び雌パイプ(例えばグリップ70)が連結される。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、掃除具であって、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、パイプ同士を容易に連結可能とし、かつ引き抜き強度を向上することができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
これに加え、請求項2に記載の発明によれば、雄パイプの突起部を撓み易くすることで、突起部の削れ等による破損を防止することができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
これに加え、請求項2に記載の発明によれば、雄パイプの突起部を撓み易くすることで、突起部の削れ等による破損を防止することができる。
(請求項4)
請求項4に記載の発明によれば、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
これに加え、請求項4に記載の発明によれば、雄パイプの波形状が雌パイプの突条部に嵌り合った状態で挿入させることから、突条部に挿入時のガイドとして機能を持たせることができる。
(請求項5)
請求項5に記載の発明によれば、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
図2中、10は、掃除具であり、本願発明に係るパイプの連結構造は、当該掃除具10の後述する柄50を構成するパイプの連結に使用されている。
掃除具10は、図2に示すように、大別すると、次の各パーツから構成されている。
なお、掃除具10のパーツは、次の(1)〜(4)に限定されない。
掃除シート20は、図2に示すように、後述するヘッド部30に装着され、交換可能なものである。
(2)ヘッド部30
ヘッド部30は、図2に示すように、掃除シート20を装着可能なものである。
自由継手40は、図2に示すように、ヘッド部30と後述する柄50との間に位置し、柄50を前後方向、左右方向に自由自在に動くようにするものである。
(4)柄50
柄50は、図2に示すように、自由継手40を介してヘッド部30に接続されたものである。(柄50)
柄50には、図2に示すように、大別すると、次の各パーツを備えている。
シャフト60は、図2に示すように、棒状に形成され、下端部が自由継手40を介してヘッド部30に連結されている。シャフト60は、図示しないが、複数本のパイプを伸縮可能につないで構成され、長さの調整機構を備えている。
(2)グリップ70(雌パイプ)
グリップ70は、図1〜5に示すように、シャフト60の上端部に連結され、円筒形に形成され、雌パイプを構成する。
(3)キャップ80(雄パイプ100))
キャップ80は、図1〜5に示すように、グリップ70の後述する開口部71に挿入され、当該開口部71を閉塞するものである。キャップ80には、後述するが、雌パイプを構成するグリップ70の開口部71に挿入可能な雄パイプ100を有する。
(グリップ70(雌パイプ))
グリップ70は、雌パイプ部分が、適度な剛性を有する熱可塑性樹脂、例えばポリプロピレン(PP)で一体的に形成されている。
グリップ70は、図6〜15に示すように、大別すると、次の各部を備える。
なお、次の(1)〜(3)については、後述する。
(1)開口部71
(2)嵌合孔72
(3)突条部73
なお、グリップ70の各部は、上記した(1)〜(3)に限定されない。
(開口部71)
開口部71は、図1、図3及び図4に示すように、グリップ70の一端部に位置し、キャップ80の後述する雄パイプ100を挿入するものである。開口部71は、先端部に向かって下り傾斜するように、斜めに傾斜させている。
(嵌合孔72)
嵌合孔72は、図1、図3〜5、図12及び図29に示すように、開口部71にキャップ80の後述する雄パイプ100を挿入した際に、雄パイプ100の同じく後述する突起部101が嵌合するためのものである。嵌合孔72は、図12に示すように、グリップ70の内外に貫通し、図8に示すように、雄パイプ100の挿入方向に長く延びる略長方形状に形成されている。また、雄パイプ100を挿入方向の先端部、すなわち嵌合孔72の先端部は、雄パイプ100の後述する突起部101の外形に適合させて半円形に形成している。
また、嵌合孔72の周囲には、図1、図3、図8及び図12に示すように、グリップ70の外周面から窪んだ窪み部72aを設けている。
(突条部73)
突条部73は、図1、図3及び図4に示すように、雄パイプ100の外周部の後述する波形状104に嵌り合うことが可能なものである。突条部73は、図10に示すように、グリップ70の内周から中心に向かって複数本突出し、図11に示すように、雄パイプ100の挿入方向に長く延びるリブ状に形成されている。
(キャップ80(雄パイプ100))
キャップ80は、二色成形され、後述する雄パイプ100を一次成形した後、当該雄パイプ100をインサートして、後述するキャップ本体90を二次成形する。雄パイプ100は、適度な弾性と剛性を有する熱可塑性樹脂、例えばグリップ70と同様に、ポリプロピレン(PP)で一体的に形成されている。キャップ本体90は、弾性に富む熱可塑性樹脂、例えば熱可塑性エラストマー(TPE)で一体的に形成されている。
キャップ80は、図16〜23に示すように、大別すると、次の各部を備える。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)キャップ本体90
(2)雄パイプ100
なお、キャップ80の各部は、上記した(1)及び(2)に限定されない。
(キャップ本体90)
キャップ本体90は、図1、図3及び図4に示すように、キャップ80の一端部に位置し、その外径をグリップ70の開口部71の内径より大きく形成している。このため、後述する雄パイプ100をグリップ70の開口部71に挿入して装着した状態において、図29に示すように、当該開口部71をキャップ本体90により塞ぐことができるようにしている。
キャップ本体90には、図16〜23に示すように、次の各部を備える。
なお、キャップ本体90の各部は、次の(1)に限定されない。
(1)取付穴91
取付穴91は、図示しないが、フックに引っ掛けたり、或いは紐を通して取り付けるためのものであり、図1、図3、図4及び図22に示すように、キャップ80の斜めに傾斜した端部に位置し、その厚み方向に略楕円形に貫通している。
(雄パイプ100)
雄パイプ100は、図1、図3、図4に示すように、キャップ80の一端部に位置し、その外径をグリップ70の開口部71の内径以下、本実施の形態では内径にほぼ等しく形成している。
雄パイプ100には、図16〜23に示すように、次の各部を備える。
なお、次の(1)〜(4)については、後述する。
(1)突起部101
(2)凸部102
(3)スリット103
(4)波形状104
なお、雄パイプ100の各部は、上記した(1)〜(4)に限定されない。
(突起部101)
突起部101は、図1、図3及び図29に示すように、雄パイプ100の外周から突出し、グリップ70の嵌合孔72に嵌合可能なものである。
なお、突起部101を、略長方形状に形成したが、これに限定されず、挿入方向の後端部が切り立っていれば良い。
(凸部102)
凸部102は、図1、図3及び図4に示すように、雄パイプ100の外周から突出し、雄パイプ100をグリップ70の開口部71に挿入する際に雄パイプ100を内方に変形させるものである。
(スリット103)
スリット103は、図1、図3、図4及び図19に示すように、雄パイプ100の周面の、突起部101を挟む両側に位置し、長手方向に沿って延びている。
なお、スリット103を一対形成したが、これに限らず、3本以上形成しても良い。
(波形状104)
波形状104は、図1、図16及び図20に示すように、雄パイプ100の外周部の少なくとも一部の断面形状である。
波形状104の凹んだ谷部分には、グリップ70の開口部71の内周面から突出する突条部73が嵌り合い、突条部73が嵌り合った状態で、雄パイプ100が開口部71の奥に向かって進行する。
波形状104の凹んだ谷部分と、突条部73とにより、グリップ70の開口部71に対する雄パイプ100の挿入位置を規制している。
(グリップ70とキャップ80との連結方法)
上記した構成を有するグリップ70とキャップ80との連結方法について説明する。
このとき、雄パイプ100の波形状104の谷部分に、開口部71の内周面から突出する突条部73が嵌り合うように挿入する。
雄パイプ100を挿入すると、その外周からの突出量が最も大きい突起部101が、開口部71の内周面に押されて、雄パイプ100全体が扁平に撓む。
このとき、突起部101の両側に一対のスリット103を位置させていることから、突起部101の周囲が中空内方に向かって大きく撓む。
その後、雄パイプ100全体が扁平に撓んだ状態で、開口部71の奥に向かって進行し、雄パイプ100の突起部101が、グリップ70の嵌合孔72の位置まで進むと、樹脂の弾性復元力により、図29に示すように、突起部101が嵌合孔72に嵌り込む。
一方、突起部101が嵌合孔72に嵌り込んだ位置において、雄パイプ100の外周から突出する一対の凸部102が、グリップ70の開口部71の内周面に押されて、雄パイプ100全体が扁平に撓む。
このため、突起部101が半径方向外向きに付勢され、嵌合孔72に深くはまり込もうとする。
したがって、嵌合孔72に深くはまり込もうとする方向に突起部101が付勢されることで、雄パイプ100の引き抜き強度を向上することができる。
30 ヘッド部 40 自由継手
50 柄 60 シャフト
70 グリップ(雌パイプ) 71 開口部
72 嵌合孔 72a 窪み部
73 突条部 80 キャップ
90 キャップ本体 91 取付穴
100 雄パイプ
101 突起部 102 凸部
103 スリット 104 波形状
Claims (5)
- 筒状の雄パイプを筒状の雌パイプに挿入することにより、前記雄パイプ及び前記雌パイプを軸方向に連結するパイプの連結構造であって、
前記雄パイプには突起部を有し、前記雌パイプには嵌合孔を有し、前記突起部を前記嵌合孔に嵌合することにより、前記雄パイプ及び前記雌パイプが連結され、
前記雄パイプには、前記雌パイプに挿入する際に前記雄パイプを内方に変形させる凸部を有し、
前記凸部は、前記突起部を含む直径方向と、前記雄パイプの円の中心において直交する直径方向の両端部に一対位置し、前記雌パイプの内径より大径に突出している、
ことを特徴とするパイプの連結構造。 - 前記雄パイプの周面の、前記突起部を挟む両側に、長手方向に沿うスリットを有することを特徴とする請求項1に記載のパイプの連結構造。
- 前記雄パイプの外周部の少なくとも一部の断面を波形状とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパイプの連結構造。
- 前記雌パイプの内周面に、前記雄パイプの前記外周部の波形状に嵌り合うことが可能な突条部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパイプの連結構造。
- 請求項1〜4に記載のパイプ構造によってパイプを連結してなる柄を有する掃除具。
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